OpenStack を運用するシステム屋から見た WBS への期待と未来予想 グリー株式会社 インフラストラクチャ本部 大山 裕泰 (オオヤマ ヒロヤス) 第一回:ホワイトボックススイッチユーザ会 - 20150513
OpenStack を運用するシステム屋から見た
WBS への期待と未来予想
グリー株式会社 インフラストラクチャ本部 大山 裕泰 (オオヤマ ヒロヤス)
第一回:ホワイトボックススイッチユーザ会 - 20150513
自己紹介
大山 裕泰所属:グリー株式会社 / インフラ本部
(OpenStack による) お仕事:Private Cloud 環境の開発/運用 詳しくは CEDEC 2015 で!!
弊社と WBS との関わり
DCネットワークの新時代? ―ホワイトボックススイッチの利用可否―
Biglobe, CTC, GREE による WBS 共同検証
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石田 渉 (NTT ソフトウェアイノベーションセンタ)
大山 裕泰 (グリー株式会社)
WBS による (近)未来予想
製品・サービスの組み合わせが自由になる
・従来 - <C社>:機器 - <C社>:OS - <C社>:ミドルウェア - <C社>:アプリケーション - <C社>:サポート
・未来 - <A社>:機器 - <Q社>:OS - <M社>:ミドルウェア - <(OSS)>:アプリケーション - <R社, V社, M社, …>:サポート
サプライヤへの影響
・機器 - Acton, Quanta, Force10, …
・OS - Qumulus Networks, Big Switch Networks, …
・ミドルウェア - Midokura, Axsh, ...
それぞれの得意分野を活かした領域で勝負する企業の台頭
ユーザへの影響(企業・組織にとって) 目的達成のために取り得る選択肢の幅が劇的に広がる - 金をじゃぶじゃぶ使ってベンダーを使うもよし - 自分達の得意分野を活かした環境を作るもよし
(エンジニアにとって) 様々な領域における専門スキルを振るう機会が増える
WBS 自体の課題
(まだ) 完全に "ホワイト" ではない
・ブラックボックス (チップドライバ) の存在
・気軽に触れない
WBS への期待 - OpenStack Network Node としての WBS -
OpenStack のネットワーク論理構成
OpenStack Manual “Networking architecture” より抜粋
(よくある) OpenStack の物理構成
ExternalGuest
Network Node
(よくある) OpenStack の物理構成 + α
Network Node
ExternalGuest
DVR Distributed Virtual Router
従来の使い方の難点
・ネットワーク装置としてのサーバの存在 - ネットワークノードがボトルネックになりうる - ネットワークノードと ToR 間の余計な折り返し通信
・特定のベンダーに依存する - 異なるベンダーのサービスプラグインを同時に使えない
WBS + OpenStack の物理構成
ExternalGuest WBS
L3 Agent, 各種 NFV など
試したかった
だが、無理だった。 (2014年12月の時点では)
(cumulus 2.2 では OVS が入らない…)
まとめ
より柔軟で機能的な環境作りが期待できる。
自由度の高いシステムの組み合わせにより、 より安く・簡単に高度なシステム環境が作れる。 (エンジニアにとって) より高度なエンジニアリング能力が要求される。