米川 幸余 - ピティナMozart : Piano Sonata No.12 in F major K.332 ベートーヴェン：ピアノソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」 Beethoven : Piano

米川 幸余 ピアノ リサイタル 　　　　　　　　　　　 孤高の作曲家 　　　　　　　　　　　 Medtner への誘い Vol.3

　　　　　　　　 ^ Program ]

モーツァルト：ピアノソナタ第12番 へ長調　K.332Mozart : Piano Sonata No.12 in F major K.332 ベートーヴェン：ピアノソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」Beethoven : Piano Sonata No.17 in D minor Op.31-2 “Tempest” ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶

メトネル：ソナタ３部作より第２番　エレジー　作品11-2Medtner : Sonata-Elegie in D minor Op.11-2

メトネル：忘れられた調べ第１集 作品38より第１曲　ソナタ「回想」 Medtner : No.1 Sonata Reminiscenza from “Forgotten Melodies ” Book1,Op.38-1 　　　　　　　　　　　　　　　　　　第3曲　祝祭の踊り 作品38-3 　　　　　　　　　　　　　　　　 No.3 Danza Festiva Op.38-3 第6曲　夕べの歌　作品38-6　　　　　　　　　　　　　　　　 No.6 Canzona Serenata Op.38-6 　　　　　　　　　　　　　　　　　　第８曲　回想風に　作品38-8 　　　　　　　　　　 No.8 Alla Reminiscenza Op.38-8 メトネル：3つの酒神讃歌より　第2番　変ホ長調　作品10-2 Medtner : Dithyrambe in E flat major No.2 from Three Dithyrambes Op.10

SACHIYO YONEKAWA Piano Recital

2019年　　　　

6月21日㊎ 19:00 開演 　　　　　　 18:30 開場

ムジカーザ MUSICASA （代々木上原駅東口徒歩2分　裏面参照）

hhhhhhhhhhhhhhh 全席自由　　　一般 ¥4,000　高校生以下 ¥2,500 (当日¥4,000） ＊未就学児のご入場はご遠慮ください。 ◼チケットお取扱い・イープラス　 eplus.jp 　　 （スマートフォン／PC／Famiポート） ・☎ 050-5438-9512 ベルガ企画◼主催　お問い合わせ　 ・☎ 050-5438-9512 ベルガ企画 　 ・✉ [email protected]

◼後援 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ) 　　　　一般社団法人 文化庁芸術家在外研修員の会 上野学園大学　桐朋学園音楽部門同窓会　関西桐朋会 　　　　

MUSICASA (ムジカーザ) 〒151-0066 東京都渋谷区西原3-33-1

◆Access 小田急線・東京メトロ千代田線 [代々木上原駅]東口より徒歩2分　

リサイタル「孤高の作曲家　Medtnerへの誘い Vol.3」によせて 　メトネル（1880-1951）に魅せられた私がプログラムに必ず彼の作品を組み込んでいるリサイタルシリーズ「孤高の作曲家Medtnerへの誘い」も 今回で第３回目となりました。2016年にメトネルの超大作ソナタ「夜の風」Op.25-2を弾いて以来３年ぶりです。　メトネルは作曲はほぼ独学、音楽院ではピアノ専攻で非常に優秀でしたがピアノ科必修の単位がとれていなかったり、先生がアレンジしてくれた演奏会でメトネルがあまり好まなかったテクニックを誇示するための演目が指定されているとわかった途端にその演奏会を辞退したりと、相当な’我が道を行く人’だったようです。作曲に関しては自分から主題を探すのではなく、いつも手帳を持ち歩いていて、主題があちらからやってくる（思い浮かぶ）と、時と場所を選ばず書き留めていたのだとか。 　「忘れられた調べ」はメトネルの代表作ですがそのタイトルの意味するところは「忘れられたメロディを思い起こした」ということなのでしょう。彼の作曲には夢でみたことを必死に思い出すような、もつれた糸をほどくような苦労があったのです。 　不遇の時も信念を貫いて、もがき苦しみながら作曲を続けたメトネルの作品は私の心の友です。作品は複雑で難しいので仕上げるのがゆっくりになってしまいますが、今後も地道に取り組んで参ります。　多くの皆様のご来場を、心よりお待ちしております。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 米川 幸余

　この日はニコライ・ K・メトネルのソナタ「夜の風」作品25-2がなんといっても白眉。近年しばしば聴く機会のある作曲家ではあるが、これは難曲。30～35分の単一楽章曲(大きく２区分に分かれてはいるが)。内的で鬱積(うっせき)する何かが捩(ねじ)れるような、かといって陰鬱ではなく、陽性でもある流体が綿々と綴られていく印象を受けるだろう。この複雑に交錯した要素が非常に難解で、かつ演奏自体も容易ではない。米川さんはこの曲を征服したといっても過言ではないだろう。その征服プロセスに彼女は喜びすら感じているようにみえる。また聴衆はそこに惹き込まれていく。彼女の白黒はっきりとさせていく思考と整理の行き届いた差配力は凄い。（中略）設計、パワー、集中、持続、技術、いずれも優れたピアニストである。今後が楽しみだ。

（2016.9.4 米川幸余ピアノリサイタル　於　石橋メモリアルホール） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

米川幸余 Sachiyo Yonekawa Profile

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科を卒業。 その後、東京音楽大学研究科一年修了。 1985年第54回日本音楽コンクールピアノ部門入選。 1987年日本モーツァルトコンクール ピアノ部門入選。 1987年第12回クララ･ハスキル国際コンクール入賞。記念演奏会出演。 1988年国際ロータリー財団の奨学金を受け､引き続き1990年からは文化庁芸術家在外研修員としてオーストリア国立･モーツァルテウム音楽院に留学。 1989年第10回ロベルト･シューマン国際コンクールピアノ部門第2位入賞。 1990年ウィーン･ベーゼンドルファー社より"ベーゼンドルファー賞"を受賞。 1991年帰国。第1回台北国際ピアノコンクール入賞。 1992年1月(財)Sony Music Foundation主催のPerformance Todayシリーズでデビュー。 1998年大阪文化祭賞本賞を受賞。 1998年フォンテックより「スカルラッティ：ソナタ集」 2 0 1 1年には日本コロムビアより「Cantilenaカンティレーナ～ピアノ小品集」のCDをリリース。 これまで根上倫子、中博子、伊藤節子、国谷節子、井口基成､岡本美智子､有賀和子､中島和彦､大西愛子､ゴールドベルク-山根美代子、ペーター･ラング､ブライアン･ランポート､ジェルメーヌ･ムニエ､アンジェイ･ヤシンスキー､ドミトリー･バシキロフの各氏に師事。 相愛大学、愛知県立芸術大学の非常勤講師を経て、現在は上野学園大学にて教鞭をとっている。 米川幸余公式ウェブサイト　http://sachiyo-yonekawa@com

時　幹雄氏による批評　ムジカノーヴァ2016年12月号より