スイス視察報告 核シェルターと日本の危機管理 古田 孝一 関 武宣 ユングフラウ 世界一高い鉄道= Top of Europeにて 2005年12月14日 2017年6月14日 高田法人会柿崎支部発表資料 1
スイス視察報告核シェルターと日本の危機管理
古田 孝一
関 武宣
ユングフラウ
世界一高い鉄道=Top of Europeにて2005年12月14日
2017年6月14日高田法人会柿崎支部発表資料
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スイス連邦(Swiss Confederation)
1.面積 4.1万 (九州と同じくらい)
2. 人口 824万人 (2014年)
3.首都 ベルン(人口約13万人・2013年)
4.民族 主としてゲルマン民族(外国人約24%)
5.言語 独語(64%)、仏語(23%)、伊語(8%)、ロマンシュ語(1%)
6.宗教 カトリック38%、プロテスタント26%、その他キリスト教5%、イスラム教5%
7.国民性 プライド高い、節約家、中立重じる、田舎気風
8.生活習慣 朝が早い!!(学校・企業 午前7時~17時・2時間の昼休みに自宅で子供とランチ)
9.エネルギー 一次エネルギーの石油60%輸入 電力供給=水力発電約60%、原子力約35%
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スイスは 「税金天国」
1.企業に対する優遇措置
・法人税の合計が利益に占める割合 29.1%
~連邦税(国税一律8.5%)、地方税は各州によって違い(競い合い)、資本税、
社会保障負担、交通税、環境税含まれる
・ちなみに財務省が公表している「法人所得課税の実効税率の国際比較」では
国税と地方税を合わせた日本の税率は35.64%
米国41%、フランス33%、ドイツ29%、英国26%、中国は25%、
韓国24%、シンガポール17%
・近年、多国籍企業(秘密積立金)に対する優遇措置是正について、国民投票が行われた
富裕層&外国籍企業にとって
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2.個人所得税
• 連邦(国)および州・地方自治体で課税され、ともに世帯単位課税。
• 連邦税は累進課税方式(最高税率は11.5%)
• 州・地方自治体の課税方式は各々異なる。(14%~最高35%)
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予備知識 「スイス銀行」について
映画「007/カジノ・ロワイヤル」より
あのジェームズ・ボンドもカジノでの儲けをスイス銀行へ!!
同名の銀行もあるが,より一般的には「スイスの銀行」の意味で用いられることが多い。スイスでは番号とサインだけで口座が開設でき,また守秘義務がきわめて徹底しているため,外国の資金が流入することが多い。銀行口座の半数以上が海外からのものといわれ,隠し預金の行方が注目される度に「スイス銀行」の存在がクローズアップされる。
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いよいよ本題です!!「何故、私達はその時スイスに向かったか!?」
• 北朝鮮は2003年1月10日、アメリカ合衆国の軍事的脅威を理由に挙げ、
核拡散防止条約第十条を根拠にNPTからの脱退を通告した。
• そして2005年2月10日、公式に核兵器の保有宣言を行う。
そのニュースをみて、
「これからの核シェルターのニーズと新しい公共事業の方向性にひらめいた・・☆」(古田)
「『こんな仕事が出るようになれば、生コンじゃんじゃん出るぞ!!』の言葉に心が揺れた・・」(関)
こちらの仕事も落ち着き、航空チケットの安いクリスマス前の格安チケットを購入!(行程 別紙参照)
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Andair AG(アンディエール エージー)社に訪問
・この会社は(核)シェルターの空調設備製作、設計業務が商品
Micheal Riedo (マイケル・リード)社長
AG社はシンガポール、中東地域にも
この空調機を輸出
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「何故、核シェルターが必要だったか?」
• 永世中立国
• 冷戦時代のロシア脅威
・公共施設のみでなく1960年代に家屋にシェルター義務付け(2006年まで)、
近年は7部屋以上の新築物件(現地住民だけでなく、観光客も視野に入れた許容数)• 自立した国民意識(もしやの時の・・節約志向)
• 防衛のみならず防災施設として「通常生活用」としても活用
• 極端な核被爆(extreme hazard)を避ける
• 爆発のショックを避ける
• 微生物・化学兵器の被害を避ける
• 核爆弾投下や原発事故による初期(2週間)被爆回避
~原子力爆弾と原発事故の放射能汚染は違う!
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危機管理の重要性
・人的な防衛は国民による「強いスイス軍」にて。
公共のみならず民間もシェルターなどの「厚い壁」で危機管理
・2006年まで規制で建設費は自己負担であった。 新築の集合住宅にもシェルター
もし、シェルターを作らない場合は本人や家族分の家賃を余剰ある
他人または公共施設を借りるために家賃を支払う。
(保有権を子孫などに譲渡できる)
・「EMP攻撃」⇒核兵器を高高度(高層大気圏)で爆発させることへの備え
強力な電磁パルスによりあらゆる電子機器、電子回路に過剰な電流が流れ、
それらは破壊もしくは誤作動を起こす。⇒日本文明の危機
核保有国はこのことを知っている。あの国も???
*EMP=electromagnetic pulse9
写真集 案内いただき、実際にシェルターを見てみました。(集合住宅)
EMP対応の電気器具
トイレ(すべて2週間生活できるように水・非常食なども準備)
放射能・汚染空気除去フィルターシステムの説明受ける
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ミラノで乗り換えてチューリッヒへ
頑丈な鉄の扉
地上階が崩壊しても脱出できるエスケープ抗11
ユングフラウヨッホ駅標高3、454m
世界最高の山頂駅には展望台やアイスパレスがある
ユングフラウ鉄道
観光編
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ジュネーブ(レマン)湖
グリンデルワルトから急遽カジノがあるインターラーケンへ移動!!
昼も夜も!?ハードな日程でした・・
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雨のパリ
国連本部ジュネーブ
遊覧船にて
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最後に・・・
・スイスにおける国防の基本戦略は、自立した「拒否的抑止力」。
・強い国軍と国民一人ひとりに根付いた「自立心」は学ぶ点も多い。
そして、いざいう時の「準備の徹底」と「防衛の知恵」。
・戦後、半世紀以上に渡る平和を享受している私達日本人にとっての
「安全・安心」は今や、防災(天災対策)のみでは不充分? 昨今のアジア情勢
地方における危機管理力を備えた「安全・安心」のまちづくりの時代へ!!
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ご清聴をありがとうございました16