顧客開発モデルの実践事例の ご紹介 NEC ビッグローブ 株式会社 サービス開発本部 芳賀康平 (C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012
顧客開発モデルの実践事例のご紹介
NEC ビッグローブ 株式会社 サービス開発本部 芳賀康平
(C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012
仮説検証サイクルを回そう!
構築
計測 学習
仮説をたてる 仮説検証の方法を作る(MVP)
基準を決めて計測する 計測結果から学びを得る 仮説を直す
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今回は実践事例をもとにご紹介します
仮説検証サイクルをもとに
・構築 ・計測 ・学習 の三点で、どんなことを実践してきたのかを ご紹介します
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自己紹介
氏名:芳賀康平 ( はが こうへい ) 所属:NEC ビッグローブ株式会社 サービス開発本部 主な職務: ・企業内新事業の企画・遂行と支援 ・ アジャイル開発(スクラム)の実践 ・顧客開発モデルの実践 (リーンスタートアップ等)
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今回はこの事例についてご紹介します
NEC ビッグローブではじめて リーンスタートアップを実践した事例
Let’s App! ・android向けアプリ相互紹介アプリ
「ポポイで検索!」
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Let’s App! とは
こんな感じでアプリを飛ばして 友人間で紹介しあうアプリ
http://letsapp.jp (C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012
最初の仮説
アプリを教えるのって結構テマなんじゃないだろうか。ポポイっていう感じで簡単に教えられたら楽しくなるかも。
自分が使っているアプリって、ちょっと自慢したいんじゃない? ソーシャルにつぶやくくらいなら、 自慢も許されるんじゃないかな。
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そして作ったのがコレ 目の前にいる友人とアプリを紹介しあう 「Boom」
ソーシャルのともだちに アプリを紹介する 「Lovin’」
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計測の基準
・利用者の利用率をベースに計測 ・利用者にとって価値があれば(面白ければ) 高い割合で利用するはず
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リリース後の最初の計測
・Boomの利用率は30%!なかなか好調 ・Lovin’の利用率は5%!!ぜんぜんダメ ・Lovin’をどうにかしたい
構築
計測
学習
Lovin’ ソーシャルの友達にアプリをシェア
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Lovin’ RNの仮説
構築
計測
学習
・Facebookのアカウントと連携して、 専用のwebページを発行していた ・自分専用のアプリのレビューページの ようなものが利用者の自慢したい欲求 を突くのでは?という仮説があった ・Lovin’の利用率は5%!!ぜんぜんダメ ・どうやらFacebookの認証で あきらめているらしい 仮説「もっとシンプルでもいいのでは?」
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Lovin’ RNの構築
構築
計測
学習
・Facebookの認証をやめて、 アプリケーション固定のURLを シェアするようにした ・ソーシャルメディアの評判を のせるようにした
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Lovin’ RNの計測
・Lovin’の利用率が5%から35%に!! ・Lovin’経由からのLet’s App!ダウンロー
ドが3倍に! どうやらあんまりフクザツにしないほう がいいらしいです。
構築
計測
学習
Lovin’ ソーシャルの友達にアプリをシェア
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Boom RNの仮説
・Boomの利用率は30%程度で横ばい ・なんとか増やしたい 仮説「もしかして二人でアプリを交換する
機会がそもそも少ないんじゃないか?」
構築
計測
学習
Boom 目の前の友達とアプリを交換
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Boom RNの構築
・ともだちの代わりにbotをだして Boomできるようにしよう ・アンディ君botを実装 (andronaviの公式キャラクター) ・アンディ君botにアプリを教えると 適当なアプリを返してくれる
構築
計測
学習
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Boom RNの計測
・Boomの利用率が30%から40%に! やっぱり一人使いが多かったみたいです。
構築
計測
学習
Boom 目の前の友達とアプリを交換
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Boom RN’の仮説
・Boomの利用率をもっとあげたい ・一人使いをもっと楽しくできないか ・現実でともだちと会った時にLet’s App!
を使ってアプリを紹介してほしい 仮説「Botにアプリを教えることを体験し
ておくと現実のともだちにもアプリをおしえやすくなるのでは?」 構
築
計測
学習
Boom 目の前の友達とアプリを交換
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Boom RN’の構築
構築
計測
学習
お題を選んでください
アウトドアで役立つアプリ
・お題にそったアプリをお題botに 教えてください ・andronaviで人気の特集記事をベースに お題を作成 ・お題に回答すると、そのお題に関連した アプリが飛んでくる
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Boom RN’の計測
・Boomの利用率が42%に(ちょっと改善 ・アプリのGoogle Play誘導率が改善 あんまりささらなかったみたいです。
構築
計測
学習
Boom 目の前の友達とアプリを交換
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こういうサイクルをグルグルと
・リリース後3か月程度、1サイクル1週間を目安に実践、10回リリース
・ここまで大きな障害なし!(ヒヤリハットは… ・Boomは40%前後の利用率で頭打ち ・Lovin’のチューニングも頭打ち ・アプリ乗り換え案内の機能を組み込んで計測中
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ところで
構築
計測
学習
アジャイル開発 (スクラム)
学びがたまっていく
・サイクルを回すことで、構築のスピードをあげたい (C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012
仮説検証かんばん
課題/仮説⇒実装⇒実装Done⇒計測なう ⇒知恵の泉 ⇒ゴミ箱 へチケットが移動していく
<①仮説>
<②MVP>
<③計測方法>
<④学び>
アプリを教えるのは手間なのではないか。 ポポイッと楽しく教えられるアプリがあったら楽しくなるかもしれない。
アプリをポポイっと渡せて教えられるandroidアプリ。
アプリをポポイっと渡す機能の利用率を計測する。利用率60%を目標にする。
初期リリースの利用率は30%で、順調だ。 一人当たりの利用間隔が開けているので、アプリを教え合う体験の頻度が少ないかもしれない。
仮説検証チケット
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仮説検証かんばんのいいところ
・企画者と開発者が一体となって回すフレームワーク ・利用者に対する学びがチームに蓄積される ・無駄につくらない ・利用者を意識しながら開発ができるようになり、 どんどん効率化していく ・「アレ、アレだよアレ」「これ?」「そう、それそ
れ!」で会話できる。阿吽の呼吸ができるように
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まとめ
・仮説検証サイクルを回すと、スタート前に見えなかった「利用者」がどんどんわかってくる
⇒思い込みが排除されていく ⇒構築→計測→学習でどんどん洗練されていく ・仮説検証サイクルを回していくことで、チーム
がどんどん高速化していく ⇒学びがたまってくる、気分がのってくる、な
れてくる ⇒阿吽の呼吸
(C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012
ありがとうございました
(C)NEC BIGLOBE, Ltd. 2012