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132 133 チャレンジ創生!事例集 チャレンジ創生!事例集 まち ひと 団体名 所属 連絡先 連 携 団体等 取 組 事例名 分 野 取組期間 取組の概要 イノベーション創出に向けて産学が組織を超えて出会い・交流する「場」づくり 産学(産産等を含む)が,組織を超えて出会い・ 交流する「場」づくり等を通じて,県内において, 持続的にイノベーションが創出される「イノベー ション・エコシステム」の形成を目指す。 取組の背景 産学連携を推進するため,これまでも異業種交流 会等が開催されているが,単発的に運営されること が多く,相互の交流を促す仕組みやアイデア創出の ノウハウ等が不足している。その結果,メンバーが 固定化し,交流も名刺交換や意見交換にとどまるこ とが多いため,具体的なマッチングに結び付くよう な「交流の場」となっていない。 より一体的な産学連携を実現する必要性の高まり 取組のねらい セミナーやワークショップを通じて,機運づくり (チャレンジマインドの醸成)からアイデア創出や 事業化(域内外とのマッチング等も含む)までを一 元的に支援する。 また,域内の強いネットワークと域外の緩やかな ネットワーク(首都圏やシリコンバレー等の海外) を構築する。 機運づくりからアイデア創出や事業化までを一元的に支援 取組の具体的内容 新しい事業にチャレンジする起業家の実経験に 学ぶセミナー(イノベーション・トーク in ひろしま) や多様な人材との議論を通じて新しいアイデアを 創出していくワークショップなど を実施。 チャレンジマインドを醸成するセミナーや多様なワークショップの開催 取組に当たっての課題 問題点 地域全体への取組効果の波及 多様な取組により,イノベーションを起こすという ムーブメントを地域全体で広めていく必要がある。 → 成功事例等の創出と共有化 創意工夫した点 〇 実施に当たっては,多様な観点か ら,より多くの参加者の興味や関心 を得られる話題を選定している。 《例》 起業家などから実体験などを聞くイノ ベーション・トークでは,農業や働き 方,ものづくりなどをテーマに選定 ワークショップでは,デザイン思考・ システム思考やハッカソン手法を取り 入れ,企業の新規事業担当者からIT エンジニア,デザイナーなど幅広い参 加者を集客 〇 イノベーション・トークやワーク ショップ等の開催に当たっては,県 単独ではなく,民間企業等も含めた 関係機関と共同開催するなど,様々 な機関と相互連携している。 〇 さらに,県ホームページやフェイ スブック,メールマガジン等による イベント開催情報,開催結果報告, 参加者の声の掲載や関連情報を提供 しながら,オンライン・SNS上に おける更なるつながりや広がりを促 進している。 旬の話題をテーマにしたセミナー・多様なワークショップ等 取組の成果(効果) 〇 イノベーション・トークやワークショッ プ等は,回を追うごとに新しい層の参加 者を得ている。 〇 民間主体のイベントを創発するなど,参 加者や関係者の取組が活性化されている。 《活動例》 社会人・学生等で構成する任意団体が主催する,ベンチャー 起業家による講演会の開催 地元起業家を囲む交流会の開催 新設された共同オフィスのネットワーク化(協議会の発足) 民間活動等の活性化 今後の展開 ○ 域内のつながり強化の取組は進展しているが, さらなる多様性の確保に向けて,域外とのつなが りを強化する必要がある。 → 域内のつながりの強化に向けた事業を継続す るとともに,域外との連携強化に向けた事業を 新たに展開することで,県内においてイノベー ション・ハブを形成する。 ○ 今後,更に事業化を促進するためには,機運づ くりから事業化までを一元化につなげていく機能 が必要である。 → 県が実施する事業の他にも,民間等の取組を 加え,さらに多様な「場」づくりを行う “ プロ デューサー的機能 ” を上記ハブの中に組み入れ る。 域内外のつながり強化及びプロデューサー的機能の付加 他団体へのアドバイス ○ 出来るだけ多様な参加者の関心や興味を惹きつけ るテーマや内容にするとともに,一過性の取組とな らないよう,地域のキーパーソン等を巻き込みなが ら,自律的な運営が可能となるような仕組みを構築 することが大切である。 ○ 事前の開催案内はもちろんのこと,成果や先行事 例等を様々なルートを通じて情報発信することで, より多くの方々への周知を促し,取組に対する理解 と協力を得る努力が大切である。 参加者の関心・興味を惹くテーマや内容設定での継続取組と情報発信 イノベーションが生まれる最適環境の創出 広島県 イノベーション推進チーム イノベーション 環境整備グループ ☎ 082-513-3353 [email protected] 企業,金融機関, 公益財団法人, NPO法人,大学等 平成 25 年度~ ハッカソン…クリエイター・デザイナー・エンジニアなどが 共同で web を開発し,その技能やアイデアを競うイベント 【交流の「場」の運営の様子】 イノベーション・トーク(トークセッション) [H25:333 人(3 回),H 26:740 人(7 回)] 【交流の「場」の実施状況】 取   組   名 実施回数 参加人数 イノベーション・トーク in ひろしま 10 回 1,073 人 ワークショップ 12 回 314 人 シンポジウム及びマッチング交流会 1回 約 300 人 アイデア創出ワークショップ [H 26:314 人(12 回)] 【テーマ事例】 ベンチャー企業によるピッチ 農業分野におけるイノベーション 「新しい働き方」について ものづくりの新潮流 アイデア創出ワークショップ デザイン思考ワークショップ ハッカソン 株式会社日本政策投資銀行や有限責任監査法人トーマツ広島事 務所,株式会社パソナテックと一緒に,デザイン思考やハッカ ソンなどを取り入れたワークショップを開催 しごと イノベーション しごと
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しごと イノベーション イノベーションが生まれる最適環境の創出 · ら,より多くの参加者の興味や関心 を得られる話題を選定している。

May 22, 2020

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Page 1: しごと イノベーション イノベーションが生まれる最適環境の創出 · ら,より多くの参加者の興味や関心 を得られる話題を選定している。

132 ■ 133■チャレンジ創生!事例集 チャレンジ創生!事例集

まち

ひと

団体名 所属

連絡先連 携団体等

取 組事例名

分 野 取組期間

取組の概要 イノベーション創出に向けて産学が組織を超えて出会い・交流する「場」づくり

産学(産産等を含む)が,組織を超えて出会い・交流する「場」づくり等を通じて,県内において,

持続的にイノベーションが創出される「イノベーション・エコシステム」の形成を目指す。

取組の背景

産学連携を推進するため,これまでも異業種交流会等が開催されているが,単発的に運営されることが多く,相互の交流を促す仕組みやアイデア創出のノウハウ等が不足している。その結果,メンバーが

固定化し,交流も名刺交換や意見交換にとどまることが多いため,具体的なマッチングに結び付くような「交流の場」となっていない。

より一体的な産学連携を実現する必要性の高まり

取組のねらい

セミナーやワークショップを通じて,機運づくり(チャレンジマインドの醸成)からアイデア創出や事業化(域内外とのマッチング等も含む)までを一元的に支援する。

また,域内の強いネットワークと域外の緩やかなネットワーク(首都圏やシリコンバレー等の海外)を構築する。

機運づくりからアイデア創出や事業化までを一元的に支援

取組の具体的内容

新しい事業にチャレンジする起業家の実経験に学ぶセミナー(イノベーション・トーク inひろしま)や多様な人材との議論を通じて新しいアイデアを創出していくワークショップなど※を実施。

チャレンジマインドを醸成するセミナーや多様なワークショップの開催

取組に当たっての課題・問題点取組に当たっての課題 地域全体への取組効果の波及

多様な取組により,イノベーションを起こすというムーブメントを地域全体で広めていく必要がある。

 → 成功事例等の創出と共有化

創意工夫した点

〇 実施に当たっては,多様な観点から,より多くの参加者の興味や関心を得られる話題を選定している。

《例》● 起業家などから実体験などを聞くイノベーション・トークでは,農業や働き方,ものづくりなどをテーマに選定

● ワークショップでは,デザイン思考・システム思考やハッカソン手法を取り入れ,企業の新規事業担当者からITエンジニア,デザイナーなど幅広い参加者を集客

〇 イノベーション・トークやワークショップ等の開催に当たっては,県単独ではなく,民間企業等も含めた関係機関と共同開催するなど,様々な機関と相互連携している。〇 さらに,県ホームページやフェイスブック,メールマガジン等によるイベント開催情報,開催結果報告,参加者の声の掲載や関連情報を提供しながら,オンライン・SNS上における更なるつながりや広がりを促進している。

旬の話題をテーマにしたセミナー・多様なワークショップ等

取組の成果(効果)

〇 イノベーション・トークやワークショップ等は,回を追うごとに新しい層の参加者を得ている。〇 民間主体のイベントを創発するなど,参加者や関係者の取組が活性化されている。

《活動例》● 社会人・学生等で構成する任意団体が主催する,ベンチャー起業家による講演会の開催

● 地元起業家を囲む交流会の開催● 新設された共同オフィスのネットワーク化(協議会の発足)

民間活動等の活性化

今後の展開

○ 域内のつながり強化の取組は進展しているが,さらなる多様性の確保に向けて,域外とのつながりを強化する必要がある。→ 域内のつながりの強化に向けた事業を継続するとともに,域外との連携強化に向けた事業を新たに展開することで,県内においてイノベーション・ハブを形成する。

○ 今後,更に事業化を促進するためには,機運づくりから事業化までを一元化につなげていく機能が必要である。→ 県が実施する事業の他にも,民間等の取組を加え,さらに多様な「場」づくりを行う “プロデューサー的機能 ”を上記ハブの中に組み入れる。

域内外のつながり強化及びプロデューサー的機能の付加

他団体へのアドバイス

○ 出来るだけ多様な参加者の関心や興味を惹きつけるテーマや内容にするとともに,一過性の取組とならないよう,地域のキーパーソン等を巻き込みながら,自律的な運営が可能となるような仕組みを構築することが大切である。

○ 事前の開催案内はもちろんのこと,成果や先行事例等を様々なルートを通じて情報発信することで,より多くの方々への周知を促し,取組に対する理解と協力を得る努力が大切である。

参加者の関心・興味を惹くテーマや内容設定での継続取組と情報発信

イノベーションが生まれる最適環境の創出

広島県 イノベーション推進チーム

イノベーション環境整備グループ

[email protected]

企業,金融機関,公益財団法人,NPO法人,大学等

平成 25年度~

ハッカソン…クリエイター・デザイナー・エンジニアなどが共同でwebを開発し,その技能やアイデアを競うイベント

【交流の「場」の運営の様子】

イノベーション・トーク(トークセッション)[H25:333 人(3回),H 26:740 人(7回)]

【交流の「場」の実施状況】取   組   名 実施回数 参加人数

イノベーション・トーク in ひろしま 10回 1,073 人 ワークショップ 12回 314 人 シンポジウム及びマッチング交流会 1回 約 300 人

アイデア創出ワークショップ[H 26:314 人(12回)]

【テーマ事例】ベンチャー企業によるピッチ

農業分野におけるイノベーション

「新しい働き方」について

ものづくりの新潮流

アイデア創出ワークショップ

デザイン思考ワークショップ

ハッカソン

イノベーション・トーク

ワークショップ

※ 株式会社日本政策投資銀行や有限責任監査法人トーマツ広島事務所,株式会社パソナテックと一緒に,デザイン思考やハッカソンなどを取り入れたワークショップを開催

しごと ⑩ イノベーション

イノベーション

広島県/イノベーション推進チーム

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