( 316 ) 現代農業 2008.11 編集部 萬古清風地域資源保全隊(以下、保全隊)が活動する山田五箇村堰土地改良区の基盤整備が行なわれたのは昭和四十六〜四十九年。工事が完了してすでに約三五年が経過している。基盤整備の耐用年数は四〇年ほどといわれているが、耐用年数が近づいても再整備できるわけではない。保全隊では、農地・水・環境保全向上対策(以下、農地・水)の交付金を利用して、施設の「長寿命化」対策に積極的に取り組むことにした。「春、雪解けと同時に現場の写真を撮りながら『機能診断』をしてまわる」と、保全隊副代表・補修指導役の鈴木清志さん。昨年は、その診断結果をもとに、交付金から四〇万円弱を使って水路の補修が必要な箇所を点検 秋田県湯沢市 「萬 ばん 古 こ 清 せい 風 ふう 地域資源保全隊」 基盤整備から 35年 農道も水路も守る 「農地・水・環境保全向上対策」では、水路や法面の補修が活動項目(誘導部分)になっている。秋田県湯沢市の活動組織「萬古清風地域資源保全隊」(高橋俊市代表)の取り組みの様子をうかがった。