2015 年度シラバス第4学年次用 - HUHS · 2015 年度シラバス ... 「図解薬害・副作用学」川西正祐、小野尾秀樹、賀川義之編（南山堂）2013年

2015 年度シラバス

第 4 学年次用

兵庫医療大学

看護学部

看護学科

薬学部

医療薬学科

薬学部医療薬学科 4 年

医薬品安全性学〔前期/必〕清宮健一 ........................................................................................ 1

医薬品開発学〔前期/必〕藤野秀樹 ............................................................................................ 3

医薬品情報学〔前期/必〕森山雅弘 ............................................................................................ 5

医療英語〔前期/必〕九川文彦 ...................................................................................................... 8

医療社会保障論〔前期/必〕橘高通泰 ..................................................................................... 10

感染症治療学〔前期/必〕齋藤あつ子 ..................................................................................... 12

漢方治療学〔前期/必〕戴毅 ........................................................................................................ 14

ゲノム科学と医薬品開発Ⅰ(基礎) 〔前期/必〕田中稔之 ............................................... 16

国際保健医療論〔前期/選〕前平由紀 ..................................................................................... 18

コミュニティーファーマシー〔前期/必〕桂木聡子 ....................................................... 21

最先端機器分析科学〔前期/選〕前田初男 ........................................................................... 23

実務実習事前学習〔通年/必〕森山雅弘 ................................................................................ 25

循環器系薬物治療学〔前期/選〕辻野健 ................................................................................ 35

新興再興感染症〔前期/選〕齋藤あつ子 ................................................................................ 37

診察法・診断学〔前期/必〕辻野健 ......................................................................................... 39

新薬局論(薬学教育改革のエンドポイント) 〔前期/選〕狭間研至 ............................ 41

創薬化学〔前期/選〕田中明人 ................................................................................................... 43

チーム医療論演習〔前期/必〕末廣謙 ..................................................................................... 45

糖鎖生物学〔前期/選〕上田晴康 .............................................................................................. 47

糖鎖創薬学〔前期/選〕大河原知水.......................................................................................... 49

薬物治療学Ⅲ(精神疾患等) 〔前期/必〕岩崎剛................................................................... 51

臨床ゲノム薬理学〔前期/必〕南畝晋平 ................................................................................ 53

臨床検査学〔前期/必〕辻野健 ................................................................................................... 55

医療安全管理〔後期/必〕天野学 .............................................................................................. 57

化学療法学〔後期/必〕藤澤浩美 .............................................................................................. 59

漢方方剤学〔後期/選〕戴毅 ........................................................................................................ 61

機能食品学〔後期/選〕西山信好 .............................................................................................. 63

救急・災害医療〔後期/選〕小谷穣治 ..................................................................................... 65

ゲノム科学と医薬品開発Ⅱ(応用) 〔後期/選〕田中稔之 ............................................... 67

香粧品科学〔後期/選〕伊達朗 ................................................................................................... 69

製剤科学〔後期/必〕伊藤壮一 ................................................................................................... 71

生物有機化学〔後期/選〕田中明人 ......................................................................................... 73

セルフメディケーション〔後期/選〕桂木聡子 ................................................................. 75

先端医療薬剤学〔後期/選〕上田寛樹 ..................................................................................... 77

ペット医薬品学〔後期/選〕清宮健一 ..................................................................................... 79

薬剤経済学〔後期/必〕西山信好 .............................................................................................. 81

薬物治療学Ⅳ(応用) 〔後期/必〕岩崎剛 ................................................................................. 83

ライフステージ対応薬物治療学〔後期/選〕前田真貴子 .............................................. 86

臨床漢方治療学〔後期/選〕戴毅 .............................................................................................. 88

臨床薬効評価学〔後期/選〕南畝晋平 ..................................................................................... 90

医薬品安全性学

薬 4(必)

医薬品安全性学 Drug Safety and Medicinal Toxicology

(薬学部)

清宮健一教授、三浦大作講師

4年次前期必修 2単位講義

【授業概要】

医薬品の臨床適用における安全性に関わる諸問題について理解するために、医薬品の副作用発現とその機

序に関する基本的知識を習得し、医薬品の副作用をいかに予測して、薬害防止や創薬に役立てる態度を身

につける。臨床における医薬品の安全性に関して、医薬品の安全性認識（リスク・ベネフィットバランス）、

医薬品の副作用（各種臓器毒性および機能毒性とその発現機序）、医薬品相互作用と副作用発現、トキシ

コゲノミクス、薬害の事例、副作用情報などについて解説する。《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

（１）医薬品の臨床適用における安全性に関わる諸問題について理解するため、医薬品の副作用発現と

その機序に関する基本的知識を習得する。

（２）医薬品の副作用を予測して、薬害防止や創薬に役立てる態度を身につける。

（３）遺伝毒性とその評価試験方法の原理を説明できる。

（４）臨床における医薬品の安全性に関して、医薬品の安全性認識（リスク・ベネフィットバランス）、

医薬品相互作用と副作用発現、薬害の実例、副作用情報などを理解する。

【到達目標】

（１）医薬品の主作用と副作用（有害作用）、毒性との関連について説明できる。

（２）副作用と有害事象の違いについて説明できる。

（３）薬害について具体例を挙げ、その背景を概説できる。

（４）薬害被害者の経験を理解し，副作用の情報提供の重要性を説明できる

（５）医薬品の安全性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。

（６）肝臓、腎臓、神経などに副作用を示す主な医薬品を列挙し、臓器毒性発現機序を説明できる。

（７）臓器機能検査を列挙し、その検査値の異常から推測される臓器障害を挙げることができる。

（８）免疫機構に有害作用を及ぼす薬品を列挙し、その発現機序を説明できる。

（９）代表的な医薬品相互作用による副作用発現機序について説明できる。

（１０）代表的な医薬品中毒の解毒処置法を説明できる。

【成績の評価方法】

課題演習問題（宿題）および出席20%

定期試験80%

【教科書】

「図解薬害・副作用学」川西正祐、小野尾秀樹、賀川義之編（南山堂）2013年

プリントを配布する

【参考書・その他の教材】

「キャサレット＆ド－ルトキシコロジ－」カ－ティス・Ｄ．クラッセン編（サイエンティスト

社）2004年

「トキシコロジー」日本トキシコロジー学会教育委員会編（朝倉書店）2009年

「NEW 医薬品の安全性学」吉田武美、竹内幸一編（廣川書店）2006 年

「医薬品トキシコロジー」佐藤哲男、仮家公夫、北田光一編（南江堂）2010 年

「薬の相互作用としくみ[全面改訂版]」杉山正康著編（日経BP社）2012年

「医薬品インタビューフォーム」（発売中の医療医薬品に対して製薬会社が提供、インターネットで

入手可能）

「重篤副作用疾患別対応マニュアル」厚生労働省

編、http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.html

薬4 - 001

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1.html

医薬品安全性学

薬 4(必)

【授業計画】

回月/日曜日時限テーマ内容担当教員名

1 4/10 金 1 総論

薬物の主作用と副作用（有害作用） C13(1)-3-1、

副作用と有害事象 C13(1)-3-2、代表的な薬害

C17(1)-8-1

清宮健一

2 4/17 金 1 薬害患者の声スモン薬害・被害の実態 C17(1)-8-1 清宮健一

ｹﾞｽﾄｽﾋﾟｰｶｰ

3 4/24 金 1

医薬品による

有害作用の分

子機構

究極（最終）毒性物質 C9、標的分子との反応 C9、

細胞の機能障害と細胞死 C8(2)-4、修復機構清宮健一

4 5/1 金 1 医薬品の副作

用

医薬品関連情報 C15(1)-2、副作用に影響する諸

因子 C13(1)-1-6, C15(3) 清宮健一

5 5/8 金 1 臓器毒性（1）血液・造血器毒性 C12(1)-3-2, C14(1)-2-5,

C14(2)-3 清宮健一

6 5/15 金 1 臓器毒性（2）肝毒性 C12(1)-3-2, C14(1)-2-1, C14(2)-4 清宮健一

7 5/22 金 1 臓器毒性（3）腎毒性 C12(1)-3-2, C14(1)-2-2,

C14(1)-2-9, C14(3)-1 清宮健一

8 6/10 水 1 臓器毒性（4）呼吸器、神経毒性 C12(1)-3-2, C14(1)-2-3,

C14(3)-3, C14(3)-6 清宮健一

9 6/16 火 1 臓器毒性（5）消化器毒性 C12(1)-3-2, C14(2)-4 清宮健一

10 6/17 水 1 臓器毒性（6）循環器毒性 C12(1)-3-2, C14(1)-2-4,

C14(2)-2 清宮健一

11 6/23 火 1 臓器毒性（7）

生殖器、感覚器、運動器、皮膚毒性 C12(1)-3-2,

C14(3)-2, C14(3)-6, C14(4)-2, C14(4)-3,

C14(4)-4, C14(4)-5

清宮健一

12 6/24 水 1 免疫毒性免疫抑制 C10(2)-2、薬物アレルギー C14(4)-6,

C14(4)-3、免疫原性試験清宮健一

13 6/30 火 1 薬物相互作用

（1）

薬物動態学的相互作用による副作用発生の危険

C13(1)-1-7, C13(1)-2, C13(4)-5-1 清宮健一

14 7/7 火 1 薬物相互作用

（2）

薬力学的相互作用による副作用発生の危険

C13(1)-1-7, C13(1)-2, C13(4)-5-2 清宮健一

15 7/14 火 1 急性薬物中毒

とその処置

薬毒物中毒の発生動向、中毒の標準治療、中毒原因

物質の検出法、急性薬毒物中毒の合併症、原因物質

の除去、葯毒物中毒に対する特異的解毒薬・拮抗薬

C12(1)-4

清宮健一

16 7/21 火 1

化学物質の毒

性評価、医薬品

の安全性評価

化学物質の毒性評価 C12(1)-3-1、医薬品の安全

性評価C17(1)-3-1、GLP C17(1)-6-1 三浦大作

【授業に対する事前・事後の取組み】

＜事前の取り組み＞

授業テーマと関連のある既修得科目の該当箇所を復習する（該当箇所はその都度指示する）。

＜事後の取り組み＞

（１）講義プリントをよく読んで復習する。その際に、教科書を活用して、授業で説明のあったスライド

と教科書本文の該当箇所を対応させながら読み進めること。理解できない箇所は、教員に質問する

こと。

（２）授業で取り上げた重要なキーワードや語句の意味を理解し、口頭や文章で説明できるようにする。

（３）課題演習問題（宿題）に取り組む。

【オフィスアワー】

木曜日 17：00～18：30

【その他】

課題演習問題（宿題）の提出期限は、翌週授業日の前日の 13：00 までとする。（提出場所は M-458

ファイルボックス）

薬4 - 002

医薬品開発学

薬 4(必)

医薬品開発学 Pharmaceutical Development and Production

(薬学部)

藤野秀樹講師、田中明人教授


【授業概要】

本演習科目では、医薬品の開発候補となった化合物が非臨床試験や様々な臨床段階での安全性や有効性の

確認を経て厚生労働省へ新薬承認申請し、医薬品医療機器総合機構による承認審査及び市販後調査までの

過程を総合的に修得する。また医薬品開発に必要な各種規範（GLP、GCP、GMP等）や治験実施に伴う

CROやSMO等のアウトソージングについても理解する。

《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

医薬品開発と生産を理解するために、医薬品開発の各プロセスに関する基本的知識を習得し、社会的重要

性に目をむける態度を身につける。

【到達目標】

（１）疾病統計、市場などの医薬品開発を企画する際に考慮すべき因子を列挙できる。

（２）創薬の流れが理解できる。

（３）前臨床試験および臨床試験の種類、目的と実施概要について説明できる。

（４）医薬品の製造承認申請に必要な各種規範（GLP、GCP、GMP）を説明できる。

（５）オーファンドラッグ開発の重要性、ジェネリック医薬品の役割について説明できる。

（６）医薬品創製における知的財産権について概説できる。

（７）市販後調査の意義について説明できる。

（８）代表的な薬害の原因と社会的背景を概説できる。

（９）医薬品開発における薬剤師の役割を説明できる。


出席、受講態度および定期試験により総合評価する。

補助試験あるいはレポート提出を求める場合がある。

【教科書】

「医薬品開発論」編：栄田敏之、原英彰、岡本昇（廣川書店）2010年

その他、適宜にプリントなどの参考資料を配布する。


なし

【授業計画】


1 4/7 火 2 医薬品開発の

概要

医薬品の市場動向と医薬品開発の流れについて

C17(1)-1-2 藤野秀樹

2 4/14 火 2 探索研究（1）医薬品開発のコンセプトについて

C17(1)-1-1,2 田中明人

3 4/21 火 2 探索研究（2）医薬品の知的財産権について C17(1)-7-1 田中明人

薬4 - 003

医薬品開発学

薬 4(必)

4 4/28 火 2 探索研究（3）疾病統計と医薬品開発に考慮すべき因子

C17(1)-1-2、C17(2)-2-1,2 田中明人

5 5/12 火 2 スクリーニン

グ（1）

リード化合物の最適化について C17(2)-3-1、

C17(2)-4-1 田中明人

6 5/19 火 2 スクリーニン

グ（2）

ゲノム創薬について C17(3)-1-1、

C17(3)-4-1,4 田中明人

7 5/26 火 2 前臨床試験（1）前臨床段階に必要な薬理試験、薬物動態試験及び製

剤試験について C17(1)-3-1、C17(2)-3-2 藤野秀樹

8 6/2 火 2 前臨床試験（2）前臨床段階に必要な毒性試験について

C17(1)-3-1、C17(2)-3-2 藤野秀樹

9 6/9 火 2 臨床試験（１）第Ⅰ相～第Ⅲ相臨床試験の評価項目と役割につい

て C17(4)-1-2,3,5、C17(4)-2-1 藤野秀樹

10 6/16 火 2 臨床試験（２）ドラッグラグ及びブリッジング試験について

C17(4)-2-1,2,3,4 藤野秀樹

11 6/23 火 2 医薬品の承認

審査

医薬品医療機器総合機構の役割について

C17(1)-4-2,4 藤野秀樹

12 6/30 火 2 医薬品の製造後発医薬品と生物学的同等性試験について

C17(1)-5-1,2,3 藤野秀樹

13 7/7 火 2 各種規範医薬品開発と各種規範(GXPs)の関係について

C17(1)-6-1 藤野秀樹

14 7/14 火 2 医薬品開発の

環境の変化

モニターと治験コーディネーターの役割について

C17(1)-4-4、C17(4)-1-4、C17(4)-2-2 藤野秀樹

15 7/21 火 2 市販後調査と

薬害

医薬品の再審査、再評価について、医薬品の統計学

について C17(1)-4-3 藤野秀樹



授業テーマと関連のある既修得科目の該当箇所を復習する（該当箇所がある場合はその都度指示する）。


（１）講義中に配布した資料をよく読んで復習する。

（２）講義中に配布した国家試験問題を解いて復習する。

（３）課題が課せられた場合は、課題演習問題に取り組む。


毎週木曜日の科目終了後の時間（藤野）。

【その他】

なし

薬4 - 004

医薬品情報学

薬 4(必)

医薬品情報学 Drug Informatics

(薬学部)

森山雅弘教授、岡﨑昌利臨床実習准教授、名和秀起臨床実習教授、河崎陽一臨床実習講師


【授業概要】

医療の進歩に伴って、医薬品情報の収集・管理・加工・提供の重要性は高まる一方である。薬剤師として

将来活躍する学生にとってこれらの知識を修得することは重要なことである。

本科目を修得することによって、医薬品情報の重要性とその活用方法について理解し、医療現場などで活

用・実践できるための基礎的知識を得ることができる。


【教育目標】

（1）薬物治療に必要な情報を医療チームおよび患者に提供するために、医薬品情報ならびに患者から得

られる情報の収集、評価、加工などに関する基本的知識を修得し、それらを活用するための基本的

技能と態度を身につける。

（2）医薬品の適正使用に必要な医薬品情報を理解し、正しく取り扱うことができるようになるために、

医薬品情報の収集、評価、加工、提供、管理に関する基本的知識、技能、態度を修得する。

（3）個々の患者への適正な薬物治療に貢献できるようになるために、患者からの情報の収集、評価に必

要な基本的知識、技能、態度を修得する。

【到達目標】

（１）薬剤師の役割とそれに関連した医薬品情報業務の重要性を説明できる。

（２）各種医薬品情報の種類と活用方法を説明できる。

（３）必要とされている医薬品情報を的確に収集、検索、評価、加工、提供することができる。

（４）医薬品情報を解析し、評価することから医薬品情報業務に役立つ資料などを作成することができ

る。


（１）出席状況と授業態度（成績の30％）

（２）定期試験の成績（成績の70％）

【教科書】

「スタンダード薬学シリーズ６薬と疾病 Ⅲ．薬物治療（２）および薬物治療に役立つ情報第2版」

編：日本薬学会（東京化学同人）2012年


（１）医薬品情報学基礎･評価・応用改訂２版折井孝男編南山堂

（２）病院・薬局実務実習 Ⅰ. 病院・薬局に共通な薬剤師業務スタンダード薬学シリーズ11

日本薬学会日本薬剤師会日本病院薬剤師会日本医療薬学会編東京化学同人

【授業計画】


1 4/13 月 3 医薬品情報に

ついて

1）医薬品として必須の情報を列挙できる。

2）医薬品情報にかかわっている職種を列挙し、そ

の役割を説明できる。

3）医薬品の開発過程で得られる情報の種類を列挙

できる。C15(1)

森山雅弘

2 4/13 月 4 情報の種類と

法制度

1）医薬品の市販後に得られる情報の種類を列挙で

きる。

2）医薬品情報に関係する代表的な法律と制度につ

いて概説できる。C15(1)

森山雅弘

薬4 - 005

医薬品情報学

薬 4(必)

3 4/20 月 3 医薬品情報の

情報源

1）医薬品情報源の一次資料、二次資料､三次資料

について説明できる。

2）厚生労働省、製薬企業などの資料を列挙し、そ

れらの特徴を説明できる。

3）医薬品添付文書について説明できる C15(1)

森山雅弘

4 4/20 月 4

添付文書とイ

ンタビューフ

ォーム

1）医薬品インタビューフォームの位置づけと用途

を説明できる。

2）医療用医薬品添付文書と医薬品インタビューフ

ォームの使い分けができるC15(1)

森山雅弘

5 4/27 月 3 情報の評価

1）目的（効能・効果･副作用、相互作用、薬剤鑑

別、妊婦への投与、中毒など）に合った適切な情報

源を選択し、必要な情報を検索、収集できる。

2）医薬品情報を質的に評価する際に必要な基本的

項目を列挙できる。C15(1)

森山雅弘

6 4/27 月 4 情報の加工、管

理、提供

1）医薬品情報を目的に合わせて適切に加工、提供、

管理し、その際に知的所有権､守秘義務に配慮する。

2）おもな医薬品情報の提供手段を列挙し、それら

の特徴を説明できる。C15(1)

森山雅弘

7 5/11 月 3 医薬品情報の

データベース

1）代表的な医薬品情報データベースを列挙し、そ

れらの特徴を説明できる。

2）医学・薬学文献データベース検索におけるキー

ワード、シソーラスの重要性を理解し、適切に検索

できる。

3）インターネットなどを利用して代表的な医薬品

情報を収集できる。C15(1)

河崎陽一

8 5/11 月 4 EBMと臨床試

験

1）EBMの基本概念と有用性ついて説明でき、実践

のプロセスを概説できる。

2）臨床研究法（ランダム化比較試験、コホート研

究、症例対照研究など）の長所と短所を概説できる。

C15(1)

河崎陽一

9 5/18 月 3 臨床データの

評価

1）メタアナリシスの概念を理解し、結果を評価で

きる。

2）真のエンドポイントと代用のエンドポイントの

違いを説明できる。

3）臨床適用上の効果指標(相対危険度、オッズ比、

必要治療数など）について説明できる。C15(1)

岡﨑昌利

10 5/18 月 4 医薬品の評価

1）医薬品の採用、選択に当たって検討すべき項目

を列挙できる。

2）医薬品に関する論文を評価し、要約し、臨床上

の問題を解決するために必要な常右方を情報を手

依拠できる。C15(1)

岡﨑昌利

11 5/25 月 3 患者情報

1）薬物治療に必要な患者基本情報を列挙できる。

2）患者情報源の種類を列挙し、それぞれの違いを

説明できる。C15(2)

名和秀起

12 5/25 月 4 POSについて

1）問題志向型システム（POS）を説明できる。

2）問題志向型システム（POS）を説明できる。

C15(2)

名和秀起

13 5/27 水 3 患者情報の活

用

1）患者、介護者との適切なインタビューから患者

基本情報を収集できる。

2）得られた患者情報から医薬品の効果および副作

用などを評価し、対処法を提案する。C15(2)

森山雅弘

14 5/27 水 4 患者情報の記

録と共有

1）SOAPなどの形で患者記録を作成できる。

2）チーム医療において患者情報を共有することの

重要性を感じとる。C15(2)

森山雅弘

15 5/27 水 5 まとめ

1）患者情報の取扱において守秘義務を遵守し、管

理の重要性を説明できる。

2）まとめ C15(2)

森山雅弘

薬4 - 006

医薬品情報学

薬 4(必)



シラバスを確認して、教科書の該当ページを事前に通読し、理解できたことと理解できなかったことを把

握して授業に望むこと。


講義終了後、教科書・講義資料を用いて、復習を必ず行うこと。

必要に応じて宿題等を課すことがある。


木曜日 15：00～17：00

【その他】

最終日は連続して 3 コマの講義の予定である

授業の進捗状況によって、授業計画に変更を加えることがある。

薬4 - 007

医療英語

薬 4(必)

医療英語 English for Medical Sciences

(薬学部)

九川文彦教授


【授業概要】

薬学部6年間の中で最後に行われる必修英語科目の講義である。そのため、実践的な教材を3種用意し

た。１つ目は、英国ＢＢＣ製作の視聴覚教材である「Natural Remedies」である。医療や薬をテーマと

したものであり、標準的なスピードのイギリス英語番組を見ながら、listening, dictationを始めとした内

容の理解を目的とする。

２番目はアメリカワーナーブラザース映画製作の医療テレビドラマ「ＥＲ」の視聴である。これは英語

字幕つきの45分間のドラマを見ながらの内容を理解し（適宜中断して、解説を加える）、その後、劇中の

エピソードについて、出席を兼ねた小テストを行い内容の理解度を評価するものである。

３番目は、本教科の主体であり、15回の講義のうち9回を充当するものであるが、NAPLAX TESTと

いうアメリカの薬剤師資格試験（日本でいうＣＢＴに当たるもので、レベルは国家試験並み）受験参考書

をテキストに用いてその薬物動態学分野の全訳を行い、実際の模擬試験問題を解いてみるものである。ア

メリカの薬学生がどのような勉強をして薬剤師資格を取得するのかを学習することは、これからの国際化

社会を生きる薬剤師にとって必須な情報である。《薬学アドバンスト教育ガイドライン準拠、含独自教育》

【教育目標】

英語は現代を生きる医療人にとって必須なアイテムであることは論を待たない。本講義では3年次まで

の英語関連科目の学習成果を踏まえ、いわゆる受験英語的な語彙力、文法力、構文力、読解力については、

学生諸君は「すでに完成している」という前提に立つ。その上で、「生きた英語」を使える最低限「一歩

手前まで行けるように」という状態を、教育の到達目標としている。従って、上記「授業概要」に掲げた

ようにより実践的な３教材を使うことにした。特にNAPLXE TESTの参考書講読と模擬試験問題の演習

は、３年次履修済みの「薬物動態学」の英語による復習の意味も兼ねており、年度末のＣＢＴ対策にも実

践的で有用である。

【到達目標】

（１）視聴覚教材を使った適切なスピードの英語に慣れ、内容が理解できる。

（２）アメリカの医療ドラマのあらすじが、英語字幕スーパーを見ながら理解できる。

（３）アメリカの薬剤師資格試験対策教材を見ながら、薬物動態学の基礎理論が英語で理解できる。

（４）アメリカの薬剤師資格試験の練習問題を、薬物動態学や薬理学の知識を基に解くことができる。


（１）医療ドラマ「ＥＲ」を鑑賞する回においては、小テストを行う（3回）。

（２）上記（１）の小テストと、8回目に行う中間テスト及び単位認定試験の成績を合わせて総合的に評

価する。

【教科書】

（１）初回講義時にテキストを配布する。毎回の講義には必ず英和・和英辞典（電子辞書を推奨する）を

持参すること。

（２） NAPLEX TESTの教材を使った講義を行なうときには、3年次前期の「薬物動態学Ⅰ」講義で配布

したハンドアウトテキストを持参すること。


なし

薬4 - 008

医療英語

薬 4(必)

【授業計画】


1 4/8 水 2 BBC

Documentary Natural Remedies; episode 1 《独自教育》九川文彦

2 4/15 水 2 BBC


3 4/22 水 2 BBC


4 4/29 水 2 ER-#1 医療ドラマＥＲの鑑賞1回目（小テストあり）

《独自教育》九川文彦

5 5/13 水 2 NAPLEX

Review Biopharmaceutics-1 《独自教育》九川文彦

6 5/20 水 2 NAPLEX


7 5/27 水 2 NAPLEX


8 6/3 水 2 TEST 中間の試験九川文彦

9 6/10 水 2 ER-#2 医療ドラマＥＲの鑑賞２回目（小テストあり）


10 6/17 水 2 NAPLEX

Review

Pharmacokinetics and Graph

Interpretation-1 《独自教育》九川文彦

11 6/24 水 2 NAPLEX

Review



12 7/1 水 2 NAPLEX

Review



13 7/8 水 2 ER-#3 医療ドラマＥＲの鑑賞３回目（小テストあり）


14 7/15 水 2 Appendix-1

Reference Guide for Pharmacy Licensing

Exam-Ques. & Ans.-1

《独自教育》

九川文彦

15 7/22 水 2 Appendix-2

Reference Guide for Pharmacy Licensing

Exam-Ques. & Ans.-2

《独自教育》

九川文彦


（１）参考書等は特に指定しないが、英語が不得意な学生は、開講前に最低限の英語文法を復習しておく

こと。

（２）講義終了後の復習は必ず行うこと。

（３）二ヶ国語放送を行っているテレビ番組は、なるべく副音声（英語）を選択し、英語がそのまま頭の

中に入ってくるような訓欄を心がけること。


毎週水曜日の昼休みと午後 5 時から 6 時まで。

【その他】

第４回目（４月２９日（水）祝日）の講義日程に関しては、別途開講前に掲示板・メールにより指示を

出す可能性があるので、注意すること。

学生諸君の英語力および理解力に基づく講義の進捗状況を鑑みて、必ずしもこのシラバスどおりに講義

が進まない場合があるが、その場合は講義中に必要な指示を行う。

薬4 - 009

医療社会保障論

薬 4(必)

医療社会保障論 Health and Social Security

(共通教育センター)

橘高通泰非常勤講師(兵庫医科大学名誉教授)、山脇敬子非常勤講師

(兵庫医科大学ささやま医療センター地域総合医療学)

大松重宏准教授(兼担教員)


【授業概要】

社会保障制度の理念と基本的な制度の考え方について、それらが利用者、国民の必要に応じて展開されて

いるものであるという視点から理解するとともに、人間を生活者としてとらえ、家庭・家族生活の側面や

よりよく生きようとする社会的存在としての人間の理解を深める。

《コアカリキュラム・薬学準備教育ガイドライン準拠、含独自教育》

【教育目標】

(1) 社会保障制度を歴史的に理解する

(2) 社会保障制度の諸領域について理解する

(3) 社会生活上の諸問題と問題解決のための社会的支援を理解する

(4) 社会生活における家族の意味と現代社会における課題を理解する

(5) 高齢者、障害者、傷病者の社会生活の支援における課題を理解する

【到達目標】

(1) 社会生活の基本的な単位としての家族の意味を説明できる

(2) 家族の生活周期の家族機能について説明できる

(3) 少子高齢化社会における家族の課題について意見を述べることができる

(4) 現代社会における家族問題について意見を述べることができる

(5) 社会保障制度の歴史と考え方を説明することができる

(6) 社会保障制度の体系と意義を説明することができる

(7) 障害者の自立を支える制度の内容を説明することができる

(8) セイフティーネットに関する制度の内容を説明することができる

(9) 生活者の問題と医療との関連を具体例に基づいて説明し、それらに関わる支援のあり方について意見

を述べることができる


(1) 定期試験、レポートなどにより総合的に評価する。

(2) 及第点に達しなかったものについては再試験を行う

【教科書】

自主作成テキスト「社会福祉学」


(1) 「日本の社会保障」広井良典（岩波新書）１９９９年

(2) 「豊かさの条件」暉峻淑子（岩波新書）２００３年

【授業計画】


1 4/7 火 5 社会保障制度

生活の安定と社会保障制度 C18(2)-1-1,

C18(2)-1-2, C18(2)-1-3, C18(2)-1-4, 薬学

準備教育ガイドラインF00100004,

F00100005

山脇敬子

2 4/14 火 5 社会と家族１

社会の基本単位としての家族 C18(2)-1-1, 薬

学準備教育ガイドライン F00100006,

F00100007, 《含独自教育》

山脇敬子

3 4/21 火 5 社会と家族２

社会の変化と家族機能の変化 C18(2)-1-1, 薬

学準備教育ガイドライン F00100006,

F00100007, 《含独自教育》

山脇敬子

薬4 - 010

医療社会保障論

薬 4(必)

4 4/28 火 5 ライフサイク

ル

家族周期と生活問題 C18(2)-1-1, 薬学準備教

育ガイドライン F00100006, F00100007,

F00100011, 《含独自教育》

山脇敬子

5 5/12 火 5 女性福祉配偶者選択・夫婦の形成 C18(2)-1-1, 薬学準備

教育ガイドライン F00100009, 《含独自教育》山脇敬子

6 5/19 火 5 児童福祉親子関係の諸問題とその支援 C18(2)-1-1, 《含

独自教育》山脇敬子

7 5/26 火 5 家族福祉生活問題の評価と支援計画 C18(2)-1-1, 《含独

自教育》山脇敬子

8 6/2 火 5 医療と福祉１悪性腫瘍と地域医療 C18(2)-1-1, 《含独自教育》大松重宏

9 6/9 火 5 医療と福祉２医療とセルフヘルプ C18(2)-1-1, 《含独自教育》大松重宏

10 6/16 火 5 医療と福祉３

医療と虐待問題 C18(2)-1-1, 薬学準備教育ガイ

ドライン F00100008, F00100009,

F00100010, 《含独自教育》

大松重宏

11 6/23 火 5 わが国の社会

保障

わが国の社会保障・社会福祉制度特徴と課題

C18(2)-1-1, 《含独自教育》橘高通泰

12 6/30 火 5 社会保障の領

域１障害者の自立と社会参加 C18(2)-1-1 橘高通泰

13 7/7 火 5 社会保障の領

域２

医療の保障と医療保険制度 C18(2)-2-1,

C18(2)-2-2, C18(2)-2-3, C18(2)-2-4 橘高通泰

14 7/14 火 5 社会保障の領

域３

所得の保障年金制度 C18(2)-2-1,

C18(2)-2-2, C18(2)-2-3, C18(2)-2-4 橘高通泰

15 7/21 火 5 社会保障の領

域４

セーフティーネットの施策 C18(2)-1-2,

C18(2)-1-4 橘高通泰


適宜小レポートの提出を求める


なし

【その他】

なし

薬4 - 011

感染症治療学

薬 4(必)

感染症治療学 Infectious Disease Chemotherapy

(薬学部)

齋藤あつ子教授


【授業概要】総論として、感染症治療薬の開発の歴史、基本的性質、作用機序または構造に基づく分類を説明する。また、各論的に、

主要な抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬について、スペクトルならびに有効な感染症、組織移行性、副作

用などについて説明する。さらに、薬剤耐性機構について、総論的各論的に説明する。《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】細菌、真菌、寄生虫やウイルスなどの病原微生物に対する薬物（抗菌薬に代表される各種感染症治療薬）について、作

用機序または構造による分類、スペクトル、有効な感染症、組織移行性、副作用、使用上の注意などの基本的知識を修

得する。

併せて、薬剤耐性病原体の出現の経緯と現状について理解を深め、薬剤耐性機構について学ぶ。

以上の学習を通して、感染症の薬物治療において、薬剤師として適切な役割を果たせる力を養う。

【到達目標】（１）主な感染症を列挙し、その病態と原因を説明できる。

（２）主な抗菌薬について作用機序／作用点に基づいて分類し、基本構造を示すことができる。

（３）主なβ-ラクタム系抗菌薬、アミノ配糖体系抗菌薬、テトラサイクリン系抗菌約、マクロライド系抗菌薬、ピリ

ドンカルボン酸系抗菌薬、サルファ薬（ST合剤を含む）、その他の抗菌薬について、抗菌スペクトル、有効な

感染症、組織移行性、使用上の注意、副作用などについて、整理して説明できる。

（４）代表的な抗結核薬を列挙し、作用機序を説明し、実際の投与方法について概説できる。

（５）代表的な抗ウイルス薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。

（６）代表的な抗真菌薬、抗原虫・寄生虫薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。

（７）主要な抗感染症薬について耐性獲得機構を説明できる。

【成績の評価方法】小試験または課題レポート提出成績 10%

定期試験 90%

【教科書】「化学療法学医療のあるべき姿を見据えて」山口明人編著（京都廣川書店）2010 年

「微生物学－病原微生物の基礎― 改訂第6版」今井康之他編集（南江堂） 2011年

【参考書・その他の教材】（１）「薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学第2 版」編：西島正弘他（廣川書店）2009 年

（２）「系統看護学講座専門基礎分野疾病のなりたちと回復の促進[4] 微生物学第12版」南嶋洋一他著

（医学書院） 2014年

その他適宜資料などを配布する。

【授業計画】


1 4/10 金 2 抗感染症薬総論

感染症治療薬開発の歴史、基本的性質、作用機序および構

造に基づく分類について解説する。細菌の細胞壁合成機構

について解説する。

C14(5)-1,2

齋藤あつ子

2 4/17 金 2 抗細菌薬（1）

代表的なβ−ラクタム系抗生物質を列挙し、有効な感染症、

使用上の注意、副作用などについて解説する。

C14(5)-2-3,11,12; C14(5)-6-1,2

齋藤あつ子

薬4 - 012

感染症治療学

薬 4(必)

3 4/24 金 2 抗細菌薬（2）

代表的なβ−ラクタム系抗生物質およびその他の細胞壁合

成阻害作用を有する抗細菌薬、ならびに、細胞膜機能阻害

作用を有する抗細菌薬を列挙し、有効な感染症、使用上の

注意、副作用などについて解説する。これら薬剤に対する

細菌の薬剤耐性機構について説明する。

C14(5)-2-3,11,12; C14(5)-6-1,2

齋藤あつ子

4 5/1 金 2 抗細菌薬（3）

代表的なタンパク質合成阻害作用を有する抗細菌薬を列

挙し、有効な感染症、使用上の注意、副作用などについて

解説する。これら薬剤に対する細菌の薬剤耐性機構につい

て説明する。C14(5)-2-4,5,6,11,12; C14(5)-6-1,2

齋藤あつ子

5 5/8 金 2 抗細菌薬（4）

代表的な核酸合成阻害作用ならびに葉酸合成阻害作用を

有する抗細菌薬を列挙し、有効な感染症、使用上の注意、

副作用などについて解説する。抗結核薬を列挙し、作用機

序、使用方法について解説する。これら薬剤に対する細菌

の薬剤耐性機構について説明する。

C14(5)-2-7,8,9,11,12; C14(5)-6-1,2

齋藤あつ子

6 5/15 金 2 抗真菌薬代表的な抗真菌薬を列挙し、有効な感染症、使用上の注意、

副作用などについて解説する。C14(5)-4-1 齋藤あつ子

7 5/22 金 2 抗原虫薬

抗蠕虫薬

代表的な抗原虫薬、抗蠕虫薬を列挙し、有効な感染症、使

用上の注意、副作用などについて解説する。C14(5)-3-1 齋藤あつ子

8 5/29 金 2 抗ウイルス薬

C14(5)-5,6

代表的な抗ウイルス薬を列挙し、有効な感染症、使用上の

注意、副作用、使用上の注意点などについて解説する。

C14(5)-5-1,2

齋藤あつ子

【授業に対する事前・事後の取組み】事前の取組み：2 年次の微生物学、病原微生物学の知識を整理しておくこと。

事後の取組み：習ったところは必ず教科書で読み、理解を深めること。

与えられた課題（宿題）には、真剣に取り組むこと。

【オフィスアワー】金曜日 5 時限目

【その他】なし

薬4 - 013

漢方治療学

薬 4(必)

漢方治療学 Therapeutics of Kampo Medicine

(薬学部)

戴毅教授


【授業概要】

本科目は、１年生で履修した「漢方医学入門」の知識を基礎に、代表的な疾患に用いられる生薬・漢方処

方の使用方法について講義を行う。


【教育目標】

現代医療で使用される生薬・漢方薬について理解するために、漢方理論に基づく生薬・漢方処方の使用方

法ついての基本的知識と技能を修得する。

【到達目標】

（1）漢方薬と西洋薬の基本的な利用法の違いを概説できる。

（2）代表的な漢方処方の適応症と配合生薬を説明できる。

（3）漢方処方に配伍されている代表的な生薬を例示し、その有効成分を説明できる。

（4）漢方治療の適応となる疾患のうち、代表的な疾患に用いられる生薬および漢方処方の応用、使用上

の注意について

概説できる。

（5）漢方薬の代表的な副作用と注意事項を説明できる。

（6）漢方エキス製剤の特徴を煎液剤などと比較して、患者に適した剤形を選択できる。


出席、授業態度、復習問題、定期試験等によって総合評価する。出席および授業態度１０％、復習問題３

０％、定期試験６０％

【教科書】

（1）授業中に講義資料を配布する。

（2）「漢方医療薬学の基礎」編：野村靖幸（廣川書店）2010年（学籍番号PH12XXX―の学生が

1年次に購入済）


（1）「薬学生のための漢方医薬学」編：山田陽城、花輪壽彦、金成俊（南江堂）2007年

（2）「 JJNブックス絵でみる和漢診療学」著：寺沢捷年（医学書院）1997年

（3）「入門漢方医学」編：日本東洋医学会学術教育委員会（南江堂）2002年

（4）「病態からみた漢方薬物ガイドライン」著：岡村信幸（京都廣川書店）2009年

（5）「 EBM漢方第2 版」編：寺澤捷年、喜多敏明、関矢信康（医歯薬出版株式会社）2007年

【授業計画】


1 6/1 月 1 漢方治療の基

本

漢方薬と西洋薬の基本的利用法の相違、漢方製剤の

剤型と分類、漢方治療の特徴 C7(3)-1-1～4 戴毅

2 6/8 月 1

補気剤・理気剤

とその臨床応

用

四君子湯、六君子湯、補中益気湯、半夏厚朴湯など

C7(3)-1-5～7、C7(3)-2-1～2 戴毅

薬4 - 014

漢方治療学

薬 4(必)

3 6/15 月 1

補血剤・駆瘀血

剤とその臨床

応用

芍薬甘草湯、四物湯、十全大補湯、人参栄養湯、当

帰芍薬散、桂枝茯苓丸など C7(3)-1-5～7、

C7(3)-2-1～2

戴毅

4 6/22 月 1

利水剤・補腎剤

とその臨床応

用

五苓散、苓桂朮甘湯、猪苓湯、防巳黄耆湯、茵陳蒿

湯、六味地黄丸、八味地黄丸、牛車腎気丸など

C7(3)-1-5～7、C7(3)-2-1～2

戴毅

5 6/29 月 1

解表剤・瀉下剤

とその臨床応

用

桂枝湯、麻黄湯、葛根湯、麻黄附子細辛湯、小青竜

湯、麦門冬湯、大黄甘草湯など C7(3)-1-5～7、

C7(3)-2-1～2

戴毅

6 7/6 月 1

和解剤（柴胡

剤）とその臨床

応用

小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴苓湯、

柴朴湯、加味逍遙散、抑肝散、釣藤散など

C7(3)-1-5～7、C7(3)-2-1～2

戴毅

7 7/13 月 1

温裏剤、清熱

剤、瀉心湯類と

その臨床応用

大建中湯、人参湯、黄連解毒湯、半夏瀉心湯、漢方

処方の副作用問題、服用時間、使用上の注意など

C7(3)-1-5～7、C7(3)-2-1～2

戴毅

8 7/13 月 2

代表的な疾患

に用いる漢方

処方

漢方治療の適応となる疾患のうち、代表的な疾患に

用いられる漢方処方、全体のまとめ C7(3)-1-5

～7、C7(3)-2-1～2

戴毅



毎回の授業テーマと関連のある参考図書の部分を読み、理解に努める。


（１）講義資料や参考図書をよく読んで復習する。その際に、講義プリントを活用して、授業で説明の

あったスライドとテキスト本文の該当箇所を対応させながら読み進めること。理解できない箇所

は、教員に質問すること。

（２）毎回講義中に提示する復習問題に取り組むこと。


金曜日１２：３０～１３：３０

【その他】

（１）授業中に私語厳禁。大教室、大人数の授業なので、他人の迷惑になるような行為はしないこと

を心がける。

薬4 - 015

ゲノム科学と医薬品開発Ⅰ(基礎)

薬 4(必)

ゲノム科学と医薬品開発Ⅰ(基礎) Genome Science and Drug DevelopmentⅠ

(薬学部)

田中稔之教授


【授業概要】

本科目は、ヒトゲノムに関する特性およびタンパク質・遺伝子・細胞を医薬品として利用するために必要

な基礎知識の習得を目的とする。本科目は、生化学や分子生物学に関する既習得内容を基盤とし、タンパ

ク質・遺伝子・細胞を用いる治療に関する基本知識と関連する安全性および倫理的な取り決めについて学

ぶ。また、ゲノム情報に基づくバイオ医薬品の特性や再生医療に関する基礎的な知識を習得する。


【教育目標】

医薬品としてのタンパク質、遺伝子、細胞を適正に利用するために、それらを用いる治療に関する基本的

知識を習得し、倫理的態度を身につける。併せてゲノム情報の利用に関する基本的知識を習得する。

【到達目標】

（1）組換え体医薬品の特色と有用性を説明できる。

（2）代表的な組換え体医薬品を列挙できる。

（3）組換え体医薬品の安全性について概説できる。

（4）遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる。

（5）再生医療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる。

（6）ヒトゲノムの構造と多様性を説明できる。

（7）バイオインフォマティックスについて概説できる。

（8）遺伝子多型（欠損、増幅）の解析に用いられる方法（ゲノミックサザンブロット法など）について

概説できる。

（9）ゲノム情報の創薬への利用について、創薬ターゲットの探索の代表例（イマチニブなど）を挙げ、

ゲノム創薬の流れについて説明できる。

（10）代表的な疾患（癌、糖尿病など）関連遺伝子について説明できる。

（11）疾患関連遺伝子情報の薬物療法への応用例を挙げ、説明できる。


課題と小テスト（20%）

定期試験（80%）

【教科書】

「よくわかるゲノム医学」著：服部成介/水島-菅野純子（羊土社) 2011年


（1）「Essential 細胞生物学（原書第3版）」監訳：中村桂子、松原謙一（南江堂） 2011年

（2）「医薬分子生物学改訂第2版」著：野島博 (南江堂) 2009年

（3）「スタンダード薬学シリーズ 8 (医薬品の開発と生産)」日本薬学会編 (東京化学同人) 2005 年

【授業計画】


1 4/7 火 3 ゲノム科学と

分子生物学

分子生物学の基礎と応用

C17(3)-4-1、C17(3)-4-3 田中稔之

薬4 - 016

ゲノム科学と医薬品開発Ⅰ(基礎)

薬 4(必)

2 4/14 火 3 組換え体医薬

品（１）

組換え体医薬品の特性

C17(3)-1-1 田中稔之

3 4/21 火 3 組換え体医薬

品（２）

組換え体医薬品の有用性と安全性

C17(3)-1-2、C17(3)-1-3 田中稔之

4 4/28 火 3

遺伝子や細胞

を用いた治療

法

遺伝子や細胞を用いた治療の原理・方法とその現状

C17(3)-2-1、C17(3)-3-1 田中稔之

5 5/12 火 3 ヒトゲノムの

特性

ヒトゲノムの構造と遺伝子多型

C17(3)-4-1、C17(3)-4-3 田中稔之

6 5/19 火 3

バイオインフ

ォマティクス

とゲノム創薬

バイオインフォマティクスとゲノム情報の創薬へ

の利用

C17(3)-4-2、C17(3)-4-4

田中稔之

7 5/26 火 3 疾患関連遺伝

子

疾患関連遺伝子とその情報の薬物療法への応用

C17(3)-5-1、C17(3)-5-2 田中稔之

8 6/9 火 1 まとめ全体のまとめ田中稔之



（1）授業テーマに関連する既習科目（生物化学および生理化学など）の該当部分を復習する。


（1）毎回の授業で指定する課題(確認問題・演習問題等)に取り組む。

（2）授業テーマ全体を、話しの流れ（ストーリー）として説明できるように復習する。

（3）授業で説明した配付資料中の個々の図表を、自分で説明できるように復習する。

（4）教科書の該当部分を精読する。特に重要語句の意味を理解する。


月曜日 12:40〜13：30

【その他】

資料配付や課題提出などに HUHS Course Management System を用いる。

第 8 回：2015/6/9/火/1

薬4 - 017

国際保健医療論

薬 4(選)

国際保健医療論 Global Health Development Policy

(薬学部)

前平由紀非常勤講師

4年次前期選択 1単位講義

【授業概要】

国内の保健医療関連サービス提供体制の現状に基準においた視座を拡げ、国際的な健康開発目標・指針等

の中での本邦現状の位置づけや、途上国等社会システムの異なる環境下での保健医療サービス提供の実態

を学ぶ。それによって学習された薬学関連専門知識・情報や技術の、より包括的・実践的な活用と、連携

協力体制の構築につなげられるよう、国内外の多様なニーズに対応可能な医療者としての役割、貢献の可

能性に対する認識を拡げる。 ≪コアカリキュラム準拠≫

【教育目標】

(1) 国際社会の変革に沿って人間開発上求めるべきプロセスを模索する中で、地域の保健医療の在り方に

ついて国内外の取り組みや関係政策の枠組みを知る。

(2) 基礎疫学等、公衆衛生対策に関係する情報分析・管理ツール運用の基本を概観する。

(3) 途上国での実情を含め、医薬品・診断技術等開発・運用と地域医療の実際について学ぶ。

(4) より広い視野に基づく保健医療開発上の人材資源（Health Workforce）として、保健開発を支援し

担う自分自身の役割について探求心を培う。

(5) 国内外の保健開発について、議論による状況分析を通じて多様なプレイヤーの役割を理解し、相互連

携を図りながら、創造的かつ革新的提案を模索するための積極的な姿勢が備わる。

【到達目標】

(1) 国内外のさまざまな保健医療・健康開発の担い手の役割や、関係する国際機関の活動、枠組み等に

ついて基本的な説明ができる。

(2) 疾病の予防・治療対策および関連する医薬資源の運用管理にかかわる状況評価・開発ニーズの識別

選定・プロジェクト提案およびその実施管理といった系統的な活動計画に対し、積極的な視野をも

って意見を述べることができる。

(3) 医薬品・診断技術開発等をとりまく国際的な取り組みとその政策開発等について基本的な概念や方

向性が説明できる。

(4) 保健開発を含む支援・援助等をとりまく社会環境の実際や制限、価値観の相違を適切に認識・受容

する姿勢ができる。

(5) 保健開発に関連する多様な問題点や課題を議論する中で、価値観や優先性の異なる意見を効果的に

調整し、対策目標や活動の実施における障害などを見つけることが出来る。


(1) 講義への積極的参加（40%）

(2) グループワークでの議論の調整、プレゼンテーションやその取りまとめ内容の評価（20%）

(3) 特定のテーマに対する小論文要訳、講義の中での論点や課題についての分析レポートおよびプロジェ

クト等提案書の提出（課題内容は講義中に紹介・議論し、各個に選択する）（40%）（再試験は実

施しない）

【教科書】

指定するものは特になし。講義内容に沿ったプレゼンテーション、参考資料、抜粋記事等を講義時に配布。


(1) 「疫学辞典（第5版）」John M. Last編日本疫学会訳（財団法人日本公衆衛生協会発行）

2010年

(2) 「 WHOの標準疫学（第2版）」木原雅子、木原正博（三煌社）2008年

(3) 「数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活」G. Gigerenzer著吉田利子訳（早川書房）2003年

(4) 「薬剤疫学ってなあに？」くすりの適正使用協議会（エルゼビア・ジャパン）2004年

(5) 「薬剤師のための災害対策マニュアル」公益社団法人日本薬剤師会（薬事日報社）2012年

その他、講義の内容に則して適宜紹介する。

薬4 - 018


薬 4(選)

【授業計画】


1 5/21 木 3

保健開発シス

テムと人的資

源

保健医療開発の中の人材資源（Health

Workforce）および関連するグループ討議

A(2)-1-1,2,3 A(2)-5-1,2 A(3)-5-1,2

B(1)-2-1,2 C11(3)-2-4

前平由紀

2 5/21 木 4

多様化・多極化

する開発課題

の実際

国外の病院・薬局での医薬品管理体制の事例や最近

の抜粋記事・報道（英文記事抜粋を含む）の読解と

グループ討議

C11(3)-3-1,2 C11(3)-4-1 C12(2)-1-3

前平由紀

3 5/28 木 3

医薬品・診断技

術等運用管理

にかかわる課

題

医薬品開発・配分戦略と人々の健康開発不均衡に関

する課題のグループ討議

A(2)-4-1,2 B(1)-2-3 B(1)-4-1

C17(1)-7-1

前平由紀

4 5/28 木 4

保健システム

開発と情報連

携

関連する国際機関等の保健関係開発と政策的枠組

みの概説

A(3)-1-3 A(3)-3-4 A(3)-4-1

C11(3)-1-1,2

前平由紀

5 6/4 木 3 基礎疫学

基礎疫学（薬剤疫学を含む）概説およびトライアル

分析①（疫学調査事例を基にしたグループ討議）

C10(3)-2-1 C11(2)-3-1,2,3,6,7

前平由紀

6 6/4 木 4 事例分析演習

トライアル分析②（疫学調査事例を基にしたグルー

プ討議）

レポート課題の提案準備：テーマ（目的）設定のた

めのプロジェクト実施事例の分析・議論①

A(2)-5-1,2 C12(2)-1-3

前平由紀

7 6/11 木 3 保健開発援助

の実際

多国間・二国間保健開発支援のメカニズム概説と事

例紹介・議論

A(3)-4-1,2,3 C11(3)-1-2

前平由紀

8 6/11 木 4

講義内容全体

の振り返りと

課題レポート

指導

レポート課題の提案準備：テーマ（目的）設定のた

めのプロジェクト実施事例の分析・議論②

A(2)-5-1,2 A(3)-5-1,2

前平由紀


＜事前の取組み＞

保健開発および対策実施の実際を理解するよう努め、自発的な発言、革新的・独創的な提案を適切に説明・

共有でき、グループディスカッション等議論の調整を通し、講義の内容理解を深め、充実させることに積

極的に参加することが望ましい。

その点でも、本講義の事前準備として日頃から新聞・報道記事等時事情報収集に積極的に目をむけるよう

努め、時事問題に対する興味を深め、課題を整理できるように心がけることが望ましい。

＜事後の取組み＞

講義で実践した討議のテーマや議論の意見について継続的に考察し、客観性や国外事情を視野に入れた日

常的な学習・情報探求の姿勢が身につけられるよう努めることが望ましい。

レポートや課題作成に際し、自身が収集・分析した関連情報を多角的にとらえて取り組むべき対策や実施

計画に応用できるよう柔軟な思考をもち、積極的に意見や議論が述べられることが期待される。

講義内容が日本語表記可能なものだけではないので、基本的な時事英語読解能力を培う努力が期待され

る。


講義内容に関する質問事項についてはメール等による対応が可能（開講期間中および試験実施期間中に限

る）

【その他】

5/21(木) 3.4 限目、5/28(木) 3.4 限目、6/4(木) 3.4 限目、6/11(木) 3.4 限目に開講

自己の英語読解力等必要に応じて英和辞書（コンサイス版でも可）を持参すること。

講義中に指示する課題および演習問題（宿題）は、翌週講義に持参する（グループ討議に活用する場合

がある）。

薬4 - 019


薬 4(選)

全講義終了後提出を指示する課題（分析レポートまたは模擬プロジェクト計画案等）は 7 月上旬中提出

を予定しているが、提出期間・場所等詳細は講義中に別途指示する）

選択科目のため、受講生数が 10 人以下等少数となる場合は、上記教育目標および授業計画に沿って受

講人数を考慮した講義・課題内容（深度・討議テーマ選択・グループ討議の手法等）に適宜変更して行

う。

薬4 - 020

コミュニティファーマシー

薬 4(必)

コミュニティーファーマシー Community Pharmacy

(薬学部)

桂木聡子講師、小薗弘子非常勤講師、章尚美非常勤講師、越後洋一非常勤講師、大塚徹非常勤講師、

村松紀子臨床実習講師、早瀬麻子非常勤講師


【授業概要】

本科目は、今まで修得してきている基礎教育の内容をどのように医療現場で活用するのかを知り、実際の

現場での薬剤師の仕事の内容を現在それぞれの現場で活躍されている方々から直接聞くことによって、薬

剤師の職能及び社会貢献について深く学ぶことができる。

《コアカリキュラム準拠・含独自教育》

【教育目標】

（1）コミュニティーファーマシー（地域薬局）のあり方と業務を理解するために、薬局の役割や業務内

容、医薬分業の意義、セルフメディケーション等に関する基本的知識と、それらを活用するための

基本的技術と態度を修得する。

（2）薬剤師という職能を活かして地域にいかに貢献していくのかを考察する。

【到達目標】

（1）オリエンテーション

（2）地域薬局の役割を列挙できる。

（3）医薬分業の仕組みと意義を説明できる。

（4）在宅医療及び居宅介護における薬局と薬剤師の役割を説明できる。

（5）地域医療・福祉との連携における薬剤師の役割を説明できる。

（6）保険薬剤師療養担当規則および保険医療担当規則を概説できる。

（7）調剤報酬および調剤報酬明細書（レセプト）について説明できる。

（8）医療用医薬品市場と薬価制度について概説できる。

（9）薬局の業態および業務運営ガイドラインを概説できる。

（10）地域連携における薬剤師の役割を説明できる。

（11）地域医療の担い手として来局者の様々な要望に対応することの重要性を説明できる。

（12）学校薬剤師の役割を説明できる。麻薬、大麻、覚醒剤などを乱用することによる健康への影響を概

説できる。

（13）感染症対策とワクチンについて概説できる。

（14）卸の中の薬剤師の役割について概説できる。

（15）災害医療における薬剤師の役割を説明できる。

（16）まとめ


平常点30％

定期試験70％

【教科書】

「スタンダード薬学シリーズ9 薬学と社会第３版」編：日本薬学会(東京化学同人)2010年

「ポーポキ、元気って、なに色？」ﾛﾆｰ･ｱﾚｷｻﾝﾀﾞｰ（株式会社エピック）2014年


「保険薬局業務指針」日本薬剤師会編2012年

【授業計画】


1 4/7 火 4 オリエンテー

ションコミュニティーファーマシーとは「独自教育」桂木聡子

薬4 - 021

コミュニティファーマシー

薬 4(必)

2 4/14 火 4 薬局の役割、医

薬分業

地域薬局の役割を列挙できる C18(3)-1-1、医薬

分業の仕組みと意義を説明できる C18(3)-2-1、

医薬分業の現状を概説し、将来像を展望する

C18(3)-2-2、かかりつけ薬局の意義を説明できる

C18(3)-2-3

桂木聡子

3 4/21 火 4 在宅医療在宅医療および居宅介護における薬局と薬剤師の

役割を説明できるC18(3)-1-2

桂木聡子

章尚美

4 4/28 火 4 地域医療・福祉在宅医療および居宅介護における薬局と薬剤師の

役割を説明できるC18(3)-1-2

桂木聡子

小薗弘子

5 5/12 火 4 療養担当規則保険薬剤師療養担当規則および保険医療担当規則

を概説できる C18(3)-3-1

桂木聡子

越後洋一

6 5/19 火 4 調剤報酬調剤報酬および調剤報酬明細書（レセプト）につい

て説明できる C18(3)-3-4

桂木聡子

大塚徹

7 5/26 火 4 薬価制度医薬品の流通の仕組みを概説できる C18(3)-3-3 桂木聡子

8 6/2 火 4 業務運営ガイ

ドライン

薬局の形態および業務運営ガイドラインを概説で

きる C18(3)-3-2 桂木聡子

9 6/9 火 4 地域連携地域連携における薬剤師の役割を説明できる「独

自教育」桂木聡子

10 6/16 火 4 来局者対応地域医療の担い手として来局者の様々な要望に対

応することの重要性を説明できる「独自教育」

桂木聡子

村松紀子

11 6/23 火 3 学校薬剤師

学校薬剤師の役割を説明できる C18(3)-1-3麻

薬、大麻、覚醒剤などを乱用することによる健康へ

の影響を概説できる。B(1)-4-2

桂木聡子

12 6/30 火 4 感染症対策感染症対策とワクチンについて概説できる「独自

教育」桂木聡子

13 7/7 火 4 医薬品卸医薬品の流通のしくみを概説できる C18(3)-3-3 桂木聡子

14 7/14 火 4 災害医療災害医療における薬剤師の役割を説明できる「独

自教育」

桂木聡子

早瀬麻子

15 7/21 火 4 まとめコミュニティーファーマシーの役割とは「独自教

育」桂木聡子



医療や薬局に関係のあるニュースや新聞記事などに目を通す習慣を付ける。

教科書に目を通す。


授業内容を復習する。

医療人として自分中心ではなく、患者の視点に立った考え方を確立する。

医療や薬局に関係のあるニュースや新聞記事などで理解できない内容を調べ、考える習慣を付ける。


木曜日 15:00～16:00

【その他】

外部講師招聘予定。

授業の進捗状況等によって、授業計画に変更を加えることがある。

薬4 - 022

最先端機器分析科学

薬 4(選)

最先端機器分析科学 Advanced Diagnostic Imaging

(薬学部)

前田初男教授


【授業概要】

本科目では、Ｘ線検査、Ｘ線コンピューター断層撮影（Ｘ線ＣＴ）、核磁気共鳴画像診断（ＭＲＩ）、単光

子放出断層撮影（ＳＰＥＣＴ）、陽電子放出断層撮影（ＰＥＴ）、超音波診断、放射性医薬品などについて

講義する。


【教育目標】

(1) 代表的な画像診断技術について概説できる。

(2) 自己学習を実践できる。

【到達目標】

(1) Ｘ線撮影検査法を説明できる。

(2) コンピューター断層撮影法を説明できる。

(3) 放射性核種スキャン法を説明できる。

(4) 核磁気共鳴メージングを説明できる。

(5) 陽電子放射断層法を説明できる。

(6) エコー診断法を説明できる。

(7) 代表的な画像診断薬を説明できる。

(8) 自ら課題を見出し，それを解決できる。


小テスト 10%

定期試験 90%

本学内にて開講される学術講演会，セミナーなどの出席状況も加味する

【教科書】

「ベーシック薬学教科書シリーズ２分析化学第２版」編：萩中淳（化学同人）２０１１年


「ベーシック薬学教科書シリーズ２分析化学第２版」編：萩中淳（化学同人）２０１１年

【授業計画】


1 4/7 火 1 画像診断技術画像診断技術の概説 C2(3)-2-7、C2(3)-2-8 前田初男

2 4/14 火 1 Ｘ線検査とX線

ＣＴ

Ｘ線、Ｘ線単純撮影法、Ｘ線ＣＴ、Ｘ線造影剤

C2(3)-2-7、C2(3)-2-8 前田初男

3 4/21 火 1 MRI 核磁気共鳴、緩和現象、縦緩和、横緩和、MRI 造影

剤 C2(3)-2-7、C2(3)-2-8 前田初男

4 4/28 火 1 核医学画像診

断法

核医学画像診断法の概説 C2(3)-2-7、

C2(3)-2-8 前田初男

薬4 - 023

最先端機器分析科学

薬 4(選)

5 5/12 火 1 ＳＰＥＣＴ放射性同位元素、γ線、Ｘ線、SPＥＣＴ、SPＥＣ

Ｔ／CT C2(3)-2-7、C2(3)-2-8 前田初男

6 5/19 火 1 PET 放射性同位元素、β+壊変、陽電子、消滅放射線、

PET、PET／CT C2(3)-2-7、C2(3)-2-8 前田初男

7 5/26 火 1 超音波診断

反射波、音響インピーダンス、探触子、超音波診断、

ドップラー法、超音波診断用造影剤 C2(3)-2-7、

C2(3)-2-8

前田初男

8 6/2 火 1 放射性医薬品放射性同位元素、壊変形式、半減期 C2(3)-2-7、

C2(3)-2-8 前田初男


〈事前の取り組み〉

講義のテーマに対応する教科書の章を読む。

〈事後の取り組む〉

毎回配布する講義資料の最終ページにある問題集を解答する。


月曜日１７：００〜２０：００

【その他】

なし

薬4 - 024

実務実習事前学習

薬 4(必)

実務実習事前学習 Pre-Training for Clinical Clerkship

(薬学部)

森山雅弘教授、天野学教授、桂木聡子講師、大野雅子講師、村上雅裕助教、

門林宗男臨床実習教授、沢崎高志臨床実習教授、田中詳二臨床実習教授、岡本禎晃臨床実習教授、

田中一穂臨床実習教授、室井延之臨床実習教授、三宅圭一臨床実習教授、赤木佐千子非常勤講師、

西山正非常勤講師、渡邉幸子臨床実習教授、三木純平臨床実習教授、岩崎剛教授、辻野健教授、

塚本効司助教、芝田宏美助手、小暮洋子助手、宮部豪人教授、清水忠講師、大河原知水教授、

安屋敷和秀教授、甲谷繁准教授、中野博明講師、伊藤壮一准教授、三浦大作講師、田中稔之教授、

前田初男教授、青木俊二教授、南畝晋平講師

(兵庫医科大学病院薬剤部)

木村健臨床実習教授(部長)、室親明みなし教員(次長)、鈴木寛みなし教員(主任薬剤師)、

藤澤浩美みなし教員(副主任薬剤師)、石原美佳(薬剤師)

4年次通年必修 4単位

講義、実習、演習、

SGD、ロールプレイ

等

【授業概要】

5年次の病院・薬局実習において必要とされる知識・技能・態度を講義、実習、演習、SGD、ロールプレ

イなど、多様な教育プログラムを用いて修得する。このことにより、薬剤師としての基礎的な知識、技能

を修得するのみならず、医療人（社会人）としての基本的な態度（マナー）の重要性を理解し、身につけ

る。

また、4年次後期に実施される薬学共用試験OSCEにおいて、必要とされる技能・態度について修得する。

《実務実習モデル・コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

卒業後、医療、健康保険事業に参画できるようになるために、病院実務実習・薬局実務実習に先立って、

大学内で調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師職務に必要な基礎知識、技能、態度を修得する。

【到達目標】

(1) 病院・薬局おける薬剤師業務の概要と社会的使命を説明できる。

(2) 医療チーム並びに地域医療における薬剤師の役割を説明できる。

(3) 正確な調剤のために、処方せん授受から代表的な調剤及び服薬指導までの流れに関する基本的事項を

説明できる。

(4) 処方せん上の問題を指摘し解決するために、処方せんの鑑査、疑義照会、調剤上注意すべき事項につ

いて説明できる。

(5) 院内製剤や薬局製剤の意義と調製手順について説明できる。

(6) 医薬品の取扱いや品質管理について説明でき、基本的な無菌操作ができる。

(7) 医薬品の副作用対策、調剤上の危険因子とその対策、院内感染防止対策などのﾘｽｸﾏﾈｰｼﾞﾒﾝﾄについて

説明できる。

(8) 患者の安全確保とQOL向上に貢献するため、服薬指導などに関する基本的な対応ができる。

(9) 病院・薬局実務実習で体験する調剤および服薬指導などの薬剤師職務を総合的に説明できる。

(10) 病院・薬局実務実習を円滑に行うために必要とされる基礎的な知識を確固たるものとし、応用して利

用できる。

この科目では、Ｃ18（1）およびＳ101-Ｓ701までを学修する。


(1) 出席・受講態度（25%）

(2) 実習評価（25%）

(3) 定期試験・中間試験・学力試験など（50%）再試験は実施しない

薬4 - 025


薬 4(必)

【教科書】

(１) 「スタンダード薬学シリーズ10 実務実習事前学習」編：日本薬学会（東京化学同人）

2006年

(２) 「グラフィックガイド薬剤師の技能」編：髙田充隆（京都廣川書店）2009年

(３) 「治療薬マニュアル」監修：高久史麿、他（医学書院）2015年


(１) 「薬学生・薬剤師のための薬剤面談トレーニング帳」（化学同人）

(２) 「第13改訂調剤指針」（薬事日報社）

【授業計画】


1

4/10 金

3 ガイダンス実務実習事前学習の概要の説明森山雅弘

2 4 薬剤師業務に

注目する

医療における薬剤師の使命や倫理などについて

概説できる。（S101）森山雅弘

3 5 薬剤師業務に

注目する

医療の現状をふまえて、薬剤師の位置づけと役

割、保険調剤について概説できる。（S102）森山雅弘

4

4/15 水

3 処方せんの基

礎

処方せんの法的位置づけと機能について説明で

きる。

処方オーダリングシステムを概説できる。

（S201）

大野雅子

5 4

安全管理に注

目する・事故事

例

薬剤師業務の中で起こりやすい事故事例を列挙

し、その原因を説明できる。（S501）天野学

6 5

安全管理に注

目する・誤り易

い薬剤

誤りを生じやすい投薬例を列挙できる。

（S502）天野学

7

4/17 金

3

薬剤師業務に

注目する

薬剤師が行う業務が患者本位のファーマシュー

ティカルケアの概念にそったものであることにつ

いて討議する。

（S103） SGD

森山雅弘指導教員全員

8 4

9

4/22 水

3 チーム医療に

注目する

医療チームの構成や各構成員の役割、連携と責任

体制を説明できる。（S104）岡本禎晃

10 4 チーム医療に

注目する

チーム医療における薬剤師の役割を説明できる。

（S105）岡本禎晃

11

4/24 金

3

リスクマネジ

メント入門

誤りを生じやすい調剤例を列挙できる。

リスクを回避するための具体策を提案する。

（態度）（S506） SGD

天野学

室親明 12 4

13 5

14 5/1 金 3 学力試験学力試験とその解説宮部豪人

15

5/8 金

3

チーム医療に

注目する

自分の能力や責任範囲の限界と他の医療従事者

との連携について討議する。



16 4

17 5 在宅医療

（＊）

在宅医療について理解し、その重要性を説明でき

る三宅圭一

薬4 - 026


薬 4(必)

18

5/13 水

3

リスクマネジ

メント入門

事故が起こった場合の対処方法について提案す

る。

（態度）（S507）

天野学

赤木佐千子

19 4 事故が起こった場合の対処方法について提案す

る。


天野学

赤木佐千子 20 5

21

5/15 金

3 医薬分業に注

目する医薬分業の仕組みと意義を概説できる。（S107）桂木聡子

22 4

副作用に注目

する

代表的な医薬品の副作用の初期症状と検査所見

を具体的に説明できる。

（S504）

室井延之

23 5

24 5/18 月 1 学力試験学力試験とその解説清水忠

25

5/20 水

3

副作用に注目

する

代表的な医薬品の副作用の初期症状と検査所見

を具体的に説明できる。

（S505）演習

大野雅子指導教員全員

26 4

27 5

28

5/22 金

3 処方せんの基

礎

処方せんの種類、特徴、必要記載事項について説

明できる。

（S202）講義･演習

大野雅子

29 4

処方せんの基

礎

調剤を法的根拠に基づいて説明できる。

代表的な処方せん例の鑑査における注意点を説明

できる。

（技能）（S203）講義･演習

大野雅子

30 5

31 5/28 木 5 学力試験学力試験とその解説大河原知水

32

5/29 金

3 疑義照会の意

義と根拠

疑義照会の意義について、法的根拠を含めて説明で

きる。

（S301）

天野学

33 4

疑義照会の意

義と根拠

不適切な処方せん例について、その理由を説明でき

る。（S303）室親明

34 5

35

6/1 月

3

疑義照会入門

代表的な医薬品について効能・効果、用法・用量を列

挙できる。

代表的な医薬品について警告、禁忌、副作用を列

挙できる。

代表的な医薬品について相互作用を列挙できる。

疑義照会の流れを説明できる。

（S305）

鈴木寛

36 4

37

6/3 水

3

疑義照会入門処方せんの問題点を解決するための薬剤師と医

師の連携の重要性を討議する。（S304） SGD 天野学

指導教員全員 38 4

39 5

薬4 - 027


薬 4(必)

40

6/5 金

3

医薬品の用

法・用量

代表的な医薬品の用法・用量および投与計画につ

いて説明できる。（S205）田中一穂

41 4

42

6/8 月

3

医薬品の安定

性に注目す

る・医薬品管理

医薬品管理の意義と必要性について説明できる。

（S401）森山雅弘

43 4

医薬品の安定

性に注目す

る・安定性保存

性

代表的な剤形の安定性、保存性について説明でき

る。

（S402）

森山雅弘

44

6/10 水

3

処方せんの基

礎

不適切な処方せんの処置について説明できる。

（S204）講義･演習西山正

45 4

46 5 計算演習

処方せんの種類、特徴、必要記載事項について説

明できる。

（S202）演習

代表的な処方せん例の鑑査における注意点を説明

できる。（技能）（S203）演習

村上雅裕指導教員全員

47 6/11 木 5 学力試験学力試験とその解説安屋敷和秀

48

6/12 金

3 注射剤と輸液

注射剤の代表的な配合変化を列挙し、その原因を

説明できる。

代表的な配合変化を検出できる。（技能）

（S412）講義

藤澤浩美

49 4

注射剤と輸液

注射剤の代表的な配合変化を列挙し、その原因を

説明できる。

代表的な配合変化を検出できる。（技能）

（S412）演習

森山雅弘

50 5

51

6/15 月

3

医薬品の用

法・用量

病態（腎、肝疾患など）に適した用量設定につい

て説明できる。

（S208）講義･演習

木村健

52 4

53

6/17 水

3 医薬品の用

法・用量剤形

の選択

患者に適した剤形を選択できる。（知識・技能）

（S206）沢崎高志

54 4

55 5

医薬品の用

法・用量患者

の特性

患者の特性（新生児、小児、高齢者、妊婦など）に

適した

用法・用量について説明できる。

（S207）講義

大野雅子

56

6/19 金

3

医薬品の用

法・用量用量

計算

患者の特性に適した用量を計算できる。

（技能）（S207）講義･演習大野雅子

57 4

服薬指導に必

要な技能と態

度

患者の基本的権利、自己決定権、インフォームド

コンセント、守秘義務などについて具体的に説明で

きる。（S601）

桂木聡子

58 5

服薬指導に必

要な技能と態

度

患者接遇に際し、配慮しなければならない注意点を

列挙できる。（S604）桂木聡子

薬4 - 028


薬 4(必)

59

6/22 月

3

特別な配慮を

要する医薬

品・毒劇麻向

毒薬・劇薬の管理および取扱いについて説明でき

る。

麻薬、向精神薬などの管理と取扱い（投薬、廃棄

など）について説明できる。（S403）

室親明

60 4

特別な配慮を

要する医薬

品・血液製剤

血漿分画製剤の管理および取扱いについて説明で

きる。

輸血用血液製剤の管理および取扱いについて説明

できる。（S404）

田中詳ニ

61 5

特別な配慮を

要する医薬

品・生物製剤

代表的な生物製剤の種類と適応を説明できる。

生物製剤の管理と取扱い（投薬、廃棄など）について

説明できる。（S405）

田中詳ニ

62

6/24 水

3

特別な配慮を

要する医薬

品・毒劇薬

毒薬・劇薬の管理および取扱いについて説明でき

る。

血漿分画製剤の管理および取扱いについて説明で

きる。

輸血用血液製剤の管理および取扱いについて説明

できる

代表的な生物製剤の種類と適応を説明できる。

生物製剤の管理と取扱い（投薬、廃棄など）について

説明できる。

麻薬の取扱いをシミュレートできる。（技能）

（S406）実習【Ｍ-208 室】


63 4

64 5

65

6/26 金

3

疑義照会の意

義と根拠・配合

変化

代表的な配合変化の組合せとその理由を説明で

きる。

特定の配合によって生じる医薬品の性状、外観の

変化を観察する。（技能）（S302）実習

【Ｍ-208 室】

天野学指導教員全員

66 4

67 5

68

6/29 月

3 製剤化の基

礎・院内製剤

院内製剤の意義、調製上の手続き、品質管理など

について説明できる。（S408）鈴木寛

69 4 製剤化の基

礎・薬局製剤

薬局製剤の意義、調製上の手続き、品質管理など

について説明できる。（S409）

桂木聡子

三木純平

70 5 服薬指導の基

礎

服薬指導の意義を法的、倫理的、科学的根拠に基

づいて説明できる。（S209）村上雅裕

71

7/1 水

3

製剤化の基

礎・製剤

代表的な院内製剤を調製できる。（技能）

（S410）実習【Ｍ-208 室】森山雅弘

指導教員全員 72 4

73 5

74

7/3 金

3

疑義照会入

門・不適切な処

方せん

代表的な医薬品について効能・効果、用法・用量を

列挙できる。

代表的な医薬品について警告、禁忌、副作用を列挙

できる。


疑義照会をシミュレートする。（技能・態度）

（S306） SGD 【Ｍ-208 室】

村上雅裕指導教員全員

75 4

76 5

77

7/6 月

3

製剤化の基

礎・無菌操作

無菌操作の原理を説明し、基本的な無菌操作を実

施できる。（知識・技能）

抗悪性腫瘍剤などの取扱いにおけるケミカルハザ

ード回避の基本的手技を実施できる。

（技能）（S411）実習【Ｍ-208 室】


78 4

79 5

薬4 - 029


薬 4(必)

80 7/8 水 1 学力試験学力試験とその解説甲谷繁

81

7/8 水

3

調剤室業務入

門

代表的な処方せん例の鑑査をシミュレートでき

る。（技能）

処方せん例に従って、計数調剤をシミュレートで

きる。（技能）

処方せん例に従って、計量調剤をシミュレートで


調剤された医薬品の鑑査をシミュレートできる。

（技能）

(S210) 実習【Ｍ-208 室】


82 4

83 5

84

7/10 金

3

調剤室業務入

門


る。（技能）






（技能）

(S210) 実習【Ｍ-208 室】


85 4

86 5

87

7/13 月

3

服薬指導に必

要な技能と態

度

インフォームド・コンセント、守秘義務などに配

慮する。（態度）

適切な言葉を選び、適切な手順を経て服薬指導す

る。

（技能・態度）

医薬品に不安、抵抗感を持つ理由を理解し、それ

を除く努力をする。（知識・態度）（S603）

ロールプレイ

桂木聡子

村上雅裕 88 4

89 5

90 7/15 水 1 学力試験学力試験とその解説中野博明

91

7/15 水

3

服薬指導に必

要な技能と態

度

代表的な医薬品の服薬指導上の注意点を列挙でき

る。

代表的な疾患において注意すべき生活指導項目を列

挙できる。（S602）

村上雅裕 92 4

93 5

94

7/17 金

3

患者情報の重

要性に注目す

る

服薬指導に必要な患者情報を列挙できる。

患者背景、情報（コンプライアンス、経過、診療録、

薬歴など）を把握できる。（技能）

医師、看護師などとの情報の共有化の重要性を説明

できる。

患者接遇に際し、配慮しなければならない注意点を

列挙できる。（S605）講義･演習

桂木聡子

村上雅裕 95 4

96 5

97

9/24 木

3 後期授業オリ

エンテーショ

ン

（中間試験）

中間試験

後期における OSCE を視野に入れた実務実習事前

学習の概要説明


98 4

99 9/25 金 5 学力試験学力試験とその解説伊藤壮一

100

9/28 月

3

服薬指導入門

代表的な医薬品について、適切な服薬指導ができ

る。

（知識・技能）

共感的態度で患者インタビューを行う。（技能・態

度）

患者背景に配慮した服薬指導ができる。（技能）

代表的な症例についての服薬指導の内容を適切に記

録できる。（技能）（S606） SGD 【SP

１】

桂木聡子指導教員全員

101 4

102 5

薬4 - 030


薬 4(必)

103

9/30 水

3

疑義照会入門


列挙できる。


できる。



（S306）【superrotation１】


104 4

105 5

106 10/2 金 5 学力試験学力試験とその解説三浦大作

107

10/5 月

3

製剤化の基

礎・無菌操作

無菌操作の原理を説明し、基本的な無菌操作を実

施できる。（知識・技能）

抗悪性腫瘍剤などの取扱いにおけるケミカルハ

ザード回避の基本的手技を実施できる。（技能）

（S411）実習【superrotation２】


108 4

109 5

110

10/7 水

3

服薬指導入門


る。



度）



録できる。（技能）（S606） SGD

【SP２】


111 4

112 5

113

10/14 水

3

注射剤と輸液

代表的な輸液と経管栄養剤の種類と適応を説明

できる。

体内電解質の過不足を判断して補正できる。（技

能）

（S413）実習【superrotation３】


114 4

115 5

116 10/16 金 4 学力試験学力試験とその解説田中稔之

117

10/19 月

3

調剤室業務入

門 S210

実習


る。（技能）






（技能）

(S210) 実習【superrotation４】


118 4

119 5

120

10/21 水

3

調剤室業務入

門


る。（技能）






（技能）

(S210) 実習【superrotation５】


121 4

122 5

123 10/23 金 5 学力試験学力試験とその解説前田初男

薬4 - 031


薬 4(必)

124

10/26 月

3

調剤室業務入

門・

処方せんの鑑査の意義とその必要性について討

議する。

（態度）（S211）実習【superrotation

６】


125 4

126 5

127

10/28 水

3

服薬指導入門


る。



度）



録できる。（技能）（S606） SGD 【SP

３】


128 4

129 5

130

11/2 月

3

疑義照会入門


列挙できる。


できる。



（S306）【superrotation７】


131 4

132 5

133

11/4 水

3

注射剤と輸液

代表的な輸液と経管栄養剤の種類と適応を説明

できる。

体内電解質の過不足を判断して補正できる。（技

能）

（S413）実習【superrotation８】


134 4

135 5

136 11/6 金 5 学力試験学力試験とその解説青木俊二

137

11/9 月

3

事前学習のま

とめ

代表的な処方せん例の鑑査を行うことができる。

（技能）


処方せん例に従って、計数調剤をシミュレートでき

る。（技能）

処方せん例に従って、計量調剤をシミュレートでき

る。（技能）


（技能）


（Ｓ701）演習（1/３ずつ：1 から

3 組を順に）

指導教員全員

138 4

139 5

140

11/11 水

3

141 4

142 5

143 11/13 金 5 学力試験学力試験とその解説南畝晋平

薬4 - 032


薬 4(必)

144

11/16 月

3

事前学習のま

とめ


（技能）



る。（技能）


る。（技能）


（技能）


（Ｓ701）演習（1/３ずつ：1 から

3 組を順に）

指導教員全員

145 4

146 5

147

11/18 水

3

148 4

149 5

150

11/20 金

3

151 4

152 5

153

11/25 水

3

154 4

155 5

156

11/27 金

3

事前学習のま

とめ（直前実

習）


（技能）



る。（技能）


る。（技能）


（技能）


（S701）演習（直前実習）

指導教員全員

157 4

158 5

159

11/30 月

3

事前学習のま

とめ（直前実

習）


（技能）







（技能）


（S701）演習（直前実習）

指導教員全員

160 4

161 5

162

12/1 火

3

163 4

164 5

165

12/2 水

3

166 4

167 5

168

12/3 木

3

169 4

170 5

薬4 - 033


薬 4(必)

171

12/9 水

3

安全管理に注

目する・院内感

染

院内感染の回避方法について説明できる。

（S503）石原美佳

172 4 消毒薬

代表的な消毒薬の用途、使用濃度を説明できる。

消毒薬調製時の注意点を説明できる。

（S414）

石原美佳

173

12/14 月

3

特別な配慮を

要する医薬

品・放射性医薬

品

代表的な放射性医薬品の種類と用途を説明でき

る。

放射性医薬品の管理と取扱い（投薬、廃棄など）

について説明できる。

（S407）

門林宗男

174 4 医療関係法令

（＊）医療関係の法規を理解し、説明できる。門林宗男

175

12/16 水

3 薬局管理

（＊）薬局管理の重要性を理解し、説明できる。渡邉幸子

176 4 一般用医薬

（＊）一般用医薬品の重要性を理解し、説明できる。桂木聡子

テーマに「＊」が付随しているものは本学独自教育の講義である

学力試験の試験範囲などの情報は、別に連絡する。総合学力試験は、1 月上旬に実施する。



シラバスを確認して、教科書の該当ページを事前に通読し、理解できたことと理解できなかったことを把

握して授業に望むこと。

過年度に修得した科目について医療現場で応用できるように、再度復習・確認して望むこと。


講義、実習などの終了後、配布資料を用いて、復習を必ず行うこと。

技術的な課題については、担当教員に確認しながら習得に努めること。

必要に応じて宿題等を課すことがある。


木曜日 15：00～17：00

【その他】

（１）実習内容によってはグループ別に行うことがある。

（２）資料の配布、ビデオ等の視覚教材を使用することがある。

（３）必要に応じて、外部講師による講義がある。

（４）必要に応じて、外部補助教員による実習補助がある。

（５）必要に応じて、標準模擬患者（ＳＰ）の参加する実習・授業を行う。

（６）必要に応じて、授業計画を変更することがある。

（７）必要に応じて、補習授業を行うことがある。

薬4 - 034

循環器系薬物治療学

薬 4(選)

循環器系薬物治療学 Pharmacological Therapeutics of Cardiovascular Diseases

(薬学部)

辻野健教授


【授業概要】

心臓と血管系疾患の治療にはいまだに克服されていない多くの課題がある。それを克服すると期待される

現在研究中の新しい薬物療法・治療技術について学ぶことにより、今後どのような薬物治療の開発に取り

組まねばならないのかについて考察する。《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

心臓と血管系疾患の治療に用いられる代表的な医薬品に関する基本的知識を再確認するとともに、現在の

循環器薬物治療の最先端の知見を修得する。さらに近年急速な進歩を遂げている血管内治療・デバイス治

療の概要を理解する。

【到達目標】

（1）重症心不全治療の問題点とその解決策について説明できる。

（2）弁膜症の病態生理、適切な治療薬とその使用上の注意、新しいデバイス治療について説明できる。

（3）高血圧の病態生理、適切な治療薬とその使用上の注意、新しいデバイス治療について説明できる。

（4）末梢動脈疾患の病態生理、適切な治療薬とその使用上の注意、新しいデバイス治療について説明で

きる。

（5）ショックの病態生理、適切な治療薬とその使用上の注意について説明できる。

（6）不整脈の病態生理、適切な治療薬とその使用上の注意、新しいデバイス治療について説明できる。

（7）肺高血圧症の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。

（8）冠動脈疾患の病態生理、診断法、薬物療法、新しいデバイス療法について説明できる。


毎回授業の最後に小テストを行い、その合計点で評価する。

【教科書】

「ベーシック薬学教科書シリーズ19 薬物治療学」編：平井みどり、三木知博（化学同人）

2009年


講義プリント

【授業計画】


1 6/5 金 2 重症心不全治

療の最前線

重症心不全患者の現状と最新の治療法を学ぶ

C14(2)-2-3, 《独自教育》辻野健

2 6/12 金 2 弁膜症の最新

治療

弁膜症の病態生理、診断法、薬物療法、新しいデバ

イス療法について学ぶ C14(2)-2-3, 《独自教

育》

辻野健

3 6/19 金 2 高血圧治療の

最新知見

高血圧治療の新しい薬物療法とデバイス療法を学

ぶ C14(2)-2-4, 《独自教育》辻野健

4 6/26 金 2 末梢動脈疾患

の治療

末梢動脈疾患の病態生理、診断法、治療法を学ぶ

C14(2)-2-6, 《独自教育》辻野健

薬4 - 035

循環器系薬物治療学

薬 4(選)

5 7/3 金 2 ショックの治

療

ショックの病態生理、診断法、治療法を学ぶ

C14(2)-2-6 辻野健

6 7/10 金 2 不整脈の集学

的治療

不整脈治療の薬物療法と発展するデバイス療法に

ついて学ぶ C14(2)-2-2, 《独自教育》辻野健

7 7/17 金 2 新しい肺高血

圧症の治療薬

肺高血圧症の病態生理、診断法、新しい治療薬の進

歩を学ぶ《独自教育》辻野健

8 7/24 金 2 冠動脈疾患の

最新治療

冠動脈疾患の病態生理、診断法、薬物療法、新しい

デバイス療法について学ぶ C14(2)-2-5, 《独

自教育》

辻野健



授業テーマと関連のある薬物治療学Ⅱの該当箇所を復習する。


教科書と講義プリントを用いて復習する。


火曜日 12：40～13：30

【その他】

なし

薬4 - 036

新興再興感染症

薬 4(選）

新興再興感染症 Emerging and Reemerging Infectious Diseases

(薬学部)

齋藤あつ子教授、長野基子講師、大森志保助教


【授業概要】

微生物学および病原微生物学の知識を整理し、新興再興感染症の発生要因について学習する。その上で、

学内外の専門家から具体的事例の最新情報を聴き、意見交換を行い、新興再興感染症に対する知識を深め

る。さらに、発生時の対応、発生を予防する方策について考察する。《含独自教育》

【教育目標】

今世紀の、公衆衛生上／保健医療上の最大の問題の一つと考えられる、新興再興感染症の具体的事例を学

び、新興再興感染症発生の現状についての知識を修得し、発生要因への理解を深める。さらに、発生時の

対応、発生を予防する方策について学習し、考察を加え、意見交換を行う。このような学習を通して、感

染症問題に積極的に取り組み、感染症対策／予防に貢献できる力を養う。

【到達目標】

（１）感染および感染症の定義を述べ、感染源、感染経路、感染症成立の要因、感染の経過について説明

できる。

（２）感染症の原因となる病原微生物／感染性病原体（ウイルス、細菌、真菌、原虫、蠕虫、プリオン）

を列挙し、それぞれの生物学的特性（系統学的位置、形態的構造的特徴、増殖機構など）を比較し

説明するとともに、これら病原体によって引き起こされる代表的な感染症の特徴／病態について説

明できる。

（３）代表的な新興再興感染症を列挙し、近年の新興再興感染症の発生要因について説明できる。

（４）薬剤耐性病原体の出現の現状について理解し、説明できる。

（５）講義で取り上げた新興再興感染症について、基本的知識を修得し、発生要因への理解を深め、発生

時の対応、発生を予防する方策について自ら学習し、考察を加え、意見交換を行うことができる。


授業への出席、取り組み姿勢／態度 50%

課題レポート試験 50%

【教科書】

なし

適宜資料を配布する。


適宜資料などを配布する。

【授業計画】


1 5/18 月 2

新興再興感染

症

総論

感染症／感染性病原体について概説し、代表的な新

興再興感染症を例に、新興再興感染症の発生要因に

ついて解説する。C11(3)-3-1, 2

齋藤あつ子

2 5/25 月 2 トピックス（1）新興再興感染症の例を挙げて講義する。

C11(3)-3-1, 2 齋藤あつ子


C11(3)-3-1, 2

大森志保

齋藤あつ子

薬4 - 037

新興再興感染症

薬 4(選）


C11(3)-3-1, 2

齋藤あつ子

長野基子

大森志保


C11(3)-3-1, 2

齋藤あつ子

長野基子

大森志保


C11(3)-3-1, 2

長野基子

齋藤あつ子

7 7/1 水 1 トピックス（6）新興再興感染症の例を挙げて講義する。

C11(3)-3-1, 2

齋藤あつ子

長野基子

大森志保

8 7/6 月 2

まとめ

これまでの講義をまとめる。C11(3)-3-1, 2 齋藤あつ子


事前の取組み：2 年次の微生物学、病原微生物学の知識を整理しておくこと。

事後の取組み：聴講した新興再興感染症のトピックスについて、教科書で基本的知識を整理し、雑誌やイ

ンターネットで最新の情報を収集するなどで、理解を深めること。


金曜日 5 時限目

【その他】

なし

薬4 - 038

診察法・診断学

薬 4(必)

診察法・診断学 Medical Diagnosis

(薬学部)

辻野健教授

4年次前期必修１単位講義

【授業概要】

薬剤師が薬物療法を適切に行うためには、患者の状態を医療面接やフィジカルアセスメントで評価するこ

とが必要である。そのために、医療面接・診察法の基礎知識を学ぶとともに、主要な症候からどのような

疾患・病態を考えるかを学ぶ。《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

（1）身体の病的変化を病態生理学的に理解するために、代表的な症候（呼吸困難、発熱など）に関する

基本知識を修得する。

（2）個々の患者への適正な薬物治療に貢献できるようになるために、患者からの情報の収集、身体状況

の評価に必要な基本的知識、技能、態度を修得する。

【到達目標】

（１）以下の症候について、生じる原因とそれらに伴う代表的疾患を説明できる。

発熱、頭痛、発疹、黄疸、チアノーゼ、脱水、浮腫、悪心・嘔吐、嚥下障害、腹痛・下痢、便秘、

腹部膨満、貧血、出血傾向、胸痛、心悸亢進・動悸、高血圧、低血圧、ショック、呼吸困難、咳、

口渇、月経異常、痛み、意識障害、運動障害、知覚障害、記憶障害、しびれ、けいれん、血尿、

頻尿、排尿障害、視力障害、聴力障害、めまい。

（２）代表的なバイタルサインを列挙できる。

（３）薬物治療に必要な患者基本情報を列挙できる。

（４）患者情報源の種類を列挙し、それぞれの違いを説明できる。

（５）問題志向型システム（ＰＯＳ）を説明できる。

（６）薬歴、診療録、看護記録などから患者基本情報を収集できる。

（７）患者、介護者との適切なインタビューから患者基本情報を収集できる。

（８）ＳＯＡＰなどの形式で患者記録を作成できる。

（９）チーム医療において患者情報を共有することの重要性を感じとる。

（１０）患者情報の取り扱いにおいて守秘義務を遵守し、管理の重要性を説明できる。


定期試験（100％）評価する。

受講態度不良（私語など他人に迷惑をかける行為）な者には定期試験受験資格を与えない場合がある。

【教科書】

指定しない


講義プリント

【授業計画】


1 6/2 火 3 診察法/主要な

症候１

(1) 診断学とは C15(2)-1-1, C15(2)-1-2

(2) 主要な症候１：発熱、頭痛 C14(1)-１-1 辻野健


症候２

(1) 医療面接１ C15(2)-2-2, C15(2)-2-3

(2) 主要な症候２：発疹、黄疸、チアノーゼ、脱水

C14(1)-１-1

辻野健

薬4 - 039

診察法・診断学

薬 4(必)

3 6/16 火 3 診察法/主要な

症候３

(1) 医療面接２ C15(2)-2-6, C15(2)-2-7

(2) 主要な症候３：浮腫、悪心・嘔吐、嚥下障害、

C14(1)-１-1

辻野健

4 6/23 火 4 診察法/主要な

症候４

(1) バイタルサイン C14(1)-2-11、

C15(2)-2-4

(2) 主要な症候４：高血圧、低血圧、ショック、心

悸亢進・動悸、貧血、口渇、視力障害、聴力障害

C14(1)-１-1

辻野健

5 6/30 火 3 診察法/主要な

症候５

(1) 胸部の診察法《独自教育》

(2) 主要な症候５：胸痛、腹痛、腹部膨満、C14(1)-

１-1

辻野健


症候６

(1) 腹部の診察法《独自教育》

(2) 主要な症候６：下痢、便秘、出血傾向、血尿、

頻尿、排尿障害、月経異常、痛み、呼吸困難、咳、

C14(1)-１-1

辻野健

7 7/14 火 3 診察法/主要な

症候７

(1) 神経系の診察法《独自教育》

(2) 主要な症候７：意識障害、運動障害、知覚障害、

しびれ、記憶障害、痙攣 C14(1)-１-1

辻野健

8 7/21 火 3 診察法/主要な

症候８

(1) Problem Oriented System C15(2)-2-1 ,

C15(2)-2-5

(2) 主要な症候８：めまい C14(1)-１-1

辻野健



主要な症候と関連する疾患について薬物治療学の教科書を用いて復習する。


講義の内容を講義プリントを用いて復習する。


火曜日 12：40～13：30

【その他】

なし

薬4 - 040

新薬局論(薬学教育改革のエンドポイント)

薬 4(選)

新薬局論(薬学教育改革のエンドポイント) Community Pharmacy

(薬学部)

狭間研至非常勤講師


【授業概要】

医薬分業率が 65％を越え、本格的な医薬分業時代を迎える一方で、いわゆる「調剤薬局」という薬局の

あり方に疑問を持つ薬学生も増えている。

本講では、医薬分業の歴史を踏まえながら、法的な定義、地域医療ニーズも理解した上で、新しい地域で

の薬局のあり方について学びを深める。

《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

(1) 我が国における医薬分業の歴史を学ぶ。

(2) 薬局の世代間移行（薬局 3.0)の概念を学ぶ。

(3) 医薬分業の意義と課題について学ぶ。

(4) これからの我が国が抱える地域医療の問題点について学ぶ。

(5) 少子高齢化社会で薬局・薬剤師が果たすべき役割を学ぶ。

【到達目標】

コミュニティーファーマシー（地域薬局）のあり方と業務を理解するために、薬局の役割や業務内容、医

薬分業の意義、セルフメディケーションなどに関する基本的知識と、それらを活用するための基本的態度

を修得する。


筆記試験、出席状況

【教科書】

なし


「薬局が変われば地域医療が変わる」じほう社（狭間研至著）

「薬局 3.0」薬事日報社（狭間研至著）

「外科医、薬局に帰る」薬局新聞社（狭間研至著）

「薬剤師のためのバイタルサイン」南山堂（狭間研至著）

適宜、スライドハンドアウトや参考資料を配付します。

【授業計画】


1 5/29 金 1 ガイダンス学生にとっての、薬局・薬剤師とは何かということ

を考える問題提起 A(2)-1-1, A(2)-1-2 狭間研至

2 6/5 金 1 調剤薬局

調剤薬局のビジネスモデルについて

C18(3)-1-1, C18(3)-1-2, C18(3)-2-1,

C18(3)-2-2, C18(3)-2-3, C18(3)-3-2,

C18(3)-3-4

狭間研至

3 6/12 金 1 地域医療日本の地域医療の現状と課題について

C18(3)-1-1, C18(3)-1-2 狭間研至

4 6/19 金 1 在宅医療日本の在宅医療の現状と課題について

C18(3)-1-1, C18(3)-1-2 狭間研至

5 6/26 金 1 バイタルサイ

ン

薬剤師が取り組むバイタルサインやフィジカルア

セスメントの意義 B(1)-2-5, B(1)-6-1,

C18(3)-2-3, 独自教育

狭間研至

薬4 - 041

新薬局論(薬学教育改革のエンドポイント)

薬 4(選)

6 7/3 金 1 プライマリケ

ア

薬剤師が知っておくべきプライマリケアの知識と

実践に向けた心構え B(1)-2-5, B(1)-6-1,

C18(3)-2-3

狭間研至

7 7/10 金 1 地域医療資源

15 万 5 千人の薬局薬剤師が、5 万 7 千軒の薬局で

何をなすべきかC18(3)-1-1, C18(3)-1-2, 独自

教育

狭間研至

8 7/17 金 1 まとめコミュニティファーマシーに関する総括狭間研至


なし


なし

【その他】

なし

薬4 - 042

創薬化学

薬 4(選)

創薬化学 Medicinal Chemistry

(薬学部)

田中明人教授、清水忠講師


【授業概要】

製薬企業およびアカデミアで行われている創薬テーマの探索、コンビナトリアル化学、ランダム評価、論

理的ドラッグデザインなどの最新トピックスを中心に、チーム医療における“薬の専門家”薬剤師を自負

するに必要な創薬化学について学ぶ。


【教育目標】

（1）創薬を実践する製薬企業の概要を理解する。

（2）創薬研究の流れの概要を理解する

（3）最新の創薬トピックスのうち、代表的なものを理解する。

【到達目標】

（1）創薬プロセスの概要を説明できる。

（2）創薬テーマ創出に重要なランダム評価について理解し、実施に不可欠なコンビナトリアル化学およ

びHTS(High Throughput Screening)について説明できる。

（3）ターゲット構造をベースに論理的に創薬を行うSBDD(Structure Based Drug Design)について

説明できる。

（4）創薬具体例について例示できる。


（1）出席、受講態度、レポートにより総合的に評価する。

（2）補助的な試験を行う場合がある。その場合評価対象とすることがある。

【教科書】

なし


なし

【授業計画】


1 4/6 月 5 概要創薬と製薬企業 C17(2) 田中明人

清水忠

2 4/13 月 5 創薬化学１創薬成功例ー１ C17(2) 田中明人

清水忠

3 4/20 月 5 創薬化学２創薬成功例ー２ C17(2) 田中明人

清水忠

4 4/27 月 5 創薬環境の変

化創薬環境の変化と現代創薬 C17(2)

田中明人

清水忠

5 5/11 月 5 コンビナトリ

アル化学

従来型創薬の問題点とその解決例(コンビナトリア

ル化学）

C17(2)

田中明人

清水忠

薬4 - 043

創薬化学

薬 4(選)

6 5/18 月 5 ＳＢＤＤ従来型創薬の問題点とその解決例 (SBDD ）

C17(2)

田中明人

清水忠

7 5/25 月 5 最新創薬概要従来型創薬の問題点とその解決例 (その他）

C17(2)

田中明人

清水忠

8 6/1 月 5 まとめまとめ田中明人

清水忠


講義では、最新の創薬化学について学習します。教科書にとらわれず、世界の創薬に関するトピックス

について常に理解できるよう情報収集に努めてください。また、講義では、出来るだけ、創薬最前線のト

ピックスを紹介します。近々にマスコミ等でも紹介されることが推測されますので、講義終了後も創薬化

学へのアンテナを磨くようにしてください。


月曜日 15:20～16:50 (G101 室)

【その他】

創薬は最新科学の一翼を担うライフサイエンスの一つの総合的ゴールです。そのため、創薬化学の習得に

は、これまで学習してきた授業全般の知識が広く求められます。各人復習を充分して参加してください。

薬4 - 044

チーム医療論演習

3 学部 4(必)

チーム医療論演習 Seminar of Team Medical Care

(共通教育センター)

末廣謙教授、伊東久男教授、加藤精一教授、紀平知樹教授、芝崎誠司准教授、賀屋光晴准教授、

福田範子講師、常見幸講師、西田喜平次講師、土江伸誉講師

(兵庫医科大学医学教育センター)

鈴木敬一郎教授(兼担教員)、成瀬均教授(兼担教員)、高橋敬子准教授(兼担教員)、

今西宏安准教授(兼担教員)

4年次前期必修 1単位演習

【授業概要】

チーム医療に関わる一貫教育の総括で、兵庫医科大学医学部3年生を加えたグループによるチーム医療の

あり方や倫理的諸問題などを具体的に討議し理解を深める。

【教育目標】

(1) チーム医療の全般的概念を具体例により理解する。

(2) 医療チームを構成する各医療職の役割を理解する。

(3) 他医療職からみたチーム医療における医師の立場を明確に理解する。

(4) チーム医療における医師と他医療職の相互関係を理解する。

(5) 医療全体を理解し、チーム医療の重要性を体得する。

【到達目標】

(1) 医療チーム内での各自がめざす医療職としての立場を明確に表現できる。

(2) 疾患への対応のあり方を他医療職と協働で実践できる。

薬学コアカリキュラムＡ（2）Ａ（3）


筆記試験を実施するとともにグループワークおよびレポートの内容から総合的に評価する。

(試験成績70%、その他の総合評価30%)

【教科書】

なし必要な資料は配付する。


特に指定しない。

【授業計画】


1 9/7 月チュートリアル兵庫医科大学において医学部との4学部合同チュ

ートリアル指導教員全員

2 9/8 火チュートリアル兵庫医科大学において医学部との4学部合同チュ


3 9/9 水チュートリアル兵庫医科大学において医学部との 4 学部合同チュ


4 9/10 木チュートリアル兵庫医科大学において医学部との4学部合同チュ


5 9/11 金チュートリアル兵庫医科大学において医学部との4学部合同チュ


薬4 - 045

チーム医療論演習

3 学部 4(必)


チュートリアル冒頭に必要な資料を配付する。グループ討議に必要な準備をグループごとに実施する。


水曜日 12:40～13:40

【その他】

演習実施日は 9 月 7 日(月)～9 月 11 日(金)の予定。

詳細については別途通知する。

薬4 - 046

糖鎖生物学

薬 4(選)

糖鎖生物学 Glycobiology

(薬学部)

上田晴康教授


【授業概要】

生物化学で学習した糖に関する内容を発展的に高め、生命活動における糖鎖の役割について理解を深める

ことを目的とする

《独自教育》

【教育目標】

（１）糖鎖の種類や構造と機能について説明できる

（２）正常な免疫システムとその破綻によって起こる種々の疾患に関する知識を修得する。

【到達目標】

（１）糖鎖の種類や構造と機能の関連について説明できる

（２）生物反応における糖鎖の意義について概説できる


（１）出席状況および聴講態度、レポート提出または記述試験により総合的に評価する

（２）成績に対する配分は以下の通りとする

出席状況および聴講態度（成績の40％）

レポート提出または記述試験（成績の60％）

【教科書】

特に指定しない


コールドスプリングハーバー糖鎖生物学鈴木康夫監訳（丸善） 2003年

糖鎖生物学斎藤正樹ら編（共立出版） 2000年

糖鎖機能谷口直之ら編（共立出版） 2004年

【授業計画】


1 4/6 月 2 糖と糖鎖単糖や二糖、オリゴ糖の基礎知識の復習

糖鎖生物学の概論上田晴康

2 4/13 月 1 N結合糖鎖 N結合糖鎖の構造と生合成

N結合糖鎖の生物反応における役割上田晴康

3 4/13 月 2 O結合糖鎖 O 結合糖鎖の構造と生合成

O 結合糖鎖の生物反応における役割上田晴康

4 4/20 月 1 糖転移酵素糖転移酵素の種類と糖鎖合成における役割上田晴康

5 4/20 月 2 複合糖質糖鎖糖脂質糖鎖の種類と整合性

糖脂質糖鎖の生物反応における役割上田晴康

6 4/27 月 1 糖鎖と病気

１グリコシル化に関わる遺伝性疾患上田晴康

薬4 - 047

糖鎖生物学

薬 4(選)

7 4/27 月 2 糖鎖と病気２後天的なグリコシル化により起こるヒトの病気上田晴康

8 5/11 月 1 まとめ講義内容の総まとめ上田晴康


（１）毎回の講義終了後に提示する課題をしっかり仕上げること。

（２）課題は講義最終回にレポートとして提出すること。


原則、毎週月曜午後

但し、事前にメール他でアポイントメントがあればその他の曜日・時間帯でも極力対応する。

（[email protected]）

【その他】

（１）講義に対しては積極的な姿勢で望むこと。

（２）科学的・論理的な思考方法を身につけるため、学問の本質を理解するよう努めること。

（３）自分で調べ、自己解決できる能力を身につけるよう努めること。

薬4 - 048

糖鎖創薬学

薬 4(選)

糖鎖創薬学 Glyco-pharm Development

(薬学部)

大河原知水教授、是金敦子助教


【授業概要】

本科目は、生物化学Ⅰで学ぶ糖質、タンパク質、脂質の知識に加え、生物化学Ⅱで学ぶ遺伝の仕組み、タ

ンパク質の発現とシグナル伝達機構に、生物化学Ⅲで学ぶ糖質代謝の知識までをさらに応用し、第３の生

命の鎖である糖鎖と生体機能の関係を学び、新たな創薬ターゲットとしての複合糖質を学ぶ。《独自教

育》

【教育目標】

糖鎖が関与する疾患の発生機序を理解し、疾患の治療戦略に糖鎖の性質を活用する考え方を学ぶ。

【到達目標】

（１）糖鎖をもつ糖タンパク質、糖脂質、プロテオグリカン、GPIアンカーなどの構造と機能が説明でき

る。

（２）筋ジストロフィーなどの先天性糖鎖不全症について、その診断方法、特徴などを説明できる。

（３）生活習慣病、特に糖尿病とメイラード反応、インスリン抵抗性と糖鎖の意義などについて説明でき

る。

（４）癌、とくに転移における糖鎖の意義、接着分子と糖鎖の役割などを説明できる。

（５）細菌感染症やウイルス感染症などにおける糖鎖の役割を説明できる。

（６）インフルエンザ治療薬、変形性関節症など現在販売されている糖鎖医薬などについて説明できる。

（７）今後の糖鎖薬の応用の可能性について論じることができる。


出席状況および講義に対する姿勢を重視する。

課題に関する短いプレゼンテーションを実施し、口頭試問を行う。

【教科書】



「コールドスプリングハーバー糖鎖生物学第2版」鈴木康夫、木全弘治監訳（丸善）2010年

「糖鎖生物学」斎藤政樹、谷口直之、川嵜敏祐、入村達郎、鈴木明身編（共立出版）2000年

「糖鎖機能」谷口直之、川嵜敏祐、古川鋼一、木全弘治、鈴木明身編（共立出版）2004年

【授業計画】


1 6/4 木 1 糖鎖構造と機

能序論糖鎖の存在と機能に関する概説《独自教育》大河原知水

2 6/11 木 1 糖鎖と遺伝性

疾患

糖鎖に関わる遺伝子の異常と疾患について《独自教

育》大河原知水

3 6/18 木 1 糖鎖分析法糖鎖構造の解析方法について《独自教育》大河原知水

是金敦子

4 6/25 木 1 糖鎖の合成と

病気糖鎖合成の異常に基づく疾患について《独自教育》大河原知水

薬4 - 049

糖鎖創薬学

薬 4(選)

5 7/2 木 1 糖鎖の分解と

病気

糖鎖構造の分解の異常に基づく疾患について《独自

教育》大河原知水

6 7/9 木 1

糖鎖と感染症、

悪性腫瘍、生活

習慣病

糖鎖構造が病態に関与することが知られている感

染症、悪性腫瘍、生活習慣病などについて《独自教

育》

大河原知水

7 7/16 木 1 糖鎖創薬１糖鎖の構造を創薬に応用する実例を知る《独自教

育》

大河原知水

是金敦子

8 7/23 木 1 糖鎖創薬２糖鎖の構造を創薬に応用する実例を知る《独自教

育》

大河原知水

是金敦子



「糖鎖生物学」を履修し、内容について十分に理解していることが望ましい。


課題についての調査研究を行い、短いプレゼンテーションにまとめ、質疑応答をおこなう。


大河原知水教授：月曜日 11:10〜12:40

是金敦子助教：金曜日 11:10〜12:40

【その他】

従来と評価方法が変更になっているので注意すること。

受講希望者は「糖鎖生物学」を履修すること。

薬4 - 050

薬物治療学Ⅲ(精神疾患等)

薬 4(必)

薬物治療学Ⅲ(精神疾患等) Pharmacological Therapeutics Ⅲ

(薬学部)

岩崎剛教授


【授業概要】

精神、骨・関節、アレルギー・免疫、眼疾患、悪性腫瘍・緩和医療などに伴う症状と臨床検査値の変化な

どの患者情報を取得し、薬物治療と非薬物治療（外科手術、食事療法など）を選択し、適正な薬物治療に

参画できる基本的知識を修得する。


【教育目標】

（1）精神、骨・関節、アレルギー・免疫、眼疾患、悪性腫瘍・緩和医療などに伴う症状と臨床検査値の

変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の選択、用法・用量の設定および各々の医

薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬物治療に関

する基本的知識と技能を修得する。

（2）精神、骨・関節、アレルギー・免疫、眼疾患、悪性腫瘍・緩和医療などの治療に用いられる代表的

な医薬品に関する基本的知識を修得する。

（3）精神、骨・関節、アレルギー・免疫、眼疾患、悪性腫瘍・緩和医療などにおける薬物治療と非薬物

治療（外科手術、食事療法など）の位置づけを理解し、適切な治療薬の選択について、薬効薬理、

薬物動態に基づく判断力を養う。

【到達目標】

（1）気分障害の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（2）統合失調症の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（3）神経症性障害の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（4）骨粗鬆症、骨軟化症、変形性関節症の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明で

きる。

（5）関節リウマチの病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（6）全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレ

ン症候群の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（7）移植免疫反応（拒絶反応、移植片対宿主病）の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬につい

て説明できる。

（8）アナフィラキシーショックの病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（9）後天性免疫不全症候群の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（10）緑内障、白内障、結膜炎の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（11）アトピー性皮膚炎、鼻アレルギー・花粉症、について説明できる。

（12）副鼻腔炎、扁桃炎、めまい、突発性難聴の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説

明できる。

（13）皮膚疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（14）悪性腫瘍の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（15）緩和医療について説明できる。


定期試験・小テスト・出席日数・受講態度により総合的に評価する。

【教科書】

「ベーシック薬学教科書シリーズ１９薬物治療学」編：平井みどり・三木知博（化学同人）

2011年


「薬剤師・薬学生のための臨床医学テキスト」編：大野勲他（薬事日報社） 2007年

薬4 - 051

薬物治療学Ⅲ(精神疾患等)

薬 4(必)

【授業計画】

回月／日曜日時限テーマ内容担当教員名

1 4/9 木 2 精神疾患（１）・気分障害の病態生理、臨床症状、検査値の異常、

治療薬 C14(4)-1-1, 3 岩崎剛

2 4/16 木 2 精神疾患（２）・統合失調症の病態生理、臨床症状、検査値の異常、

治療薬 C14(4)-1-2 岩崎剛

3 4/23 木 2 精神疾患（３）・神経症性障害の病態生理、臨床症状、検査値の異

常、治療薬 C14(4)-1-4 岩崎剛

4 4/30 木 2 骨・関節疾患・骨粗鬆症、骨軟化症、変形性関節症の病態生理、

臨床症状、検査値の異常C14(4)-5-1, 2, 4 岩崎剛

5 5/7 木 2 関節リウマチ・関節リウマチの病態生理、臨床症状、検査値の異

常、治療薬 C14(4)-5-3 岩崎剛

6 5/14 木 2

アナフィラキ

シー・アレル

ギー疾患

・アナフィラキシーショックの病態生理、臨床症状、

検査値の異常、治療薬 C14(4)-6- 2

・アトピー性皮膚炎の病態生理、臨床症状、検査値

の異常、治療薬 C14(4)-6-1

・鼻アレルギー、花粉症の病態生理、臨床症状、検

査値の異常、治療薬 C14(4)-6-1

岩崎剛

7 5/21 木 2 自己免疫疾患

・全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性

筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレン

症候群の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療

薬 C14(4)-6-3

岩崎剛

8 5/28 木 2

後天性免疫不

全症候群・移植

免疫

・後天性免疫不全症候群・移植免疫反応（拒絶反応・

移植片対宿主病）の病態生理、臨床症状、検査値の

異常、治療薬 C14(4)-6-4, C14(4)-7-1

岩崎剛

9 6/4 木 2 眼疾患（１）・緑内障の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治

療薬 C14(4)-4-2 岩崎剛

10 6/11 木 2 眼疾患（２）・白内障、結膜炎の病態生理、臨床症状、検査値の

異常、治療薬に C14(4)-1, 3, 4 岩崎剛

11 6/18 木 2 耳鼻咽喉科疾

患

・副鼻腔炎、扁桃炎の病態生理、臨床症状、検査値

の異常、治療薬 C14(4)2

・めまい、突発性難聴の病態生理、臨床症状、検査

値の異常、治療薬 C14(4)-2-1, 2, 3

岩崎剛

12 6/25 木 2 皮膚疾患・皮膚疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、

治療薬 C14(4)-3-1, 3, 4 岩崎剛

13 7/2 木 2 悪性腫瘍（１）・悪性腫瘍の病態生理、臨床症状、検査値の異常、

治療薬 C14(5)-7-1, 2, 3 岩崎剛

14 7/9 木 2 悪性腫瘍（２）・抗がん剤の種類と特徴 C14(5)-8-1～8,

C14(5)-9-1～3 岩崎剛

15 7/16 木 2 緩和医療・緩和医療の目的と治療の実際 C14(4)-8-1, 2 岩崎剛


事前の取り組み）

・教科書による授業と関連のある範囲の予習

（事後の取り組み）

・教科書による授業と関連のある範囲の復習

・授業範囲の演習問題を行う


金曜日 12 時 40 分～13 時 30 分

【その他】

なし

薬4 - 052

臨床ゲノム薬理学

薬 4(必)

臨床ゲノム薬理学 Clinical Pharmacogenomics

(薬学部)

南畝晋平講師


【授業概要】

ヒトゲノムの多様性とその薬物治療の個別最適化における意義を学習する。


【教育目標】

薬効の個人差は、環境的要因と遺伝的要因とにより生じることが知られている。クスリを投与する前に、

薬効や副作用を予見し、個々の患者に最適の投与設計を行う個別化最適薬物療法は、医療関係者の究極の

目標の一つである。本講義では、薬効・副作用の個体差を生じさせる遺伝的要因に注目し、臨床ゲノム薬

理学に関する基本的知識を修得する。

【到達目標】

(1) ヒトゲノムの構造と多様性を説明できる。

(2) 塩基変異（SNPs）が機能に及ぼす影響について概説できる。

(3) 薬物の作用発現に及ぼす代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。

(4) 薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。

(5) 遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。

(6) ゲノム薬理学の概念を理解する。



【教科書】

講義に使用するパワーポイントの抜粋プリントを配布する。


「臨床薬物動態学（改訂第４版）」加藤隆一著（南江堂）2009年

講義中に関連の資料、論文を紹介する。

【授業計画】


1 4/8 水 1

ゲノム薬理学

（ファーマコ

ゲノミクス）と

個別化医療

ヒトゲノムの多様性 C17(3)-4-1

ゲノム薬理学とはなにか？ C17(3)-4-4 南畝晋平

2 4/15 水 1

遺伝的素因と

薬物の体内動

態・作用

遺伝子多型がどのように薬物治療に影響を及

ぼすか？ C15(3)-1-1、C17(3)-4-3 南畝晋平

3 4/22 水 1

薬物動態関連

因子の遺伝子

多型と薬物治

療（その1）

薬物動態関連因子の遺伝子多型がどのように

薬物動態に影響を及ぼすか？

C15(3)-1-2、C17(3)-4-3

薬物代謝酵素の遺伝子多型 C15(3)-1-2、

C17(3)-4-3

薬物排泄蛋白の遺伝子多型 C15(3)-1-2、

C17(3)-4-3

南畝晋平

4 4/29 水 1

薬物動態関連

因子の遺伝子

多型と薬物治

療（その2）

南畝晋平

薬4 - 053

臨床ゲノム薬理学

薬 4(必)

5 5/13 水 1

薬物標的分子

の遺伝子多型

と薬物治療（そ

の1）薬物標的分子の遺伝子多型がどのように薬効

に影響を及ぼすか？C15(3)-1-3

南畝晋平

6 5/20 水 1

薬物標的分子

の遺伝子多型

と薬物治療（そ

の2）

南畝晋平

7 5/27 水 1 臨床ゲノム薬

理学の展望

ゲノム薬理学が今後どのように臨床に生かさ

れていくか？《独自教育》南畝晋平

8 6/3 水 1 まとめと演習南畝晋平


授業後、十分に復習すること。


水曜日 12:40～13:40、金曜日 12:40～13:40

【その他】

なし

薬4 - 054

臨床検査学

薬 4(必)

臨床検査学 Clinical Laboratory Medicine and Diagnostic

(薬学部)

辻野健教授


【授業概要】

臨床検査の意義及び臨床検査項目・検査値の疾患との関わりを学習する。


【教育目標】

疾病に伴う臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の選択、用法・用量の設

定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬

物治療に関する基本を修得する。臨床検査には、人体の体液（血液、尿など）に微量に存在する物質（無

機物質、酵素、ホルモンなど）を測定する検査、体液中成分を顕微鏡で形態学的に観察する検査、微弱な

生体電気信号を記録する心電図や脳波検査、超音波検査、CT、MRI検査による画像診断などがある。代

表的な臨床検査に関する知識を修得し、疾患と関連する臨床検査項目・臨床検査値を理解する。臨床検査

の結果より病態を把握し、患者個々に応じた薬の選択を行えるようになる。

【到達目標】

行動目標

（1）代表的な肝臓機能検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げることができ

る。

（2）代表的な腎臓機能検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げることができ

る。

（3）代表的な呼吸機能検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げることができ

る。

（4）代表的な心臓機能検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げることができ

る。

（5）代表的な血液および血液凝固検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙げるこ

とができる。

（6）代表的な内分泌・代謝疾患に関する検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙

げることができる。

（7）感染時および炎症時に認められる代表的な臨床検査値の変動を述べることができる。

（8）悪性腫瘍に関する代表的な臨床検査を列挙し、推測される腫瘍部位を挙げることができる。

（9）尿および糞便を用いた代表的な臨床検査を列挙し、その検査値の異常から推測される主な疾病を挙

げることができる。

（10）動脈血ガス分析の検査項目を列挙し、その検査値の臨床的意義を説明できる。

（11）代表的なバイタルサインを列挙できる。


定期試験100%

受講態度不良（私語など他人に迷惑をかける行為）な者には定期試験受験資格を与えない場合がある。

【教科書】

プリントを配布する。


「知っておきたい臨床検査値」編者：日本薬学会（東京化学同人）2007年

【授業計画】


1 4/9 木 1 臨床検査序論

臨床検査の必要性について

バイタルサインについて C14(1)-2-11

画像診断の基本について《独自教育》

辻野健

薬4 - 055

臨床検査学

薬 4(必)

2 4/16 木 1

血液、血液凝固

系疾患と臨床

検査

血液疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-5

血液凝固系に関連した臨床検査について

C14(1)-2-5

辻野健

3 4/23 木 1 呼吸器疾患と

臨床検査

呼吸器に関連した臨床検査について

C14(1)-2-3、

動脈血ガス分析について C14(1)-2-10

辻野健

4 4/30 木 1 循環器、腎疾患

と臨床検査

循環器疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-4

腎疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-2、C14(1)-2-9

辻野健

5 5/7 木 1

消化管、肝・胆、

膵疾患、悪性腫

瘍と臨床検査

消化管に関連した臨床検査について C14(1)-2-9

肝・胆・膵疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-1

悪性腫瘍に関する臨床検査について

C14(1)-2-8

辻野健

6 5/14 木 1

膠原病・感染

症、アレルギー

疾患と臨床検

査

膠原病や感染症に関連した臨床検査について

C14(1)-2-7

アレルギー疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-7

辻野健

7 5/21 木 1 内分泌、代謝疾

患と臨床検査

内分泌疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-6

代謝疾患に関連した臨床検査について

C14(1)-2-6

辻野健

8 5/28 木 1 症例検討臨床検査データを総合的に検討し診断する。

C14(2)-5-1、C14(3)-7-1、C14(4)-9-1 辻野健



関連する薬物治療学の分野について予習してくること。


（1）講義プリントを用いて復習する。

（2）宿題に取り組む。


火曜日 12:40-13:30

【その他】

講義の順は変更する場合がある。

薬4 - 056

医療安全管理

薬 4(必)

医療安全管理 Safety Management

(薬学部)

天野学教授、播戸太樹臨床実習講師、濵中努臨床実習講師

4年次後期必修 1単位講義

【授業概要】

本科目は、医療全体における安全性について講義を行う。医療の提供内容が高度に細分化・複雑化する医

療機関においては、個人の努力だけでは医療事故を防ぐことに限界がある。そのため、医療事故の防止に

対して、組織的に取り組む「リスクマネジメント」が、必要である。本科目を修得することによって、医

療事故を未然に防止するための心構えと基本的な知識を修得することができる。《コアカリキュラム準

拠》

【教育目標】

(1) 医療の質と安全を確保するために、わが国の医療制度についての基本的な枠組みを理解し、医療事故

を未然に防止するための心構えと基本的な知識を修得する。

(2) 薬剤師業務が人命にかかわる仕事であることを認識し、医薬品に関して患者が被る危険を回避できる

ようにするための知識を修得する。

(3) 院内感染などに関する基本的知識、技能、態度を修得する。

【到達目標】

(1) 医療安全管理の必要性を説明できる。

(2) 医療事故に対する社会の仕組みと対応を説明できる。

(3) 医療事故事例の分析・評価と防止法を説明できる。

(4) 院内感染の回避方法を説明できる。

(5) 医薬品使用上の安全管理の必要事項について説明できる。

(6) 事故が起こった場合の対処方法を説明できる。


・出席・課題およびレポート 30%

・定期試験 70%

【教科書】

・「新版医療安全管理テキスト」編：飯田修平(日本規格協会)2010年


・スタンダード薬学シリーズ10 実務実習事前学習」編：日本薬学会(東京化学同人)2006年

・適宜プリントを配布

【授業計画】


1 9/24 木 2 医療安全管理

概論医療安全管理の背景と必要性 D1-(5)-1-1 天野学

2 10/1 木 2 医療事故（１）医療事故に対する社会の仕組み C18-(1)-2-1、

C18-(1)-2-4 天野学

3 10/8 木 2 事故事例事故事例の分析・評価 D1-(5)-1-２天野学

薬4 - 057

医療安全管理

薬 4(必)

4 10/15 木 2 院内感染院内感染と安全管理 D1-(5)-1-３播戸太樹

5 10/22 木 2 副作用医薬品と副作用 D1-(5)-2-1 天野学

6 10/29 木 2 医薬品適正使

用

医薬品の適正使用と安全管理 D1-(5)-3-1、

D1-(5)-３−２濵中努

7 11/5 木 2 医療事故（２）事故への対処と事故防止策 D1-(5)-３−３天野学

8 11/12 木 2 医療安全管理

まとめまとめ天野学



（１）授業テーマと関連のある既修得科目の該当箇所を復習する（該当箇所はその都度指示する）。


（１）講義テキスト「新版医療安全管理テキスト」をよく読んで復習する。また、配布した講義プリ

ントを活用して、授業で説明のあったスライドとテキスト本文の該当箇所を対応させながら読み

進めること。話の流れ（ストーリー）と内容が理解できるまで徹底的に繰り返して精読すること。

理解できない箇所は、教員に質問して理解すること。

（２）授業で取り上げた重要なキーワードや語句の意味・定義および数式の意味を理解し、口頭や文章

で説明できるようにする。

（３）配布した課題プリントを復習する。


木曜日 15 時 20 分〜16 時 50 分

【その他】

なし

薬4 - 058

化学療法学

薬 4(必)

化学療法学 Chemotherapy

(兵庫医科大学病院薬剤部)

藤澤浩美みなし教員(副主任薬剤師)


【授業概要】

代表的な抗悪性腫瘍薬の作用機序、副作用といった基礎的内容から、各種悪性腫瘍における薬物療法、副

作用の対処法について抗議する。また各種悪性腫瘍の症状、治療についても講義を行う。《コアカリキュ

ラム準拠》

【教育目標】

抗悪性腫瘍薬の作用機序を理解し、薬物療法へ応用できるようにするために、抗悪性腫瘍薬に関する基礎

的知識を習得する。

【到達目標】

(1) 発がんのイニシエーションとプロモーションについて概説できる。

(2) 体表的ながん遺伝子とがん抑制遺伝子を挙げ、それらの異常とがん化との関連悪性腫瘍の病態生理、

症状、治療について概説できる。

(3) 悪性腫瘍の治療における薬物療法の位置づけについて概説できる。

(4) 化学療法が有効な悪性腫瘍を、治療例をあげて説明できる。

(5) 代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙できる。

(6) 代表的なアルキル化薬を列挙し、作用機序を説明できる。

(7) 代表的な代謝拮抗薬を列挙し、作用機序を説明できる。

(8) 代表的な抗腫瘍抗生物質を列挙し、作用機序を説明できる。

(9) 抗腫瘍薬として用いられる代表的な植物アルカロイドを列挙し、作用機序を説明できる。

(10) 抗腫瘍薬として用いられる代表的なホルモン関連薬を列挙し、作用機序を説明できる。

(11) 代表的な白金錯体を挙げ、作用機序を説明できる。

(12) 主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。

(13) 副作用軽減のための対処法を説明できる。



【教科書】

｢薬学生・薬剤師のためのがん薬物療法学［第2版］｣山田安彦編（化学同人）2012年

適宜資料配布


(1) ｢がん診療レジデントマニュアル［第6版］｣国立がん研究センター内科レジデント編（医学書院）

2013年

(2) ｢がん化学療法ワークシート[第4版]｣大石了三、池末裕明、伊藤善規編（じほう）2012年

(3) ｢腫瘍薬学｣川西正祐、中瀬一則、大井一弥編（南山堂）2010年

【授業計画】


1 9/28 月 1

抗悪性腫瘍の

病態生理、抗悪

性腫瘍薬(1)

発がんの過程 C12(1)2-3、C12(1)2-4、抗悪

性腫瘍薬の病態生理 C14(5)、

アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、植物

アルカロイド、白金錯体の基本構造、作用機序

C14(5)

藤澤浩美

2 10/5 月 1 抗悪性腫瘍薬

(2) ホルモン関連薬、分子標的薬の作用機序C14（5）藤澤浩美

薬4 - 059

化学療法学

薬 4(必)

3 10/19 月 1

抗悪性腫瘍薬

の耐性と副作

用

耐性獲得機構、副作用と副作用軽減のための対処法

C14(5) 藤澤浩美

4 10/26 月 1 悪性腫瘍の病

態と治療(1)

造血器腫瘍の症状、治療、薬物療法の位置づけ、治

療例 C14(5) 藤澤浩美

5 11/2 月 1 悪性腫瘍の病

態と治療(2)

脳腫瘍、肺がん、子宮がん、卵巣がんの症状、治療、

薬物療法の位置づけ、治療例 C14(5) 藤澤浩美

6 11/9 月 1 悪性腫瘍の病

態と治療(3)

乳がん、胃がんの症状、治療、薬物療法の位置づけ、

治療例 C14(5) 藤澤浩美

7 11/16 月 1 悪性腫瘍の病

態と治療(4)

大腸がん、食道がん、肝がん、膵がんの症状、治療、

薬物療法の位置づけ、治療例 C14(5) 藤澤浩美

8 11/23 月 1 悪性腫瘍の病

態と治療(5)

前立腺がん、膀胱がん、腎がんの症状、治療、薬物

療法の位置づけ、治療例 C14(5) 藤澤浩美



教科書を理解する。


配布資料をよく読んで復習する。

確認問題を理解する


なし

【その他】

なし

薬4 - 060

漢方方剤学

薬 4(選)

漢方方剤学 Science of Kampo Formula

(薬学部)

戴毅教授、堀江延和非常勤講師

4年次後期選択 1単位講義

【授業概要】

本科目は、１年生で履修した「漢方医学入門」、４年前期で履修した「漢方治療学」などの知識を基礎に、

代表的な漢方処方について解析し、生薬の配伍法を学ぶ。

《独自教育》

【教育目標】

現代医療に頻用される生薬と漢方処方について、漢方理論に基づく薬理、薬能解釈を理解する。

将来臨床の場において、医師や患者に適切な漢方医薬品情報の提供や適正使用に関する助言ができる能力

を養う。

【到達目標】

(1) 漢方理論に基づく生薬の薬理、薬効を説明できる。

(2) 漢方理論に基づく漢方処方の薬理、薬効を説明できる。

(3) 代表的な漢方処方の方意（処方の治療目的と生薬配伍構造）を説明できる。

(4) 代表的な漢方処方に配伍されている生薬を例示し、その配伍法を説明できる。

(5) 漢方処方の配伍禁忌を説明できる。

(6) 剤型による漢方製剤の使い分けを説明できる。

(7) 適切な漢方処方の選択について、薬効薬理、薬物動態に基づいて判断できる。


出席、授業態度、レポート等によって総合評価する。出席および授業態度10％、レポート90％

【教科書】

授業中に講義資料を配布する。


(1) 「薬学生のための漢方医薬学」編：山田陽城、花輪壽彦、金成俊（南江堂）2007年

(2) 「 JJNブックス絵でみる和漢診療学」著：寺沢捷年（医学書院）1997年

(3) 「モノグラフ漢方方剤の薬効・薬理」著：丁宗鉄、鳥居塚和生（医歯薬出版株式会社）

2009年

(4) 「病態からみた漢方薬物ガイドライン」著：岡村信幸（京都廣川書店）2009年

(5) 「 EBM漢方第2版」編：寺澤捷年、喜多敏明、関矢信康（医歯薬出版株式会社）2007年

(6) 「漢方医療薬学の基礎第2 版」編：野村靖幸（廣川書店）2011年

【授業計画】


1 9/29 火 3 漢方処方の構

造生薬の性質と漢方処方の基本的組み方戴毅

2 9/29 火 4 補益剤補気剤・補血剤、気血双補剤、補腎剤などの処方解

析戴毅

3 10/6 火 3 清熱剤と温補

剤清熱剤、温裏剤（補陽剤含む）などの処方解析戴毅

薬4 - 061

漢方方剤学

薬 4(選)

4 10/6 火 4 活血剤と利水

剤駆瘀血剤、祛湿剤、祛痰剤などの処方解析戴毅

5 10/13 火 3 解表剤と瀉下

剤

辛温解表剤、辛涼解表剤、緩下剤、峻下剤、潤下剤

などの処方解析戴毅

6 10/13 火 4 和解剤和解少陽剤、調和肝脾剤、調和腸胃剤などの処方解

析戴毅

7 10/27 火 3 漢方方剤の臨

床応用臨床における漢方方剤の使用法と注意点

堀江延和

戴毅

8 10/27 火 4 漢方方剤の薬

理作用

多成分系の薬理効果の確認方法と作用機序の解明、

動物実験による解析戴毅





講義資料や参考図書をよく読んで復習する。その際に、講義プリントを活用して、授業で説明のあったス

ライドとテキスト本文の該当箇所を対応させながら読み進めること。理解できない箇所は、教員に質問す

ること。


金曜日１２：３０～１３：３０

【その他】

なし

薬4 - 062

機能食品学

薬 4(選)

機能食品学 Chemistry and Biochemistry of Functional Food

(薬学部)

西山信好教授

4年次後期選択 1単位講義・演習

【授業概要】

食品には，生きていくために必須の栄養素を供給する働きもあるが，その必須栄養素の機能だけでは説明

できない生理調節機能（三次機能）がある。本教科では，食品中に含まれる健康の維持・増進に役立つ各

種成分（機能性食品成分）について化学的および生物学的観点から学習する。《独自教育》

【教育目標】

食品成分の機能性と特性について修学する。

食品の有機化学的特性について修学する。

食品に混入する可能性のある有害物質の性状について修学する。

食品の質的向上・質的低下に関する知識を習得する。

特定保健用食品に関する知識を習得する。

【到達目標】

食品成分の機能性と特性について説明できる。

食品の有機化学的特性について概説できる。

食品に混入する可能性のある有害物質の性状について説明できる。

食品の質的向上・質的低下に関して概説できる。

特定保健用食品について説明できる。



再試験は実施しない

【教科書】

指定しない


指定しない

【授業計画】


1 1/4 月 3 機能食品学食品構成成分（油脂）の特性

《独自教育》西山信好

2 1/4 月 4 機能食品学食品構成成分（油脂）の生合成・代謝分解


3 1/12 火 2 機能食品学食品構成成分（多糖類）の化学的特性


4 1/18 月 3 機能食品学食品構成成分（タンパク質）の化学的特性


5 1/18 月 4 機能食品学食品構成成分（タンパク質）の生合成・分解・代謝


薬4 - 063

機能食品学

薬 4(選)

6 1/19 火 2 機能食品学食品構成成分（ビタミン類）の種類と特性


7 1/25 月 3 機能食品学食品構成成分（ビタミン類）の補酵素としての機能


8 1/25 月 4 機能食品学特定保健用食品




授業の内容を復習すること。


金曜日 13：40～18：30

【その他】

授業中に人の出入りがあると出席している学生や教員の集中力が阻害されるので講義室は施錠する

（遅刻者は入室不可）。

わからないことがあれば担当教員のオフィスアワー等も利用して積極的に質問すること。

但し、自己都合で授業を欠席したり、授業中の態度が適切でない学生には、それなりの対応になるの

で注意すること。

薬4 - 064

救急・災害医療

薬4・リハ4(選)

救急・災害医療 Emergency and Disaster Medicine

(兵庫医科大学救急・災害医学)

小谷穣治教授(兼担教員)、中尾篤典教授(兼担教員)、中尾博之准教授(兼担教員)、

久保山一敏講師(兼担教員)、宮脇淳志講師(兼担教員)、上田敬博助教(兼担教員)

(兵庫医科大学救命救急センター)

山田勇講師(兼担教員)、藤崎宣友助教(兼担教員)


【授業概要】

救急医療は医の原点といわれ、多彩な患者を取り扱う。救命救急医療は、病院前の段階から救急隊・救急

救命士によって開始され、医療機関へ搬送された後は医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師、理学療

法士、作業療法士、薬剤師などのメディカルスタッフの連携のとれたチーム医療により達成される。本科

目では救急医療および災害医療の概要について講義を行う。


【教育目標】

救急医療および災害医療の概要を知り、各種救命医療について知識を深め、メディカルスタッフとしての

チーム医療における役割を認識する。また救急患者の病的変化を病態生理学的に理解するために、代表的

な症候と臨床検査値に関する基本的知識を修得する。さらに救命医療の実際を学ぶことを通じて、生命の

尊さを認識し、人の誕生から死までの間に起こりうる様々な問題を通して医療における倫理の重要性を学

ぶ。

【到達目標】

(1) 救急患者の診察法の特徴を理解する。

(2) バイタルサインの意義を理解する。

(3) 心肺蘇生法のアルゴリズムを述べることができる。

(4) 心肺蘇生に用いる薬物を理解する。

(5) 外傷の治療戦略を理解する。

(6) 重症患者における栄養管理の目的を理解する。

(7) 多臓器不全の発生メカニズムを理解する。

(8) 脳死と臓器提供について理解する。

(9) 救急領域における終末期医療を理解する。

(10) 死に関わる倫理的問題（安楽死、尊厳死、脳死など）の概略と問題点を説明できる。

(11) 予防、治療、延命、QOLについて説明できる。

(12) 近年の大きな集団災害を理解する。

(13) 災害時トリアージの意義と方法を理解する。

(14) チームワークの重要性を例示して説明できる。


成績はレポートで評価する（100％）。レポートの課題は講義内容に関連したものなので、集中して聴講

し、ノートをとること。

【教科書】



(1) 「標準救急医学（第5版）」日本救急医学会監修（医学書院）2014年

(2) 「ICUブック（第3版）」 Marino PS、稲田英一監訳（メディカル・サイエンス・インターナショ

ナル）2008年

(3) 「救急救命士標準テキスト（改訂第8版）」救急救命士標準テキスト編集委員会編集（へるす出版）

2012年

(4) 「経験から学ぶ大規模災害医療対応・活動・処置」丸川征四郎編著（永井書店）2007年

(5) 「災害医学（改訂第2版）」NPO災害人道医療支援会編集（南山堂）2009年

(6) 「JRC蘇生ガイドライン2010」日本蘇生協議会・日本救急医療財団監修（へるす出版）2011年

(7) 「イラストで学ぶクリティカルケアー基本手技とモニタリング」著：Shoemakaer WC 他、監訳：

丸川征四郎、小谷穣治（総合医学社）2004年

薬4 - 065

救急・災害医療

薬4・リハ4(選)

【授業計画】


1 9/25 金 3 多臓器不全と

代謝栄養管理

多臓器不全の発症機序とその治療法について学習

する。

播種性血管内凝固症候群（DIC）の病態生理、適切

な治療薬、およびその使用上の注意について学習す

る。

重症患者における栄養管理について学習する。

薬学コアカリキュラム C14(2)-3-4,

C11(1)-1-1,2,3,5,8, 《含独自教育》

小谷穣治

2 9/25 金 4 災害医療入門

近年、DMAT をはじめとする災害医療では、多職

種それぞれに重要な役割があることが再認識され

てきている。それぞれの職種ごとに災害現場で必要

なものを創出できる能力を、実例を通して学習す

る。

薬学コアカリキュラム A(3)-1-1, 《含独自教育》

中尾博之

3 9/29 火 5 外傷の初期診

療

外傷の治療戦略について学習する。


C14(1)-2-1,2,3,5,7,9,10,11 《含独自教育》

宮脇淳志

4 10/2 金 3

救急医療にお

けるコメディ

カルのあり方

救急医療におけるコメディカルの役割、チームワー

クの重要性について学習する。

薬学コアカリキュラム A(3)-1-1, 《含独自教育》

中尾篤典

5 10/2 金 4 腹部救急の実

際

腹部救急患者の診察法や治療戦略について学習す

る。


C14(1)-2-1,2,3,5,7,9,10,11, 《含独自教育》

山田勇

6 10/9 金 3 心肺蘇生法と

使用薬剤

心肺蘇生法のアルゴリズム、心肺蘇生に用いる薬物

について学習する。

薬学コアカリキュラム C14(2)-2-6, 《含独自教

育》

上田敬博

7 10/9 金 4

バイタルサイ

ンと災害トリ

アージ

災害時トリアージの意義と方法を学習する。

バイタルサインの意義を学習する。


C14(1)-2-11, 《含独自教育》

久保山一敏

8 10/16 金 3

救急領域での

終末期医療、脳

死と臓器提供

救急領域での終末期医療、脳死と臓器提供について

学習する。

死に関わる倫理的問題（安楽死、尊厳死、脳死など）

の概略と問題点を学習する。

薬学コアカリキュラム A(1)-1-4, A(1)-2-1, 《含

独自教育》

藤崎宣友


講義の内容に基づき課題を与え、レポートの作成を求めるので、期日までに作成し提出すること


とくに設けない。質問したいことがあれば担当教員である薬学部辻野健教授（[email protected]）に

連絡すること。

【その他】

本科目の担当教員は、兵庫医科大学救命救急センターの第一線で活躍する医師であるため、勤務状況によ

り休講補講が行われる場合があります。講義スケジュールの急な変更に特に注意してください。

薬4 - 066

ゲノム科学と医薬品開発Ⅱ(応用)

薬 4(選)

ゲノム科学と医薬品開発Ⅱ(応用) Genome Science and Drug Development Ⅱ

(薬学部)

田中稔之教授


【授業概要】

本科目は、ゲノム科学を支える解析技術や疾患に関連するゲノム情報の観点から、ゲノム科学の進展とそ

の成果の医薬品開発への応用の現状について発展的に学ぶことを目的とする。本科目では、網羅的かつ系

統的な解析手法に特徴づけられるゲノム科学が、先端的な医療や医薬品開発においてはたす役割について

理解する。


【教育目標】

ゲノム情報に基づいた創薬ターゲットの探索と合理的なドラッグデザインを理解するために、標的遺伝子

の発現情報の解析やプロテオーム解析などに関する基本的知識を習得する。また遺伝子改変動物や疾患関

連遺伝子に関するゲノム情報の創薬へ

の応用について学ぶ。

【到達目標】

（1）トランスクリプトームについて概説できる。

（2）プロテオームについて概説できる。

（3）遺伝多型の解析に用いられる方法について概説できる。

（4）タンパク質発現プロファイルを解析するための技術を概説できる。

（5）タンパク質間相互作用の解析に用いられる主な方法について概説できる。

（6）遺伝子改変動物を用いた医薬品の評価について説明できる。

（7）ゲノムワイド解析による疾患関連遺伝子の同定について概説できる。

（8）分子標的医薬の代表例を挙げ、ゲノム情報の創薬への利用について概説できる。


課題と小テスト（20%）


【教科書】

「よくわかるゲノム医学」著：服部成介/水島-菅野純子 (羊土社) 2011年


（1）「Essential 細胞生物学 (原書第 3 版)」監訳：中村桂子、松原謙一 (南江堂) 2011 年

（2）「医薬分子生物学改訂第 2 版」著:野島博 (南江堂) 2009 年

（3）「がんの生物学」著:RA Weinberg 訳:武藤誠、青木正博 (南江堂) 2008 年

（4）「スタンダード薬学シリーズ 8 (医薬品の開発と生産)」日本薬学会編 (東京化学同人) 2005 年

【授業計画】

回月日曜日時限テーマ内容担当教員名

1 9/24 木 1 遺伝子工学遺伝子工学の基礎技術とその応用

G6-(1)、G6-(2) 田中稔之

2 10/1 木 1 トランスクリ

プトーム

トランスクリプトームとゲノム創薬

G6-(1)、G6-(2) 田中稔之

薬4 - 067

ゲノム科学と医薬品開発Ⅱ(応用)

薬 4(選)

3 10/8 木 1 プロテオームプロテオームとプロテオミクス

G6-(1)、G6-(2) 田中稔之

4 10/15 木 1

遺伝子改変動

物と医薬品開

発

遺伝子改変動物とその医薬品開発への応用

G6-(3) 田中稔之

5 10/22 木 1

遺伝子多型と

疾患関連遺伝

子

ゲノムワイド解析と疾患関連遺伝子の同定

G6-(3)、G6-(4) 田中稔之

6 10/29 木 1 ゲノム情報と

創薬

ゲノム情報と分子標的医薬品の開発

G6-(3)、G6-(4) 田中稔之

7 11/5 木 1 ゲノム科学と

がん

ゲノム科学とがん研究の進展

「独自教育」田中稔之

8 11/12 木 1 まとめ全体のまとめ田中稔之



（1）授業テーマに関連する既習科目（生物化学・生理化学・ゲノム科学と医薬品開発１など）の該当部

分を復習する。


（1）毎回の授業で指定する課題(確認問題・演習問題等)に取り組む。

（2）授業テーマ全体を、話しの流れ（ストーリー）として説明できるように復習する。

（3）授業で説明した配付資料中の個々の図表を、自分で説明できるように復習する。

（4）教科書の該当部分を精読する。特に重要語句の意味を理解する。


月曜日 12:40〜13：30

【その他】

資料配付や課題提出などに HUHS Course Management System を用いる。

薬4 - 068

香粧品科学

薬 4(選)

香粧品科学 Cosmetic Science

(薬学部)

伊達朗非常勤講師


【授業概要】

香粧品科学は、物理化学、薬学をはじめ、皮膚科学、色彩学、心理学などの多岐にわたる分野からなり、

最近の研究、開発にはめざましい進歩がある。我々の身近にある化粧品に対し、皮膚科学、原料、製剤の

物理化学、品質保証などに科学的アプローチの取り組みを理解し、化粧品に対する知識を深めていただき

たい。《含独自教育》

【教育目標】

(1) 香粧品科学の基礎的な知識を習得し、香粧品の意義及び役割を理解する。

(2) 皮膚の生理や機能を理解し、香粧品と皮膚の健康との関わりについて基礎的な知識を習得する

(3) 化学の知識と、異なる分野の科学の融合を理解し、身の回りの事象を科学的に見る目を養う。

【到達目標】

(1) 皮膚の基礎知識について理解し、説明できる。

(2) 薬事法上における化粧品・医薬部外品の定義、効能・効果について理解し、その役割を説明できる。

(3) 香粧品の成分表示について説明できる。香粧品の原料、配合成分の物理化学的性質を説明できる。

(4) 化粧品・原料の安全性評価、化粧品・原料の有用性評価について、基礎的な項目・意義について、理

解する。

(5) 化粧品の研究開発、商品開発について、基礎的な事例について、理解する。

(6) アイデア・考えをまとめて、プレゼンテーションすることができる。


(1) 課題レポート提出・プレゼンテーションで総合評価する。

(2) 出席点、質疑応答、時間内課題等も、考慮に入れる。

【教科書】

オリジナルテキスト、随時資料を配布する。教科書は特に指定しない。


逐条解説薬事法厚生省薬務局編株式会社ぎょうせい

新化粧品学光井武夫編南山堂

皮膚の医学―肌荒れからアトピー性皮膚炎まで田上八朗著中公新書

化粧行動の社会心理学―化粧する人間のこころと行動（シリーズ21世紀の社会心理学）大坊郁夫編北

大路書房

【授業計画】


1 10/23 金 3 化粧品の役割

オリエンテーション、化粧品の役割と歴史、化粧心

理学・化粧療法等

C7(1)-5, C7(2)-1, 4, 5 《含独自教育》

伊達朗

2 10/23 金 4 薬事法の理解

化粧品・医薬部外品の定義と分類、薬事法の理解、

全成分表示

C18 (1)-2-2) 7) 《含独自教育》

伊達朗

3 10/30 金 3 皮膚科学基礎皮膚の基礎知識、環境と皮膚、皮膚老化

C8(1)-4 《含独自教育》伊達朗

4 10/30 金 4 品質保証化粧品の安全性・安定性とその評価法について

C16(1)-2, C16(2)-1 《含独自教育》伊達朗

薬4 - 069

香粧品科学

薬 4(選)

5 11/6 金 3 有用性評価化粧品の機能性、有用性とその評価法について

C14(4)-3, C17(1)-1, 2 《含独自教育》伊達朗

6 11/6 金 4 研究開発事例

最先端研究開発事例；アンチエイジング、美白、機

能性化粧品

《独自教育》

伊達朗

7 11/13 金 3 商品開発

新商品開発・マーケティング、アイデア開発、プレ

ゼンテーション作成

《独自教育》

伊達朗

8 11/13 金 4 まとめプレゼンテーション、香粧品科学概論のまとめ

《独自教育》伊達朗



身の回りにある医薬部外品、化粧品を取り上げて、授業テーマと関連のある該当箇所を学習する（該当箇

所はその都度指示する）。


(1) 講義テキストをよく読んで復習する。その際に、講義プリントを活用して、授業で説明のあったテキ

スト本文の該当箇所を対応させながら読み進めること。理解できない箇所は、積極的に教員に質問す

ること。

(2) 授業で取り上げた重要なキーワードや語句の意味・定義および意味を理解し、口頭や文章で説明でき

るようにする。

(3) 課題調査（宿題）に、積極的に取り組む。


随時、メイルでの質問・相談を受ける。

【その他】

(1) 開講日程（変更等が必要な場合は、事前連絡して代案を決定・連絡する）

(2) 講義に対しては積極的な姿勢で臨むことを希望する。

(3) コアカリキュラム番号については、文言の「医薬品」を「医薬部外品・化粧品」と読み替えて記載し

た。

薬4 - 070

製剤科学

薬 4(必)

製剤科学 Advanced Pharmaceutical Manufacturing

(薬学部)

伊藤壮一准教授


【授業概要】

医薬品の利便性、有効性、安全性、信頼性を高めるために、さまざまな剤形（DDS製剤）が工夫されてい

る。3ヶ月に1回投与で有効な医薬品、患部に埋め込む医薬品、抗体薬等の高度な剤形について理解を深

める。これらを理解するには、医薬品の吸収・分布・代謝・排泄過程だけでなく、病態、生理機能とその

日内変動、薬物動態、化学的知識を必要とする。講義では、代表的な製剤を例に、DDSに関する基本的知

識を学習する。《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

（1）薬物放出制御の種類とメカニズムを理解する。

（2）医薬品の吸収を改善する手段を理解する。

（3）標的組織に医薬品を選択的に送達させる手段を理解する。

（4）治療効果、患者の生活の質（QOL）やアドヒアランス（治療方針を理解し、治ろうとする患者の

積極的な気持ち）を高めるためには、どのような剤形が好ましいか理解する。

【到達目標】

（1）従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を列挙できる。

（2） DDSの概念と有用性について説明できる。

（3）放出制御型製剤（徐放性製剤を含む）の利点について説明できる。

（4）代表的な放出制御型製剤を列挙できる。

（5）代表的な徐放性製剤における徐放化の手段について説明できる。

（6）徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質について説明できる。

（7）経皮投与製剤の特徴と利点について説明できる。

（8）腸溶製剤の特徴と利点について説明できる。

（9）ターゲティングの概要と意義について説明できる。

（10）代表的なドラッグキャリアーを列挙し、そのメカニズムを説明できる。

（11）代表的なプロドラッグを列挙し、そのメカニズムと有用性について説明できる。

（12）代表的な生体膜透過促進法について説明できる。

（13）従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を列挙できる。


（1）定期試験による（成績の90%）

（2）出席状況と受講態度（成績の10%）

【教科書】

「Newパワーブック物理薬剤学・製剤学」第2版（廣川書店）2012年


「第十六改正日本薬局方解説書」（廣川書店）

「最新製剤学第3版」（廣川書店）2011年

【授業計画】


1 9/29 火 1 製剤科学概論

DDSの概念と有用性、ADMEと製剤設計、時間治

療、安全性と信頼性の評価。C16(3)-1-1、

C16(3)-1-2

伊藤壮一

2 10/6 火 1 DDS製剤（１）

概念、経口投与される放出制御型製剤を理解する。

C16(3)-2-1、C16(3)-2-2、C16(3)-2-3、

C16(3)-2-4、C16(3)-2-6

伊藤壮一

薬4 - 071

製剤科学

薬 4(必)

3 10/13 火 1 DDS製剤（２）

眼・口腔・子宮に適用される DDS 製剤、注射によ

り投与される DDS 製剤を理解する。

C16(3)-2-3、C16(3)-2-4

伊藤壮一

4 10/20 火 1 DDS製剤（３）皮膚、肺、鼻に適用されるDDS製剤を理解する。

C16(3)-2-3、C16(3)-2-5 伊藤壮一

5 10/27 火 1 プロドラッグプロドラッグ化の意義を理解する。C16(3)-2-3、

C16(3)-4-1 伊藤壮一

6 11/10 火 1 ターゲッティ

ング

ターゲッティングの意義を理解する。

C16(3)-3-1、C16(3)-3-2 伊藤壮一

7 11/17 火 1 これからの

DDS

物理薬剤、剤形、医薬品製造に関する講義を振り返

って DDS を考える。C16(2)-1-8、C16(3)-5-1、

《独自教育》

伊藤壮一

8 11/24 火 1 演習複合的な課題について問題解決を行なう。《独自教

育》伊藤壮一


毎回の講義後に宿題を配布するので、次の講義までに宿題を解いて下さい。宿題は、国家試験や CBT の

過去問題あるいは想定問題を含んでいます。宿題を解きながら、毎回の講義内容を復習できるように組ん

でいます。宿題を解くのに時間がかかるでしょうが、真面目に解いていれば着実に実力がつきます。他人

の解答を写すことなく、しっかりと取り組んで下さい。講義の終わりに次回の講義内容を指示するので、

教科書の該当部分を予習していれば理解の助けになります。予習に時間を割く余裕がない場合は、復習に

時間をかけて下さい。分からなければ、オフィスアワー外でも、可能な限り質問に答えます。


火曜日 12:40〜13:40

【その他】

なし

薬4 - 072

生物有機化学

薬 4(選)

生物有機化学 Chemical Biology

(薬学部)

田中明人教授、清水忠講師


【授業概要】

1990年頃から、米国東海岸を中心に、有機化学の手法を駆使し、生物をより定量的に理解し、人為的に

コントロールすることを目指すchemical biologyが発展した。Chemical biologyが求める膜透過性化合

物の創製は、従来からの創薬化学と共通することが多く現代の創薬研究の注目の新学問である。講義では

この薬剤師にも身近なchemical biologyが日本で見い出されたタクロリムス（免疫抑制剤）を中心に発展

してきたことを中心に、チーム医療における“薬の専門家”薬剤師を自負するに必要なchemical biology

（生物有機化学）について学ぶ。《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

(1) Chemical Biologyの概要について理解する。

(2) 創薬ターゲットとしての生体高分子（蛋白質、核酸、脂質など）について理解する。

(3) 蛋白質を中心とした創薬研究の概要を理解する。

【到達目標】

(1) Chemical Biologyの概要について説明できる。

(2) 生体高分子（蛋白質、核酸、脂質など）をターゲットした創薬の概要を説明できる。

(3) FK506（タクロリムス）を中心に発展したchemical biologyの概要について説明できる。


(1) 出席、受講態度、レポートにより総合的に評価する。

(2) 補助的な試験を行う場合がある。その場合評価対象とすることがある。

【教科書】

なし


なし

【授業計画】


1 9/28 月 2 概要生物有機化学（chemical biology）の概要

C17(2)

田中明人

清水忠

2 10/5 月 2 具体的事例学

習１

生物有機化学における具体的事例の学習－免疫抑

制剤タクロリムス創製

C17(2)

田中明人

清水忠

3 10/19 月 2 具体的事例学

習２


制剤タクロリムスの作用メカニズム解明と有機化

学 C17(2)

田中明人

清水忠

4 10/26 月 2 具体的事例学

習３


制剤シクロスポリンＡの作用メカニズム解明と有

機化学 C17(2)

田中明人

清水忠

5 11/2 月 2

Chemical

Biology誕生前

夜


制剤の共通ターゲット解明とchemical biology誕

生前夜 C17(2)

田中明人

清水忠

薬4 - 073

生物有機化学

薬 4(選)

6 11/9 月 2 Chemical

Biologyと薬

免疫抑制剤タクロリムスと類似化合物ラパマイシ

ンのターゲット解明と chemical biology

C17(2)

田中明人

清水忠

7 11/16 月 2 Chemical

Biology誕生

有機化学を活用した人為的な細胞制御（Chemical

Biology 誕生） C17(2)

田中明人

清水忠

8 11/23 月 2 まとめまとめ田中明人

清水忠


講義では、最新のライフサイエンスについて学習します。教科書にとらわれず、薬に関するトピックス

について常に理解できるよう情報収集に努めてください。また、講義では、出来るだけ、最前線のトピッ

クスを紹介します。近々にマスコミ等でも紹介されることが推測されますので、講義終了後もアンテナを

磨くようにしてください。


月曜日 15:20～16:50 (G101 室)

【その他】

生物有機化学（chemical biology）は最新科学の一翼を担う重要なライフサイエンスの一つです。そのた

め、習得には、これまで学習してきた授業全般の知識が広く求められます。各人復習を充分して参加して

ください。

薬4 - 074

セルフメディケーション

薬 4(選)

セルフメディケーション Self-medication

（薬学部）

桂木聡子講師、三木純平臨床実習教授


【授業概要】

本科目は、保険医療以外で流通する一般用医薬品や健康食品等の販売・使用の現状を把握し、消費者のニ

ーズにクスリの専門家として薬剤師がどのように関わるかを考え、ロールプレイなどを通して体験する。

《コアカリキュラム準拠・含独自教育》

【教育目標】

（1）一般用医薬品や健康食品等を用いた健康管理・維持・増進における薬剤師の役割を理解するために

基本的な知識、技能、態度を修得する。

（2）疾病治療のみならず、生活の質の向上のために増える健康ニーズに、薬剤師としてどのように対応

していくのかを考察

する。

【到達目標】

（1）オリエンテーション

（2）地域住民のセルフメディケーションのために薬剤師が果たす役割を討議する。

（3）主な一般用医薬品（OTC薬）を列挙し、使用目的を説明できる。

（4）薬局において取り扱う漢方薬について概説できる。

（5）生活改善薬、サプリメント、保健機能食品について概説できる。

（6）一般用医薬品と医療用医薬品の併用に関する注意ができる。

（7）医薬品副作用被害救済制度について説明でき、受診勧告ができる。

（8）まとめ


平常点20％

課題演習・提出レポート80％

【教科書】

「スタンダード薬学シリーズ9 薬学と社会第3版」編：日本薬学会（東京化学同人）2010年


添付文書などオリジナル講義資料

【授業計画】


1 9/30 水 1 オリエンテー

ションセルフメディケーションとは「独自教育」桂木聡子

2 10/7 水 1

セルフメディ

ケーションの

ための薬剤師

の役割

地域住民のセルフメディケーションのために薬剤

師が果たす役割を討議するC18(3)-4-1 桂木聡子

3 10/14 水 1 一般用医薬品主な一般用医薬品（OTC 薬）を列挙し、使用目的

を説明できる C18(3)-4-2 桂木聡子

4 10/21 水 1 漢方薬薬局において取り扱う漢方薬について概説できる

C18(3)-4-3

桂木聡子

三木純平

薬4 - 075

セルフメディケーション

薬 4(選)

5 10/28 水 1 サプリメント生活改善薬、サプリメント、保険機能食品について

概説できる C18(3)-4-3 桂木聡子

6 11/4 水 1 併用注意一般用医薬品と医療用医薬品の併用に関する注意

ができる「独自教育」桂木聡子

7 11/11 水 1 医薬品副作用

被害救済制度

医薬品副作用被害救済制度について説明でき、受診

勧告ができる「独自教育」桂木聡子

8 11/18 水 1 まとめセルフメディケーションとは「独自教育」桂木聡子



セルフメディケーションに関係のあるニュースや新聞記事などに目を通す習慣を付ける。

毎回渡す次回の資料に目を通し、検討する。


授業内容を復習する。

医療人として患者のニーズを考える習慣を付ける。

セルフメディケーションに関するニュースや新聞記事などで理解できない内容を調べ、考える習慣を付け

る。


木曜日 15:00～16:00

【その他】

外部講師の招聘予定

授業の進捗状況等によって、授業計画に変更を加えることがある。

ロールプレイを授業に取り入れる。

薬4 - 076

先端医療薬剤学

薬 4(選)

先端医療薬剤学 Frontier Medical Sciences

(薬学部)

上田寛樹講師


【授業概要】

遺伝子、タンパク質、細胞などを用いた医薬品は生体内で不安定であり、特定の部位に作用させる必要が

あるため、治療において有効に用いるには、ドラッグデリバリーシステム（DDS：薬物送達システム）が

必要である。これらによって実現される再生医療や遺伝子治療などについて理解を深める。こうしたDDS

を理解するには、一般の薬剤・製剤についてだけでなく、高分子の有機化学、物理化学、生体の生理機能、

細胞生物学などの基礎知識を必要とする。本講義では、これら必要な基礎の解説を含め、DDSに関する発

展的知識を学習する。《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

） (1) 遺伝子、タンパク質、細胞性医薬品などに用いられるDDSを学ぶ。

(2) DDSを設計・調製する上で必要となる薬学・生物学・医学・材料学的基礎を習得する。

(3) DDSを利用した再生医療・遺伝子治療・癌治療を取り上げ、その理論的背景と実際を学ぶ。

【到達目標】

(1) 医療の進歩（遺伝子診断、遺伝子治療、移植・再生医療、難病治療など）に伴う生命観の変遷

を概説できる。

(2) 従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を列挙できる。

(3) DDSの概念と有用性について説明できる。

(4) ターゲティングの概要と意義について説明できる。

(5) 代表的な細胞増殖因子を挙げ、それらの役割を概説できる。

(6) 臓器移植と免疫反応の関わり（拒絶反応、免疫抑制剤など）について説明できる。

(7) 製剤分野で汎用される高分子の物性について説明できる。

(8) 製剤材料としての分子集合体について説明できる。

(9) 生体高分子と相互作用しうる官能基を列挙できる。

(10) 代表的な再生医療・遺伝子治療・癌治療を挙げ、それらの特徴について説明できる。


(1) 定期試験による。

(2) 出席状況と受講態度を考慮する。

(3) 必要に応じてレポートの提出を求め評価の対象とする。

【教科書】

講義内容はプリントにして配布する。


「今日のDDS・薬物送達システム」（医薬ジャーナル社）1999年

「進歩する薬物治療 DDS最前線第2版」（廣川書店）2010年

【授業計画】


1 9/29 火 2 DDSと生体材

料

DDSの概要と意義、製剤分野で汎用される高分子

の物性を理解する。

C3(2)-1-1、C16(1)-3-2、C16(1)-3-3、

C16(1)-3-5、C16(1)-3-6、C16(3)-1-1、

C16(3)-1-2

上田寛樹

薬4 - 077

先端医療薬剤学

薬 4(選)

2 10/6 火 2 DDSによるタ

ーゲティング

ターゲティングの概要と意義を理解する。

C16(3)-3-1 上田寛樹

3 10/13 火 2

タンパク質薬

物のための

DDS

タンパク質医薬品の特性と DDS の必要性を理解す

る。

C6(2)-3-1、C6(2)-3-2

上田寛樹

4 10/20 火 2 再生医療再生医療の概要を学び、DDSの必要性を理解する。

C9(5)-4-2 上田寛樹

5 10/27 火 2 遺伝子治療

遺伝子診断・治療の意義と問題点を理解する。

C9(2)-2-1、C9(6)-1-1、C9(6)-3-2、

C9(6)-3-3、C9(6)-3-4

上田寛樹

6 11/10 火 2 細胞治療細胞治療の概要と意義を理解する。

A(1)-3-1、C10(2)-2-1 上田寛樹

7 11/17 火 2 ナノテクノロ

ジーナノテクノロジーを用いた DDS について考える。上田寛樹

8 11/24 火 2 まとめ総合的な課題について問題解決を行う。上田寛樹


毎回の講義時に次回分資料を前もって配布するので、次の講義までに予習して下さい。薬剤学など既修得

科目における該当箇所を復習していれば理解の助けになります（該当箇所はその都度指示します）。講義

中に配布する資料を用いて復習して下さい。講義に集中し、重要箇所については各自資料にメモを取るよ

うにして下さい。


火曜日 17:00〜18:30

【その他】

講義時に重要箇所の復習、関連ある箇所の参照を行うので、前回配布した資料を持参してください。それ

以外の資料が必要の際はその都度、前もって指示、あるいは配布します。

薬4 - 078

ペット医薬品学

薬 4(選)

ペット医薬品学 Pet Pharmacy

(薬学部)

清宮健一教授


【授業概要】

ペットの生物学的特性に応じて処方される薬物や種差に起因する薬物の作用と動態の相違について理解

し、ペット医療に貢献できる薬剤師としての基本的知識を修得する。ペット医療で使用されている医薬品

に関して、ペット専用医薬品（駆虫薬、殺虫薬、ワクチンなど）、動物用医薬品（人体用医薬品との違い）、

ペットの問題行動の治療薬、ペット種差に起因する薬物の作用と動態の相違、ペット医療における医薬品

と法規制などを解説する。《コアカリキュラム準拠、含独自教育》

【教育目標】

ペットの病気の治療や予防のために、動物用医薬品や人体用医薬品を用いた適正な薬物療法に関する基本

的知識を習得する。

【到達目標】

（１）ペット医療で医薬品が適正に使用されるための生物学的特性を説明できる。

（２）ペット種差に起因する医薬品の作用と体内動態の相違について説明できる。

（３）動物用医薬品の使用目的、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。

（４）ペット医療における人体用医薬品の適正な適用を説明できる。


課題演習問題、受講態度、出席20%

レポート80%

【教科書】

プリントを配布する


「もっともくわしい動物の薬の本」矢沢サイエンスオフィス編（学研マーケティング）2009年

「小動物の臨床薬理学」尾崎博、西村亮平編（文永堂）2003年

「小動物の治療薬」桃井康行編（文永堂）2006年

「最新獣医治療薬マニュアル」尾崎博訳（インダーズ）2004年

【授業計画】


1 9/25 金 1

ペット医薬品

についての基

礎

動物用医薬品《独自教育》、ペットにおける薬物毒

性《独自教育》、動物用医薬品の問題点（残留性）

C11(1)-3-5、動物用医薬品登録販売者《独自教育》

清宮健一

2 10/2 金 1 がんイヌ・ネコのがんと抗がん薬 C8(1)-5-1,

C14(5)-6-2, C14(5)-8, C14(5)-9 清宮健一

3 10/9 金 1 心不全

イヌ・ネコの心不全と治療薬 C14(1)-2-4,

C14(2)-2-3, C15(3)-4-3、イヌの気管虚脱《独

自教育》

清宮健一

4 10/16 金 1

フィラリア症、

てんかん、糖尿

病

フィラリア症と予防・治療薬《独自教育》、イヌの

てんかんと治療薬 C13(2)-1-4, C14(3)-6-3、

イヌ・ネコの糖尿病と治療薬 C13(3)-5-1,

C14(3)-5-1

清宮健一

薬4 - 079

ペット医薬品学

薬 4(選)

5 10/23 金 1 泌尿器疾患

イヌ・ネコの慢性腎不全と療法食・治療薬

C8(1)-8-1, C14(1)-2-2, C14(3)-1、イヌ・ネ

コの尿石症と療法食・治療薬 C14(3)-1

清宮健一

6 10/30 金 1 感染症、寄生虫

人獣共通感染症／動物由来感染症（Zoonosis）《独

自教育》、イヌ伝染性気管気管支炎《独自教育》、

イヌ・ジステンバー《独自教育》、外部寄生虫感染

と駆虫薬《独自教育》, C14(5)-3-1、真菌症と治

療薬 C14(5)-4-1

清宮健一

7 11/6 金 1 ペットの問題

行動

イヌ・ネコの問題行動と神経症《独自教育》、イヌ・

ネコの問題行動の薬物療法 C13(2)-1-5, 、イヌ

の分離不安の行動療法《独自教育》、イヌの痴呆症

とサプリメント《独自教育》

清宮健一

8 11/13 金 1 まとめイヌ・ネコの各種疾患と治療薬のまとめ清宮健一



授業テーマと関連のある既修得科目の該当箇所を復習する（該当箇所はその都度指示する）。


（１）講義プリントをよく読んで復習する。理解できない箇所は、教員に質問すること。

（２）授業で取り上げた重要なキーワードや語句の意味を理解し、口頭や文章で説明できるようにする。

（３）課題演習問題（宿題）に取り組む。


木曜日 17：00～18：30

【その他】

課題演習問題（宿題）の提出期限は、翌週木曜日の 13：00 までとする。（提出場所は M-458 ファ

イルボックス）

薬4 - 080

薬剤経済学

薬 4(必)

薬剤経済学 Pharmaceutical Economics

(薬学部)

西山信好教授

4年次後期必修 1単位講義・演習

【授業概要】

公平で質の高い医療を受ける患者の権利を保障するしくみを理解するために、薬剤経済及び社会保障制度

の基本的知識を修得する。《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

日本の医療保健制度を理解する。

日本の社会保障制度を理解する。

薬剤経済学の基礎を理解する。

【到達目標】

国民医療費の動向を概説できる。

保険医療と薬価制度の関係を概説できる。

診療報酬と薬価基準について説明できる。

医療費の内訳を概説できる。

薬物治療の経済評価手法を概説できる。

代表的な症例をもとに、薬物治療を経済的な観点から解析できる。

日本における社会保障制度のしくみを説明できる。

社会保障制度の中での医療保険制度の役割を概説できる。

介護保険制度のしくみを説明できる。

高齢者医療保健制度のしくみを説明できる。

医療保険の成り立ちと現状を説明できる。

医療保険のしくみを説明できる。

医療保険の種類を列挙できる。

国民の福祉健康における医療保険の貢献と問題点について概説できる。



【教科書】

指定しない


「薬剤経済学演習プリント」編著: 西山信好（オリジナル演習プリント） 2015年

「コアカリ重点ポイント集」Vol 3. （薬学ゼミナール）

「薬剤師国家試験対策参考書」Vol 8. （薬学ゼミナール）

「領域別問題集」〔改訂版〕」Vol 8 （薬学ゼミナール）

【授業計画】


1 12/9 水 1 社会保障制度医療保険の成り立ちと現状、医療保険のしくみ

C18(2)-2-1、C18(2)-2-2 西山信好

2 12/9 水 2 社会保障制度

医療保険の種類、国民の福祉健康における医療保険

の貢献と問題点

C18(2)-2-3、C18(2)-2-4

西山信好

薬4 - 081

薬剤経済学

薬 4(必)

3 12/16 水 1 社会保障制度

介護保険制度のしくみ、高齢者医療保健制度のしく

み

C18(2)-1-3、C18(2)-1-4

西山信好

4 12/16 水 2 社会保障制度

日本における社会保障制度のしくみ、社会保障制度

の中での医療保険制度の役割 C18(2)-1-1、

C18(2)-1-2

西山信好

5 1/6 水 1 薬剤経済学診療報酬と薬価基準

C18(2)-3-3 西山信好

6 1/6 水 2 薬剤経済学医療費の内訳

C18(2)-3-4 西山信好

7 1/13 水 1 薬剤経済学国民医療費の動向、保険医療と薬価制度の関係

C18(2)-3-1、C18(2)-3-2 西山信好

8 1/13 水 2 薬剤経済学

薬物治療の経済評価手法、薬物治療の経済的な観点

からの解析

C18(2)-3-5、C18(2)-3-6

西山信好



当該講義のプリント、参考書をよく読んで授業の内容を復習すること。


金曜日 13：40～18：30

【その他】

授業中に人の出入りがあると出席している学生や教員の集中力が阻害されるので講義室は施錠する

（遅刻者は入室不可）。

わからないことがあれば担当教員のオフィスアワー等も利用して積極的に質問すること。

但し、自己都合で授業を欠席したり、授業中の態度が適切でない学生には、それなりの対応になるの

で注意すること。

薬4 - 082

薬物治療学Ⅳ(応用)

薬 4(必）

薬物治療学Ⅳ(応用) Pharmacological Therapeutics Ⅳ

(薬学部)

岩崎剛教授、辻野健教授


【授業概要】

代表的な疾患に伴う症候・検査値異常から患者情報を取得し、患者の病態を理解し、患者個々に応じた薬

の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画でき

るようになるための実践的な知識と技能を修得する（薬物治療学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの復習・応用編）《コアカリ

キュラム準拠》

【教育目標】

（1）代表的な疾患に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬

の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に

参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識と技能を修得する。

（2）薬物治療学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで学習した項目を復習・整理し、薬物治療に関する基本的知識と技能を修

得する。

（3）実務実習に必要なより実践的な薬物治療学を習得する。

【到達目標】

（１）血液疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（２）消化器疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（３）生殖器疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（４）循環器疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（５）神経・筋疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（６）内分泌・代謝疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（７）呼吸器疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（８）腎・尿路疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（９）精神疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（１０）骨・関節疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（１１）免疫・アレルギー疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（１２）眼疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（１３）耳鼻咽喉科・皮膚疾患の病態生理、臨床症状、検査値の異常、治療薬について説明できる。

（１４）悪性腫瘍の種類と薬理学的特徴および臨床症状、検査値の異常について説明できる。

（１５）悪性腫瘍の治療および緩和医療について説明できる。

（１６）疾患例に基づき情報を収集し適切な薬物治療を考案する。



【教科書】

「ベーシック薬学教科書シリーズ１９薬物治療学」編：平井みどり・三木知博（化学同人）

20１１年


「薬剤師・薬学生のための臨床医学テキスト」編：大野勲他（薬事日報社） 2007年

【授業計画】


1 9/25 金 2 血液疾患

・血液疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(2)-3

・血液疾患の薬物治療 C14(2)-3

・血液疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物治

療を中心とした実践的な医療について講義する）

C14(2)-3

岩崎剛

薬4 - 083


薬 4(必）

2 10/2 金 2 消化器疾患

・消化器疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(2)-4

・消化器疾患の薬物治療 C14(2)-4

・消化器疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物

治療を中心とした実践的な医療について講義す

る） C14(2)-4

岩崎剛

3 10/9 金 2 生殖器疾患

・生殖器疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(3)-2

・生殖器疾患の薬物治療 C14(3)-2

・生殖器疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物

治療を中心とした実践的な医療について講義する）

C14(3)-2

岩崎剛

4 10/16 金 2 循環器疾患

・循環器疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(2)-2-1～6

・循環器疾患の薬物治療 C14(2) -2-1～6

・循環器疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物


C14(2) -2-1～6

辻野健

5 10/23 金 2 精神疾患

・精神疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(4)-1

・精神疾患の薬物治療 C14(4)-1

・精神疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物治

療を中心とした実践的な医療について講義する）

C14(4)-1

岩崎剛

6 10/30 金 2 内分泌・代謝疾

患

・内分泌・代謝疾患の病態生理、臨床症状、検査所

見 C14(3)-4-1～5, C14(3)-5-1～3

・内分泌・代謝疾患の薬物治療 C14(3)-4-1～

5, C14(3)-5-1～3

・内分泌・代謝疾患患者の医療の実際（医療現場で

の薬物治療を中心とした実践的な医療について講

義する） C14(3)-4-1～5, C14(3)-5-1～3

辻野健

7 11/6 金 2 呼吸器疾患

・呼吸器疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(3)-3-1～3

・呼吸器疾患の薬物治療 C14(3)-3-1～3

・呼吸器疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物


C14(3)-3-1～3

辻野健

8 11/13 金 2 腎・尿路疾患

・腎・尿路疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(3) 1-1～4

・腎・尿路疾患の薬物治療 C14(3) 1-1～4

・腎・尿路疾患患者の医療の実際（医療現場での薬

物治療を中心とした実践的な医療について講義す

る） C14(3) 1-1～4

辻野健

9 11/20 金 2 神経・筋疾患

・神経・筋疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(3)-6-1～6

・神経・筋疾患の薬物治療 C14(3)-6-1～6

・神経・筋疾患患者の医療の実際（医療現場での薬


る） C14(3)-6-1～6

辻野健

10 11/27 金 2 骨・関節疾患

・骨・関節疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(4)-5

・骨・関節疾患の薬物治療 C14(4)-5

・骨・関節疾患患者の医療の実際（医療現場での薬


る） C14(4)-5

岩崎剛

11 12/4 金 2 免疫・アレルギ

ー疾患

・免疫・アレルギー疾患の病態生理、臨床症状、検

査所見 C14(4)-6

・免疫・アレルギー疾患の薬物治療 C14(4)-6

・免疫・アレルギー疾患患者の医療の実際（医療現

場での薬物治療を中心とした実践的な医療につい

て講義する） C14(4)-6

岩崎剛

薬4 - 084


薬 4(必）

12 12/11 金 2 眼疾患

・眼疾患の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(4)-4

・眼疾患の薬物治療 C14(4)-4

・眼疾患患者の医療の実際（医療現場での薬物治療

を中心とした実践的な医療について講義する）

C14(4)-4

岩崎剛

13 12/18 金 2 耳鼻咽喉科・皮

膚疾患

・耳鼻咽喉科・皮膚患の病態生理、臨床症状、検査

所見 C14(4)-2

・耳鼻咽喉科・皮膚疾患の薬物治療 C14(4)-2

・耳鼻咽喉科・皮膚疾患患者の医療の実際（医療現

場での薬物治療を中心とした実践的な医療につい

て講義する） C14(4)-2

岩崎剛

14 12/25 金 2 悪性腫瘍

・抗がん剤の種類と特徴 C14(5)-8, 9

・悪性腫瘍の病態生理、臨床症状、検査所見

C14(5)-7

岩崎剛

15 1/8 金 2 悪性腫瘍・緩和

医療・総合演習

・悪性腫瘍の治療 C14(5)-7

・緩和医療 C14(4)-8

・疾患例に基づき適切な薬物治療を考案する

C14(2)-5-1, C14(3)-7-1,C14(4)-9-1

岩崎剛


（事前の取り組み）

・教科書による授業と関連のある範囲の予習

（事後の取り組み）

・教科書による授業と関連のある範囲の復習

・授業範囲の演習問題（CBT 対策問題、国試対策問題）を行う


金曜日 12 時 40 分～13 時 30 分（岩崎、辻野）

【その他】

なし

薬4 - 085

ライフステージ対応薬物治療学

薬 4(選)

ライフステージ対応薬物治療学 Pharmacological Therapeutics Based on Life Stage

(薬学部)

前田真貴子非常勤講師


【授業概要】

CBTおよび国家試験の過去問から、妊婦・授乳婦、乳幼児、小児、高齢者、腎・肝・心疾患を伴った患者

への薬物治療に関する問題を解きながら、知っておくべき知識の復習を行う。《コアカリキュラム準拠》

【教育目標】

(1) 疾病に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の選択、用

法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるよう

になるために、薬物治療に関する基本的知識と技能を修得する。

(2) 代表的な疾患における薬物治療と非薬物治療（外科手術、食事療法など）の位置づけを理解し、適切

な治療薬の選択について、薬効薬理、薬物動態に基づく判断力を養う。

(3) 個々の患者への適正な薬物治療に貢献できるようになるために、各ライフステージにおける患者の身

体的・精神的状態、社会的状況、生死観などを理解し、患者からの情報の収集・評価に必要な基本的

知識を修得する。

【到達目標】

(1) 薬物治療におけるライフステージの概念を説明ができる。

(2) 生殖、妊娠時における薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(3) 授乳婦に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(4) 新生児、乳児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(5) 幼児、小児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(6) 高齢者に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(7) 腎臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(8) 肝臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。

(9) 心臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。


毎講義時に実施する試験 60％

レポート・課題への取組 20％

出席状況 20％

再試験は実施しない

【教科書】

プリントを配布します。


CBTおよび薬剤師国家試験用の「薬物治療分野」の問題集

【授業計画】


1 1/5 火 3 オリエンテー

ション

ライフステージと薬物治療との関連について、授業

の進め方について概説前田真貴子

2 1/5 火 4 妊婦における

薬物治療

妊婦・授乳婦における薬物治療に関する問題の解答

と解説

C15(3)-3-1

前田真貴子

3 1/12 火 3

授乳婦、新生

児、乳児、幼児、

小児に対する

薬物治療

授乳婦、新生児、乳児、幼児、小児に対する薬物治

療に関する問題の解答と解説 C15(3)-3-2、

C15(3)-2-1、C15(3)-2-2

前田真貴子

薬4 - 086

ライフステージ対応薬物治療学

薬 4(選)

4 1/12 火 4 高齢者に対す

る薬物治療

高齢者に対する薬物治療に関する問題の解答と解

説

C15(3)-2-3

前田真貴子

5 1/18 月 2

腎・肝臓疾患を

伴った患者に

おける薬物治

療

腎・肝臓疾患を伴った患者における薬物治療に関す

る問題の解答と解説

C15(3)-4-1、C15(3)-4-2

前田真貴子

6 1/19 火 3

心臓疾患を伴

った患者にお

ける薬物治療

心臓疾患、糖尿病を伴った患者における薬物治療に

関する問題の解答と解説 C15(3)-4-3 前田真貴子

7 1/19 火 4

代謝性疾患伴

った患者にお

ける薬物治療

代謝性疾患（糖尿病など）を伴った患者における薬

物治療に関する問題の解答と解説

C15(3)-3-3

前田真貴子

8 1/25 月 2 総論まとめ、復習前田真貴子


＜事前の取組み＞

特に、てんかん薬、糖尿病薬、循環器系薬剤については、薬理学、薬物治療学で学んだ内容について復習

をしておくこと。

＜事後の取組み＞

講義で行った問題を復習する。


なし

【その他】

なし

薬4 - 087

臨床漢方治療学

薬 4(選)

臨床漢方治療学 Clinical Therapeutics of Kampo Medicine

(薬学部)

戴毅教授、三木純平臨床実習教授


【授業概要】

本科目は、１年生で履修した「漢方医学入門」、４年前期で履修した「漢方治療学」、4年後期で履修した

「漢方方剤学」の知識を基礎に、代表的な疾患の漢方治療法について学ぶ。

《独自教育》

【教育目標】

各疾患における漢方処方の適用を理解するために、臨床各科における漢方治療の基本的な知識と技能を習

得する。

【到達目標】

(1) 呼吸器疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(2) 消化器疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(3) 循環器疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(4) 泌尿器疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(5) 神経・筋疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(6) 婦人科疾患に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(7) ガン治療に用いる漢方薬とその使用法を説明できる。

(8) 現場での漢方調剤と服薬指導を説明できる。


出席、授業態度、レポート等によって総合評価する。出席および授業態度10％、レポート90％

【教科書】

授業中に講義資料を配布する。


(1) 「薬学生のための漢方医薬学」編：山田陽城、花輪壽彦、金成俊（南江堂）2007年

(2) 「 JJNブックス絵でみる和漢診療学」著：寺沢捷年（医学書院）1997年

(3) 「モノグラフ漢方方剤の薬効・薬理」著：丁宗鉄、鳥居塚和生（医歯薬出版株式会社）2009年

(4) 「病態からみた漢方薬物ガイドライン」著：岡村信幸（京都廣川書店）2009年

(5) 「 EBM漢方第2 版」編：寺澤捷年、喜多敏明、関矢信康（医歯薬出版株式会社）2007年

(6) 「漢方医療薬学の基礎第2 版」編：野村靖幸（廣川書店）2011年

【授業計画】


1 11/10 火 3 呼吸器疾患の

漢方治療かぜ症候群、気管支炎、気管支喘息などの漢方治療戴毅

2 11/10 火 4 消化器疾患の

漢方治療

慢性胃炎、FD、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、

下痢、便秘などの漢方治療戴毅

3 11/17 火 3

泌尿器・循環器

疾患の漢方治

療

泌尿器不定愁訴、再発性膀胱炎、前立腺肥大、尿路

結石、本態性高血圧、本態性低血圧などの漢方治療戴毅

薬4 - 088

臨床漢方治療学

薬 4(選)

4 11/17 火 4 精神神経系疾

患の漢方治療

不安障害、不眠症、常習頭痛、認知症などの漢方治

療戴毅

5 11/19 木 1 運動器疾患の

漢方治療

関節リュウマチ、腰痛症、坐骨神経痛、変形性膝関

節症などの漢方治療戴毅

6 11/19 木 2 婦人科疾患の

漢方治療

更年期障害、月経前症候群、月経痛、月経障害など

の漢方治療戴毅

7 11/24 火 3 薬局現場での

漢方調剤薬局現場での漢方調剤と服薬指導

三木純平

戴毅

8 11/24 火 4 腫瘍の漢方治

療ガン治療に用いる漢方薬とその使用法戴毅





講義資料や参考図書をよく読んで復習する。その際に、講義プリントを活用して、授業で説明のあったス

ライドとテキスト本文の該当箇所を対応させながら読み進めること。理解できない箇所は、教員に質問す

ること。


金曜日１２：３０～１３：３０

【その他】

なし

薬4 - 089

臨床薬効評価学

薬 4(選)

臨床薬効評価学 Clinical Evaluation of Medicine and Therapeutics

(薬学部)

南畝晋平講師、大野雅子講師


【授業概要】

臨床試験、治験の意味やそれを行う上で必要な知識を学習する。


【教育目標】

新薬が市場に出るまでには、候補物質の効果や毒性を動物で調べるだけでなく、人での有効性や副作用（安

全性）を確認するために厚生労働省が定めた医薬品の臨床試験実施基準（GCP）に従って臨床試験（治験

とは人体実験である）が行われる必要がある。治験は医薬品開発の成否を決める最も重要な総まとめのス

テップであり、本講義では、治験がヘルシンキ宣言を遵守し倫理的かつ科学的に質の高いものであるべき

ことを理解する。そして、臨床開発段階でどのような過程を経て治験がスタートし、薬品が「医薬品」と

して評価・承認された後に市場に出回ることになっているのかについての基本的知識と技能を身につけ

る。

【到達目標】

(1) 治験に関してヘルシンキ宣言が意図するところを説明できる。

(2) 医薬品創製における治験の役割を説明できる。

(3) 治験（第Ⅰ、Ⅱ、およびⅢ相）の内容を説明できる。

(4) 治験業務に携わる各組織の役割と責任を概説できる。

(5) 治験における薬剤師の役割（治験薬管理者など）を説明できる。

(6) 治験コーディネーターの業務と責任を説明できる。

(7) 治験に際し、被験者に説明すべき項目を列挙できる。



【教科書】

講義に使用するパワーポイントの抜粋プリントを配布する。


「スタンダード薬学シリーズ８医薬品の開発と生産」日本薬学会編（東京化学同人）2005年

【授業計画】


1 9/30 水 2 治験の意義

臨床試験と治験との違いはなにか？

A(2)-4-1、C17(1)-4-1

ヘルシンキ宣言とはなにか？ A(2)-2-1

南畝晋平

2 10/7 水 2 治験の組織と

役割・責任

治験を実施するための組織・体制について

C17(1)-4-2

各組織の役割と責任について C17(1)-4-2

南畝晋平

3 10/14 水 2 治験の公正性

確保

治験に関わる規制について C17(1)-4-2、

C17(1)-4-4

インフォームドコンセントについて

A(2)-2-3

南畝晋平

4 10/21 水 2 治験の相と分

類

治験（第Ⅰ、Ⅱ、およびⅢ相）の内容はどの

ようなものか？ C17(1)-4-2 南畝晋平

薬4 - 090

臨床薬効評価学

薬 4(選)

5 10/28 水 2

試験デザイン

と臨床評価項

目

南畝晋平

6 11/4 水 2 CRC及び薬剤

師の役割

治験コーディネーター(CRC) やSite

management organization (SMO)は臨床

試験にどのようにかかわるのか？

C17(1)-4-2

南畝晋平

7 11/11 水 2 遺伝子多型と

臨床試験

遺伝子多型を考慮した前向き臨床試験

《独自教育》大野雅子

8 11/18 水 2 演習とまとめ授業全体の総括南畝晋平


授業後、十分に復習すること。


水曜日 12:40～13:40、金曜日 12:40～13:40

【その他】

なし

薬4 - 091

2015 年度 シラバス 第4学年次用 - HUHS · 2015 年度 シラバス ... 「図解 薬害・副作用学」 川西正祐、小野尾秀樹、賀川義之 編（南山堂）2013年

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2015 年度シラバス第4学年次用 - HUHS · 2015 年度シラバス ... 「図解薬害・副作用学」川西正祐、小野尾秀樹、賀川義之編（南山堂）2013年