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つばき タイグベトプ 株式会社 椿本チエイ <はじめに> ・タイミングベルト・プーリを扱う方やタイミングベルト・プーリを使用した装置 をお使いになる方は、はじめにこの取扱説明書をよくお読みください。 ・この取扱説明書は必要なときにすぐ取り出せるようにしてご活用ください。 ・この取扱説明書は大切に保管・管理してください。
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つばき タイミングベルトㄤプヸリ - TSUBAKIMOTOptp.tsubakimoto.co.jp/contents/e_book/torisetsu/blt_timing_blt_p/... · 注意...

Feb 24, 2020

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つばき タイミングベルト&プーリ

取 扱 説 明 書

株式会社 椿本チエイン

<はじめに>

・タイミングベルト・プーリを扱う方やタイミングベルト・プーリを使用した装置

をお使いになる方は、はじめにこの取扱説明書をよくお読みください。

・この取扱説明書は必要なときにすぐ取り出せるようにしてご活用ください。

・この取扱説明書は大切に保管・管理してください。

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※ご使用の前に必ずお読みください。※ご使用の前に必ずお読みください。※ご使用の前に必ずお読みください。※ご使用の前に必ずお読みください。

タイミングベルト・プーリを安全にお使いいただくためにタイミングベルト・プーリを安全にお使いいただくためにタイミングベルト・プーリを安全にお使いいただくためにタイミングベルト・プーリを安全にお使いいただくために

製品のご使用に際しては、ベルトカタログや取扱説明などをよくお読みいただくとともに、以下の項目について十分注意

を払い、正しい取扱いをしていただくようお願いします。なお、それぞれの項目の安全に対する影響度は、次のように区

分しています。

内 容

シンボルと用語

危危危危 険険険険 取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険が切迫して生じることが想定される場合。

警警警警 告告告告 取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定される場合。

注注注注 意意意意 取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合及び物的損害のみの発生が

想定される場合。

用途・使用目的

危険 ベルトの切断によって装置が空転、自走または停止し、人身事故、重大事故につながると予想されるとき

は、必ず安全装置を別途に設けてください。

危険 ベルトを吊り具、牽引具として使用しないでください。

警告 ベルト伝動装置で発生する静電気により、火災や制御機器の誤動作が予想される場合は、静電気防止タイ

プのベルトを用いると共に、装置側に除電機構を設けてください。

注意 ベルトは絶縁体として使用しないでください。絶縁特性はベルト種類によって異なりますので当社にお問

い合わせください。

注意 ベルトが直接食品に触れる場合には、食品衛生法に適合したベルトを使用してください。

注意 ベルトには追加工をしないでください。ベルトの品質、性能を損なう恐れがあります。

機能・性能

注意 各ベルトのカタログ・設計資料に記載されている適用及び許容範囲外では使用しないでください。早期破

損の恐れがあります。

注意 水、油、化学薬品、ペイント、粉塵などがベルトやプーリに付着すると、伝達力の低下、早期破損の原因

となります。使用する場合は、カバーを取付けてベルトを保護してください。

注意 温度が-15℃~80℃の清浄な雰囲気中で使用してください。油分、埃の多いところで使用する場合は、

カバーを取付けてください。

注意 タイミングベルトは高速運転では騒音が大きくなることがあります。その場合は、防音カバーを設置して

ください。

保管・輸送

注意 質量の大きいベルトやプーリを運搬、取扱うときには、質量に適した運搬器具、装置などを使用してくだ

さい。手で持ち上げると腰などを痛めることがあります。

注意 ベルトの曲げ限度の直径はピッチの4倍です。無理に折り曲げたり、

質量のある物を上に置いて輸送又は保管しないでください。ベルト

に癖や傷がついて早期破損の原因となります。

注意 ベルトは-10℃~40℃で直射日光が当たらない湿度の低い場所に保管してください。

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取付・稼働

危険 ベルト・プーリを含めた回転部分には必ず安全カバーをしてください。髪や手袋、衣服などがベルト、プ

ーリに巻き込まれる恐れがあります。また、ベルトの折損、プーリの破損が発生した場合、飛び出した破

片で怪我をする恐れがあります。

危険 ベルト・プーリの保守、点検及び交換作業は、以下の項目を守ってください。

・必ずスイッチを切り、ベルト・プーリが完全に停止してから行ってください。

・ベルトを取り外すことにより機械が動き出す恐れのある場合は、あらかじめ機械を固定してから作業を

行ってください。

・作業中不慮にスイッチが入らないようにしてください。

注意 ベルトまたはプーリを交換する場合、使用されていたものと同等の品種のものを使用してください。品種

が異なると早期破損の原因となります。

注意 プーリアライメントを正しく調整してください。狂いがあると、ベルトの早期破損やフランジ脱落の原因

となります。

注意 ベルトの交換はベルト張力を弛めてから行ってください。無理にプーリのフランジを乗り越えさせたり、

ドライバなどでこじ入れると早期破損の原因となります。

注意 ベルトの取付張力はカタログ・設計資料による適切な張力としてください。不適切な張力はベルトの早期

破損や軸破損の原因となります。

注意 プーリに追加工をして使用されるときは、次の事項を実施してください。

・加工部分のバリ、鋭角の除去

・加工後の寸法精度の確保

・加工後のプーリ強度の確保

注意 プーリにフランジを組付けるときは、プーリ本体とフランジのはめ合い部に異物が無いことを確認し、カ

シメなどによりフランジにガタのないよう固定してください。不適切な固定はフランジ外れの原因となり

ます。

注意 タイミングプーリの歯面にキズをつけないでください。タイミングベルトとの荷重の伝達が適切にできな

くなります。

点 検

注意 ベルト・プーリは定期的に点検し、異常が見られた時は交換してください。

使用済み品の取扱い

注意 ベルトを燃やさないでください。有害なガスが発生します。

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目目目目 次次次次

タイミングベルト・プーリを安全にお使いいただくために ・・・・・・・・・・・・・・・2

目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

構造・名称(ゴム・ウレタン)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

レイアウト設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

ガイドフランジの取付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

アイドラの使用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

軸間距離調整しろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

多列掛け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

ガイドレール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

ロングベルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

プーリの加工・組付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

軸穴加工・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

タップ加工・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

フランジの固定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

プーリアライメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

ロックプーリ Sタイプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

ロックプーリ Nタイプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

ベルトの組付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

ベルトの取付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

ベルトの取付張力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

取付張力一覧(ゴムベルト) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

取付張力一覧(ウレタンベルト) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

軸荷重・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

ロングベルトの取付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

定期点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

定期点検要領(使用開始1ヵ月後または、100 時間稼働後) ・・・・・・・・・・・・・・17

定期点検要領(6 ヶ月毎)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

事故と対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

損傷形態と対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

ベルト・プーリの破損形態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

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■ゴムベルト

■ウレタンベルト

構構構構 造造造造 ・・・・ 名名名名 称称称称

構 造

名 称

背ゴム:耐久性、耐磨耗性を向上させたゴムにより、

心線を保護し長寿命を可能にしました。

心線 :伸びが極めて少ない高抗張力グラスファイバーを

使用し、高精度伝動を可能にしました。

歯ゴム:背ゴムと一体成形された歯ゴムは、高負荷の

噛み合い伝動を可能にしました。

歯布 :耐摩耗性および自己潤滑により、スムーズな

かみ合いと低騒音を可能にしました。

背ゴム:ポリウレタンゴム製で心線をカバーし

保護しています。

心線 :高抗張力、高剛性のスチールコードを採用しました。

歯ゴム:ポリウレタンゴムで構成され、背ゴムと一体成形

され、歯部を形成しています。

※一部品種はベルト歯面布貼仕様(ナイロン織布)です。

ベルトピッチ:歯と歯の間隔のことをいいます。種類によって

ミリ系、インチ系のピッチがあります。

ベルト幅 :ベルトの全幅のことです。種類によってミリ系、

インチ系のサイズ系列があります。

ベルト長さ :ベルトの全長(周長)を表します。種類によって

長さを mm で表すものと呼び長さで表すものが

あります。なお、ベルトピッチ×ベルト歯数=

ベルト長さ mm となります。

ベルト歯形 :JIS 規格に準拠したもの(台形歯形)や、

当社独自の高性能歯形(PX歯形)があります。

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タイミングベルトは運転中にプーリの軸方向に片寄る性質があります。したがってタイミングベルトがプーリから外れな

いようにガイドフランジをプーリに取付けた設計としてください。ガイドフランジの設置基準は以下の通りです。

■水平軸の伝動

一方のプーリの両側、または両方のプーリのそれぞれ反対側になるようにガイドフランジを付けてください(例1)。ま

たプーリの軸間距離が小プーリの外径の8倍以上となる場合は、両方のプーリの両側にガイドフランジを付けてください

(例2)。

■鉛直軸の伝動

ベルトは自重により下側に外れる恐れがありますので、一方のプーリの両側と他のプーリの下側にガイドフランジを付け

てください。

■多軸伝動

プーリの1個おきに両側(例1)、または全プーリの片側の交互(例2)にガイドフランジを付けてください。

■アイドラの使用

アイドラは次のような場合に使用します。

・軸受けが固定で取付張力の調整用とする場合。

・速比が大きく、小プーリのかみ合い歯数を大きくする場合。

・駆動、従動プーリでベルトガイドができない場合。

■アイドラ使用上の注意

・アイドラは固定式とし、原則としてゆるみ側で使用してください。

・アイドラと両軸との軸心平行度が不適切な場合、アイドラによってベルトがプーリから外れますので注意してください。

・アイドラの直径は右ページの表により決めてください。

*内側アイドラ・・・右ページの表の最小プーリ歯数以上のタイミングプーリとします。

*外側アイドラ・・・右ページの表のプーリのピッチ円直径の 1.2 倍以上で、クラウンのない平プーリとします。

レレレレ イイイイ アアアア ウウウウ トトトト 設設設設 計計計計

ガイドフランジの取付け

アイドラの使用

軸間距離≥ do×8

(例1) (例2)

(例1) (例2)

do

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■アイドラ使用時の最小プーリ歯数(ゴムベルト)

・PX/ウルトラPXベルト

回転速度

r/min

種 類

900 以下 900 をこえ

1200 以下

1200 をこえ

1800 以下

1800 をこえ

3600 以下

P2MP2MP2MP2M

P3M P3M P3M P3M ・・・・UP3MUP3MUP3MUP3M

P5M P5M P5M P5M ・・・・UP5MUP5MUP5MUP5M----HCHCHCHC

P8M P8M P8M P8M ・・・・UP8MUP8MUP8MUP8M----HCHCHCHC

P14MP14MP14MP14M・・・・UP14MUP14MUP14MUP14M----HCHCHCHC

16

14

18

24

28

16

14

20

26

28

18

16

24

26

28

20

18

28

28

34

注)3600 r/min をこえる場合は別冊カタログ『タイミングベルト伝動』を参照ください。

・台形歯形ベルト

回転速度

r/min

種 類

900 以下 900 をこえ

1200 以下

1200 をこえ

1800 以下

1800 をこえ

3600 以下

3600 をこえ

4200 以下

※※※※MXLMXLMXLMXL ※※※※XLXLXLXL ※※※※LLLL ※※※※HHHH

10

10

12

14

12

10

12

16

14

12

14

18

16

12

16

20

16

14

18

22

注)4200 r/min をこえる場合は、別冊カタログ『タイミングベルト伝動』を参照ください。

■アイドラ使用時の最小プーリ歯数(ウレタンベルト)

・ロング/ジョイント/フレックスベルト

種類 最小プーリ歯数

外側アイドラ径

mm 種類

最小プーリ歯数

外側アイドラ径

mm

T5T5T5T5

T10T10T10T10

T20T20T20T20

AT5AT5AT5AT5

AT10AT10AT10AT10

AT20AT20AT20AT20

12

14

15

14

15

18

30

60

120

60

100

120

RPP5RPP5RPP5RPP5

RPP8RPP8RPP8RPP8

RPP14RPP14RPP14RPP14 ※※※※XLXLXLXL ※※※※LLLL ※※※※HHHH

12

18

28

10

12

14

60

100

120

30

60

80

・エンドレス(モールディング)ベルト

回転速度

r/min

種 類

900 以下 900 をこえ

1200 以下

1200 をこえ

1800 以下

1800 をこえ

3000 以下

T2.5T2.5T2.5T2.5

T5T5T5T5

T10T10T10T10 ※※※※MXLMXLMXLMXL ※※※※XLXLXLXL ※※※※LLLL

16

12

16

14

10

12

16

14

18

16

11

12

18

16

20

16

12

14

20

18

22

16

12

16

内側アイドラ 外側アイドラ

※JIS規格「台形歯形ベルト」のデータ。当社では廃番商品(2013年 9月販売中止)です。

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アイドラを使用しない駆動・従動プーリだけの伝動では、ベルトの製作長さ(許容差)を含めて、軸受けに軸間距離調整

しろを設けてください。

■2軸伝動の軸間距離調整しろ mm

・台形歯形以外のベルト(PX/ウルトラPX/T歯形/AT歯形/RPP歯形)

種類

ベルト長さ

ベルトピッチ

5 mm 以下

ベルトピッチ

8 mm 以上

⊿Co

500 以下

500~1000

1001~2000

2000 以上

3

5

10

15

3

5

10

15

⊿Ci 共通 10 15

・台形歯形ベルト

種類

ベルト長さ ※※※※MXLMXLMXLMXL ※※※※XLXLXLXL ※※※※LLLL ※※※※HHHH

⊿Co

200 以下

201~ 390

391~ 800

801~1200

1201 以上

3

5

10

15

22

3

5

10

15

25

3

5

10

15

25

3

5

10

15

25

⊿Ci 共通 5 5 10 15

ベルトを多列掛けで使用する際は、各々のベルトの張力を独立して調整できるよう、アイドラプーリをそれぞれ独立して

設けてください。

ベルト背面を利用した搬送をする際には、次のようなガイドレールを使用してください。またガイドレールは側面ガイド

付とし、長手方向の両端部に面取りを施してください。

タイミングベルトの摩擦係数は、下表を目安にしてください。

材質 ステンレス ポリアミド 超高分子量ポリエチレン

摩擦係数 0.6 0.3 0.3

軸間距離調整しろ

多列掛け

ガイドレール

内側への調整範囲

外側への調整範囲

C

⊿Ci

⊿Co

面取り

従動側

駆動側 アイドラ

※JIS規格「台形歯形ベルト」のデータ。当社では廃番商品(2013年 9月販売中止)です。

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■接続方法

・歯部外径を生爪でチャッキングして軸穴を加工してください。

・B、BFなどB形プーリの場合はハブをチャッキングすることを推奨します。

・フランジのチャッキングはしないでください。

・DF形の場合はタップ穴に回り止めのビスを入れてから加工してください。フランジが回る恐れがあります。

・歯底部に加工する場合は、バリ・カエリを十分取ってください。バリ・カエリはベルトに損傷を与えます。

・ハブ付のプーリはハブ部にタップ加工をしてください。

ロングベルト

ププププ ーーーー リリリリ のののの 加加加加 工工工工 ・・・・ 組組組組 付付付付 けけけけ

軸穴加工

タップ加工

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■カシメ方式

通常プレスフランジ及び旋削フランジは、下図のようにポンチでカシメて固定します。そのときのカシメ数は次の基準に

従ってください。

歯先円直径 mm 30 以下 30 をこえ 50 以下 50 をこえ 120 以下 120 をこえ 250 以下

カシメ数 4 8 12 16

■ネジ止め方式

P8M、P14M、XH、XXH、(A)T10、(A)T20、RPP8、RPP14 などの大歯数のプーリの旋削フランジは使

い方によってプーリ本体と皿小ネジによって固定する場合もあります。下表の皿小ネジ本数は、

最小本数です。

歯先円直径 mm 120 以下 120 をこえ

250 以下

250 をこえ

450 以下

450 をこえ

650 以下

ネジ本数 4 6 8 12

■ローレット方式

旋盤でローレットをかけてカシメる方式も良く使われます。

プーリアライメントは下表の許容値内に調整してください。タイミングベルトはプーリアライメントが正しい場合でもプ

ーリ中央で回転せずどちらかに片寄る性質があります。その力は非常に弱いものですが、プーリのアライメントが不適切

な場合、ベルトはプーリフランジに強く押し付けられ損傷、切断します。

■プーリアライメント許容差

ベルト幅 mm 30 以下 30~50 50~100 100 以上

許容平行度 5/1000 以下 4/1000 以下 3/1000 以下 2/1000 以下

θ 分 17 以下 13 以下 10 以下 6 以下

■プーリの調整方法

図のように基準となるプーリにストレートエッジをあて、他のプーリをストレートエッジに全面で接触させること(ε=

0とする)により、プーリを正しい位置に並べることができます。また図のδを限度以下にすることにより、軸の平行度

を同時に出すことができます。

フランジの固定

プーリアライメント

θ

θ

ポンチ(φ3~4)

プーリ

フランジ

7

・平らな盤上にプーリを置き、カシメポンチでフランジをカシメてください。

・ハブと反対側をカシメるときは万丈においた円筒状の冶具等にハブ部を挿入し、

安定した状態でカシメてください。

ε δ

Do

ストレートエッジ

基準プーリ

δ=Do×許容平行度

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■取付け時の諸注意

・締付けボルトの締付けは、必ずトルクレンチを使用願います。

・締付ボルトは本品に備えつけのボルト以外は絶対に使用しないでください。(紛失、取替え等ににより新しくボルトを

ご使用になる場合は弊社へ要求ください。)

・本品に備えつけのボルトは全て締付けてご使用ください。

・トルクレンチはご使用になるトルクレンチの取扱説明書に従い正しくご使用ください。

■取付け手順

1.軸表面のゴミをふき取り、オイルまたはグリースを薄く塗ってください。(モリブデン系の減摩材を含有したオイル、

グリースは使用しないでください。出荷時にはスリーブ内面に潤滑油を塗布してあります。)

2.仮組みされたロックプーリを軸に軽く手で押し込んでください。入りにくいときはプラスチックハンマー等で軽くたた

きながら挿入してください。

3.所定のボルト締付トルクの定格値MAの 1/4 程度の締付トルクで、ボルトを対角線上に順次締付けてください。

4.締付トルクを定格値MAの 1/2 程度に上げ、3.と同様に締付ボルトを対角線上に順次締付てください。

5.締付トルクを定格値MAに上げ、3.及び 4.と同様に締付けてください。

6.締付トルクの定格値MAで全ての締付ボルトを円周方向に順次締付けてください。これを数回繰り返してください。

注)取付け時に取外し用ねじ穴でボルトを締付けないでください。スリーブ破損の原因となります。

■取外し手順

1.プーリと軸にトルク等荷重が掛かっていないことを確認したあと、締付ボルトを順次緩めて抜き取ります。

2.抜き取ったボルトを取外し用ねじ穴に入れて締め込んでいくとロック状態が解除され外れます。

■ボルトと締付トルクMA

スリーブ枠番 ボルトサイズ ボルト締付トルクMA

N・m {kgf・m}

S1S1S1S1 M4 4.2 {0.43}

S2S2S2S2、、、、S3S3S3S3、、、、S4S4S4S4、、、、S5S5S5S5 M5 8.3 {0.85}

S6S6S6S6 M6 16.8 {1.71}

S7S7S7S7 M8 40.5 {4.13}

ロックプーリ Sタイプ

ロロロロ ッッッッ クククク ププププ ーーーー リリリリ

取外し用ねじ穴

プーリ

フランジ

締付ボルト 1

3 4

【各部の名称】 【ボルトの締付順序例】

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■取付時の諸注意

・ナットの締付けに際しては、必ずトルクレンチを使用してください。手締め、パイプを継ぎ足した締付け等不正確な締

付けは正確な伝達トルクを得られないばかりかトラブルの原因になります。

・トルクレンチはご使用になるトルクレンチの取扱説明書に従い正しくご使用ください。

■取付け手順

1.軸表面のゴミをふき取り、オイルまたはグリースを薄く塗ってください。(モリブデン系の減摩材を含有したオイル、

グリースは使用しないでください。出荷時にはスリーブ内面に潤滑油を塗布してあります。)

2.スリーブ・ナットおよび止め輪はプーリ本体に組み立ててありますので、そのまま軸に取付けてください。取付けにく

いときはナットを弛み方向に回してください。取付が容易になります。

3.1 ヶ月以上保管した後に使用するときはスリーブを取外したあと、スリーブ外周に付着したゴミをふき取りオイルまた

はグリースを塗ってください。(モリブデン系の減摩材を含有したオイル、グリースは使用しないでください。)

4.プーリ本体の回転止めを行いナットを手締めすることでロックプーリを軸の所定位置にまたは所定位相位置に仮固定

することができます。

5.トルクレンチを使用し、規定締付トルク(下表)でナットを締付けてください。

6.ナット締付けに対して軸またはプーリの回り止めを確実にして締付けてください。プーリ外周部に穴を明け、穴に回り

止め棒を使用する方法があります。(穴明け加工後はバリ・カエリを十分除去ください。)

7.締付けに際してプーリ本体はナットと反対方向に 0.2~2.0mm 程度移動しますので、プーリアライメント及び軸の段に

注意してください。

■取外し

1.プーリと軸にトルク、スラスト荷重がかかっていないことを確認した後、ナットを弛めてください。

2.ナットを弛める際には軸またはプーリの回り止めを確実に行ってください。

3.ナットを弛めることにより軸とプーリの締結が解除されます。

■ナット締付トルクMA

スリーブ枠番 ナットの二面幅寸法

mm

ナット締付トルクMA

N・m {kgf・m}

N1N1N1N1 18 18 { 1.84}

N2N2N2N2 22 28 { 2.86}

N3N3N3N3 30 65 { 6.63}

N3N3N3N3 36 100 {10.20}

N4N4N4N4 41 130 {13.27}

N4N4N4N4 46 200 {20.41}

ロックプーリ Nタイプ

移動量以上のスキマ プーリ

ナット

スリーブ

止め輪

【各部の名称】 【取付位置】

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- 13 -

■ベルトの取付け

タイミングベルトを取付ける際は軸間距離を縮めるかアイドラを弛めて装着してください。タイミングベルトは柔軟です

がほとんど伸びないため、伸ばしてプーリに取付けることはできません。無理にフランジを乗り越えさせると事故の原因

となります。

■ベルトの取付張力

タイミングベルト伝動はかみ合い伝動ですが、歯の乗り越え防止や円滑な伝動を行うためには、適切な取付張力が必要で

す。取付張力が弱い場合はかみ合い不整合を生じ、また強い場合には騒音を発生することがあり、共に寿命を短くします。

正確に張力を測定できる音波式ベルト張力計を用意しています。

■取付張力の与え方

1.アイドラ軸を含めて、全ての軸の平行度およびプーリのアライメントを正確に調整します。

2.ベルトのスパン中央に押付力(F)を加えます。

3.ベルトのたわみ(δ)がスパン 100mmあたり 1.6mmになるように張力を与えます。

■押付力の求めかた

ベベベベ ルルルル トトトト のののの 組組組組 付付付付 けけけけ

ベルトの取付け

ベルトの取付張力

音波式ベルト張力計 「T-ACE」

つばき ベルトテンションメータ「T-ACE」は、

ベルトの取付張力を、音波により非接触で測定するベ

ルト張力計です。

詳細は単冊カタログを参照ください。

δ

φ

16

L

YtTi

F

×+

=

4

)( 22 dpDpct

−−=

F:スパンtの中央部におけるたわみ(δ)に

必要な押付け力 N{kgf}

Ti:取付張力 N{kgf}

Y:補正係数

δ:たわみ mm0.016t

t:スパン長さ mm

C:軸間距離 mm

Dp:大プーリピッチ円直径 mm

dp:小プーリピッチ円直径 mm

L:ベルト長さ mm

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- 14 -

■PX歯形

種類 ベルト幅

mm

取付張力 Ti N{kgf} 補正係数

Y 推奨値 最大値

P2MP2MP2MP2M 4

6

10

5.9{ 0.6}

9.8{ 1.0}

17 { 1.7}

7.8{ 0.8}

13 { 1.3}

23 { 2.3}

0.6{ 0.06}

0.9{ 0.09}

1.6{ 0.16}

P3MP3MP3MP3M・・・・PPPP3M3M3M3M----WWWW 6

10

15

20 { 2.0}

34 { 3.5}

55 { 5.6}

26 { 2.7}

46 { 4.7}

74 { 7.5}

1.1{ 0.11}

1.9{ 0.19}

3.0{ 0.31}

UP3MUP3MUP3MUP3M----HCHCHCHC 6

10

15

29 { 3.0}

54 { 5.5}

88 { 9.0}

40 { 4.1}

72 { 7.3}

118 { 12.0}

21.6{ 2.2 }

34.3{ 3.5 }

52.0{ 5.3 }

P5MP5MP5MP5M・・・・P5MP5MP5MP5M----WWWW

UP5MUP5MUP5MUP5M----HC/HAHC/HAHC/HAHC/HA

10

15

25

108 { 11.0}

167 { 17.0}

304 { 31.0}

147 { 15.0}

225 { 23.0}

412 { 42.0}

56.9{ 5.8 }

82.4{ 8.4 }

201 { 20.5 }

P8MP8MP8MP8M・・・・P8MP8MP8MP8M----WWWW

15

25

40

60

225 { 23.0}

382 { 39.0}

657 { 67.0}

1040 { 106 }

294 { 30.0}

510 { 52.0}

860 { 88.0}

1370 { 140 }

135 { 13.8 }

239 { 24.4 }

419 { 42.8 }

628 { 64.1 }

UP8MUP8MUP8MUP8M----HCHCHCHC/HA/HA/HA/HA

15

25

40

60

177 { 18.0}

304 { 31.0}

530 { 54.0}

834 { 85.0}

235 { 24.0}

408 { 41.6}

690 { 70.4}

1100 { 112 }

135 { 13.8 }

239 { 24.4 }

419 { 42.7 }

628 { 64.0 }

P14MP14MP14MP14M

40

60

80

100

120

990 { 101 }

1500 { 153 }

2110 { 215 }

2710 { 276 }

3340 { 341 }

1310 { 134 }

2000 { 204 }

2810 { 286 }

3610 { 368 }

4450 { 454 }

502 { 51.2 }

837 { 85.4 }

1000 {102 }

1260 {128 }

1680 {171 }

UP14MUP14MUP14MUP14M----HCHCHCHC

40

60

80

100

120

794 { 81.0}

1200 { 122 }

1690 { 172 }

2170 { 221 }

2680 { 273 }

1050 { 107 }

1600 { 163 }

2250 { 229 }

2880 { 294 }

3560 { 363 }

502 { 51.2 }

837 { 85.3 }

1000 {102 }

1260 {128 }

1680 {171 }

■台形歯形

種類 ベルト幅 取付張力 Ti N{kgf} 補正係数

Y 呼び mm 推奨値 最大値

※※※※MXLMXLMXLMXL

3.2

4.8

6.4

9.5

12.7

3.2

4.8

6.4

9.5

12.7

2.06{ 0.21}

3.14{ 0.32}

4.12{ 0.42}

6.17{ 0.63}

8.23{ 0.84}

4.90{ 0.50}

8.33{ 0.85}

11.76{ 1.20}

18.13{ 1.85}

24.99{ 2.55}

4.22{ 0.43}

6.67{ 0.68}

9.32{ 0.95}

14.6 { 1.49}

20.4 { 2.08}

※※※※XLXLXLXL 025

031

037

6.4

7.9

9.5

13.7 { 1.4 }

19.6 { 2.0 }

24.5 { 2.5 }

29.4 { 3.0 }

37.2 { 3.8 }

44.1 { 4.5 }

11.8 { 1.20}

16.4 { 1.67}

22.0 { 2.24}

※※※※LLLL 050

075

100

12.7

19.1

25.4

51.9 { 5.3 }

87.2 { 8.9 }

122.5 { 12.5 }

76.4 { 7.8 }

124.5 { 12.7 }

174.4 { 17.8 }

38.3 { 3.91}

65.2 { 6.65}

91.3 { 9.31}

※※※※HHHH

075

100

150

200

300

19.1

25.4

38.1

50.8

76.2

221.5 { 22.6 }

311.6 { 31.8 }

486.1 { 49.6 }

667.4 { 68.1 }

1046.64{106.8 }

293.0 { 29.9 }

420.4 { 42.9 }

645.8 { 65.9 }

888.9 { 90.7 }

1390.6 {141.9 }

193 { 19.7 }

264 { 26.9 }

419 { 42.7 }

558 { 56.9 }

1004 {102.4 }

使用条件に対して、ベルト張力に余裕がある場合は、初張力(Ti)を多少下げても使用できます。

但し、実機にて確認の上使用してください。

取付張力一覧(ゴムベルト)

※JIS規格「台形歯形ベルト」のデータ。当社では廃番商品(2013年 9月販売中止)です。

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- 15 -

■ロング/ジョイント/フレックス

ベルト伝動系で発生する最大有効張力を基に次式の範囲内としてください。

Fa/2<Ti≦Fa Ti:取付張力 N{kgf}

Fa:最大有効張力 N{kgf}

■ロング/ジョイント/フレックスの補正係数一覧

種類 ベルト幅

mm

補正係数

Y

T5T5T5T5

10

15

20

25

39

76

110

123

T10T10T10T10

15

20

25

50

75

165

215

273

568

864

T20T20T20T20 25

50

75

426

960

1472

AT5AT5AT5AT5

10

15

25

50

82

141

233

506

AT10AT10AT10AT10 25

50

75

426

960

1472

AT20AT20AT20AT20 50

75

1440

2061

■エンドレス(モールディング)

軸荷重は次の式で求められます。

φ Ti:取付張力 N{kgf}

2 φ :小プーリの巻付け角度 度

取付張力一覧(ウレタンベルト)

種類 ベルト幅

mm

補正係数

Y

RPP5RPP5RPP5RPP5

10

15

20

25

30

50

85

100

150

112

170

228

304

340

608

902

1048

1508

RPP8RPP8RPP8RPP8

10

15

20

30

50

85

100

187

270

387

573

909

1619

2022

RPP14RPP14RPP14RPP14

15

20

24

40

50

55

85

100

115

150

365

632

858

1574

2008

2144

3648

4288

4920

6528

種類 ベルト幅

mm

補正係数

Y

※※※※XLXLXLXL

6.4

7.9

9.5

12.7

19.1

25.4

24

29

39

54

86

116

※※※※LLLL

9.5

12.7

19.1

25.4

38.1

50.8

78

105

169

230

356

481

※※※※HHHH

12.7

19.1

25.4

38.1

50.8

76.2

101.6

105

169

230

356

481

732

983

種類 ベルト幅 取付張力 Ti N{kgf} 補正係数

Y 呼び mm 推奨値 最大値

※※※※MXLMXLMXLMXL

3.2

4.8

6.4

3.2

4.8

6.4

2.06{ 0.21}

3.14{ 0.32}

4.12{ 0.42}

4.90{ 0.50}

8.33{ 0.85}

11.76{ 1.20}

0.20{ 0.02}

0.39{ 0.04}

0.59{ 0.06}

※※※※XLXLXLXL 025

031

037

6.4

7.9

9.5

13.7 { 1.4 }

19.6 { 2.0 }

24.5 { 2.5 }

29.4 { 3.0 }

37.2 { 3.8 }

44.1 { 4.5 }

3.82{ 0.39}

5.39{ 0.55}

7.55{ 0.77}

※※※※LLLL 050

075

100

12.7

19.1

25.4

51.9 { 5.3 }

87.2 { 8.9 }

122.5 { 12.5 }

76.4 { 7.8 }

124.5 { 12.7 }

174.4 { 17.8 }

44.1 { 4.5 }

73.46{ 7.7 }

106.82{10.9 }

種類 ベルト

幅 mm

取付張力 Ti N{kgf}

補正係数

Y 推奨値 最大値

T2.5T2.5T2.5T2.5

3

5

7

10

1.96{ 0.20}

3.04{ 0.31}

4.51{ 0.46}

6.47{ 0.66}

2.94{ 0.3 }

4.90{ 0.5 }

6.76{ 0.69}

9.70{ 0.99}

0.20{ 0.02}

0.39{ 0.04}

0.88{ 0.09}

1.08{ 0.11}

T5T5T5T5

5

10

15

20

9.8 { 1.0 }

24.5 { 2.5 }

39.2 { 4.0 }

56.8 { 5.8 }

14.7 { 1.5 }

37.2 { 3.8 }

58.8 { 6.0 }

85.3 { 8.7 }

6.9 { 0.7 }

16.7 { 1.7 }

26.5 { 2.7 }

38.2 { 3.9 }

T10T10T10T10

15

20

25

107.8 {11.0 }

156.8 {16.0 }

196.0 {20.0 }

161.7 {16.5 }

235.2 {24.0 }

294.0 {30.0 }

71.5 { 7.3 }

104.9 {10.7 }

130.3 {13.3 }

軸荷重

軸荷重=2Ti×sin

※JIS規格「台形歯形ベルト」のデータ。当社では廃番商品(2013年 9月販売中止)です。

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- 16 -

■取付張力の確認

取付張力の確認を行ってください。タイミングベルトは使用開始後の初期のうちに軸間距離の約0.1%の伸びが生じ(初

期伸び)、取付け張力が低下する場合があります。この初期伸び以降の定常伸びは非常に少ないので、使用開始 1 ヵ月後

に取付張力の再設定を行うことによりベルトを最適な状態に保つことができます。

■外観の点検

外観を点検してください。下記の異常が見られた場合は、選定も含めて再検討が必要です。

異常の項目 外 観

歯部異常摩耗

(初期)

歯布が摩耗→交換必要

歯布繊維が毛羽立ち、ゴム質

が取れて白っぽく変色し歯布

の布目が不明瞭になる。

■外観の点検

外観を点検してください。下記異常が見られた場合は、ベルトを交換してください。

異常の項目 外 観

歯部異常摩耗

歯布が摩耗しゴムが露出。

(歯幅がやせ細る)

歯底クラック クラック

歯欠落 心線が露出

異常摩耗

注)ベルト側面は鋭利なナイフで切ったような

切断面が残っていれば正常です。

・角が丸くなっている

・異常摩耗

(心線がほつれ出ている)

ベルト側面

裂き傷

定定定定 期期期期 点点点点 検検検検

定期点検要領(使用開始 1ヵ月後または、約 100 時間稼働後)

定期点検要領(6ヵ月毎)

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- 17 -

損傷形態 原 因 対 策

ベルトの切断

(a)、(b)、(c)

・過負荷

・機械の特性

・小歯数プーリでの高速回転

・水による心線の劣化

・(保管または取り扱い時の)ベルトの

折り曲げ

・異物のかみ込み

要設計変更

稼働条件のチェック(特に加速時のピークトルク)

アラミド心線への変更

防水カバーの設置、アラミド心線への変更

取り扱いを注意する

環境の改善、防護カバーの設置

ベルト歯部の摩耗

(d)

・過負荷

・ベルトの張り過ぎ(過張力)

・ベルトの弛み過ぎ

・プーリの外径異常

・歯飛び

要設計変更

適正張力にする

適正張力にする

適正なプーリの変更する

ベ ルト 歯部の せん 断 (欠 損 )

(e)

・ショックを伴う過負荷

(急加速、急停止)

・初張力不足

要設計変更

適正張力にする

ベルト歯のジャンピング

・ベルト歯部の摩耗と同じ。最終的にベ

ルト歯がせん断する ベルト歯部の摩耗に同じ

ベルト歯底の摩耗

(f) ・ベルトの張り過ぎ(過張力) 適正張力にする

ベルト側面の摩耗

(g)

・プーリアライメントの不良

・軸及び軸受けの剛性不足

・ベルト軸に対しプーリ径が小さい

適正張力にする

適正張力にする

適正なプーリに変更する

ベルトの縦裂き

(h)

・ベルト側面がプーリよりはみ出して走

・プーリフランジへの乗り上げ

・ベルト無理な取り付け

アライメントの調整、プーリフランジの追加

アライメントの調整

取り扱いを注意する

ベルト背ゴムの摩耗 ・ベルト背面に接するプーリのアライメ

ント不良 プーリアライメントの調整

ベルト背ゴムの硬化

(i)

・高温によるベルトゴムの熱劣化

・障害物との接触による発熱

・外アイドラプーリ軸受けの異常

環境温度を下げる:耐熱ベルトに変更する

障害物を取り除く

発熱源を調査、修正する

ベルト背ゴムのクラック

(i)

・高温によるベルトゴムの熱劣化

・オゾンによるゴムの劣化

・低温下での走行

環境温度を下げる、耐熱ベルトに変更する

オゾン発生源からの隔離

環境温度を下げる、耐寒ベルトを使用する

ベルトの軟化、変形

(j)、(k) ・油の付着 油の付着を避ける、耐油ベルトに変更する

ベルト長さの収縮 ・油の付着 油の付着を避ける、耐油ベルトに変更する

異常騒音

・過負荷

・ベルトの張り過ぎ(過張力)

・過剰設計

要設計変更

適正張力にする

ベルト幅を狭くする

プーリ歯の摩耗(l)

・過負荷

・ベルトの張り過ぎ、緩み過ぎ

・摩耗性粉じんの付着

・プーリ材質が不適当

要設計変更

適正張力にする

環境改善、防護カバーの設置

材質を変更する、表面に硬化処理を施す

*破損形態の項目のカッコ内の記号は次ページの破損形態の該当写真の記号です。

事事事事 故故故故 とととと 対対対対 策策策策

破損形態と対策

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- 18 -

事故現象 外 観 破損の特長と推定原因

(a)

ベルトの

切断

<破損の特長>

破損した芯線が比較的長くまた数歯に及ぶ。

<推定原因>

・アライメント不良

・異物かみ込みによる乗り上げなど。

(b)

ベルトの

部分的切断

<破損の特長>

ベルトが部分的に切断。切断部以外の歯面に

異物かみ込みによる傷が発生することもある。

<推定原因>

・アライメント不良

・異物かみ込みによる乗り上げなど

(c)

ベルトの

早期破断

<破損の特長>

写真のように歯に平行に切れ、芯線も短く揃って

切れる。

<推定原因>

・保管時、組付時のベルトの折り曲げ(芯線破壊)

・プーリ、屈曲半径過小

(d)

歯部の

早期摩耗

<破損の特長>

歯面帆布が摩耗し(帆布繊維が毛羽立ち、ゴム質が取れ白っ

ぽく変色し帆布の布目が不明瞭になる。)さらにはゴムが露

出、歯幅がやせ細る。

<推定原因>

・オーバーロード

・取付張力過大(歯底摩耗大)

・取付張力不足

(e)

歯のせん断

<破損の特長>

歯元にクラックが発生。歯が欠落し平ベルト状態

になる。

<推定原因>

・異常張力、ショックロードによる歯飛び発生

・(f)の末期症状として歯の剪断に至る場合がある。

(f)

歯底の摩耗

<破損の特長>

歯底部の布が摩耗し芯線が露出している。

<推定原因>

・取付張力過多による歯底布の摩耗促進

・ベルト選定ミス(能力不足)

ベルト・プーリの破損形態

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事故現象 外 観 破損の特長と推定原因

(g)

ベルト側面の

ムシレ

および摩耗

<破損の特長>

角が丸くなり芯線がほつれている。

<推定原因>

・アライメント不良によるプーリフランジとの擦れ異常

(h)

ベルト歯部

の縦列キズ

<破損の特長>

フランジに乗り上げたことによるキズがある。

<推定原因>

・アライメント不良によるプーリフランジ乗上げ切断

・取付張力不足

i)

ベルトの

背面の亀裂

<破損の特長>

ベルト背面に歯と平行に亀裂が入る。

<推定原因>

・使用雰囲気が高温の場合 →ゴム硬度硬化

・使用雰囲気が低温の場合 →ゴム硬度変化なし

・プーリ、背面アイドラーの屈曲半径が小さい場合

(j)

ベルト背面

のゴムの粘り

あるいは軟化

<破損の特長>

ベルト背面に軟化したゴムが付着している。

また粘着性がある。

<推定原因>

・油の付着

(k)

ベルトの

膨潤

<破損の特長>

ベルトの歯ゴム、背ゴムが膨れ上がる。

<推定原因>

・油の付着

(l)

プーリ歯の

摩耗

<破損の特長>

プーリ歯のベルトとのかみ合い部が摩耗し、かみ合ってい

ない部分と段差となる。歯面が荒れる。

<推定原因>

・プーリ材質が不適当

・摩耗性粉塵の付着

・ベルト取付張力の過大

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