田辺三菱製薬株式会社 広報部IRグループ グループマネジャー 御船 祥史 新たな価値を 創造しつづける企業へ ( 証券コード 4508 ) 2014年2月28日(金)
会社概要
田辺三菱製薬の概要
3
発足
本社住所
代表取締役社長
資本金
連結従業員数
連結売上高
2007年10月 (田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併)
大阪市中央区北浜2-6-18
土屋 裕弘 (つちや みちひろ)
500億円 (2012年度末現在)
8,835人 (2012年度末現在)
4,192億円 (2012年度)
本社(大阪市)
三菱ケミカルホールディングスグループ
事業拠点およびグループ会社(国内)
田辺三菱製薬の概要
4
■ グループ会社 田辺製薬吉城工場(岐阜県飛騨市)
田辺三菱製薬工場(大阪府大阪市)
バイファ(北海道千歳市)
田辺アールアンドディー・サービス
(大阪府大阪市)
吉富薬品(大阪府大阪市)
田辺製薬販売(大阪府大阪市)
田辺総合サービス(大阪府大阪市)
エーピーアイ コーポレーション(東京都中央区)
■ 事業拠点 本社 ●本社(大阪府大阪市) 東京本社(東京都中央区)
営業拠点 営業本部(大阪府大阪市) 北海道支店(北海道札幌市) 東北支店(宮城県仙台市) 北関東支店(東京都中央区) 甲信越支店(東京都中央区) 東京支店(東京都中央区) 千葉支店(千葉県千葉市) 埼玉支店(埼玉県さいたま市) 横浜支店(神奈川県横浜市) 東海支店(愛知県名古屋市) 京都支店(京都府京都市) 大阪支店(大阪府大阪市) 神戸支店(兵庫県神戸市) 中国支店(広島県広島市) 四国支店(香川県高松市) 九州支店(福岡県福岡市)
研究拠点 戸田事業所(埼玉県戸田市) かずさ事業所(千葉県木更津市) 横浜事業所(神奈川県横浜市) 加島事業所(大阪府大阪市)
●
事業拠点およびグループ会社(海外)
田辺三菱製薬の概要
5
■ 欧州グループ会社 ミツビシ ファーマ ヨーロッパ ミツビシ ファーマ ドイツ サンテラボ・タナベ シミィ
■ アジアグループ会社 天津田辺製薬 三菱製薬(広州) 三菱製薬研発(北京) 広東田辺医薬 台湾田辺製薬 台田薬品 タナベ インドネシア ミツビシ タナベ ファーマ コリア
■ 北米グループ会社 ミツビシ タナベ ファーマ ホールディングス アメリカ
タナベ リサーチ ラボラトリーズ U.S.A. ミツビシ タナベ ファーマ ディベロップメント アメリカ ミツビシ タナベ ファーマ アメリカ MPヘルスケア ベンチャーマネジメント MTPC ホールディングス カナダ メディカゴ
■ 事業拠点 上海事務所(中国 上海市) シンガポール駐在員事務所
沿革
田辺三菱製薬の概要
6
創業以来、330年を超える歴史
2001 三菱東京製薬とウェルファイドが 合併し、三菱ウェルファーマが発足
2007
田辺製薬と
三菱ウェルファーマが合併し、
田辺三菱製薬が発足
1678 田邊屋五兵衞が大阪土佐堀に薬種問屋として創業
1943 田辺製薬に社名変更
1949 東京証券取引所、 大阪証券取引所に上場
2005 三菱ウェルファーマと三菱化学が共同で 持株会社三菱ケミカルホールディングスを設立し、同社の完全子会社となる
創業当時の軒下看板
2012年度連結業績
田辺三菱製薬の概要
7
4,192億円
売上高
伊藤ハム
4,388億円 (営業利益 57億円)
丸井グループ
4,074億円 (営業利益 243億円)
テルモ
4,023億円 (営業利益 532億円)
ミサワホーム
3,947億円 (営業利益 124億円)
日清食品ホールディングス
3,828億円 (営業利益 240億円)
690億円
営業利益
味の素
712億円 (売上高 1兆1,724億円)
三菱自動車
674億円 (売上高 1兆8,151億円)
ローソン
662億円 (売上高 4,874億円)
ヤマトホールディングス
662億円 (売上高 1兆2,824億円)
リコー
634億円 (売上高 1兆9,245億円)
〈参考〉 〈参考〉 売上高および営業利益の推移 (億円) (億円)
連結売上高内訳
田辺三菱製薬の概要
8
90%以上が医療用医薬品による売上高
97.7%
医療用医薬品
1.3%
その他 1.1%
売上高
4,192億円
街の薬局・薬店で、ご自身で購入し
て使うことのできるくすりを一般用
医薬品(または大衆薬、市販薬)と
いいます。
医師の診断のもと医師が処方せん
を出して、薬剤師が調剤するものを
医療用医薬品(または処方薬)とい
います。
ワクチン
ジェネリック医薬品*
* 長期収載品を含む
一般用医薬品
主要な国内医療用医薬品
田辺三菱製薬の概要
9
レミケード
<薬効>
関節リウマチな
どの治療
クレメジン
<薬効>
慢性腎不全の
治療
セレジスト
<薬効>
脊髄小脳変性症
の治療
メインテート
<薬効>
高血圧症、狭心
症などの治療
タリオン
<薬効>
アレルギー性疾
患の治療
ワクチン
ジェネリック医薬品*
735億円
122億円 143億円 141億円
184億円 288億円
190億円
* 長期収載品を含む
多種多様な 製品群 2012年度売上高
国内トップクラスの
販売額
100品目以上を販売
ワクチン・一般用医薬品のご紹介
田辺三菱製薬の概要
10
一般用医薬品 ワクチン
ワクチンに関する情報提供サイト「ワクチン.net」を運営しています。
ミールビック(80億円)
麻しん風しんワクチン
ジェービックV(48億円)
乾燥細胞培養日本脳炎
ワクチン
インフルエンザ
HAワクチン(77億円)
テトラビック(45億円)
沈降精製百日せきジフテリ
ア破傷風不活化ポリオ混
合ワクチン
アスパラブランドの新製品 「アスパラドリンクα」を発売。 ブランドサイトを公開中です。
ナンパオ
腰痛、肩こりの治療
フルコートf
湿疹・皮膚炎の治療
アレギサール鼻炎
アレルギー性鼻炎の治療
アスパラドリンク
滋養強壮、肉体疲労時の
栄養補給
( )内は2012年度売上高
医療用医薬品業界におけるポジション
田辺三菱製薬の概要
11
0
2,000
4,000
6,000
8,000
医療用医薬品の売上高は、国内第5位
(億円)
出所:ミクス・IMS
2012年度 国内市場医療用医薬品売上高(薬価ベース)
株式会社メディサーチの調査による
企業理念とめざす姿・企業行動憲章
田辺三菱製薬の概要
12
企業理念
めざす姿
医薬品の創製を通じて、 世界の人々の健康に貢献します 「企業理念」は、医薬品の創製という原点に今一度立ち返り、 「私たちの存在意義・存在理由」を言葉に表したものです。
私たちは、一人ひとりが高い倫理観を持ち、 公正かつ誠実であることをすべてに優先し、 つぎのとおり行動します
使命感と誇り 医薬品の創製に携わる者としての使命感と誇りを持ち、 求められる医薬品の研究開発と製品の安全性・品質の確保に
力を尽くします
挑戦と革新 鋭敏な感性と広い視野で進むべき方向性を見据え、 より高い目標に果断に挑戦し、革新的な価値を創出します
信頼と協奏 自由闊達なコミュニケーションを通じて互いを理解・尊重し、 深い信頼関係のもとで力を合わせ、成果の最大化を図ります
社会との共生 地域社会や地球環境に配慮した活動を通じ、 社会との共生を図ります
国際創薬企業として、 社会から信頼される企業になります 「めざす姿」とは、この「企業理念」に基づき事業を 展開することで実現すべき企業像です。
企業行動憲章
国内医薬品市場
医薬品市場の現状
14
-2%
0%
2%
4%
6%
8%
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
生産額 成長率
国内医薬品生産金額の推移
6兆2,630億円
6,890億円
247億円
国内医薬品生産金額は約7兆円に
世界医薬品市場で第2位の規模
出所:厚生労働省「平成24年薬事工業生産動態統計年報」
医療用医薬品
一般用医薬品
その他
2012年度 (億円)
(年度)
世界医療用医薬品売上高
医薬品市場の現状
15 出所:セジデム・ストラテジックデータ
製品名 薬効等 販売企業 2012年
1 ヒュミラ 関節リウマチ アッヴィ/エーザイ 96億ドル
2 レミケード 関節リウマチ/クローン病他 J&J/メルク/田辺三菱 91億ドル
3 エンブレル 関節リウマチ他 アムジェン/ファイザー/武田 85億ドル
4 アドエア/セレタイド 抗喘息薬(配合剤) GSK/アルミラル 82億ドル
5 クレストール 高脂血症/スタチン 塩野義/アストラゼネカ 74億ドル
6 リツキサン 非ホジキンリンパ腫他 ロシュ/バイオジェン・アイデック 72億ドル
7 ランタス 糖尿/インスリンアナログ サノフィ 66億ドル
8 ハーセプチン 乳がん ロシュ/中外 64億ドル
9 アバスチン 転移性結腸がん ロシュ/中外 63億ドル
10 ジャヌビア 2型糖尿病/DPP4 メルク/小野薬品/アルミラル 62億ドル
100億ドルに迫る売上高に達する医療用医薬品も
臨床試験(治験)
医療用医薬品の一生
16
フェーズ1試験
フェーズ2試験
フェーズ3試験
基礎研究
非臨床試験
申請
承認
販売
5~8年 3~7年 1~2年 新薬 (先発医薬品)
長期収載品
特許権満了
ジェネリック 医薬品 (後発医薬品) の販売が可能
研究開発期間は9~17年の長期に及ぶ
医薬品となる成功確率は1/30,000以下* *新薬の候補として研究を始めた化合物が販売まで至る確率
出所:日本製薬工業協会「製薬協ガイド2012-2013」
医薬品市場の現状
研究開発費
医薬品市場の現状
17 出所:日本製薬工業協会 「DATA BOOK 2014」
国内製薬企業の上位10社で年間1兆円を超える研究開発費を投資
0%
5%
10%
15%
20%
25%
0
300
600
900
1,200
1,500
08 09 10 11 12
研究開発費 研究開発費比率
日本の製薬企業(各年の売上高上位10社)の 平均研究開発費
研究開発費 1,250億円
18.3%
医薬品
製造業平均
(億円) 2012年度
研究開発費比率
〈参考〉
産業別研究開発費比率
11.8%
4.1%
(年度)
薬価制度
医薬品市場の現状
18
原則として2年ごとに薬価改定が実施されており、
この20年間で、50%以下の水準に
厚生労働大臣によって定め
られる医薬品の公定価格
自由価格制度を採用する
アメリカなどと比較して安
価になる傾向
1992年の薬価改定直前に1錠100円の医薬品の価格 (円)
(年度)
出所:日本製薬工業協会「てきすとぶっく 製薬産業2012」
薬価
アンメット・メディカル・ニーズ
医薬品市場の現状
19 出所:財団法人ヒューマンサイエンス振興財団「平成22年度国内基盤技術調査報告書」より一部改変
病気の種類は約30,000種類あり、
アンメット・メディカル・ニーズ*に応える新薬の開発が待たれている
治療の満足度 高い 低い
治療における医薬品の貢献度
低い
高い
■ 糖尿病性網膜症
■ 慢性腎臓病
■ 肺がん
糖尿病性神経障害 ■
糖尿病性腎症 ■
■ アルツハイマー病
治療の満足度が低く、 医薬品の貢献度も低い病気
治療の満足度が比較的高く、 医薬品の貢献度も高い病気
■ 胃がん ■ 大腸がん
■ 乳がん
■ 緑内障
■ 脳梗塞
■ 関節リウマチ
■ 糖尿病
* 有効な治療法、医薬品がなく、未だに満たされない医療上の要請
中期経営計画11-15の概要
21
キーコンセプト
期間
中期経営計画11-15 で実現するもの
2011年度~ 2015年度(5年間)
「新たな価値を創造しつづける企業」への変革
将来の成長につながる基盤を構築する
・アンメット・メディカル・ニーズへの挑戦
・創製した医薬品をグローバルに提供していくための基盤整備
・将来の成長に向けた積極投資
レミケードを中心とした重点製品と新製品を着実に育成し提供する
2015年度 経営数値目標
売 上 高 :
営業利益:
5,000億円
1,000億円
田辺三菱製薬の成長戦略
MP-214 統合失調症
日本 フェーズ2/3
MT-4666 アルツハイマー型認知症*
日本 フェーズ2
MT-1303 多発性硬化症*、
その他自己免疫疾患
日本 フェーズ1 欧州 フェーズ2
戦略領域
22
田辺三菱製薬の成長戦略
テネリア 2型糖尿病
タナトリル 糖尿病性腎症
クレメジン 慢性腎不全
ビンドレン 高リン血症
レミケード 関節リウマチ、
炎症性腸疾患、
乾癬 他
シンポニー 関節リウマチ
イムセラ 多発性硬化症
レクサプロ うつ病
自己免疫疾患
糖尿病・腎疾患
中枢神経系疾患
TA-7284 2型糖尿病
日本 申請中
米国、欧州 承認済
MT-3995 糖尿病性腎症*
日本、欧州 フェーズ2
MT-9938 難治性そう痒症
米国、カナダ フェーズ2
開発品 主要製品
* アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患
製品パイプラインの現状 (2014年2月3日現在)
フェーズ1試験 フェーズ2試験 フェーズ3試験 申請 承認・販売開始 (2011年4月以降)
■MP-513(米国)
2型糖尿病
■MT-1303(日本)
多発性硬化症
■MT-1303(欧州)
炎症性腸疾患
■MP-124(米国・カナダ)
脳梗塞急性期
■ MP-157(欧州)
高血圧
■ GB-1057(米国)
安定化剤
■MP-424(韓国)
C型慢性肝炎
■コレバイン(日本)
高リン血症
■MT-1303(欧州)
多発性硬化症
乾癬
■MT-9938(米国、カナダ)
難治性そう痒症
■MP-513(欧州)
2型糖尿病
■MT-3995(欧州、日本)
糖尿病性腎症
■コレバイン(日本)
2型糖尿病
■ラジカット(日本)
ALS
■インフルエンザワクチン
(カナダ)
インフルエンザ(H5N1)の
予防
■インフルエンザワクチン
(米国)
季節性インフルエンザの
予防
■MP-214(日本)
統合失調症
■MT-4666(国際共同治験)
アルツハイマー型認知症
■レミケード(日本)
難治性川崎病
特殊型ベーチェット病
小児・クローン病
小児・潰瘍性大腸炎
乾癬・増量
■イムセラ(国際共同治験)
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎*
■ビンドレン(欧州)
小児・高リン血症
■ラジカット(日本)
ALS
■タリオン(日本)
小児・アレルギー性鼻炎
小児・アトピー性皮膚炎
■テラビック(日本)
C型慢性肝炎(ペガシス併用)
C型慢性肝炎(フエロン併用)
■TA-7284(日本)
2型糖尿病
■MP-424(台湾)
C型慢性肝炎
■テラビック(日本)
C型慢性肝炎
(ジェノタイプ2)
治療対象疾患
■:自己免疫疾患
■:糖尿病・腎疾患
■:中枢神経系疾患
■:その他
■TA-7284
(米国、欧州)
2型糖尿病
■TA-1790(欧州)
勃起不全
■シンポニー(日本)
関節リウマチ
■イムセラ(日本)
多発性硬化症
■テラビック(日本)
C型慢性肝炎
■ テネリア(日本)
2型糖尿病
2型糖尿病・追加併用
■テトラビック(日本)
4種混合ワクチン
■メインテート(日本)
頻脈性心房細動
主な導出品 (フェーズ3以降)
*:日本はノバルティスファーマとの共同開発。海外はノバルティスに導出。 23
田辺三菱製薬の成長戦略
■TA-7284/Met IR合剤
(欧州)
2型糖尿病
■MP-513(韓国)
2型糖尿病
申請 承認・販売開始
0
100
200
300
400
11 12 13(予想)
新製品の状況
24
田辺三菱製薬の成長戦略
新製品の売上高 (億円) ■レクサプロ 2011年8月発売
治療対象疾患 うつ病・うつ状態
患者数 100万人
■シンポニー 2011年9月発売
治療対象疾患 関節リウマチ
患者数 50万人
■テラビック 2011年11月発売
治療対象疾患 C型慢性肝炎
患者数 40~50万人/年
■イムセラ 2011年11月発売
治療対象疾患 多発性硬化症
患者数 1.2万人(世界 250万人)
■テネリア 2012年9月発売
治療対象疾患 2型糖尿病
糖尿病患者数 890万人(世界 3億8,200万人)
■テトラビック(4種混合ワクチン) 2012年10月発売
ポリオ、百日せき、ジフテリア、破傷風の予防
「中期経営計画11-15」がスタートした2011年度以降、6製品を新発売
ケーススタディ:レミケードの育成
25
田辺三菱製薬の成長戦略
1993年にセントコア(米国:現ヤンセン・バイオテク)から導入し、
2002年に国内初のクローン病の抗体医薬品として、新発売
臨床試験
(治験)
基礎研究
非臨床試験
申請
承認
販売
1998 セントコア(米国:現ヤンセン・バイオテク)が、 クローン病の治療薬として、米国で承認を取得
1993 セントコア(米国:現ヤンセン・バイオテク)とのライセンス
契約により、当社が日本での臨床開発を開始
2002 当社が、クローン病の治療薬として日本で
承認を取得
抗体医薬品
抗体が抗原と結合する免疫反応を利
用した医薬品。疾患関連分子に特異
的に結合するため、従来の低分子医
薬品に比べ効果が高く、かつ副作用
が少ないとされる。抗体医薬品による
クローン病や関節リウマチなどの治療
は、当時としては画期的であった。
ケーススタディ:レミケードの育成
田辺三菱製薬の成長戦略
2009年に関節リウマチの用法・用量の変更についての承認を取得
26
1970 1980 1990 2003 2009 2010 2011
抗リウマチ薬
メトトレキサート(MTX)の関節リウマチへの使用開始
レミケードの
関節リウマチ承認
生物学的製剤
シンポニー発売
治療目標
疼痛の緩和・症状の軽減
臨床的寛解
構造的寛解
機能的寛解
ドラッグフリー*
速やかな効果発現
関節破壊の進行抑制
発症早期患者への タイトコントロール治療の有用性
寛解維持後の休薬
レミケードの
関節リウマチ
用法・用量の変更承認
*抗リウマチ薬を含めた全ての薬剤を必要としない状態
シンポニー
レミケードと同じ
作用機序を有する皮下注射製剤。
ケーススタディ:レミケードの育成
27
関節リウマチ用法・用量の変更
乾癬効能追加
(億円)
(年度)
クローン病にて発売
関節リウマチ効能追加
ベーチェット病による
難治性網膜ぶどう膜炎効能追加
クローン病維持療法効能追加
強直性脊椎炎効能追加
潰瘍性大腸炎効能追加
点滴時間短縮
(全適応症)
クローン病
用法・用量の変更
売上高
1,000億円へ (薬価ベース)
シンポニー発売
適応症:関節リウマチ
田辺三菱製薬の成長戦略
レミケードとシンポニー合わせて売上高1,000億円をめざす(薬価ベース)
臨床開発中
・難治性川崎病
・特殊型ベーチェット病
・小児クローン病
・小児潰瘍性大腸炎
・乾癬:用法・用量の変更
ケーススタディ:ジレニア/イムセラの開発
28
田辺三菱製薬の成長戦略
田辺三菱製薬が創製した多発性硬化症治療薬
1997年にノバルティス(スイス)に導出し、2010年に米国で発売
臨床試験
(治験)
基礎研究
非臨床試験
申請
承認
販売
2011 当社とノバルティスファーマ(日本)が共同
で臨床開発を行い、多発性硬化症治療薬
として、日本で承認を取得
1997 ノバルティス(スイス)とのライセンス契約により、日本を
除く全世界における独占的開発権と販売権を許諾
2010 2003年から多発性硬化症を対象とした臨
床開発を開始し、米国での承認を取得
ケーススタディ:ジレニア/イムセラの開発
29
田辺三菱製薬の成長戦略
ノバルティスが世界78カ国以上で承認を取得
投薬患者数 8万人以上に
全世界患者数 250万人
脳や脊髄、視神経などの神
経細胞に病変をきたす原因
不明の自己免疫疾患であり、
多彩な神経症状の再発と寛
解を繰り返す。患者数は、全
世界で約250万人、日本国内
でも約1万2千人と推定されて
いる。
多発性硬化症
世界初の経口薬
冬虫夏草由来の天然物を化
学的に構造変換することによ
り見出された多発性硬化症
の経口薬。既存の自己注射
での治療における患者さんの
精神的・肉体的負担を軽減す
ることができる。
ジレニア / イムセラ グローバル規模の パートナーとの協業により、 世界の患者さんへの 早期提供を実現
0
20
40
60
80
100
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q0
100
200
300
400
500
600
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
ケーススタディ:ジレニア/イムセラの開発
30
田辺三菱製薬の成長戦略
2012年 全世界売上高は12億ドル
2013年 全世界売上高は19億ドル
当社の2013年度(4~12月)ロイヤリティ収入は236億円
全世界での売上高推移
2011 2012 19億ドル
ロイヤリティ収入
2011 2012 195億円*
(百万ドル) (億円)
* ノバルティスとの売上計上時期のズレの解消に伴い、ノバルティスが2013年度の第1四半期に計上した売上高に対するロイヤリティ収入を含む
2013
出所:ノバルティス決算発表資料より 12億ドル
2013 236億円
ケーススタディ:TA-7284の開発
31
田辺三菱製薬の成長戦略
2000年にヤンセンファーマシューティカルズ(米国)に導出し、
2013年に米国、欧州で承認を取得
臨床試験
(治験)
基礎研究
非臨床試験
申請
承認
販売
2013 当社が日本で臨床開発を行い、2型糖尿病治療薬として申請中
2000 ヤンセンファーマシューティカルズ(米国)とのライセンス契約により、
日本とアジアの一部を除く地域における開発権と販売権を許諾
2013 2型糖尿病の治療薬として、ヤンセンファー
マシューティカルズ(米国)が、米国、欧州
で承認を取得
ケーススタディ:TA-7284の開発
32
田辺三菱製薬の成長戦略
世界の糖尿病患者数は3億8,200万人に
「TA-7284」で世界の患者さんへの貢献をめざす
今までにない作用機序
の2型糖尿病治療薬
田辺三菱製薬が創製した2型
糖尿病治療薬。腎尿細管に
おける糖の再吸収を抑制し、
尿中への排泄を促進するとい
う、これまでの糖尿病治療薬
とは全く異なるメカニズムで血
糖値を低下させる。さらに、体
重減少作用も有する。
TA-7284 世界糖尿病患者数
2013年 3億8,200万人
ヤンセン・ファーマシューティカル
ズ(米国)に導出し、米国および
欧州で臨床開発を実施。
2013年3月 米国で承認を取得
2013年11月 欧州で承認を取得
海外
当社が臨床開発を実施。2014
年の発売を見込む。発売後は、
テネリアと合わせて、糖尿病領
域での国内トップクラスのプレ
ゼンス確立をめざす。
国内
出所:糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/
国際糖尿病連合(IDF) Diabetes Atlas より
持続的成長に向けて
33
田辺三菱製薬の成長戦略
中期経営計画11-15(~2015年度) 2016年度~
国内外で確実に収益を伸ばし、
持続的成長を実現
国内:新製品・重点製品の育薬
期待するパイプラインの発売
海外:ロイヤリティ収入の拡大
MT-1303 MP-214 MT-4666 MT-3995 MT-9938
重点製品 レミケード タリオン
導出品 ジレニア TA-7284
新製品 シンポニー レクサプロ テラビック イムセラ テネリア テトラビック TA-7284(申請中)
2015年度数値計画
34
売上高(左軸)
研究開発費(右軸)
営業利益(右軸)
2011年度実績 2012年度実績 2015年度目標
売上高 4,072億円 4,192億円 5,000億円
営業利益 690億円 690億円 1,000億円
研究開発費 702億円 665億円 800億円
海外売上高比率 7.0% 11.4% 15%以上
(億円)
(年度)
※営業利益ベースでの海外比率については、2015年度で40%をめざす
田辺三菱製薬の成長戦略
配当方針
株主還元
36
配当方針
田辺三菱製薬は、将来成長のための投資を積極的に実行することにより企業価値の増大を
図るとともに、安定的、継続的に株主還元を充実させていくことを基本方針としている
中期経営計画11-15期間では、利益成長に加え、連結配当性向50%を目処に引き上げ、株主
還元を拡充する
(年度)
配当性向
計算式
配当金総額 ÷ 当期純利益
【2012年度】
224億円 ÷ 419億円 = 53.6%
1株当たり配当金
株式の状況
株主還元
37
発行済株式総数
一単元の株式数
株主数
561,417,916株 (発行可能株式総数:2,000,000,000株)
100株
21,694名 (2013年9月末現在)
所有者別株式分布状況 主要株主(持株比率)
■ 金融機関 16.2%
■ 外国法人等 16.7%
■ 個人・その他* 5.9%
■ その他の法人 60.4%
■ 金融商品取引業者 0.8%
* 個人・その他には自己株式(2013年9月末425千株)を含む
三菱ケミカルホールディングス 56.3%
日本トラスティ・サービス信託銀行 4.3%
日本マスタートラスト信託銀行 4.2%
日本生命保険 2.4%
ニプロ 1.4%
三菱東京UFJ 銀行 1.3%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385147 1.3%
田辺三菱製薬従業員持株会 0.9%
エスアイエツクス エスアイエス エルテイーデイー
0.8%
東京海上日動火災保険 0.7%
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
800
1,000
1,200
1,400
1,600
株価推移(直近1年間)
株主還元
38
(円)
田辺三菱製薬(左軸)
日経平均(右軸)
2014年1月末
1,510円
時価総額 8,477億円 配当利回り 2.6%
出所:東京証券取引所
時価総額 2,427億円
配当利回り 1.5%
(加重平均)
〈参考〉
東証1部上場企業平均 (2014年1月末現在)
(円)
シンボルマークの由来
39
シンボルマークの形は、世界の人々の健康をやさしく包み込む手のひらであり、国際創薬
企業として成長する田辺三菱製薬の未来への広がり、無限の可能性を象徴しています。 コーポレートカラーのブルーは、製薬会社としての「知性」「技術力」「倫理観」を意味し、 さらに、世界の人々に役立つ医薬品の創製に挑戦する「積極性」を表しています。
田辺三菱製薬は、自らの「飛躍」と社会の皆様からの「信頼」の証として、 このシンボルマークを制定しました。