リゾートコテージ紀州藩が残したリゾートコテージ和歌山県指定文化財和歌山県指定文化財書院書院手前の部屋は、襖の中に念持仏をまつる仏壇があるので持仏(じぶつ) という。阿弥陀如来・観音簿雑・勢至菩薩の三尊をまつる。 奥は上之間(かみのま)という一番多く使われる座敷。東西に庭、南 に床を配す。茶菓や食事の応対に用いる。 持仏 じぶつ ・ 上之間 かみのま 対面の間(たいめんのま)ともいう。 侍従や家臣が控え、対面を許さ れた住職や大庄屋が挨拶する部 屋。今も応接間として用いる。 次之間 つぎのま 賓客の部屋。周囲より一段高く、 半御簾(はんみす)を掛け、更に 置畳(おきだたみ)と脇息(きょう そく)を置く。 上段之間 じょうだんのま 御成門から来る賓客を「待つ」部屋。南北の襖が桜と梅で、松梅桜(ま つうめさくら)の組み合わせ。松竹梅は今も一般的だが、江戸時代に は松梅桜も好まれた。文楽や歌舞伎の『菅原伝授手習鑑』(すがわ らでんじゅてならいかがみ)に登場する三兄弟の松王丸・梅王丸・桜 丸もこれにちなむ。 松之間 まつのま ご予約により各種団体の会合や展示会に利用可能です。 気候の良い時期に、一般無料公開いたします。 いずれもお電話か、ホームページ等でお確かめ下さい。 300年前のリゾートコテージ 道成寺の本堂の裏手に、土塀で囲まれた一画がありま す。長屋門、庫裡、御成門、書院、隠居所からなり、江戸時 代の地方寺院のたたずまいがそのまま残されています。 このうち書 院は、道 成 寺でなく、紀 州 藩 が 賓 客を迎える ために建てました。言わば 、3 0 0 年 前 の 紀 州 藩 のリゾート コテージ。今も変わらぬ姿でお預かりしています。 1702 元禄15 紀州藩が書院を建立 1703 元禄16 三代藩主徳川綱教公お成り 1751 宝暦1 六代藩主徳川宗直公お成り 1774 安永3 八代藩主徳川重倫公お成り 1780 安永9 九代藩主徳川治貞公お成り 1794 寛政6 十代藩主徳川治宝公お成り 1795 寛政7 道成寺が玄関と台所を改築 1798 寛政10 道成寺が庫裡を増築 1848 嘉永1 書院屋根替。隠居所を増築か。 1915 大正4 朝香宮鳩彦王殿下お成り 1935 昭和10 東久邇宮稔彦王殿下お成り 1948 昭和23 皇太子殿下(今上陛下)行啓 1983 昭和58 皇太子殿下・同妃殿下行啓 (書院にはお入りにならず御出立) 2012 平成24 高円宮久子妃殿下お成り 書院を訪れた賓客 いんきょじょ く り お なり もん 道成寺 電話 0738-22-0543 〒649-1331 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738 ホームページ http://dojoji.com/shoin 御居間 おいま 住職の居室。天然の青土壁が珍しい。