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訪問先記録訪問先 : Avaya Inc.(accenture)所在地: 6560 Greenwood Plaza Blvd. Englewood,CO 80111Tel: 303(406)6340Fax: 303(406)6258面談者: Alan A.Arney,Henry G.Moody, Norbert Krebs (いずれもaccenture社員)E-Mail Address : [email protected] URL : http://www.avaya.com/ http://www.accenture.com訪問日:平成14年9月17日訪問レポート担当者: 藤綱 郁夫
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訪問先概要=企業名= Avaya Inc.=事業業容概要=・企業顧客にフォーカスしたコミュニケーションシステムおよびソフトウェアの 世界的なリーディングプロバイダー・売上高: 約 74 億ドル( 2000 年度) ・従業員数: 約 28,000 人 ・旧ルーセント・テクノロジーのエンタープライズ ネットワークス グループで、 2000 年 9 月 30 日 ルーセントよりスピンオフ(分離・独立)・ 2000 年10 月 上場・世界 90 ヶ国以上に、 Fortune 500 に名を連ねる企業の約 90 %を含む、 およそ 100 万社の顧客を擁す・ R&D 部門であるアバイア研究所では、ルーセントのベル研究所から移籍した 約 3000 名が研究開発に従事
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訪問先概要(つづき)
=企業名= accenture=事業業容概要=・経営と情報のプロフェッショナルとして、コンサルティング事業を展開・売上高 114 億 4,000 万米ドル (2001 年 8 月期 ) ・従業員数 約 75,000 名・拠点数 世界 47 カ国 110 カ所以上 ・創業 1953 年(設立 1989 年 8 月)
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e-ラーニングの活用状況概要
◆ グローバル企業であるAVAYAは、本業に資源を集中す るため、アクセンチュアに研修業務の全てをアウトソーシング◆ アクセンチュアはコンサルのノウハウを活かし、上流から下流 までを一括して請負い、 E-Learning をソリューションと して提供している◆ 明確なビジョンに掲げ、また、 E-Learning をグローバル に展開する技術体系を確立し、教育の高度化とコスト 削減の双方を両立させている
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先方の発表内容
E-ラーニングの概要説明
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AVAYAとアクセンチュアの関係
◆ AVAYAは、 ・アクセンチュアが E-Learning のノウハウ・経験を豊富に持っ ていること ・AVAYAと同じグローバル企業であること ことから、01年11月アクセンチュアに社内教育のアウトソーシ ングを依頼した。
◆ AVAYA University と命名
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E-Learning の目的
◆E-Learning により、 ・品質の高い教育を ・より多くの従業員に対して ・同時に ・効率よく、また、コストを削減しながら 提供する。
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AVAYA Univ.の戦略
◆ 高品質なコンテンツの提供◆ マーケットの動きに迅速に対応できるコース開発◆ 企業収益を向上させるコース開発◆ デリバリー数を増加させる (02年に2000以上のコースを作成した)◆急激な技術の動きに対応できるよう最新の知識を提供
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AVAYA Univ.の提供するもの
◆ AVAYAの製品に関する教育が柱◆ 社員向けに、ビジネススキル、ビジネスシステムを教育◆ 教育に関する他のネットワークも提供している
◆ 社員だけでなく、AVAYAの顧客やビジネスパートナー にとっても利用できるものも提供している
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開発のビジョン◆ 世界的レベルで、社員と顧客向けの E-Learning サー ビスを、ソリューションとして提供する◆ 開発の標準的なプロセスを作り、品質の高いコンテンツ を効率よく作成する
コンテンツ開発について
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コンテンツのタイプ◆ タイプ ①伝統的な教育 ②社内認定に関する教育
◆ 開発方法 ①開発依頼者の要求に基づき作成する ②集合教育を E-Learning 化する
コンテンツ開発について
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コンテンツ作成のポイント
◆ AVAYAとしての、ビジネスメッセージを、いかにコンテ ンツに織り込むか
◆ 教育の目的は、単なる知識の習得ではない。 たとえば、 「コミュニケーションができるようになること」 「メモをとれること」 能力をつけることが目的である。
コンテンツ開発について
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5つのメディアセット①伝統的な集合学習②WEBコンファレンス③Low Fidelity Web(自主学習WBT)④High Fidelity Web(自主学習WBT リッチコンテンツ)⑤Web上のシミュレーション ・バーチャル・ラボ(遠隔実験)を計画中
コンテンツ開発について
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利用システムプロダクト・WEBコンファレンス(インターワイズ)・LMS(ドーセント)・動画(マクロメディアのFLASH)・レポート作成(ラーニング・デベロップメント・オペレーション)
コンテンツ開発について
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開発の実績◆納期 ・AVAYAの新商品教育をサポートできるよう 100%納期を守っている。◆生産性 ・アウトソーシング前に比較して約60%の向上(完全に理 解するまでに要する時間を測定して比較し計測) ・ E-Learning 化の比率も、アウトソーシング前は12% だったものが61%まで向上した
コンテンツ開発について
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デリバリーについて◆ デンバーのセンターだけでなく世界各地にデリバリー組織があり、出張して対応することもある
◆成功のカギ ①リソースをグローバルなレベルで集中管理すること ② LMS をしっかり使いこなすこと
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ビジネスの特色◆ システムの開発・運用だけでなく、コンピテンシーの作成 (コンサルテーション)など上流から下流までを一括して 請負うビジネスモデル
◆ グローバル企業の本格的アウトソーシングの事例である
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質疑応答
Q1.コンピテンシー・リストは誰が作成しているのか?A1.AVAYAの原案を元にアクセンチュアと共同で作成
Q2. E-Learning の導入に関する留意点は?A2.従来の研修をそのまま E-Learning 化するのは誤り。ブ レンディングしたカリキュラムを作成すべき。 また、学習者にコースの目的・概要をキチンと伝えること が重要(全体像→目的→学習者の利益→学習方法)
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質疑応答(つづき)
Q3.AVAYAがアウトソーシングを行った理由は?A3.本業への資源の集中。 周辺業務は その道の専門家にアウトソーシングする。 これまで社内で研修していたスタッフの一部は、アクセンチュ アに転籍した。
Q4.アウトソーシングによる効果は?A4.契約で、「コストを20%削減する」ことが謳われている。
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質疑応答(つづき)
Q5.今後のアクセンチュアの E-Learning のアウトソーシング への取組は?A5.水平展開を計画。02年AT&Tから22億ドルの受注。 アクセンチュアは向こう3年間で40億ドルの売上増を目指し ているが、 E-Learning ビジネスの売上に期待がかかって いる。(01年度の売上は10億ドル)