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(歴代志:レキダイシ)(下:ゲ)
(第:ダイ)一(章:ショウ)
1 章 1 節 ダビデの(子:コ)ソロモンはその(国:クニ)に(自分:ジブン)の(地位:
チイ)を(確立:カクリツ)した。その(神:カミ)、(主:シュ)が(共:トモ)にいまして(彼:カレ)
を(非常:ヒジョウ)に(大:オオ)いなる(者:モノ)にされた。
1 章 2 節 ソロモンはすべてのイスラエルびと、すなわち千(人:ニン)の
(長:チョウ)、百(人:ニン)の(長:チョウ)、さばきびとおよびイスラエルの(全地:ゼ
ンチ)のすべてのつかさ、(氏族:シゾク)のかしらたちに(告:ツ)げた。
1 章 3 節 そしてソロモンとイスラエルの(全会衆:ゼンカイシュウ)はともに
ギベオンにある(高:タカ)き(所:トコロ)へ(行:イ)った。(主:シュ)のしもべモーセが
(荒野:アラノ)で(造:ツク)った(神:カミ)の(会見:カイケン)の(幕屋:マクヤ)がそこにあっ
たからである。
1 章 4 節 (しかし(神:カミ)の(箱:ハコ)はダビデがすでにキリアテ・ヤリ
ムから、これのために(備:ソナ)えた(所:トコロ)に(運:ハコ)び(上:ノボ)らせてあっ
た。ダビデはさきに、エルサレムでこれのために(天幕:テンマク)を(張:ハ)っ
て(置:オ)いたからである。)
1 章 5 節 またホルの(子:コ)であるウリの(子:コ)ベザレルが(造:ツク)った
(青銅:セイドウ)の(祭壇:サイダン)がその(所:トコロ)の(主:シュ)の(幕屋:マクヤ)の(前:マ
エ)にあり、ソロモンおよび(会衆:カイシュウ)は(主:シュ)に(求:モト)めた。
1 章 6 節 ソロモンはそこに(上:ノボ)って(行:イ)って、(会見:カイケン)の(幕
屋:マクヤ)のうちにある(主:シュ)の(前:マエ)の(青銅:セイドウ)の(祭壇:サイダン)に(燔
祭:ハンサイ)一千をささげた。
1 章 7 節 その(夜:ヨル)、(神:カミ)はソロモンに(現:アラワ)れて(言:イ)われた、
「あなたに(何:ナニ)を(与:アタ)えようか、(求:モト)めなさい」。
1 章 8 節 ソロモンは(神:カミ)に(言:イ)った、「あなたはわたしの(父:チチ)
ダビデに(大:オオ)いなるいつくしみを(示:シメ)し、またわたしを(彼:カレ)に
(代:カワ)って(王:オウ)とされました。
1 章 9 節 (主:シュ)なる(神:シン)よ、どうぞわが(父:チチ)ダビデに(約束:ヤクソク)
された(事:コト)を(果:ハテ)してください。
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あなたは(地:チ)のちりのような(多:オオ)くの(民:タミ)の(上:ウエ)にわたしを
(立:タ)てて(王:オウ)とされたからです。
1 章 10 節 この(民:タミ)の(前:マエ)に(出入:デイ)りすることのできるよう
に(今:イマ)わたしに(知恵:チエ)と(知識:チシキ)とを(与:アタ)えてください。だれ
がこのような(大:オオ)いなるあなたの(民:タミ)をさばくことができましょ
うか」。
1 章 11 節 (神:カミ)はソロモンに(言:イ)われた、「この(事:コト)があなたの
(心:ココロ)にあって、(富:トミ)をも、(宝:タカラ)をも、(誉:ホマレ)をも、またあな
たを(憎:ニク)む(者:モノ)の(命:イノチ)をも(求:モト)めず、また(長命:チョウメイ)をも
(求:モト)めず、ただわたしがあなたを(立:タ)てて(王:オウ)としたわたしの(民:
タミ)をさばくために(知恵:チエ)と(知識:チシキ)とを(自分:ジブン)のために(求:モ
ト)めたので、
1 章 12 節 (知恵:チエ)と(知識:チシキ)とはあなたに(与:アタ)えられている。
わたしはまたあなたの(前:マエ)の(王:オウ)たちの、まだ(得:エ)たことのない
ほどの(富:トミ)と(宝:タカラ)と(誉:ホマレ)とをあなたに(与:アタ)えよう。あなたの
(後:ノチ)の(者:モノ)も、このようなものを(得:エ)ないでしょう」。
1 章 13 節 それからソロモンはギベオンの(高:タカ)き(所:トコロ)を(去:サ)
り、(会見:カイケン)の(幕屋:マクヤ)の(前:マエ)を(去:サ)って、エルサレムに(帰:カエ)
り、イスラエルを(治:オサ)めた。
1 章 14 節 ソロモンは(戦車:センシャ)と(騎兵:キヘイ)とを(集:アツ)めたが、(戦
車:センシャ)一千四百(両:リョウ)、(騎兵:キヘイ)一万二千(人:ニン)あった。ソロモン
はこれを(戦車:センシャ)の(町々:マチマチ)と、エルサレムの(王:オウ)のもととに
(置:オ)いた。
1 章 15 節 (王:オウ)は(銀:ギン)と(金:キン)を(石:イシ)のようにエルサレムに
(多:オオ)くし、(香柏:コウハク)を(平野:ヘイヤ)のいちじく(桑:クワ)のように(多:オオ)
くした。
1章16節 ソロモンが(馬:ウマ)を(輸入:ユニュウ)したのはエジプトとクエか
らであった。すなわち(王:オウ)の(貿易商:ボウエキショウ)(人:ジン)がクエから(代
価:ダイカ)を(払:ハラ)って(受:ウ)け(取:ト)って(来:キ)た。
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1 章 17 節 (彼:カレ)らはエジプトから(戦車:センシャ)(一両:イチリョウ)を(銀:ギン)
六百シケルで(輸入:ユニュウ)し、(馬:ウマ)一(頭:トウ)を(銀:ギン)百五十で(輸入:ユ
ニュウ)した。(同:オナ)じようにこれらのものが(彼:カレ)らによってヘテびとの
すべての(王:オウ)たち、およびスリヤの(王:オウ)たちにも(輸出:ユシュツ)された。
(第:ダイ)二(章:ショウ)
2 章 1 節 さてソロモンは(主:シュ)の(名:ナ)のために一つの(宮:ミヤ)を(建:
タ)て、また(自分:ジブン)のために一つの(王宮:オウキュウ)を(建:タ)てようと(思:
オモ)った。
2 章 2 節 そしてソロモンは(荷:ニ)を(負:オ)う(者:モノ)七万(人:ニン)、(山:ヤマ)
で(石:イシ)を(切:キ)り(出:ダ)す(者:モノ)八万(人:ニン)、これらを(監督:カントク)す
る(者:モノ)三千六百(人:ニン)を(数:カゾ)え(出:ダ)した。
2 章 3 節 ソロモンはまずツロのヒラムに(人:ヒト)をつかわして(言:イ)わ
せた、「あなたはわたしの(父:チチ)ダビデに、その(住:ス)むべき(家:ウチ)を(建:
タ)てるために(香柏:コウハク)を(送:オク)られました。どうぞ(彼:カレ)にされたよ
うに、わたしにもして(下:クダ)さい。
2 章 4 節 (見:ミ)よ、わたしはわが(神:カミ)、(主:シュ)の(名:ナ)のために一つ
の(家:ウチ)を(建:タ)て、これを(聖:コウキ)(別:ベッ)して(彼:カレ)にささげ、(彼:カレ)
の(前:マエ)にこうばしい(香:コウ)をたき、(常:ツネ)(供:トモ)のパンを(供:ソナ)え、
また(燔祭:ハンサイ)を(安息日:アンソクニチ)、(新月:シンゲツ)、およびわれらの(神:カ
ミ)、(主:シュ)の(定:サダ)めの(祭:マツリ)に(朝夕:アサユウ)ささげ、これをイスラエ
ルのながく(守:マモ)るべき(定:サダ)めにしようとしています。
2 章 5 節 またわたしの(建:タ)てる(家:イエ)は(大:オオ)きな(家:イエ)です。わ
れらの(神:カミ)はすべての(神:カミ)よりも(大:オオ)いなる(神:カミ)だからです。
2 章 6 節 しかし、(天:テン)も、(諸天:ショテン)の(天:テン)も(彼:カレ)を(入:イ)れ
ることができないのに、だれが(彼:カレ)のために(家:ウチ)を(建:タ)てること
ができましょうか。
-
わたしは(何者:ナニモノ)ですか、(彼:カレ)のために(家:ウチ)を(建:タ)てるという
のも、ただ(彼:カレ)の(前:マエ)に(香:コウ)をたく(所:トコロ)に、ほかならないの
です。
2 章 7 節 それで、どうぞ(金:キン)、(銀:ギン)、(青銅:セイドウ)、(鉄:テツ)の(細
工:サイク)および(紫糸:ムラサキイト)、(緋糸:ヒイト)、(青糸:アオイト)の(織物:オリモノ)にく
わしく、また(彫刻:チョウコク)の(術:ジュツ)に(巧:タク)みな(工人:コウジン)ひとりを
わたしに(送:オク)って、(父:チチ)ダビデが(備:ソナ)えておいたユダとエルサレ
ムのわたしの(工人:コウジン)たちと(一緒:イッショ)に(働:ハタラ)かせてください。
2 章 8 節 またどうぞレバノンから(香柏:コウハク)、いとすぎ、びゃくだ
んを(送:オク)ってください。わたしはあなたのしもべたちがレバノンで
(木:キ)を(切:キ)ることをよくわきまえているのを(知:シ)っています。わた
しのしもべたちも、あなたのしもべたちと(一緒:イッショ)に(働:ハタラ)かせ、
2 章 9 節 わたしのためにたくさんの(材木:ザイモク)を(備:ソナ)えさせてく
ださい。わたしの(建:タ)てる(家:イエ)は(非常:ヒジョウ)に(広大:コウダイ)なもの
ですから。
2 章 10 節 わたしは(木:キ)を(切:キ)るあなたのしもべたちに(砕:クダ)い
た(小麦:コムギ)二(万:マン)コル、(大麦:オオムギ)二(万:マン)コル、ぶどう(酒:シュ)
二(万:マン)バテ、(油:アブラ)二(万:マン)バテを(与:アタ)えます」。
2 章 11 節 そこでツロの(王:オウ)ヒラムは(手紙:テガミ)をソロモンに(送:
オク)って(答:コタ)えた、「(主:シュ)はその(民:タミ)を(愛:アイ)するゆえに、あなた
を(彼:カレ)らの(王:オウ)とされました」。
2 章 12 節 ヒラムはまた(言:イ)った、「(天地:テンチ)を(造:ツク)られたイス
ラエルの(神:カミ)、(主:シュ)はほむべきかな。(彼:カレ)はダビデ(王:オウ)に(賢:
カシコ)い(子:コ)を(与:アタ)え、これに(分別:ブンベツ)と(知恵:チエ)を(授:サズ)けて、
(主:シュ)のために(宮:ミヤ)を(建:タ)て、また(自分:ジブン)のために、(王宮:オウ
キュウ)を(建:タ)てることをさせられた。
-
2 章 13 節 いまわたしは(達人:タツジン)ヒラムという(知恵:チエ)のある(工
人:コウジン)をつかわします。
2 章 14 節 (彼:カレ)はダンの(子孫:シソン)である(女:オンナ)を(母:ハハ)とし、ツ
ロの(人:ヒト)を(父:チチ)とし、(金銀:キンギン)、(青銅:セイドウ)、(鉄:テツ)、(石:イシ)、
(木:キ)の(細工:サイク)および(紫糸:ムラサキイト)、(青糸:アオイト)、(亜麻糸:アマイト)、(緋
糸:ヒイト)の(織物:オリモノ)にくわしく、またよくもろもろの(彫刻:チョウコク)をし、
(意匠:イショウ)を(凝:コ)らしてもろもろの(工作:コウサク)をします。(彼:カレ)を(用:
モチ)いてあなたの(工人:コウジン)およびあなたの(父:チチ)、わが(主:シュ)ダビデ
の(工人:コウジン)と(一緒:イッショ)に(働:ハタラ)かせなさい。
2 章 15 節 それでいまわが(主:シュ)の(言:イ)われた(小麦:コムギ)、(大麦:オ
オムギ)、(油:アブラ)およびぶどう(酒:シュ)をそのしもべどもに(送:オク)ってく
ださい。
2章16節 あなたの(求:モト)められる(材木:ザイモク)はレバノンから(切:キ)
りだし、いかだに(組:ク)んで、(海:ウミ)からヨッパに(送:オク)ります。あな
たはそれをエルサレムに(運:ハコ)び(上:ア)げなさい」。
2 章 17 節 そこでソロモンはその(父:チチ)ダビデが(数:カゾ)えたように
イスラエルの(国:クニ)にいるすべての(他国人:タコクジン)を(数:カゾ)えたが、
(合:ア)わせて十五万三千六百(人:ニン)あった。
2 章 18 節 (彼:カレ)はその七万(人:ニン)を(荷:ニ)を(負:オ)う(者:モノ)とし、八
万(人:ニン)を(山:ヤマ)で(木:キ)や(石:イシ)を(切:キ)る(者:モノ)とし、三千六百(人:
ニン)を(民:タミ)を(働:ハタラ)かせる(監督者:カントクシャ)とした。
(第:ダイ)三(章:ショウ)
3 章 1 節 ソロモンはエルサレムのモリアの(山:ヤマ)に(主:シュ)の(宮:ミヤ)
を(建:タ)てることを(始:ハジ)めた。そこは(父:チチ)ダビデに(主:シュ)が(現:アラ
ワ)れられた(所:トコロ)、すなわちエブスびとオルナンの(打:ウ)ち(場:ジョウ)に
ダビデが(備:ソナ)えた(所:トコロ)である。
-
3 章 2 節 ソロモンが(宮:ミヤ)を(建:タ)て(始:ハジ)めたのは、その(治世:チセ
イ)の(四年:ヨネン)の(二月:ニガツ)であった。
3章3節 ソロモンの(建:タ)てた(神:カミ)の(宮:ミヤ)の(基:モト)の(寸法:スンポウ)
は(次:ツギ)のとおりである。すなわち(昔:ムカシ)の(尺度:シャクド)によれば(長:
ナガ)さ六十キュビト、(幅:ハバ)二十キュビト、
3 章 4 節 (宮:ミヤ)の(前:マエ)の(廊:ロウ)は(宮:ミヤ)の(幅:ハバ)に(従:シタガ)って
(長:ナガ)さ二十キュビト(高:タカ)さ百二十キュビトで、その(内部:ナイブ)は
(純金:ジュンキン)でおおった。
3 章 5 節 またその(拝殿:ハイデン)はいとすぎの(板:イタ)で(張:ハ)り、(精:セ
イ)(金:キン)をもってこれをおおい、その(上:ウエ)にしゅろと(鎖:クサリ)の(形:カタ
チ)を(施:ホドコ)した。
3 章 6 節 また(宝石:ホウセキ)をはめ(込:コ)んで(宮:ミヤ)を(飾:カザ)った。その
(金:キン)はパルワイムの(金:キン)であった。
3 章 7 節 (彼:カレ)はまた(金:キン)をもってその(宮:ミヤ)、すなわち、(梁:ヤナ)、
(敷居:シキイ)、(壁:カベ)および(戸:ト)をおおい、(壁:カベ)の(上:ウエ)にケルビム
を(彫:ホ)りつけた。
3 章 8 節 (彼:カレ)はまた(至聖所:シセイジョ)を(造:ツク)った。その(長:ナガ)さ
は(宮:ミヤ)の(長:ナガ)さにしたがって二十キュビト、(幅:ハバ)も(二十:ニジュ
ウ)キュビトである。(彼:カレ)は(精:セイ)(金:キン)六百タラントをもってこれを
おおった。
3 章 9 節 その(釘:クギ)の(金:キン)の(重:オモ)さは五十シケルであった。(彼:
カレ)はまた(階上:カイジョウ)の(室:ムロ)も(金:キン)でおおった。
3 章 10 節 (彼:カレ)は(至聖所:シセイジョ)に(木:キ)を(刻:キザ)んだケルビムの
(像:ゾウ)を二つ(造:ツク)り、これを(金:キン)でおおった。
3章11節 ケルビムの(翼:ツバサ)の(長:ナガ)さは(合:ア)わせて二十キュビ
トあった。すなわち一つのケルブの一つの(翼:ツバサ)は五キュビトで、(宮:
ミヤ)の(壁:カベ)に(届:トド)き、ほかの(翼:ツバサ)も五キュビトで、(他:ホカ)の
ケルブの(翼:ツバサ)に(届:トド)き、
3 章 12 節 (他:ホカ)のケルブの一つの(翼:ツバサ)も五キュビトで、(宮:ミヤ)
の(壁:カベ)に(届:トド)き、ほかの(翼:ツバサ)も五キュビトで、(先:サキ)のケル
ブの(翼:ツバサ)に(接:セッ)していた。
3章13節 これらのケルビムの(翼:ツバサ)は(広:ヒロ)げると二十キュビト
あった。
-
かれらは(共:トモ)に(足:アシ)で(立:タ)ち、その(顔:カオ)は(拝殿:ハイデン)に(向:ム)
かっていた。
3 章 14 節 ソロモンはまた(青糸:アオイト)、(紫糸:ムラサキイト)、(緋糸:ヒイト)お
よび(亜麻糸:アマイト)で(垂幕:タレマク)を(造:ツク)り、その(上:ウエ)にケルビムの
(縫:ヌ)い(取:ト)りを(施:ホドコ)した。
3 章 15 節 (彼:カレ)は(宮:ミヤ)の(前:マエ)に(柱:ハシラ)を(二本:ニホン)(造:ツク)った。
その(高:タカ)さは三十五キュビト、おのおのの(柱:ハシラ)の(頂:イタダキ)に五キ
ュビトの(柱頭:チュウトウ)を(造:ツク)った。
3 章 16節 (彼:カレ)は(首飾:クビカザリ)のような(鎖:クサリ)を(造:ツク)って、(柱:
ハシラ)の(頂:イタダキ)につけ、ざくろ百を(造:ツク)ってその(鎖:クサリ)の(上:ウエ)に
つけた。
3 章 17節 (彼:カレ)はこの(柱:ハシラ)を(神殿:シンデン)の(前:マエ)に、(一本:イッポ
ン)を(南:ミナミ)の(方:ホウ)に、(一本:イッポン)を(北:キタ)の(方:ホウ)に(立:タ)て、(南:
ミナミ)の(方:ホウ)のをヤキンと(名:ナ)づけ、(北:キタ)の(方:ホウ)のをボアズと(名:
ナ)づけた。
(第:ダイ)四(章:ショウ)
4 章 1 節 ソロモンはまた(青銅:セイドウ)の(祭壇:サイダン)を(造:ツク)った。
その(長:ナガ)さ二十キュビト、(幅:ハバ)二十キュビト、(高:タカ)さ十キュビ
トである。
4 章 2 節 (彼:カレ)はまた(海:ウミ)を(鋳:イ)て(造:ツク)った。(縁:エン)から(縁:エ
ン)まで十キュビトであって、(周囲:シュウイ)は(円形:エンケイ)をなし、(高:タカ)さ
五キュビトで、その(周囲:シュウイ)は(綱:ツナ)をもって(測:ハカ)ると三十キュビ
トあった。
4 章 3 節 (海:ウミ)の(下:シタ)には三十キュビトの(周囲:シュウイ)をめぐるひ
さごの(形:カタチ)があって、(海:ウミ)の(周囲:シュウイ)を(囲:カコ)んでいた。その
ひさごは二(並:ナラ)びで、(海:ウミ)を(鋳:イ)る(時:トキ)に(鋳:イ)たものである。
4 章 4 節 その(海:ウミ)は(十二:トニ)の(牛:ウシ)の(上:ウエ)に(置:オ)かれ、その
三つは(北:キタ)に(向:ム)かい、三つは(西:ニシ)に(向:ム)かい、三つは(南:ミナミ)
に(向:ム)かい、三つは(東:ヒガシ)に(向:ム)かっていた。(海:ウミ)はその(上:ウエ)
に(置:オ)かれ、(牛:ウシ)のうしろはみな(内:ナイ)に(向:ム)かっていた。
4 章 5 節 (海:ウミ)の(厚:アツ)さは(手:テ)の(幅:ハバ)で、その(縁:エン)は(杯:ハイ)
の(縁:エン)のように、ゆりの(花:ハナ)に(似:ニ)せて(造:ツク)られた。
-
(海:ウミ)には(水:ミズ)を三千バテ(入:イ)れることができた。
4 章 6 節 (彼:カレ)はまた(物:モノ)を(洗:アラ)うために(洗盤:センバン)十(個:コ)
を(造:ツク)って、(五個:ゴカ)を(南側:ミナミガワ)に、(五個:ゴカ)を(北側:キタガワ)
に(置:オ)いた。その(中:ナカ)で(燔祭:ハンサイ)に(用:モチ)いるものを(洗:アラ)った。
しかし(海:ウミ)は(祭司:サイシ)がその(中:ナカ)で(身:ミ)を(洗:アラ)うためであっ
た。
4 章 7 節 (彼:カレ)はまた(金:キン)の(燭台:ショクダイ)十(個:コ)をその(定:サダ)
めに(従:シタガ)って(造:ツク)り、(拝殿:ハイデン)の(中:ナカ)の(南側:ミナミガワ)に(五
個:ゴカ)、(北側:キタガワ)に(五個:ゴカ)を(置:オ)き、
4 章 8 節 また(机:ツクエ)十(個:コ)を(造:ツク)り、(神殿:シンデン)の(中:ナカ)の(南
側:ミナミガワ)に(五個:ゴカ)、(北側:キタガワ)に(五個:ゴカ)を(置:オ)き、また(金:キ
ン)の(鉢:ハチ)百を(造:ツク)った。
4 章 9 節 (彼:カレ)はまた(祭司:サイシ)の(庭:ニワ)と(大庭:オオバ)および(庭:ニワ)
の(戸:ト)を(造:ツク)り、その(戸:ト)を(青銅:セイドウ)でおおった。
4 章 10 節 (彼:カレ)は(海:ウミ)を(宮:ミヤ)の(東南:トウナン)のすみにすえた。
4章11節 ヒラムはまたつぼと(十能:ジュウノウ)と(鉢:ハチ)とを(造:ツク)った。
こうしてヒラムはソロモン(王:オウ)のため、(神:カミ)の(宮:ミヤ)の(工事:コウジ)
を(終:オ)えた。
4 章 12 節 すなわち(二本:ニホン)の(柱:ハシラ)と(玉:タマ)と、(柱:ハシラ)の(頂:イタ
ダキ)にある二つの(柱頭:チュウトウ)と、(柱:ハシラ)の(頂:イタダキ)にある(柱頭:チュウト
ウ)の二つの(玉:タマ)をおおう二つの(網細工:アミザイク)と、
4 章 13 節 その二つの(網細工:アミザイク)のためのざくろ四百、このざく
ろはおのおの(網細工:アミザイク)に二(並:ナラ)びにつけて、(柱:ハシラ)の(頂:イタダ
キ)にある(柱頭:チュウトウ)の二つの(玉:タマ)を(巻:マ)いていた。
4 章 14 節 (彼:カレ)はまた(台:ダイ)と(台:ダイ)の(上:ウエ)の(洗盤:センバン)と、
4 章 15 節 一つの(海:ウミ)とその(下:シタ)の十二の(牛:ウシ)を(造:ツク)った。
4 章 16 節 つぼ、(十能:ジュウノウ)、(肉:ニク)さしなどすべてこれらの(器
物:キブツ)を、(達人:タツジン)ヒラムはソロモン(王:オウ)のため、(主:シュ)の(宮:
ミヤ)のために、(光:ヒカリ)のある(青銅:セイドウ)で(造:ツク)った。
-
4 章 17 節 (王:オウ)はヨルダンの(低地:テイチ)で、スコテとゼレダの(間:ア
イダ)の(粘土:ネンド)の(地:チ)でこれを(鋳:イ)た。
4 章 18 節 このようにソロモンはこれらのすべての(器物:キブツ)を(非
常:ヒジョウ)に(多:オオ)く(造:ツク)ったので、その(青銅:セイドウ)の(重量:ジュウリョウ)
は、(量:ハカ)ることができなかった。
4章19節 こうしてソロモンは(神:カミ)の(宮:ミヤ)のすべての(器物:キブツ)
を(造:ツク)った。すなわち(金:キン)の(祭壇:サイダン)と、(供:ソナ)えのパンを(載:
ノ)せる(机:ツクエ)、
4 章 20 節 また(定:サダ)めのように(本殿:ホンデン)の(前:マエ)で(火:ヒ)をと
もす(純金:ジュンキン)の(燭台:ショクダイ)と、そのともしび(皿:サラ)を(造:ツク)った。
4 章 21 節 その(花:ハナ)、ともしび(皿:サラ)、(心:ココロ)かきは(精:セイ)(金:キン)
であった。
4 章 22 節 また(心切:シンキ)りばさみ、(鉢:ハチ)、(香:コウ)の(杯:ハイ)、(心:ココ
ロ)(取:ト)り(皿:ザラ)は(純金:ジュンキン)であった。また(宮:ミヤ)の(戸:ト)、すなわ
ち(至聖所:シセイジョ)の(内部:ナイブ)の(戸:ト)および(拝殿:ハイデン)の(戸:ト)のひ
じつぼは(金:キン)であった。
(第:ダイ)五(章:ショウ)
5 章 1 節 こうしてソロモンは(主:シュ)の(宮:ミヤ)のためにしたすべての
(工事:コウジ)を(終:オワ)った。そしてソロモンは(父:チチ)ダビデがささげた
(物:モノ)、すなわち(金銀:キンギン)およびもろもろの(器物:キブツ)を(携:タズサ)
えて(行:イ)って(神:カミ)の(宮:ミヤ)の(宝蔵:ホウゾウ)に(納:オサ)めた。
5 章 2 節 ソロモンは(主:シュ)の(契約:ケイヤク)の(箱:ハコ)をダビデの(町:マチ)
シオンからかつぎ(上:ノボ)ろうとして、イスラエルの(長老:チョウロウ)たちと、
すべての(部族:ブゾク)のかしらたちと、イスラエルの(人々:ヒトビト)の(氏
族:シゾク)の(長:チョウ)たちをエルサレムに(召:メ)し(集:アツ)めた。
5 章 3 節 イスラエルの(人々:ヒトビト)は(皆:ミナ)七(月:ガツ)の(祭:マツリ)に
(王:オウ)のもとに(集:アツ)まった。
-
5 章 4 節 イスラエルの(長老:チョウロウ)たちが(皆:ミナ)きたので、レビびと
たちは(箱:ハコ)を(取:ト)り(上:ア)げた。
5 章 5 節 (彼:カレ)らは(箱:ハコ)と、(会見:カイケン)の(幕屋:マクヤ)と、(幕屋:マクヤ)
にあるすべて(聖:セイ)なる(器:ウツワ)をかつぎ(上:ノボ)った。すなわち(祭司:
サイシ)とレビびとがこれらの(物:モノ)をかつぎ(上:ノボ)った。
5 章 6 節 ソロモン(王:オウ)および(彼:カレ)のもとに(集:アツ)まったイスラ
エルの(会衆:カイシュウ)は(皆:ミナ)(箱:ハコ)の(前:マエ)で(羊:ヒツジ)と(牛:ウシ)をささ
げたが、その(数:カズ)が(多:オオ)くて、(調:シラ)べることも(数:カゾ)えること
もできなかった。
5 章 7 節 こうして(祭司:サイシ)たちは(主:シュ)の(契約:ケイヤク)の(箱:ハコ)をそ
の(場所:バショ)にかつぎ(入:イ)れ、(宮:ミヤ)の(本殿:ホンデン)である(至聖所:シセ
イジョ)のうちのケルビムの(翼:ツバサ)の(下:シタ)に(置:オ)いた。
5章8節 ケルビムは(翼:ツバサ)を(箱:ハコ)の(所:トコロ)の(上:ウエ)に(伸:ノ)べて
いたので、ケルビムは(上:ウエ)から(箱:バコ)とそのさおをおおった。
5 章 9 節 さおは(長:ナガ)かったので、さおの(端:ハシ)が(本殿:ホンデン)の
(前:マエ)の(聖所:セイジョ)から(見:ミ)えた。しかし(外部:ガイブ)には(見:ミ)えな
かった。さおは(今日:キョウ)までそこにある。
5 章 10 節 (箱:ハコ)の(内:ナイ)には二(枚:マイ)の(板:イタ)のほか(何:ナニ)もなか
った。これはイスラエルの(人々:ヒトビト)がエジプトから(出:デ)て(来:キ)
たとき、(主:シュ)が(彼:カレ)らと(契約:ケイヤク)を(結:ムス)ばれ、モーセがホレブ
でそれを(納:オサ)めたものである。
5 章 11 節 そして(祭司:サイシ)たちが(聖所:セイジョ)から(出:デ)たとき(こ
こにいた(祭司:サイシ)たちは(皆:ミナ)、その(組:クミ)の(順:ジュン)にかかわらず
(身:ミ)を(清:キヨ)めた。
-
5 章 12 節 またレビびとの(歌:ウタ)うたう(者:モノ)、すなわちアサフ、ヘ
マン、エドトンおよび(彼:カレ)らの(子:コ)たちと(兄弟:キョウダイ)たちはみな
(亜麻布:アマヌノ)を(着:キ)、シンバルと、(立琴:タテゴト)と、(琴:コト)をとって(祭
壇:サイダン)の(東:ヒガシ)に(立:タ)ち、百二十(人:ニン)の(祭司:サイシ)は(彼:カレ)らと
(一緒:イッショ)に(立:タ)ってラッパを(吹:フ)いた。
5 章 13 節 ラッパ(吹:フ)く(者:モノ)と(歌:ウタ)うたう(者:モノ)とは、ひとり
のように(声:コエ)を(合:ア)わせて(主:シュ)をほめ、(感謝:カンシャ)した)、そして
(彼:カレ)らがラッパと、シンバルとその(他:ホカ)の(楽器:ガッキ)をもって(声:
コエ)をふりあげ、(主:シュ)をほめて「(主:シュ)は(恵:メグ)みあり、そのあわれ
みはとこしえに(絶:タ)えることがない」と(言:イ)ったとき、(雲:クモ)はその
(宮:ミヤ)すなわち(主:シュ)の(宮:ミヤ)に(満:ミ)ちた。
5 章 14 節 (祭司:サイシ)たちは(雲:クモ)のゆえに(立:タ)って(勤:ツト)めをする
ことができなかった。(主:シュ)の(栄光:エイコウ)が(神:カミ)の(宮:ミヤ)に(満:ミ)ち
たからである。
(第:ダイ)六(章:ショウ)
6 章 1 節 そこでソロモンは(言:イ)った、「(主:シュ)はみずから(濃:コ)き(雲:
クモ)の(中:ナカ)に(住:ス)まおうと(言:イ)われた。
6 章 2 節 しかしわたしはあなたのために(高:タカ)き(家:イエ)、とこしえ
のみすまいを(建:タ)てた」。
6 章 3 節 そして(王:オウ)は(顔:カオ)をふり(向:ム)けてイスラエルの(全会
衆:ゼンカイシュウ)を(祝福:シュクフク)した。その(時:トキ)イスラエルの(全会衆:ゼンカ
イシュウ)は(立:タ)っていた。
6 章 4 節 (彼:カレ)は(言:イ)った、「イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)はほむべ
きかな。(主:シュ)は(口:クチ)をもってわが(父:チチ)ダビデに(約束:ヤクソク)された
ことを、その(手:テ)をもってなし(遂:ト)げられた。すなわち(主:シュ)は(言:
イ)われた、
-
6 章 5 節 『わが(民:タミ)をエジプトの(地:チ)から(導:ミチビ)き(出:ダ)した
(日:ヒ)から、わたしはわが(名:ナ)を(置:オ)くべき(家:ウチ)を(建:タ)てるために、
イスラエルのもろもろの(部族:ブゾク)のうちから、どの(町:マチ)をも(選:エ
ラ)んだことがなく、また(他:ホカ)のだれをもわが(民:タミ)イスラエルの(君:
キミ)として(選:エラ)んだことがない。
6 章 6 節 わが(名:ナ)を(置:オ)くために、ただエルサレムだけを(選:エラ)
び、またわが(民:タミ)イスラエルを(治:オサ)めさせるために、ただダビデだ
けを(選:エラ)んだ』。
6 章 7 節 イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)の(名:ナ)のために(家:ウチ)を(建:タ)
てることは、(父:チチ)ダビデの(心:ココロ)にあった。
6 章 8 節 しかし(主:シュ)は(父:チチ)ダビデに(言:イ)われた、『わたしの(名:
ナ)のために(家:ウチ)を(建:タ)てることはあなたの(心:ココロ)にあった。あなた
の(心:ココロ)にこの(事:コト)のあったのは(結構:ケッコウ)である。
6 章 9 節 しかしあなたはその(家:ウチ)を(建:タ)ててはならない。あなた
の(腰:コシ)から(出:デ)るあなたの(子:コ)がわたしの(名:ナ)のために(家:ウチ)
を(建:タ)てるであろう』。
6 章 10 節 そして(主:シュ)はそう(言:イ)われた(言葉:コトバ)を(行:オコナ)われ
た。すなわちわたしは(父:チチ)ダビデに(代:カワ)って(立:タ)ち、(主:シュ)が(言:
イ)われたように、イスラエルの(位:クライ)に(座:ザ)し、イスラエルの(神:カ
ミ)、(主:シュ)の(名:ナ)のために(家:ウチ)を(建:タ)てた。
6 章 11 節 わたしはまた、(主:シュ)がイスラエルの(人々:ヒトビト)と(結:ム
ス)ばれた(主:シュ)の(契約:ケイヤク)を(入:イ)れた(箱:ハコ)をそこに(納:オサ)めた」。
6 章 12 節 ソロモンはイスラエルの(全会衆:ゼンカイシュウ)の(前:マエ)、(主:
シュ)の(祭壇:サイダン)の(前:マエ)に(立:タ)って、(手:テ)を(伸:ノ)べた。
6 章 13 節 ソロモンはさきに(長:ナガ)さ五キュビト、(幅:ハバ)五キュビ
ト、(高:タカ)さ三キュビトの(青銅:セイドウ)の(台:ダイ)を(造:ツク)って、(庭:ニワ)
のまん(中:ナカ)にすえて(置:オ)いたので、(彼:カレ)はその(上:ウエ)に(立:タ)ち、
イスラエルの(全会衆:ゼンカイシュウ)の(前:マエ)でひざをかがめ、その(手:テ)を
(天:テン)に(伸:ノ)べて、
6 章 14 節 (言:イ)った、「イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)よ、(天:テン)にも
(地:チ)にも、あなたのような(神:カミ)はありません。
-
あなたは(契約:ケイヤク)を(守:マモ)られ、(心:ココロ)をつくしてあなたの(前:マエ)
に(歩:アユ)むあなたのしもべらに、いつくしみを(施:ホドコ)し、
6 章 15 節 あなたのしもべ、わたしの(父:チチ)ダビデに(約束:ヤクソク)され
たことを(守:マモ)られました。あなたが(口:クチ)をもって(約束:ヤクソク)された
ことを、(手:テ)をもってなし(遂:ト)げられたことは、(今日:キョウ)(見:ミ)ると
おりであります。
6 章 16 節 それゆえ、イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)よ、あなたのしも
べ、わたしの(父:チチ)ダビデに、あなたが(約束:ヤクソク)して、『おまえがわ
たしの(前:マエ)に(歩:アユ)んだように、おまえの(子孫:シソン)がその(道:ミチ)を
(慎:ツツシ)んで、わたしのおきてに(歩:アユ)むならば、おまえにはイスラエ
ルの(位:クライ)に(座:ザ)する(人:ヒト)がわたしの(前:マエ)に(欠:カ)けることは
ない』と(言:イ)われたことを、ダビデのためにお(守:マモ)りください。
6 章 17 節 それゆえ、イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)よ、どうぞ、あな
たのしもべダビデに(言:イ)われた(言葉:コトバ)を(確認:カクニン)してください。
6 章 18 節 しかし(神:カミ)は、はたして(人:ヒト)と(共:トモ)に(地上:チジョウ)
に(住:ス)まわれるでしょうか。(見:ミ)よ、(天:テン)も、いと(高:タカ)き(天:テン)
もあなたをいれることはできません。わたしの(建:タ)てたこの(家:イエ)な
どなおさらです。
6 章 19 節 しかしわが(神:カミ)、(主:シュ)よ、しもべの(祈:イノ)と(願:ネガ)
いを(顧:カエリ)みて、しもべがあなたの(前:マエ)にささげる(叫:サケ)びと(祈:イ
ノ)をお(聞:キ)きください。
6 章 20 節 どうぞ、あなたの(目:メ)を(昼:ヒル)も(夜:ヨル)もこの(家:イエ)に、
すなわち、あなたの(名:ナ)をそこに(置:オ)くと(言:イ)われた(所:トコロ)に(向:
ム)かってお(開:ヒラ)きください。どうぞ、しもべがこの(所:トコロ)に(向:ム)か
ってささげる(祈:イノ)をお(聞:キ)きください。
6 章 21 節 どうぞ、しもべと、あなたの(民:タミ)イスラエルがこの(所:
トコロ)に(向:ム)かって(祈:イノ)る(時:トキ)に、その(願:ネガ)いをお(聞:キ)きくださ
い。あなたのすみかである(天:テン)から(聞:キ)き、(聞:キ)いておゆるしくだ
さい。
6 章 22 節 もし(人:ヒト)がその(隣:トナ)り(人:ジン)に(対:タイ)して(罪:ツミ)を
(犯:オカ)し、(誓:チカ)いをすることを(求:モト)められるとき、(来:キ)てこの(宮:
ミヤ)で、あなたの(祭壇:サイダン)の(前:マエ)に(誓:チカ)うならば、
-
6 章 23 節 あなたは(天:テン)から(聞:キ)いて、(行:オコナ)い、あなたのしも
べらをさばき、(悪人:アクニン)に(報:ムク)いをなして、その(行:オコナ)いの(報:ム
ク)いをそのこうべに(帰:キ)し、(義人:ギジン)を(義:ギ)として、その(義:ギ)
にしたがってその(人:ヒト)に(報:ムク)いてください。
6 章 24 節 もしあなたの(民:タミ)イスラエルが、あなたに(対:タイ)して
(罪:ツミ)を(犯:オカ)したために、(敵:テキ)の(前:マエ)に(敗:ヤブ)れた(時:トキ)、あ
なたに(立:タ)ち(返:カエ)って、あなたの(名:ナ)をあがめ、この(宮:ミヤ)であな
たの(前:マエ)に(祈:イノ)り(願:ネガ)うならば、
6 章 25 節 あなたは(天:テン)から(聞:キ)き、あなたの(民:タミ)イスラエル
の(罪:ツミ)をゆるして、あなたが(彼:カレ)らとその(先祖:センゾ)に(与:アタ)えら
れた(地:チ)に(彼:カレ)らを(帰:カエ)らせてください。
6 章 26 節 もし(彼:カレ)らがあなたに(罪:ツミ)を(犯:オカ)したために、(天:
テン)が(閉:ト)ざされて、(雨:アメ)がなく、あなたが(彼:カレ)らを(苦:クル)しめら
れるとき、(彼:カレ)らがこの(所:トコロ)に(向:ム)かって(祈:イノ)り、あなたの(名:
ナ)をあがめ、その(罪:ツミ)を(離:ハナ)れるならば、
6 章 27 節 あなたは(天:テン)にあって(聞:キ)き、あなたのしもべ、あな
たの(民:タミ)イスラエルの(罪:ツミ)をゆるして、(彼:カレ)らに(歩:アユ)むべき
(良:ヨ)い(道:ミチ)を(教:オシ)え、あなたの(民:タミ)に(嗣業:シギョウ)として(賜:タマ)
わった(地:チ)に(雨:アメ)を(降:フ)らせてください。
6 章 28 節 もし(国:クニ)にききんがあるか、もしくは(疫病:エキビョウ)、(立:
タ)ち(枯:ガ)れ、(腐:クサ)り(穂:ホ)、いなご、(青虫:アオムシ)があるか、または(敵:
テキ)のために(町:マチ)の(門:モン)の(中:ナカ)に(攻:セ)め(囲:カコ)まれることがある
か、どんな(災害:サイガイ)、どんな(病気:ビョウキ)があっても、
6 章 29 節 もし、ひとりか、あるいはあなたの(民:タミ)イスラエルが(皆:
ミナ)おのおのその(心:ココロ)の(悩:ナヤ)みを(知:シ)って、この(宮:ミヤ)に(向:ム)か
い、(手:テ)を(伸:ノ)べるならば、どんな(祈:イノ)、どんな(願:ネガ)いでも、
6 章 30 節 あなたはそのすみかである(天:テン)から(聞:キ)いてゆるし、
おのおのの(人:ヒト)に、その(心:ココロ)を(知:シ)っておられるゆえ、そのすべ
ての(道:ミチ)にしたがって(報:ムク)いてください。ただあなただけがすべて
の(人:ヒト)の(心:ココロ)を(知:シ)っておられるからです。
-
6 章 31 節 あなたがわれわれの(先祖:センゾ)たちに(賜:タマ)わった(地:チ)
に、(彼:カレ)らの(生:イ)きながらえる(日:ヒ)の(間:アイダ)、(常:ツネ)にあなたを
(恐:オソ)れさせ、あなたの(道:ミチ)に(歩:アユ)ませてください。
6 章 32 節 またあなたの(民:タミ)イスラエルの(者:モノ)でなく、(他国人:
タコクジン)で、あなたの(大:オオ)いなる(名:ナ)と、(強:ツヨ)い(手:テ)と、(伸:ノ)べ
た(腕:ウデ)のために(遠:トオ)い(国:クニ)から(来:キ)て、この(宮:ミヤ)に(向:ム)か
って(祈:イノ)るならば、
6 章 33 節 あなたは、あなたのすみかである(天:テン)から(聞:キ)き、す
べて(他国人:タコクジン)があなたに(呼:ヨ)び(求:モト)めるようにしてください。
そうすれば(地:チ)のすべての(民:タミ)はあなたの(民:タミ)イスラエルのよう
に、あなたの(名:ナ)を(知:シ)り、あなたを(恐:オソ)れ、またわたしが(建:タ)
てたこの(宮:ミヤ)が、あなたの(名:ナ)によって(呼:ヨ)ばれることを(知:シ)る
にいたるでしょう。
6 章 34 節 あなたの(民:タミ)が(敵:テキ)と(戦:タタカ)うために、あなたがつ
かわされる(道:ミチ)によって(出:デ)るとき、もし(彼:カレ)らがあなたの(選:
エラ)ばれたこの(町:マチ)と、わたしがあなたの(名:ナ)のために(建:タ)てたこ
の(宮:ミヤ)に(向:ム)かってあなたに(祈:イノ)るならば、
6 章 35節 あなたは(天:テン)から(彼:カレ)らの(祈:イノ)と(願:ネガ)いとを(聞:
キ)いて(彼:カレ)らをお(助:タス)けください。
6 章 36 節 (彼:カレ)らがあなたに(対:タイ)して(罪:ツミ)を(犯:オカ)すことがあ
って、――(罪:ツミ)を(犯:オカ)さない(人:ヒト)はないゆえ、――あなたが(彼:
カレ)らを(怒:イカ)って、(敵:テキ)にわたし、(敵:テキ)が(彼:カレ)らを(捕虜:ホリョ)と
して(遠:トオ)い(地:チ)あるいは(近:チカ)い(地:チ)に(引:ヒ)いて(行:イ)くとき、
6 章 37 節 もし、(彼:カレ)らが(捕:トラ)われて(行:イ)った(地:チ)で、みずか
ら(省:カエリ)みて(悔:ク)い、その(捕:トラ)われの(地:チ)であなたに(願:ネガ)い、
『われわれは(罪:ツミ)を(犯:オカ)し、よこしまな(事:コト)をし、(悪:アク)を(行:
オコナ)いました』と(言:イ)い、
-
6 章 38 節 その(捕:トラ)われの(地:チ)で(心:ココロ)をつくし、(精神:セイシン)
をつくしてあなたに(立:タ)ち(返:カエ)り、あなたが(彼:カレ)らの(先祖:センゾ)
に(与:アタ)えられた(地:チ)、あなたが(選:エラ)ばれた(町:マチ)、わたしがあな
たの(名:ナ)のために(建:タ)てたこの(宮:ミヤ)に(向:ム)かって(祈:イノ)るならば、
6章39節 あなたのすみかである(天:テン)から、(彼:カレ)らの(祈:イノ)と(願:
ネガ)いとを(聞:キ)いて(彼:カレ)らを(助:タス)け、あなたに(向:ム)かって(罪:ツミ)
を(犯:オカ)したあなたの(民:タミ)をおゆるしください。
6 章 40 節 わが(神:カミ)よ、どうぞ、この(所:トコロ)でささげる(祈:イノ)に
あなたの(目:メ)を(開:ア)き、あなたの(耳:ミミ)を(傾:カタム)けてください。
6 章 41 節 (主:シュ)なる(神:シン)よ、(今:イマ)あなたと、あなたの(力:チカラ)
の(箱:ハコ)が(立:タ)って、あなたの(安息:アンソク)(所:ジョ)におはいりください。
(主:シュ)なる(神:シン)よ、どうぞあなたの(祭司:サイシ)たちに(救:スクイ)の(衣:キヌ)
を(着:キ)せ、あなたの(聖徒:セイト)たちに(恵:メグ)みを(喜:ヨロコ)ばせてくださ
い。
6 章 42 節 (主:シュ)なる(神:シン)よ、どうぞあなたの(油:アブラ)そそがれた
(者:モノ)の(顔:カオ)を(退:シリゾ)けないでください。あなたのしもべダビデに
(示:シメ)されたいつくしみを(覚:オボ)えて(下:クダ)さい」。
(第:ダイ)七(章:ショウ)
7 章 1 節 ソロモンが(祈:イノ)り(終:オワ)ったとき、(天:テン)から(火:ヒ)が(下:
クダ)って(燔祭:ハンサイ)と(犠牲:ギセイ)を(焼:ヤ)き、(主:シュ)の(栄光:エイコウ)が(宮:
ミヤ)に(満:ミ)ちた。
7 章 2 節 (主:シュ)の(栄光:エイコウ)が(主:シュ)の(宮:ミヤ)に(満:ミ)ちたので、(祭
司:サイシ)たちは(主:シュ)の(宮:ミヤ)に、はいることができなかった。
7 章 3 節 イスラエルの(人々:ヒトビト)はみな(火:ヒ)が(下:クダ)ったのを
(見:ミ)、また(主:シュ)の(栄光:エイコウ)が(宮:ミヤ)に(臨:ノゾ)んだのを(見:ミ)て、(敷
石:シキイシ)の(上:ウエ)で(地:チ)にひれ(伏:フ)して(拝:ハイ)し、(主:シュ)に(感謝:カンシ
ャ)して(言:イ)った、「(主:シュ)は(恵:メグ)みふかく、そのいつくしみはとこ
しえに(絶:タ)えることがない」。
-
7章4節 そして(王:オウ)と(民:タミ)は(皆:ミナ)(主:シュ)の(前:マエ)に(犠牲:ギセイ)
をささげた。
7 章 5 節 ソロモン(王:オウ)のささげた(犠牲:ギセイ)は、(牛:ウシ)二万二(千
頭:セントウ)、(羊:ヒツジ)十二万(頭:トウ)であった。こうして(王:オウ)と(民:タミ)は
(皆:ミナ)(神:カミ)の(宮:ミヤ)をささげた。
7 章 6 節 (祭司:サイシ)はその(持:モ)ち(場:バ)に(立:タ)ち、レビびとも(主:シ
ュ)の(楽器:ガッキ)をとって(立:タ)った。その(楽器:ガッキ)はダビデ(王:オウ)が
(主:シュ)に(感謝:カンシャ)するために(造:ツク)ったもので、ダビデが(彼:カレ)らの
(手:テ)によってさんびをささげるとき、「そのいつくしみは、とこしえに
(絶:タ)えることがない」ととなえさせたものである。(祭司:サイシ)は(彼:カレ)
らの(前:マエ)でラッパを(吹:フ)き、すべてのイスラエルびとは(立:タ)ってい
た。
7 章 7 節 ソロモンはまた(主:シュ)の(宮:ミヤ)の(前:マエ)にある(庭:ニワ)の(中:
ナカ)を(聖別:セイベツ)し、その(所:トコロ)で、(燔祭:ハンサイ)と(酬恩祭:シュウオンサイ)の
あぶらをささげた。これはソロモンが(造:ツク)った(青銅:セイドウ)の(祭壇:サ
イダン)が、その(燔祭:ハンサイ)と(素祭:ソサイ)とあぶらとを(載:ノ)せるに(足:タ)り
なかったからである。
7 章 8 節 その(時:トキ)ソロモンは(七日:ナノカ)の(間:アイダ)(祭:サイ)を(行:イ)
った。ハマテの(入口:イリグチ)からエジプトの(川:カワ)に(至:イタ)るまでのす
べてのイスラエルびとが(彼:カレ)と(共:トモ)にあり、(非常:ヒジョウ)に(大:オオ)
きな(会衆:カイシュウ)であった。
7 章 9 節 そして(八日目:ヨウカメ)に(聖会:セイカイ)を(開:ヒラ)いた。(彼:カレ)らは
(七日:ナノカ)の(間:アイダ)、(祭壇:サイダン)(奉献:ホウケン)の(礼:レイ)を(行:オコナ)い、(七
日:ナノカ)の(間:アイダ)(祭:サイ)を(行:イ)ったが、
7 章 10 節 七(月:ガツ)二十三(日:ニチ)に(至:イタ)ってソロモンは(民:タミ)を
その(天幕:テンマク)に(帰:カエ)らせた。
-
(皆:ミナ)(主:シュ)がダビデ、ソロモンおよびその(民:タミ)イスラエルに(施:ホ
ドコ)された(恵:メグ)みのために(喜:ヨロコ)び、かつ(心:ココロ)に(楽:タノ)しんで
(去:サ)った。
7 章 11 節 こうしてソロモンは(主:シュ)の(家:イエ)と(王:オウ)の(家:イエ)とを
(造:ツク)り(終:オ)えた。すなわち(彼:カレ)は(主:シュ)の(家:イエ)と(自分:ジブン)の
(家:イエ)について、しようと(計画:ケイカク)したすべての(事:コト)を(首尾:シュビ)
よくなし(遂:ト)げた。
7 章 12 節 (時:トキ)に(主:シュ)は(夜:ヨル)ソロモンに(現:アラワ)れて(言:イ)われ
た、「わたしはあなたの(祈:イノ)を(聞:キ)き、この(所:トコロ)をわたしのため
に(選:エラ)んで、(犠牲:ギセイ)をささげる(家:イエ)とした。
7 章 13 節 わたしが(天:テン)を(閉:ト)じて(雨:アメ)をなくし、またはわた
しがいなごに(命:メイ)じて(地:チ)の(物:モノ)を(食:ク)わせ、または(疫病:エキビ
ョウ)を(民:タミ)の(中:ナカ)に(送:オク)るとき、
7 章 14 節 わたしの(名:ナ)をもってとなえられるわたしの(民:タミ)が、
もしへりくだり、(祈:イノ)って、わたしの(顔:カオ)を(求:モト)め、その(悪:ワル)
い(道:ミチ)を(離:ハナ)れるならば、わたしは(天:テン)から(聞:キ)いて、その(罪:
ツミ)をゆるし、その(地:チ)をいやす。
7 章 15 節 (今:イマ)この(所:トコロ)にささげられる(祈:イノ)にわたしの(目:メ)
を(開:ア)き、(耳:ミミ)を(傾:カタム)ける。
7 章 16 節 (今:イマ)わたしはわたしの(名:ナ)をながくここにとどめるた
めに、この(宮:ミヤ)を(選:エラ)び、かつ(聖別:セイベツ)した。わたしの(目:メ)
とわたしの(心:ココロ)は(常:ツネ)にここにある。
7 章 17 節 あなたがもし(父:チチ)ダビデの(歩:アユ)んだようにわたしの
(前:マエ)に(歩:アユ)み、わたしが(命:メイ)じたとおりにすべて(行:イ)って、わ
たしの(定:サダ)めとおきてとを(守:マモ)るならば、
7 章 18 節 わたしはあなたの(父:チチ)ダビデに(契約:ケイヤク)して『イスラ
エルを(治:オサ)める(人:ヒト)はあなたに(欠:カ)けることがない』と(言:イ)った
とおりに、あなたの(王:オウ)の(位:クライ)を(堅:カタ)くする。
-
7 章 19 節 しかし、あなたがたがもし(翻:ヒルガエ)って、わたしがあな
たがたの(前:マエ)に(置:オ)いた(定:サダ)めと(戒:イマシ)めとを(捨:ス)て、(行:イ)
って(他:ホカ)の(神々:カミガミ)に(仕:ツカ)え、それを(拝:オガ)むならば、
7章20節 わたしはあなたがたをわたしの(与:アタ)えた(地:チ)から(抜:ヌ)
き(去:サ)り、またわたしの(名:ナ)のために(聖別:セイベツ)したこの(宮:ミヤ)を
わたしの(前:マエ)から(投:ナ)げ(捨:ス)てて、もろもろの(民:タミ)のうちにこと
わざとし、(笑:ワラ)い(草:グサ)とする。
7 章 21 節 またこの(宮:ミヤ)は(高:タカ)いけれども、ついには、そのかた
わらを(過:ス)ぎる(者:モノ)は(皆:ミナ)(驚:オドロ)いて、『(何:ナニ)ゆえ(主:シュ)はこ
の(地:チ)と、この(宮:ミヤ)とにこのようにされたのか』と(言:イ)うであろう。
7 章 22 節 その(時:トキ)、(人々:ヒトビト)は(答:コタ)えて『(彼:カレ)らはその(先
祖:センゾ)たちをエジプトの(地:チ)から(導:ミチビ)き(出:ダ)した(彼:カレ)らの
(神:カミ)、(主:シュ)を(捨:ス)てて、(他:ホカ)の(神々:カミガミ)につき(従:シタガ)い、
それを(拝:オガ)み、それに(仕:ツカ)えたために、(主:シュ)はこのすべての(災:
ワザワイ)を(彼:カレ)らの(上:ウエ)に(下:クダ)したのである』と(言:イ)うであろ
う」。
(第:ダイ)八(章:ショウ)
8 章 1 節 ソロモンは二十(年:ネン)を(経:ヘ)て、(主:シュ)の(家:イエ)と(自分:ジ
ブン)の(家:イエ)とを(建:タ)て(終:オワ)った。
8 章 2 節 またソロモンはヒラムから(送:オク)られた(町々:マチマチ)を(建:タ)
て(直:ナオ)して、そこにイスラエルの(人々:ヒトビト)を(住:ス)ませた。
8 章 3 節 ソロモンはまたハマテ・ゾバを(攻:セ)めて、これを(取:ト)っ
た。
8 章 4 節 (彼:カレ)はまた(荒野:アラノ)にタデモルを(建:タ)て、もろもろの
(倉:クラ)の(町:マチ)をハマテに(建:タ)てた。
8 章 5 節 また(城壁:ジョウヘキ)、(門:モン)、(貫:カン)の(木:キ)のある(堅固:ケンゴ)
な(町:マチ)、(上:ウエ)ベテホロンと(下:シタ)ベテホロンを(建:タ)てた。
-
8 章 6 節 ソロモンはまたバアラテと(自分:ジブン)のもっていたすべて
の(倉:クラ)の(町:マチ)と、すべての(戦車:センシャ)の(町:マチ)と、(騎兵:キヘイ)の(町:
マチ)、ならびにエルサレム、レバノンおよび(自分:ジブン)の(治:オサ)める(全:
ゼン)(地方:チホウ)に(建:タ)てようと(望:ノゾ)んだものを、ことごとく(建:タ)て
た。
8 章 7 節 すべてイスラエルの(子孫:シソン)でないヘテびと、アモリびと、
ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの(残:ノコ)った(民:タミ)、
8 章 8 節 その(地:チ)にあって(彼:カレ)らのあとに(残:ノコ)ったその(子孫:シ
ソン)、すなわちイスラエルの(子孫:シソン)が(滅:ホロ)ぼし(尽:ツク)さなかった
(民:タミ)に、ソロモンは(強制:キョウセイ)(徴募:チョウボ)をおこなって(今日:キョウ)
に(及:オヨ)んでいる。
8 章 9 節 しかし、イスラエルの(人々:ヒトビト)をソロモンはその(工事:
コウジ)のためには、ひとりも(奴隷:ドレイ)としなかった。(彼:カレ)らは(兵士:
ヘイシ)となり、(将校:ショウコウ)となり、(戦車:センシャ)と、(騎兵:キヘイ)の(長:チョウ)
となった。
8 章 10 節 これらはソロモン(王:オウ)のおもな(官吏:カンリ)で、(二百五十
人:ニヒャクゴジュウニン)あり、(民:タミ)を(治:オサ)めた。
8 章 11 節 ソロモンはパロの(娘:ムスメ)をダビデの(町:マチ)から(連:ツ)れ
(上:ノボ)って、(彼女:カノジョ)のために(建:タ)てた(家:イエ)に(入:イ)れて(言:イ)
った、「(主:シュ)の(箱:ハコ)を(迎:ムカ)えた(所:トコロ)は(神聖:シンセイ)であるから、
わたしの(妻:ツマ)はイスラエルの(王:オウ)ダビデの(家:イエ)に(住:ス)んではな
らない」。
8 章 12 節 ソロモンは(廊:ロウ)の(前:マエ)に(築:キズ)いておいた(主:シュ)の
(祭壇:サイダン)の(上:ウエ)で(主:シュ)に(燔祭:ハンサイ)をささげた。
-
8 章 13 節 すなわちモーセの(命令:メイレイ)に(従:シタガ)って、(毎日:マイニ
チ)(定:サダ)めのようにささげ、(安息日:アンソクニチ)、(新月:シンゲツ)および(年:
トシ)に(三度:サンド)の(祭:マツリ)、すなわち(種入:タネイ)れぬパンの(祭:マツリ)、七
(週:シュウ)の(祭:マツリ)、(仮庵:カリイオ)の(祭:マツリ)にこれをささげた。
8 章 14 節 ソロモンは、その(父:チチ)ダビデのおきてに(従:シタガ)って、
(祭司:サイシ)の(組:クミ)を(定:サダ)めてその(職:ショク)に(任:ニン)じ、またレビび
とをその(勤:ツト)めに(任:ニン)じて、(毎日:マイニチ)(定:サダ)めのように(祭司:サ
イシ)の(前:マエ)でさんびと(奉仕:ホウシ)をさせ、また(門:モン)を(守:マモ)る(者:モノ)
に、その(組:クミ)にしたがって、もろもろの(門:モン)を(守:マモ)らせた。これ
は(神:カミ)の(人:ヒト)ダビデがこのように(命:メイ)じたからである。
8 章 15 節 (祭司:サイシ)とレビびとはすべての(事:コト)につき、また(倉:ク
ラ)の(事:コト)について、(王:オウ)の(命令:メイレイ)にそむかなかった。
8 章 16 節 このようにソロモンは、(主:シュ)の(宮:ミヤ)の(基:モト)をすえた
(日:ヒ)からこれをなし(終:オ)えたときまで、その(工事:コウジ)の(準備:ジュン
ビ)をことごとくなしたので、(主:シュ)の(宮:ミヤ)は(完成:カンセイ)した。
8 章 17 節 それからソロモンはエドムの(地:チ)の(海:ウミ)べにあるエジ
オン・ゲベルおよびエロテへ(行:イ)った。
8 章 18 節 (時:トキ)にヒラムはそのしもべどもの(手:テ)によって(船団:セ
ンダン)を(彼:カレ)に(送:オク)り、また(海:ウミ)の(事:コト)になれたしもべどもを
つかわしたので、(彼:カレ)らはソロモンのしもべらと(共:トモ)にオフルへ
(行:イ)き、そこから(金:キン)四百五十タラントを(取:ト)って、これをソロモ
ン(王:オウ)のもとに(携:タズサ)えてきた。
(第:ダイ)九(章:ショウ)
-
9 章 1 節 シバの(女王:ジョオウ)はソロモンの(名声:メイセイ)を(聞:キ)いたの
で、(難問:ナンモン)をもってソロモンを(試:ココロ)みようと、(非常:ヒジョウ)に(多:
オオ)くの(従者:ジュウシャ)を(連:ツ)れ、(香料:コウリョウ)と(非常:ヒジョウ)にたくさん
の(金:キン)と(宝石:ホウセキ)とをらくだに(負:オ)わせて、エルサレムのソロモ
ンのもとに(来:キ)て、その(心:ココロ)にあることをことごとく(彼:カレ)に(告:
ツ)げた。
9 章 2 節 ソロモンは(彼女:カノジョ)のすべての(問:トイ)に(答:コタ)えた。ソ
ロモンが(知:シ)らないで(彼女:カノジョ)に(説明:セツメイ)のできないことは一
つもなかった。
9 章 3 節 シバの(女王:ジョオウ)はソロモンの(知恵:チエ)と、(彼:カレ)が(建:タ)
てた(家:イエ)を(見:ミ)、
9 章 4 節 またその(食卓:ショクタク)の(食物:ショクモツ)と、(列座:レツザ)の(家来:
ケライ)たちと、その(侍臣:ジシン)たちの(伺候:シコウ)(振:ブ)りと(彼:カレ)らの(服
装:フクソウ)、および(彼:カレ)の(給仕:キュウジ)たちとその(服装:フクソウ)、ならびに
(彼:カレ)が(主:シュ)の(宮:ミヤ)でささげる(燔祭:ハンサイ)を(見:ミ)て、(全:マッタ)く
(気:キ)を(奪:ウバ)われてしまった。
9 章 5 節 (彼女:カノジョ)は(王:オウ)に(言:イ)った、「わたしが(国:クニ)であな
たの(事:コト)と、あなたの(知恵:チエ)について(聞:キ)いたうわさは(真実:シンジ
ツ)でした。
9 章 6 節 しかしわたしは(来:キ)て(目:メ)に(見:ミ)るまでは、そのうわさ
を(信:シン)じませんでしたが、(今:イマ)(見:ミ)ると、あなたの(知恵:チエ)の(大:
オオ)いなることはその(半分:ハンブン)もわたしに(知:シ)らされませんでした。
あなたはわたしの(聞:キ)いたうわさにまさっています。
9 章 7 節 あなたの(奥方:オクガタ)たちはさいわいです。(常:ツネ)にあなた
の(前:マエ)に(立:タ)って、あなたの(知恵:チエ)を(聞:キ)くこのあなたの(家来:
ケライ)たちはさいわいです。
9 章 8 節 あなたの(神:カミ)、(主:シュ)はほむべきかな。(主:シュ)はあなた
を(喜:ヨロコ)び、あなたをその(位:クライ)につかせ、あなたの(神:カミ)、(主:シュ)
のために(王:オウ)とされました。
-
あなたの(神:カミ)はイスラエルを(愛:アイ)して、とこしえにこれを(堅:カタ)
くするために、あなたをその(王:オウ)とされ、(公道:コウドウ)と(正義:セイギ)
を(行:オコナ)われるのです」。
9 章 9 節 そして(彼女:カノジョ)は(金:キン)百二十タラント、および(非常:
ヒジョウ)に(多:オオ)くの(香料:コウリョウ)と(宝石:ホウセキ)とを(王:オウ)に(贈:オク)った。
シバの(女王:ジョオウ)がソロモンに(贈:オク)ったような(香料:コウリョウ)は、いま
だかつてなかった。
9 章 10 節 オフルから(金:キン)を(携:タズサ)えて(来:キ)たヒラムのしもべ
たちとソロモンのしもべたちはまた、びゃくだんの(木:キ)と(宝石:ホウセキ)
をも(携:タズサ)えて(来:キ)た。
9 章 11 節 (王:オウ)はそのびゃくだんの(木:キ)で、(主:シュ)の(宮:ミヤ)と(王:
オウ)の(家:イエ)とに(階段:カイダン)を(造:ツク)り、また(歌:ウタ)うたう(者:モノ)のた
めに(琴:コト)と(立琴:タテゴト)を(造:ツク)った。このようなものはかつてユダ
の(地:チ)で(見:ミ)たことがなかった。
9 章 12 節 ソロモン(王:オウ)は、シバの(女王:ジョオウ)が(贈:オク)った(物:モ
ノ)に(報:ムク)いたほかに、(彼女:カノジョ)の(望:ノゾ)みにまかせて、すべてそ
の(求:モト)めるものを(贈:オク)った。そして(彼女:カノジョ)はその(家来:ケライ)
たちと(共:トモ)に(自分:ジブン)の(国:クニ)へ(帰:カエ)って(行:イ)った。
9 章 13 節 さて(一年:イチネン)の(間:アイダ)にソロモンの(所:トコロ)にはいっ
て(来:キ)た(金:キン)の(目方:メカタ)は六百六十六タラントであった。
9 章 14 節 このほかに(貿易商:ボウエキショウ)および(商人:アキンド)の(携:タズ
サ)えて(来:キ)たものがあった。またアラビヤのすべての(王:オウ)たちおよ
び(国:クニ)の(代官:ダイカン)たちも(金銀:キンギン)をソロモンに(携:タズサ)えて
きた。
9 章 15 節 ソロモン(王:オウ)は(延金:ノベガネ)の(大盾:オオタテ)二百を(造:ツク)
った。その(大盾:オオタテ)にはおのおの六百シケルの(延金:ノベガネ)を(用:モチ)
いた。
9 章 16 節 また(延金:ノベガネ)の(小盾:コダテ)三百を(造:ツク)った。(小盾:
コダテ)にはおのおの三百シケルの(金:キン)を(用:モチ)いた。(王:オウ)はこれら
をレバノンの(森:モリ)の(家:イエ)に(置:オ)いた。
-
9 章 17節 (王:オウ)はまた(大:オオ)きな(象牙:ゾウゲ)の(玉座:ギョクザ)を(造:
ツク)り、(純金:ジュンキン)でこれをおおった。
9 章 18 節 その(玉座:ギョクザ)には六つの(段:ダン)があり、また(金:キン)
の(足:アシ)(台:ダイ)があって(共:トモ)に(玉座:ギョクザ)につらなり、その(座:
ザ)する(所:トコロ)の(両方:リョウホウ)に、ひじかけがあって、ひじかけのわき
に二つのししが(立:タ)っていた。
9 章 19 節 また(十二:トニ)のししが六つの(段:ダン)のおのおのの(両側:リ
ョウガワ)に(立:タ)っていた。このような(物:モノ)はどこの(国:クニ)でも(造:ツク)
られたことがなかった。
9 章 20 節 ソロモン(王:オウ)が(飲:ノ)むときに(用:モチ)いた(器:ウツワ)はみな
(金:キン)であった。またレバノンの(森:モリ)の(家:イエ)の(器:ウツワ)もみな(純金:
ジュンキン)であって、(銀:ギン)はソロモンの(世:ヨ)には(尊:トウト)ばれなかった。
9 章 21 節 これは(王:オウ)の(船:フネ)がヒラムのしもべたちを(乗:ノ)せて
タルシシへ(行:イ)き、三(年:ネン)ごとに(一度:イチド)、そのタルシシの(船:フ
ネ)が(金:キン)、(銀:ギン)、(象牙:ゾウゲ)、さる、くじゃくを(載:ノ)せて(来:キ)
たからである。
9 章 22 節 このようにソロモン(王:オウ)は(富:トミ)と(知恵:チエ)において、
(地:チ)のすべての(王:オウ)にまさっていたので、
9 章 23 節 (地:チ)のすべての(王:オウ)は(神:カミ)がソロモンの(心:ココロ)に
(授:サズ)けられた(知恵:チエ)を(聞:キ)こうとしてソロモンに(謁見:エッケン)を
(求:モト)めた。
9 章 24 節 (人々:ヒトビト)はおのおの(贈:オク)り(物:モノ)を(携:タズサ)えてき
た。すなわち(銀:ギン)の(器:ウツワ)、(金:キン)の(器:ウツワ)、(衣服:イフク)、(没薬:
モツヤク)、(香料:コウリョウ)、(馬:ウマ)、(騾馬:ラバ)など(年々:ネンネン)(定:サダ)まって
いた。
9 章 25 節 ソロモンは(馬:ウマ)と(戦車:センシャ)のために(馬屋:ウマヤ)四千と
(騎兵:キヘイ)一万二千を(持:モ)ち、これを(戦車:センシャ)の(町:マチ)に(置:オ)き、
またエルサレムの(王:オウ)のもとに(置:オ)いた。
-
9 章 26 節 (彼:カレ)はユフラテ(川:ガワ)からペリシテびとの(地:チ)と、エ
ジプトの(境:サカイ)に(至:イタ)るまでのすべての(王:オウ)を(治:オサ)めた。
9 章 27 節 (王:オウ)はまた(銀:ギン)を(石:イシ)のようにエルサレムに(多:オ
オ)くし、(香柏:コウハク)を(平野:ヘイヤ)のいちじく(桑:クワ)のように(多:オオ)くし
た。
9 章 28 節 また(人々:ヒトビト)はエジプトおよび(諸国:ショコク)から(馬:ウマ)
をソロモンのために(輸入:ユニュウ)した。
9 章 29 節 ソロモンのそのほかの(始終:シジュウ)の(行為:コウイ)は、(預言
者:ヨゲンシャ)ナタンの(書:ショ)と、シロびとアヒヤの(預言:ヨゲン)と、(先見:セ
ンケン)(者:シャ)イドがネバテの(子:コ)ヤラベアムについて(述:ノ)べた(黙示:モク
シ)のなかに、しるされているではないか。
9章30節 ソロモンはエルサレムで四十(年:ネン)の(間:アイダ)イスラエル
の(全地:ゼンチ)を(治:オサ)めた。
9章31節 ソロモンはその(先祖:センゾ)たちと(共:トモ)に(眠:ネム)って、(父:
チチ)ダビデの(町:マチ)に(葬:ホウム)られ、その(子:コ)レハベアムが(代:カワ)って
(王:オウ)となった。
(第:ダイ)一〇(章:ショウ)
10 章 1 節 レハベアムはシケムへ(行:イ)った。すべてのイスラエルび
とが(彼:カレ)を(王:オウ)にしようとシケムへ(行:イ)ったからである。
10 章 2 節 ネバテの(子:コ)ヤラベアムは、ソロモンを(避:サ)けてエジプ
トにのがれていたが、これを(聞:キ)いてエジプトから(帰:カエ)ったので、
10 章 3 節 (人々:ヒトビト)は(人:ヒト)をつかわして(彼:カレ)を(招:マネ)いた。
そこでヤラベアムとすべてのイスラエルは(来:キ)て、レハベアムに(言:イ)
った、
10 章 4 節 「あなたの(父:チチ)は、われわれのくびきを(重:オモ)くしまし
たが、(今:イマ)あなたの(父:チチ)のきびしい(使役:シエキ)と、あなたの(父:チチ)
が、われわれに(負:オ)わせた(重:オモ)いくびきを(軽:カル)くしてください。
そうすればわたしたちはあなたに(仕:ツカ)えましょう」。
-
10 章 5 節 レハベアムは(彼:カレ)らに(答:コタ)えた、「(三日:ミッカ)の(後:ノチ)、
またわたしの(所:トコロ)に(来:キ)なさい」。それで(民:タミ)は(去:サ)った。
10 章 6 節 レハベアム(王:オウ)は(父:チチ)ソロモンの(存命中:ゾンメイチュウ)
ソロモンに(仕:ツカ)えた(長老:チョウロウ)たちに(相談:ソウダン)して(言:イ)った、
「あなたがたはこの(民:タミ)にどう(返答:ヘントウ)すればよいと(思:オモ)いま
すか」。
10 章 7 節 (彼:カレ)らはレハベアムに(言:イ)った、「あなたがもしこの
(民:タミ)を(親切:シンセツ)にあつかい、(彼:カレ)らを(喜:ヨロコ)ばせ、ねんごろに
(語:カタ)られるならば(彼:カレ)らは(長:ナガ)くあなたのしもべとなるでしょ
う」。
10 章 8 節 しかし(彼:カレ)は(長老:チョウロウ)たちが(与:アタ)えた(勧:スス)めを
すてて、(自分:ジブン)と(一緒:イッショ)に(大:オオ)きくなって(自分:ジブン)に
(仕:ツカ)えている(若者:ワカモノ)たちに(相談:ソウダン)して、
10 章 9 節 (彼:カレ)らに(言:イ)った、「あなたがたは、この(民:タミ)がわた
しに(向:ム)かって、『あなたの(父上:チチウエ)が、われわれに(負:オ)わせたく
びきを(軽:カル)くしてください』と(言:イ)うのに、われわれはなんと(返答:
ヘントウ)すればよいと(思:オモ)いますか」。
10 章 10 節 (彼:カレ)と(一緒:イッショ)に(大:オオ)きくなった(若者:ワカモノ)たち
は(彼:カレ)に(言:イ)った、「あなたに(向:ム)かって、『あなたの(父:チチ)は、わ
れわれのくびきを(重:オモ)くしたが、あなたは、それをわれわれのために
(軽:カル)くしてください』と(言:イ)ったこの(民:タミ)に、こう(言:イ)いなさい、
『わたしの(小指:コユビ)は(父:チチ)の(腰:コシ)よりも(太:フト)い、
10 章 11 節 (父:チチ)はあなたがたに(重:オモ)いくびきを(負:オ)わせたが、
わたしはさらに、あなたがたのくびきを(重:オモ)くしよう。(父:チチ)はむち
であなたがたを(懲:コ)らしたが、わたしはさそりであなたがたを(懲:コ)
らそう』」。
10 章 12 節 さてヤラベアムと(民:タミ)は(皆:ミナ)、(王:オウ)が「(三日目:ミ
ッカメ)にわたしのところに(来:キ)なさい」と(言:イ)ったとおりに、(三日目:
ミッカメ)にレハベアムのところへ(行:イ)った。
10 章 13 節 (王:オウ)は(荒々:アラアラ)しく(彼:カレ)らに(答:コタ)えた。すなわ
ちレハベアム(王:オウ)は(長老:チョウロウ)たちの(勧:スス)めをすて、
10 章 14 節 (若者:ワカモノ)たちの(勧:スス)めに(従:シタガ)い、(彼:カレ)らに(告:
ツ)げて(言:イ)った、「(父:チチ)はあなたがたのくびきを(重:オモ)くしたが、わ
たしは(更:サラ)にこれを(重:オモ)くしよう。
-
(父:チチ)はむちであなたがたを(懲:コ)らしたが、わたしはさそりであなた
がたを(懲:コ)らそう」。
10 章 15 節 このように(王:オウ)は(民:タミ)の(言:イ)うことを(聞:キ)きいれ
なかった。これは(主:シュ)が、かつてシロびとアヒヤによって、ネバテの
(子:コ)ヤラベアムに(言:イ)われた(言葉:コトバ)を(成就:ジョウジュ)するために、
(神:カミ)がなされたのであった。
10 章 16 節 イスラエルの(人々:ヒトビト)は(皆:ミナ)、(王:オウ)が(自分:ジブ
ン)たちの(言:イ)うことを(聞:キ)きいれないのを(見:ミ)たので、(民:タミ)は(王:
オウ)に(答:コタ)えて(言:イ)った、「われわれはダビデのうちに(何:ナン)の(分:ブ
ン)があろうか。われわれはエッサイの(子:コ)のうちに(嗣業:シギョウ)がない。
イスラエルよ、めいめいの(天幕:テンマク)に(帰:カエ)れ。ダビデよ、(今:イマ)
あなたの(家:イエ)を(見:ミ)よ」。そしてイスラエルは(皆:ミナ)(彼:カレ)らの(天
幕:テンマク)へ(去:サ)って(行:イ)った。
10 章 17 節 しかしレハベアムはユダの(町々:マチマチ)に(住:ス)んでいる
イスラエルの(人々:ヒトビト)を(治:オサ)めた。
10 章 18 節 レハベアム(王:オウ)は(徴募:チョウボ)(人:ジン)の(監督:カントク)で
あったアドラムをつかわしたが、イスラエルの(人々:ヒトビト)が(石:イシ)で
(彼:カレ)を(撃:ウ)ち(殺:コロ)したので、レハベアム(王:オウ)は(急:イソ)いで(車:クル
マ)に(乗:ノ)り、エルサレムに(逃:ニ)げた。
10 章 19 節 こうしてイスラエルはダビデの(家:イエ)にそむいて(今日:
キョウ)に(至:イタ)った。
(第:ダイ)一一(章:ショウ)
11 章 1 節 レハベアムはエルサレムに(来:キ)て、ユダとベニヤミンの
(家:イエ)の(者:モノ)、すなわち、えり(抜:ヌ)きの(軍人:グンジン)十八万(人:ニン)
を(集:アツ)め、(国:クニ)を(取:ト)りもどすためにイスラエルと(戦:タタカ)おうと
したが、
11 章 2 節 (主:シュ)の(言葉:コトバ)が(神:カミ)の(人:ヒト)シマヤに(臨:ノゾ)ん
で(言:イ)った、
11 章 3 節 「ソロモンの(子:コ)、ユダの(王:オウ)レハベアムおよびユダ
とベニヤミンにいるすべてのイスラエルの(人々:ヒトビト)に(言:イ)いなさ
い、
-
11 章 4 節 『(主:シュ)はこう(仰:オオ)せられる、あなたがたは(上:ノボ)っ
てはならない。あなたがたの(兄弟:キョウダイ)と(戦:タタカ)ってはならない。
おのおの(自分:ジブン)の(家:イエ)に(帰:カエ)りなさい。この(事:コト)はわたし
から(出:デ)たのである』」。それで(人々:ヒトビト)は(主:シュ)の(言葉:コトバ)を
(聞:キ)き、ヤラベアムを(攻:セ)めに(行:イ)くのをやめて(帰:カエ)った。
11 章 5 節 レハベアムはエルサレムに(住:ス)んで、ユダに(防衛:ボウエイ)
の(町々:マチマチ)を(建:タ)てた。
11 章 6 節 すなわちベツレヘム、エタム、テコア、
11 章 7 節 ベテズル、ソコ、アドラム、
11 章 8 節 ガテ、マレシャ、ジフ、
11 章 9 節 アドライム、ラキシ、アゼカ、
11 章 10 節 ゾラ、アヤロン、およびヘブロン。これらはユダとベニ
ヤミンにあって(要害:ヨウガイ)の(町々:マチマチ)である。
11 章 11 節 (彼:カレ)はその(要害:ヨウガイ)を(堅固:ケンゴ)にし、これに(軍:
グン)(長:チョウ)を(置:オ)き、(糧食:リョウショク)と(油:アブラ)とぶどう(酒:シュ)をたく
わえ、
11 章 12 節 またそのすべての(町:マチ)に(盾:タテ)とやりを(備:ソナ)えて、
これを(非常:ヒジョウ)に(強化:キョウカ)し、そしてユダとベニヤミンを(確保:カ
クホ)した。
11 章 13 節 イスラエルの(全地:ゼンチ)の(祭司:サイシ)とレビびとは(四方:
シホウ)の(境:サカイ)から(来:キ)てレハベアムに(身:ミ)を(寄:ヨ)せた。
11 章 14 節 すなわちレビびとは(自分:ジブン)の(放牧地:ホウボクチ)と(領
地:リョウチ)を(離:ハナ)れてユダとエルサレムに(来:キ)た。これはヤラベアムと
その(子:コ)らが(彼:カレ)らを(排斥:ハイセキ)して、(主:シュ)の(前:マエ)に(祭司:サイシ)
の(務:ツトメ)をさせなかったためである。
11 章 15 節 ヤラベアムは(高:タカ)き(所:トコロ)と、みだらな(神:カミ)と、(自
分:ジブン)で(造:ツク)った(子牛:コウシ)のために(自分:ジブン)の(祭司:サイシ)を
(立:タ)てた。
-
11 章 16 節 またイスラエルのすべての(部族:ブゾク)のうちで、すべ
てその(心:ココロ)を(傾:カタム)けて、イスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)を(求:モト)め
る(者:モノ)は(先祖:センゾ)の(神:カミ)、(主:シュ)に(犠牲:ギセイ)をささげるために、
レビびとに(従:シタガ)ってエルサレムに(来:キ)た。
11 章 17 節 このように(彼:カレ)らはユダの(国:クニ)を(堅:カタ)くし、ソロ
モンの(子:コ)レハベアムを三(年:ネン)の(間:アイダ)(強:ツヨ)くした。(彼:カレ)ら
は三(年:ネン)の(間:ハザマ)ダビデとソロモンの(道:ミチ)に(歩:アユ)んだからで
ある。
11 章 18 節 レハベアムはダビデの(子:コ)エレモテの(娘:ムスメ)マハラテ
を(妻:ツマ)にめとった。マハラテはエッサイの(子:コ)エリアブの(娘:ムスメ)
アビハイルが(産:ウ)んだ(者:モノ)である。
11 章 19 節 (彼女:カノジョ)はエウシ、シマリヤおよびザハムの三(子:シ)
を(産:ウ)んだ。
11 章 20 節 (彼:カレ)はまた(彼女:カノジョ)の(後:ノチ)にアブサロムの(娘:ムス
メ)マアカをめとった。マアカはアビヤ、アッタイ、ジザおよびシロミテ
を(産:ウ)んだ。
11 章 21 節 レハベアムはアブサロムの(娘:ムスメ)マアカをすべての(妻:
ツマ)とそばめにまさって(愛:アイ)した。(彼:カレ)は(妻:ツマ)十八(人:ニン)、そば
め(六十人:ロクジュウニン)をめとって、(男:オトコ)の(子:コ)二十八(人:ニン)と(女:オン
ナ)の(子:コ)(六十人:ロクジュウニン)をもうけた。
11 章 22 節 レハベアムはマアカの(子:コ)アビヤを(立:タ)ててかしらと
し、その(兄弟:キョウダイ)の(長:チョウ)とした。(彼:カレ)はアビヤを(王:オウ)にし
ようと(思:オモ)ったからである。
11 章 23 節 それで(王:オウ)は(賢:カシコ)くとり(行:オコナ)い、そのむすこた
ちをことごとく、ユダとベニヤミンの(全:ゼン)(地方:チホウ)にあるすべての
(要害:ヨウガイ)の(町:マチ)に(散在:サンザイ)させ、(彼:カレ)らに(糧食:リョウショク)を
(多:オオ)く(与:アタ)え、また(多:オオ)くの(妻:ツマ)を(得:エ)させた。
(第:ダイ)一二(章:ショウ)
12 章 1 節 レハベアムはその(国:クニ)が(堅:カタ)く(立:タ)ち、(強:ツヨ)くな
るに(及:オヨ)んで、(主:シュ)のおきてを(捨:ス)てた。
-
イスラエルも(皆:ミナ)(彼:カレ)にならった。
12 章 2 節 (彼:カレ)らがこのように(主:シュ)に(向:ム)かって(罪:ツミ)を(犯:オ
カ)したので、レハベアム(王:オウ)の(五年:ゴネン)にエジプトの(王:オウ)シシャ
クがエルサレムに(攻:セ)め(上:ノボ)ってきた。
12 章 3 節 その(戦車:センシャ)は一千二百、(騎兵:キヘイ)は(六万:ムツマ)、また
(彼:カレ)に(従:シタガ)ってエジプトから(来:キ)た(民:タミ)、すなわちリビアび
と、スキびと、エチオピヤびとは(無数:ムスウ)であった。
12 章 4 節 シシャクはユダの(要害:ヨウガイ)の(町々:マチマチ)を(取:ト)り、エ
ルサレムに(迫:セマ)って(来:キ)た。
12 章 5 節 そこで(預言者:ヨゲンシャ)シマヤは、レハベアムおよびシシャ
クのゆえに、エルサレムに(集:アツ)まったユダのつかさたちのもとにきて
(言:イ)った、「(主:シュ)はこう(仰:オオ)せられる、『あなたがたはわたしを(捨:
ス)てたので、わたしもあなたがたを(捨:ス)ててシシャクにわたした』と」。
12 章 6 節 そこでイスラエルのつかさたち、および(王:オウ)はへりくだ
って、「(主:シュ)は(正:タダ)しい」と(言:イ)った。
12 章 7 節 (主:シュ)は(彼:カレ)らのへりくだるのを(見:ミ)られたので、(主:
シュ)の(言葉:コトバ)がシマヤにのぞんで(言:イ)った、「(彼:カレ)らがへりくだ
ったから、わたしは(彼:カレ)らを(滅:ホロ)ぼさないで、(間:マ)もなく(救:スクイ)
を(施:ホドコ)す。わたしはシシャクの(手:テ)によって、(怒:イカ)りをエルサ
レムに(注:ソソ)ぐことをしない。
12 章 8 節 しかし(彼:カレ)らはシシャクのしもべになる。これは(彼:カレ)
らがわたしに(仕:ツカ)えることと、(国々:クニグニ)の(王:オウ)たちに(仕:ツカ)え
ることとの(相違:ソウイ)を(知:シ)るためである」。
12 章 9 節 エジプトの(王:オウ)シシャクはエルサレムに(攻:セ)めのぼっ
て、(主:シュ)の(宮:ミヤ)の(宝物:タカラモノ)と、(王:オウ)の(家:イエ)の(宝物:タカラモノ)と
を(奪:ウバ)い(去:サ)った。すなわちそれらをことごとく(奪:ウバ)い(去:サ)
り、またソロモンの(造:ツク)った(金:キン)の(盾:タテ)をも(奪:ウバ)い(去:サ)った。
-
12 章 10 節 それでレハベアム(王:オウ)は、その(代:カワ)りに(青銅:セイドウ)
の(盾:タテ)を(造:ツク)って、(王:オウ)の(家:イエ)の(門:モン)を(守:マモ)る(侍衛長:ジエ
イチョウ)たちの(手:テ)に(渡:ワタ)した。
12章11節 (王:オウ)が(主:シュ)の(宮:ミヤ)にはいるごとに(侍:サムライ)(衛:マモル)
は(来:キ)て、これを(負:オ)い、またこれを(侍:サムライ)(衛:マモル)のへやへ(持:モ)
って(帰:カエ)った。
12 章 12 節 レハベアムがへりくだったので(主:シュ)の(怒:イカ)りは(彼:
カレ)を(離:ハナ)れ、(彼:カレ)をことごとく(滅:ホロ)ぼそうとはされなかった。
またユダの(事情:ジジョウ)もよくなった。
12 章 13 節 レハベアム(王:オウ)はエルサレムで(自分:ジブン)の(地位:チ
イ)を(確立:カクリツ)し、(世:ヨ)を(治:オサ)めた。すなわちレハベアムは四十一
(歳:サイ)のとき(位:クライ)につき、十七(年:ネン)の(間:アイダ)エルサレムで(世:ヨ)
を(治:オサ)めた。エルサレムは(主:シュ)がその(名:ナ)を(置:オ)くためにイスラ
エルのすべての(部族:ブゾク)のうちから(選:エラ)ばれた(町:マチ)である。(彼:
カレ)の(母:ハハ)はアンモンの(女:オンナ)で、(名:ナ)をナアマといった。
12 章 14 節 レハベアムは(主:シュ)を(求:モト)めることに(心:ココロ)を(傾:カタ
ム)けないで、(悪:ワル)い(事:コト)を(行:イ)った。
12 章 15 節 レハベアムの(始終:シジュウ)の(行為:コウイ)は、(預言者:ヨゲンシ
ャ)シマヤおよび(先見:センケン)(者:シャ)イドの(書:ショ)にしるされているでは
ないか。レハベアムとヤラベアムとの(間:アイダ)には(絶:タ)えず(戦争:センソ
ウ)があった。
12 章 16 節 レハベアムはその(先祖:センゾ)たちと(共:トモ)に(眠:ネム)って、
ダビデの(町:マチ)に(葬:ホウム)られ、その(子:コ)アビヤが(彼:カレ)に(代:カワ)って
(王:オウ)となった。
(第:ダイ)一三(章:ショウ)
13 章 1 節 ヤラベアム(王:オウ)の(第:ダイ)十(八年:ハチネン)にアビヤがユダ
の(王:オウ)となった。
13 章 2 節 (彼:カレ)は三(年:ネン)の(間:アイダ)エルサレムで(世:ヨ)を(治:オサ)
めた。
-
(彼:カレ)の(母:ハハ)はギベアのウリエルの(娘:ムスメ)で、(名:ナ)をミカヤとい
った。
13 章 3 節 ここにアビヤとヤラベアムとの(間:アイダ)に(戦争:センソウ)が
(起:オコ)り、アビヤは四十万の(精兵:セイヘイ)から(成:ナ)る(勇敢:ユウカン)な(軍勢:
グンゼイ)をもって(戦:タタカ)いにいで、ヤラベアムも(大:ダイ)(勇士:ユウシ)から
(成:ナ)る八十万の(精兵:セイヘイ)をもって、これに(向:ム)かって(戦:タタカ)いの
(備:ソナ)えをした。
13 章 4 節 (時:トキ)にアビヤはエフライムの(山地:サンチ)にあるゼマライ
ム(山:ヤマ)の(上:ウエ)に(立:タ)って(言:イ)った、「ヤラベアムおよびイスラエ
ルの(人々:ヒトビト)よ(皆:ミナ)(聞:キ)け。
13 章 5 節 あなたがたはイスラエルの(神:カミ)、(主:シュ)が(塩:シオ)の(契
約:ケイヤク)をもってイスラエルの(国:クニ)をながくダビデとその(子孫:シソン)
に(賜:タマ)わったことを(知:シ)らないのか。
13章6節 ところがダビデの(子:コ)ソロモンの(家来:ケライ)であるネバテ
の(子:コ)ヤラベアムが(起:タ)って、その(主君:シュクン)にそむき、
13 章 7 節 また(卑:イヤ)しい(無頼:ブライ)のともがらが(集:アツ)まって(彼:
カレ)にくみし、ソロモンの(子:コ)レハベアムに(敵:テキ)したが、レハベアム
は(若:ワカ)く、かつ(意志:イシ)が(弱:ヨワ)くてこれに(当:アタ)ることができなか
った。
13 章 8 節 (今:イマ)また、あなたがたは(大軍:タイグン)をたのみ、またヤ
ラベアムが(造:ツク)って、あなたがたの(神:カミ)とした(金:キン)の(子牛:コウシ)
をたのんで、ダビデの(子:コ)(孫:マゴ)の(手:テ)にある(主:シュ)の(国:クニ)に(敵
対:テキタイ)しようとしている。
13 章 9 節 またあなたがたはアロンの(子孫:シソン)である(主:シュ)の(祭
司:サイシ)とレビびととを(追:オ)いだして、(他:ホカ)の(国々:クニグニ)の(民:タミ)
がするように(祭司:サイシ)を(立:タ)てたではないか。
-
すなわちだれでも(若:ワカ)い(雄牛:オウシ)一(頭:トウ)、(雄羊:オヒツジ)七(頭:トウ)を
(携:タズサ)えてきて、(自分:ジブン)を(聖別:セイベツ)する(者:モノ)は(皆:ミナ)あの
(神:カミ)でない(者:モノ)の(祭司:サイシ)とすることができた。
13 章 10 節 しかしわれわれにおいては、(主:シュ)がわれわれの(神:カミ)
であって、われわれは(彼:カレ)を(捨:ス)てない。また(主:シュ)に(仕:ツカ)える
(祭司:サイシ)はアロンの(子孫:シソン)であり、(働:ハタラ)きをなす(者:モノ)はレビ
びとである。
13 章 11 節 (彼:カレ)らは(朝:アサ)ごと(夕:ユウ)ごとに(主:シュ)に(燔祭:ハンサイ)
と、こうばしい(香:コウ)をささげ、(供:ソナ)えのパンを(純金:ジュンキン)の(机:
ツクエ)の(上:ウエ)に(供:ソナ)え、また(金:キン)の(燭台:ショクダイ)とそのともしび
(皿:サラ)を(整:トトノ)えて、(夕:ユウ)ごとにともすのである�