RTミドルウエアコンテスト必勝法 佐々木毅 芝浦工業大学 デザイン工学部デザイン工学科
RTミドルウエアコンテスト必勝法
佐々木毅
芝浦工業大学
デザイン工学部デザイン工学科
RTミドルウエアコンテスト
• RTミドルウエアに関する下記に該当する作品を対象としたコンテスト
–システム構築に便利なソフトウェアライブラリや
ハードウェア要素の部品化(RTコンポーネント化)
– RTミドルウエア技術を利用した開発ツール
–既開発の部品(RTコンポーネント)を組み合わせたシステムによるロボットサービスの実現
• 計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会の特別セッションとしての企画
表彰について
• 最優秀賞 • 総合評価として一番優秀な開発成果に対して表彰
• 奨励賞 • 協賛団体・個人がそれぞれ定めた審査基準を基に表彰
–ビギナー限定賞
• コンテストの初心者(奨励賞の未受賞者)に限定した賞
※各賞は重複して受賞可能
これまでの作品
• RTミドルウエアコンテスト2007
– 分散レーザレンジファインダのキャリブレーション支援(群)
• RTミドルウエアコンテスト2008
– 効率的なRTシステム開発および運用のための汎用ビューワ
• RTミドルウエアコンテスト2009
– 効率的な入力データ生成のためのファンクションジェネレータ
• RTミドルウエアコンテスト2010
– 汎用データ処理のための演算コンポーネント
• RTミドルウエアコンテスト2012
– RTによるプレゼンテーション支援(群)
RTミドルウエアコンテスト
2007
分散レーザレンジファインダのキャリブレーション支援
• テーマ
– RT ミドルウエアの利点を活かしたシステムの開発
知能化空間
RT要素が分散配置
RTミドルウエア
ネットワークを介した分散機器やコンポーネントの連携が可能
LRFの自動キャリブレーション
• 2台のLRFの観測領域の重なり部分で、人間や
ロボットなどを移動させる
コンテストを終えて
• RTミドルウエアを使う中で、結果的に全て
自分で作成していくことに
• 開発・運用段階で誰でも使える汎用的な
コンポーネントが必要
RTミドルウエアコンテスト
2008-2010
効率的なRTシステム開発および運用のための汎用ビューワ
効率的な入力データ生成のためのファンクションジェネレータ
汎用データ処理のための演算コンポーネント
開発の背景
• テーマ
– 汎用的で幅広い用途に利用可能な基本コンポーネントの開発
• RTコンポーネントによるシステム
– 開発段階
• それぞれのコンポーネントの動作確認
• 様々なデータ処理手法の比較· 検討
– 運用段階
• 異常発生時の原因の早期発見
• 動作指令生成
• 入出力や情報処理機能を提供する汎用的な基本コンポーネント群が必要
ビューワコンポーネントの構成
GnuplotViewerの実用例
レーザレンジファインダによるoccupancy gridの表示
3次元距離測定カメラ(SwissRanger
SR-3000)の距離画像の表示
マイクから入力した音声データの表示 音声データのフーリエ解析結果の表示
ファンクションジェネレータコンポーネント(FunctionGenerator)の構成
FunctionGeneratorの実用例 – LRFを用いた
人間トラッキングにおけるパラメータの影響の検証 –
クラスタリング
パラメータ 十分な大きさの
クラスタが構成できず、片足を見失っている
このときのトラッキング
コンポーネントによる
位置推定結果
クラスタが大きく
なりすぎてしまい、
2人を1人として計測
クラスタの構成が
適切に行われ、
正しい位置を計測
LRF
小 中 大
演算コンポーネント(DataProcessing)
の構成
DataProcessingの利用例
• 座標変換
• 指令生成
• 画像処理
コンテストを終えて
• これらのコンテストの間に、様々なコンポーネントの
開発、導入方法の整備が進んだ
• 要素機能やツールのみでなく、RTコンポーネントを
利用することで何が実現できるのか、どのような
利点があるのかを示せるようなアプリケーションの
提示が必要
RTミドルウエアコンテスト
2012
RTによるプレゼンテーション支援
• テーマ
–今までRTが使われてこなかった対象への
RTミドルウエアの適用
• 既存の利用者へのRT ミドルウエアの新たな適用可能性の提示
• 一般の人々や教育者、技術者といった様々な対象への
デモンストレーション
プレゼンテーションコンポーネント(CVPresentation)の機能
プレゼンテーションコンポーネント(CVPresentation)の構成
アプリケーション例
• レーザポインタを用いたスライド内への描画
• LRFを用いた手の動きによるスライド操作
コンポーネントの設計要件の確認
• 一般の人々(高校生なども含む) – デモンストレーションとしての
面白さを出せること
• 教育者 – 効果的な学習素材と
なり得ること
• 技術者(技術者を目指す大学生なども含む) – RTミドルウエアの
利点を伝えられること
– 自身も貢献できることを
示せるものであること
(開発者への導入)
・RTを用いた、これまでにない
プレゼンテーション
・PBL (Project Based Learning)や
共同学習(collaborative learning)の素材を提供
・コンポーネントの追加・変更による機能の拡張、変更
・ネットワークを介した分散機器・コンポーネントの連携
・多様なアイディアを実現できることを提示
・開発者のレベルに応じて機能を実現できることを
提示 例)ハードウエア(センサ、アクチュエータ)は必ずしも不要
RTミドルウエア必勝法
• コンセプトを明確にする
–ただ研究していることを作品にするのではなく、
誰を対象に何を実現したいのかを示す
• オリジナリティを出す
–既存の作品と同じテーマだと比較される
–アイディア次第でコンポーネント1つでも最優秀賞はとれる
• マニュアルをしっかり作る
– これがないと話にならない
Thank you for
your attention!
ロボティクスシステムデザイン 佐々木研究室 Robotics System Design Laboratory – Sasaki Lab.
http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~sasaki-t/