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34

N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

Jan 02, 2016

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N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究. 鹿島 巌 酒井 徹. 材料 → 機械加工 → 製品. 実用部材の疲労強度. 疲労破壊 → 表面から発生. 表面粗さ 残留応力 表面層の加工硬化. 疲労強度の影響因子. 昨年度 :  表面粗さ →  疲労限度を推定. 本年度:三つの影響 → 疲労限度を推定. 欠陥材の疲労限度評価に村上の理論. σ w P :疲労限度 (MPa). Hv :ビッカース硬さ. :欠陥の投影面積の   平方根 (μm). 表面粗さ あり 残留応力 なし 加工硬化 なし. 疲労限度の推定. 昨年度. 良好. - PowerPoint PPT Presentation
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Page 1: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

N o. 2 実用部材の疲労強度          に関する研究

鹿島 巌酒井 徹

Page 2: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

疲労破壊 → 表面から発生

材料 → 機械加工 → 製品

実用部材の疲労強度

表面粗さ

残留応力

表面層の加工硬化

昨年度: 表面粗さ → 疲労限度を推定

疲労強度の影響因子

本年度:三つの影響 →疲労限度を推定

Page 3: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

欠陥材の疲労限度評価に村上の理論

61

12043.1

area

HvwP

σw P:疲労限度 (MPa)

Hv :ビッカース硬さ

:欠陥の投影面積の  平方根 (μm)

area

表面粗さあり

残留応力なし

加工硬化なし

疲労限度の推定良好

昨年度

表面粗さあり

残留応力あり

加工硬化あり

疲労限度の推定

検討本年度

Page 4: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

製作した試験片

平滑材

粗さ材

ノーズ半径 r

r = 0.1

送り f

f = 0.1f = 0.15

f = 0.2

使用材料の機械的性質

σ sl(MPa) σ B(MPa) σ T(MPa) Ψ (%) E(GPa)焼なまし材 317 572 993 50.3 211

焼入れ焼き戻し材 605 793 1407 63 213

Page 5: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

試験片製作工程

CNC 旋盤等にて加工

エメリー紙を用いて試験部を加工

5080 80

φ15

φ1

2.5

φ10

210

試験片形状

Page 6: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

エメリー紙を用いて試験部を加工

CNC 旋盤を用いて粗さを加工

粗さ測定器にて粗さを測定

残留応力を測定

試験部の硬さを測定

疲労試験

粗さ材

平滑材

1本につき8ヶ所→  5本

計40ヶ所

Page 7: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

Sm

Ry

2b

a

表面粗さの置換表面粗さ

最大高さ Ry

き裂深さ a

凹凸間の平均間隔 Sm き裂列のピッチ2b

き裂問題

(Ry)max

から進展

Page 8: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

極値統計

一定数のデータの集合を取り出したあ最大値や最小値が従う分布

微小介在物の最大値の予測が可能 

降水量や洪水などの自然災害のあ予測

(Ry)max の算出

Page 9: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

f=0.1f=0.15

-2

0

2

4

6

899.95

99.90

99.80

99.50

99.00

98

95

90

80

50

10

10.1

1000

500

200

100

50

20

10

F (%)yT = 1/ (1-F)

Ry (μ m)

Cum

ulat

ive

Freq

uenc

y

y =

-ln(

-ln(

F))

f=0.2

0 20 40 60 80 100120140160180200 area の算出

粗さの 40 ヶ所データ

極値統計の例

粗さ

それぞれの定数

直線状に分布

極値統計処理可能

Page 10: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

再帰期間 T

最大高さ (Ry)max の推定

予測する面積 S

検査基準面積 S0

粗さ測定長さ

L0(Ry)ave.

00

0

S

S

S

SST ≒

破断する

可能性有り

Page 11: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

(Ry)max area

Page 12: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

考 察

Page 13: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

0 10 20 300

100

200

300

400

500

表面からの深さ(μ m)

ビッ

カー

ス硬

さH

v

f = 0.1f = 0.15f = 0.2平滑材

(a) 焼なまし材

0 10 20 300

100

200

300

400

500

表面からの深さ(μ m)

ビッ

カー

ス硬

さH

v

f = 0.1f = 0.15f = 0.2平滑材

(b) 焼入れ焼戻し材

深さ方向硬さ分布連続載荷法 深さと硬さの関

加工硬化の

深さ

平滑材 加工層浅いエメリー紙で研

磨粗さ材

研磨せず 加工層深い

粗さ材

平滑材

Page 14: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

105 106 107 108200

250

300

350

400

450

500

繰返し数 N

σ

応力

振幅

a (

MP

a)

f = 0.1f = 0.15f = 0.2平滑材

焼なまし材疲労試験結果

( S-N曲線 )粗さ材は,平滑材よ

疲労限度が上昇

加工層が深い

欠陥に鈍い

粗さ材

平滑材

Page 15: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

疲労試験結果焼入れ焼戻し材粗さ材は,平滑材よ

疲労限度が低下

欠陥に敏感105 106 107 108

200

250

300

350

400

450

500

繰返し数 N

σ

応力

振幅

a (

MP

a)

○ f0.1□ f0.15◇ f0.2△ 平滑材

unregistered

焼入れ焼戻し材疲労試験結果

( S-N曲線 )平滑材

粗さ材

Page 16: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

残留応力と表面付近の硬さの影響

Hv(10N) √ area(μ m) (MPa)残留応力 σ w (MPa)平滑材 197 - -158 265f = 0. 1 222 57 -98 270f = 0. 15 218 67 -64 285f = 0. 2 241 87 -28 290

焼なまし材試験結果

圧縮の残留応力小 疲労限度低い

硬い

硬さの影響が強い

疲労限度高い

一般に・・・

Page 17: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

Hv(10N) √ area(μ m) (MPa)残留応力 σ w (MPa)平滑材 265 - -238 430f = 0. 1 301 45 111 355f = 0. 15 311 72 76 355f = 0. 2 307 81 61 350

焼入れ焼戻し材試験結果

引張りの残留応力小

硬さ変化無し

両材は,硬さの影響が強い

疲労限度高い

疲労限度変化無し

一般に・・・

Page 18: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

粗さ材の疲労限度の予測粗さ材の疲労限度の予測

Page 19: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

f 0.1

0.50.60.70.80.91.01.11.21.31.41.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

Pw

実験値と予測値の比較モデル

       0.1     0.25 0.5 1         2 3            5 10荷重 F ( N)

<1 危険>1 安全

σ w

σ wP

実験値予測値

8種類

載荷荷重H v

Page 20: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

① ビッカース硬さH v のみによる予測

 HvwP 6.1H v:ビッカース硬さ

平滑材の経験式

Page 21: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

すべて1より小さい値

有用ではない

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼なまし材

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼入れ焼戻し

 HvwP 6.1

Page 22: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

②H vと   による予測 area

61wP

area

120Hv43.1

村上の式

Page 23: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼なまし材

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼入れ焼戻し

載荷荷重3N~5N

15 %程度の誤差内予測

載荷荷重 0.25 ~5N 15 %程度の誤差内予測

積載荷重3N~5N

疲労限度の予測が可能

61wP

area

120Hv43.1

Page 24: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

③ H v,   ,応力比Rによる予測 area

4

m

m

max

min

6/1

10Hv226.0

R

2

)R1(

)area(

)120Hv(43.1

     

     

 

最小応力 

最大応力 

平均応力   

応力振幅   

min

max

:

:

:

:

平均応力が作用する場合村上の式

Page 25: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼なまし材

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼入れ焼戻し

載荷荷重10N

15%程度の誤差内で予測

載荷荷重 0.25 N~2N

15 %程度の誤差内で予測

有用な載荷荷重が大きく異なる

共通の予測式を設定

困難

 P

2

)1(

)(

)120(43.16/1

R

area

Hv

Page 26: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

④ H v,   ,平均応力σ mによる予

測 area

 mParea

Hv 2

1

)(

)120(43.16/1

平均応力が作用する場合

松本の式

Page 27: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

荷重 W (gf)

σ /

σw

wP

f 0.1f0.15f 0.2

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼なまし材

0.1 0.25 0.5 1 2 3 5 10   荷重 F ( N)  焼入れ焼戻し

ほとんど1より小さい

ほとんど1より大きい

予測は有用ではない 両材でのばらつきが大きい

危険

20 %以上の誤差

 mParea

Hv 2

1

)(

)120(43.16/1

Page 28: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

( 2 )疲労限度はビッカース硬さの載荷荷重3~5Nを用   いて以下の予測式によりある程度求めることが可能.

結 言

 6/1)(

)120(43.1

area

HvP

( 1 ) 粗さ材の疲労限度は残留応力よりも硬さの影響が   大きい.

Page 29: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究
Page 30: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

再帰期間 T

0

0

S

SST

応力の 90% が作用し破断する可能性がある面積

基準長さ L0 を用いる

有効幅 b を( Ry ) ave. と選定のときSS 0

0S

ST≒

最大高さ (Ry)max の推定

S : 予想を行う面積

S0: 検査基準面積

Page 31: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

T1Tlnlny

(Ry)max を導出する基準化変数

S0 S≪

Tlny≒

0.

1

0 Ry L

Ld

S

ST

ave

d1: 試験部直径

L :危険長さ

Page 32: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

無限個の円周き裂列を有する丸棒の応力拡大係数

aFK 0max Ⅰ

F:補正係数,a :切欠き深さ

以上の式を等式化する。

aFarea 265.0

area の算出

area

z

y

x

σ 0

σ 0

o

areaK 0max 65.0Ⅰ

近似的に K maxⅠ は次式で与えられる

Page 33: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

この近似式を用いて

area を求めることが出来る

0 1 2 3

1

2

3

a/2b

(F/0

.65)

2(F/0.65)2 → y a/2b → x

y=0.38/x (x>0.195)

y=2.97–3.51x–9.74x2

(0≦ x≦ 0.195)

Page 34: N o. 2  実用部材の疲労強度 に関する研究

195.00 x の場合

max

2

maxmax RySm

Ry74.9

Sm

Ry51.397.2

area

の場合x195.0

Sm38.0 area