鈴木 剛(Tsuyoshi Suzuki) グローバルナレッジネットワーク株式会社 Cisco認定インストラクター July 19, 2016 初級者向け!BGPの基本とCiscoルータの動作 Cisco Support Community Expert Series Webcast
鈴木 剛(Tsuyoshi Suzuki)
グローバルナレッジネットワーク株式会社Cisco認定インストラクター
July 19, 2016
初級者向け!BGPの基本とCiscoルータの動作
Cisco Support Community
Expert Series Webcast
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ご質問方法Webcast 中のご質問は全て画面右側のQAウィンドウより All Panelist 宛に送信してください
エキスパート スピーカー
鈴木 剛 (Tsuyoshi Suzuki) グローバルナレッジネットワーク株式会社
Cisco認定インストラクター
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鈴木 剛(Tsuyoshi Suzuki)
July 19, 2016
Cisco Support Community Expert Series Webcast
初級者向け!BGPの基本とCiscoルータの動作
グローバルナレッジネットワーク株式会社Cisco認定インストラクター
投票質問1
これまでにBGPの学習や設定をしたことがありますか?
1. はい。BGPの知識があり、設定したこともあります。
2. BGPの学習をしたことはありますが、設定したことはありません。
3. BGPの設定をしたことはありますが、体系的に学習したことはありません。
4. いいえ。BGPに関する学習は初めてです。
1. BGPとは
2. BGPの設定1(ネイバー確立)
3. BGPの設定2(ネットワークの通知)
アジェンダ
1.BGPとは
インターネット
BRIDGE
BRIDGE
BRIDGE
BRIDGE
家庭
インターネット
インターネットの構造
ISP E
企業ネットワーク 一般家庭 データセンター
大学
ISP A(AS100)
ISP B(AS200)
インターネット
BGP
ISP DISP C(AS300)
BGP
BGP概要
インターネット
サービスプロバイダなどの各組織が保有・運用するネットワークをAS(Autonomous System:自律システム)と言い、番号で識別される
インターネットは、AS同士を接続したものである
BGPはAS間で使用されるルーティングプロトコル(EGP)である
AS 200
AS 100 AS 400
AS 300
AS 500
AS 700
AS 600
BGPの特徴
BGPの特徴
TCP(179番ポート)を使用し、ルート情報の交換に信頼性がある
大量のルート情報を交換できる
ルート情報には、以下が含まれる
ネットワークとサブネットマスク長(プレフィックスとプレフィックス長)
様々なアトリビュート(パス属性)を含む
マスク長 ネットワークアトリビュート
AS_PATH 100,200・・・ 24 150.1.1.0例)
ルータ間で交換されるBGPパケット
IP
ヘッダTCP
ヘッダ
BGP
BGPの特徴
BGPの特徴
TCP(179番ポート)を使用し、ルート情報の交換に信頼性がある
大量のルート情報を交換できる
ルート情報には、以下が含まれる
ネットワークとサブネットマスク長(プレフィックスとプレフィックス長)
様々なアトリビュート(パス属性)を含む
マスク長 ネットワークアトリビュート
AS_PATH 100,200・・・ 24 150.1.1.0例)
ルータ間で交換されるBGPパケット
IP
ヘッダTCP
ヘッダ
BGP
150.1.1.0/24
BGPのアトリビュートとは?
BGPのアトリビュートとは
RIPやOSPFのメトリックに似ている
メトリックとはルート情報に付随する数値で、最も良い経路を見つける時に使用される
BGPアトリビュートとは、ルート情報に付随する複数の情報の総称である
最も良い経路を見つける時に使用される情報もある
経路選択以外で、BGPの動作を制御する情報もある
BGPのアトリビュートとは?
BGPのアトリビュートとは
RIPやOSPFのメトリックに似ている
メトリックとはルート情報に付随する数値で、最も良い経路を見つける時に使用される
BGPアトリビュートとは、ルート情報に付随する複数の情報の総称である
最も良い経路を見つける時に使用される情報もある
経路選択以外で、BGPの動作を制御する情報もある
次のページでもう少し説明します!
新宿
メトリックとは
メトリックとは
最も良い経路を判断する時の基準となるもの
Start Goal代々木 原宿
渋谷
どっちが良い?
ルート➀
ルート②
新宿
メトリックの考え方
メトリックとは
最も良い経路を判断する時の基準となるもの
Start Goal代々木 原宿
渋谷
ルート 目的地 次の駅 経由する駅数
➀ 渋谷 渋谷 1
② 渋谷 代々木 3
➀が良い!新宿の路線情報
ルート➀
ルート②
40.1.1.0/24
R1
メトリック(RIPの例)
メトリックとは
最も良い経路を判断する時の基準となるもの
Start GoalR2 R3
R4
ルート 宛先 ネクストホップ
メトリック
➀ 40.1.1.0/24 R4 1
② 40.1.1.0/24 R1 3
➀が良い!(ベストパス)
R1内のルート情報(トポロジテーブル)
ルート➀
ルート②
新宿
アトリビュートとは
アトリビュートとは
ルート情報に付随する複数の情報の総称
Start Goal代々木 原宿
渋谷
ルート 目的地 次の駅 駅数 時間(分) 料金 ・・・
➀ 渋谷 渋谷 1 15 220 ・・・
② 渋谷 代々木 3 20 180 ・・・
新宿の路線情報
ルート➀
ルート②
R1
アトリビュート
アトリビュートとは
ルート情報に付随する複数の情報の総称
Start R2 R3
R4
ルート 宛先 NextHop LocPrf Weight Path ・・・
➀ 40.1.1.0/24 R4 50 0 4 ・・・
② 40.1.1.0/24 R2 100 30 2 3 4 ・・・
R1内のルート情報(BGPテーブル)
ルート➀
ルート②
40.1.1.0/24
Goal
アトリビュートまとめ
BGPのアトリビュートとは
RIPやOSPFのメトリックに似ている
BGPアトリビュートとは、ルート情報に付随する複数の情報の総称である
最も良い経路を見つける時に使用される情報もある
良い経路を見つける以外で、BGPの動作を制御する情報もある
代表的なアトリビュート
Origin
AS-path
NextHop
Local Preference
どの情報から評価するかは決まっている(ベストパス選択アルゴリズム)
【参考】BGPベストパス選択アルゴリズムCisco IOSのベストパス選択の優先順位
前提
AS_PATHに自分のAS番号が含まれるルートは、受信せず破棄される
ネクストホップへの到達性がないルートは、ベストパスには選ばれない
以下の順番でアトリビュートを評価し、ベストパスを1つに絞り込む
1. Weightが大きいもの
2. Local Preferenceが大きいもの
3. 自分自身が生成した経路情報
4. AS_PATH長が短いもの
5. ORIGIN (「i」 「e」 「?」の順に優先される(「i」が最優先))
6. MEDが小さいもの
2.BGPの設定1(ネイバー確立)
BGPネイバーとは
ネイバー(Neighbor)の日本語訳は「隣人」である
BGPネイバーとは、BGPを使ってルートの情報を交換するルータである
直接つながっているお隣のルータであることも多い
ネイバーとしたい相手のルータは、必ずconfigの中で指定する
※OSPFでは、指定しなくともネイバー関係が形成されます
BGPネイバーは2種類ある
EBGPネイバー
IBGPネイバー
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
12.0.0.2とネイバーになる!
12.0.0.1とネイバーになる!
EBGPネイバー
EBGPの”E”とはExteriorで、「外部」を意味する
EBGPネイバーとは、そのルータが所属するASの外部に存在するルータ、すなわち異なるASに所属するルータとのネイバー関係である
R1とR2の設定が終わると、BGPでネイバーになるためのパケット(OPENメッセージ)が交換され、ネイバーが確立される
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2EBGPネイバー
EBGPネイバーの設定
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
router bgp 1
neighbor 12.0.0.2 remote-as 2
EBGPネイバーの設定
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
router bgp 1
neighbor 12.0.0.2 remote-as 2
自分のAS番号相手のIPアドレス
相手のAS番号
投票質問2
R2の設定で、正しいものはどれでしょう?
1. router bgp 1
neighbor 12.0.0.1 remote-as 1
2. router bgp 1
neighbor 12.0.0.2 remote-as 2
3. router bgp 2
neighbor 12.0.0.1 remote-as 1
4. router bgp 2
neighbor 12.0.0.2 remote-as 2R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
EBGPネイバーの設定とネイバー確立
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
router bgp 1
neighbor 12.0.0.2 remote-as 2
router bgp 2
neighbor 12.0.0.1 remote-as 1
OPEN OPEN
➀両ルータに設定
②OPENメッセージ交換
③EBGPネイバー確立
OPENメッセージのチェック
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
router bgp 2
neighbor 12.0.0.1 remote-as 1
OPEN
➀AS1の12.0.0.1ですけど、私とネイバーになってもらえませんか?
②(AS番号とIPアドレスは正しいな・・・)AS2の12.0.0.2です。はい、こちらこそよろしくお願いします。
OPEN
EBGPネイバーの耐障害性
EBGPネイバーが切断されると、障害の影響が大きい
回線を冗長化して、耐障害性を高める必要がある
しかし、2つのEBGPネイバーを持続するのはルータに負荷がかかる
Loopbackインターフェースを使って、ルータ間で1つだけBGPネイバーを確立する
12.0.0.1
21.0.0.2
AS1 AS2
LoopbackインターフェースでEBGPネイバー
21.0.0.1
12.0.0.2R1 R2Loopback 0
1.1.1.1/32
Loopback 0
2.2.2.2/32
Loopbackを使用したEBGPネイバーの設定
この設定では、問題が3つ発生する
① そもそも相手のLoopbackへの到達性がない
② OPENメッセージの送信元IPアドレスが21.0.0.1や12.0.0.1になる
③ OPENメッセージのIPヘッダにあるTTLが1である
12.0.0.1
21.0.0.2
AS1 AS2
21.0.0.1
12.0.0.2R1 R2Loopback 0
1.1.1.1/32
Loopback 0
2.2.2.2/32
router bgp 1
neighbor 2.2.2.2 remote-as 2
router bgp 2
neighbor 1.1.1.1 remote-as 1
問題➀と②の解決法
➀そもそも相手のLoopbackへの到達性がない
→両ルータにStaticルートを追加する
②OPENメッセージの送信元IPアドレスが21.0.0.1や12.0.0.1になる
→BGPの設定の中で、送信元IPアドレスをLoopbackインターフェースに変更する
12.0.0.1
21.0.0.2
AS1 AS2
21.0.0.1
12.0.0.2R1 R2Loopback 0
1.1.1.1/32
Loopback 0
2.2.2.2/32
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 21.0.0.2
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 12.0.0.2
router bgp 1
neighbor 2.2.2.2 remote-as 2
neighbor 2.2.2.2 update-source loopback 0
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 21.0.0.1
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 12.0.0.1
router bgp 2
neighbor 1.1.1.1 remote-as 1
neighbor 1.1.1.1 update-source loopback 0
問題③③OPENメッセージのIPヘッダにあるTTLが1である
・・・EBGPネイバーは直結ルータと形成することが多いので、TTLは1とする仕様である
何が問題か??
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2OPEN
TTL=1
R1#show ip route
Gateway of last resort is not set
2.0.0.0/32 is subnetted, 1 subnets
S 2.2.2.2 [1/0] via 12.0.0.2
Loopback 0
2.2.2.2/32
投票質問3
Staticルートに従って、TTLが1のパケットを送信しようとしているR1は、どのように動作するでしょうか?
1. 「次のルータに破棄されるかもしれないけど、自分には関係ない」と考え、パケットを送信する。
2. 「次のルータで破棄されることになるから、無駄な動作はやめておこう」と考え、パケットを送信しない。
3. 「次のルータに破棄されないように、TTLを変更しよう」と考え、TTLを1よりも大きな数字に変更してパケットを送信する。
問題③の解決法
③OPENメッセージのIPヘッダにあるTTLが1である
→パケットが送信されるように、IPヘッダにセットされるTTLを255へ変更する
(pingなど通常のパケットは、CiscoルータはTTLを255にセットします)
※255でなくても、2以上なら構いません
12.0.0.1
21.0.0.2
AS1 AS2
21.0.0.1
12.0.0.2R1 R2Loopback 0
1.1.1.1/32
Loopback 0
2.2.2.2/32
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 21.0.0.2
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 12.0.0.2
router bgp 1
neighbor 2.2.2.2 remote-as 2
neighbor 2.2.2.2 update-source loopback 0
neighbor 2.2.2.2 ebgp-multihop 255
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 21.0.0.1
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 12.0.0.1
router bgp 2
neighbor 1.1.1.1 remote-as 1
neighbor 1.1.1.1 update-source loopback 0
neighbor 1.1.1.1 ebgp-multihop 255
【参考】問題③を解決する別の設定
ルータがTTL=1のパケットを送信しようとする時、ルーティングテーブルの「C」ルートを参照している場合は、パケットを送信する
逆に、ルーティングテーブルで「S」や「O」など、「C」以外のルートを参照している場合は、パケットを送信しない
●R1の設定ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 21.0.0.2
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 12.0.0.2
router bgp 1
neighbor 2.2.2.2 remote-as 2
neighbor 2.2.2.2 update-source loopback 0
neighbor 2.2.2.2 disable-connected-check
●R2の設定ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 21.0.0.1
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 12.0.0.1
router bgp 2
neighbor 1.1.1.1 remote-as 1
neighbor 1.1.1.1 update-source loopback 0
neighbor 1.1.1.1 disable-connected-check
すなわち、TTL=1のパケットを送信しようとする時は
参照しているルートが「C(Connected)」かどうかをチェックしている→そのチェック機能を無効にすれば良い
Loopbackを使用したEBGPネイバー確立
12.0.0.1
21.0.0.2
AS1 AS2
LoopbackインターフェースでEBGPネイバー
21.0.0.1
12.0.0.2R1 R2Loopback 0
1.1.1.1/32
Loopback 0
2.2.2.2/32
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 21.0.0.2
ip route 2.2.2.2 255.255.255.255 12.0.0.2
router bgp 1
neighbor 2.2.2.2 remote-as 2
neighbor 2.2.2.2 update-source loopback 0
neighbor 2.2.2.2 ebgp-multihop 255
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 21.0.0.1
ip route 1.1.1.1 255.255.255.255 12.0.0.1
router bgp 2
neighbor 1.1.1.1 remote-as 1
neighbor 1.1.1.1 update-source loopback 0
neighbor 1.1.1.1 ebgp-multihop 255
【参考】IBGPネイバー
IBGPの”I”とはInteriorで、「内部」を意味する
IBGPネイバーとは、そのルータが所属するASの内部に存在するルータ、すなわち同じASに所属するルータとのネイバー関係である
Loopbackインターフェースを使用する場合でも、TTLは255なので調整不要
IBGPネイバーを構成すると、アトリビュートを維持できる
R1 R2
AS1 AS2EBGPネイバー
R3
IBGPネイバー
R4
AS4EBGPネイバー
3.BGPの設定2(ネットワークの通知)
40.1.1.0/24
(復習)パケットのルーティングとは
R1 R2
40.1.1.80クライアント
サーバ
下記の手順で、クライアントからサーバへパケットを送信できる
➀40.1.1.0/24をConnected
ルートとして認識している③40.1.1.0/24がルーティングテーブルに保存される
②ルーティングプロトコルで通知
パケット パケット
④クライアントがパケットを送信 ⑤R1とR2はルーティングテーブルを参照してパケットを転送する
BGPによるネットワークの通知
R1 R212.0.0.1 12.0.0.2
AS1 AS2
router bgp 2
network 40.1.1.0 mask 255.255.255.0
40.1.1.0/24
40.1.1.0/24を通知
【注意】
EBGPネイバーはすでに確立されているものとし、そのconfigは割愛しています
networkコマンドの動作
BGPのnetworkコマンドは、通知したいネットワークを指定するコマンドである
RIPやOSPFのnetworkコマンドとは意味が異なる
RIPやOSPFでは「そのプロトコルを有効にするインターフェースを指定する」ためのコマンドである
通知できるネットワークは、ルーティングテーブルに存在し、networkコマンドの指定とサブネットマスクも含めて完全一致したものだけである
別の言い方をすれば、「BGPのnetworkコマンドは、ルーティングテーブルに存在するネットワークのうち、ネイバーに通知したいものを指定する」コマンドである
R1 R2
AS1 AS2router bgp 2
network 40.1.1.0 mask 255.255.0.0
のように設定すると40.1.1.0/16のこととなり、40.1.1.0/24は通知されない
40.1.1.0/24
投票質問4R2からR1へ通知されるネットワークはどれでしょう?
1. 20.1.0.0/24と30.1.1.0/24
2. 20.1.0.0/16と30.1.1.0/25
3. 20.1.0.0/16のみ
4. 30.1.1.0/25
5. どちらも通知されないR1 R2
AS1 AS2
R2のルーティングテーブル
20.1.0.0/16
30.1.1.0/25
router bgp 2
network 20.1.0.0 mask 255.255.255.0
network 30.1.1.0 mask 255.255.255.0
R1
【再掲】アトリビュート
アトリビュートとは
ルート情報に付随する複数の情報の総称
R2 R3
R4
ルート 宛先 NextHop LocPrf Weight Path ・・・
➀ 40.1.1.0/24 R4 50 0 4 ・・・
② 40.1.1.0/24 R2 100 30 2 3 4 ・・・
R1内のルート情報(BGPテーブル)
40.1.1.0/24
Goal
通知
通知
アトリビュートでベストパスを決定
1. BGPとは
2. BGPの設定1(ネイバー確立)
3. BGPの設定2(ネットワークの通知)
まとめ
(付録)BGPで使用される用語
用語 説明
AS プロバイダなどの組織が運用しているネットワーク全体
アトリビュート パス属性とも言う経路情報に付随する情報の総称
ルート情報 ネットワーク、経路情報、とも言う
ベストパス 最も良い経路、最適経路
ネイバー BGPで情報交換する相手ルータ
EBGPネイバー 異なるASとのネイバー
IBGPネイバー 同じAS内でのネイバー
用語 説明
OPEN ネイバーを確立する時にルータ間で交換し合うBGPメッセージ
アドバタイズ 「通知」を意味するネットワークをアドバタイズする、などと使用する
router bgp 1
(コマンド)BGPを起動するコマンド、1の部分には自身のAS番号を入力する
update-source
(コマンド)OPENメッセージの送信元IPアドレスを変更するコマンド
ebgp-multihop
(コマンド)OPENメッセージのTTLを変更するコマンド
network
(コマンド)BGPでネットワークをアドバタイズするコマンド
Q & A 画面右側のQ&A ウィンドウから All Panelist 宛に送信してください
Ask the Expert with Hideyuki Osaki
今日聞けなかった質問は、今回のエキスパートが担当するエキスパートに質問( 7月20日~ 7月 31日まで開催)へお寄せください!https://supportforums.cisco.com/ja/discussion/13074671
Webcastの内容やQ&Aドキュメントは、本日より5営業日以内にこのサイトへ掲載いたします。https://supportforums.cisco.com/ja/community/5356/
webcast
今後のWebcast 予定
2016年 9月13日 10:00-11:30テーマ:未定
来月8月Webcast 実施予定はございません
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