V E C T O R All Copyright Reserved, © Vector co. ,Ltd. ベクトルセミナー 震災復興期の従業員メンタルヘルスケア 2011 年 5 月 12 日 15 : 30 ~ 17 : 00 株式会社ベクトル
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ベクトルセミナー
震災復興期の従業員メンタルヘルスケア
2011年 5月 12日15: 30~ 17: 00株式会社ベクトル
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◆ 第一部
○ 被災地域における心理的過程○ ストレスとは○ 被災時特有のストレスとは~トラウマ(心的外傷)○ トラウマが引き起こす心身の反応と障害○ 被災地域以外でのストレスと反応○ 今一度おさらい ・ うつ病 ・ 喪の作業 ・ 傾聴○ 支援者自身のこころのケア
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被災地域における心理的過程
◆ ストレス反応は時間と共に変化していきます。 その変化を通常4つの反応期に分けて考えます(分け方はいくつかあります)。
・ 時期や過程は目安であって必ずその通り進むとは限りません。・ 災害は、被災者に大きなストレスを与えます。 ストレスの程度は災害状況の深刻さや被災者自身の性格特性などによって異なります。・ それぞれの時期に身体・思考・感情・行動などに現れます。
1.急性期(発生直後から数日)
2.反応期(1週間から6週間)
3.修復紀(1ヶ月から半年)
4.復興期(約半年以降)
1.茫然自失期(震災直後)
2.ハネムーン期
3.幻滅期
4.再建期
日本赤十字社「被災時のこころのケア」より
東京都精神保健福祉局
「災害時のこころのケアの手引き」より
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時間経過と被災者の反応
日本赤十字社「被災時の
こころのケア」より抜粋
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「ストレス」、「トラウマティックストレス」とは
① ストレスとは、物理用語で「ゆがみ」「ひずみ」のこと。
健康な心の状態
ストレス反応
ストレス状態
② トラウマティックストレスとは、通常の日常生活では体験し得ない凄まじい経験 (命を脅かされるほどの苦痛な体験、「トラウマ」「心的外傷」という)で、 ほとんど誰にでも大きな苦悩を引き起こすようなストレスのこと。
戦争 交通事故
災害
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ストレッサーを知ろう
◆ 人間にとって、日常生活のストレッサーは大きく4つに分けられます。
●物理的なもの
温度の変化騒音外傷など
●科学的なもの
薬物アルコール喫煙
などによる刺激
● 生物学的なもの
睡眠不足過労など
●心理社会的なもの
人間関係不満失望
挫折など
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主な心理・社会的ストレッサー
44定年退職4055労働条件の大きな変化20
44仕事のペース、活動の減少3958人事異動19
44顧客との人間関係3858収入の減少18
44妊娠3759会社が合併される17
46子供の受験勉強3659友人の死16
47住宅ローン3559会社の建て直し15
47引越し3459家族の健康や行動の大きな変化14
47同僚とのトラブル3360左遷13
47睡眠習慣の大きな変化3260単身赴任12
47新しい家族が増える3161転職11
48夫婦げんか3061仕事上のミス10
49性的問題・障害2961300万円以上の借金9
50結婚2862多忙による心身の過労8
50子が家を離れる2762自分の病気や怪我7
51抜擢による配置転換2664会社を変わる6
51上司とのトラブル2567夫婦の別居5
51300 万円以下の借金2472離婚4
52法律的トラブル2373親族の死3
53同僚との人間関係2274会社の倒産2
54配置転換2188配偶者の死1
点数ストレッサー順位点数ストレッサー順位
夏目誠ほか(大阪府立心の健康総合センター)より
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ストレス反応
◆ 日常生活においてストレスがかかり続けると下のようなストレス反応が見られます。
からだの反応■睡眠障害 ■抵抗力の低下 ■頭痛・胃痛■疲労感・倦怠感 ■肩こり■動悸・心拍の異常 ■めまい・・・
こころの反応■不安 ■イライラ ■不満■抑うつ ■無気力 ■緊張 ■集中力の低下■自己評価の低下・・・
行動の反応■遅刻が多くなる ■月曜日に休む ■人と話すのがおっくうになる■ミスが多くなる ■能率が落ちる■人の視線が気になる ■周囲から孤立(衝突)する■食欲の変化 ■アルコールやタバコの量が増える・・・
→ これらの症状のうちいくつかが一定期間続く場合、「うつ病」などの診断がなされます。
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トラウマ(心的外傷)経験後の心身の反応 ①
◆ さまざまな心身の反応は、自分の身を守るための反応です。
(1)過覚醒
(2)再体験
いらいらして怒りっぽい物音がするとどきっとしたりびくっとする非常に警戒して用心深くなる仕事や勉強、遊びに集中できない興奮したり、気分が高まっている
よく眠れない(夜中に目を覚ます)悪夢、うなされて起きて叫ぶ連想されることで、不安定になるショックなことを繰り返し話す震災ごっこ(子供、遊び)
意味と対応・身体を緊張させて、危険に対処しようと している。出来事を乗り越えようとしている。
・安全な場所で、十分なリラックスを。
・緊張する場面では落着くことを意識。
意味と対応・被災の体験に関する不快で苦痛な記憶が、 フラッシュバックや夢の形で繰り返し よみがえる症状。・遊びも含め、危険でなければすぐにとめず、 見守るか話を聴いてあげる、あるいは なだめて(慰めて)あげる対応。
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トラウマ(心的外傷)経験後の心身の反応 ②
◆ さまざまな心身の反応は、自分の身を守るための反応です。
(3)マヒ・回避
(4)退行・幼児がえり(子供)
ぼーっとするそのことを話したり聞いたりすることを避けるそのことを思い出させる場所を避けるそれまで楽しかったことが楽しめない無口になり話すことを避ける「私はぜんぜん怖くない」と言う
甘えたり小さい頃にもどったふるまい小さい頃していた癖がはじまったおびえている家の中でも親から離れられないトイレやお風呂にひとりで行けない
意味と対応・災害の体験に関して話して考えたり、感情 がわき起こるのを極力避けようとする症状。・趣味や日常の活動に以前ほど興味や関心 が向かなくなる、感情がマヒしたようで 愛情や幸福などの感情を感じ難くなる。・長期になると生活の幅を狭めるため、 家族で健康的な活動や遊びをしながら対応。
意味と対応・心と身体の「安心」を取り戻そうとしている。・甘えることでエネルギーを蓄えている。・安心が戻るまで、抱きしめたり添い寝をする。 年齢に応じた癒し(マッサージなど)も有効。
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トラウマ(心的外傷)経験後の心身の反応 ③
◆ さまざまな心身の反応は、自分の身を守るための反応です。
(5)身体反応
(6)マイナスの考え
腹痛、頭痛嘔吐持病の悪化(ぜんそくなど)疲労感食欲不振睡眠障害
無気力一人ぼっちになってしまった自分を責める、悪かったという思い人が信じられない
意味と対応・出来事を受入れることを身体が拒否してい るとも考えられるが、出来事とすぐに結び つけず、医師等に診てもらうことを優先する。・身体ケアがこころのケアになる。
意味と対応・マイナスの思いが続くと、うつ病や 身体反応を引き起こしやすい。・こころの中でつぶやかず、口に出してみる、 つぶやきをマイナスからプラスに変えていく ような対応(状態・状況による)。
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トラウマ(心的外傷)経験後の心身の反応 ④
◆ さまざまな心身の反応は、自分の身を守るための反応です。
(7)喪失反応
(8)行動の変化
本当のことだと思えない死について考えたり、尋ねたりする涙が止まらない /涙がでないいなくなった人が見える
社会から引きこもる危険な行動をする行動がスムーズに出来なくなる薬やアルコールへの依存
意味と対応・愛する者をなくした時に生じる、一連の 反応を「喪失(悲哀)反応」。・反応の過程は「喪の作業」をたどる。 喪失の悲しみから始まり、それを乗り越え て回復するまでの一連の心理過程。
意味と対応・普段と違う行動の変化は、心のサイン であることが多い。・強がって平気だと頑張ることが長期化 することは望ましくないため、 話を聴きながら客観的・冷静な意見を 伝えることも大切(状態・状況による)。
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トラウマ(心的外傷)経験がもたらす障害とは
◆ 急性ストレス障害( ASD)と外傷後ストレス障害( PTSD)
トラウマ(心的外傷)の経験により、心に加えられた衝撃的な傷が元となる疾患。前出の「トラウマティックストレス後の心身の反応」の症状が出る。主な症状は以下の3つ。
◆「急性ストレス障害( ASD)」とは・・・災害後1ヶ月未満にみられる場合。 多くは自然治癒する一過性の障害。 → PTSDへ発展することもある。早期援助では安全感・安心感の回復。
◆「外傷後ストレス障害( PTSD)」とは・・・1ヶ月以上持続している障害を指す。 →通常は重大なショックを受けてから6ヶ月以内に発症する。
近年の事例としては、阪神大震災後、ニューヨーク同時多発テロ後が挙げられる。治療は薬物療法と心理療法が用いられる。
①再体験・・フラッシュバック。トラウマの原因となった出来事が繰り返し思い返されたり、悪夢を見る。 ②回避・・トラウマに関する出来事や、関連する事柄を避けようとする傾向。 ③過覚醒・・神経が高ぶった状態が続き、不眠や不安などが強く現れる。
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喪の作業
◆ 離別や剥奪によって価値や愛情、依存の対象を失うことを喪失という。◆ 喪失は、身体的・情緒的・社会的・認知的な悲嘆反応を伴う。◆ 喪失に伴う悲しみから回復する悲嘆のプロセスとして、以下の4段階を経て 自立・回復していくと言われています(通常2ヶ月~1年以内。 Bowlby,J「死別の過程」)。第一段階: ショックとマヒ
第二段階: 熱望と希求
第三段階: 断念と絶望
第四段階: 再組織化
死を現実の出来事としてまったく受け入れることが出来ない。茫然自失の状態。夢の出来事のよう。
事実を受け入れ始め、悲観が始まる。その一方で、喪失の現実を完全には受け入れることが出来ず、否認や怒りが現れる。
対症喪失の現実を受け入れ、愛着は断念される。深い絶望、失意、抑うつ。
失った対症喪失から離脱して、思い出が穏やかで肯定的なものとなる。新たな一歩を踏み出しはじめる。
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◆心身の疲労が続く状況や、環境の変化はうつ病の引き金になることがあります。
◆悲観的、自責の念が強まり、生きていても仕方がないと思うようになります。
◆医師等の専門家による診断及び対応が必要となります。
うつ病
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被災地以外でのストレスと反応
◆ 被災地から遠く離れた地域でも、震災報道などによる急性ストレス障害や うつ病の悪化などが報告されている。(例:「スピッツ」のボーカルの例)
◆ 「 PTSD」 震災後1ヶ月以上経過し、ある程度心身の安全が確保でき、日常生活のリズム の再構築がなされる時期ですが、 PTSDについてはしばらく時期を置いて
から発症する事もあることは理解しておく。周囲の人の様子も気をつける。
◆ 「バーンアウト」 震災対応(被災従業員、取り引き先や顧客対応、事業の立て直しなど)を
担う従業員は、震災後の混乱やストレスの中で、様々な判断や運営を任される。 ストレスの蓄積から「バーンアウト(燃え尽き)」してしまう可能性もある。 →上司、管理職は従業員が仕事から距離を置き、
休養をとるよう配慮することが大切。
・余震でパニックになる・常に揺れているような気がする・携帯の着信音などが「地震速報」のように聞こえる・常に不安、イライラしている
・買い占め・チェーンメール、ツイッター・他人批判(政治家、芸能人、関東から逃れた人など)・ TVや PCから離れられない
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声のかけ方、相談の受け方のコツ
◆ 声をかけるとき、相談を受けるときには「傾聴」や「カウンセリングマインド」が役立つ。
声のかけ方 ・気がついた「変化」を伝えれば良い。 →「最近元気がないように見えるけど、調子はどうですか?」、 →「この前頼んだ仕事で困っていることがありますか?」
相談の受け方、話の聴き方 ・話し手の言葉や感情を聴く姿勢を意識する ・傾聴方法の基礎を知っておく
相手の気持ちを理解するためには?
相手の立場になって物事を考えるためには?
相手の信頼を得るためには?
こころを開いて話してもらうためには?
訊く( ask) ・・・尋ねる。質問する
聞く( hear) ・・・聞こえてくる。音声が耳に入る
聴く( listen) ・・・積極的に耳を傾ける
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傾聴方法の基礎
◆ 意外と難しい「話を聴く」ということ。 「相手の問題点を教えてあげる・解決方法をアドバイスしてあげる」 ために 聴くのではなく、「相手の言いたいこと、感じていることを受け止める」ために
聴いているという基本的姿勢が大切です。
基本的姿勢
● 自由に話してもらう
本人が語りたいことを中心に話してもらう。
●必要なことは聴き逃さない
必要なことが出てきたら、焦点づけて聴いていく。
● 必要なことは質問する
自由な語りにまかせると語られない内容がある。それについては質問する。
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傾聴方法の基礎~スキル
◆ まず目指すのは相手が「本当の自分を分かってもらえた」と感じることです。 そのために活用できる応答スキルを身につけておきましょう。
傾聴スキル
頷き、あいづち「うんうん」「なるほど」「そうですかー」 →聴いていますよ、というメッセージ
開かれた質問と閉ざされた質問
「どのようなことでいらっしゃいましたか」「~についてお話を聴かせてください」「寒くないですか」「お昼は食べましたか」
沈黙と明確化黙って待つ。寄り添い、温かく見守る。
「~ということですか」
繰り返しと要約「~ですね」「要するに~で・・・なのですね」 →話した内容を○○というふうに、聴いていますよというメッセージ
共感と励まし「それはお困りですね」「それは残念ですね」「それはよかったですね」 →気持ちを酌む、受け止めましたよというメッセージ
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傾聴方法の基礎~スキル2
◆ 相談の状況によっては、より踏み込んだ内容を聞いたり、質問したりする場面も 必要になります。以下はそのようなときに役立ちますが、 慎重に使うべきスキルです。
探索「それはなぜでしょうか?」「どういう理由でそうなったのですか?」「もう少し詳しく教えてください」
矛盾提示「先ほどのお話と繋がっていませんね」「~と思っているのに、違う行動をしていますね」
解釈「きっと○○なのですね」「~~が○○なのだと思います」
情報提供「例えば~はいかがでしょう」「私は~をしてよかったですよ」 →専門機関の情報提供など
→失敗すると
「そんなの分かっているけど、できないから困っているのに」“ ” 「ちっとも話を聴いてもらえずに ああしろ!こうしろ!ばかり言われた」
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支援者自身のこころのケア
◆ ケアにあたる支援者は、被災者と同じ状況に置かれる。◆ 災害という外傷体験の話を聞くと聞き手も精神的打撃を受ける(二次受傷)。 →フラッシュバック、睡眠障害、食欲不振、無力感、飲酒の増加など
の症状が現れます。①ストレス対処法を身につけ、実践すること
②組織的な対応
③リーダーの選定と役割
・ストレスの兆候を見逃さず、また素直に認めること。・事実関係の報告、仲間との話し合い。・自分だけで何とかしようと背負わない。・時々仕事から離れ、家族や友人と過ごす時間を作る。休めるときは休む。
・役割分担と業務ローテーションの明確化。・ストレスについての教育、ストレスチェックと相談体制。・被災者の心理的な反応についての教育。・対応のシュミレーション。
・ストレス処理のお手本になる。・活動計画や役割分担について明確な指示を出す。・スタッフを気にかけていることを行動で示す。定期的な休憩の確保に努める。・ミーティングを開く。
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◆ 第二部
○ 震災被害の特徴
○ 企業・人事におけるメンタルヘルスケアのポイント ・予防、早期発見 ・発生対応
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震災被害の特徴
◆ 今回の東日本大震災・原発事故において特徴的なこと =被災による直接被害以外のストレスがあまりにも多様かつ甚大であること。
【例】 <仕事に関して>
<自身の問題>
<家庭、家族や知人等に関して>
・思うように支援できない、被災者の力になれない自分へのジレンマ、無力感、 ひいては「自分は仕事をしていていいのか」「休んでいていいのか」という焦りや罪悪感・GW期間など震災から一定期間後にボランティア・旅行などで訪れ、改めてショックを受けた
・家庭で、小さな子供の不安症状・幼児がえりが続き、ストレスが増加
・【今後】節電の影響等による、職場の安全衛生環境の悪化~暑い・暗い等・経済の停滞による、仕事・雇用そのものへの不安
・知人親類などに対する支援その他、間接的な影響による経済的負担
・出張などにより、家族と離れることに対する不安
・家族や身近な人が、支援や復興に深く関与する仕事をしており、心配や負担がある (例;自衛隊・警察・消防、医療関係、電力関係、行政関係者 など)
・計画停電や交通混乱などにより、非効率・スケジュール管理が難しいなど、イライラ・震災対応の過重労働 (燃え尽き等)
※その他の様々なストレスとこれらが重なり、メンタル不調に陥る可能性が高まる。
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企業・人事における対応のポイント(予防、早期発見)
◆会社としてのスタンス・支援体制・各種制度を柔軟に。「安全・安心(・安眠)」 タイムリーに発信・周知。(※特に、管理職層が充分に知っておくことが重要)
・経済的支援 ;特別融資制度・融資返済猶予特例などの経済的支援、 福利厚生のファシリティ・サービス
・内部外部資源確保、周知 ;相談窓口、産業スタッフ、医療機関、公的機関 等
・臨機応変な勤務対応;フレックス、短時間勤務、在宅勤務、休暇・休職、出張や異動の配慮 等
◆ラインケア
・コミュニケーション環境の整備
・基礎知識のインプット ~ ツール化、研修 等
※人事として、可能な範囲で、従業員の生活環境を整理しておく (家族構成・同居の構成・特別な経済環境等)
・情報整理 ;指示承認系統の整備、流言飛語早期対応、情報インフラ整備 (余震にも )
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企業・人事における対応のポイント(発生対応)
◆万一、メンタル不調が疑われる方が発生した(発見された)場合
※ただし、素人で判断したり、必要以上に対応を引きずることは禁物 →可及的速やかに、専門家へつなぐ
・速やかに上司面談、人事面談 + 負荷軽減、休める状況をつくる
・休職等に入り療養に専念できる環境を整える。また、復職までのルールや支援体制を見直す
※管理職自身、そして人事の皆様自身も要注意