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【2020年 4月号】
医 薬 品 情 報
2020年3月27日発行
1.採用医薬品<3月薬事委員会における採用>
2020 年 4 月 1 日(水)より処方して下さい。
① アイベータ配合点眼液【院外のみ】-----------------------------------------1
② アジマイシン点眼液 1%【院外のみ】-----------------------------------2
2.医薬品添付文書の改訂(2020 年 3 月, DSU No.287)---------------------------3
3.医療安全情報(2020 年3月,No.160)
【2019 年に提供した医療安全情報】----------------------------------------------4
4.医薬品・医療機器等安全性情報(2020 年 3 月, No.371)-----------------------6
5.使用期限間近の医薬品リスト -----------------------------------------------7
6.医薬品情報 ビスホスホネート製剤について----------------------------------8
問い合わせ先:独立行政法人地域医療機能推進機構 九州病院
薬剤部医薬品情報管理室 内線2727
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α2 作動薬/β 遮断薬配合剤 緑内障・高眼圧症治療剤
アイベータ配合点眼液
AIBETA COMBINATION OPHTHALMIC SOLUTION
(第一三共)
一 般 名 ブリモニジン酒石酸塩/チモロールマレイン酸塩
効能・効果 次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症
用法・用量 1 回 1 滴、1 日 2 回点眼する。
禁 忌 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
低出生体重児、新生児、乳児又は 2 歳未満の幼児
気管支喘息又はその既往歴のある患者、気管支痙攣又は重篤な慢性閉塞性肺疾患
のある患者
コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)又は
心原性ショックのある患者
重大な副作用 眼類天疱瘡(頻度不明)
結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着
等があらわれることがある。
気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全(いずれも頻度不明)
β-受容体遮断による気管支平滑筋収縮作用により、気管支痙攣、呼吸困難、
呼吸不全があらわれることがある。
心ブロック、うっ血性心不全、心停止(いずれも頻度不明)
β-受容体遮断による陰性変時・変力作用により、心ブロック、うっ血性心不全、
心停止があらわれることがある。
脳虚血、脳血管障害(いずれも頻度不明)
全身性エリテマトーデス(頻度不明)
薬価収載日 2019年11月19日
薬 価 2280円/本
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15 員環マクロライド系抗生物質点眼剤
アジマイシン点眼液 1%
AZIMYCIN OPHTHALMIC SOLUTION 1%
(千寿)
一 般 名 アジスロマイシン水和物
効能・効果 結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎
用法・用量 〈結膜炎〉
通常、成人及び 7 歳以上の小児には、1 回 1 滴、1 日 2 回 2 日間、その後、1 日 1 回
5 日間点眼する。
〈眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎〉
通常、成人には、1 回 1 滴、1 日 2 回 2 日間、その後、1 日 1 回 12 日間点眼する。
禁 忌 (次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
重大な副作用 角膜潰瘍等の角膜障害(頻度不明)
角膜びらん等が認められた場合には投与を中止すること。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等が認められた場合には投与を中止
すること。
薬価収載日 2019年9月4日
薬 価 769.5円/本
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2.医薬品添付文書の改訂 (DSU No.287 より)
★:警告、◎:投与禁忌、併用禁忌、○:重要な基本的注意、重大な副作用
1)アロプリノール錠「サワイ」(沢井製薬)
○:重大な副作用(追記)
11.1.9 無菌性髄膜炎
項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐又は意識障害等の症状を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがあ
る。なお、本剤投与後数時間で発症した例も報告されている。
2)トリセノックス注(日本新薬)
○:重大な副作用(追記)
ウェルニッケ脳症:
ウェルニッケ脳症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、意識障害、運動失調、眼球運動
障害等の症状が認められた場合には、ビタミン B1の測定、MRI による画像診断等を行うとともに、ビ
タミン B1の投与、本剤の中止等の適切な処置を行うこと。
3)エレルサ錠(MSD)
4)グラジナ錠(MSD)
○:重要な基本的注意(追記)
8.3 C 型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖により
インスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治
療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性がある。特にワルファリン、タクロリムス
等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合に
は、原則、処方医に連絡するとともに、PT-INR や血中薬物濃度、血糖値のモニタリングを頻回に行
うなど患者の状態を十分に観察すること。
5)マヴィレット配合錠(アッヴィ)
6)エプクルーサ配合錠(ギリアド・サイエンシズ)
7)ハーボニー配合錠(ギリアド・サイエンシズ)
○:重要な基本的注意(追記)
C 型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりイン
スリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に
伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性がある。特にワルファリン、タクロリムス等の
肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、
原則、処方医に連絡するとともに、PT-INR や血中薬物濃度、血糖値のモニタリングを頻回に行うな
ど患者の状態を十分に観察すること。
8)アラベル内用剤(ノーベルファーマ)
○:重大な副作用(追記)
低血圧:
低血圧があらわれることがあるので、十分に観察を行い、異常が認められた場合には、適切な処置を
行うこと。手術後も、低血圧が遷延し、昇圧剤の持続投与が必要な症例が報告されている。
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3.医療安全情報
医療安全情報(No.160 2020 年 3 月)【2019 年に提供した医療安全情報】が、日本医療機能評価機構
より、出されました。同情報は、オーダ端末にログイン後、[医薬品情報]>フォルダ[緊急安全性
情報ほか]に格納していますので、ご覧下さい。
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4.医薬品・医療機器等安全性情報 オーダリング端末の病院情報システムにログイン後、「医薬品情報」内のフォルダ「安全性情報」
に格納していますので、ご覧下さい。医薬品・医療機器等安全性情報 (No.371 2020 年 3 月)
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5.使用期限間近の医薬品リスト (2020 年 3 月現在)
年 月 医薬品名 個数 薬価 在庫
金額
年間
使用量
2
4
アキネトン注射液5mg 38 59 2,242 0
アンチレクス静注10mg 2 115 230 13
イノベロン錠100mg 100 83.5 8,350 0
インダシン静注用1mg 5 6,641 33,205 14
献血ヴェノグロブリン IH10%静注 0.5g/5mL 2 4,540 9,080 0
エンシュア・H メロン 22 237.5 5,225 90
ドキシル注20mg 4 100,461 401,844 30
ドプラム注射液400mg 1 106 106 16
ノボラピッド30ミックス注フレックスペン 1 1,923 1,923 4
5
アルプロスタジル注20μg「F」 4 348 1,392 687
エスクレ注腸用キット「500」 2 362.9 726 4
エンシュア・H バナナ 5 237.5 1,188 137
カバサール錠1.0mg 60 210.3 12,618 18
コートロシンZ筋注0.5mg 1 1,897 1,897 57
ゾフルーザ錠10mg 10 1,535.4 15,354 5
ネオフィリン注250mg 6 94 564 112
ミールビック 4 ― ― 141
6
アザクタム注射用1g 10 1,399 13,990 0
イノラス配合経腸用液 24 294.4 7,066 48
エンシュア・H コーヒー 22 237.5 5,225 336
エンシュア・H バニラ 14 237.5 3,325 120
エンシュア・リキッド コーヒー 11 135 1,485 723
クレメジンカプセル 200mg 938 16.6 15,571 0
サムチレール内用懸濁液15% 14 1,759.6 24,634 93
チウラジール錠50mg 470 9.8 4,606 18
トラバタンズ点眼液0.004% 1 935 935 10
ニューモバックスNP 3 4,709 14,127 0
ファムビル錠250mg 35 380.7 13,325 164
プログラフ注射液2mg 12 2,365 28,380 705
プロトピック軟膏0.1% 7 519 3,633 1
献血ポリグロビンN10%静注 5g/50mL 1 41,187 41,187 0
ミールビック 1 ― ― 141
ロペラミド塩酸塩細粒小児用0.05% 0.04 1,190 48 0.5
処方可能な薬剤がございましたらご協力お願いいたします。
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6. 医薬品情報 ビスホスホネート製剤について
ビスホスホネート製剤は薬剤により効能効果、用法用量が異なります。また、腎機能により禁忌
となる薬剤があるため注意が必要です。今回、当院採用のビスホスホネート製剤についてまとめま
したのでご参照ください。
商品名 アクトネル錠 ボナロン錠 リクラスト点滴静注液
一般名 リセドロン酸ナトリウム アレンドロン酸ナトリウム ゾレドロン酸
規格 17.5mg 75mg 35mg 5mg
薬価 502 円 2,199 円 473.6 円 38,165 円
効能効果/
用法用量
骨粗鬆症
17.5mg/回
週 1 回
起床時に内服※
75mg/回
月 1 回
起床時に内服※
35mg/回
週 1 回
起床時に内服※
5mg/回
年 1 回
15 分以上かけて
点滴静注
骨ベーチェット病
17.5mg/回
1 日 1 回
8 週連日
起床時に内服※1
- - -
腎機能別投与量
60≦Ccr:常用量を投与
30≦Ccr<60:排泄が遅延するため慎重投与
Ccr<30:排泄遅延の危険性があり禁忌
60≦Ccr:常用量を投与
Ccr<60:腎障害では AUC
はあまり上昇しないが半減
期が著名に延長するため
腎機能正常者と同量を慎
重投与
Ccr<35:禁忌
※約 180mL の水(またはぬるま湯)とともに服用すること、服用後少なくとも 30 分は横にならず、水以外の飲食
(Ca、Mg 等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や他の薬剤の経口摂取も避けること。
また、噛まずに服用すること。
【参考文献】各薬剤の添付文書、いちばん適切な薬剤が選べる同効薬比較ガイド 2(じほう)
【本件の問い合わせ先】薬剤部 医薬品情報室(内線:2725)