海海海海海海海海海海海 RFID 海海海海海 海 海 海 一 2013-03-21
Jan 05, 2016
海外事例から見る小売業RFID利用の変化
林 光一郎2013-03-21
自己紹介
報道を元に国内外の RFID・ NFC技術や事例を追いかけています。ブログ「 RFID a GoGo!」
http://rfid-a-gogo.cocolog-nifty.com/月 1~ 2回ペースでトピック記事やニュースのまとめを掲載
twitterhttps://twitter.com/koi884平日朝に RFIDニュースを一件紹介
小売業の RFID利用に熱い視線
大手セレクトショップで立て続けに導入ユナイテッドアローズビームス
ソリューションのパッケージ化が進むNFC対応スマートフォンの急増
背景に小売業の経営環境の変化
ネットショップとの競争の激化実店舗でないとできないことを突き詰めないと、ネットショップに対抗できない。
店舗のショーウィンドウ化商品を並べてても店頭で買う理由が無ければスマホで価格 .comから注文されてしまう。
チェーンでは実店舗とネットショップの一層の統合が求められている。
これは小売業側の変化なので…
多くのテクノロジーが新たに出現したマーケットを狙っている
QRコード画像認識音声認識
→RFIDが勝ち抜くにはどうすれば?
J.C.Penny
アメリカの大手百貨店チェーン。全米に 1,107店舗。ネットショップも持つ。昨年 7月に全商品のRFID対応を発表。
導入内容の詳細
レジでの精算作業の撤廃を目指すスマホでのセルフチェックアウトWiFi対応のモバイルレジ2012年中に店舗での現金精算を廃止今年 2月に全店・全品目で RFID利用開始を予定していた実際には一部延期品目を靴やジーンズなどの一部に限定サイズの在庫があるかを瞬時に確認
お手本はアップルストア
CEOの Ron Johnson氏は元アップルストアの責任者全米で一番面積あたり売上高の高い小売チェーン精算業務を撤廃、店員はおもてなしに集中買い物をする場所ではなく、体験をする場所に
アプローチは他にも
J.C.Pennyはアップルストア方式顧客と店員との接触を重視接客のためにセルフレジを導入値引きの廃止。 Every Day Low Price
ネットとの融合を重視するアプローチも顧客・店舗別のリアルタイム独自クーポン高度な在庫管理。他店ピックアップの紹介、取り寄せ、宅配をシームレスに選択。
ネットと実店舗の融合の落し穴
Bill Hardgrave教授曰くアーカンソー大 RFID研究センター設立者
ネットと実店舗の融合とは、実店舗でネットストアの物流センターと同レベルの在庫管理が要求されることだよ。実店舗の店頭で低コスト・高水準の在庫管理を行えないと、欠品の頻発か、在庫増によるコスト増でボロボロになるよ。
店頭在庫管理は RFIDの主戦場
紆余曲折の末、アメリカでは大手チェーンでもメインストリームに乗りつつある。
American Apparel
Wal-Mart
Macy’s
これら実績あるソリューションに、ネットと実店舗の融合を乗せていくことが RFIDの勝ちパターンになりうる。
店頭在庫管理と O2Oの融合?
店頭在庫管理で利用実績が厚いのはUHFで?スマホで読めるのは HFでしょう?
同じ RFID、と言っちゃっていいの?
Disney World : MyMagic+
米オーランドの Disney Worldで 4月から導入される統合顧客管理システム。
MyMagic+のサービス内容
RFIDを内蔵したリストバンドMagicBandを来園者のうち希望者に配布。従来別々の IDが必要だった園内サービスを統合入退場ホテルのルームキー駐車場売店、レストランでの支払い
MyMagic+のサービス内容 (続 )
来園者は事前に情報を登録することでパーソナルな接客が受けられる。白雪姫が自分の名前を呼んでくれる!
MagicBandの利用は任意だが、登録するとアトラクションの事前予約ができる。ディズニーは収集した情報を分析してマーケティングに役立てる予定。
MagicBandの中身
3種類の RFIDタグを搭載
UHFパッシブHFパッシブ (NFC)
2.45GHzアクティブ電池交換やオンオフができない。ビーコン用?
なぜ 3種類も RFIDを?
一つ一つの利用局面では、 QRコードや画像・音声認識など、他の自動認識技術の方が良いものもあるはず。だがそれらから得られたデータを統合するには、同じ技術である RFIDをベースにした方が都合が良いはず。企業全体をカバーするシステム基盤として、 RFIDは統一したソリューションを提案できる。
まとめ
スマートフォンの普及を受け新たな店舗システムのニーズが高まり、多くの技術がこのマーケットを狙っている。このシステムでは在庫管理の精度上昇が必要になり、その部分で RFIDには実績がある。複数のデータソースを RFIDにまとめることで、精度の高いデータの紐付けができる。