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インドネシア研究懇話会KAPAL 第二回 研究大会・自由研究発表配布資料 2019/10/13 金沢大学大学院・明星つきこ 1 南スラウェシにおける木造船づくりの現状 ―生産体制と船大工のキャリア形成を中心に― 金沢大学大学院人間社会環境研究科 博士前期課程2年 明星つきこ M2, Graduate Program in Cultural Resource Management, Kanazawa University 2019年10月13日(日) インドネシア研究懇話会 第2回研究大会 自由研究発表 本研究の背景と本発表の構成 スラウェシの木造船に関する研究 構造やデザインの特徴、歴史的変遷 (A. Horridge 1986, H. Liebner 2017) 造船前や進⽔前等の各種関連儀礼(U. Pelly 2013, Muh. Arif Senong 2013) 船材樹種に関する調査(遅澤 1999) ⇒船がどのような環境でどのような組織の もと、どのような⼈々が関わっているかと いう船づくりの社会環境調査の不足 修士論文「南スラウェシの木造船にみる文化継承に関 する研究」における実地調査に基づく報告 1、調査地の概要と調査方法 2、南スラウェシの木造船 船づくりの背景と特徴 一般的な生産プロセス 3、今日の船づくり 生産状況と生産体制 船⼤工のキャリア形成 4、まとめと今後の展望
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―生産体制と船大工のキャリア形成を中心に―...インドネシア研究懇話会KAPAL 第二回 研究大会・自由研究発表配布資料 2019/10/13...

Jan 30, 2020

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インドネシア研究懇話会KAPAL 第二回研究大会・自由研究発表配布資料

2019/10/13

金沢大学大学院・明星つきこ 1

南スラウェシにおける木造船づくりの現状―生産体制と船大工のキャリア形成を中心に―

金沢大学大学院人間社会環境研究科博士前期課程2年 明星つきこ

M2, Graduate Program in Cultural Resource Management, Kanazawa University

2019年10月13日(日)インドネシア研究懇話会 第2回研究大会 自由研究発表

本研究の背景と本発表の構成

◦ スラウェシの木造船に関する研究

構造やデザインの特徴、歴史的変遷(A. Horridge 1986, H. Liebner 2017)

造船前や進⽔前等の各種関連儀礼(U. Pelly 2013, Muh. Arif Senong 2013)

船材樹種に関する調査(遅澤 1999)

⇒船がどのような環境でどのような組織のもと、どのような⼈々が関わっているかという船づくりの社会環境調査の不足

◦ 修士論文「南スラウェシの木造船にみる文化継承に関する研究」における実地調査に基づく報告

1、調査地の概要と調査方法

2、南スラウェシの木造船船づくりの背景と特徴

一般的な生産プロセス

3、今日の船づくり

生産状況と生産体制

船⼤工のキャリア形成

4、まとめと今後の展望

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調査地の概要

◦ コンジョ地域

-ロンポバッタン火山周辺からブルクンバ県の東岸あたりにかけコンジョ語が使用されている地域

・とりわけ南スラウェシ州の東南端に位置するビラ半島周辺(Kac. Bonto Bahari)には⽔産・海洋関連産業がさかん

Brian Publisher, Atlas Global Indonesia dan Duniaより

コンジョ地域

ビラ半島群周辺図(発表者作成)

Tanah Beru Tanah Lemo Ara Bira

⾏政区 Kelurahan Kelurahan Desa Desa

人口 2,021 4,375 2,108 3,551

面積 7.05㎢ 15.95㎢ 13.39㎢ 19.50㎢

学校数(SD)3/ (SMP)0/ (SMA)0

(SD)2/ (SMP)1/ (SMA)1

(SD)2 /(SMP)0/ (SMA)1

(SD)5/ (SMP)1/ (SMA)0

宗教 Islam Islam Islam Islam

社会的特徴・タナベル、タナレモを併せた地域一帯をタナベルと呼ぶことが多い・南スラウェシ最大の木造船生産地

・州内外に多くの船大工を輩出

・船乗りを多く輩出

From: “2018 Kecamatan Bonto Bahari Dalam Angka,” Badan Pusat Statstik Kabupaten Bulukumba

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主な調査項目

現在造船されている木造船の基本的な建造方法の記録

現在の造船場数および造船中の船数、種類、船材樹種の記録

船づくりに関わる⼈々について(業種、役職、属性等)

• 調査対象:タナベルおよびタナレモの造船場および船⼤工• 調査方法:参与観察(棟梁宅下宿)、各造船作業場(bantilang)

の訪問・インタビュー• 期間:2019年7月〜9月

タナベルにて造船中の伝統的木造船(発表者撮影:7月)

南スラウェシの木造船

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コンジョの船づくり文化の背景

Brian Publisher, Atlas Global Indonesia dan Duniaより

サウェリガディン伝説ブギスマカッサルに伝

わる伝承神話I La Galigoより

自然地理的条件船に適した木材が地元だけでなく周辺海域に多く存在

歴史的背景香辛料諸島への要衝

代表的な南スラウェシの船

PADEWAKANパジャラの船体を⼤きくしたもの。20〜30トン程度。外洋でのナマコ漁や貨物運搬などに使用

PAJARA/ PATORANI5〜10トン程度の小型漁船

A. Horridge, 1986PINISIパデワカンをさらに⼤きく、貨物船用に船体を改良したものに、欧米のスクーナー(マストと縦帆)をあわせた、南スラウェシを代表する木造船

A. Horridge, 1986発表者撮影

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南スラウェシの木造船の特徴プランクファースト工法

比較的短い板材を継ぎながら外殻をつくり、内側から肋材を付けて補強する工法

※近代ヨーロッパの木造船は設計図を基にした骨組みを造り、板を張るストラクチャーファースト工法

1. 受注 2. 材料調達 3. キール据付 4. 外板継ぎ 5. 肋材取付

一般的な生産プロセス

6. 甲板取付 7. 艤装 8. 内装 9. 進水 10. 航海

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1、受注

主な交渉事項

◦ 船のタイプ(釣り船、漁船、観光船、ダイビング船など)、船体のサイズ(全⻑や総トン数に応じてキールの⻑さ、幅、高さ等が決められる)

◦ 艤装について(エンジンのタイプ・性能、漁船の場合は網や冷蔵設備、観光船の場合は内装デザインやダイビング用タンク、帆の有無等について)

◦ 使用する材料について

◦ 工期と予算を組む

参考)総トン数30トンの漁船は船体価格IDR: 150〜200juta+エンジン等IDR:80〜150juta+⼈件費等=IDR:250〜350juta

• 一般的にオーナーは作業場へ足を運び、棟梁や経営者との直接交渉によって契約を結ぶ

• 顧客は口コミや紹介等でタナベルを訪れる⼈が多いが、今はSNSやウェブサイトを積極的に活用する作業場もある

2、木材の調達• 主な木材は、地元産のNa’nasa /kayu biti (Vitex cofassus),

kayu jati (Tectona grandis)、ケンダリ産のkayu besi(Metrosideros)など.

• かつては船⼤工自ら森へ入って材の選定・調達を行っていたが、戦後は木材調達を行う木材商⼈や製材所から買い付けるように.

注文された木材を作業場に運び入れる木材商⼈ 自ら森に入り帆柱用の樹を探す棟梁タナベル造船所付近にある製材所

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3、キールの据付

• 造船過程のなかで、構造上だけでなく儀礼的側面においても重要な工程

キールの切り落とし儀礼

Annatta kalebiseang (Acara poton

lunas)

キールの両端を切り落とし、安全で

順調な造船を願う伝統儀礼。船主側は

海に捨て、船尾側は所有者の自宅等に

安置される。現在でも船の種類・⼤き

さに関係なく行われる。

4、外板継ぎ

作業工程の中でもこの外板継ぎには熟練の技術と経験が必要とされ、特に曲がりとねじれが生じる船首および船尾の板継ぎがもっとも難しく、このtungku-tungkulと呼ばれる箇所が造れるようになって一⼈前の⼤工とみなされる。

Tungk-tungkul

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5、肋材の取り付け

外板継ぎ同様、外殻のカーブにあわせて材を選定し、手斧等で調整する作業はスキルが必要とされるが、あらかじめカーブラインは材に下書きでき、板継ぎほどは難しくない。

6、甲板の取付け進行方向に対して垂直に支えとなる材をかけ、その上に⽔平にデッキとなる板を張っていく。

中央部の空間等は貨物室や寝室等の入口になる。

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7、艤装かつては帆と舵の取付がメインであったが、今日ではエンジンやプロペラの設置、ソナー等の電子機器を艤装する船が⼤半。帆は観光船のデザイン用につけられることが多い。

エンジンはヤマハとヤンマー製のものが多く、スラバヤやマカッサルで買い付け船でタナベルまで輸送する。

8、内装今日では先に進⽔したのちに港で残りの内装工事を行うケースも増えてきている。特に⼤型の観光船は、進⽔時のリスク(傾き、浸⽔、転覆等)に備え、高価で重量のある家具や家電などは無事進⽔ができてから積み込む。

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9、進⽔

30トン以下程度の船は、砂浜に角材を並べ、船体にしばりつけたロープを皆で引っ張り進⽔させる。1時間程度。

50トン以上の中〜⼤型船は進⽔までに数週間かかり、20⼈〜30⼈ほど⼈でも要するため進⽔仕事を専門に行う業者もある。

進⽔前にはキールの真ん中に「へそ」をつくる儀礼が行われる。船を⼈とし、進⽔は出産を意味する。またヤギを屠る場合、脚を切り落とし、前脚は船首、後脚は船尾に吊り下げられ、順調な航海を願う。

⼤型船にはkatrol滑車を用いる。

今日の船づくり

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今日の生産状況と生産体制

沖合からみたタナベルの海岸. およそ2キロにわたって造船所(bantilang)が並んでいる

25軒の作業場=bantilang(23人の運営者)において45隻の木造船が建造(2019年8月時点)

造船作業場bantilangとその運営

◦2つの経営者タイプ

棟梁タイプ:自⾝も⼤工仕事をしながら顧客対応や⼈材の確保、材料の調達、進捗管理などを行う

経営者タイプ:自⾝は⼤工仕事をせず、事務作業や進捗管理を中心に行う。⼤工経験がある⼈がほとんどだが、⼤工の経験がない経営者もいる。

• Bantilangのオーナーは船のオーダーを受けると予算や工期に応じて⼤工を集める。

23名のタナベルbantilangオーナーの調査データを基に作成

20代

30代

40代

50代

60代以上

不明

オーナー数合計 23 2 3 6 8 3 1

棟梁 13 2 2 3 4 1 1

経営者(元⼤工) 8 0 0 2 4 2 0

経営者(⼤工経験なし)

2 0 1 1 0 0 0

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出⾝地別に見るオーナーのタイプと割合

AraとTanahberu出⾝者の⺟数に⼤きな差がある→出⾝地ごとにオーナーのタイプを割合を計算する必要性

船⼤工のキャリア形成

インタビューをもとに作成(発表者)

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考察

◦これまで先行研究ではアラとタナベルの⼤工たちはそれぞれその正統性を競っているとされ、それぞれ技術や船づくりは異なるとされてきた。しかし、これらはあくまで意識レベルで表現されてきたもので、両者の具体的なちがいは実証されていなかった。

◦今回の調査を通して、アラとタナベルという出⾝地の違いは、単に意識レベルで異なっているということだけでなく、実際のキャリア形成にも影響を与えていることが推察される。

◦アラの職⼈は若いうちから経験を積みタナベルに戻りバンティランを運営し、ビジネスマンとして成功すること、タナベルの⼤工は祖父や親や親せきの下でじっくりと代々伝わる技術や知識を⾝に着け棟梁となることに、それぞれ重きをおき、キャリアを形成していると考えられる。

まとめと今後の展望

◦ 今日南スラウェシ最⼤の木造船生産地であるタナベルでは、常時50隻ほどの木造船が20〜25の作業場で造船されている。

◦ このバンティランと呼ばれる作業場は棟梁タイプと経営者タイプに⼤別される経営者たちによって運営され、前者はタナベル出⾝、後者はアラ出⾝の⼤工が比較的多い。

◦ 土地所有の問題もあるが、いずれにせよ二つの村の出⾝者は異なるキャリアパターンを形成していると考えられる。

◦ ただどちらにも共通していることは現場において見て、実践を通して技術を獲得していく徒弟制によって技術が継承されているということ。

⇒工程ごとの作業一覧を作成し、見習い・船⼤工・棟梁・経営者としてそれぞれの段階においてどのようなスキルが求められ、どのような仕事をしているのか具体的に分析する。

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参考文献

◦ A. Horridge. The PRAHU Traditional Sailing Boat of Indonesia, Oxford University Press, 1985

◦ H. Liebner, “Pinisi: The Art of West-Austronesian Shipbuilding,” Proceedings, 'Ship, Navigation and People: International Symposium on Intangible Heritage along the Maritime Silk Road'; 2018

◦ Muhammad Arief Saenong, PINISI Paduan Teknologi dan Budaya, Penerbit Ombak, 2013

◦ Usuman Pelly, Ara dengan Perahu Bugisnya: PINISI NUSANTARA, CASA MESRA Publisher, 2013

◦ 遅澤克也「船づくりにみる森と海のかかわり」山田勇編『講座 ⼈間と環境 第2巻 森と⼈のアジア―伝統と開発のはざまに生きる』21-45、昭和堂、1999

◦ 脇田清之『スラウェシの海と船 ブギス・マカッサル・マンダールの航海と造船』Japan Sulawesi Net、2010

ご清聴ありがとうございました

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Bantilang所有者オーナ―タイプ 出身 年代 船

大工計

(変動あ

り) 船の用途 モデル

キール

(m)

積載量

(ton)

建設期間

〜ヵ月⽬

(予定月数) 船の利用予定地 船の所有者

1 1 不明 未定 未定 17 60 不明 未定 未定

7 10 4 Pesial other 15 20 2(2) Selayar pemerinta daera

2 B 棟梁 Tanahberu50代 2 7 other padewakan 14.5 20.25 4(4) Other Australia

3 C 棟梁 Tanahberu50代 3 1 Ikan pajala 5 3 3(4) Bulukumba Bulukumba

4 Pesial other 15 50 2(?) 未定 未定

5 Pesial pinisi 20 400 11(14) Labuanbajo Jakarta

41 Pesial 未定 17 500 5(?) 未定 未定

25 45 2 Ikan pajala 5 3 1(2) Bulukumba Bulukumba

5 E 棟梁 Tanahberu50代 6 3 Ikan 15 35 0(5) Makassar Makassar

7 Cargo 13 5 2(3) Shinjai Shinjai

8 Ikan 13 5 2(3) Makassar Makassar

9 Ikan other 8 2 1(2) Jeneponto Jeneponto

8 G 棟梁 Tanahberu20代 11 3 Ikan other 14 30 6(?) Makassar Makassar

9 H 棟梁 Tanahberu60代以上 12 3 Ikan joloro 15 35 3(3) Makassar Makassar

10 I 棟梁 Tanahberu40代 13 6 Pesial pinisi 18 120 20(18) Labuanbajo Amerika

11 J 棟梁 Tanahberu20代 14 2 Ikan 18.5 23 9(?) Makassar Makassar

15 Ikan 15 不明 不明 Jakarta Jakarta

16 Ikan 15 不明 不明 Jakarta Jakarta

13 L 経営者(元大工) Tanahberu40代 17 4 Pesial pinisi 不明 不明 不明 Makassar pemerinta daera

18 Pesial pinisi 不明 300 6(?) Bali Surabaya

19 Pesial pinisi 不明 100 4 Labuanbajo China

20 Pesial pinisi 不明 300 7(?) Bali Surabaya

21 Pesial pinisi 23.5 400 5(12) Labuanbajo Labuanbajo

22 Ikan 15 30 2(3) Bulukumba Bulukumba

23 Ikan 15 30 3(3) Bulukumba Bulukumba

24 Ikan 15 30 1(3 Jakarta China

25 Ikan 13 25 2(4) Bantaeng Bantaeng

26 Ikan 13 25 3(3) Bantaeng Bantaeng

17 P 経営者(元大工) Ara 40代 27 5 Diving 17 80 4(5) Labuanbajo Flores

28 Pesial pinisi 26 300 12(13) Labuanbajo Amerika

29 Pesial pinisi 28 400 13(14) Labuanbajo Prancis

30 Ikan 9.75 30 1(2) Makassar Pemerinta Daera

31 Diving 14.5 5 1(1) Bira Bira

32 Pesial pinisi 22 50 12(13) Rajaempat China

33 Pesial pinisi 22 50 9(12) Labuanbajo Jakarta

34 Pesial pinisi 不明 750 6(24) Labuanbajo Kalimantan

35 Pesial pinisi 29 200 7(24) Labuanbajo Italy

36 Pesial lambok 不明 200 9(10) Labuanbajo Indonesia

37 Pesial pinisi 17 50 8(10) Labuanbajo Jakarta

38 Pesial pinisi 13 40 9(9) Jakarta Prancis

39 Pesial pinisi 14 170 9(?) Labuanbajo Italy

40 Pesial pinisi 14 170 9(?) Labuanbajo Italy

22 U 棟梁 Tanahberu40代 42 3 Ikan 15 10 2(3) Shinjai Shinjai

23 V 経営者(元大工) Tanahberu50代 43 5 Ikan 17 70 2(4) Other Malaysia

24 W 棟梁 Tanahberu不明 44 3 Ikan 13.15 50 2(3) Other Mroke

A 経営者(元大工) Tanahberu60代以上

D 経営者(元大工) Tanahberu50代40

6 F 棟梁 Tanahberu30代 5

M 経営者(元大工) Ara 60代以上 25

K 経営者(元大工) Ara 50代 8

O 経営者(大工経験なし)Tanahberu30代 10

N 棟梁 Tanahberu30代 6

経営者(大工経験なし)Ara 40代 60

Q 経営者(元大工) Ara 50代

R 棟梁 Tanahberu50代 619

20

21

タナベルBantilang基礎データ(2019年9月時点)

14

4

12

15

16

18

S 棟梁 Ara 40代 15

T

金沢大学大学院・明星つきこ 15