Top Banner
垂井町新庁舎実施設計 【概要版】 平成 30 年 3 月 垂井町
8

垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m...

Nov 03, 2019

Download

Documents

dariahiddleston
Welcome message from author
This document is posted to help you gain knowledge. Please leave a comment to let me know what you think about it! Share it to your friends and learn new things together.
Transcript
Page 1: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂 井 町 新 庁 舎 実 施 設 計【概要版】

平成30年 3月

垂井町

Page 2: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

完成イメージ完成イメージ

Page 3: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

解体

解体解体

解体2階・屋上スラブ解体

既存建物

既存建物(庁舎棟)

Exp.J増築建物(ホール棟)

アウトフレーム

アウトフレーム

既存建物(庁舎棟)

Exp.J

環境井戸(吹抜け)

増築建物(ホール棟)

安全・安心!

快適!

“場”“人”

“活動”

垂井らしさの発信

計画地計画地

垂井町立不破中学校垂井町立不破中学校

タルイピアセンタータルイピアセンター

相川相川

現垂井町役場現垂井町役場

垂井町文化会館垂井町文化会館

JR垂井駅JR垂井駅

国道21号国道 21号

N

1.町民が集える庁舎

2.町民の安全を守る庁舎

3.すべての人にやさしい庁舎

4.町民が誇り愛される庁舎

3つの『井』による安全・快適で、交流が生まれる庁舎

基本方針

岐阜県不破郡垂井町宮代 2957-119,492.42 ㎡準工業地域指定なし 法 22条区域大規模な模様替え・増築 ※コンバージョン4,440.31 ㎡7,434.65 ㎡(容積対象床面積:7,305.52 ㎡)

3,144.28 ㎡

3,338.57 ㎡

6,482.85 ㎡

376.96 ㎡

376.96 ㎡

753.92 ㎡

防災拠点としての高い耐震性と屋内のフレキシビリティの確保のため、外周部にグリット状のアウトフレームを増設し、安全・安心な庁舎とする

明るく快適な居住性を確保するために、4つのトップライトのある吹抜(環境井戸)を設け、自然採光や換気をとり入れた、明るく快適な庁舎とする

南東側に新たに町民活動拠点「垂井ホール」を増築し、町民の協働の場・交流の場・まちづくりの拠点として「垂井らしさ」を発信できる庁舎とする

  _ 安全・安心をもたらす井形の『外付フレーム』壱

  _ 環境と調和し、交流を生む『環境井戸』弐

  _ 『垂井らしさ』を発信する、まちづくり拠点参

  _既存建物の減築01

_アウトフレームによる  耐震安全性の向上02

  _環境井戸による居住性   の向上とホール棟の増築03

既存建物を整形な平面形状になるように、一部解体(減築)する。既存建物は内外壁をすべて撤去し、柱と梁の構造フレームだけの状態とする。

4箇所に吹抜けを設けることで自然採光・換気の促進を図る。またホール棟を増築し、重要設備機器を設置する。

既存建物の外周部に柱・梁で構成されたアウトフレームを増設することで、耐震安全性の向上を図る。(重要度係数1.5)

庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造地上 2階建て約 13.8m106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペース兼用1台、多目的駐車場1台)10台

計 画 地敷地面積用途地域防火地域工事種別建築面積延べ面積各階面積

周辺案内図

庁舎棟2階

1階

合計

ホール棟

100.80 ㎡

100.80 ㎡

- ㎡

81.12 ㎡

81.12 ㎡

- ㎡

おもいやり駐車場 関係者駐車場

15.96 ㎡

15.96 ㎡

- ㎡

駐輪場

構  造階  数建物高さ駐車台数駐輪台数

計画概要 設計コンセプト コンバージョンの方針

西側メインエントランスイメージ西側メインエントランスイメージ

まちづくりの核として、垂井の未来をカタチづくるシンボル庁舎

Page 4: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

庁舎棟

ホール棟

文化会館

通用口

階段

階段

スロープ

通用口(閉庁時窓口)

スロープ

文化会館駐車場文化会館駐車場

文化会館駐車場文化会館駐車場

広場広場

駐車場駐車場

電気自動車急速充電スペース電気自動車急速充電スペース

駐輪場(屋根付き)駐輪場(屋根付き)

出入口(北)出入口(北)

出入口(南)出入口(南)

主出入口主出入口

ATMコーナーATMコーナー歩廊(屋根付き)歩廊(屋根付き)

関係者駐車場(屋根付き)

関係者駐車場(屋根付き)

搬入車両寄付きスペース

搬入車両寄付きスペース

垂井テラス垂井テラスおもいやり駐車場(屋根付き)おもいやり駐車場(屋根付き)

県道県道

町道町道

町道町道

国道21号国道21号

ロータリーロータリー

階段 階段

■ 明快なゾーニング計画・既存の配置を踏襲し、西側を来庁者用の駐車場やメインアプローチ、東側を職員等関係者スペースとした明快なゾーニング計画とする。

■ 車両混雑に配慮した動線計画・渋滞に配慮して、西側県道側には車両出入口を設けず、旧商業施設と同様に北側町道1ヶ所のみ車両出入口を設ける。

■ 緑豊かな屋外空間の創出・道路や隣地の境界付近には植栽を施し、潤いある空間を創出する。北西角やロータリーなどの要所にケヤキやクスノキを配し、アイストップとなる緑豊かな潤いある景観を創出する。

■ 将来の拡張性を考慮した計画・文化会館との将来的な連携等、庁舎の拡張性を考慮した配置とすることで、将来的にシビックコアとなり得る計画とする。

配置計画

■ 利用者の使いやすさに配慮した計画・敷地内は来庁者用駐車場を優先的に計画し、職員用駐車場は文化会館の駐車場を利用する計画とする。

・敷地内には多目的に利用できる駐車場4台(うち2台はおもいやり駐車場、1台は電気自動車充電スペース兼用)含め、106台分の駐車場を確保する。

・北側町道からアクセス可能な位置に10台分の駐輪場を確保する。・駐輪場に利用しやす位置にATMコーナーを計画する。・おもいやり駐車場・駐輪場は屋根付きとし、雨天時にも濡れずに乗降が可能な計画とする。

■ 歩車分離の徹底・車両通行部分を東西に限定するとともに、歩行者通路と車路の境界を明快にすることで歩車分離を徹底し、利用者の安全性に配慮した計画とする。

■ 効率的な搬出入計画・東側には搬入用車両やごみ収集車が寄り付ける計画とすることで、効率的な作業が可能な計画とする。

駐車場・駐輪場計画

既存西側駐車場 文化会館北側既存駐車場

N

Page 5: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

エントランスホール

エントランスホールメイン

エントランスメインエントランス

北エントランス北エントランス

南エントランス南エントランス南エントランス南エントランス

南通用口南通用口

北通用口・夜間休日窓口北通用口・夜間休日窓口

垂井ホール垂井ホール

垂井テラス垂井テラス

風除室風除室

EVEV

風除室風除室 宿直室宿直室

清掃員控室清掃員控室

地域協働室地域協働室 執務スペース執務スペース

印刷スペース印刷

スペース

男子更衣室男子更衣室

女子更衣室女子更衣室

執務室兼会議スペース執務室兼会議スペース

会議室会議室

会議室会議室

執務スペース執務スペース

執務スペース執務スペース

執務スペース執務スペース

相談室相談室

相談室相談室

相談室相談室

ホワイエホワイエ

一般用便所一般用便所ゴミ庫ゴミ庫

機械室機械室

倉庫倉庫

倉庫倉庫

授乳室授乳室

自販機コーナー自販機コーナー

待合待合

待合待合

待合待合

コミュニティスペース

コミュニティスペース

コミュニティスペース

コミュニティスペース

展示スペース展示スペース

情報公開スペース情報公開スペース

ワークスペースワークスペース

書架スペース書架

スペース

書庫書庫

子育てコーナー子育てコーナー

展望テラス展望テラス

電気室電気室

受水槽室受水槽室

発電機室発電機室

オイルタンク室オイルタンク室

EVEV

会議室会議室 会議室会議室

会議室会議室議場議場傍聴席傍聴席

執務スペース執務スペース

待合待合

全員協議会室全員協議会室

職員用便所職員用便所

サーバールームサーバールーム

多目的便所多目的便所

倉庫倉庫 教育長室教育長室 副町長室副町長室 町長室町長室応接室応接室

倉庫倉庫

廊下廊下

廊下廊下

廊下廊下

防災倉庫防災倉庫

ワークスペースワークスペース

書庫書庫

書庫書庫

防災無線室防災無線室

職員用食堂職員用食堂

災害対策室兼大会議室災害対策室兼大会議室

議会事務室議会事務室

正副議長室正副議長室 議員控室議員控室 委員会室委員会室

吹抜吹抜 吹抜吹抜

吹抜吹抜 吹抜吹抜

電算執務室電算執務室

職員用便所職員用便所

多目的便所多目的便所

一般用便所一般用便所

アウトフレーム

アウトフレーム

アウトフレーム

アウトフレーム

▲▲▲

▲ ▲

コミュニティスペース談話や読書、学生の勉強スペースなど、町民が集まり、それぞれの時間を過ごせるスペース休日開放も可能なように防火のためのシャッターで区画可能

談話や読書、学生の勉強スペースなど、町民が集まり、それぞれの時間を過ごせるスペース休日開放も可能なように防火のためのシャッターで区画可能

エレベーターメインエントランス傍に計画視認性に配慮メインエントランス傍に計画視認性に配慮

多目的に利用可能な地域協働室

温かみのある子育てコーナー親子で憩えるコーナーを視認性が良い位置に配置。カーペット敷きで絵本や知育玩具を置き、子どもが安心して遊べるスペース親子で憩えるコーナーを視認性が良い位置に配置。カーペット敷きで絵本や知育玩具を置き、子どもが安心して遊べるスペース

独立運用も可能な垂井ホール全職員が収容でき、選挙開票など庁舎機能としてはもちろん町民の集まりやマルシェなどのイベントにも利用可能なホール全職員が収容でき、選挙開票など庁舎機能としてはもちろん町民の集まりやマルシェなどのイベントにも利用可能なホール

垂井テラス垂井ホールとの連携した利用や休息が可能な憩いのテラス垂井ホールとの連携した利用や休息が可能な憩いのテラス

中央にまとめた執務スペースと明るい待合業務効率が良く、来庁者が見渡しやすい中央集約型の執務スペース。待合は外周部の明るい空間に配置業務効率が良く、来庁者が見渡しやすい中央集約型の執務スペース。待合は外周部の明るい空間に配置

分散配置したエントランス北側の文化会館や南側の垂井ホールとの連携を高めるためエントランスを分散して配置

北側の文化会館や南側の垂井ホールとの連携を高めるためエントランスを分散して配置

町民の様々な活動を支援するための室町民の様々な活動を支援するための室

町民・職員双方利用可能な会議室町民・職員双方利用可能な会議室町民・職員双方利用可能な会議室

災害対応に配慮した特別職諸室配置災害時に避難拠点施設となる文化会館との連携が図りやすいように北側に配置災害時に避難拠点施設となる文化会館との連携が図りやすいように北側に配置

連携性の高い災害対策室特別職関係諸室に近接配置平常時は大会議室として活用特別職関係諸室に近接配置平常時は大会議室として活用

重要設備を集約したホール棟防災拠点施設として大災害時にも庁舎機能を維持するため重要機器は庁舎棟ではなく、増築するホール棟に集約配置防災拠点施設として大災害時にも庁舎機能を維持するため重要機器は庁舎棟ではなく、増築するホール棟に集約配置

議場を開催していない日常時に議場内部が視認できるように傍聴席の背面の一部にガラスを計画

議場を開催していない日常時に議場内部が視認できるように傍聴席の背面の一部にガラスを計画

開かれた議場

災害活動を支援する防災倉庫災害対策にあたる職員のための備蓄倉庫3日分の飲料等を備蓄可能災害対策にあたる職員のための備蓄倉庫3日分の飲料等を備蓄可能

N

エントランス内観イメージ 議場内観イメージ

平面計画

1階平面図 2階平面図

Page 6: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

既存躯体モルタル補修の上複層塗材E既存躯体モルタル補修の上複層塗材E

スチール手摺スチール手摺

ALC板の上塗装ALC板の上塗装

ALC板の上塗装ALC板の上塗装

化粧型枠コンクリート打放しの上クリア塗装化粧型枠コンクリート打放しの上クリア塗装

杉板型枠コンクリート打放しの上クリア塗装杉板型枠コンクリート打放しの上クリア塗装

トップライトトップライト

トップライトトップライト

大開口折戸大開口折戸

アルミサッシアルミサッシ

アルミサッシアルミサッシ ガルバリウム鋼板瓦棒葺ガルバリウム鋼板瓦棒葺

アルミ型材ルーバーアルミ型材ルーバースチールパネル 溶融亜鉛メッキ+リン酸処理スチールパネル 溶融亜鉛メッキ+リン酸処理

既存躯体モルタル補修の上複層塗材E既存躯体モルタル補修の上複層塗材E

屋外階段屋外階段

館名サイン館名サイン

周辺施設との調和や地域の景観形成に寄与し、町民が親しみ誇りに思える『垂井らしさ』を表現した外観デザインとする。

南側外観イメージ

西側外観イメージ

『垂井らしさ』を表現する3つの方針

構造補強のためのアウトフレームは、隣接する文化会館のフレームデザインと調和するデザインとし、景観の一体性に配慮した計画とする。

メインアプローチとなる西側には、アウトフレームを利用してバルコニー緑化を施すことで、周辺に広がる垂井の自然と調和した緑豊かな潤いある外観を目指す。

国道21号からのアイストップとなるホール棟の外観デザインは、鉱山の神を祭る南宮大社にちなんでアルミルーバーで構成し、町名の由来でもある水のゆらぎをモチーフとすることで、垂井らしさを発信する。

①文化会館と調和したフレームデザイン

②風景と調和したグリーン・ファサード

③垂井らしさを表現するホール棟の外観

西側外観イメージ 南東側鳥瞰イメージ

立面計画

Page 7: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

垂井ホール垂井ホール 待合待合

待合待合

環境井戸環境井戸 環境井戸環境井戸

議場議場

議場議場 会議室会議室傍聴席傍聴席

執務スペース執務スペース

執務スペース執務スペース

執務スペース執務スペース

執務スペース執務スペース

執務室執務室

会議室

コミュニティスペース

書庫子育てコーナー

控えスペース

サーバールーム

書庫

待合

雨水貯留槽雨水貯留槽

■ コスト・メンテナンス性に配慮した断面計画・町民エリアは天井を張り、執務室やバックスペースは天井を張らない直天井とすることでコストを抑えた計画とする。

・ホール棟は庁舎棟と階高を合わせた合理的な計画とする。・アウトフレームはメンテナンスバルコニーとして利用可能な計画とし、日常清掃や機器更新に配慮する。

■ 自然エネルギーの活用・4つの吹抜(環境井戸)とその上部に設けたトップライト・換気窓により、自然採光をとり入れるとともに、自然換気を促進する。

・雨水利用、節水型器具の採用により節水を徹底した計画とする。

■ 熱負荷の抑制・アウトフレームにより直射光を遮蔽し、西側にはLow-E複層ガラスを採用することで熱負荷を低減する。

■ 高効率システムによる合理的なエネルギー運用・全館LED照明や人感・昼光センサーにより電力消費量の低減を図る。・ゾーンごとに稼働可能な個別空調システムを採用し、1階執務室スペースは床吹出し空調により居住域を効率的に空調する計画とする。

■ 環境負荷抑制・環境井戸下部に高木を植栽することで温かみのある空間を創出する。・壁面(バルコニー)緑化や地上部緑化により蒸散効果を促進する。

断面計画■ 災害時の対応・大規模災害時においても庁舎機能を継続できる防災対策拠点とする。・災害対策本部として迅速かつ的確な意思決定ができるように、町長室に近接して災害対策室を計画する。

・災害時に避難拠点施設となる文化会館との連携に配慮し、町長・副町長室は文化会館が見渡せ状況把握がしやすい位置に配置する。

■ 浸水対策・非常用発電設備等の重要機器は、想定を超える万が一の浸水に備えてホール棟の2階に配置する。

■ 地震時の揺れへの対応・サーバーは、機器下部に免震架台を設けることにより、情報ネットワークの維持を図る計画とする。

・主となる町民エリアには天井下地を耐震仕様とすることで、地震時に落下しにくい仕様とする。

・造作家具や書架等が地震により転倒しないように十分な対策を行う。

■ ライフラインの確保について・非常時電源用の自家発電設備を設け、災害発生後72時間以上施設が稼働できる計画とする。

・災害時に必要な飲料用水量を想定し、必要水量を受水槽で確保する。・防災備蓄倉庫に災害活動にあたる職員のための毛布・水・米・トイレットペーパー等の備蓄品を3日分備蓄できる計画とする。

・ホール棟地下ピットに非常用排水槽を設け、災害時にも一部のトイレが使用可能な計画する。

防災計画■ おもいやり駐車場・障がいのある方はもちろん、高齢者や妊婦などが利用可能な駐車場をメインエントランスに近い位置に計画する。屋根を設けることで雨に濡れずにアクセスすることが可能。

■ わかりやすい歩行者アプローチ・西側に庇付き歩廊を設け、エントランスまでの経路がわかりやすい計画とする。歩行部には視覚障がい者用誘導ブロックを敷設する。

■ 十分な広さのロータリー・メインエントランス正面に十分な広さのロータリーを設け、大型バスも転回可能な計画とする。

■ 開放的なエントランスホール・エントランスホールは開放的な空間とし、正面に窓口カウンターを配置することで迷うことなくわかりやすい誘導を行う。

■ だれにでもやさしい窓口カウンター・中央の執務スペースは待合から「顔が見える」計画とする。ハイカウンターとローカウンターを用いて使いやすい窓口計画とする。

■ エレベーター・エントランスホールから近く、視認しやすい位置に15人乗りのエレベーターを設置する。トランク付とすることで急病やケガした方をストレッチャーで輸送することも可能。

■ 車いす使用者もアクセス可能な傍聴席・議場の傍聴席へは1/15勾配のスロープにより車いす使用者も人の手を借りることなくアクセス可能な計画とする。

■ 多目的トイレ・授乳室・多目的トイレは一般利用者用トイレに併設して1,2階に設置する。1階にはオストメイト設備を設ける。

・1階の「子育てコーナー」から近い位置に授乳室を設ける。

■ 親しみのあるサイン計画・わかりやすいことはもちろん、オリジナルのピクトグラムを用いることで垂井町らしさが感じられ、また、親しみが湧きやすいサイン計画とする。

ユニバーサルデザイン

環境配慮計画

おもいやり駐車場イメージ ローカウンターイメージ 多目的トイレイメージ

Page 8: 垂井町新庁舎実施設計 - town.tarui.lg.jp · 庁舎棟:鉄筋コンクリート造 ホール棟:鉄骨造 地上2階建て 約13.8m 106台(おもいやり駐車場2台、電気自動車充電スペー

垂井町新庁舎実施設計概要書

年 度

新庁舎建設工事

付帯関連工事

引越し

4月 5月 6月 7月 8月 9月 1月 2月 3月 4月

備品・各種システム・セキュリティ等備品・各種システム・セキュリティ等

5月 6月 7月10月平成30年度 平成31年度

11月12月

新庁舎建設工事(12ヶ月間)

付帯関連工事

引越し平成31年 7月運用開始予定★平成31年 7月運用開始予定★

耐震安全性の分類

耐震安全性の目標部位

構造体

建築非構造部材

大地震動後、災害応急対策活動や被災者の受け入れの円滑な実施、又は危険物の管理のうえで、支障となる建築非構造部材の損傷、移動等が発生しないことを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られている。

大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られている。(重要度係数1.5)Ⅰ類

A類

建築設備 大地震動後の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られていると共に、大きな補修をすることなく、必要な設備機能を相当期間継続できる。甲類

分類

施設の用途

災害対策の指揮、情報伝達等のための施設

指定行政機関が入居する施設

指定地方行政ブロック機関が入居する施設

東京圏、名古屋圏、大阪圏及び地震防災対策強化地域にある指定行政機関が入居する施設

指定地方行政機関のうち、上記以外のもの及びこれに準ずる機能を有する機関が入居する施設

対象施設耐震安全性の分類

構造体 建築非構造部材 建築設備

Ⅰ類

A類 甲類

Ⅱ類

1. 電力引込 2回線受電(本線・予備線)キュービクル式(CB-2 形)キュービクル形 420kVA1 φ3W 200/100V 3 φ3W 200V ケーブルラック、配管配線LED、一部昼光利用制御、人感センサー等の照明制御ありハーネス +OA タップ別途工事(空配管対応)非常・業務兼用放送議場、垂井ホール情報表示、テレビ共同受信、監視カメラ、入退室管理、自動火災報知等

2. 受電設備3. 自家発電設備4. 幹線動力設備5. 照明設備6. コンセント設備7. 電話設備8. 放送設備9. 映像音響設備10. 弱電設備

個別熱源方式

電気式空冷マルチパッケージ型空調機による個別空調方式1 階執務スペースは床吹出し空調を採用

外気処理パッケージ型空調機、全熱交換器、排気ファンによる換気

空調機の発停・設定温度の変更、設備機器の運転状態の監視・警報

自然排煙方式

1. 熱源設備

2. 空調設備

3. 換気設備

4. 自動制御設備

5. 排煙設備

局所式給湯方式(電気式貯湯温水器:給湯室・トイレ等、ガス湯沸器:宿直室シャワー)汚水・雑排水分流方式(建物内)、ホール棟地下ピットに非常用排水槽節水型器具屋内消火栓設備、消火器設備、不活性ガス消火設備(電算室/別途工事)

1. 給水設備

2. 給湯設備3. 排水設備4. 衛生器具設備5. 消火設備

雨水濾過設備、ホール棟地下ピットに雨水貯留槽6. 雨水利用設備

上水:ポンプ直送方式(上水受水槽 +加圧給水ポンプユニット)雑用水:ポンプ直送方式(雑用水受水槽 +加圧給水ポンプユニット)受水槽:上水は FRP パネル式受水槽、雑用水は地下ピット躯体利用水槽

構造計画■ 電気設備計画

■ 空調設備計画

設備計画

スケジュール

■ 衛生設備計画

■ 構造計画基本方針・既存商業施設を耐震改修及び用途変更を行い、防災拠点として有効に使用可能な計画とする。・極めて稀な地震における拠点機能を維持できる耐震補強計画とする。・施設の機能維持を満足することを目標に、耐震安全性の分類Ⅰ類(重要度係数I=1.5)の性能を確保する。 ※耐震性能(Is値)を建物保有水平耐力(重要度係数)と同等と仮定した場合、Is値0.9に相当すると言える。

■ 計画概要・庁舎棟は、室内に耐震壁が不要で将来的な柔軟なレイアウト変更が可能なアウトフレーム工法を採用する。・庁舎棟のアウトフレームは、既存建物と同じ鉄筋コンクリートとする。・ホール棟は1階垂井ホールの無柱空間を実現するために、鉄骨造により長スパンが可能な計画とする。・庁舎棟と新規に増築するホール棟はエキスパンションジョイントにて区分する。

■ 地盤・地表面は盛土のため支持力が低いが、地面から2.1m以深に支持層として採用可能な砂礫層を有する。・新設するアウトフレームとホール棟は上記砂礫層を支持層とした直接基礎とする。・中地震動・大地震動用いずれの場合も液状化の可能性がかなり低い地盤として評価されるため、液状化対策は不要と判断して計画する。

■ 天井下地耐震補強・町民が利用するエリアを中心に共用スペースや垂井ホールなどの大空間は、天井下地をブレース等により補強し、地震時の落下対策を行う。