すこやか すこやか 21 2020年 7 月 「のどが渇いた」と感じる前から こまめに水分をとりましょう私たちの体は、著しく体温が上昇したときに血液中の水分や塩分から汗を作り、蒸発させることで熱を放出します。このときに失われた水分や塩分を補わないと、熱中症のリスクが高まりますが、種類によっては、飲み過ぎることで健康に良くない影響を与えるものもあります。⃝ イオン飲料イオン飲料には、砂糖や塩分が含まれています。適度な糖は水分の吸収を促進する働きがあるため、汗を多くかいたときには効果的です。しかし、日常的に飲んでいると、砂糖のとり過ぎで肥満や虫歯の原因になります。また、塩分制限のある方や内臓が未発達な小さなお子さんは、塩分のとり過ぎにもつながるため注意が必要です。⃝ カフェインが多い飲み物カフェインは、コーヒーや紅茶、緑茶などに多く含まれています。利尿作用があり、水分を体外に出してしまうため、飲み過ぎには気を付けましょう。注意点ばかりを挙げましたが、これらの飲み物にはリラックス効果もあります。お好みのものを、量に気を付けて上手に楽しんでください。小さなお子さんは、将来の肥満や生活習慣病予防のためにも、ジュースは「たまのお楽しみ」、イオン飲料は「熱を出したとき」程度にしてあげるといいでしょう。問 健康推進課栄養ケア係(保健センター☎82 -3198)夏にかかる感染症といえば「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱(咽頭結膜熱)」があります。これらは「三大夏風邪」と呼ばれ、子どもがかかるイメージの強い感染症ですが、子どもだけでなく大人もかかる病気です。それぞれの特徴などを確認し、感染対策をしましょう。特徴夏から秋にかけて流行する感染症です。口の中や手足にできる水泡が特徴です。発熱はあっても38 ℃以下と軽度で、通常は3~7日できれいに治ります。口の中の水泡が痛くて食欲が落ち、水分がとれなくなることがあるため、脱水症状に注意が必要です。対応体を洗うときは、水泡をつぶさないように優しく洗うことが大事です。また、シャワーはぬるま湯で水圧は弱めにすると水泡への刺激が少なくなります。体を拭くときは、やわらかいタオルで、こすらず軽く押さえるように水分を吸い取ってください。特徴春の終わりから秋の始めごろまで流行する感染症で、プールを介して流行することが多いため、プール熱と呼ばれています。高熱が数日続き、のどが腫れて痛むほか、目が充血し目やにや涙が出ます。症状は3~5日続きます。対応感染力が強いため、タオルの共用は避けるなど、家庭内での感染対策も必要です。どの感染症も、症状のある間はウイルスの感染力が強く、有効なワクチンや治療薬がないため、家族全員での感染予防がとても重要です。予防の基本は風邪と同じで、うがいや手洗いを習慣的に行うことです。使ったおもちゃや日常的に使うドアノブ・手すりなどをこまめに消毒することも大切です。問 健康推進課地域保健係(保健センター☎82 -3198)特徴初夏から流行する感染症です。突然38 ~40 ℃の高熱が出ると同時に、周りに赤みのある白い水泡が、のどにできます。のどの水泡が破れると、痛くて飲んだり食べたりできなくなることがあるため、脱水症状に注意が必要です。対応のどに痛みがあるときは、痛みを悪化させるスープなどの熱いものや酸味の強い果汁などではなく、ゼリーや豆腐、やわらかく煮て冷ましたおかゆなど、飲み込むときに痛みを感じにくいものをとることが大切です。⃝ 砂糖が含まれる甘い飲み物ジュースなどは、エネルギーのとり過ぎで肥満の原因になりやすい飲み物です。また、常に飲んでいると、口の中が菌の増えやすい環境になり、虫歯のリスクが高まります。近年多く見られるようになったフレーバーウォーター(甘味と風味のついた無色透明な飲料)は、「ただの水」のような見た目ですが、砂糖が含まれていますので、ジュースと同じように捉えてください。特に小さなお子さんは、甘いものを飲む習慣がつくとそればかりを飲みたがるようになり、食事が進まなくなる可能性があります。手足口病プール熱(咽頭結膜熱)予防は うがい・手洗いが基本!ヘルパンギーナ量に気を付けた方が 良い飲み物夏の感染症~ヘルパンギーナ~・手足口病・プール熱~