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吊りボルトは、次の方法により天井スラブに取り付けてください。(図1・図2・図3)
●
部 位 設 計・施 工 基 準
溶接を使用する場合は、3点溶接以上とし、後付けアンカー類を使用する場合は、引き抜き荷重で200kgf以上確保できるものとしてください。(図4)
●
吊りボルトの取 付
インサート・吊りボルト
吊りボルトは、φ9mm以上の転造ネジを使用してください。
吊 り ボ ル ト ●
吊りボルトは、システム天井専用の吊り元から吊り、他の用途と兼用しないでください。
●
ダクト等により吊りボルトがおろせない場合は、隣接する吊りボルト間にライトゲージ(C60×30×1.2)をわたして吊りボルトを取り付けてください。
●
吊りボルトは、ダクト・配管等に接触させないでください。(図5)(100mm以上間隔をあけてください。)
●
壁際部の吊りボルトは軀体面より150mm以内で取り付けてください。(図9)
●
図1.コンクリート床用鋼製インサート 図2.デッキプレート床用鋼製インサート
図3.後付けメカニカルアンカー
図4.鉄骨梁への溶接
図5.ダクト周辺のボルトの吊り下げ
[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ](天井入力加速度0.45~1G、層間変位1/200~1/100に対する耐震安全性を考慮したものです。)
ライトゲージ(C60×30程度)
システム天井用吊りボルト
吊りボルト
受けアングル溶接
ブレース溶接
ダクト100以上
取付面 取 付 方 法コンクリートスラブ 鋼製インサート、アンカーボルト鋼 製 床 デッキプレート用鋼製インサート鉄 骨 梁 溶 接
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[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ]
10吊りボルト
Cチャンネル CT40ハンガー
150
部 位 設 計・施 工 基 準
下 地 組 構 造天井下地・Tバー・Cチャンネル・Lバー
Tバーを吊り下げるためのCチャンネルのピッチは1,600mm以下としてください。(図7)
Tバーの取付
●
Tバーの接続位置は吊り位置(Cチャンネル位置)から300mm程度以内としてください。(図7)
● 図6.ライン長尺タイプの下地組
図7.ライン長尺タイプのインサート図及び組図
図11.スチールTバーとLバーの接続
Tバー Lバー
クロスジョイナL
Lバー Tバー
Lジョイナ(右用・左用)
壁 際 の 構 造
壁際のCチャンネルは150mm(500mm以下)としてください。(図7)
●
Cチャンネルの吊り位置はTバーから150mm以下とし、1,600mmピッチ以下としてください。(図7)
●
CチャンネルはC38×12×1.2(JIS相当品)としてください。
●
Cチャンネルの接続はチャンネルジョイナを使用して、溶接またはφ4mm以上のビス止めにより強固に固定してください。(図8)
●
Cチャンネルが、設備ライン、梁等で分断される場合は、ブリッジ状に連結してください。(図10)(強度が低下する可能性があるためなるべくさけてください)
●
Tバーの接続部には温度による伸びに対応するため下記に示す隙間を設けてください。
●
隙間の設定間隔
施工時の施工場所の温度5℃以上20℃未満
20℃以上35℃未満
アルミ製Tバー等 3,200mm 2.4mm 1.2mm
スチール製Tバー等
20,000mm以内 7.2mm 3.6mm
Tバーと直交する壁際は、壁から150mm程度以内にCチャンネルをわたし、Tバーを吊り上げ、Tバーの落下防止と間隔出しをしてください。(図9)
●
LバーとTバーの接続は、変形追従のできるクロスジョイナLやLジョイナを使用してください。(図11・図12)
●
壁と直交するCチャンネルは、壁との間に10mm程度のクリアランスを設けてください。(図9)
●
壁・柱にカールプラグやタッピングビスにて強固に取り付けてください。
●
カールプラグやタッピングビスの取付ピッチは450mm以内とし、端部は50mm以内としてください。
●
モルタル塗PC版・ALC版
カールプラグタッピングビス
石膏ボード アンカープラグ鋼板パネル タッピングビス
Lバーの取付
ライン状に配置したスチールTバーやアルミT
バーの上にCチャンネルをわたし、格子状に固定
して剛性を高めた2段吊り構造です。
地震時に天井と壁に変位が生じるため、壁際は変
形追従や天井板の落下防止に対応した構造です。
図9.壁際の下地組図10.Cチャンネルの接続(Tバー芯320mmの場合)
220
5mm以内
チャンネルスペーサ
器具越えスペーサ(Tバー芯320用)
Cチャンネルの切断はTバー芯から5mmとしてください。
図8.Cチャンネルの接続
溶接またはビス止め
チャンネルジョイナ
Cチャンネル
1200~1500
Tバー接続位置
300以下
Tバー
Cチャンネル
150以下 150以下6001600以下1600以下1400以下
150以下150以下600
150
1600以下
1600以下
吊りボルト
CT40ハンガー Cチャンネル
図12.アルミTバーとLバーの接続
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[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ]
部 位 設 計・施 工 基 準
ブレースの配置ブレース
ブレースの材料は天井懐・天井重量によって異なります。(P.4参照)
ブレースの施工 ●
ブレースは必ず吊りボルトやCチャンネルに設置してください。Tバーに直接ブレースをとると地震時にTバーの変形や破断の原因となります。
●
ブレースの設置角度は30~45°程度以内とし、吊りボルトおよびCチャンネルとは、それぞれ3点以上の箇所で溶接してください。(図16)
●
図13.ラインタイプブレース割付図
1600mm
11m
17m
17m
11m
B
B
ハロイ
AA
約18㎡
約18㎡
ブレース
ブレースの負担面積の設定については(P.2)を参照ください。
●
ブレースは、負担面積以内にXY方向に1組配置してください。(図13・図14・図15ー負担面積18m2の場合)
●
ブレースは1,600mm程度の間隔で均等に配置してください。
●
壁、シャッター、防煙スクリーン、下り天井等で天井の連続性が途切れる部分には、その両際に1,600mmピッチ以内で、ブレースを配置してください。
●
ブレース補強をすることにより、天井は躯体と一体に
なり地震時の天井の振れや慣性力が抑えられます。
防煙垂壁、間仕切等の重量物が取り付く部位にはその流れ方向に直角に1組づつ1,600mmピッチ以内でブレースを配置してください。(P.16図30・31・32、P.17図33・34参照)
●
天井懐が1,500mmを越える場合は水平振れ止めをXY方向に1,800mmピッチ以内で設置し更にブレース補強をしてください。(図17)
●
※溶接のかわりに「溶接レスブレース金具」の使用も可能です。
3点溶接
ブレース
3点溶接
30~45°
程度以内
3点溶接
ブレース 3点溶接
3点溶接
ブレース 3点溶接
1500mm以上
ブレース
11m 11m
11m 11m
イ
ブレース
ブレース
ロ ハ
イ ロ ハ
30~45°
程度以内
30~45°
程度以内
30~45°
程度以内
図16-①.ブレース1組の施工例〈その1〉
図16-②.ブレース1組の施工例〈その2〉
図16-③.ブレース1組の施工例〈その3〉
図14.A-A断面図
図15.B-B断面図
図17.天井懐が大きい場合のブレース補強
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[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ]
1600より大
Cチャンネル
CHハンガー Hバー
1600以下
CHハンガー Hバー THハンガー THハンガー Hバー
CHハンガー
部 位 設 計・施 工 基 準
寸 法 の 設 定
天井下地ハイロッキーL(ロックウール化粧吸音板)
幅
天井板の寸法は、天井板の寸法公差やTバーのたわみや施工のバラツキを考慮し、TバーやLバーの枠内で天井板を片寄せしたとき天井板の最低乗せ掛け代が5mm以上となるように設定します。(図18)
●
図21.ラインタイプの天井板の吊り方式①
幅と長さの関係
天井中間部の天井板の長さは、Tバー芯寸法マイナス8mmとしてください。(図19)
●
壁際の天井板の長さは、LバーとTバーの内寸法プラス19mmとしてください。(図20)
●
最大長さは2,920mmとしてください。●
天井板の幅は400mmが標準です。吸湿によりたわみの心配のある場合(沖縄地区等)は300mmとしてください。
●
天井板の落下防止[ 特 に 重 要 ]
天井板は、施工のバラツキや吸湿によるたわみを
考慮して寸法を設定し、特に壁際では、天井と壁
の変位が生じるため、Tバーまたは、Lバーからは
ずれても落下しない構造とする必要があります。
L
L:TバーとLバーの内寸P:Tバーピッチ
P:Tバーピッチ
L+19PP-8
P
最低乗せ掛け代 5mm12
P-25P-8
天井板の寸法公差±1mm以下
Tバーのたわみ ±2mm以下
+ Tバーの施工誤差 ±2mm以下 (設備ラインは±1.5mm以下)
天井板の最低乗せ掛け代 5mm以上
長 さ
天井板の幅と長さの関係は、天井板のたわみを考慮して下記のとおりにしてください。
●
ラインタイプ ライン長尺タイプ
天井板の幅 300 400 533.3 400
天井板の最大長さ(Lmax) 1,722 1,592 1,472 2,920
天井中間部はHバー3本に付き1本をTHハンガー2コ使用してTバーに取り付けてください。(図21・図22・図24)
●
■ ラインタイプの場合
下記に示す壁際等の部分は、全てのHバーをCHハンガー2コ使用してCチャンネル2本で吊り下げてください。(図21・図22・図25)ただし、天井板の長さが500mm以下の場合は、壁際にCチャンネルを1本とおしHバーハンガーでHバーを全数吊り下げTバー側はTHハンガーで全数HバーをTバーに取り付けることができます。(図24)壁際等の部分とは・壁、垂壁際・柱周り・防煙スクリーン、シャッター、可動間仕切際・空調等設備開口部周り・その他地震時に天井との変位が生じる部分
●
天井中間部、壁際等の部分共、全てのHバーをCHハンガー2コ使用してCチャンネル2本で吊り下げてください。(図23・図25)
■ ライン長尺タイプの場合●
2本のCチャンネルは、天井板の長さの約半分のピッチで、中央振り分けで配置してください。Cチャンネルのピッチが広すぎるとTバーやLバーと天井板の間に隙間が生じることがあります。
●
図22.ラインタイプの天井板の吊り方式②
図23.ライン長尺タイプの天井板の吊り方式
図24.天井板の落下防止① 図25.天井板の落下防止②
図18.最低乗せ掛け代の寸法
図19.天井中間部の天井板の寸法 図20.壁面の天井板の寸法
チャンネルクロス金具
CHハンガー
Hバー
THハンガー
単位(mm)
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[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ]
部 位 設 計・施 工 基 準
点 検 口 用天 井 板
点検口
Tバーに間仕切を取り付ける場合は、パーティション取付金具等を使用して540mmピッチで取り付けてください。(図31)
●
点検口用天井材
THハンガー
アルミ点検口バー(可動)
アルミ点検口バー(固定)
Hバー
THハンガー
スチール点検口バー用落下防止金具
スチール点検口バー
アルミ点検口バー(固定)アルミ点検口バー(可動)
THハンガー
スチール点検口バー 点検口小口金物
スチール点検口バー用落下防止金具 可動用
スチール点検口バー用吊り金具
CH78ハンガー
Hバー
点検口用天井板の寸法は下記のとおりとしてください。●
一方向間仕切等、自立性の低い間仕切が取り付く場合には、天井下地に、間仕切と直角方向に1,600mmピッチ以内にブレース補強をしてください。(図30)
●
天井板部に間仕切を取り付ける場合は、天井裏にパーティション補強用Mチャンネルを使用して400mmピッチで取り付けてください。(図32)
●
固定用点検口バーはTHハンガーを2コ使用してTバーに取り付けてください。(図26)
●
■ ラインタイプの場合
点検口用天井板の長さ Tバー芯寸法マイナス10mm
点検口用天井板の幅標準の天井板の幅マイナス6mm
(400mmのとき394mmとなる)
固定用点検口バーにTHハンガーが取り付けられない場合は、隣接するHバーにTHハンガーを取り付けてください。(図27)
●
固定用点検口バーに可動用点検口バーを引掛けてください。または落下防止金具4ケを使用してください。(図27)
●
固定用点検口バーは点検口吊り金具を2コ使用してCチャンネルに取り付けてください。(図29)
●
■ ライン長尺タイプの場合
固定用点検口バーに可動用点検口バーを引掛けてください。
●
2連結の点検口の場合は、点検口セットを使用してください。
●
間仕切
間仕切設置部は地震時に変位と慣性力が生じる
ため、天井下地の補強が必要となります。
収納壁等の重量物が付随した間仕切壁はシステム天井には取り付けられません。
●
図26.点検口の落下防止①
図27.点検口の落下防止②
図28.点検口の落下防止③(2連結)
図29.点検口の落下防止④
図30.一方向間仕切のブレース補強
1600以下
間仕切
ブレース
パーティションウォール
CT40ハンガー1600ピッチ[38×12×1.2ブレース補強
パーティション取付金具(スチールTバー用)
ブレース補強
クロスチャンネル
チャンネルクロス金具
パーティション用Mチャンネル押え金具(CT40ハンガー用)
[38×12×1.2チャンネルスペーサ
パーティション補強用MチャンネルM4X30 540ピッチタッピングビス(別途)
平座金(別途)M6
15
4038
38
図32.間仕切のブレース補強②(間仕切の上にTバーがない場合)
図31.間仕切のブレース補強① (間仕切の上にTバーがある場合)
2連結の点検口の場合は、アルミ点検口バーを使用し、両側の固定用点検口バーをTHハンガーでTバーに固定してください。(3連結以上はできません)(図28)
●
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[ ラインタイプ複合天井システムの設計・施工基準 ]
部 位 設 計・施 工 基 準
下り天井部
設備プレート
500mmピッチ程度で吊り下げ、1,600mmピッチ以内に防煙垂壁と直角方向にブレース補強してください。(図34)
●
照 明 器 具
上下の天井をブレース補強してください。(1,600mmピッチ以内)(図33) ●
ハイロッキーL逆メカに設備を取り付ける場合は長さ500mm未満で使用してください。
●
空 調 吹 出 口
・壁際から150mmでTバーを吊り下げる。
・Cチャンネルを2本とおし、CHハンガーで
Hバーを吊り下げる。
・ブレースを1,600mmピッチ以内に設置する。
落下防止ワイヤ浮き上り防止
図33.下り天井部のブレース補強
図39.目地カバーの落下防止
防煙スクリーン、シャッターは別途ブレース補強してください。その両側の天井は壁際と同様に次のように補強してください。
●
防煙垂壁
設備器具
照明器具は、Tバーの頭に取付金具により乗せかけかつ、取付金具のツメによる浮き上り防止もしくはワイヤ2本(特注)により吊りボルトに取り付ける落下防止の方法を採用しています。(図35・図36)
●
スピーカ・感知器・スプリンクラー等の設備プレートは、設備ゾーンのTバーの間に乗せかけ、かつ、金具をTバーに引掛け、ヒモでつなぎ落下防止をする方法を採用しています。(図37)
●
照明器具、空調吹出口、吸込口、設備プレート等
の設備はTバーに取り付け、かつ、取付金具のツメ
等による浮き上り防止、またはワイヤ、ヒモによ
る落下防止の対策が必要になります。
設備プレートの幅 Tバー芯寸法ー10mm設備プレートの最大長さ 1,300mm(1,260)
■ 設備プレートの寸法 ( )内はハイロッキーL逆メカの場合
設備プレートの長さ 長さ500mm未満 長さ500mm以上300mm以下ダウンライト用設備プレート 2本 2本ダウンライト用設備プレート以外 1本 2本
■ 落下防止ヒモの数
ラインディフューザーやアネモ型吹出口は、設備ゾーンやダブルTバーの間に乗せかけ、固定金具等により浮き上りを防止する方法を採用しています。(図38・図42)
●
空調吸込口はダブルTバーの25mmのスリット等に設けます。
●
空調スリット幅25mmを保つためにWT50スペーサを1,600mmピッチ以内で設けてください。(図39・図40)
●リターンカバー
リターンカバーの定尺 1,600mmリターン開口面積 0.025×1.6=0.04m2
リターンカバーの上部にはWT50スペーサ1ケを設け、浮き上りを防止してください。(図40)
●
ダブルTバー部で、ラインディフューザーやリターンカバーを設置しない部分は目地カバーでスリットをふさいでください。(図39)
●
目地カバーの上部にはWT50スペーサ1ケを設け浮き上りを防止してください。(図39)
●
天井ふところ内の空調機器、配管、ダクト等はスラブから直接吊り下げ、地震時の振動により天井の吊りボルトに当らない様にブレース補強をしてください。(図41)
●
空 調 吸 込 口WT50スペーサ
目 地 カ バ ー
空 調 機 器 等
図34.防煙垂壁のブレース補強
図37.設備プレートの落下防止 図38.浮上り防止
図40.リターンカバーの落下防止
図41.ダクトのブレース補強 図42. ラインディフューザーの浮き上り防止
図35. 照明器具の落下防止① (バネによる浮き上り防止)
図36. 照明器具の落下防止② (ワイヤによる落下防止)
設備プレート
天井材
落下防止ヒモ
(別途)
固定金具
フレキシブルダクト
アネモ型吹出口
目地カバー WT50スペーサ
リターンカバー
リターンカバー支持金具WT50スペーサ
固定金具
フレキシブルダクトブレース
空調用ダクト
下がり天井バネCTハンガー
ブレース
Tバー
アルミSバー
ブレース
防煙垂れ壁用Mバー
Mハンガー