リーダーを強くするクラウド 〜「サイボウズ式」プロジェクトから学ぶ〜 サイボウズ株式会社 ソーシャルコミュニケーション部 副部長 編集長 大槻幸夫
リーダーを強くするクラウド 〜「サイボウズ式」プロジェクトから学ぶ〜
サイボウズ株式会社 ソーシャルコミュニケーション部 副部長
編集長
大槻幸夫
国内グループウェア市場のシェアNo.1
※ 2012年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート(ノークリサーチ社調査)
31.5%
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サイボウズ
Lotus Notes
MS-Exchange
desknet's
Google Apps
StarOffice
その他
独自開発(OSS)
独自開発(スクラッチ)
企業向け有料クラウド
「cybozu.com」ご契約社数
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個人向け無料クラウド
「サイボウズLive」ご利用者数
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これからサイボウズは 何を目指せばいいのか?
業界リーダーとして お客様に提供する価値を
一から考え直す
全社共有+チーム支援
これからのサイボウズ
「新しい価値を生み出すチーム」のための、 コラボレーションとITの情報サイト
一番読まれた記事
ユルめの記事も・・
サイボウズが挑戦している新しいワークスタイルも発信中
さらに…
「日本のチームワーク」の素晴らしさを伝える年末恒例アワード
実行委員会
斎藤孝先生 おちまさと氏
東京スカイツリー、LINE、テロマエ・ロマエ、ロンドン五輪チーム・・・
2012年 受賞チーム
2013年 受賞チーム
2013.11.21 最優秀チーム発表
チームとは?
1.達成すべき明確な目標の共有
2.メンバー間の協力と相互依存関係
3.各メンバーが果たすべき役割の割り振り
4.チームと構成員とそれ以外の境界線が明確
[山口裕幸 2008]
チームワークとは
チームで目指したゴールを達成する
ために活動すること
チームワークを成り立たせる 5つの要素
1.ビジョンへの共感
2.メンバーの多様性
3.役割分担
4.PDCAサイクル
5.情報共有基盤
1.ビジョンへの共感
2.メンバーの多様性
3.役割分担
4.PDCAサイクル
5.情報共有基盤
でも、実際の現場は…
活動しながら
見えてくるもの
入れ替わるもの
追いかけるのが大変
変化するもの
「チームワーク」を難しくする要因
• 働く環境
– ワークライフバランスの追求
– 多様性(性別、年代、国籍/分化)
– 事業環境の変化スピード激化
• 働く人
– 終身雇用の崩壊、雇用の流動化
– リーダーのプレイングマネージャー化
リーダーはつらい・・?
齋藤先生もこう言っている
この20年で急速に仕事の質が変わり、ビジネスの課題が絶えず生まれ、処理すべき情報が膨大になっています。そこで問題を見つけ、解決していく姿勢こそが、仕事の本質になりつつあります。
いわば、非常に流れの早い潮の流れを泳ぎきれる人間が求められているのです。
齋藤先生もこう言っている 今、仕事で本当に必要なのは「新しい意味や価値を生み出すチーム」を引っ張っていける力だと思うのです。プロジェクトは特別なものではなく、日々の業務がプロジェクト的になっています。
チームが直面する課題ごとに、誰もがリーダーになって課題を解決していく――そんなチーム作りが必要なのです。
そういえば、糸井重里さんは 昔、こんな事を言っていた
魚を飼うということは、
水を飼うということである。
糸井重里「今日のダーリン」2004年4月23日より
とにかく、健康な水をキープできていれば、魚は元気に生き続ける。
魚を飼っている、なんて思わないほうがいい。水を飼っていると考えたほうがうまくいく。
あなたのいる環境は、元気ですか?
糸井重里「今日のダーリン」2004年4月23日より
1.ビジョンへの共感
2.メンバーの多様性
3.役割分担
4.PDCAサイクル
5.情報共有基盤
リーダーがコントロールできる要素
ここが重要!
変化の激しい現代のリーダーに 求められる1番重要なスキル
変化の激しい現代のリーダーに 求められる1番重要なスキル
チームワークが生まれる 環境づくり
リーダーの仕事(1) 「場」を作る
普段よく見ている画面から
すぐ、チームの「場」に行ける
「場」をつくることの重要性
• みんなが毎日同じ情報を見る
– ビジョンを共有する
–今すべきことの共通認識をつくる
–お互いの進捗を見ながら業務を進められる
記事公開予定を共有
リーダーの仕事(2) テーマの設定とメンテナンス
テーマの設定はリーダーの仕事
• テーマを見れば、何をする必要があるか、何が重要か判断できる。 逆に、余計なタスクかどうかも考えられる。
• 追加したければ申請してもらう。
• プロジェクトの成功に関係するテーマに絞る。
リーダーの仕事(3) 情報はとことん共有し、透明性アップ
記事制作のプロセスも共有
経費管理も共有
「自分がリーダーに向いているかを考える時間は無駄だ」ということですね。なぜなら誰もがリーダーという自覚を持って、チームを回していくことを求められているからです。
「カリスマをリーダーと思うな」と伝えたいですね。リーダーにはさまざまな形があって、支えるリーダーもいれば、マネジャー的な細やかな配慮に長けたリーダーもいます。カリスマである必要はまったくないんですよ。
大切なのは、当事者意識を持つことです。チームの目の前にある課題を自分の問題と考え、自分の責任で問題を解決する。
情報共有がリーダーシップを生み出す
環境作りはメンバーの自立を引き出す
1. 場を用意する
2. テーマを設定する
3. 情報共有の透明性を高める
Eメール/MLではダメなのか?
1.情報整理を受け手に依存 2.情報集約や関係者間の調整が面倒 3.引き継ぎが難しい(全ては個人メーラーの中) 4.ノウハウがチームの資産として蓄積されない
業務効率も向上
技術的な背景
1995〜2005
Web1.0 パソコン 点
2005〜
Web2.0 クラウド 場
Eメール グループウェア
コンシューマーサービスは「場」が主流
Web1.0はわかりやすかった
ホワイトボード(行先案内) 計算機 OHP 手書き書類 電話、FAX カメラ
グループウェア(予定表) Excel PowerPoint 一太郎、Word Eメール、Skype デジカメ
アナログからデジタルへ
Web2.0はわかりにくい
グループウェア(予定表) Excel PowerPoint 一太郎、Word Eメール デジカメ
共有
見かけはデジタルからデジタルで変化がない しかし、すべてが連携して1つの「場」で共有される
誰でも使える環境を用意する
• 新しい文化の導入
–社内ソーシャルなど新しいツールを入れると、本当に使われるのか心配だ・・
→グループウェアがチームワークの機能を持っていれば十分。うまく使われなくても、スケジューラーやファイル共有、掲示板などの必須機能分で元が取れます。
チームワークを支援するシステム要件
管理者による統治 IDやアクセス権の管理などの統治機能
強固な認証 メンバーでないものとの境界を実現する認証機能
マルチデバイス対応 いつでもどこでもワークするためのマルチデバイス対応
通知制御と視覚化 モニタリングし合い、確実にフィードバックを伝える機能
外部接続性 他の情報システムと接続し、ビジネスプロセスを広げる機能
検索と再利用 過去の資産を検索し、再利用するための機能
選べる働き方
柔軟に選べる働き方
働き方の改革は「チーム」のため
サイボウズ株式会社
副社長
山田 理
大半の女性にとっての働きやすい会社というのは、出世が目標ではなくて、会社を辞めても、すぐに仕事があることが大切なのです。
もちろん女性でも出世したいという志を抱くのは大いに結構です。
しかし、サイボウズでは”そうではないけれども優秀な女性”が働きやすい制度を作ることでそういった人
材を採用することが出来れば、競争力の強化につながると考えています。
そういった人材を制度上の問題から大企業が採用できないなら、我々にとっての強みとなります。
場
技術革新 環境変化
業務変化 世代交代
新しい働き方とチームワーク、 そしてITとの関係について
ぜひ今後の公開記事やイベントなどにご期待ください