Slide No. 1 丸投げ 丸投げ & & ロックイン構造 ロックイン構造 からの脱却 からの脱却 2011/4/25 2011/4/25 ゼリア新薬工業 ゼリア新薬工業 熊野 熊野
Slide No. 1
丸投げ丸投げ&&ロックイン構造ロックイン構造からの脱却からの脱却
2011/4/252011/4/25
ゼリア新薬工業ゼリア新薬工業 熊野熊野
Slide No. 2
全体の流れ全体の流れ
前半前半丸投げ、ロックインなどの、問題・事例・丸投げ、ロックインなどの、問題・事例・考察など。考察など。
後半後半では、どうすればいいか?では、どうすればいいか?当社の事例も含めて考えてみます。当社の事例も含めて考えてみます。
Slide No. 3
ユーザ企業の丸投げユーザ企業の丸投げ
◆ユーザ企業の丸投げって?◆ユーザ企業の丸投げって?
→→ 自社で考えなければならないことを、ベンダーに自社で考えなければならないことを、ベンダーに任せてしまうこと。任せてしまうこと。
◆結果どうなってしまう?◆結果どうなってしまう?→→ 自分で考えることができなくなる。自分で考えることができなくなる。
→→ 考えなくてもやってくれるから。考えなくてもやってくれるから。→→ ベンダーとユーザ間のメッセンジャー役ベンダーとユーザ間のメッセンジャー役→→ お金だけは、大量に出て行く。お金だけは、大量に出て行く。
Slide No. 4
ユーザ企業の丸投げユーザ企業の丸投げ
◆思考停止◆思考停止
→→ 要求を自分の言葉で語ることができない。要求を自分の言葉で語ることができない。→→ 自社の業務フローをまともに書けない。自社の業務フローをまともに書けない。
((痺れを切らした痺れを切らした))ベンダーが、ベンダーが、““いくつか案を提示いくつか案を提示””
「この「この33つの案から、選んでください」つの案から、選んでください」
丸投げすると、こんな感じになります。丸投げすると、こんな感じになります。
Slide No. 5
ユーザ企業の丸投げユーザ企業の丸投げ
◆なぜこうなった??◆なぜこうなった??
19901990年代後半年代後半 →→ アウトソーシングブームアウトソーシングブーム上流の仕事が、上等な仕事。上流の仕事が、上等な仕事。プログラミングなどの、下流の仕事を軽視。プログラミングなどの、下流の仕事を軽視。
社員が、自社のコンピタンスに特化することと、社員が、自社のコンピタンスに特化することと、プログラミングをアウトソースすること、プログラミングをアウトソースすること、これを、間違えた。これを、間違えた。
プログラムは、自社のコア・コンピタンスであった。プログラムは、自社のコア・コンピタンスであった。
Slide No. 6
ユーザ企業の丸投げユーザ企業の丸投げ
◆また・・・◆また・・・
変化することをしなかった。変化することをしなかった。
→→ 9090年代後半のアウトソースブーム年代後半のアウトソースブーム((??))は、は、その当時の最善であった。その当時の最善であった。
→→ 常に、時代を見据えて変化することが常に、時代を見据えて変化することができなかった。できなかった。→→ これが日本人の苦手なところか?これが日本人の苦手なところか?
何故、変化を嫌う?何故、変化を嫌う?→→ ソフトウェアが、ソフトでなかった。ソフトウェアが、ソフトでなかった。→→ 安定を望む。安定を望む。 しかし、安定って何?しかし、安定って何?
Slide No. 7
ユーザ企業の丸投げユーザ企業の丸投げ
◆安定とは?◆安定とは?
→→ 高速で回転する独楽高速で回転する独楽→→ 常に変化を続けること常に変化を続けること→→ 常に、外からエネルギーが与えられること常に、外からエネルギーが与えられること
→→ 止まっている止まっている独楽を安定しているとは言わない独楽を安定しているとは言わない
→→ 頻繁にバージョンアップをしたり、頻繁にバージョンアップをしたり、→→ 業者を変更したり、業者を変更したり、
→→ 安定すること=変化すること安定すること=変化すること
Slide No. 8
ベンダーのロックインベンダーのロックイン
◆ロックインって?◆ロックインって?
ベンダーの戦略ベンダーの戦略一度食らい付いたら離さない。一度食らい付いたら離さない。
→→ 経常的にお金を搾り取る。経常的にお金を搾り取る。
沢山の人間を、べったり貼り付ける。沢山の人間を、べったり貼り付ける。
ユーザのマインドユーザのマインドお金を出して、問題が起きたときに責任をお金を出して、問題が起きたときに責任を
押し付けられる。押し付けられる。
Slide No. 9
ベンダーのロックインベンダーのロックイン
◆結果・・・・◆結果・・・・
ユーザ企業は、自社のシステムが、ユーザ企業は、自社のシステムが、““どうやってどうやって””、、
““なぜなぜ””動いているかわからなくなる。動いているかわからなくなる。
ベンダーへの依存度は、時間とともにアップベンダーへの依存度は、時間とともにアップ→→ 気がついたら身動き取れない。気がついたら身動き取れない。
そして・・・、一種の半癒着構造、共生関係が生まれる。そして・・・、一種の半癒着構造、共生関係が生まれる。しかし、昨今の保守料の高騰、サービス化がこの環境しかし、昨今の保守料の高騰、サービス化がこの環境を変える。を変える。
Slide No. 10
ベンダーのロックインベンダーのロックイン
◆ベンダーは・・・◆ベンダーは・・・
経常的に収入が入る経常的に収入が入る→→ 楽チン楽チン→→ 怠けても、給料入ってくる。怠けても、給料入ってくる。→→ 技術に力が入らない。技術に力が入らない。→→ 技術に疎く、御用聞き技術に疎く、御用聞きSESEが沢山が沢山
→→ 国際競争力から大きく遅れを取る。国際競争力から大きく遅れを取る。
Slide No. 11
ベンダーも丸投げベンダーも丸投げ
◆多重下請け(丸投げ)構造◆多重下請け(丸投げ)構造
元請ベンダーは、下請けベンダーに丸投げする元請ベンダーは、下請けベンダーに丸投げする下請けベンダーは、孫請けに・・・・下請けベンダーは、孫請けに・・・・孫請けは、オフショアに・・・・孫請けは、オフショアに・・・・
壮大なる伝言ゲームの末、システムが作られる。壮大なる伝言ゲームの末、システムが作られる。→→ FatFatなドキュメントが必要になる。なドキュメントが必要になる。→→ ユーザ企業と、プログラマは、はるかかなた。ユーザ企業と、プログラマは、はるかかなた。
Slide No. 12
高コスト化高コスト化
◆多重リスク(又は、バッファ)構造◆多重リスク(又は、バッファ)構造
元請、下請け、孫請け・・・全ての企業が、元請、下請け、孫請け・・・全ての企業が、““リスクリスク””を見込む。(当然利益も)を見込む。(当然利益も)
リスク(バッファ)って?リスク(バッファ)って?→→ ユーザ企業が、全てを語れないユーザ企業が、全てを語れない→→ 何が隠れているか、わからない。何が隠れているか、わからない。→→ 大抵隠れていて・・・、リスク代は消費される。大抵隠れていて・・・、リスク代は消費される。
結果、膨大なコストに。結果、膨大なコストに。
→→ 億のオーダーの見積もりが常態化億のオーダーの見積もりが常態化→→ しかし、誰もしかし、誰も““大儲け大儲け””していない。していない。
Slide No. 13
高コスト化高コスト化
◆巨大なコンプレックスである情報システム。◆巨大なコンプレックスである情報システム。→→ 様々な専門家が必要様々な専門家が必要→→ その専門家をマネージする人その専門家をマネージする人
◆プロジェクト会議は、◆プロジェクト会議は、2020~~3030人人
→→ そして、そこにはプログラマはいない。そして、そこにはプログラマはいない。→→ プロマネといわれる、調整者。プロマネといわれる、調整者。→→ プロマネの人件費、一人一時間プロマネの人件費、一人一時間33万円万円→→ プロジェクト会議、プロジェクト会議、11回回100100万円也万円也
→→ これも高コスト化の一因これも高コスト化の一因
Slide No. 14
ユーザ企業の経営者ユーザ企業の経営者
◆ユーザ企業の経営者は・・・◆ユーザ企業の経営者は・・・
ITITに疎い経営者も多い。に疎い経営者も多い。なんで、こんなにお金がかかるのか、不信感がつのる。なんで、こんなにお金がかかるのか、不信感がつのる。
上述のような構造とは、露知らず。上述のような構造とは、露知らず。→→ 何故なら、ベンダーと自社の何故なら、ベンダーと自社のITIT部門が部門が共生関係にあるから、知らされない。共生関係にあるから、知らされない。
子会社にしてしまえ?子会社にしてしまえ?→→ これも、一種の解決策かもこれも、一種の解決策かも
Slide No. 15
ベンダーの自己矛盾ベンダーの自己矛盾
◆ラピッドなツール、方法論を使わない。◆ラピッドなツール、方法論を使わない。
受託開発で、大量の人間を、人月単価で押し込む受託開発で、大量の人間を、人月単価で押し込むビジネスモデルは、おいしい。ビジネスモデルは、おいしい。
自動化ツールなど使うと、人月減ってしまう。自動化ツールなど使うと、人月減ってしまう。
方法論もしかり。方法論もしかり。→→ 知的にやったら、人月減ってしまう。知的にやったら、人月減ってしまう。
結果、技術力が低下する。結果、技術力が低下する。
Slide No. 16
ユーザ主導のコンペユーザ主導のコンペ
◆コンペを行う◆コンペを行う
生産性、コストで勝負すればよい。生産性、コストで勝負すればよい。→→ 自由経済の原理が働く。自由経済の原理が働く。→→ SISIベンダーが、高生産性ツール、方法論をベンダーが、高生産性ツール、方法論を積極的に使う可能性がある。積極的に使う可能性がある。
◆ベンダーの言い分◆ベンダーの言い分
リスクを見込んで、見積書を作る。リスクを見込んで、見積書を作る。しかし、コンペが進むと、それが徐々に減っていく。しかし、コンペが進むと、それが徐々に減っていく。
→→ ユーザ企業がリスクを保持しないと、ベンダーもユーザ企業がリスクを保持しないと、ベンダーも疲弊するだけ。疲弊するだけ。
Slide No. 17
受託開発モデルの限界受託開発モデルの限界
◆受託開発モデルのイナーシャ◆受託開発モデルのイナーシャ
人間を、人月単価で商品化。人間を、人月単価で商品化。→→ これが儲かった?これが儲かった?→→ このビジネスモデルから、思考が脱却できないこのビジネスモデルから、思考が脱却できない
◆限界◆限界前述までの様々な問題の根源。前述までの様々な問題の根源。
この、この、SISIベンダーの受託開発モデルを、壊す。ベンダーの受託開発モデルを、壊す。→→ これがシステム・イニシアティブ研究会の仕事。これがシステム・イニシアティブ研究会の仕事。
Slide No. 18
人月単価のモデル人月単価のモデル
◆本質的なジレンマ◆本質的なジレンマ
人間を人月単価で、商品化人間を人月単価で、商品化→→ まるで消費財のような扱い。まるで消費財のような扱い。
人間は、そもそも生産財。人間は、そもそも生産財。→→ 生産財の需要は、一定でない。生産財の需要は、一定でない。→→ 好景気の時は、需要が増え、好景気の時は、需要が増え、→→ 不況の時は、需要が減る。不況の時は、需要が減る。
→→ リストラ、賃下げリストラ、賃下げ →→ 失業率上昇失業率上昇→→ さらに、不況に・・・。さらに、不況に・・・。
Slide No. 19
ITIT企業ってなんなんだ?企業ってなんなんだ?
◆そもそも◆そもそも
ITIT企業というのは、企業というのは、““情報情報””を主に扱う会社だろう。を主に扱う会社だろう。今の、今の、ITITベンダーは、そうではない。ベンダーは、そうではない。
本当の本当のITIT企業は、情報やサービスの会社企業は、情報やサービスの会社→→ 金融機関や、鉄道会社など。金融機関や、鉄道会社など。→→ これが、これが、ITIT企業といっていいだろう。企業といっていいだろう。
今の、今の、ITITベンダーは?ベンダーは?→→ 人材派遣企業?人材派遣企業? 商社?商社? 保険業?保険業?
Slide No. 20
日本発イノベーションが起きない日本発イノベーションが起きない
◆人材派遣会社、商社からは無理。◆人材派遣会社、商社からは無理。
技術を磨くのではなく、お金を儲けることが大事。技術を磨くのではなく、お金を儲けることが大事。
技術者集団でなくなってしまった?技術者集団でなくなってしまった?→→ 縦割りな組織構造、管理・官僚主義縦割りな組織構造、管理・官僚主義→→ 利口な専門家の上に、利口な専門家の上に、→→ バカな政治家、という構造(国も企業も)バカな政治家、という構造(国も企業も)
若くて優秀なエンジニアの芽が出ない。若くて優秀なエンジニアの芽が出ない。→→ 3K3K、、7K7K、デスマーチ、デスマーチ
→→ 技術者の離反技術者の離反→→ 悪循環悪循環
Slide No. 21
ユーザ企業も無気力ユーザ企業も無気力
◆情報システム部門の高齢化◆情報システム部門の高齢化
年を取ると・・・年を取ると・・・
→→ 新しいものに、(無意識に)抵抗感新しいものに、(無意識に)抵抗感→→ 変化を嫌う。変化を嫌う。
◆技術屋<事務方◆技術屋<事務方
事務方が、国や企業の主導権を握っている。事務方が、国や企業の主導権を握っている。企業内の評価も事務方のほうが高いだろう。企業内の評価も事務方のほうが高いだろう。
→→ やはり、若い優秀なエンジニアの芽が出ない。やはり、若い優秀なエンジニアの芽が出ない。
Slide No. 22
パッケージソフト、パッケージソフト、SaaSSaaS
◆スクラッチ開発→パッケージ化というビジネス◆スクラッチ開発→パッケージ化というビジネス
→→ パッケージソフトって・・・パッケージソフトって・・・→→ 本質的な矛盾がある気がする。本質的な矛盾がある気がする。
◆本質的な矛盾◆本質的な矛盾→→ ソフトではないソフトではない →→ 柔らかくないということ柔らかくないということ
→→ 不特定多数の利用が前提不特定多数の利用が前提→→ 最大公約数的な作り最大公約数的な作り→→ アドオン、カスタマイズしても限界アドオン、カスタマイズしても限界→→ 結果、靴に足を合わせることにも。。。結果、靴に足を合わせることにも。。。
Slide No. 23
““ソフトソフト””ウェアウェア
◆ソフト=柔らかい◆ソフト=柔らかい
→→ 今の今の““ソフトソフト””ウェアは、柔らかくて、簡単に作りウェアは、柔らかくて、簡単に作り変えられて、簡単にバージョンアップできて・・・変えられて、簡単にバージョンアップできて・・・という存在だと感じますか?という存在だと感じますか?
→→ 特にパッケージソフト特にパッケージソフト→→ 数行の修正で数行の修正で100100万円とか万円とか
→→ ““ハードハード””ウェアに近いウェアに近い
◆ハードウェアが柔らかい時代◆ハードウェアが柔らかい時代→→ 仮想化、クラウド仮想化、クラウド
→→ スケールアウトも簡単スケールアウトも簡単
Slide No. 24
これでは、幸せになれないこれでは、幸せになれない
◆なぜか?◆なぜか?
一見、この癒着構造の中で、双方ハッピーに見えるけど?一見、この癒着構造の中で、双方ハッピーに見えるけど?
このモデルでは、このモデルでは、““賢い企業がバカをみる賢い企業がバカをみる””→→ これで、産業が良くなるわけが無い。これで、産業が良くなるわけが無い。
Slide No. 25
賢い企業がバカをみる賢い企業がバカをみる
◆例えば・・・◆例えば・・・
前述のリスクの話。前述のリスクの話。ユーザ企業がまともに業務フローを書けない。ユーザ企業がまともに業務フローを書けない。自社の要件を語れない。自社の要件を語れない。だから、その肩代わりをすること、手戻りの可能性、だから、その肩代わりをすること、手戻りの可能性、
これらを、リスクとして、最初から乗せている。これらを、リスクとして、最初から乗せている。
→→ 自社で要件を語れる、業務を語れる企業は、自社で要件を語れる、業務を語れる企業は、損をするだけ。損をするだけ。
Slide No. 26
日本企業の中国への進出日本企業の中国への進出
◆日本企業が、中国に進出した当初◆日本企業が、中国に進出した当初
慣習の違い?慣習の違い?契約どおり、お金を回収できないことが多かった。契約どおり、お金を回収できないことが多かった。
その後、日本の企業も学習して、そのリスクを上乗せその後、日本の企業も学習して、そのリスクを上乗せ
するようになった。するようになった。
中国のまじめな企業は損をしますね。中国のまじめな企業は損をしますね。
→→ そもそも、無駄ばかりなんだが・・・・そもそも、無駄ばかりなんだが・・・・
Slide No. 27
無駄といえば・・・無駄といえば・・・
◆中国の事例でも・・・◆中国の事例でも・・・→→ 契約違反だ、そうでない、契約違反だ、そうでない、→→ 裁判したり、裁判したり、→→ 今後は、リスクを上乗せしておこう今後は、リスクを上乗せしておこう
→→ こんなの、無駄な作業なだけ。こんなの、無駄な作業なだけ。→→ 価値を生む作業ではない。価値を生む作業ではない。
◆日本でも・・・◆日本でも・・・
→→ 不透明なコスト構造不透明なコスト構造→→ 値引で半額近くになったりする値引で半額近くになったりする→→ 値引合戦のコンペ値引合戦のコンペ →→ 同じように、無駄。同じように、無駄。
Slide No. 28
値引といえば・・・値引といえば・・・
◆日本のクラウドサービス◆日本のクラウドサービス
クラウドは、サービスです。クラウドは、サービスです。サービスとは、例えば、電車やバスや、電気、水道など。サービスとは、例えば、電車やバスや、電気、水道など。
基本的に、従量課金制となる。基本的に、従量課金制となる。そして、その体系は明確でシンプルである必要がある。そして、その体系は明確でシンプルである必要がある。
マイカーを買うなら、値引、オプションなど、時間をかける。マイカーを買うなら、値引、オプションなど、時間をかける。しかし、電車に乗るか、タクシーに乗るか・・・。しかし、電車に乗るか、タクシーに乗るか・・・。これが、サービス。これが、サービス。
→→ 明確な価格体系がオープンでなければ、明確な価格体系がオープンでなければ、サービスの自由な選択はできない。サービスの自由な選択はできない。
Slide No. 29
とあるクラウドビジネス業者とあるクラウドビジネス業者
◆クラウドサービスなのに・・・◆クラウドサービスなのに・・・
→→ 値引で半額以下に・・・値引で半額以下に・・・→→ 初期費用が膨大初期費用が膨大→→ 月にどのくらいの費用がかかるか、不透明月にどのくらいの費用がかかるか、不透明
◆最短で、◆最短で、55営業日でサービスイン!営業日でサービスイン!
→→ 値引交渉に、1ヶ月とかかかる。値引交渉に、1ヶ月とかかかる。
→→ 従来型のビジネスのイナーシャ。従来型のビジネスのイナーシャ。→→ サービスというものの、本質を経営者がサービスというものの、本質を経営者がわかっていない。わかっていない。
Slide No. 30
では、どうすれば脱却できるか?では、どうすれば脱却できるか?
◆ユーザ企業の自社コンピタンス◆ユーザ企業の自社コンピタンス
知識領域別に考えてみる知識領域別に考えてみる
ドメイン知識ドメイン知識 →→ 自社のコア・コンピタンス自社のコア・コンピタンスアプリケーションの知識アプリケーションの知識 →→ 自社コンピタンス自社コンピタンスデータベース、クラスデータベース、クラス →→ 自社コンピタンス自社コンピタンスプログラムプログラム →→ 自社コンピタンス自社コンピタンスミドルウェアミドルウェア →→ ある程度、アウトソースしても良いある程度、アウトソースしても良い
ネットワークネットワーク →→ ある程度、アウトソースしても良いある程度、アウトソースしても良いハードウェアハードウェア →→ 自社で抱える必要は無い自社で抱える必要は無い
Slide No. 31
当社の事例当社の事例
◆前提◆前提→→ 自社の内製で実施自社の内製で実施
→→ モデリングモデリング→→ プログラミングプログラミング
→→ 技術コンサルを採用技術コンサルを採用→→ 成果責任なし成果責任なし
→→ 瑕疵責任なし瑕疵責任なし→→ リスクは、当社で保有するリスクは、当社で保有する
Slide No. 32
当社の事例当社の事例
◆技術の獲得◆技術の獲得
優秀なエンジニアを見つける。優秀なエンジニアを見つける。→→ 会社では無い。個人。会社では無い。個人。→→ 外に積極的に出ること。外に積極的に出ること。
→→ 優秀なエンジニアは、集まる。優秀なエンジニアは、集まる。→→ 斥力に負けないようにする。斥力に負けないようにする。
◆優秀なエンジニア◆優秀なエンジニア→→ フリーランスにいる。フリーランスにいる。
Slide No. 33
当社の事例当社の事例
◆技術の獲得◆技術の獲得
優れたエンジニアとは?優れたエンジニアとは?→→ 自ら進んで、技術を学び成長できる人間自ら進んで、技術を学び成長できる人間
そのような人材になるには?そのような人材になるには?→→ 外に出て、優秀なエンジニアに会う。外に出て、優秀なエンジニアに会う。→→ 刺激を受け、自分とのギャップを感じる。刺激を受け、自分とのギャップを感じる。→→ ギャップに対するフラストレーションが生じる。ギャップに対するフラストレーションが生じる。→→ これが、自ら学ぶ原動力になる。これが、自ら学ぶ原動力になる。
Slide No. 34
当社の事例当社の事例
◆技術の獲得◆技術の獲得
エンジニアリングに注力エンジニアリングに注力→→ 技術は短く、原理は長い。技術は短く、原理は長い。
具体的には具体的には→→ モデリングモデリング
→→ オブジェクト指向モデリング、オブジェクト指向モデリング、UMLUML
→→ データモデリングデータモデリング→→ モデリングをやる意味モデリングをやる意味
→→ モデリングは、思考そのものモデリングは、思考そのもの
SISIベンダーも、エンジニアリング音痴が多いベンダーも、エンジニアリング音痴が多い→→ 目利きになれる。目利きになれる。
Slide No. 35
当社の事例当社の事例
◆技術の獲得◆技術の獲得
どのくらいの、時間とお金がかかるか?どのくらいの、時間とお金がかかるか?→→ 約約33年年→→ フィージビリティ兼、技術習得で実施フィージビリティ兼、技術習得で実施→→ お金は・・・かかります。お金は・・・かかります。
どこから予算を出したか?どこから予算を出したか?→→ いままで、ベンダーにジャブジャブ払っていたいままで、ベンダーにジャブジャブ払っていた
お金の一部をまわす。お金の一部をまわす。
モチベーションが大事モチベーションが大事→→ 情報システム部員の気力、喜び、楽しさ。情報システム部員の気力、喜び、楽しさ。
Slide No. 36
人材育成の原動力人材育成の原動力
◆仕事の楽しさ◆仕事の楽しさ →→ 原動力原動力
今、仕事がつまらないですか?今、仕事がつまらないですか?→→ 昔は仕事が楽しかった・・・という話を良く聞く。昔は仕事が楽しかった・・・という話を良く聞く。
なぜつまらない?なぜつまらない?→→ 自分の世界が経験とともに拡大していくことを自分の世界が経験とともに拡大していくことを
実感できない。実感できない。
今、仕事で求められていること今、仕事で求められていること→→ コスト削減、効率化・・・コスト削減、効率化・・・
→→ 目標、夢、希望が無くなってきている?目標、夢、希望が無くなってきている?
人を育てることは、コストではなく、投資人を育てることは、コストではなく、投資→→ 投資の気持ちで社外での活動を推進せよ投資の気持ちで社外での活動を推進せよ
Slide No. 37
AgileAgile開発開発
◆◆AgileAgile開発開発
ScrumScrum++XPXP+カンバン方式のような形式+カンバン方式のような形式
◆用語◆用語→→ スプリントスプリント
→→ 1ヶ月を単位とする。1ヶ月を単位とする。
→→ 動くものを作る動くものを作る→→ イテレーションイテレーション
→→ 1週間単位1週間単位→→ フィードバックループフィードバックループ→→ レビューとブラッシュアップを繰り返すレビューとブラッシュアップを繰り返す
Slide No. 38
AgileAgile開発開発
◆用語◆用語→→ 朝会朝会
→→ 毎日行う。毎日行う。3030分程度。分程度。
→→ 朝に、本日の仕事の確認、問題の共有。朝に、本日の仕事の確認、問題の共有。
→→ チケットチケット
→→ 一つの仕事一つの仕事→→ 行うことが明確であるもの行うことが明確であるもの→→ 11枚のチケットは、約枚のチケットは、約22~~33時間が目安時間が目安
◆チケットドリブン◆チケットドリブン→→ これで、初めて、ソフトウェア開発の、これで、初めて、ソフトウェア開発の、正しスケジューリングができる。正しスケジューリングができる。
Slide No. 39
Agile開発
一枚のチケット→一枚のチケット→A5A5サイズサイズ
余白(磁石エリア)余白(磁石エリア)
チケットのタイトルチケットのタイトル
担当者担当者AA担当者担当者BB
予想時間予想時間22hh
予定日予定日2011/04/022011/04/02
実績時間実績時間33hh
実施日実施日2011/04/012011/04/01
Slide No. 40
AgileAgile開発開発
◆ペアプログラミング(ワーキング)◆ペアプログラミング(ワーキング)→→ XPXP((eXtreme ProgrammingeXtreme Programming)のプラクティス)のプラクティス→→ レビューを一日中やろう!という精神レビューを一日中やろう!という精神
→→ 一つのチケットを二人で担当一つのチケットを二人で担当→→ 毎日変わる。毎日変わる。
◆狙い◆狙い
→→ メンタリングメンタリング→→ 教えるもの、教わるもの教えるもの、教わるもの
→→ 二つの頭で考える。二つの頭で考える。→→ ナレッジを流動化ナレッジを流動化→→ メンバー間の風通しを良くする。メンバー間の風通しを良くする。
Slide No. 41
Agile開発
カンバンカンバン22台のキャビネット(のつもり)台のキャビネット(のつもり)↓↓
今週やること今週やること 今日やること今日やること 今日やったこと今日やったこと 今週やったこと今週やったこと
↑↑
チケットチケット((A5A5サイズ)サイズ)
色の付いた●は、磁石。色が担当者に対応色の付いた●は、磁石。色が担当者に対応↓↓
Slide No. 42
AgileAgile開発開発
◆なぜ◆なぜAgileAgileか?か?→→ ベンダー主導だとウォータフォールにしかベンダー主導だとウォータフォールにしかならないならない→→ コストをコストをFIXFIXする必要があるからする必要があるから→→ 契約も問題になる契約も問題になる
→→ ユーザ企業主導だと、ユーザ企業主導だと、AgileAgileと相性いいと相性いい
Slide No. 43
AgileAgile開発開発
◆◆AgileAgile的な要件定義的な要件定義 ~~ 家計簿の話。家計簿の話。
あなたが友人から、家計簿をやりたいから相談に乗って欲しいと依頼されたあなたが友人から、家計簿をやりたいから相談に乗って欲しいと依頼されたとする。あなたはどうしますか?とする。あなたはどうしますか?
その友人が、以前から帳面なりで家計簿をつけていた経験があるなら、話はその友人が、以前から帳面なりで家計簿をつけていた経験があるなら、話は早い。早い。““何がしたいか?何がしたいか?””、、““管理項目は?管理項目は?””などをヒアリングして、ソフトを作るなどをヒアリングして、ソフトを作るなり、アプリを紹介するなりすればよろしい。なり、アプリを紹介するなりすればよろしい。
しかし、初めて家計簿にトライするような場合、気をつける必要がある。しかし、初めて家計簿にトライするような場合、気をつける必要がある。この時、この時、““何がしたい?何がしたい?””と聞いた時点で失敗する可能性が高い。と聞いた時点で失敗する可能性が高い。
なぜなら、その友人は、まだイメージが無い。しかし聞かれたら言葉を返すしかなぜなら、その友人は、まだイメージが無い。しかし聞かれたら言葉を返すしかない。その後、「言ったじゃないか?」「こんなはずじゃなかった」・・・ない。その後、「言ったじゃないか?」「こんなはずじゃなかった」・・・
正解は、「一緒に考えよう」だ。そして、反復とフィードバックの中で、要求を実現正解は、「一緒に考えよう」だ。そして、反復とフィードバックの中で、要求を実現すればよい。すればよい。
Slide No. 44
モデリングモデリング
◆よくある社員マスター◆よくある社員マスター
社員マスタ社員マスタ社員マスタ社員マスタ
社員コード(主キー)
氏名
性別
役職コード
所属コード
入社日
退職日
このテーブルには、いくつかの間違いがあこのテーブルには、いくつかの間違いがあります。いくつあるかわかりますか?ります。いくつあるかわかりますか?
このようなテーブル設計をするエンジニアがこのようなテーブル設計をするエンジニアが沢山います。沢山います。
Slide No. 45
モデリングモデリング
◆よくある社員マスター◆よくある社員マスター
社員マスタ社員マスタ社員マスタ社員マスタ
社員コード(主キー)
氏名
性別
役職コード
所属コード
入社日
退職日
→→ 間違い:社員の属性ではありません間違い:社員の属性ではありません
→→ 間違い:社員の属性ではありません間違い:社員の属性ではありません
→→ 間違い:関係で持つべき間違い:関係で持つべき
→→ 間違い:間違い:EventEventです。です。
→→ 間違い:間違い:EventEventです。です。
Slide No. 46
モデリングモデリング
◆◆ ERERモデルモデルこれがモデル。これがモデル。エクセルの表で、データベースのエクセルの表で、データベースのテーブル定義書を作るエンジニアはダメ。テーブル定義書を作るエンジニアはダメ。
Slide No. 47
モデリングモデリング
◆◆ モデリングの例(クラス図)モデリングの例(クラス図)
Slide No. 48
プログラミングプログラミング
◆自社コンピタンスのレイヤー◆自社コンピタンスのレイヤー→→ モデル層モデル層
◆ある程度外部に出す、またはツールを使う◆ある程度外部に出す、またはツールを使う→→ バウンダリー層バウンダリー層
◆ツール◆ツール→→ プログラミングにおける各種ツールは重要プログラミングにおける各種ツールは重要→→ EclipseEclipse
→→ SubversionSubversion→→ TortoiseTortoise→→ astah*astah*
astah*astah*以外は、以外は、OSSOSS
Slide No. 49
テストテスト
◆ツール◆ツール (全て(全てOSSOSS))→→ SeleniumSelenium→→ TestNGTestNG→→ JenkinsJenkins
◆継続的インテグレーション◆継続的インテグレーション→→ 上記の上記のJenkinsJenkinsを使うを使う
→→ テストを完全自動化テストを完全自動化→→ 各種バージョンアップにも有効各種バージョンアップにも有効
◆チケットとテスト◆チケットとテスト→→ 22時間の時間のプログラミングプログラミングチケットの場合、チケットの場合、コードを書く時間はコードを書く時間は3030分。後はテスト。分。後はテスト。
Slide No. 50
コストコスト
◆自己責任、自立◆自己責任、自立→→ OSSOSSを使う。を使う。→→ あくまで、利用が中心。あくまで、利用が中心。→→ コンフィグレーションとかバージョンアップは、コンフィグレーションとかバージョンアップは、
結構面倒結構面倒→→ このあたりは、(外部)技術者に任せる。このあたりは、(外部)技術者に任せる。→→ 大幅にコストダウン大幅にコストダウン
◆具体的には◆具体的には→→ CentOSCentOS→→ MySQLMySQL
→→ Apache/TomcatApache/Tomcat
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OSSOSS
◆◆OSSOSSの利用の利用→→ スケールアウト型アーキテクチャスケールアウト型アーキテクチャ→→ クラウド(クラウド(IaaS)IaaS)で有利で有利→→ 商用ソフトは、サーバを増設時に商用ソフトは、サーバを増設時に
ライセンス費用が、都度かかり俊敏でないライセンス費用が、都度かかり俊敏でない→→ クラウドが、このあたりのライセンス環境をクラウドが、このあたりのライセンス環境を変えるかも。変えるかも。
◆バージョンの選択◆バージョンの選択→→ 安定したバージョンの最新版安定したバージョンの最新版→→ バージョンアップテストの自動化バージョンアップテストの自動化
→→ 継続的インテグレーションが有効継続的インテグレーションが有効
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どこから始めるか?どこから始めるか?
◆といっても・・・プログラマを養成するには時間がかかる◆といっても・・・プログラマを養成するには時間がかかる
→→ サービスとしての、ソフトウェア開発の紹介サービスとしての、ソフトウェア開発の紹介
→→ SonicGardenSonicGarden カスタムクラウドカスタムクラウド
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カスタムクラウドカスタムクラウド
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カスタムクラウドの特徴カスタムクラウドの特徴
◆月額固定費◆月額固定費→→ 価格体系は、価格体系は、33つ(強火、中火、弱火)つ(強火、中火、弱火)→→ 成果物を、いつまでに納品、という契約ではない。成果物を、いつまでに納品、という契約ではない。→→ いつでも、要求を変更することができる。いつでも、要求を変更することができる。
◆クラウド環境で提供◆クラウド環境で提供◆プログラマのチームは固定する◆プログラマのチームは固定する◆技術◆技術 →→ AgileAgile、、RubyOnRailsRubyOnRails、、AmazonWebServicesAmazonWebServices◆効果◆効果
→→ 固定費で開発を依頼するので、ユーザが真剣に固定費で開発を依頼するので、ユーザが真剣に
考えないといけない。考えないといけない。→→ 今一番必要な機能は?今一番必要な機能は?→→ この仕様でいいのか?この仕様でいいのか?
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モデリングから始めるモデリングから始める
◆モデリングの進め◆モデリングの進め
ユーザ企業が、ユーザ企業が、UMLUMLややERERを書く。を書く。→→ シンタックスはすぐに習得できる。シンタックスはすぐに習得できる。
→→ 意味のあるものを書くのは、頭を使う。意味のあるものを書くのは、頭を使う。→→ そもそも、ユーザ企業でしか書けない。そもそも、ユーザ企業でしか書けない。
何を書くの?何を書くの?→→ 会社を書くことができます。会社を書くことができます。
→→ だれよりも、会社に詳しくなります。だれよりも、会社に詳しくなります。
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将来像将来像
◆従来型の◆従来型のSISIベンダー、受託開発モデルの崩壊ベンダー、受託開発モデルの崩壊→→ ユーザ企業が変われば、ベンダーもユーザ企業が変われば、ベンダーも変わる。変わる。
→→ 変わることは、怖くない。変わることは、怖くない。→→ 変わることは、成長そのもの。変わることは、成長そのもの。
◆ユーザ企業の情報システム部門も消滅◆ユーザ企業の情報システム部門も消滅→→ 現場と一体化した現場と一体化したITIT→→ いわば、情シス部門の拡散的消滅いわば、情シス部門の拡散的消滅
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日本発イノベーション日本発イノベーション
◆日本発イノベーションを起こすには?◆日本発イノベーションを起こすには?→→ 失敗すること。失敗すること。
→→ 失敗を認めること。失敗を認めること。→→ 日本には、失敗を、穢れと感じる文化日本には、失敗を、穢れと感じる文化
がある・・・がある・・・→→ 失敗を許容すること。失敗を許容すること。
→→ 横断的知識の練り合わせ横断的知識の練り合わせ→→ 縦割り組織では厳しい縦割り組織では厳しい
◆もの作り→ルール作り◆もの作り→ルール作り→→ プラットフォーム争奪戦プラットフォーム争奪戦
→→ 日本は、もの作りは上手なのに・・・日本は、もの作りは上手なのに・・・
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以上です以上です。。
ご清聴ありがとうございましたご清聴ありがとうございました