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11.校内ナビゲーションのための 加速度センサーを利用した 位置推定機能の設計 秋田工業高等専門学校 電気情報工学科 学籍番号 20-051 研究者名 梅木陽 指導教員 平石広典 2013年2月26日
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11.校内ナビゲーションのための 加速度センサーを利用した …11.校内ナビゲーションのための 加速度センサーを利用した 位置推定機能の設計

Aug 14, 2020

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11.校内ナビゲーションのための 加速度センサーを利用した 位置推定機能の設計

秋田工業高等専門学校 電気情報工学科 学籍番号 20-051 研究者名 梅木陽

              指導教員 平石広典

2013年2月26日

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背景

  GPSは屋外における位置測定   屋内では電波強度による位置測定

  しかし,ドアの開閉,人の存在による誤差   これまでの研究だと5mの精度(スマートフォン

だと15m)   位置測定の更新の間隔の大きさ(3秒に一回)

  より細かな位置の測定が必要

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目的

  短距離での精度の良い位置測定を行う   電波強度による位置測定の更新間隔の補完

を行う

  携帯端末の加速度センサーを利用   歩行の状態,停止の状態,階段の上り状態,

下りの状態を検出

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研究方法

  利用者の実際の歩行,停止,階段の上り,下りのデータを収集

  利用者の歩行速度を予め計測   機械学習の一つであるSVMによって,  それぞれの状況を認識するモデルを生成   モデルによって歩行状態が認識された  場合は,歩行速度をもとに移動距離を計算

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データ収集

データ収集を行ったシステム

実際に行動して,対応するボタン を押すことで,1回に10秒分の データを収集

重力加速度g=-9.8を取り除いたデータを利用

XYZ方向の加速度の値を5個(1秒分)を1セット

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データ例

状態判定の数字は0は停止,1は歩行, 2は階段の上り,3は下りを示したものである

状態判定 x y z x y z … x y z

1 0:0.19 1:-0.45 2:-0.41 3:0.5 4:-0.34 5:-0.65 12:0.51 13:-0.91 14:-1.16

1 0:0.55 1:-0.13 2:-0.24 3:-0.04 4:0.62 5:0.49 12:-0.23 13:-0.43 14:0.73

‥‥

3 0:0.14 1:0.64 2:-0.43 3:0.25 4:0.05 5:-3.01 12:-0.01 13:-0.48 14:-2.65

‥‥

2 0:0.40 1:0.88 2:-0.53 3:0.99 4:0.48 5:-0.34 12:-0.19 13:-0.60 14:-0.92

‥‥

0 0:0.71 1:0.26 2:0.51 3:0.57 4:0.26 5:0.29 12:0.19 13:0.22 14:0.28

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SVMとは

  Support Vector Machineの略称

  強力なパターン識別手法の一つで、  データをいくつかの方法で分類するもの  教師付き学習により高い識別能力を持つ

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SVMの流れ

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SVMのカーネル関数

  0:線形SVM   1:多項式 {s(a・b)+c^d}   2:RBF exp(-γ||a-b||^2)   3:シグモイド tanh{s(a・b)+c}

  今回の実験ではより精度の良かった  非線形の計測である2番を用いた

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実験

  実験1:歩行状態の認識モデルの精度   モデルを生成するデータ数(10個から100

個)とモデルの精度の関係を調査

  実験2:移動距離の推定精度   2人の被験者に実際に50mを移動してもらう   被験者1のモデルのみを利用(被験者2でも

被験者1のモデルがどの程度適用可能か?)   途中で0回から4回の停止を入れて測定 (停止がどの程度影響するか)

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実験1の結果

概ねデータ数の上昇とともに精度が上がっている しかしデータ数が40を超えた時点で精度は上がらなくなる

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実験2の結果

被験者1 被験者2の間に誤差の違いが見られる ←被験者1のモデルを用いたためや歩行速度の 差による誤差が考えられる

また50mの距離に対し誤差がわずかであるため 精度は高いといえる

→停止回数による影響は見られない.

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まとめ

  加速度センサーを利用して位置推定機能を設計した   80〜90%の精度で分類に成功   非常に高い精度で位置推定を可能にした

  今後の課題   方位センサーを利用して蛇行などの直進以外

の動きに対応する