『海女の群像』 千葉・御宿「1931-1964」 作者:岩瀬禎之 発刊日:2002年5月15日 発刊元:透土社 「Book Digest」
2.著者紹介:岩瀬禎之
明治37年2月7日生まれ、千葉県御宿町に生まれる。大正13年明治大学法科卒業昭和8年6月東京銀座松屋において海女の個展を開きその後千葉市において6回個展を開くさらに戦後は進駐軍のの依頼により昭和25年8月に東京アニパイル劇場(宝塚)にて写真展を開催する。ドイツのローライレックスカメラ主催の懸賞写真展に2位入賞。昭和32年毎日新聞主催日本写真美術展にて『海女の群像』が内閣総理大臣賞に入賞する。その他国際写真サロンにて数回入選する。平成13年2月19日97歳没。
3.本の概要:
御宿・岩和田の浜で、40年余「海女の楽園」を撮り続けた写真家、岩瀬禎之。失われゆく郷土の海女たちの姿を、生き生きと健康美豊かに捉えた昭和の貴重な記録。
御宿の海女の面影も今はもう何処にも求めようがない。・・・そこには海に生きる者の哀歓があり 私もその中にとっぷりとひたってきた。・・この独得の海女の記録を、一つの哀愁とともに後世に残す。
4.Youtube動画
【予告編】2012南房総白浜 海女まつり
https://youtu.be/9hKkttK9FnM
5.『目から鱗』約80年前の昭和10年頃の千葉 御宿の海女さんの生活の写真集、約150ページ
の写真集に当時の海女の生活がリアルに撮影されており、海女の生き生きとして
ショットが時空を超えて私に何かを投げつける。
貧しい彼女らであるが目は爛々と輝いており、彼女らの笑顔は千金に値する。
『活きる』ことを再認識させられた写真集であった。
ほとんどのこの写真集に写っていた方はすでにこの世にはいない。
しかし、彼女らのその瞬間、瞬間を一生懸命生きてきた証がこの写真から浮かび上がり、貴方に問うだろう、『活きる』とは?