美山町で見られる アブラナ科野菜の害虫 主な害虫の写真 美山での発生消長 防虫ネットの効果 アブラナ科野菜 ミズナ、コマツナ、キャベ ツ、ハクサイ、ダイコンな ど 独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター 総合研究第4チーム 〒623-0035 京都府綾部市上野町上野200 電話 0773-42-0109 http://wenarc.naro.affrc.go.jp/top.html
美山町で見られるアブラナ科野菜の害虫
主な害虫の写真
美山での発生消長
防虫ネットの効果
アブラナ科野菜
ミズナ、コマツナ、キャベツ、ハクサイ、ダイコンなど
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構
近畿中国四国農業研究センター
総合研究第4チーム
〒623-0035 京都府綾部市上野町上野200
電話 0773-42-0109
http://wenarc.naro.affrc.go.jp/top.html
ハモグリバエ
キスジノミハムシ
ニセダイコンアブラムシ
カブラハバチ類アブラムシ類
モンシロチョウ
アザミウマ類
コナガ
モモアカアブラムシ
その他
ハモグリバエ
キスジノミハムシ
ニセダイコンアブラムシ
カブラハバチ類アブラムシ類
モンシロチョウ
アザミウマ類
コナガ
モモアカアブラムシ
その他
・4~11月にかけて、コマツナ を栽培したプラ ンター上で モニター。
・調査した2,145株から、計8,761 頭の害虫。
グラフは害虫種の個体数比を 示している。
周辺環境では、モンシロチョウ、コナガを含むチョウ目が最も多い。
周辺環境では、モンシロチョウ、コナガを含むチョウ目が最も多い。
図 美山町におけるアブラナ野菜を加害する害虫の種構成(無防除状態、2002年)
観察個体数(頭)
1
10
100
1000
10000
100000
その他
ハダニ類
コナガ
モンシロチョウ
ヨトウガ
カブラハバチ類
アブラムシ類(未同定)
モモアカアブラムシ
ニセダイコンアブラムシ
ハモグリバエ類
ヤサイゾウムシ
ダイコンハムシ
キスジノミハムシ
観察個体数(頭)
1
10
100
1000
10000
100000
その他
ハダニ類
コナガ
モンシロチョウ
ヨトウガ
カブラハバチ類
アブラムシ類(未同定)
モモアカアブラムシ
ニセダイコンアブラムシ
ハモグリバエ類
ヤサイゾウムシ
ダイコンハムシ
キスジノミハムシ
図 コマツナの有機栽培圃場での害虫相 (2002年)無農薬で1mm防虫ネットやじかがけ用不織布といった被覆資材を利用している場合には、小型のアブラムシ類(91%)や地上部付近で生活するコウチュウ類(5%)が多くなっている。
美山町での害虫の発生時期
*発生量の比較的多い時期を線で示している。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月
キスジノミハムシ
ダイコンサルハムシ
ヤサイゾウムシ
アブラムシ類
ナガメ
コナガ
ハスモンヨトウ
ヨトウガ
ネキリムシ
タマナギンウワバ
ハイマダラノメイガ
モンシロチョウ
ナモグリバエ
カブラハバチ類
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月
春から秋まで発生する
成虫は葉に穴をあける
幼虫は根を食べる
蛹は土の中
キスジノミハムシは成虫が地上部で葉を加害し、幼虫が地中で根を加害する。春から秋にかけて3~5世代発生する。植物が小さいときに多く発生すると問題となる。成虫により地上部が穴だらけになったり、幼虫の食害により根が弱り、枯れることがある。
キスジノミハムシ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 25日 40日
卵 12 72 5.5日 9日
幼虫 11 192 14日 21日
蛹 11 86 6日 9.5日
発生時期: 4~9月
コマツナでの被害程度: 1頭で1.2株(成虫)
大きさ:4mm
大きさ:3mm 大きさ:3mm
成虫も幼虫も葉を食べる卵は葉柄などに産み込む
蛹は土の中
ダイコンサルハムシはアブラナ科野菜を加害し、春と秋に年2~3世代の発生する。夏の間は成虫が畦畔などで休眠しており、気温の下がる9月頃から産卵を開始する。発育期間は、卵は5~6日で、幼虫は2週間程度、土の中の蛹は12日程度である。成虫も幼虫も葉を食べる。秋の間に1~2世代発生した後、成虫で越冬する。春もう1世代発生する場合もあるが、多くの場合、春から夏には成虫の姿で畦畔に潜んでいる。
ダイコンサルハムシ
成虫
体長: 7mm
体長: 4mm
長径: 2mm
発生時期: 9~11月
コマツナでの被害程度: 1頭で1.7株(成虫)、0.5株(幼虫)
幼虫
成虫
卵
蛹は土の中
ヤサイゾウムシはアブラナ科野菜だけでなく、非常に多くの野菜を加害する。夏の休眠からさめた成虫が10月頃から翌春まで卵を産む。幼虫は冬の期間ゆっくり成長し、土の中で蛹となる。 6月頃には成虫となっているが、夏の休眠にはいり産卵し
ない。成虫も幼虫も葉を食害する。植物の小さな時期から加害されると、被害が大きくなる。成虫は小さな植物を加害しながら、死ぬまでに約1000個の卵を産卵していく。
ヤサイゾウムシ
発生時期: 10~3月
コマツナでの被害程度: 1頭で1.3株(幼虫)
大きさ: 1mm
体長: 9mm
体長: 14mm
体長: 8mm
幼虫
成虫は切り取った様な食害痕を残す。この後に幼虫が発生し始める。
成虫も幼虫も葉を食べる
0
0.1
0.2
0.3
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月
株あたり密度(頭)
キスジノミハムシ
ダイコンハムシ
ヤサイゾウムシ
0
0.4
0.8
1.2
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月
株あたり密度
log(n+1)
ニセダイコンアブラムシ
モモアカアブラムシ
図 コマツナ有機栽培圃場でのコウチュウ類3種の発生消長(2002-2003年)
減・無農薬条件では、春から秋はキスジノミハムシ、秋にはダイコンハムシ、冬はヤサイゾウムシが発生する。
図 コマツナ有機栽培圃場でのアブラムシ類の発生消長
(2002-2003年)
減・無農薬条件では、アブラムシ類が4~6月と9~11月に発生する。
ニセダイコンアブラムシ
モモアアカアブラムシ ダイコンアブラムシ
春と秋に多い
アブラナ科を加害するアブラムシはダイコンアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、モモアカアブラムシの3種類いる。モモアカアブラムシは様々な野菜を加害し、農薬への抵抗性が問題となっている種である。ダイコンアブラムシとニセダイコンアブラムシはアブラナ科野菜のみを加害する。無農薬圃場ではこれらのうちニセダイコンアブラムシが優占種となっていた。ミズナではモモアカアブラムシとニセダイコンアブラムシが問題となる。春と秋に発生が多い。増殖が早く、気付いたときには圃場に蔓延していることがあるので、注意が必要である。
アブラムシ類
種類 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
モモアカ 4.6 137 7日 9日
ニセダイコン 7.6 124 7日 9.5日
ダイコン 7.1 136 7.5日 10日
体長:2mm
体長:2mm
体長:2mm
ナガメ
発生時期: 5~9月
コマツナでの被害程度: 1頭で1.9株(幼虫)、2.3株(成虫)
成虫
体長:6.5~9.5mm ナガメによる被害
若虫
卵
成虫・幼虫ともにアブラナ科野菜の葉を吸汁加害する。吸汁された葉には細かい白点が無数にできて萎れ、やがて黄化して枯れる。ダイコンの子実にも多く集まる。年2~3回発生し、成虫で越冬する。越冬成虫は初春にアブラナ科植物に集まって加害し、産卵する。新成虫は6~7月に羽化する。
成虫蛹
コナガはアブラナ科野菜のみを加害する。発育が早いのが特徴で、春から秋までに10世代程度可能。薬剤抵抗性の発達が問題となっている。成虫は茎葉に点々と産卵する。1齢幼虫は葉に潜り表皮を残して葉肉部だけを食害する。2令以降は葉を穴だらけにする。ミズナの周年栽培では、冬期にもハウス内で見られることがある。こうした場合には、春先に気温が上昇したときに急激に増加することがあるので、注意が必要である。
コナガ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 16日 23日
卵 7.6 44.8 2.5日 3.5日
幼虫 7.9 147.7 8.5日 12日
蛹 9.1 83.4 5日 7.5日
卵
幼虫
体長: 10mm
体長: 7mm
大きさ: 0.5mm
孵化直後の幼虫は葉の内部を潜行する
蛹成虫
発生時期: 4~10月
コマツナでの被害程度: 1頭で0.67株
フェロモントラップによる発生予察
フェロモントラップは雌の匂いで雄を呼び寄せるものです。寄ってきた雄の数で発生状況を知ることができます。雌は寄ってきませんので、このトラップによって害虫が増えるという弊害はありません。
一〇日ごとの捕獲数
0
2
4
6
8
3/14-3/23
3/24-4/2
4/3-4/12
4/13-4/22
4/23-5/2
5/3-5/12
5/13-5/22
5/23-6/1
6/2-6/11
6/12-6/21
6/22-7/1
7/2-7/11
7/12-7/21
7/22-7/31
8/1-8/10
8/11-8/20
8/21-8/30
8/31-9/9
9/10-9/19
9/20/9/29
9/30-10/9
10/10-10/19
10/20-10/29
ト ラップA
ト ラップB
ト ラップC
ト ラップD
コナガフェロモントラップ
美山町ではコナガは春先から晩秋まで常にいる。
ハスモンヨトウフェロモントラップ
0
5
10
15
20
25
2002.07.上
2002.07.下
2002.08.中
2002.09.上
2002.09.下
2002.10.中
2002.11.上
2002.11.下
2002.12.中
2003.01.上
2003.01.下
2003.02.中
2003.03.中
2003.04.上
2003.04.下
2003.05.中
2003.06.上
2003.06.下
2003.07.中
2003.08.上
2003.08.下
2003.09.中
2003.10.上
2003.10.下
2002.11.中
年.月.旬
日当たりトラップ数
農研センター綾部
美山K圃場
美山S圃場
美山M圃場
美山S圃場
ハスモンヨトウ成虫は夏から秋にかけて増加していく
幼虫
成虫 体長:15~20mm
体長: 40mm
ヨトウガフェロモントラップ
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
1.2
1.4
1.6
2002.04.下
2002.05.中
2002.06.上
2002.06.下
2002.07.中
2002.08.上
2002.08.下
2002.09.中
2002.10.上
2002.10.下
2002.11.中
2002.12.上
2002.12.下
2003.01.中
2003.02.上
2003.02.下
2003.03.中
2003.04.上
2003.04.下
2003.05.中
2003.06.上
2003.06.下
2003.07.中
2003.08.上
2003.08.下
2003.09.中
2003.10.上
2003.10.下
2002.11.中
年.月.旬
日当たり捕獲数 農研センター綾部
美山K圃場
美山K圃場
美山M圃場
美山I圃場
ヨトウガ成虫は4~6月と8~10月に発生する
幼虫
成虫 体長: 15~20 mm
体長: 50 mm
ハスモンヨトウ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 10.3 526.3 35日 53日
卵 10.1 63.7 4日 6日
幼虫 10.6 227.3 15日 23日
前蛹 12.0 27.3 2日 3日
蛹 9.0 185.2 12日 17日
発生時期: 6~10月 (秋に多い)
コマツナでの被害程度: 1頭で2.1株
卵塊
幼虫
蛹は土の中成虫 体長:15~20mm
体長: 40mm大きさ: 0.5mm
体長:15~20mm
アブラナ科の野菜だけではなく多くの作物を加害する。卵は卵塊で産まれ、孵化幼虫は集団で食害する。防虫ネット上に卵塊が産まれることがあり、小さな幼虫はネット内に侵入できる。中齢以降に畑が丸坊主になったり、果実や結球内に食入したりと、大きな被害を出す。
孵化直後の幼虫
ヨトウガ(ヨトウムシ)
発生時期: 成虫羽化は4月~5月と9~10月
コマツナでの被害程度: 1頭で2.3株
アブラナ科野菜を中心に各種の作物に発生する。若齢期の幼虫は葉裏を集団で食害する。食害は表皮を残すので、葉は白く透けて見える。中齢幼虫は葉に点々と穴をあけて食害する。老齢幼虫は葉脈だけを残して暴食するようになる。また、ハクサイやキャベツでは結球内に潜り込んで加害するようになる。春と秋の年2回の発生で、夏と冬は休眠する。
卵は5~9日で孵化する。幼虫期間は1ヶ月程度。
幼虫
蛹 成虫 体長: 15~20mm
体長: 50mm
卵塊(数百個)
大きさ: 0.6mm
体長: 18~20mm
ネキリムシ(カブラヤガ)
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 49日 74日
卵 11 78.7 6日 9日
幼虫 10.2 417 28日 42日
蛹 10.8 207 15日 22.5日
発生時期: 4~11月 (春と秋に多い)
体長: 40mm
食害を受けた株の近くの土を掘ると幼虫が出てくることがある。
若齢幼虫は野菜類の地際部あるいは芯部を食害する。4齢以降には成長点を加害したり、株元から切断したりして大きな被害を出す。4~11月の期間に3~4世代発生する。土に潜った状態では飢餓や高温に強い。
幼虫
成虫蛹
タマナギンウワバ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 26日 38日
卵 8.0 66.7 4日 5.5日
幼虫 8.5 223.6 13.5日 19.5日
蛹 12.2 101.8 8日 13日
体長: 40mm卵
幼虫
蛹成虫
大きさ: 0.6mm
体長: 20mm
キャベツやハクサイなどのアブラナ科野菜のほかにも、ニンジン、ゴボウ、ダイズなどの葉も食害する。成虫は葉裏に1粒ずつ産卵する。若齢幼虫は葉裏から食害する。成長すると外葉の裏面に荒い繭を作って蛹化する。年4~5回の発生で、5~6月と9~10月に多い。
ハイマダラノメイガ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 23日 37日
卵 12.5 37 3日 5日
幼虫 13.1 152 13日 22日
蛹 11.4 87 6.5日 10日
発生時期: 6~10月
ダイコンシンクイムシとも呼ばれ、ダイコン、ハクサイなどアブラナ科野菜を食害する。幼虫の多くは幼植物の心葉をつづり合わせ、その中に生息して、未展開葉を食害する。そのため、被害株は枯死する。8月中旬から9月上旬播種のダイコンなどで被害が多い。
幼虫 幼虫は心部を食害する
蛹 成虫 体長: 7mm
体長: 14mm
体長: 8mm
卵 幼虫
蛹
モンシロチョウはアブラナ科の野菜のみを加害する。特にキャベツを好む。年5~6世代発生し、春と秋に多い。
モンシロチョウ
発育段階 発育零点 有効積算温度 25℃での発育日数 20℃での発育日数
卵から成虫 22日
卵 10 3日 5日
幼虫 8.2 204.1 12日 17日
蛹 11.2 99 7日 11日
発生時期: 5~10月 (春と秋に多い)
コマツナでの被害程度: 1頭で2株
体長: 20mm
大きさ: 1mm
成虫
体長: 30mm
体長: 20mm
ナモグリバエ
成虫の食痕幼虫
蛹 成虫
発生時期:4~6月、10~11月
アブラナ科野菜を中心に各種の作物に発生する。成虫は産卵管で葉の表面に傷を付け、汁液をなめ、葉肉内に産卵する。孵化幼虫は葉肉内を潜孔しながら食害し、いわゆる「絵描き」の被害を出す。多数発生すると葉全体が白化して枯死する。発生は早春から始まり、夏期にはみられなくなるが、秋に再び発生する。
体長: 2mm
体長: 3mm
*写真提供(成虫と被害)
京都府農業総合研究所 環境部
幼虫
卵は葉縁に産み込まれる 幼虫はナノクロムシと呼ばれる
成虫最後の脱皮を終えると土に潜って繭を作る
菜のクロムシと呼ばれるカブラハバチは、春から秋にかけて5~6世代発生する。卵は葉の中に産み込まれており、25℃では3~4日で幼虫が孵化してくる。幼虫は2週間程度で最後の脱皮を終えて、土に潜り、繭を作る。1週間程度で成虫となる。この仲間は3種類いる。
カブラハバチ
ニホンカブラハバチ セグロカブラハバチ
発生時期: 5~10月
被害程度: 1頭で2株
体長: 15mm
体長: 7mm
大きさ: 1mm
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
1.22001.6
2001.8
2001.10
2001.12
2002.2
2002.4
2002.6
2002.8
2002.10
2002.12
2003.2
2003.4
2003.6
2003.8
2003.11
株あたり虫数,log(N+1)
カブラハバチ類
ハモグリバエ
モンシロチョウ
図 コマツナ無防除状態での害虫の発生
(2001-2003年)
ウリキンウワバ キクキンウワバ シロシタヨトウ ナノメイガ
その他の害虫
美山町では、ハモグリバエ類が4~6月と9~10月、カブラハバチ類が5~10月、モンシロチョウが4~10月に発生する。
参考文献
発育零点、有効積算温度については、桐谷圭治(平成9年)農業環境技術研究所資料第21号を参照した。
コマツナの被害程度のランク付け
0 食害なし Ⅰ 非常に僅かな食害 Ⅱ 一部の葉に僅かな食害
Ⅲ 一部の葉に目立つ食害 Ⅳ 全体的に目立つ食害 Ⅴ ひどい食害
※ 写真は各ランクの下限
0,Ⅰは市場出荷向け
Ⅱは契約栽培で出荷できる範囲
Ⅲは自家消費できる範囲
Ⅳ,Ⅴは廃棄する範囲
*図や解説での被害程度は、害虫一頭が加害した場合の上記Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの合計株数を示している。
1匹の害虫の食害で売れなくなるコマツナの株数
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
ナガ
メ
ナガ
メ
キ
スジ
ノ
ミ
ハム
シ
ダ
イ
コン
ハム
シ
ダ
イ
コン
ハム
シ
ヤ
サ
イゾ
ウ
ム
シ
カ
ブ
ラ
ハバ
チ
コナガ
モ
ンシ
ロチ
ョウ
ハスモ
ンヨ
トウ
ヨ
トウ
ガ
若虫 成虫 成虫 成虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫
株数(被害程度Ⅲ以上)
1匹の害虫が食害するコマツナの葉の数
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
ナガ
メ
ナガ
メ
キ
スジ
ノ
ミ
ハム
シ
ダ
イ
コン
ハム
シ
ダ
イ
コン
ハム
シ
ヤ
サ
イゾ
ウ
ム
シ
カ
ブ
ラ
ハバ
チ
コナガ
モ
ンシ
ロチ
ョウ
ハスモ
ンヨ
トウ
ヨ
トウ
ガ
若虫 成虫 成虫 成虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫 幼虫
葉数(枚)
害虫のネット通過率
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0.4mm 0.6mm 0.8mm 1.0mm
ネット目合い
日当たりネット通過率
コナガ2令
ハスモン1令
ヨトウ1令
害虫のネット通過率
0 0 0.002380%
20%
40%
60%
80%
100%
0.4mm 0.6mm 0.8mm 1.0mm
ネット目合い
日当たりネット通過率
キスジノミハムシ
コナガ成虫
ナモグリバエ
ニセダイコン有翅
0.6mmネットはキスジノミハムシ、ダイコンサルハムシ、ナガメ、ウワバ類、ハイマダラノメイガ、モンシロチョウ、ハモグリバエ類、カブラハバチ類に有効です。
しかし、アザミウマ類、ハダニ類には効果がありません。また、アブラムシ類やヨトウ類、コナガなどが入り込むことがあり、ネット内で食害したり、増殖して、被害を及ぼすことがあります。
キスジノミハムシやナモグリバエは0.8mmや1mmネットでは侵入してしまいます。また、コナガやヨトウ類の孵化したての幼虫は0.4mmネットでも侵入します。
0.6mmネット使用時の各種害虫の侵入・増殖割合
0%
50%
100%
150%
200%
250%
アザ
ミウ
マ類
キ
ス
ジ
ノミ
ハム
シ
ダ
イ
コンサ
ル
ハム
シ
ダ
イ
コンサ
ル
ハム
シ
ニセダ
イ
コンア
ブラ
ム
シ
ア
ブラ
ム
シ類
(そ
の他
)
ナガ
メ
ヨ
トウ類
ヨ
トウ類
ウ
ワ
バ類
ウ
ワ
バ類
ハイ
マダ
ラ
ノメ
イガ
モ
ンシ
ロチ
ョウ
モ
ンシ
ロチ
ョウ
コナガ
コナガ
ハモグ
リ
バ
エ類
カ
ブラ
ハバ
チ類
カ
ブラ
ハバ
チ類
ハダ
ニ類
全齢 成虫 幼虫成虫 全齢 全齢 全齢 卵 幼虫 卵 幼虫 幼虫 卵 幼虫 卵 幼虫 全齢 卵 幼虫 全齢
侵入率(侵入後の増殖を含む)