六 ツ 美 北 (1) 平成 27 年 3 月 六ツ美北中学校第二十三回卒業生の皆さん、義務教育の修了、おめでとうございます。また、保護者のみなさまにもお祝いの言葉を申し上げます。卒業生の皆さんは、生活の三本柱「あいさつ、身なり、整頓」を合い言葉に、明るく穏やかで平和な学校を築いてくれました。皆さんの爽やかな笑顔やがんばりが目に焼き付いています。さて、卒業に当たり、二つのことばを贈ります。一つ目は、「夢をもって生きてほしい」ということです。人の生きる源は、夢をもつことにあります。夢は、人が生きるための力になります。こんな仕事に就きたい、こんな人間になりたいという夢があるから、人はがんばって生きられるのです。何となくその日その日を生活していては、成長はありません。ぜひ「夢」をもって生きてください。二つ目は、「出会えてよかった」と思える出会いをしてほしいということです。これからは今まで以上に様々な場面で様々な人との出会いがあります。自分にとっても、相手にとっても「出会えてよかった」と思えるようなかけがえのない出会いがあるでしょう。その出会いは、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。人は一人では生きていけません。人との関わりの中で生きています。常に「感謝の気持ち」と「思いやり」をもって、周りに「気配り」ができる人になってください。卒業生の皆さんがいつまでも健康で、夢に向かってがんばってくれることを楽しみにしています。三年生の皆さん、卒業おめでとうございます。ここまで指導して頂いた先生方には、ただただ感謝します。さて、皆さんはこの六北中に、目には見えない『心の襷』があることを知っていますか。私は駅伝大会の日、病気で急遽出場停止になった後輩に、三年生の先輩が届けてくれた手紙によって知りました。その手紙には、慰めはもちろんのこと、自分が過去の大会でしてしまった失敗話もありました。チームに迷惑をかけ、落ち込んでいた自分は、決して責めずに優しく接してくれた先輩たちのおかげで救われ、「次へつなげよう=走ろう」と考え直せたそうです。そしてその失敗から、「苦しいことや悔しいことを経験すると、新しい自分になれる。まわりが見られるようになった。だから落ち込まず、次につなげてほしい。」と励ましの言葉も。駅伝は、襷を人から人へつないで走る競技だけれども、先輩から後輩へ、後輩からそのまた後輩へと、人を思いやる『心の襷』をつなぐ競技でもあるんだなと教えられました。六北中には、目には見えない『心の襷』があります。この先ずっと引き継がれていくでしょう。『心の襷』を立派につないでくれた三年生の皆さんは、自信をもって新たな人生を走り始めて下さい。「夢をもち」「出会い」を大切に校長岡部克彦『心の襷』PTA会長小林大祐卒業 おめでとう 第 23 回 卒業生 292名