EOZ-T69-001-002-01 オゾン発生器(OZSD-3000A)と 材料試験装置のご紹介 荏原実業株式会社 環境計測器事業部
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概略
� 近年、日本における光化学オキシダント濃度が上昇しており、 JIS規格に定められたゴムや電線材料以外にも、様々な材料で耐オゾン性が広く求められるようになってきました。
� しかし、その試験条件は各ユーザーが任意に決定しており、また対象となる材料によってもその条件は大きく異なります。
� このように、JIS規格に基づいた試験装置ではなく、顧客の要求仕様を反映させた特殊品が求められるケースが非常に多くなってきています。
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オゾンの特性
� フッ素に次ぐ酸化力
オゾンはその酸化力の強さから、様々な物質と反応して
その材質を劣化させます。
� 紫外線を吸収する
オゾンは、UV254nmを吸収します。その吸収量からオゾン
濃度を算出することができます。
� 紫外線で発生する
空気中の酸素がUV185nmを吸収し、数ppmレベルの
低濃度オゾンが発生します。
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オゾン濃度の単位
� よく使われる単位
1.pphm:1億分の1( Part Per Hundred Million )
2.ppm:100万分の1( Part Per Million )
3.Pa:分圧
� 単位換算
1[ppm] = 100[pphm] = 101.3[mPa]
� 分圧とは
その条件下の圧力で対象となる成分がその圧力に対して
どの程度、寄与しているかを表す数字です。
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他のオゾン発生器との比較
� 一般的な放電式オゾン発生器→電流などを制御してオゾンの発生量を変えるため、一定値のオゾン濃度で発生させる場合に向いている
→緻密な濃度コントロールには不向き→工業・産業用途(製造ライン向き)
� OZSD-3000A→放電パルス数を制御してオゾンの発生量を変えるため、実験など幅広いオゾン濃度が必要な場合に向いている
→緻密な濃度コントロールが可能→実験・研究用途(ラボ向き)
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OZSD-3000Aの仕様
� 発生原理 無声放電(パルス数制御)
� 発生量 6 g/h (酸素原料の場合)
3 g/h (乾燥空気原料の場合)
� ガス流量 1~10 L/min
� ガス露点 -40℃
� 電源 AC100[V]±10% 50/60[Hz]
� 発生出力 Hi・Lo切替え機能付
� 冷却方式 空冷
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OZSD-3000Aの特長
� オゾン発生出力の可変範囲が0~100%� 高濃度から低濃度まで、広範囲にオゾン濃度を変化させることができる
� 特に低濃度領域の不安定性を解消するため、Hi,Loのレンジ切替機能を追加
� 空冷式なのでユーティリティーは電気のみ
� インターロックによる非常停止機能付
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納入事例(その1)
� 用途 オゾン分解フィルタの性能試験
原料ガス 乾燥空気 (PSAドライヤー)
発生量 3 g/h
ガス流量 50 L/min
濃度 20 ppm、及び 2 ppm
電源 AC100V±10% 50/60Hz
制御方式 調節計によるPID制御
濃度計 EG-2001R (2レンジ仕様)
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納入事例(その2)
� 用途 タイヤの耐久試験
原料ガス 酸素 (PSA酸素発生器)
発生量 5 g/h
ガス流量 4 L/min
濃度 10 ppm
電源 AC100V±10% 50/60Hz
制御方式 調節計によるPID制御
濃度計 EG-2001D
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納入事例(その3)
� 用途 自動車用部品の耐久試験
原料ガス 乾燥空気 (シリカゲル)
発生量 1 g/h / 100 mg/h
ガス流量 750 L/min
濃度 0.5 ppm (50pphm)
電源 AC100V±10% 50/60Hz
制御方式 調節計によるPID制御
濃度計 EG-700EⅢ
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装置の安全対策
� インターロック機能検出した異常信号を受けてオゾン発生器を非常停止します。
①オゾン濃度異常試験槽のオゾン濃度が一定以上になると、オゾン発生を停止します。
②オゾンリークオゾンリークモニタを取り付けることで、オゾン発生器や試験槽からのリークを検出し、オゾン発生を停止します。
③外部装置との連携連動している装置から異常信号を受け取り、オゾン発生を停止します。