運用担当者からみた AWSへシステム移行する際に 気にしてほしい5つのこと CM re:Growth Developers.IO Meetup 01 classmethod.jp 1 2013/12/10 Kazuki Ueki
Jun 30, 2015
運用担当者からみた AWSへシステム移行する際に 気にしてほしい5つのこと
CM re:Growth Developers.IO Meetup 01
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2013/12/10 Kazuki Ueki
本日お話する内容
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• 運用からみたAWS移行のハマりどころ
• テクニカルな話はでてきません
自己紹介 名前:植木 和樹(うえき かずき)
年齢:37歳 出身:新潟県妙高市(単身赴任中) 元製造業情報システムG常駐 主にUnixサーバエンジニア(監視、保守) 資格:IPAITサービスマネージャ IPA システムアーキテクト JAWS北陸コアメンバー(JAWS DAYS 2013~) JAWS埼玉コアメンバー(2013年8月~) 好きなAWSサービス:SQS
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@czkuk
Developers.IO
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• 主に運用よりのブログを書いてます
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早速ですが既存システムの
AWS移行を考えてみましょう
とあるWebシステム
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AWSへ移行
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AZ-a AZ-c
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かんたん?
実際の業務
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一般ユーザー
1.協力会社
2.リリース
3.監視
4.保守
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1. 協力会社
理想
• FTPサーバーやめてS3にしよう
• RDSはプライベートネットワークにあるので安全
• SES使えばメールサーバいらないよね
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実際
「FFFTPからS3って使えるの?」
「FTPが使えないと外部業者のシステム見直しが必要になるんだよねぇ」
「DBに別のシステムから毎日データ取りに来てるみたい・・・」
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ベストプラクティス
• システムへのデータの流れをすべて洗い出す(地道にヒアリング)
• ログファイルから通信を洗い出す
• 移行計画にオペトレを含める
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2. リリース
勘違い
• これまで通りFTPでアップします (全部のWebサーバーに!)
• AutoScalingすると「今の」サーバーが増えるんでしょ?
• アプリサーバーが2台になると処理が分散されるんでしょ?
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実際
• いつの間にか1号機と2号機で挙動が違う
• 1号機から2号機に繋ぎ直したら作業がリセットされた
• AMIから起動したらバージョンが元に戻った
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ベストプラクティス
• AMIを使う
• Chefを使う
• 更新分はS3やgitから持ってくる
• EC2ローカルにデータは置かない (S3、ElastiCache、RDS)
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3. 監視
よくある勘違い
• CloudWatchで監視は十分
• 異常があったらCloudWatchが通知してくれる
• 通知先は開発担当のアドレスでいいよね
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実際
• JVMのメモリ監視してもらいんだけど
• メトリクスにアラート設定するの面倒
• 1ヶ月前のCloudWatchのグラフがみたい
• 夜間や土日に担当者と連絡とれない
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ベストプラクティス
• Web1台だけでもELB使う
• Zabbix、Cactiでミドルウェアも監視する
• CloudWatchのメトリクスは最低1年保存
• 24/365有人監視「HOOT24」
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4. 保守
勘違い
• CloudWatchがあれば障害原因がわかる
• ログファイルは fluentd でS3に置いておけば大丈夫
• いざとなったらMySQLに接続してゴニョゴニョ
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実際
• ログ流れちゃってる
• ミドルウェアの傾向変化を含めて俯瞰的にグラフの傾向をみたい
• S3に細切れになったログどうやってgrepするの?
• 開発PCからどうやってMySQLに繋げるの?
• AWS内部で障害起きてない?
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ベストプラクティス
• Zabbix、Cactiでミドルウェアも監視する
• RDSのログも保存しておく
• 保守用経路(踏み台、VPN)を用意する
• AWSサポート(ビジネス) 利用料金の10% ※CMメンバーズなら5%
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移行時に気にしてもらいたいこと
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一般ユーザー
1.協力会社
2.リリース
3.監視
4.保守
移行時に気にしてもらいたいこと
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一般ユーザー
そのシステムを使う人
1.協力会社
2.リリース
3.監視
4.保守
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運用担当者からみた
AWSへシステム移行する際に
気にしてほしい5つのこと
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・・・5つ目は?
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5. 数年後の担当者
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IT会社の平均勤続年数
「3~5年」
http://www.part-arbeit.jp/info/useful/it_company_average_years_of_service/
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社員の異動・退職
「プログラマ定年」
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あなたが構築したシステムは
あなたがいなくなっても
使われ続ける
「それを聞いて私決めたんです。自分一人がいくら技術を磨いてもしょうがない。チームをまとめフローを整備し、組織として運用を行うこと。そうすれば誰か一人いなくなってもサービスレベルは落ちない。会社として同じクオリティの運用を継続的に提供できる」
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「なれる!SE2 基礎から学ぶ運用構築」より
http://www.amazon.co.jp/dp/4048689371
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Amazon Web Services
日進月歩
革新的なインフラ
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後世に知見を残す
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Developers.IO
ご清聴ありがとうございました
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