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平成 28 年度 水産多面的機能発揮対策支援委託事業 調査報告書 平成 29 年 3 月 全国内水面漁業協同組合連合会 公益社団法人全国豊かな海づくり推進協会 一般社団法人水産土木建設技術センター 水産庁委託事業
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水産多面的機能発揮対策支援委託事業 - maff.go.jp...資料編10 報告会発表資料 ‥‥‥‥‥‥‥ 資10-1 資料編11 報告会議事録 ‥‥‥‥‥‥‥

Oct 08, 2020

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平成 28年度

水産多面的機能発揮対策支援委託事業

調査報告書

平成 29年 3月

全 国 漁 業 協 同 組 合 連 合 会

全 国 内 水 面 漁 業 協 同 組 合 連 合 会

公益社団法人全国豊かな海づくり推進協会

一般社団法人水産土木建設技術センター

株 式 会 社 水 土 舎

水産庁委託事業

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目 次

1.水産多面的機能発揮対策事業の評価・検証 ...................................... 1

1-1. 自己評価結果のとりまとめ ................................................. 1

① 自己評価結果のとりまとめ ............................................... 1

② 活動実績調査(補足調査) ............................................... 1

1-2. 実施状況取りまとめ報告書のデータベース化 ................................. 2

1-3. 有識者による検討委員会の開催 ............................................. 3

2.水産多面的機能発揮対策事業の技術サポートの推進 .............................. 7

2-1. モニタリングの手引きの作成 ............................................... 7

2-2. 講習会の開催 ............................................................. 8

(1) 講習の対象と講習場所の選定 .............................................. 8

(2) 講習内容とテキストの作成 ................................................ 8

(3) 参加状況及び開催結果 .................................................... 9

(4) アンケート結果 ......................................................... 12

① 岡山会場 .............................................................. 14

② 名古屋会場 ............................................................ 18

③ 福岡会場 .............................................................. 22

④ 札幌会場 .............................................................. 29

2-3. サポート専門家による技術的指導 .......................................... 34

(1) サポート専門家の登録 ................................................... 34

(2) サポート専門家の派遣 ................................................... 42

(3) 指導内容の整理と参考資料の作成 ......................................... 48

2-4. 水産多面的機能発揮対策事業の情報提供・共有 .............................. 54

(1) 模範、参考となる活動組織(拠点地区)の抽出と報告会の開催 ............... 54

① 拠点地区の紹介 ........................................................ 54

② 事例報告会の開催 ...................................................... 57

(2) 事例集の作成 ........................................................... 77

(3) 各種媒体による情報提供 ................................................. 77

① ポスターの配布 ........................................................ 77

② ウェブサイト .......................................................... 78

③ 新聞広告 .............................................................. 79

3.今後の課題 ................................................................. 84

3-1. 活動組織による自己評価と整理 ............................................ 84

3-2. サポート専門家による指導 ................................................ 84

3-3. 講習会の開催 ............................................................ 84

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3-4. 拠点地区のサポート ...................................................... 84

3-5. 事例報告会の開催 ........................................................ 85

資料編 1 平成 27年度自己評価結果とりまとめ報告書 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 1-1

資料編 2 活動実績調査報告書 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 2-1

資料編 3 平成 27年度実施状況とりまとめ報告書 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 3-1

資料編 4 検討委員会・專門部会議事録 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 4-1

資料編 5 モニタリングの手引き ‥‥‥‥‥‥‥ 資 5-1

資料編 6 講習会テキスト ‥‥‥‥‥‥‥ 資 6-1

資料編 7 講習会議事録 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 7-1

資料編 8 サポート専門家による報告書 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 8-1

資料編 9 活動事例集 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 9-1

資料編 10 報告会発表資料 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 10-1

資料編 11 報告会議事録 ‥‥‥‥‥‥‥ 資 11-1

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1

1.水産多面的機能発揮対策事業の評価・検証

平成 27 年 4 月 9 日付け水産庁長官通知「水産多面的機能発揮対策交付金実施要領の運用

(以下「実施要領の運用」という。)」第 6の 10に規定する対象活動組織が行った前年度(27

年度)の自己評価及び地域協議会の 2 次評価を基に、成果実績その他の評価結果を活動項目

別に集計・整理し、平成 27年度における活動組織の成果を評価した。

1-1. 自己評価結果のとりまとめ

① 自己評価結果のとりまとめ

活動組織が行なった 27年度の自己評価及び地域協議会の 2 次評価を基に、表 1-1-1 に示

す成果指標及び自己評価点を活動項目ごとに集計、整理し、報告書にとりまとめた(資料編

1に収録)。

表1-1-1 自己評価表の整理・集計項目

活動項目 成果指標 自己評価点

1.国民

の生命・

財産の保

①国境の警備 不審船の通報件数 成果目標

組織体制

機能発揮活動

(訓練または監

視活動の日数)

横展開

②水域の監視 環境異変の通報件数

③海難救助 海難救助に参加した

件数

④上記の活動の効果促進 ①~③の活動項目に

応じて上記を選択

A 上記に関連し、その効果を高め、

漁村文化の継承に資する教育・学習

①~③の活動項目に

応じて上記を選択

2.地球

環境保全

⑤藻場の保全

⑥干潟等の保全

⑦ヨシ帯の保全

⑧サンゴ礁の保全

⑨種苗放流

⑩内水面生態系の維持・保全・改善

⑪漂流、漂着物、堆積物処理

⑫上記の活動の効果促進

⑬廃棄物の利活用

対象水域における生

物量の増加

成果目標

組織体制

機能発揮活動

(活動面積)

横展開

B 上記に関連し、その効果を高め、

漁村文化の継承に資する教育・学習

② 活動実績調査(補足調査)

後述する検討委員会での検討結果に基づき、上記の結果を補足するため、地域協議会の照

会のもと、全国の優良または先進的な事例を選定し(表 1-1-2)、活動実績と成果について

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の聞き取り調査を行った。結果は資料編 2に収録した。

表1-1-2 補足調査(聞き取り)を行った活動組織

都道

府県 協定市町村 活動組織 活動項目

掲載

北海道 寿都町

寿都の海を豊かにする会 寿都支部

寿都の海を豊かにする会 歌棄支部

寿都の海を豊かにする会 磯谷支部

藻場の保全・漁村文化の

継承

資 2-1

青森県

平内町 平内町地域協議会 漁村文化の継承・漂流・

漂着物・堆積物処理

資 2-9

三沢市 三沢地区漁場保全の会 浅場の保全 資 2-13

茨城県 つくば市 桜川多面的機能活動組織 内水面生態系の保全 資 2-17

石川県 小松市 新丸「大日川流域」を守る会 内水面生態系の保全 資 2-21

福井県 越前市 日野川環境整備協議会 内水面生態系の保全 資 2-25

静岡県

御前崎市・

牧野原市・

吉田町

榛南磯焼け対策活動協議会 藻場の保全

資 2-29

愛知県 豊田市 矢作川の環境を守る会 内水面生態系の保全 資 2-35

京都府 京都市 京の川の恵みを活かす会 内水面生態系の保全・効

果促進

資 2-39

岡山県 備前市 日生藻場造成推進協議会 藻場の保全 資 2-43

高知県

中土佐町 中土佐町磯焼け対策協議会

上ノ加江漁村文化伝承活動組織

藻場の保全

漁村文化の継承

資 2-47

土佐市 宇佐地区協議会 干潟の保全 資 2-53

長崎県 長崎市

三重地区活動組織 藻場の保全 資 2-57

野母崎三和地区活動組織 藻場の保全 資 2-63

沖縄県 恩納村 恩納村美ら海を育む会 サンゴ礁の保全 資 2-67

1-2. 実施状況取りまとめ報告書のデータベース化

データベースとして整理する項目は表 1-2-1に示すとおりとした。各活動の単位面積あた

りの作業量や必要額を整理し、今後の事業の効果的な推進に資する資料を作成した(資料編

3に収録)。

また、①の自己評価の集計結果を基に、成果目標を達成できなかった活動組織および自己

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評価点(総合点)が 2点未満の活動組織を抽出し、実情を後述のサポート専門家が聞き取り

した上で、今後の活動やモニタリングの方法等について指導を行った。

表1-2-1 データベース化した項目

項目 内容

基礎情報 都道府県名、地域協議会名、市町村名、活動組織名

活動項目等 活動項目、保全活動面積、モニタリング後の面積

項目別の活動内容 実施面積、実施時期、参加人数、協定に係る要件確認の有無、市

町村チェックの有無

項目別の実施状況

(実績額)

・収入額(合計額、うち交付金の額)

・支出額(合計額、日当・謝金、傭船料、資材購入・リース費、

交通費・運搬費、委託費、その他協議会等で設定した独自の費目)

1-3. 有識者による検討委員会の開催

上記の実施にあたっては、表 1-3-1に示す有識者から意見を聴取し、今後の評価を実施す

るにあたっての課題を含め、効果的な事業の推進に必要な課題の分析、整理を行った。有識

者からの意見聴取は委員会形式で行い、事業評価を検討、精査する検討委員会と、自己評価

等に係る課題を検討、精査する専門部会を海面と内水面の分野ごとに開催した。検討委員会

及び専門部会の開催状況を表 1-3-2に、各検討委員会、專門部会の議事録を資料編 4に示し

た。

表1-3-1 検討委員(有識者)

氏名

(敬称略)

所属・役職 選定理由 担当

乾政秀 (株)水土舎 最

高顧問

平成13年度公益的機能等調査委託事業

及び平成14年度多面的機能評価等調査

委託事業等に関わり、水産業・漁村の多

面的機能の評価及び沿岸環境保全につ

いての造詣が深い。

検討委員会

柿野純 (株)東京久栄

技術顧問(元千葉

県水産試験場)

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。アサリを主とし

た干潟の二枚貝類の調査及び保全技術

についての造詣が深い。

海面専門部会

鹿熊信一郎 沖縄県海洋深層水

研究所 所長

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。サンゴ礁の保全

技術及び海外のMPA(海洋保護区)に

おける評価手法等について造詣が深

検討委員会

海面専門部会

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い。平成27年度「水産業・漁村の多面

的機能発揮の支援のあり方に関する検

討会」委員。

桑原久実 (独法)水産総合

研究センター研究

推進部 研究開発

コーディネーター

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。藻場・干潟造成

に関する造詣が深い。平成27年度「水

産業・漁村の多面的機能発揮の支援の

あり方に関する検討会」委員。

検討委員会

海面専門部会

藤田大介 東京海洋大学 准

教授

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。海藻類の生態及

び藻場の保全技術(磯焼け対策)につ

いての造詣が深い。

海面専門部会

樋田陽治 元山形県内水面漁

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。内水面漁業に関

する行政、研究両面での経験が豊富な

だけでなく、県内水面漁連では内水面

漁業振興に尽力。現在、希少種の保護

にも取り組んでいる。

検討委員会

内水面専門部会

崎長威志 広島県内水面漁連

参与

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。水産行政に関す

る経験が豊富であり、県内水面漁連で

は内水面資源の回復、河川環境の再生

対策の推進にも携わる。前広島県内水

面漁場管理委員。

検討委員会

内水面専門部会

桐生透 元山梨県水産技術

センター

平成25~27年度 水産多面的機能発揮

活動サポート専門家。河川環境保全、

外来生物など、内水面漁業が直面する

さまざまな課題に造詣が深い。現在、

長野県内水面漁場管理委員。

内水面専門部会

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表1-3-2(1) 検討委員会・專門部会の概要(1)

第 1回 検討委員会

日時 2016 年 5月 12日(木) 13:30~16:30

場所 コープビル 7F役員会議室(東京都千代田区内神田 1-1-12)

協議事項

(1) 平成28年度水産多面的機能発揮対策事業・支援委託事業について

(2) 平成27年度事業の評価について

(3) その他

表1-3-2(2) 検討委員会・專門部会の概要(2)

第 1回 海面專門部会

日時 2016年 6月 8日(水) 13:30~15:30

場所 コープビル 7F役員会議室(東京都千代田区内神田 1-1-12)

協議事項

(1) 拠点地区のサポート方針について

(2) その他

表1-3-2(3) 検討委員会・專門部会の概要(3)

第 2回 検討委員会

日時 2016年 10月 24 日(月) 13:30~15:30

場所 三会堂ビル 9F 第 2会議室(東京都港区赤坂 1-9-13)

協議事項

(1) 平成 27 年度事業の自己評価等について

(2) その他

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表1-3-2(4) 検討委員会・專門部会の概要(4)

第 3回 検討委員会

日時 2017年 2月 1日(水) 10:00~12:00

場所 コープビル 7F役員会議室(東京都千代田区内神田 1-1-12)

協議事項

(1) 平成28年度支援委託事業の報告

(2) 今後の自己評価のあり方について

(3) その他

表1-3-2(5) 検討委員会・專門部会の概要(5)

第 1回 内水面専門部会

日時 2017年 3月 16日(木) 14:00~16:00

場所 三会堂ビル 9F 第 2会議室(東京都港区赤坂 1-9-13)

協議事項

(1) 平成 28 年度水産多面的機能発揮対策支援委託事業の概要及びサポート状況報告

(2) 情報交換

(3) その他

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2.水産多面的機能発揮対策事業の技術サポートの推進

水産多面的機能発揮活動の技術的水準の向上を図るため、本事業に取り組む活動組織等を

対象として、技術的事項に関する講習会の開催及びサポート専門家による技術的な指導を行

った。

2-1. モニタリングの手引きの作成

活動組織が行う水産多面的機能発揮対策のうち、藻場や干潟、内水面生態系の保全等を含

む「環境・生態系保全」に係る活動は、平成 28 年度より活動項目ごとに対象とする成果指

標が明確化され(表 2-1-1)、モニタリングの内容もこれら成果指標に準拠することが求め

られることとなった。更に、モニタリングの結果が自己評価表における前年度及び今年度の

生物量となることから、活動組織にはこれら成果指標をモニタリングするための指針が必要

であった。このため、後述するサポート専門家の協力のもと、活動組織自身が比較的簡単に

モニタリングが実施できるような手引きを作成し(資料編 5)、地域協議会を通じて各活動

組織に配布した(ウェブサイト上に公開)。

なお、自己評価表に記載された生物量(成果指標)の数値のみでは、モニタリングの内容

や数値の精度等が不明なため、巻末にモニタリング結果整理表を添付し、定点ごとの観測値

を記入するよう求めた。活動組織には、自己評価表の提出時にモニタリング結果整理表を併

せて提出いただくこととした。

表 2-1-1 「環境・生態系保全」の成果指標と対象生物(モニタリング項目)

成果指標 対象生物の増加量

対象生物と

調査項目

①藻場の保全 海藻・海草の被度・面積

②サンゴ礁の保全 サンゴの被度

③種苗放流 魚類:放流対象魚種の一定面積における個体数、

河川遡上個体数、推定資源量等

貝類:④に同じ

海藻:①に同じ

④干潟の保全 二枚貝類等の一定面積における個体数・重量

⑤ヨシ帯の保全 ヨシ帯の被度・面積、またはヨシ帯周辺を利用す

る魚介類の個体数

⑥内水面生態系の

維持・保全・改善

魚介類、餌生物等の一定面積における個体数およ

び一定面積におけるゴミ類の量(被度・重量)

⑦漂流・漂着物・堆

積物処理

海岸付近に生息する魚介類・海藻類の一定面積に

おける個体数および一定面積におけるゴミ類の量

(被度・重量)

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2-2. 講習会の開催

活動組織による「海の安全確保」「環境・生態系保全」に係る活動の技術的水準の向上と

適切な組織運営の推進を図ることを目的として、本事業に取り組む活動組織等を対象とした

講習会を開催した。

(1) 講習の対象と講習場所の選定

講習会の参加対象は、活動組織、協定市町村、地域協議会会員等の事業関係者とし、地域

協議会を通じて参加を促した。会場及び開催日程は表 2-2-1に示すとおりである。

表 2-2-1 講習会の日程と会場

開催地 日程 会場

岡山県岡山市 6 月 3 日(金) 岡山市民会館(岡山市北区丸の内 2-1-1)

愛知県名古屋市 7 月 19日(火) 愛知県産業労働センターウインクあいち

(名古屋市中村区名駅 4-4-38)

福岡県福岡市 8 月 10日(水) 福岡県中小企業振興センター

(福岡市博多区吉塚本町 9-15)

北海道札幌市 9 月 15日(木) ACU(札幌市中央区北 4条西 5アスティ 45)

(2) 講習内容とテキストの作成

各会場における講習内容(プログラム)を表 2-2-2に示した。

午前の部で事業概要及び「モニタリングの手引き」を中心とした自己評価に関する説明と

教育・学習活動に係る講演を行った。午後の部は分野別の部会制とし、サポート専門家が講

師となり、参加活動組織の活動内容について技術的な改善策の提案を行うとともに、活動組

織間の情報交換を行った。

テキストの内容は、モニタリングの手引きの他、参加活動組織の活動内容と実績を整理し

たものとし、参加者が他の活動組織の情報を把握しやすいものとした。各会場で配布したテ

キストは資料編 6に収録した。

表 2-2-2 講習プログラム

10:00 開会 オリエンテーション

10:10

・事業の概要について

・自己評価及び地域協議会の2次評価について

11:00

岡山会場 名古屋会場 福岡会場 札幌会場

教育・学習部会 内水面に関する講演 干潟に関する教育・

学習講演

藻場に関する教育・

学習講演

12:00 休 憩

13:00 藻場部会

干潟部会

藻場部会

干潟部会

藻場部会

干潟部会

藻場部会

干潟部会

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内水面部会

・オリエンテーション

・活動実績と課題の解

・意見交換

内水面部会

・オリエンテーション

・活動実績と課題の解

・意見交換

内水面部会

サンゴ部会

海の安全確保分科会

・オリエンテーション

・活動実績と課題の解

・意見交換

内水面部会

・オリエンテーション

・活動実績と課題の解

・意見交換

15:00 個別相談会

16:00 閉 会

(3) 参加状況及び開催結果

参加状況は、表 2-2-3に示すとおりであり、福岡会場が延べ 238名と最も多く、4会場で延

べ 567名が参加した。

各会場における開催結果(議事録)は資料編 7に収録した。

表 2-2-3 参加状況

岡山 名古屋 福岡 札幌 計

午前の部 44 59 118 62 283

午後の部

藻場部会 12 11 57 40 120

干潟部会 11 10 32 13 66

サンゴ礁部会 - - 11 - 11

内水面部会 22 34 4 11 71

海の安全確保分科会 - - 16 - 16

計 89 114 238 126 567

午前講習・講演 藻場部会

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10

干潟部会 内水面部会

図 2-2-1(1) 講習会の開催状況(岡山会場)

午前講習・講演 藻場部会

干潟部会 内水面部会

図 2-2-1(2) 講習会の開催状況(名古屋会場)

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11

午前講習・講演 藻場部会

干潟部会 サンゴ礁部会

内水面部会 海の安全確保分科会

図 2-2-1(3) 講習会の開催状況(福岡会場)

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12

午前講習・講演 藻場部会

干潟部会 内水面部会

図 2-2-1(4) 講習会の開催状況(札幌会場)

(4) アンケート結果

以下、各会場で実施したアンケート(図 2-2-2)の結果を示す。

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13

図 2-2-2 アンケート用紙(岡山会場の例)

午 前 の部 参加 ・ 不参加

午 後 の部 藻場部会 干潟部会 内水面部会

所 属 活動組織 市町村 地域協議会 その他 年齢 歳代

職 業 漁業 自営業 会社員 公務員 団体職員 NPO その他

 ① 大変参考になった   ② 一部参考になった   ③ 参考にならなかった

水産多面的機能発揮対策講習会 アンケート(岡山会場)

<午前の部>

(1) 【自己評価及び地域協議会の二次評価ついて】 説明は参考になりましたか?

(2) 【教育・学習部会について】 内容は参考になりましたか?

 ① 大変参考になった   ② 一部参考になった   ③ 参考にならなかった

 ① 大変参考になった   ② 参考になった   ③ 参考にならなかった

    (自己評価及び地域協議会の二次評価について意見や質問等ありましたら自由にお書きください。)

<午後の部>

(3) 【各部会の講習内容について】 講習の内容は今後の活動の参考になりましたか?

    (教育・学習部会について、意見や質問等ありましたら自由にお書きください。)

(4) 【各部会の講習内容について】

(参考となった活動組織名) (参考となった活動内容)

 活動を実施する上で、課題になっている点、疑問点等ありましたらご記入ください。

(6) 【全体を通して】 講習会に参加しての感想・意見等ありましたら、自由にお書きください。 

アンケートへのご協力ありがとうございました。

 参考となった活動組織名、活動内容を具体的に記述してください。

(5) 【各部会の講習内容について】 

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14

① 岡山会場

岡山会場におけるアンケート結果は以下のとおりである。回答数は 39であった。

1)所属

回答者の所属する組織は、活動組織が 9人(23%)、市町村が 10人(26%)、地域協議会

が 7人(18%)、その他が 8人(21%)であった。市町村が最も多く、次いで活動組織、そ

の他、地域協議会と満遍なく参加があった。

2)年齢

回答者の年齢は、20 代が 4 人(10%)、30 代が 10 人(26%)、40 代が 8 人(21%)、50

代が 1人(3%)、60代が 8人(21%)、70代以上が 6人(15%)であった。30 代が最も多

く、次いで 40代、60代であり、10代を除き幅広い年齢層の人が参加した。

3)職業

回答者の職業は、漁業が 5人(13%)、自営業が 2人(5%)、会社員が 1人(3%)、公務

員が 19人(49%)、団体職員が 3人(8%)、NPOが 1人(3%)、その他が 7 人(18%)、無

回答が 3%(1 人)という結果であった。公務員が最も多く、次いでその他、漁業であっ

た。

9

10

7

8

5

活動組織

市町村

地域協議会

その他

無回答

0 2 4 6 8 10 12

N=39

0

4

10

8

1

8

6

2

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代以上

無回答

0 2 4 6 8 10 12

N=39

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15

4)事業評価等の説明は参考になったか

「自己評価及び地域協議会の二次評価等についての説明」が「大変参考になった」と

回答したのが 13人(33%)、「一部参考になった」が 22人(56%)、「参考にならなかっ

た」が 1人(3%)であった。8割弱の参加者が「大変参考になった」「一部参考になっ

た」と高評価であった。なお、無回答には午前の部に出席していない者も含む。

時間の都合で聞けなかったところが残念。

成果把握が必要なことは重々承知しておりますが、現場で対応可能なレベルに位置づけを留

めて頂くよう今後もお願いします。

地域の参加された人に評価を聞いてみたい(アンケート等)

事例にて説明しては?

モニタリングの手引き P3「項目ごとに対象生物が定められている(表 2.2)~」。⑥内水面

は「魚介類など、具体的生物名が書かれていないのですが、活動組織で設定して良いですか?

5)教育・学習部会の講習内容について、参考になったか

「教育・学習部会の講習内容」が、「大変参考になった」と回答したのがが 25人(64%)、

「一部参考になった」が 12人(31%)、「参考にならなかった」は 0人であった。9割以上

の参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評価であった。なお、無回答に

は午前の部に出席していない者も含む。

5

2

1

19

3

1

7

1

漁業

自営業

会社員

公務員

団体職員

NPO

その他

無回答

0 5 10 15 20

N=39

13

22

1

3

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25

N=39

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16

事例のプログラムをもっと多くして頂きたい。

教育・学習の活動時におけるコツやポイントがとても参考になりました。もっと多くの時間

を割いて講演してほしい(事例を多く盛り込んで)。

教育・学習の全国の優良事例をもっと知らせてもらいたい。その際、なぜその活動が優良と

されているのかヒントを加えてもらえれば地元で広めるヒントになる。

ポイントを抑えた分かりやすい説明であった。

学習に対して時間がとりにくい(現状で 45分~1 時間)

説明が分かりやすかった。

女性の視点からの講習会であり、分かりやすかった。

6)講習の内容は今後の活動の参考になったか

講習の内容が今後の活動において「大変参考になった」と回答したのが 25 人(64%)、

「一部参考になった」が 14人(36%)、「参考にならなかった」は 0人であった。回答した

全ての参加者が「大変参考になった」、「一部参考になった」と高評価であった。

7)参考となった活動組織・活動内容

部会 参考となった活動組織 参考となった活動内容

藻場 柳井藻場保全グループ 自分たちで行動に移すところ。

通常の方法では成功しなかった場合の応用が参考

になった。

異業種の意見を取り入れたこと。

アマモの再生活動

25

12

0

2

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=39

25

14

0

0

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=39

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17

構成員の協力体制と試行錯誤

-

干潟 広島県 アサリの活動

稚貝の沈着促進、機能発揮のための生物移植

淡路市 かいぼり

海底耕うんをかいぼりの取組み

その他特任のかいぼり等

滋賀県 シジミ、アサリのための活動

内水面 富山市水辺をきれいにする

サクラマス

簡易魚道

簡易魚道

益田川 住民の方を多く参加させているところ

夢前川の環境を守る会 河川清掃、住民参加 5 千人。

流域の住民が 5 千人参加(12 月~2 月)

-

資金の用途について

28 年度からの活動内容について

8)活動を実施する上での課題・疑問

部会 課題・疑問

藻場 海況の見極めが難しい時期が多く、活動のタイミングが難しい点等。(冬期の昆

布投入)

干潟 地方財政負担増やモニタリング労力が増すとしんどい。

モニタリングの定点数について、前回の事業よりも増えているため活動経費か

らのモニタリング経費が増大している。モニタリングの定点数の緩和。

内水面 活動組織が多くルールの周知が難しい。

各組織の状況が異なり問題点が違うと思う

活動経費の問題

各部会とも同じ取組みをしていいるが、表現が違うだけと思う。

9)その他感想・意見等

講習会の時期と場所

分科会にしていただけて良かった。今後も分科会で意見交換できれば有り難い。

他の活動組織、有識者の方々と意見交換ができたことが良かった。

色々な意見を聞けて良かった

実際に活動されている組織の声が聞けて良かったです。

各活動組織の取組みを、今後の活動に活かしたい。

午前中の講習は、海面の話が多く、個別に行っても良いかなと思った。

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18

活動組織なので行政がらみの話でなく、活動方法やその対策方法を教えてもらいたい。(カワ

ウの食害に対する対策法)

事業に対する取り組み方針を本音で話して頂き、気持ちが少し楽になりました。

各河川とも生態系の維持のため、カワウ対策を指導してほしい。処分してほしい。

② 名古屋会場

名古屋会場におけるアンケート結果は以下のとおりである。回答数は 56であった。

1)所属

回答者の所属する組織は、活動組織が 28人(50%)、市町村が 4人(7%)、地域協議会

が 14人(25%)、その他が 9人(16%)であった。活動組織が最も多く、次いで地域協議

会であった。

2)年齢

回答者の年齢は、20 代が 7人(13%)、30代が 4人(7%)、40 代が 7人(13%)、50 代

が 7人(13%)、60代が 20人(36%)、70代以上が 6人(11%)であった。60 代が最も多

く、次いで 20代、40代、60代であり、10代を除き幅広い年齢層の人が参加した。

28

4

14

9

1

活動組織

市町村

地域協議会

その他

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=56

0

7

4

7

7

20

6

5

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代以上

無回答

0 5 10 15 20 25

N=56

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19

3)職業

回答者の職業は、漁業が 9人(16%)、自営業が 2人(4%)、会社員が 2人(4%)、公務

員が 17人(30%)、団体職員が 13人(23%)、その他が 12人(21%)であった。公務員が

最も多く、次いで団体職員、その他であった。

4)事業評価等の説明は参考になったか

自己評価及び地域協議会の二次評価等についての説明が、「大変参考になった」と回答し

たのが 14 人(25%)、「一部参考になった」が 33 人(59%)、「参考にならなかった」が 3

人(5%)であった。約 9割の参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評

価であった。なお、無回答には午前の部に出席していない者も含む。

全漁連、全内漁連の話をもっと聞きたかった。

定点モニタリングや実測、評価の技術(具体的)指導を要す。

昨年、川の増水によりモニタリングの数字が減少し、評価価値が下がったのですが毎年自然

環境により、数値の変動が生じると思います。それで良いのですか?徐々に上昇するのが良い

ことだと思いますが。

内水面の自己評価は「生物量の増加」が指標となっているが、主な取り組みが「河川清掃」

の場合、評価は生物量よりもゴミの量や住民意識の変化がメインになります。自己評価表にそ

れを記入する欄が設けてありますが、もう少し活動組織が記入しやすいように項目を立てても

9

2

2

17

13

0

12

1

漁業

自営業

会社員

公務員

団体職員

NPO

その他

無回答

0 5 10 15 20

N=56

14

33

3

6

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30 35

N=56

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20

らいたい。地域の人が自主的に事業に取り組めるようにアンケート例とかもモニタリングの手

引きに入れてほしい。

5)ヨシ帯の講演について、参考になったか

ヨシ帯の講演について、「大変参考になった」と回答したのが 11人(20%)、「一部参考

になった」が 33 人(59%)、「参考にならなかった」が 4 人(7%)であった。8 割以上の

参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評価であった。なお、無回答には

午前の部に出席していない者も含む。

個々(内水面)での具体的な進め方に関心あり。

川の中州にあるヨシ帯にヘドロ等が堆積し、悪臭がする場合のヨシ帯の管理方法は?

ダム下流域で泥の堆積によりヨシ帯が増加していて、アユの生息域が減少しているが除去し

ては悪いのですか?撤去事業は多面的水産事業にはならないのですか?

ダム下流で川の中に群生しているため、釣りが出来ず困っています。川に対して保護すべき

だと思います。どのような方法があるのか、どのようにすれば良いのかを教えてください。

生活の中で目にしても何も考えていませんでしたが、ヨシ帯の多面的価値が分かりました。

ヨシ帯の保全により水質浄化作用は理解出来るが、河川の条件により悪になるヨシ帯もあ

る。

6)講習の内容は今後の活動の参考になったか

講習の内容が、今後の活動において「大変参考になった」と回答したのが 23人(41%)、

「一部参考になった」が 24 人(43%)、「参考にならなかった」が 1 人(2%)であった。

11

33

4

8

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30 35

N=56

23

24

1

8

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=56

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21

7)参考となった活動組織・活動内容

部会 参考となった活動組織 参考となった活動内容

藻場 南伊豆伊浜藻場保全協議会 種苗生産

ネットを用いた移設等の改善に関して。

村松浅場保全会 ケアシェルを実施している場所の近くでアマモが

生えだしたこと。

- 中嶋先生のアドバイス

- アマモについて知りたかったのですが、あまり知ら

ないとのこと。

- アマモの育苗方法をもっと知りたかった。

- いろいろと話を聞かせてくださって参考になりま

した。

干潟 松阪漁業採貝部会・伊勢干

潟保全会

干潟の保全

ケアシェルによる稚貝等沈着促進

内水面 高尾野川をきれいにする会 石倉モニタリング

石倉モニタリング

タッチプール、移動水族館。

モニタリング調査方法

大杉谷川をよみがえらせる

モニタリング、評価の方法、目的達成に一歩前が見

えたように思う。

地域団体、子どもなど幅広くの人たちと交流してい

る。

活動内容

高尾野川をきれいにする

会・大杉谷川をよみがえら

せる会

河川清掃、環境ポスターの募集、地域への広報

石倉モニタリング

- モニタリングの必要性と方法、河畔林伐採活動での

業者への委託について

- 質疑応答での解答などで大変良かった。

8)活動を実施する上での課題・疑問

部会 課題・疑問

藻場 メニューとしてアワビ等種苗放流を入れてほしい。

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22

干潟 モニタリング費の増大

モニタリング定点の増加への対応。

内水面 モニタリングの自己評価の方法

モニタリングの具体的方法、事務局とのコミュニケーション

予算要求した以上の事業が出来た場合に追加要求が出来るのか?

総会の時期について、いつの時期が良いのか。

各発表時に基本情報として構成メンバー内容、人数、活動内容を必ずしてから

行ってもらえるとよりわかりやすくなると思う。

支障木や高枝の伐採をもっと手続き等簡素化してくれないと川の保護は出来

ない。日の当たらない川に魚は住まないことを理解してほしい。

漁協活性化に活かす工夫が大切で、官民一体で進めることが大切だと思う。

9)その他感想・意見等

出席の活動組織数が少なかった。

事業本体ではなくモニタリングに関する内容が多かった。事業本体の広がり、多様化を期待

したい。

藻場の意見交換会は参考になりました。

初めて参加させていただきいろいろと参考になりました。

色々な活動の中である課題は当町にも参考になった。モニタリングは皆のやり取り、先生方

の説明をお聞きし理解できた。

情報収集の方法、支援を公開して。

情報交換が出来た。

各団体と活動内容を知ることが出来てとても参考になりました。実施主体の方も自らの活動

で改善すべきところがないか考えるきっかけになったと思います。

事業の仕組み等を漁業者レベルまえ伝えることがなかなか難しい。

活動状況の報告について、事前に報告してもらう組織へいとこと言っておいてほしい。当日、

名指しで説明させるのはいかがなものか。時間も限られているので円滑に議事が進むよう配慮

してほしい。

地区別による講習会も有意義だが、東京会場があると助かります。

参加者名簿を作成して資料に添付すべきだと思います。

講習会を続けて頂きたい。

今年からの活動に役立った。

他の漁協が発表もあり良かった。海も湖も守るためには元である川を大切にしないといけな

いはず。もっと川への予算をつけてほしい。

③ 福岡会場

福岡会場におけるアンケート結果は以下のとおりである。回答数は 117であった。

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23

1)所属

回答者の所属する組織は、活動組織が 38人(32%)、市町村が 32人(27%)、地域協議

会が 20 人(17%)、その他が 19 人(16%)であった。活動組織が最も多く、次いで市町

村、地域協議会であった。他の会場と比べ、活動組織の参加が多かった。

2)年齢

回答者の年齢は、20 代が 16 人(14%)、30 代が 30 人(26%)、40 代が 26 人(22%)、

50 代が 23人(20%)、60 代が 11人(9%)、70代以上が 1人(1%)であった。30代が最

も多く、次いで 40 代であり、10 代を除き幅広い年齢層の人が参加し、他の会場に比べ、

20 代から 40代の年齢層が多かった。

3)職業

回答者の職業は、漁業が 22人(19%)、自営業が 3人(3%)、会社員が 3 人(3%)、公

務員が 50人(43%)、団体職員が 28人(24%)、その他が 5人(4%)であった。公務員が

最も多く、次いで団体職員、漁業者であった。

38

32

20

19

8

活動組織

市町村

地域協議会

その他

無回答

0 10 20 30 40

N=117

0

16

30

26

23

11

1

10

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代以上

無回答

0 10 20 30 40

N=117

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24

4)事業評価等の説明は参考になったか

自己評価及び地域協議会の二次評価等についての説明が、「大変参考になった」と回答し

たのが 21 人(18%)、「一部参考になった」が 83 人(71%)、「参考にならなかった」が 2

人(2%)であった。8 割強の参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評

価であった。なお、無回答には午前の部に出席していない者も含む。

もっと詳しい説明が聞きたかった。

評価結果だけでなく記入の仕方、ポイント等事例を交えた説明もあると参考になると感じ

た。

モニタリングの方法について例示がされたので参考になった。

漂流漂着物モニタリングは慣れるしかないが、自然条件に影響されるため状況判断に苦慮し

ている。

資料と説明が体系的でなく理解し辛かった。

前年度からの変更点がよく分かった。

具体的な二次評価の方法や評価の内容について話がなく、これまでの説明の繰り返しになっ

ていた。新しい情報が得られなく参考にはならなかった。

現場(漁業者)が実行できるレベルで手法を作っていただきたい。地方には若手が少なく高

齢者による組織もあります。年輩の方でも実施可能なものであるよう望みます。

活動組織へのモニタリングについての周知が課題となっている。

22

3

3

50

28

0

5

6

漁業

自営業

会社員

公務員

団体職員

NPO

その他

無回答

0 10 20 30 40 50 60

N=117

21

83

2

11

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 20 40 60 80 100

N=117

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25

5)教育・学習部会の講習内容について、参考になったか

教育・学習部会の講習内容が、「大変参考になった」と回答したのが 55人(47%)、「一

部参考になった」が 48 人(41%)、「参考にならなかった」が 2 人(2%)であった。8 割

強の参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評価であった。なお、無回答

には午前の部に出席していない者も含む。

学習に力を入れる必要がある。

「心に届く」交流を活動組織と地域の方を繋ぐ役割としてぜひ参考にしていきたい。

学習活動を「交流」に結びつけるという発想には目から鱗だった。

後世に伝え残していく際のテクニックなど、非常に参考になった。自身の所属している自治

体内ではほとんど教育・普及が本事業において行われていないので今後は改善したい。

水産教室等での参考にさせて頂きたいと思います。

水産教室で行っている無いようなので大丈夫だと思う。

伝える工夫について参考になりました。

アクティブラーニングはぜひ活用させていただきます。

多面的のみではなくイベントの実施方法について参考になった。

事例についてもう少し多く聞ければ良かったと思いました。

話が素晴らしかった

参加者との交流手法、印象付け等参考になりました。

プログラムのテクニックが参考になった。

6)講習の内容は今後の活動の参考になったか

講習の内容が今後の活動において「大変参考になった」と回答したのが 53 人(45%)、

「一部参考になった」が 55 人(47%)、「参考にならなかった」が 1 人(1%)であった。

55

48

2

12

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 10 20 30 40 50 60

N=117

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26

7)参考となった活動組織・活動内容

部会 参考となった活動組織 参考となった活動内容

藻場 綱島地区藻場保全組織 種苗の投入

大規模な保護区域(保護網)の設置

津水湾環境保全 海藻直播きなどに関する活動

北九十九島 アマモの播種

深江ブループロジェクト活動

組織

モニタリングの考え方について、成果にこだわらず

行うこと。海藻の種付け。

針尾藻場造成協議会 今後の活動に参考していきます。

水崎地区 アラメ保護枠設置

日置市 ゾステラマットの設置

ほぼ全地区 しっかりとした対策で効果が発生している。

- 藻場の拡大

- 他の組織が様々な活動を行われていることが参考

になった。

- 全体的に藻場だったので参考になった。

- ウニ駆除の方法

- 共通している魚は駆除できないと感じた。

- 植生魚類の駆除を行っている組織

干潟 中津干潟を元気にする会 稚貝の対策やエイ駆除について

アサリについて

食害の対策の活動についていろいろ聞けたので良

かった。

ナルトビエイの現状

前潟干潟研究会 密度調査しての網袋養生

地元産のアサリの稚貝育成に力を入れているとこ

ろ。

被覆網

アサリ稚貝の採集

53

55

1

8

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 10 20 30 40 50 60

N=117

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27

稚貝の保護

深江ブループロジェクト アオサの処理

コーディネーター アサリの稚貝の保護

- アサリの資源回復に繋がっている事例が少なく、よ

り一層の工夫が必要と感じた。

内水面 - モニタリングの方法

サンゴ礁 与那原地区美ら海会 杭を使ったサンゴ増殖

モニタリング方法

伊江島海の会 浮遊堆積物の掃除

事例発表されたもの全て -

全て -

- モニタリング方法

- ライン方法、モニタリング方法

海の安全

確保

愛南地区沿岸海難(津波)救

助協議会

訓練の度、様々な事故・災害に対応できる活動内容

となっている。

三海域同時、デジタル無線通信、沖出し訓練につい

各年度の取り組み内容

江津湖活性化協議会 内水面で海難救助、災害を防ぎ救援する機能を利用

できるとは考えていなかった。

愛南地区沿岸海難(津波)救

助協議会・室戸沿岸海難(津

波)救助協議会

海難救助の仕方

深江、室戸

深江ブループロジェクト 藻場の活動に地元の小中学生を参画させ、安全分野

でも参加してもらうのは一般の関心を集めるには

良い方法だと感じた。

繰り返し同じ訓練をすることの重要性

8)活動を実施する上での課題・疑問

部会 課題・疑問

藻場 活動組織の構成員の高齢化、減少がみられるグループは、モニタリングがとても

負担になっている。県内全ての組織を水研等が対応できるわけではないので今後

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28

活動していく中でどのような方にモニタリングの指導などをお願いすれば良いで

しょうか?

方法の手順

藻場部会での各協議会の発表が慣れていないこともあるが聞きにくい。

基質への種の付け方で簡単で費用、手間のかからない手段を聞きたい。

海藻の魚対策について

種苗投入の場所

交付金の入金回数を減らしてほしい点。4回に別けて入金となると活動が行いに

くい。1~2回が理想。

内湾・外洋、所によって違うが外洋側で取り組んでいる所は総じて活動に行き詰

っているように感じる。

母藻の確保、活動者をこれ活かさせないこと。

干潟 成功事例が少ない

稚貝が漁獲サイズまで成長しないこと。

サンゴ礁 サンゴ移植をしているが、サンゴ礁としての今後と、産卵した後の周辺への効果

と教育的効果いろいろなことが出来ることが分かった。事業として今後の参考に

なりました。

交付申請や決定時期が活動を実施する上で課題(5 月あるいは 6月からの実施が

望まれている。)

海 の 安 全

確保

今後の取組みに取り入れるか検討していきたい。

9)その他感想・意見等

午後からの時間配分が悪い。

もっと活動組織に参加してもらえば良かったです。

地域によって対策や課題はさまざまであるが、効果的な方法や対策の事例をもう少し具体的

に紹介してもらえると分かりやすいと感じた。

コメンテーターの意見が参考になりました。

分かりやすく良かった。他の活動組織が行っている事または頑張っていることが分かってよ

い。

今後の活動に役立てたい。

ウニハードルの拡張について、とても参考になった。自身の地区に合わせて、今後は導入を

検討したい。

活動組織が多く参加できるよう開催会場を増やしてほしい。

急な発表を求められたが、事前に知らせてもらえればある程度の資料を揃えられた。

事例発表の事前準備をしていなかったので、あるなら事前に教えてほしかった。活動レベル

が異なるので討論形式は難しい。

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積極的な意見交換がもっと出来ればよい。

意見交換に長く時間が欲しい。

もう少し活動組織と打合せをして討論会を行うとよりスムーズに行えるのではないか。

活動組織からの参加が少ないと思う。

運営が滞りを生じさせることが若干あり気になった。会議の開催地については全国の活動組

織が参加しやすいよう配慮すべきですので次年度は考慮してください。

活動組織の名称、出席者の席の確保の確認には万全を期してほしい。

「モニタリングの手引き」P13、P18-19の図が気になりました。国交省のマニュアルに使用さ

れている図と思いますが、引用文献名表示または図を変更された方が良いと思います。

質問に対し親切に対応して頂きありがとうございました。

もっと多くのフリートークが出来るとよいと思います。

④ 札幌会場

札幌会場におけるアンケート結果は以下のとおりである。回答数は 55であった。

1)所属

回答者が所属する組織は、活動組織が 14人(25%)、市町村が 18人(33%)、地域協議

会が 12人(22%)、その他が 8人(15%)であった。市町村が最も多く、次いで活動組織、

地域協議会であった。

2)年齢

回答者の年齢は、20 代が 9人(16%)、30代が 10人(18%)、40代が 11 人(20%)、

50 代が 10人(18%)、60 代が 7人(13%)、70代以上が 1人(2%)であった。40代が

最も多く、次いで 30代と 50代が多かった。10代を除き幅広い年齢層の人が参加した。

14

18

12

8

3

活動組織

市町村

地域協議会

その他

無回答

0 5 10 15 20

N=55

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3)職業

回答者の職業は、漁業が 7人(13%)、会社員が 4人(7%)、公務員が 26 人(47%)、団

体職員が 15人(27%)、その他が 2人(4%)であった。公務員が最も多く、次いで団体職

員、漁業者であった。

4)事業評価等の説明は参考になったか

自己評価及び地域協議会の二次評価等についての説明が、「大変参考になった」と回答し

たのが 11 人(20%)、「一部参考になった」が 33 人(60%)、「参考にならなかった」が 2

人(4%)であった。8 割の参加者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評価

であった。なお、無回答には午前の部に出席していない者も含む。

0

9

10

11

10

7

1

7

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代以上

無回答

0 2 4 6 8 10 12

N=55

7

0

4

26

15

0

2

1

漁業

自営業

会社員

公務員

団体職員

NPO

その他

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=55

11

33

2

9

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30 35

N=55

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口頭説明だけで、非常に分かりづらい。

評価表の作成について、注意点の説明が欲しい。

評価と現場の状況との関わりについて、掘り下げてほしかった。

5)教育・学習部会の講習内容について、参考になったか

教育・学習部会の講習内容が、「大変参考になった」と回答したのが 21人(38%)、「一

部参考になった」が 21人(45%)、「参考にならなかった」が 0人であった。8割強の参加

者が「大変参考になった」「一部参考になった」と高評価であった。なお、無回答には午前

の部に出席していない者も含む。

大変、勉強になりました。もっと聞きたかったです。「木育」は聞きますが「海育」の活動

はあまり知られていないと思います。

講師の方の紹介、取り組み内容の説明があればと思いました。

活動に積極的に取り入れるべき。モニタリングと同様に必ず実施することにしてはいかが

か。

「教育・学習」の価値と手法の講演の中で、一方的に聞くだけの受動的な姿勢ではなく、お

互いの積極的な会話、交流の場を設けることの大事さを改めて感じさせられました。

6)講習の内容は今後の活動の参考になったか

講習の内容が今後の活動において「大変参考になった」と回答したのが 24 人(44%)、

「一部参考になった」が 26人(47%)、「参考にならなかった」が 0人であった。

21

25

0

9

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=55

24

26

0

5

大変参考になった

一部参考になった

参考にならなかった

無回答

0 5 10 15 20 25 30

N=55

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7)参考となった活動組織・活動内容

部会 参考となった活動組織 参考となった活動内容

藻場 歯舞地区 カキ石の投入

カキ石の投入

カキ石の投入

カキ石の投入

岩盤清掃(チェーン振り)

カキ石の設置

チェーン振り

チェーン振り・カキ石投入

チェーン振り・カキ石投入

入船・えさん・戸井・歯舞 -

本道各活動組織 藻場造成、ウニ除去等について

北海道の各組織 石に種を付けるという事

根室市 -

函館市(3件) -

北海道の協議会 チェーンを使った岩盤清掃

北海道全般 -

新深浦町 植林

干潟 生花苗沼シジミ保存会 -

小川原湖地区 耕うん

有家の浜を守る会 道外の取り組み事例を聞くことが出来て良かった。

- アサリ関連の話

内水面 富山市 清掃活動

8)活動を実施する上での課題・疑問

部会 課題・疑問

藻場 植林活動で下草刈り等がメニューにないため、追加してもらえると有り難い。

(林の多面的でやってくれたと言われた)

魚駆除に関して効果的な方法がない。

9)その他感想・意見等

色々と大変参考になりました。ありがとうございました。

もっとコンパクトにまとめて説明してほしかった。PM は 30 分くらい少なくても良い気がし

ます。

モニタリングの大型、小型海藻は、小さいコンブは小型、大きいコンブは大型に入るのか。サ

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ンゴモが別になっている意味は?(有用海藻類のため?)

非常に参考になりました。

参考になりました。ありがとうございました。

具体的な運営方法をもっと説明してほしい。

活動組織、協議会の交流の活性化が必要。場づくり。

大変参考になりました。底質の改善についても今後検討したい。

モニタリングについて、モニタリング項目は、説明の中で活動内容別とあったが、活動項目

別ではないのか。

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2-3. サポート専門家による技術的指導

以下の要領により、本事業に取り組む活動組織等を対象としたサポート専門家による技術

的な指導を行った。

(1) サポート専門家の登録

活動組織の指導にあたるサポート専門家の条件は、対策事業に対する豊富な経験や実績を

有し、多くの活動組織のニーズに十分対応できる技術を有する者とした。具体的には、平成

21 年度~24 年度環境生態系保全対策及び平成 25 年度~27 年度水産多面的機能発揮対策に

おいて登録実績のある者に加えて、登録専門家、有識者(検討委員等)、地域協議会からの

推薦があった者とした。登録の有効期間は、登録日から平成 29 年 3 月末までとし、登録に

あたっては、以下の書式を用意し、適正かつ公平な運営を図った。

また、活動組織のニーズは様々であるため、サポート専門家の専門分野を表 2-2-1のとお

り分類し、可能な限り広範なサポートができるよう務め、常時派遣が可能な体制を整えた。

今年度登録したサポート専門家は、表 2-2-3 のとおりであり、計 72 名を登録し、うち、

藻場の専門家が 53名、干潟等が 36名、サンゴ礁が 15名、ヨシ帯が 2名、河川・湖沼が 21

名、清掃活動が 3名、教育・学習が 17名であった。

表 2-3-1 サポート専門家登録にあたって整備した書類

種類 内容 備考

専門家登録実施規定 専門家登録の要件と専門家および登録者の責務を規定

(図 2-3-1参照)

継続登録申請書 平成 25年度以降の前身事業で登録実績のある者が提出

新規登録申請書 平成 28年度から新たに登録する者が提出

(氏名、現住所、勤務先、連絡先、専門分野、経歴等を

記載)

推 薦 書 を

添付

専門家登録通知書 全国漁業協同組合連合会、全国内水面漁業協同組合連合

会の連名で通知

表 2-3-2 サポート専門家の専門分野

分野 対応する活動項目 備考

藻場 藻場の保全・水域の監視 海面

干潟・浅場 干潟等の保全・水域の監視 海面・内水面

ヨシ帯 ヨシ帯の保全 内水面

サンゴ礁 サンゴ礁の保全・水域の監視 海面

河川・湖沼 内水面生態系の維持・保全・改善 内水面

清掃活動 漂流、漂着物、堆積物処理・水域の監視 海面

教育・学習 上記に関連し多面的機能の理解・増進につなが 海面・内水面

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る教育・学習に資する取組

※国境の警備および海難救助訓練に関しては、人の生命に関わる内容を含むため、海上保安

部や消防署、警察等による指導を中心に考え、当事業で専門家は配置しなかった。

※水域の監視(海洋生物・環境の監視)、種苗法流については、上記各分野に含まれるものと

した。

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図 2-3-1(1) サポート専門家登録実施規定(1)

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図 2-3-1(2) サポート専門家登録実施規定(2)

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図 2-3-1(3) サポート専門家登録実施規定(3)

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図 2-3-1(4) サポート専門家登録実施規定(4)

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表 2-3-3(1) 平成 28年度登録専門家(1)

運営 技術 藻場干潟浅場

サンゴ礁

ヨシ帯

河川湖沼

清掃活動

教育学習

1 南里 海児 福岡県 (株)ベントス ● ● ● ●

2 木村 尚 神奈川県 NPO法人海辺つくり研究会 ● ● ● ●

3 藤原 秀一 沖縄県 いであ(株)沖縄支社 ● ●

4 中野 義勝 沖縄県国立大学法人琉球大学熱帯生物研究センター瀬底研究施設

● ●

5 吉永 聡 広島県 (株)水土舎 ● ● ● ● ● ●

6 太田 雅隆 千葉県 (公財)海洋生物環境研究所 ● ● ● ●

7 中嶋 泰 東京都 オフィスMOBA ● ● ●

8 鹿熊 信一郎 沖縄県 沖縄県海洋深層水研究所 ● ●

9 田中 和弘 東京都 (株)水産環境 ● ● ● ● ●

10 岩瀬 文人 高知県(高知生物多様性ネットワーク)

● ● ● ●

11 平岡 雅規 高知県高知大学総合研究センター海洋生物研究教育施設

● ● ●

12 田中 賢治 島根県 国土防災技術(株) ● ●

13 天倉 辰巳 岡山県 日生町漁業協同組合 ● ● ●

14 吉田 司 兵庫県 (株)シャトー海洋調査 ● ● ● ●

15 中村 憲司 兵庫県 (株)シャトー海洋調査 ● ● ● ●

16 石田 和敬 福岡県 国際航業株式会社 ● ● ● ●

17 三冨 龍一 神奈川県 ● ● ● ●

18 鈴木 龍児 埼玉県 (株)東京久栄 ● ● ● ●

19 鈴木 信也 神奈川県 (株)日本海洋生物研究所 ● ●

20 工藤 孝浩 神奈川県 神奈川県水産技術センター ● ● ●

21 野田 三千代 静岡県 海藻おしば協会 ● ● ●

22 多田 和夫 千葉県 元千葉県漁業協同組合連合会 ●

23 石川 竜子 東京都 海洋プランニング(株) ● ●

24 椎名 弘 千葉県 海洋プランニング(株) ● ●

25 渡辺 耕平 宮崎県 西日本オーシャンリサーチ ● ● ●

26 柿野 純 千葉県 (株)東京久栄 ● ●

27 斉藤 政幸 埼玉県 (株)東京久栄 ● ●

28 永田 昭廣 兵庫県 滄海生物環境サポート ● ● ● ●

29 木村 秀二 埼玉県 (株)漁協経営センター ●

30 岩井 克巳 大阪府 日本ミクニヤ(株) ● ● ● ● ● ●

専門分野ID 氏  名 現住所 所  属

種別

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表 2-3-3(2) 平成 28年度登録専門家(2)

運営 技術 藻場干潟浅場

サンゴ礁

ヨシ帯

河川湖沼

清掃活動

教育学習

31 大塚 英治 北海道(株)沿海調査エンジニアリング

● ● ● ●

32 大浦 佳代 東京都 海と漁の体験研究所 ● ● ●

33 片山 敬一 岡山県 海洋建設(株) ● ● ●

34 穴口 裕司 岡山県 海洋建設(株) ● ● ●

35 青山 智 岡山県 海洋建設(株) ● ● ●

36 片山 貴之 岡山県 海洋建設(株) ● ● ● ● ●

37 藤澤 真也 岡山県海洋建設(株)水産環境研究所

● ● ● ●

38 反田 實 兵庫県兵庫県農林水産技術センター水産技術センター

● ● ●

39 吉田 稔 沖縄県 (有)海游 ● ● ● ●

40 岡地 賢 神奈川県 (有)コーラルクエスト ● ●

41 藤田 孝康 神奈川県 日本ミクニヤ(株) ● ● ●

42 伊藤 栄明 宮城県 松島湾アマモ再生会議 ● ●

43 益原 寛文 福岡県 益原技術士事務所 ● ● ● ● ●

44 小島 昭 群馬県 NPO法人小島昭研究所 ● ● ● ●

45 細木 光夫 高知県 (有)エコシステム ● ● ● ●

46 西田 一豊 兵庫県 西田経営労務事務所 ●

47 伊藤 陽 福岡県 (株)三洋コンサルタント ● ● ●

48 田所 悟 神奈川県 (有)自然環境調査 ● ● ● ● ●

49 藤田 大介 神奈川県東京海洋大学 海洋科学部 准教授

● ●

50 芳我 幸雄 広島県 ● ● ● ●

51 佐藤 智則 新潟県 新潟県農林水産部漁港課 ● ●

52 秋本 泰 神奈川県 (財)海洋生物環境研究所 ● ● ● ●

53 村上 俊哉 北海道 (株)エコニクス ● ● ●

54 酒井 章 山口県 山口県漁業協同組合柳井支店 ● ●

55 松田 泰明 福井県越前三国海女づくりグループ秀蔵

● ● ● ●

56 野口 亮祐 神奈川県 (株)水土舎 ● ● ●

57 田中 克哲 神奈川県 (有)M&Kカンパニー ● ● ● ● ● ●

58 小松 裕典 北海道(株)沿海調査エンジニアリング

● ●

59 長田 智文 沖縄県一般財団法人 沖縄県環境科学センター

● ● ● ● ●

60 中野 輝昭 高知県 ● ●

ID 氏  名 現住所 所  属種別 専門分野

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表 2-3-3(3) 平成 28年度登録専門家(3)

(2) サポート専門家の派遣

前年度(27 年度)の自己評価結果を整理し、総合評価点が2点未満の活動組織を抽出し

た。その上で、地域の特性を理解している専門家を選出して現地に派遣、指導した。表 2-3-

4に自己評価点をもとに指導した活動組織と担当専門家を示した。指導内容(サポート報告

書)は資料編 8に収録した。

表 2-3-4 平成 28 年度サポート実績(自己評価をもとに指導した活動組織)

※K:全国漁業協同組合連合会が担当、N:全国内水面漁業協同組合連合会が担当

また、活動組織および地域協議会より派遣の要望があった場合においても、適任の専門家

を選出した上で現地に派遣した。近隣の地区でも同じような相談事がある場合には、地域協

議会と調整し、研修会形式にするなど、活動組織を集約して効率化を図った。

指導した活動組織数は延べ 183組織であり、うち、107 組織に対し、現地を訪問した個別

運営 技術 藻場干潟浅場

サンゴ礁

ヨシ帯

河川湖沼

清掃活動

教育学習

61 川畑 友和 鹿児島県 山川地区藻場保全会 ● ● ●

62 桑原 久実 千葉県国立研究開発法人 水産研究・教育機構 研究推進部

● ● ●

63 樋田 陽治 山形県元 山形県内水面漁業協同組合連合会

● ●

64 高橋 清孝 宮城県(一社)漁業情報サービスセンター東北出張所

● ●

65 吉沢 和具 群馬県 群馬県水産試験場 ● ●

66 淺枝 隆 埼玉県 埼玉大学大学院理工学研究科 ● ●

67 林 紀男 千葉県 千葉県立中央博物館 ● ●

68 柵瀬 信夫 東京都 鹿島建設(株)環境本部 ● ●

69 桐生 透 長野県 元 山梨県水産技術センター ● ●

70 藤岡 康弘 滋賀県 滋賀県水産試験場 ● ●

71 崎長 威志 広島県広島県内水面漁業協同組合連合会

● ●

72 稲田 善和 福岡県 九州・水生生物研究所 ● ●

25 71 53 36 15 2 21 3 17計

専門分野ID 氏  名 現住所 所  属

種別

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

1 K 161130 - 1 茨城県 久慈浜・水木多面的機能活動組織 太田雅隆・田中和弘 11/30 技術 その他 個別指導 資8- 7

2 K 161130 - 2 茨城県 河原子多面的機能活動組織 太田雅隆・田中和弘 11/30 技術 藻場 個別指導 資8- 10

3 K 161130 - 3 茨城県 磯崎多面的機能活動組織 太田雅隆・田中和弘 11/30 技術 藻場 個別指導 資8- 12

4 N 161206 - 1 神奈川県 千歳川を守る活動組織 吉澤和具 12/6 技術 内水面 個別指導 資8- 15

5 N 170221 - 1 長野県 上小水産多面的機能発揮対策事業活動組織 桐生透 2/21 技術 内水面 個別指導 資8- 17

6 N 161221 - 1 島根県 八戸川流域保全協議会 崎長威志 12/21 技術 内水面 個別指導 資8- 20

7 N 170117 - 1 愛媛県 加茂川をきれいにする会 崎長威志 1/17 技術 内水面 個別指導 資8- 23

管理番号報告書掲載頁

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指導を、76組織(8会場)に対し研修会形式でサポートを行った。

また、183組織のうち、161 組織に技術的なサポートを、22組織に運営面(書類の確認等)

のサポートを行った。個別指導の内訳は、図 2-3-2 のとおりであり、モニタリングに関する

指導が最も多かった。

図 2-3-2 個別指導の内訳

募集にあたって配布したチラシを図 2-2-3に、現地の要望に基づき指導した活動組織と担

当専門家を表 2-2-3に示した。指導内容(サポート報告書)は資料編 8に収録した。

9

1

1

16

6

4

32

4

5

5

1

22

0 5 10 15 20 25 30 35

計画策定支援(藻場)

計画策定支援(干潟)

計画策定支援(海難救助)

保全活動(藻場)

保全活動(干潟)

保全活動(内水面)

モニタリング指導・補助(藻場)

モニタリング指導・補助(干潟)

モニタリング指導・補助(内水面)

教育学習支援(藻場)

教育学習支援(内水面)

運営指導

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図 2-3-3 サポートを案内するチラシ

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45

表 2-3-5(1) 平成 28年度サポート実績(1)

※K:全国漁業協同組合連合会が担当、N:全国内水面漁業協同組合連合会が担当

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

8 K 160916 - 1 北海道 有家の浜を守る会(小樽海っ子倶楽部)大浦佳代・大塚英治・JF全漁連

9/16 技術 教育・学習 個別指導 資8- 27

9 K 160620 - 2 岩手県 宮古湾干潟環境保全委員会 柿野純 6/20 技術 干潟 個別指導 資8- 46

10 N 160528 - 1 秋田県 湯沢市河川愛護会 高橋清孝 5/28 技術 内水面 個別指導 資8- 48

11 K 160614 - 1 千葉県 船橋市漁業協同組合活動グループ JF全漁連 6/14 技術 干潟 個別指導 資8- 50

12 K 160907 - 1 千葉県 船橋市漁業協同組合活動グループ 桑原久実・柿野純 9/7 技術 干潟 個別指導 資8- 54

13 K 161018 - 1 千葉県 船橋市漁業協同組合活動グループ JF全漁連 10/18 技術 干潟 個別指導 資8- 57

14 K 170123 - 1 千葉県 船橋市漁業協同組合活動グループ 桑原久実・柿野純 1/23 技術 干潟 個別指導 資8- 61

15 K 160726 - 1 千葉県 御宿地区環境保全活動グループ 太田雅隆・JF全漁連 7/26 技術 藻場 個別指導

16 K 160726 - 2 千葉県 岩和田地区環境保全活動グループ 太田雅隆・JF全漁連 7/26 技術 藻場 個別指導

17 K 161219 - 1 千葉県 岩和田地区環境保全活動グループ 太田雅隆・秋本泰 12/19 技術 藻場 個別指導 資8- 66

18 K 170123 - 1 千葉県 御宿地区環境保全活動グループ 太田雅隆・田中和弘 1/24 技術 藻場 個別指導 資8- 73

19 K 160711 - 1 神奈川県 江ノ島フィッシャーマンズ・プロジェクト 田中和弘 7/11 技術 藻場 個別指導 資8- 80

20 K 160917 - 1 神奈川県 江ノ島フィッシャーマンズ・プロジェクト 田中和弘・中嶋泰 9/17 技術 藻場 個別指導 資8- 85

21 K 161117 - 1 神奈川県 江ノ島フィッシャーマンズ・プロジェクト 田中和弘・中嶋泰 11/17 技術 藻場 個別指導 資8- 90

22 K 161210 - 1 神奈川県 江ノ島フィッシャーマンズ・プロジェクト 田中和弘・中嶋泰 12/10-11 技術 藻場 個別指導 資8- 97

23 K 170211 - 1 神奈川県 江ノ島フィッシャーマンズ・プロジェクト 田中和弘・中嶋泰 2/11-12 技術 藻場 個別指導 資8- 100

24 N 160909 - 1 神奈川県 千歳川を守る活動組織 高橋清孝 9/9 技術 内水面 個別指導 資8- 103

25 K 161213 - 1 富山県 射水市豊かな海を愛する会 野田三千代 12/13-14 技術 教育・学習 個別指導 資8- 105

26 K 161214 - 1 富山県 滑川高校海洋科海洋クラブ 藤田大介 12/14-15 技術 藻場 個別指導 資8- 108

27 K 160607 - 1 石川県 輪島の里海を守る会 石川竜子・椎名弘 6/7-9 技術 藻場 個別指導 資8- 109

28 K 161030 - 1 石川県 輪島の里海を守る会 石川竜子・椎名弘 10/30 技術 藻場 個別指導 資8- 202

29 N 160816 - 1 石川県 大杉谷川をよみがえらせる会 淺枝隆 8/16-17 技術 内水面 個別指導 資8- 115

30 K 161001 - 1 福井県 海のゆりかごを育む会 片山貴之 10/1-2 技術 藻場 個別指導 資8- 116

31 K 161209 - 1 福井県 海のゆりかごを育む会 片山貴之 12/9 技術 藻場 個別指導 資8- 118

32 矢作川の環境を守る会

33 名倉川環境ネットワーク

34 巴川環境保全会

35 寒狭川下流域環境を守る会

36 寒狭清流愛護会

37 男川クリーンアップ隊

38 マリン塾かわげ

39 櫛田川第一漁業協同組合活動組織

40 伊勢干潟保全会

41 村松浅場保全会

42 豊北干潟保全会

43 宮川上流の環境を守る会

44 菅島藻場保全活動組織

45 答志支所青壮年部

46 浦村地区藻場保全活動組織

47 波切地区海岸環境保護協議会

48 宿浦藻場協議会

49 相賀浦漁場環境保全活動組織

50 大内山川多面的機能発揮対策委員会

51 三野瀬活動組織

52 長島活動組織

53 銚子川環境保全会

54 尾鷲藻場再生協議会

7/12 技術 その他 研修会 資8- 121K 160712 - 1 三重県 JF全漁連

管理番号報告書掲載頁

資8- 64

10/19 技術 内水面 研修会 資8- 120N 161019 - 1 愛知県 淺枝隆

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46

表 2-3-5(2) 平成 28年度サポート実績(2)

※K:全国漁業協同組合連合会が担当、N:全国内水面漁業協同組合連合会が担当

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

55 K 160822 - 1 三重県 相賀浦漁場環境保全協議会 吉田司・JF全漁連 8/22 技術 藻場 個別指導 資8- 125

56 K 160920 - 1 三重県 赤須賀漁協青壮年部研究会 野口亮祐 9/20 技術 干潟 個別指導 資8- 128

57 K 161202 - 1 三重県 赤須賀漁協青壮年部研究会 野口亮祐 12/2 技術 干潟 個別指導 資8- 129

58 N 160715 - 1 島根県 益田川と海をつなぐ自然環境保全活動組織 柵瀬信夫 7/15 技術 内水面 個別指導 資8- 131

59 N 160827 - 1 島根県 益田川と海をつなぐ自然環境保全活動組織 柵瀬信夫 8/27 技術 内水面 個別指導 資8- 132

60 N 160912 - 1 広島県 江の川かっぱ道場 崎長威志 9/12 技術 内水面 個別指導 資8- 133

61 K 160422 - 1 福岡県 姪浜干潟保全協議会 南里海児 4/22 技術 藻場 個別指導 資8- 135

62 K 160422 - 2 福岡県 能古アサリ協議会 南里海児 4/22 技術 干潟 個別指導 資8- 136

63 K 160425 - 1 福岡県 糸島磯根漁業保全協議会 南里海児 4/25 技術 藻場 個別指導 資8- 137

64 K 160609 - 1 福岡県 唐泊海士組 南里海児 6/9 技術 藻場 個別指導 資8- 138

65 K 160616 - 1 福岡県 藍島藻場保全部会 南里海児 6/16 技術 藻場 個別指導 資8- 139

66 K 160616 - 2 福岡県 馬島活動組織 南里海児 6/16 技術 藻場 個別指導 資8- 140

67 K 160625 - 1 福岡県 脇田藻場保全部会 南里海児 6/25 技術 藻場 個別指導 資8- 141

68 K 160625 - 2 福岡県 脇の浦磯資源保全部会 南里海児 6/25 技術 藻場 個別指導 資8- 142

69 K 160729 - 1 福岡県 関門環境保全部会 南里海児 7/29 技術 藻場 個別指導 資8- 143

70 K 161003 - 2 福岡県 関門環境保全部会 穴口裕司 10/3 技術 藻場 個別指導 資8- 144

71 K 161024 - 2 福岡県 関門環境保全部会 藤澤真也 10/24 技術 藻場 個別指導 資8- 146

72 K 160428 - 1 長崎県 外海地区活動組織 南里海児 4/28 技術 藻場 個別指導 資8- 149

73 K 160514 - 1 長崎県 外海地区活動組織 南里海児 5/14 技術 藻場 個別指導 資8- 154

74 K 161031 - 4 長崎県 外海地区活動組織 益原寛文 11/1 技術 藻場 個別指導 資8- 158

75 K 161125 - 1 長崎県 外海地区活動組織 南里海児 11/25 技術 藻場 個別指導 資8- 160

76 K 160519 - 1 長崎県 大瀬戸地区藻場育成会 中嶋泰・渡辺耕平 5/19-20 技術 藻場 個別指導 資8- 169

77 K 160613 - 1 長崎県 大瀬戸地区藻場育成会 中嶋泰・渡辺耕平 6/13 技術 藻場 個別指導 資8- 173

78 K 161014 - 1 長崎県 大瀬戸地区藻場育成会 中嶋泰・渡辺耕平 10/14 技術 藻場 個別指導 資8- 180

79 K 170119 - 1 長崎県 大瀬戸地区藻場育成会 中嶋泰・渡辺耕平 1/19 技術 藻場 個別指導 資8- 186

80 K 160613 - 2 長崎県 瀬川地区海渚を再生する会 中嶋泰・渡辺耕平 6/14 技術 藻場 個別指導 資8- 193

81 K 161014 - 2 長崎県 瀬川地区海渚を再生する会 中嶋泰・渡辺耕平 10/14 技術 藻場 個別指導 資8- 201

82 K 170119 - 2 長崎県 瀬川地区海渚を再生する会 中嶋泰・渡辺耕平 1/21 技術 藻場 個別指導 資8- 206

83 K 160519 - 2 長崎県 福田地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 5/21 技術 藻場 個別指導 資8- 212

84 K 160619 - 2 長崎県 福田地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 6/20 技術 藻場 個別指導 資8- 217

85 K 160929 - 1 長崎県 福田地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 9/29 技術 藻場 個別指導 資8- 221

86 K 161108 - 4 長崎県 福田地区活動組織 益原寛文 11/9 技術 藻場 個別指導 資8- 225

87 K 161202 - 2 長崎県 福田地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 12/2 技術 藻場 個別指導 資8- 227

88 K 160519 - 3 長崎県 深掘地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 5/22 技術 藻場 個別指導 資8- 232

89 K 160619 - 1 長崎県 深掘地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 6/19 技術 藻場 個別指導 資8- 236

90 K 161023 - 1 長崎県 深掘地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 10/23 技術 藻場 個別指導 資8- 243

91 K 161108 - 1 長崎県 深掘地区活動組織 益原寛文 11/8 技術 藻場 個別指導 資8- 249

92 K 170119 - 3 長崎県 深堀地区活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 1/22 技術 藻場 個別指導 資8- 252

93 K 160522 - 1 長崎県 三重地区活動組織 藤澤真也 5/22 技術 藻場 個別指導 資8- 258

94 K 161031 - 3 長崎県 三重地区活動組織 益原寛文 11/1 技術 藻場 個別指導 資8- 260

95 K 160604 - 1 長崎県 有家の浜を守る会 野田三千代・JF全漁連 6/4-5 技術 教育・学習 個別指導 資8- 262

96 K 160606 - 1 長崎県 長崎県地域協議会(市町村担当者) 南里海児 6/6 技術 その他 研修会 資8- 264

97 K 160620 - 1 長崎県 北九十九島漁協田平地区根付部会 南里海児 6/20 技術 藻場 個別指導 資8- 267

98 K 160705 - 1 長崎県 針尾藻場造成協議会 南里海児 7/5 技術 藻場 個別指導 資8- 272

99 K 160716 - 1 長崎県 鷹島地区藻場の保全活動組織 南里海児 7/16 技術 藻場 個別指導 資8- 281

100 K 160819 - 1 長崎県 舘浦藻場育成協議会 南里海児 8/19 技術 藻場 個別指導 資8- 282

101 K 160823 - 1 長崎県 佐世保市浅子地区活動組織 益原寛文 8/23 技術 海難救助 個別指導 資8- 289

管理番号報告書掲載頁

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47

表 2-3-5(3) 平成 28年度サポート実績(3)

※K:全国漁業協同組合連合会が担当、N:全国内水面漁業協同組合連合会が担当

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

102 野母崎三和地区活動組織

103 橘湾地区活動組織

104 外海地区活動組織

105 西彼南部地区活動組織

106 福田地区活動組織

107 茂木地区活動組織

108 深堀地区活動組織

109 瀬川地区海渚を再生する会

110 三重地区活動組織

111 K 161031 - 1 長崎県 長与浦再生活動組織 益原寛文 10/31 技術 干潟 個別指導 資8- 307

112 K 161031 - 2 長崎県 津水湾環境保全 益原寛文 10/31 技術 干潟 個別指導 資8- 310

113 K 161108 - 2 長崎県 茂木地区活動組織 益原寛文 11/8 技術 藻場 個別指導 資8- 313

114 K 161108 - 3 長崎県 琴海地区活動組織 益原寛文 11/9 技術 藻場 個別指導 資8- 315

115 K 161114 - 1 長崎県 橘湾地区活動組織 益原寛文 11/14 技術 藻場 個別指導 資8- 317

116 K 161114 - 2 長崎県 西彼南部地区活動組織 益原寛文 11/15 技術 藻場 個別指導 資8- 320

117 K 161118 - 1 長崎県 小長井西部活動組織 益原寛文 11/18 技術 干潟 個別指導 資8- 322

118 K 161113 - 1 大分県 名護屋地区藻場保全活動組織 中嶋泰・渡辺耕平 11/13 技術 藻場 個別指導 資8- 324

119 荒尾干潟保全会

120 長洲・牛水地域干潟保全会

121 岱明漁場保全活動組織

122 滑石漁場保全活動組織

123 大浜機能発揮グループ

124 横島資源回復グループ

125 河内干潟保全活動組織

126 松尾干潟保全活動組織

127 小島採貝部会

128 畠口干潟環境保全活動組織

129 海路口漁場活動組織

130 川口二枚貝保全活動組織

131 住吉漁場活動組織

132 網田漁場活動組織

133 鏡町アサリ活動組織 干潟

134 芦北地域アマモ場再生・保全活動組織 藻場

135 大矢野同志会

136 熊本県釣り団体協議会

137 上平区

138 魚貫地区振興会

139 軍浦水産振興会

140 北浦地区藻場再生部会

141 妙見湾干潟保全会

142 みやざき内水面グループ

143 串間市崎田地区藻場保全部会

144 N 160730 - 1 鹿児島県 万之瀬川振興会 稲田善和 7/30-31 技術 内水面 個別指導 資8- 375

145 N 160913 - 1 鹿児島県 万之瀬川振興会 稲田善和 9/13 技術 内水面 個別指導 資8- 376

146 N 161215 - 1 鹿児島県 万之瀬川振興会 稲田善和 12/5-6 技術 内水面 個別指導 資8- 377

147 N 160821 - 1 鹿児島県 高尾野川をきれいにする会 稲田善和 8/21 技術 内水面 個別指導 資8- 378

148 K 161102 - 1 鹿児島県 山川地区藻場保全会 木村尚・酒井章 11/2-3 技術 藻場 個別指導 資8- 379

149 K 170225 - 1 鹿児島県 山川地区藻場保全会 工藤孝浩 2/25 技術 藻場 個別指導 資8- 380

研修会 資8- 356K 160901 - 1 宮崎県渡辺耕平・岩瀬文人・JF全漁連

9/1 技術藻場

サンゴ礁その他

8/31 技術 研修会 資8- 345

K 160830 - 3 熊本県

K 160830 - 2 熊本県 柿野純・益原寛文

354益原寛文 9/1 技術 藻場 研修会 資8-

8/30 技術 干潟 研修会 資8- 333K 160830 - 1 熊本県 柿野純・JF全漁連

10/3 技術

藻場教育・学習海難救助水域監視

研修会 資8- 291

管理番号報告書掲載頁

K 161003 - 1 長崎県南里海児・大浦佳代・JF全漁連

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48

表 2-3-5(4) 平成 28年度サポート実績(4)

表 2-3-5(5) 平成 28年度サポート実績(5)

(3) 指導内容の整理と参考資料の作成

サポート専門家が提出した報告書を整理し、他の活動組織が参考となるよう表 2-3-6に示

す Q&A集として整理した。

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

150 阿久根地域活動組織

151 出水地域海岸保全会

152 川内市漁協青壮年部「海を守る会」

153 長島グリーンベルトプロジェクト

154 黒ノ瀬戸水産加工グループ

155 枕崎の海を守る会

156 山川地区藻場保全会

157 指宿地区水産振興会

158 南九州市水産振興会

159 きりしま藻場守り隊

160 ふくやま藻場守り隊

161 垂水市漁協藻場保全会

162 大根占藻場保全会

163 高山磯焼対策チーム

164 高尾野川をきれいにする会

165 万之瀬川振興会

166 網掛川干潟再生の会

167 別府川をきれいにする会

168 伊佐地区内水面活動組織

南里海児・稲田和善 2/15 技術藻場内水面

研修会 資8-

管理番号報告書掲載頁

K 170215 - 1 鹿児島県 383

No.訪問先

(都道府県)訪問先(活動組織名) サポート担当者

サポート年月日

サポート種別

サポート内容

形式

169 K 160420 - 1 北海道 香深水域監視活動組織 JF全漁連 4/20 運営 運営 個別指導

170 K 160420 - 2 北海道 船舶水域監視活動組織 JF全漁連 4/20 運営 運営 個別指導

171 K 160420 - 3 北海道 鴛泊地区水域監視活動組織 JF全漁連 4/21 運営 運営 個別指導

172 K 160420 - 4 北海道 鬼脇地区水域監視活動組織 JF全漁連 4/21 運営 運営 個別指導

173 K 160420 - 5 北海道 沓形地区水域監視活動組織 JF全漁連 4/21 運営 運営 個別指導

174 K 160420 - 6 北海道 仙法志地区水域監視活動組織 JF全漁連 4/21 運営 運営 個別指導

175 K 160420 - 7 北海道 宗谷漁協海難救済会 JF全漁連 4/22 運営 運営 個別指導

176 K 160420 - 8 北海道 稚内漁業協同組合水域監視委員会 JF全漁連 4/22 運営 運営 個別指導

177 K 160624 - 1 千葉県 船橋市漁業協同組合活動グループ 田中克哲 6/24 運営 運営 個別指導 資8- 396

178 K 160831 - 1 長崎県 池下地区資源を守る会 JF全漁連 8/31 運営 運営 個別指導 資8- 398

179 K 160928 - 1 長崎県 口之津地区漁業者活動組織 JF全漁連 9/28 運営 運営 個別指導

180 K 160928 - 2 長崎県 加津佐地区漁業者活動組織 JF全漁連 9/28 運営 運営 個別指導

181 K 160928 - 3 長崎県 大村湾東部東浦活動組織 JF全漁連 9/29 運営 運営 個別指導

182 K 160928 - 4 長崎県 大村市新城活動組織 JF全漁連 9/29 運営 運営 個別指導

183 K 161019 - 1 長崎県 綱島地区藻場保全組織 JF全漁連 10/19 運営 運営 個別指導

184 K 161019 - 2 長崎県 水崎地区藻場保全組織 JF全漁連 10/19 運営 運営 個別指導

185 K 161019 - 3 長崎県 内院地区藻場保全組織 JF全漁連 10/20 運営 運営 個別指導

186 K 161019 - 4 長崎県 鴨居瀬地区藻場保全組織 JF全漁連 10/20 運営 運営 個別指導

187 K 161025 - 1 長崎県 小長井中央活動組織 JF全漁連 10/25 運営 運営 個別指導

188 K 161025 - 2 長崎県 小長井東部活動組織 JF全漁連 10/25 運営 運営 個別指導

189 K 161219 - 1 宮崎県 妙見湾干潟保全会 JF全漁連 12/19 運営 運営 個別指導

190 K 161219 - 2 宮崎県 北浦地区藻場再生部会 JF全漁連 12/19 運営 運営 個別指導

資8- 401

資8- 402

資8- 395

資8- 399

資8- 400

管理番号報告書掲載頁

資8- 393

資8- 394

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49

表 2-3-6 サポート Q&A

質疑 応答

①藻場の保全

1 周辺に藻場が無く、種不足が

懸念される。

流れ藻を溜めておく「いけす」を作成しておき、漁の帰

りなどに流れ藻を発見したら回収し、そこに入れておくよ

うにすることも一方だ。

2 除去したウニを移植する場

合、適正なウニの量が判らな

い。

ウニを移植する場合、量が多すぎると移植先が磯焼けに

なる恐れがある。大分県の漁業者は、ある藻場(ウニ漁場)

にウニを移植する場合、その年にそこで漁獲したウニと同

じの数を目安にしている。移植ウニの量が判らない場合

は、少なめに移植して、その量を記録しておくことが大事

である。

3 ウニ除去はいつやったらよ

いか。成熟前がベストでない

か。

その通りだが、漁業の都合もあり、活動メンバーが集ま

ってウニ除去するのが難しい場合がある。対象範囲のウニ

密度を低く維持するのが目的であるので、皆さんの都合が

良いときに実施すれば良い。ウニを潰すと受精して翌年稚

ウニが増えると考えている人もいるが、ウニが受精して着

底するまでの浮遊期間は約3週間であり、その間に潰した

場所に留まることはないので、心配することはない。ウニ

幼生が着底する場所はほぼ決まっており、大規模にウニを

潰したからといって、その場所に翌年稚ウニが大量発生す

ることはない。

4 ウニの効率的な除去方法に

ついて教えて欲しい。

ウニ除去の基本は「徹底除去」と「侵入防止」である。

徹底除去の目安は、ウニ密度を磯焼け時の 1/10 程度であ

る。最初から広い範囲ではなく、狭い範囲を「きちんと」

(=徹底的)に除去すべきである。瀬切り方式が採用でき

る場合は、ウニハードルを使わなくても、砂地等の地形を

利用する方法もある。ウニハードルの設置は「保護区の設

定」を活動項目に入れる必要があるが、変更は可能である。

5 11 月に初めて予定している

カジメ石について、どのような

準備が必要か。

藻場造成の一手法として、カジメの種を陸上で石に着生

させ、その石を海底に沈める方法がある。事前の準備とし

ては、①海底清掃時に海底から玉石を 30 個程度引き上げ

て干しておくこと、②その玉石に目印としてペイントして

おくこと、③カジメ母藻と玉石を 1 昼夜程度、一緒に沈

められるような大きな水槽(船槽可)を用意すること。

6 海底に設置するためのワカ

メロープ(種苗投入用のロー

①あらかじめ購入しておいたワカメの種苗糸を、ワカメ

の生長の良い部分を選びながら 15cm 程度にカットして

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50

プ)の作り方を教えて欲しい いく。②幹綱となる太さ 12~16mm 程度ロープを 60m 程

度用意し、カットしたワカメ種苗糸を 50cm 程度の間隔で

つける。③幹綱への取り付けは、ロープの撚りにドラバー

等で隙間を開けて、そこに種苗糸の先端を差し込み留め

る。そのあとに種苗糸を撚りに這わせて、残りの先端を同

様にロープの撚りの隙間に差し込み弛みがないように留

める。"

7 クロメ種苗の設置が上手く

いかなかった。

クロメの種糸は早めに基質に巻き付け、設置もしくは中

間育成後設置すること。種糸を放置している期間が長すぎ

たことが失敗の原因である。また、ホンダワラ類について

は、成熟期でなければ、設置しても効果は出にくいことを

留意してほしい。

8 アカモクの母藻をスポアバ

ッグに詰めて設置したが問題

ないか。

ぎっしり詰め込めこむと、バッグ内で母藻が腐り、十分

に卵が拡散しない恐れがあるので、母藻の量を少なくした

ほうが良い。また、事前に投入場所の海底状況を確認する

こと。

9 ウニハードルは毎年、新品を

設置しているが、古いものは回

収した方が良いか。

魚やイセエビが掛からない網地であれば回収しなくて

もよい。また、対策域の範囲が明確になり、ウニの進入状

況が確認しやすくなる。

10 ヒジキロープによる活動時

期はいつか。設置場所はどこが

良いか。

設置の目安は潮位 60±20 ㎝程度の範囲。海域により異

なるので、干潮時に生えている場所を確認し、適正な水深

帯を選ぶ。 ウミトラノオはヒジキの競合種であるので、ヒ

ジキロープを設置した周辺 2m 程度は駆除したほうが良

い。仮根の生長がよくなる時期(11~12月頃)に取り付け

れば、基盤にしっかりと絡み付く可能性が高くなる。そう

なれば、複数年同じ株から生え続けて、母藻としての機能

が長く持続することが期待できる。 "

11 浮泥除去の効果はどう評価

すればよいか?

浮泥を除去した場所とそうでない場所を設けて、両場所

に同様の手法で母藻の設置を行ってはどうか。その後の海

藻類の着生状況を比較することにより、浮泥除去の効果を

検証できる。また、浮泥除去が有効な手法であるか否かを

判断するため、初年度は小規模で確実に実施して確認し、

有効であれば次年度からさらに範囲を拡大させて浮泥除

去すると良い。

12 ・アマモを移植してもほとんど

根付かない。

・ウニ除去効果が見えにくい。

・当地区では、離岸堤の内側の海底の砂が安定していない

可能性がある。

・過去の航空写真では河川からの泥の流入が多く,堆積環

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境にあった可能性がある。比較のため対照区(非除去区)

の設定や室内設餌実験(再現実験)による状況把握も必要。

13 藻場のモニタリング方法を

指導してほしい

5m平方程度の範囲を定点として、景観被度、主な海藻、

食害状況、ウニ密度、サンゴ類・巻貝、水深(中央、実測

値)、時刻、底質、および浮泥厚を記録する。 景観被度の

区分は大型海藻、小型海藻、無節サンゴモ類、固着動物等、

および裸面・砂地とする。ウニは、巻き尺を伸展し、長さ

5m幅 1mの範囲内の種類別個体数を計数する。定点の位

置は携帯GPSで記録する。また、実測水深は潮位補正す

る。活動組織の担当者が一緒に潜水して、専門家によるモ

ニタリングの実際を見学する。

14 ヒジキ藻場のモニタリング

方法を知りたい

モニタリングの時期はヒジキの繁茂期(5 月)が基本で

あり、今年度はすでに経過している。したがって、今年度

の成果は 2 月の幼体生息密度を確認することとする。な

お、次年度からは 5 月と 2 月の 2回行うことが望まし

い。潰したウニの個体数は確認できる範囲で記録する。植

生被度を観察する方形枠はいずれの定点も 50×50cm と

する。方形枠内の写真撮影は必須である。ヒジキの植生被

度は「モニタリングの手引き」P.5 を参考に記録する。ま

た、枠内の他の海藻についてもわかる範囲で同様に植生被

度を記録する。

15 モニタリングで海藻の被度階

級を観察しているが、計算のし

かたがわからない。どうしても

方形枠を海藻の多いところに

置くので過大評価になる。"

濃密生を 87.5%、密生を 62.5%、疎性を 37.5%、点生

を 15.0%、極く点生を 2.5%とし、被度階級の中間の値

を計算に使用する。調査時毎の平均値を算出して季節・経

年変化などの基礎資料とすることができる。濃密生を1、

密生を2として記録しているが。それぞれ 5、4 と逆にし

たほうが感覚的に理解しやすい。できる限り平均的な海藻

の分布場所に方形枠を置いて被度を測定してほしい。難し

い場合には、箱メガネによる海面からの目視でも可。

16 方形枠を使ったモニタリン

グでは、どのような項目を見た

ら良いか?

海藻類の被度(%)を見て欲しい。また、同時に写真撮影し

て欲しい。撮影後にすぐに被度を記録しないと忘れるた

め、この 2項目をセットで行って欲しい。

17 自己評価において海藻類の

平均被度をだしているが意味

があるのか。個々の定点の被度

の変遷を把握することが重要

ではないのか。砂地が混じって

平均被度により海域全体の海藻類の繁茂状況を把握す

ることができる。個々の定点の被度もモニタリング結果整

理表として提出することとなっている。方形枠を砂地を含

む平均的な被度の箇所において測定することが望ましい。

方形枠を置くのが難しい場合には、観察者の 1 視野内に

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いる場合の被度はどうやって

求めるのか?岩礁帯に方形枠

を置くと過大評価になるので

は。

占める海藻類の被度を記録することが望ましい(景観被

度)。

②サンゴ礁の保全

18 成果指標として生物量の増

加があるが、サンゴは短期間で

は広がらない。むしろ活動によ

って減少速度を緩めていると

考えるべきであり、5%増の目

標は厳しい。

沖縄の場合、ミドリイシ等の特定の種類に関しては、増

え始めると早く広がるものもあるが、宮崎県のサンゴ種の

場合は困難だろう。ただ、増えなくても、数字を出すこと

が重要だ。また、被度以外の成果指標を考え、様々な情報

を残しておいてもらいたい。

③干潟等の保全

19 6月に設置した被覆網およ

び袋網の管理について教えて

欲しい。

アサリ稚貝が被覆網と袋網の中に入ってその効果が判

明するのは次年度の春以降になる。その間、網に海藻が過

剰に付着した場合には予備網と交換。袋の場合は小さい目

合いの篩上に出して稚貝がはいっているかどうか確認し、

入っている場合は被覆網の下に移す。

20 アマモとアサリの関係を教

えて欲しい。

アマモの分布は、幼生滞留効果によりアサリ幼生の着底

を促進し、アマモ草体の枯死・分解が、アサリの餌供給に

役立つとの見解がある。アマモの静穏効果が、ノリ支柱柵

のようにアサリの散逸を低減する程大きいとは思えない

が、アマモの根茎にはアサリ幼生がトラ ップされやすい

21 ・モニタリングの必要事項

・被覆網の考え方

・千葉の例では、アサリ等の二枚貝は秋季に個数が最大、

春季に最少になるので、モニタリングの手引きでは最低年

1 回実施となっているが、年 2 回以上実施する必要があ

る。

・被覆網は微小稚貝を集めるケースと食害からアサリを守

るケースでは網の目合いや張り方が異なる。瀬戸内海では

チヌの食害が激しいが、山口県では 1 人で管理できる畳

2 枚分の網を用いて保護している。どのようなサイズの網

を用いるか、事前によく検討する必要がある。

④漂流、漂着物、堆積物処理

22 海面は底曳網による海底清

掃のため、網ごとのゴミの量は

出せるが、総量は出せないので

はないか。

底曳網の間口と曳航距離から曳網面積とゴミの量を出

し、協定面積全体のゴミの量を推定すれば良い。

23 漂流漂着物処理において、ゴ 漂流漂着物量は、平均ゴミ量(㎏/㎡)× ゴミ分布面積

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ミ類のモニタリングをどうす

べきか。

(㎡)で算出する。 漂流漂着物は面的に堆積する。平均ゴミ

量は、定点でゴミの定量採集(数㎡)を行い、人工ゴミと

自然ゴミの重量を測定し平均する。人工ゴミについては、

主な種類(ペットボトル、プラスチックなど)を記録し、

できるだけ発生源を推定する。ゴミの容量(m3)は、定点

の数カ所で厚さ(m)を測定し、平均高(堆積厚、m)×

ゴミ分布面積(㎡)で算出する。

⑤内水面生態系の保全

24 ・当地区では伐採を計画してい

るが、もし伐採を行うとすれば

どのような方法がいいか。

・魚が少なくなった原因が河道

内の礫の減少だとすれば、その

対策はどうすればよいか。

・伐採を行う場合でも、湾曲部の外側、淵の周辺等通常河

畔林が存在しやすい場所は残す方が望ましい。

・礫の回復には置き砂、土砂の移動の方法があるが、いず

れも費用が掛かる。河川管理においても問題になることで

あり、共同で対策を行うことが望まれる。

25 ・河川の協定面積設定の方法

・モニタリングについて

・廃棄物(草木)の処理はどう

するか。

・成果目標をどう設定すべきか

・協定面積と活動面積は地域の実情で必ずしも一致しない

こともある。種苗放流は従来と同じ考えで良いが、草木除

去は、活動作業能力に見当たった面積(区域)を5年間で

順次実施していく考え方もある。現場の確認と作業能力

(経費)を試算し計画を検討してもらいたい。

・ゴミ清掃(草木除去)活動などは、生物量などの増加と

いった評価ができ難い部分があるが、それ以外の活動の成

果を具体的に記録し、評価表へまとめるようにしてもらい

たい。

・「野焼き」は原則禁止であるが、例外規定もある。河川管

理者の協力が得られるのであれば、モデル的にも事例づく

りになるので検討してもらいたい。

・成果目標は対象水域の生物量の増加となっている。一番

身近なアユを指標とすることを勧める。この場合、活動地

域の河川での漁獲調査データがあれば活用できる。鮭につ

いては、従来通り、回帰状況をモニタリングする。

26 ・調査は一年に何回実施すれば

良いのか。

・漁業との関連を調べるために

はどうすべきか。

・最初は年 2~3 回実施し、種類数の変化を見て回数を決

めるとよい。場合によっては種類数の多い時を選んで年 1

回とすることも可能であり、その代わり、調査点数を増や

すことができる。

・水生昆虫は魚の餌として重要なので一過性の水質調査に

比べるととても重要である。今回の簡便法は定性的な水質

評価を目的としているが、漁業との関連について調べる必

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要がある時は、定量化する必要がある。餌として重要な種

類について計数して比較する必要がある。

27 アンケートの実施時期や内

容はどうすべきか。

河川清掃の目的は、景観の保全・河川利用度の向上・河

川へのアクセスの確保などである。これを数値化するのは

難しいので、河川および河川敷を利用した人の反応を知る

ため、活動を行った地域を中心にアンケート調査を行う。

河川敷においてイベントがあるのであれば、その時期に合

わせて、参加者を対象に活動への認識・理解、効果、今後

の要望などについて尋ねると良い。

⑥教育・学習

28 教育プログラムの作り方に

ついて教えて欲しい。

教育プログラムの作成にあたっては、専門家に加え、小

学校の教諭に参加していただくことも一つ。 学校教育に

取り込んでもらうと効果的であるが、学習旅行等へ採用さ

れるためには、学校での指導要領を意識した内容とする必

要がある。漁業者だけではプログラム作成を行うことは難

しく、専門家の協力を得るべき。

⑦その他

29 活動員の中で,熱心な人とそ

うでない人の差があり、活動に

支障をきたすきらいがある。

定期モニタリングによって,活動の成果が認識されると

やる気もでてくるようである。モニタリングを自分たちだ

けでできるようにがんばってほしい。

2-4. 水産多面的機能発揮対策事業の情報提供・共有

(1) 模範、参考となる活動組織(拠点地区)の抽出と報告会の開催

① 拠点地区の紹介

本調査を効率的且つ効果的に実施するにあたって、図 2-4-1、表 2-4-1に示す拠点組織

を選定し、技術的なサポートを実施した。拠点地区のサポートの内容は、資料編 9(活動

事例集)のとおりである。

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図 2-4-1 拠点組織位置図

【凡例】

●:藻場

●:干潟

●:浅場

●:サンゴ礁

●:ヨシ帯

●:湖

●:川

●:海難救助訓練

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表 2-4-1 拠点組織一覧

№ 区分 資源 地区 主な活動内容

1 海面 国民生命 新深浦 (青森県)

継続的に海難訓練を実施している地区。

2 海面 藻場 余別 (北海道)

森川海の連携を意識した取り組みを実施している地区。

3 海面 藻場 城ケ島 (神奈川県)

アイゴの除去に取り組むとともに、大学と連携して商品開発に取り組んでいる地区。

4 海面 藻場 相島 (福岡県)

北部九州海域でガンガゼ駆除と母藻投入に取り組んでいる地区。

5 海面 藻場 北九十九島 (長崎県)

地域(市+小学校)と連携して、藻場の回復に取り組んでいる地区。

6 海面 藻場 有家 (長崎県)

イギリス草(イバラノリ属)の回復を目指す地区。 郷土料理イギリスの普及にも取り組んでいる。

7 海面 藻場 名護屋 (大分県)

磯焼けから藻場が回復した地区で、現在は植食性魚類の駆除を積極的に取り組んでいる地区。

8 海面 藻場 あいら (鹿児島県)

1年生アマモ場の再生・拡大に取り組んでいる地区。

9 海面 干潟 深江 (長崎県)

アオサの除去、被覆網の敷設等で干潟の再生に取り組んでいる地区。除去したアオサはたい肥化し、中学校とトマト等の栽培を実施。

10 海面 干潟 根室湾中 (北海道)

二枚貝等の生産力を回復するために、客土や砂留め(土嚢法)などの取り組みを行っている地区。

11 海面 干潟 伊勢 (三重県)

稚貝の有効活用を図っている地区。

12 海面 干潟 前潟 (広島県)

稚貝確保の技術の確立を目指している地区。

13 海面 干潟 川口 (熊本県)

母貝の保護や稚貝の沈着促進を図っている地区。

14 海面 浅場 大村湾 (長崎県)

浅場の底質改善のために客土を行っている地区。 潮位が小さい狭い潮間帯で、アサリ資源の回復に向けた取組も実施。

15 海面 サンゴ礁 伊江島 (沖縄県)

地元小学校と無性生殖法によるサンゴの植付けに取り組んでいる地区。

16 海面 ヨシ帯 霞ヶ浦 (茨城県)

ヨシの刈り取り・間引きを行っている地区。

17 内水面

湖 小川原湖 (青森県)

耕うん、漂流・漂着物等の除去による底質改善で、しじみの再生に取り組んでいる地区。

18 内水面

湖 南湖 (滋賀県)

湖底耕うんによる水草除去を行っている地区。

19 内水面

川 神通川 (富山県)

学生や児童等の教育一貫で簡易魚道設置やサクラマスふ化体験などによる生態系保全学習会が行われている地区。

20 内水面

川 愛知川 (滋賀県)

清掃活動や学習会の開催で、地域住民及び市の教育委員会や学校との連携を図っている地区。

21 内水面

川 高尾野川 (鹿児島県)

石倉によるウナギの保全や、親水性の回復のために積極的に学習会等を開催している地区

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57

② 事例報告会の開催

1)開催日程・参加対象

上記拠点地区の活動実績を紹介、情報提供することで、水産多面的機能揮対策に取組む全

国の活動組織の技術的水準の向上を図るとともに、広く一般に本事業を周知することを目的

とした事例報告会を表 2-4-2に示す会場、日程で開催した。

参加対象は以下のとおりとし、地域協議会を通じて各活動組織に周知した他、(公社)全

国豊かな海づくり推進協会のホームページ(図 2-4-2)上に開催案内を掲載した。

参加対象:水産業・漁村の持つ多面的機能発揮のための活動に関心がある方

水産多面的機能発揮対策事業に参加する活動組織とその構成員

関係都道府県、市町村及び地域協議会の事業担当者

表 2-4-2 事例報告会の会場・日程

会場 ヤクルトホール(東京都港区東新橋1-1-19)

日程 平成29年1月31日(火)10:00~17:00(開場9:30)

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図 2-4-2 事例報告会の開催案内

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2)開催内容

事例報告を行う活動組織は、上記拠点地区及び地域協議会から推薦のあった活動組織とし

た。表 2-4-3に口頭発表を行う活動組織を、表 2-4-4にポスター発表(展示のみ)を行った

活動組織を示した。

また、各活動組織の発表資料を資料編 10に、報告会の議事録を資料編 11に収録した。

表 2-4-3 事例報告会のプログラム(口頭発表)

時刻 内容

9:30~ 開場・受付

10:00~10:20 開会・挨拶 公益社団法人全国豊かな海づくり推進協会・水産庁

10:20~10:40 第1事例 【神奈川県】城ヶ島藻場保全活動組織 藻場の保全

10:40~11:00 第2事例 【福岡県】相島地区藻場保全活動協議会 藻場の保全

11:00~11:20 第3事例 【長崎県】有家の浜を守る会 藻場の保全

11:20~11:40 第4事例 【長崎県】江の浦地区藻場を大切にする会 藻場の保全

11:40~12:40 休憩

12:40~13:00 第5事例 【青森県】小川原湖地区漁場保全の会 内水面生態

系の保全

13:00~13:20 第6事例 【滋賀県】愛知川清流会 内水面生態

系の保全

13:20~13:40 第7事例 【鹿児島県】高尾野川をきれいにする会 内水面生態

系の保全

13:40~14:00 第8事例 【滋賀県】南湖再生活動組織 浅場の保全

14:00~14:20 休憩

14:20~14:40 第9事例 【長崎県】深江ブループロジェクト 干潟の保全

14:40~15:00 第10事例 【広島県】前潟干潟研究会 干潟の保全

15:00~15:20 第11事例 【三重県】伊勢干潟保全会 干潟の保全

15:20~15:40 第12事例 【沖縄県】伊江島海の会 サンゴ礁の保

15:40~ 意見交換

表 2-4-4 ポスター発表事例

第1事例 【青森県】新深浦町漁協地域多面的機能発揮活動組織 海難救助訓練

第2事例 【北海道】余別・海HUGくみたい 藻場の保全

第3事例 【長崎県】北九十九島地域活動組織 藻場の保全

第4事例 【大分県】名護屋地区藻場保全活動組織 藻場の保全

第5事例 【鹿児島県】あいら藻場・干潟再生協議会 藻場の保全

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60

第6事例 【北海道】湾中地区干潟保全協議会 干潟の保全

第7事例 【熊本県】川口二枚貝保全活動組織 干潟の保全

第8事例 【長崎県】長与浦再生活動組織 浅場の保全

第9事例 【茨城県】かすみがうら市地区環境・生態系保全活動組織 ヨシ帯の保全

第10事例 【富山県】富山市水辺をきれいにする会 内水面生態系

の保全

3)参加状況及び開催結果

事例報告会の参加者は 438 名であり、活動組織が 166 名と最も多く、次いで地域協議会

129 名、協定市町村 71名の順であった。

図 2-4-3 事例報告会の参加状況

166

71

129

19

9

20

24

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

活動組織

協定市町村

地域協議会

専門家

事務局

その他

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図 2-4-4 報告会の開催状況

4)アンケート結果

参加者に対し、図 2-4-5に示すアンケートを実施した。

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図 2-4-5 アンケート用紙

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アンケートの結果は以下のとおりである。参加者数 438 名(事務局、関係団体、コーディ

ネーター等を含む)のうち 180件の回答を得た(回答率 41%)。

イ)年齢

回答者の年齢は、20 代が 27 人(15%)、30 代が 37 人(21%)、40 代が 39 人(22%)、

50 代が 36人(20%)、60 代が 32人(18%)、70代が 9人(5%)、であり、40 代が最も多

く、次いで 30 代、50 代であった。10 代及び 80 歳以上を除く幅広い年齢層が満遍なく参

加した。

ロ)性別

回答者の性別は、男性が 139人(77%)、女性が 32 人(18%)であった。

ハ)所属

回答者の所属は、活動組織が 52人(29%)、地域協議会 37人(21%)、協定市町村 20 人

(11%)サポート専門家 7 人(4%)、行政機関 53 人(29%)、その他 6 人(3%)であっ

た。行政機関が最も多く、次いで活動組織、地域協議会、活動組織の順であった。現場に

携わる活動組織の構成員から指導や事務処理に当たる地域協議会及び行政機関まで幅広

い人たちの参加があった。

0

27

37

39

36

32

9

0

0

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代

80歳~

無回答

0 10 20 30 40 50

N=180

139

32

9

無回答

0 50 100 150

N=180

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ニ)参考となった口頭発表(複数回答可)

12 事例の口頭発表のうち、回答者が参考になった発表内容は、「前潟干潟研究会」が最

も多く(55 人)、次いで「江の浦地区藻場を大切にする会」(30人)であった。

前潟干潟研究会については、アサリ稚貝を増やす手法である大野方式に関する記述が目

立った。また、江の浦地区藻場を大切にする会については、ヒジキの苗石を使った天然採

苗が参考になったという記述が目立った。

【城ケ島藻場保全活動組織】

アイゴ有効利用の取組み。レシピを教えてほしいと思った。

私自身の研究にも関わる内容で大変参考になりました。その他の内容も興味深かったと思わ

れます。

大学との連携、駆除したものの有効活用など。自分たちのところでも検討していきたい。

アイゴ加工

アイゴの利活用について

52

37

20

7

53

0

6

5

活動組織

地域協議会

協定市町村

サポート

行政機関

メディア

その他

無回答

0 10 20 30 40 50 60

N=180

8

10

11

30

17

13

18

5

13

55

8

2

城ヶ島藻場保全活動組織

相島地区藻場保全活動協議会

有家の浜を守る会

江の浦地区藻場を大切にする会

小川原湖地区漁場保全の会

愛知川清流会

高尾野川をきれいにする会

南湖再生活動組織

深江ブループロジェクト

前潟干潟研究会

伊勢干潟保全会

伊江島海の会

0 10 20 30 40 50 60

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【相島地区藻場保全活動組織】

アカモクの移設試験が参考になりました。

藻場の広がる方向を見極めて活動場所を決めていることが参考になった。

コンクリブロックによる幼体の確保。

独自のやり方で種苗を確保している。

ウニの除去についてはグラフの作成の仕方、活動の様子がよく分かり報告の仕方が参考にな

りました。また種苗生産等について活動組織内の教育のためにもわかりやすいスライドを作る

必要があると思った。

アカモクの種付け法等

【有家の浜を守る会】

イギリスという地域の食べ物を活かしてそれを中心に活動している点。イギリスの歴史的背

景や修学旅行生の受入れは地域の活性化やブルーツーリズムといった町興しに繋がるので興味

深い。

イギリスについて、私たちの地域はとても多く生息している。しかし、この海藻は食べてい

ない。今回の発表が参考となったので食べてみたいと思う。

藻場保全とその海藻を利用した民泊体験等が素晴らしいと思います。

私たちの所はいろんな海藻があるのですが、なかなか料理方法が・・・売るところまでも。

イギリスが浜を元気にしている。

低カロリー・ヘルシー食品に島原の歴史、民泊事業。藻場の保全の活動の広がり。

青森県西津軽郡深浦町の西岸でもえご草というのがあり、それと同じではないかと思って聞

いていました。うちの方では買い手がなく採りたくても採ることが出来ず大変困っています。

同じならばお話し出来ればと思いました。

イギリス草は私たち深浦のエゴ草と同じと思います。エゴ草を 40分~1 時間煮てエゴテンと

言い酢味噌、酢醤油で食べます。野菜、魚を入れて食べてみたいと思います。昔は高値で取引さ

れていましたが、今は安いです。

伝統的なイギリスを地域の食文化として守ると共に、混合物を少なくしてさらに低カロリー

でヘルシーな健康食品の開発を目指すことも大切ではと思った。

良い勉強になりました。イギリスというのを試食してみたいですね。

【江の浦地区藻場を大切にする会】

200円のブロックで藻場が回復しているので、ぜひやってみたい。

モニタリングをするのに、水中で描けるノートがあるのに驚いた。栄養塩の供給が参考にな

った。

苗石造りの手法。特別な器具を使わずにできるところが参考になった。

藻場保全活動

ヒジキ苗石の生産。同じような取り組みも行っているが成果が出ないので参考にしたい。

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66

栄養ブロックの投入は勉強になった。ぜひ実践したい。

ヒジキの天然採苗法はたいへんべんきょうになりました。既に生えている場所で採苗するた

め確実な方法かと思います。

ヒジキ苗石は手軽で確率の高いとても良い発想だと思う。

海藻種苗投入と栄養塩ブロックの投入

ヒジキの天然採苗:今後、本県でも検討したい。

取り組み体制が素晴らしい。

モニタリング方法(被度の把握)など

苗石投入等

独自での種苗作り

独自の取組みがありとても参考になった。

ヒジキ苗石の生産と移植

モニタリングの工夫

青潮、赤潮対策を国や県がもっと強化してほしい。私も大村湾活動組織の中の一員である

が、青潮赤潮に頭を痛めている。

【小川原湖地区漁場保全の会】

噴流式耕うんの動画がとても参考になった。

小川原湖の耕うん

耕うんによりシジミの増加を目指す。耕うん活動の効果をしっかりと検証しており参考にな

った。

活動効果のデータが非常に分かりやすかった。

魚場耕うんの定量的な検証と実際の映像はさんこうになった。

噴流式マンガによる湖底耕うん

耕うん

【愛知川清流会】

全国の多くの活動をされていらっしゃる方があり、大変勉強になりました。次世代へ豊かな

地元の皮を良い状態で繋ぎたい、自ら守りたいと思えるようにまず河川の整備を始めたいと思

います。

HP の運用、アーマー化、水質階級評価、珪藻調査と評価、日照条件とアユの成育、マス網の

活用。

川、ダムに関する環境美化、生物保護の報告、今後の活動の方針に何を重点的に行うのか指

針として参考になった。専業漁師と地域住民との共存にどうとりくんでいくか、子どもたちと

の連携や参加を大切にしたい。

川の草木伐採の成果

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【高尾野川をきれいにする会】

全国の多くの活動をされていらっしゃる方があり、大変勉強になりました。次世代へ豊かな

地元の皮を良い状態で繋ぎたい、自ら守りたいと思えるようにまず河川の整備を始めたいと思

います。

親水性の表現、石倉づくりの実践

川、ダムに関する環境美化、生物保護の報告、今後の活動の方針に何を重点的に行うのか指

針として参考になった。専業漁師と地域住民との共存にどうとりくんでいくか、子どもたちと

の連携や参加を大切にしたい。

モニタリングの難しさ

体験学習会参加者が多いのに驚いた。教育委員会と連携して取り組み、小学生を中心とした

一般市民を含めた活動の成果であると感じた。

ウナギの石倉の設置により、それ以外の魚種も定着し効果が認められたこと。子供の体験活

動は情操教育の観点や内水面の生態系を知り、川遊びの楽しさ、川魚の美味しさを知る等、貴

重な体験だと思う。継続できることを希望します。

体験学習会での効果として「児童の感性の育成」が大きく取り上げられていることに嬉しく

思う。

移動水族館、ウナギの石倉

日本ウナギが絶滅危惧種に指定されているが生息数はかなりあり、種の保護ができているよ

うに思われる。今後も河川環境を守り、子々孫に迄川の恵みを引き継げるように努力したい。

【南湖再生活動組織】

効果の貨幣化は分かりやすく他人にも説明しやすいと感じた。

琵琶湖でのポンプによる耕うん

【深江ブループロジェクト】

漁業者以外も含めて 500人ほどの大規模で活動できておりすごいと思った。

アオサの有効活用。二枚貝復活

アオサたい肥の活用。アサリの増加。

アオサたい肥

アサリの利活用

【前潟干潟研究会】

大野方式

大野方式

大野方式

簡単、確実、短期間という三拍子そろった素晴らしい成果だと思う。

工夫次第でアサリの収穫が増えることに驚いた。大野方式は他の利用でも参考となりそうな

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ので真似してみたい。

大野方式

大野方式による目に見える成功例が素晴らしいと思いました。

大野方式:これは養殖に近いのではないですか。これに公金が入ることに問題ないのですか。

自分の畑に公金で種をまくような気がしますけど。

稚貝の確保・育成方法

稚貝が分布している箇所の土ごと袋に入れ、短期間で成育するという方法がとても興味深か

った。機会があればぜひ挑戦してみたい事業だと思った。

広島県や三重県のアサリを増やす干潟の保全活動を聞き、これからの参考になった。地元産

のアサリを増やすことは大変だが、成功すればすごいことだと感じた。活動を行う県にとって

もやり方も違っていて参考になった。

大野方式

当地域における干潟の現況と課題がある中で、様々な取り組みを実施しており、失敗もある

中で積極的に問題点を解決することで、新たな技術を確立したことに感銘を受けた。

大野方式

とても参考になった。

活動を成功に導くにあたっては大変な苦労を伴う。そのような中で成功体験を活かして頂く

とモチベーションが上がると思う。

アサリの採苗方法

成功事例として参考になった。

かなり効果的な取り組みとなったようですが、今後も継続的に同様の結果が得られるか非常

に気になります。また何かの機会に報告などを聞ければと思います。

漁業者が活動可能な方法を開発した点が参考になりました。

アサリ稚貝の確保について

大野方式アサリ稚貝確保フロー

アサリ資源の再生

稚貝の確保について

前潟干潟研究会の事例は素晴らしいものですが、本来機能の向上といえ、多面的機能として

の取組みとしては疑問。本事業の目的を各地でよく考えるべき。

効率的な稚貝の確保が確立されており、長期的に継続できる取り組みだと思った。

アサリ資源回復の取組み

大野方式アサリ稚貝の確保、地盤調査

ご苦労の末、成果が見えてきたことが伝わってきて感動いたしました。何かと当県の組織も

小さな成果を積み重ねモチベーションを絶たさずコツコツと継続して頂きたいと改めて感じて

います。

現場把握に基づいた成果、素晴らしい。

アサリの生態を上手に把握して稚貝を集め、それを育成出来ました。まだ工夫する必要のあ

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る事も、例えばどのようにコストを低くするか等ありますが、県との連合軍でクリアに変わる

ことを期待します。

【伊勢干潟保全会】

広島県や三重県のアサリを増やす干潟の保全活動を聞き、これからの参考になった。地元産

のアサリを増やすことは大変だが、成功すればすごいことだと感じた。活動を行う県にとって

もやり方も違っていて参考になった。

アサリ稚貝移植放流について

アサリ資源回復の取組み

干潟保全の取組み

【伊江島海の会】

同じ活動をしているので参考になりました。

【その他】

二枚貝再生の為に耕うん、アサリ稚貝の保護等の活動を傾聴し、勉強になった。

アサリの増殖について地域差はあると思うが、様々な方法を組み合わせ、特性に合った方法

を見つけたい。

市で働いていると他地域の海のことについて知る機会がない。そういった意味ではdのグル

ープについてもとても参考になった。特に同じ項目の活動をしているグループの報告は興味深

かった。

どれも参考になりました。大学や地元ダイバー、子ども達等、多くの人を巻き込んでいくこ

とが重要だと思いました。

増やす取組み、アサリを増やす取組み。

どこの活動組織も一生懸命活動しており、取り入れられることは取り入れていきたいと思い

ました。

モニタリングがどこの発表者もしっかりなされているなという印象。アサリ稚貝についてど

こもうまくやっているなと感じた。

前回、前々回の発表時からの経過報告も分かり、新規報告地だけでなく過去の報告団体がそ

の後どうなったのかが少しでも分かる発表会の場に次回もしてほしい。

午前中の 4 つの活動については興味深く、参考になりました。干潟についてはアサリを増や

すことが目的なのか。アサリが増えることで水質浄化や環境改善が図られるのか、目的に疑問

がある。

今回、初参加なので全てが参考になった。

役に立つ報告が多かった。

初めての参加でしたがとても勉強になったことは、保全活動は人づくりということでした。

どの取り組みも小学生、大学生、学校教育、保護者などに関心を持ってもらい理解してもらう

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こと。

ヒジキの苗石を人口種苗としているが、スライドにも 1 枚だけ書かれているようにあれはあ

くまでも天然種苗。

全ての発表において内容が濃く、成果が確実に上がっていることが印象的であった。特に干

潟の取組みでは成果を数字で分かりやすく示され、参加者にも達成感が得られやすく効果的な

取り組みであると感じた。

干潟の耕うんの方法と有効性について参考になりました。海藻が海岸に打ち上げられた後の

活用について、たい肥化をもっと進めるべきと思いました。

教育により組まれている所が参考になる。

内水面活動については、子ども達に教育活動の場としている組織が多かったので良かった。

今後も普及啓もう活動をされることを期待します。

サポーターの考えによってそれぞれ対策が変わってくると思いました。優良事例の横展開を

望みます。

発表された事例は全て優良事例が出ているのだなと思いました。

小生は内水面勤務のため第 5~8事例の内水面関係は大変参考になった。特にダムなどの悪影

響は同じ悩みを抱えており、その対策に取り組む姿勢を評価します。長期的取り組みでダム管

理者とも良い関係が構築出来て、河川環境の改善が進むことを願います。また、地域住民や子

供たちの体験学習の成果が報告されていますが、大事なことと思います。こうした取り組みが

全国的に普及するよう、国の予算確保もお願いします。

4 年目に入ったのでどの活動組織も熱心に取り組んでいるように思いました。内水面の水生

生物調査についてはまだ難しいと思いました。勉強していく必要がありますね。

発表された活動組織の取組みに感心しながらお聞きした。

多くの活動組織において子供たちへの教育にも熱心に取組みをされていた点。

ホ)参考となったポスター発表(複数回答可)

10 事例のポスター発表のうち、回答者が参考になった発表内容は、「新深浦漁協地域多

面的機能発揮対策活動組織」が最も多く(14人)、次いで「富山市水辺をきれいにする会」

(10人)であった。

「新深浦漁協地域多面的機能発揮対策活動組織」については、海難救助訓練が参考にな

ったという記述がほとんどであった。また、「富山市水辺をきれいにする会」については、

手づくり魚道が参考になったという記述が目立った。

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【新深浦町漁協地域多面的機能発揮活動組織】

海難救助訓練

海難防止について、人名に関わることでもあり、継続して訓練する大切さがあると思う。

私の県は海難救助訓練の活動組織が多いので他県の取組みを知りたかったから。

ほとんどの活動組織が藻場、干潟保全活動の取組みを行っている中で、海難事故防止の認識

のため救助訓練を行っていることに共感を得た。地方水難救助会においても、海上保安庁主催

で開催されているので、各活動組織と連携した取り組みが出来ないか検討していきたい。

活動内容や成果が分かりやすく参考になりました。

海難救助訓練について参考になりました。河川にも対応できるものでしょうか。河川での安

全対策のための訓練もあるのであれば教えてほしいと思いました。ヨシ帯の保全などについて

も参考になりました。

活動の幅の広さが分かる。

海難救助の事例で「118」の使用についても PRされればと思う。管轄が違うかも。

【余別・海 HUGくみたい】

森川海を育む。私たちも海を守るだけでなく、そのためには山での植林活動が必要なのでは

ないかと感じた。ぜひ参考にしたいと考えた。

コンパ法による植林

積丹の森川海ではサクラマスの遡上が増えていること。富山の神通川のサクラマス資源増大

への取組みは良かった。サクラマスは川と海を行き来する大型魚種で、遡上後の生活期間が長

いので管理が難しい魚と言われています。遊漁での人気や美味であることを考えると、今後ま

すます有望視される魚種なので、国を始め関係者のご支援をお願いします。

【北九十九島地域活動組織】

メカブを母藻として投入。

14

8

4

7

6

2

8

4

4

10

新深浦漁協地域多面的機能発揮活動組織

余別・海HUGくみたい

北九十九島地域活動組織

名護屋地区藻場保全活動組織

あいら藻場・干潟再生協議会

湾中地区干潟保全協議会

川口二枚貝保全活動組織

長与浦再生活動組織

かすみがうら市地区環境・生態系保全活…

富山市水辺をきれいにする会

0 2 4 6 8 10 12 14 16

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【名護屋地区藻場保全活動組織】

食植生魚類の除去対策

この地区では駆除の結果が難航しているように思われますが、駆除が打ち切られずに継続さ

れていることが興味深かったです。私は長崎市外海地区のアイゴ駆除・有効利用についての研

究に携わっていますが、外海地区でも駆除に難航する様子が見られたため、本発表の事例をヒ

ントにして考察を深めたいと思います。

食植生魚類の除去に努力されている。

藻場造成の取り組み

【あいら藻場・干潟再生協議会】

干潟を守るための努力

アマモ再生の取組みが参考になった。

【湾中地区干潟保全協議会】

参考になりました。

【川口二枚貝保全活動組織】

私の組合でも稚貝の沈着促進を促す事業を行ったが、、しっかりとした結果に結びつかなかっ

た。組織的に活動し、成果を出している点が参考になった。

干潟保全のための様々な取り組みが参考になった。

アサリの増殖方法が参考になった。

【長与浦再生活動組織】

閉鎖的な海域におけるモデルを提示してもらえるとそれぞれの地区にあった方策を考える際

に参考になる。

【かすみがうら地区環境・生態系保全活動組織】

今から活動を行うところがヨシ帯の問題を抱えているため。

霞ヶ浦でのヨシ帯の保全について気になった。刈り取り出来るという事は陸でのヨシ帯とい

うことか。

【富山市水辺をきれいにする会】

積丹の森川海ではサクラマスの遡上が増えていること。富山の神通川のサクラマス資源増大

への取組みは良かった。サクラマスは川と海を行き来する大型魚種で、遡上後の生活期間が長

いので管理が難しい魚と言われています。遊漁での人気や美味であることを考えると、今後ま

すます有望視される魚種なので、国を始め関係者のご支援をお願いします。

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サクラマス卵の飼育体験

手作り魚道の設置などにより資源の回復を図っている。

手づくり魚道の設置

【その他】

藻場や干潟づくりで、自分たちが実際に行っている活動やこれから行おうと思っているアマ

モやアサリの活動を行っている活動組織は多く良い参考になった。アサリが復活することによ

り、栄養塩が増え、それを根から吸収したアマモが育ち、アマモが増えると魚が増え、魚が増え

るとまたアマモが増えるといった良い連鎖で藻場も干潟も両方の保全を効率よく行われていて

参考になった。

ポスター発表のそばに担当者がいて、その場で質問できるブースになっていると良いと感じ

た。

暗くて見にくい。発表者に失礼。

発表を見て、全ての活動に感謝し、頭の下がる思いです。我々は環境美化、稚魚の保護活動を

しています。心機一転勉強し頑張ります。

ヘ)全国規模の事例報告会の必要性について

今後もこのような全国規模の事例報告会は必要かどうかという設問に対し、必要(そう

思う)が 94%(169 人)と最も多く、次いでどちらともいえない 2%(4人)、必要だと思

わない(思わない)が 1%(1人)、無回答が 3%(6人)であった。多くの参加者がこのよ

うな全国的な事例報告会が必要であると回答している。

ト)その他、本事報告会、本事業への意見、要望など

活動組織へどういった立場の方が参加しているのか、その役割分担といった点も発表で紹介

してほしい。多面的事業も 4 年目に入り活動組織で事務を行う者の負担感や、構成員の活動に

対するモチベーション低下が課題となっている。取組みに関する発表はどこも素晴らしいので、

活動組織の運営という点も教えて頂けると有難い。

報告会を 16 時までにして、水産庁の説明会を 16~17 時くらいのスケジュールにしてもらい

たいです。

サポート専門家の支援を得られる方法など広報してほしい。

169

4

1

0

6

必要だと思う

どちらともいえない

必要だと思わない

その他

無回答

0 50 100 150 200

N=180

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どの発表者にも熱い思いを感じられました。情報を得るのはもちろん、全国で同じような悩

みやそれぞれの問題を抱えて頑張っているということですごく励まされる場でもあると思いま

した。大変勉強になりました。ありがとうございました。

活発な議論がありとても良かった。開催時期も適切。今後も本事業が活動組織によって取り

組みやすく有効な事業であることを望みます。

全国の同じ問題に取り組んでいる方がの生の声を聴ける機会であり、有意義だと思う。

ポスター発表はポスターの横に担当者に立っていただき、意見交換が出来れば良いと感じた。

同じ項目で取り組んでいる組織をまたぐような情報の共有を図ってほしい。

他県の事例を知ることが出来、大変参考になりました。

本事例報告会は減における実態と有識者の意見の両方が聞ける大変貴重な場であると思いま

す。当事業は、現場の実態や成果に関する情報が少なく、この報告会のような場は今後も必要

になると思います。また、本日の発表事例は多面的機能の発揮に成功した事例ですが、成功し

なかった例も取り上げて今後の当事業の更なる発展に役立ててることが望ましいのではないか

と考えました。地域によっては本事業の持つ特性(漁業自体を支援できないこと)などによっ

て、多面的機能の発揮が思うように進んでいない例もあるかと思います。そのような事例にも

正しい支援を行い、多面的機能の向上が出来ることを心から期待しております。

会場が少し狭いと思います。

モデル地区の流れで発表団体が同じところでこれまでの取組みの成果が分かってよかった。

ただほかの組織も見たいです。

毎年実施してください。

毎年活きた情報で取り入れ続けることが必要。また制度についての考え方についても年々解

決が変わると思うので、最新の情報を伝えるためにも、そのような会議が必要。

発表内容について多様性があり良かったと感じた。

総合討論はやめても良いのでは。

動画を活用した報告があれば更に良くなると思いました。

海岸清掃を実施することで、どのようなモニタリングに取り組むことが可能か、事例が知り

たかった。

メモが取りづらいので机があるところだと助かります。

サポート事業、サポート組織について活用された組織について知ることが出来て良かった。

事業についてもう少し詳しく知りたい。利用するにはどうすれば良いのか。

初参加でしたが大変勉強になりました。

全国で事例報告会が実施されているが、1、2 月の時期に東京で開いていただけるのは費用、

時期とも大変によく、また、活動をよりよくするためにも、他組織の事例や苦労を聞けること

は大変に有意義であると思います。今年度は各協議会のテーマがだいぶ絞られており参考にな

りました。

干潟の保全で増加(採捕)した稚貝を漁業権のある場所へ移植するのは漁業の一環になるの

では?広く国民が利用できない気がする。干潟の回復というより漁獲量の増加になっているの

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では。例年、イベントなどで販売している組織があるが大丈夫なのか。

場所の選定を早めに行い、日程もしっかり各関係部署と検討しきちんんと通知してほしい。

場所も全国から集まって参加する以上、早めの場所と日程を発表して頂くようにしてほしい。

発表会場としてうす暗すぎ。大抵の人がキャリーを持ち歩く人が多いのだから座席を広めのと

ころが良いので次年以降は会場をもう少し考えた上で開催してほしい。事業研修があったがほ

とんど西の開催地だったので東京を境に東で 2 ヶ所、西で 2 ヶ所などより参加しやすい場所で

行ってほしい。

新しい事例を知りたい

本事業の目指す方向性を明確に示すべきと思います。保全の技術論よりも広く国民に発信す

る手段や成功事例があっても良いのでは。水産業界の枠を超えていかなくてはならないのでは

ないか。

次回、テーブルがある会場での開催を希望します。

藻場、干潟、内水面、サンゴ、様々な取り組みがなされており興味深い。しかし全て同じ会場

での発表ではなく、分科会等を設けて発表をしていた方が良いと感じた。

海面と内水面は別に開催してはどうか。

県、市町村の負担を義務化したため休止した活動組織があるので、義務負担ではなく任意と

し国の事業費のみで活動できるようにしてほしい。又は観戦に制度上義務化し、特別措置によ

り地方負担を大幅に減らしてほしい。

報告会、事業共に継続必要です。報告内容(パワポの数量等)ある程度、制限してよいので

は。発表内容が多岐になり何を一番伝えたいのかぼやけてしまいせかっくの発表がもったいな

い。

事業報告の概要が事前に分かっていると質問しやすい。

もう少しい大きな会場を設定してほしい。

内水面の活動については単に河川モニタリングや環境保全などを重要視するよりも、子ども

や地域住民に対し河川への親水活動を通じて古くから生活に密着した存在である川の重要性を

今一度認識し、川の恵み試食体験などによりさら理解を深める機会を推進すべきだと思います。

当組織(神奈川)は教育の項目が活動から外されているので、復活させてほしい。活動にあた

り自己負担が厳しい。

藻場保全の活動発表が多くを占めていたので、海難救助訓練の発表もあってもいいと思う。

良かった

マイクの位置が問題なのか時々説明される方の言葉が良く聞こえなかった。会場がもう少し

落ち着けるところはなかったのかと思う。

河川関係事例もう少し取り上げてほしい。

東京以外での開催

事例の中でのヒントがいっぱいあるので、続けて報告会を行ってもらいたい。

事業全体の費用使い方などの説明会。横の繋がりの具体的な方法。

今後も引き続きサポーターのご指導を賜り取り組んでいきたい。

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会場が狭い。外で話を聞くとは思ってなかった。

10~17時の発表会はしんどい。(日帰りで始発で終電なので)

事例報告会での発表事例を講習会での学習や意見交換で扱ってはどうか。それぞれ同じ問題

を持つ活動組織同士のディスカッションが出来るのではないか。

本日のように広い会場で良かった。いろんな事例をたくさん聞けたので必要な報告会だと思

います。

座席に荷物が多く座りにくかった。

藻場の面積の評価が義務付けられているにもかかわらず結果が示されずがっかりした。思い

付きは面白くても評価できない内容がおおかった。サポーターの指導不足。前にも聞いた話題

もあり別の所を増やすべき。

発表された団体は成果の大きいところと思うが、うまくいっていない団体など、発表しない

までも参加してもらうことが大切だと思う。

海岸に漂着する木材の処分方法の研究を行ってほしいと考えます。

机のある会場で開催してもらいたい。

皆さん大変勉強しているんだなと思いました。また次回も来たいと思っています。

大変勉強になりました。

同じような活動組織との情報交換や専門家の意見が重要で参考になると思う。

部門ごとにもっと深く交流が出来ると参考になる。この場は情報収集の重要な場所になって

いる。

参考になる組織との相互情報交換。サポート専門家の紹介と連絡方法。海・森、川・森の活動

推進。

簡単に結果を見ることことができない事業が多く、腰を据えて地道な活動を継続実施する上

で財源的支援が重要と思われる。

報告を聞いて「あぁ、こんな方法があるのか」とか「うん、やっぱりこれで良いんだ」と確認

できるのはありがたい。

発表会場が広い方が良いのでは。PPT の図表は大きく表示した方が良いのでは。太平洋側及び

九州方面が多いが日本海側ではないのでしょうか。

活動を絞って掘り下げた議論がほしい。

当事業は始まって間もないこともあり、地方の負担など仕組みが毎年変わります。内水面漁

協等の事務処理体制は弱いことから対処できない面があり困っています。国を始め指導機関に

おかれては早めに適切な指導をお願いします。

とても勉強になりましたが、少し時間が長いように思いました。

一日の詰込みは厳しい。沿海と内水面に別けて開催されることを希望します。

この対策が長く続くことを望む!

今後も定期的に報告会の開催を希望する。

全国各地域で特色のある事業報告を聞くことは、各地の漁業や各漁村、地域活性への方針が

良く分かって参考になる。

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内水面の事例を少し増やしてほしい。内水面と海面を分けて、2 会場にしたらどうかと思いま

す。日本の天然アユは危機に陥っています。今に日本の川から鮎が消えてしまいます。ニホン

ウナギも同じです。海面でアサリ、シジミが事業の対象となるのに、天然アユが事業の対象と

ならないのはおかしい。

女性の増加、発表における地方訛り(自分の言葉)での発表が少ない気がした。

分科会もご検討ください。

成功事例とは言えない発表もあったので、発表内容はもっと高めていただきたい。

(2) 事例集の作成

事例報告会で発表した活動組織の運営面、技術面における特徴や留意点等(表 2-4-5)を

事例集として整理し、活動組織に配布した(資料編 9)。

表 2-4-5 事例集の記載事項と内容

項目 内容

運営面 組織の体制、規模、リーダーシップ、サポート体制、継続性、PR活動 等

技術面 目的、長・中期、短期目標、実施体制、発揮活動の内容・結果、モニタリン

グの内容・精度・結果、PDCA サイクル、自己評価結果 等

(3) 各種媒体による情報提供

上記の取組の手法を他の地域での活動に活かすとともに、広く国民にも多面的機能発揮に

資する活動に対する理解の増進を図るため、ウェブサイト等の媒体を活用して情報を発信し

た。

① ポスターの配布

主として事業関係者(活動組織、地域協議会)を対象に、本事業の趣旨と講習会、報告会

の開催を周知するためのポスターを制作、配布した(図 2-4-6)。

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図 2-4-6 事業案内ポスター

② ウェブサイト

平成 27 年度に構築されたウェブサイト「hitoumi.jp」及び Facebook「hitoumi.net」を継

続運営し、各地の水産多面的機能発揮活動を紹介するとともに、「モニタリングの手引き」

等、活動組織に必要な情報を掲載した。

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図 2-4-7 ウェブサイト「ひとうみ jp」トップ画面

③ 新聞広告

事例報告会を周知する記事とともに、全国から抽出した 4地区(岩手県・神奈川県・滋賀

県・佐賀県)の取組を現地取材して地方紙に記事を掲載(記事下広告全 5 段)、広く一般の

方へ活動の意義や効果についての周知を図り、当事業への理解の増進を図った。取材対象活

動組織及び発行部数を表 2-3-6に、掲載記事を図 2-4-8に示した。

表 2-4-6 新聞取材対象及び発行部数

紙名 取材活動組織・協議会 発行部数 掲載日

岩手日報 宮古湾干潟環境保全委員会 205,258 平成 29年 1 月 21日

神奈川新聞 城ヶ島藻場保全活動組織 188,012 平成 29年 1 月 15日

京都新聞滋賀版 滋賀県水産多面的機能発揮

協議会

74,001 平成 29年 1 月 22日

佐賀新聞 肥前地区海底環境を守る会 133,752 平成 29年 1 月 21日

計 601,023

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図 2-4-8(1) 掲載記事(岩手日報)

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図 2-4-8(2) 掲載記事(神奈川新聞)

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図 2-4-8(3) 掲載記事(京都新聞滋賀版)

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図 2-4-8(4) 掲載記事(佐賀新聞)

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3.今後の課題

3-1. 活動組織による自己評価と整理

平成 27 年度の自己評価においては、生物量の対象種を活動組織が任意で定めたため、達

成度以外、生物量のデータを全国的に集計することができなかった。今年度、専門家の協力

のもと、「モニタリングの手引き」を作成し、活動項目ごとに対象生物とモニタリング方法

を定めたため、平成 28 年度の自己評価については、全国的な生物量のデータを集計できる

ものと期待する。

3-2. サポート専門家による指導

サポート専門家による指導は、全国の活動組織や地域協議会からの要望には概ね応えるこ

とができた。ただ、その内訳を見ると、頻繁に派遣要望が来る組織と1度の訪問で終わる組

織とがあり、複数回入った組織の多くが「藻場の保全」を実施している組織であった。今年

度、最も要望が多かったのが藻場のモニタリング指導であり、サポート専門家による主導を

期待してのことと推察される。専門家主導のモニタリングであれば、精緻なデータを活動組

織に提供することができるが、一方で、藻場のモニタリングには潜水作業を伴うことが多く、

その負担も大きくなっている。活動組織の事情や現場を重視する専門家の立場を尊重しつつ

も、今後は、可能な限り活動組織自身で実施できるモニタリングのあり方や指導の方法につ

いて検討する必要があると考える。

3-3. 講習会の開催

今年度、全国 4箇所での講習会の開催により、技術情報の共有と活動組織間の横展開を図

ることができたと考えるが、年々参加者数(特に活動組織)が減少していることが課題であ

る。活動項目ごとに、現在、多くの活動組織が知りたいことを明らかにし、予めそれに基づ

いたテーマを設定した上で、事前に周知することが集客につながるものと考える。

また、会の進行においても、専門家によるコメントだけではなく、成功している活動組織、

或いは先進的な取り組みを実施している活動組織を講師として招き、参加者が、成功事例、

先進事例から学んで帰れるような運営方法についても検討する必要があると考える。

3-4. 拠点地区のサポート

先進的な取り組みを行う 20 地区の拠点のうち、活動や技術試験などの経過時間が短いな

どの理由から、その成果が十分に把握もしくは発現できなかった組織がみられた。

これら組織については、継続して重点的にサポートを行い、その成果を明らかにする必要

がある。

また、今年度は、同年 6月に策定した「モニタリングの手引き」の配付等によって、各組

織のモニタリング調査の強化が図られた。そのため、今後、活動組織においては、成果に係

る有益なデータが蓄積されると考える。

そこで、これらデータをできる限り詳細に把握し、全国の模範・参考となる活動組織をよ

り多く抽出し、その成果について全国の組織や一般市民等に発信していくことが重要である。

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3-5. 事例報告会の開催

今年度の事例報告会では、拠点地区サポートによる成果が報告されたことにより、多くの

参加者から参考になったという感想を得ることができた。参加者のほとんどが事業関係者の

ため、発表内容に求めるものも技術的なものが多いことがアンケートからも伺えた。一方で、

講習会とは異なり、報告会は一般市民にアピールする場であるとの意見もあり、その場合に

は、公益的機能の享受など、国民向けの発表内容を加味する必要がある。事業関係者と国民

の両者を満足させることは難しいが、今後の開催にあたっては、対象者を明確にした上で、

それに見合った発表のあり方を検討していくことが必要であると考える。