Movable Typeの権限と承認フロー

Post on 09-Jan-2017

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Movable Typeの権限と承認フロー2016/1/30

CMS SUNDAY

藤本 壱

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今日のアジェンダ• 自己紹介• 前提知識 (Movable Typeの基本 )• Movable Typeの権限• Movable Typeの承認フロー• 権限/承認フローを考慮した製作・運用• まとめ

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自己紹介

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自己紹介その 1• 藤本 壱(ふじもと はじめ)• 兵庫県伊丹市出身• 群馬県前橋市在住

東京埼玉

山梨神奈川

栃木茨城

千葉

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自己紹介その 2

• 本職は PC系のフリーライター

• 2004年秋からMovable Typeユーザー• さまざまなプラグインを開発

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前提知識 (Movable Typeの基本 )

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Movable Typeとは• 元々はブログ管理ソフト• バージョン 4以降は CMS化傾向• 最新バージョンは 6.2.2

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ウェブサイトとブログ• 1つのサイト全体を「ウェブサイト」として管理• ウェブサイトの配下に複数の「ブログ」を配置して管理

ウェブサイトブログ 1 ブログ 2 ブログ X

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記事とウェブページ• ウェブサイト/ブログの配下に記事とウェブページを作成• 記事• 時系列やカテゴリでアーカイブするコンテンツ• 新着情報、製品情報など

• ウェブページ• アーカイブ化不要なコンテンツ• 会社案内、アクセスマップなど

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ユーザーとグループ• 1つのMovable Typeを複数のユーザーで管理• ユーザー数は無制限• 上位版のMovable Type Advancedではユーザーをグループ化して管理することも可能

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Movable Typeの権限

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権限の基本的な構造• アクション/権限/ロールの 3つで構成• アクションはソースコード上の用語• 一般のユーザーは権限とロールを管理

• ユーザーごと/ウェブサイトまたはブログごとにロールを設定して管理

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アクション• 個々の細かい処理• MT内部ではアクション単位で処理の可否を判断対象 アクション記事 記事の新規作成、自分の未公開記事の

編集、日時の編集、ベースネームの編集、記事一覧の閲覧、記事の公開、 etc.

ウェブページ ウェブページの新規作成、ウェブページの削除、ウェブページの公開、 etc.

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権限• 複数のアクションを大まかにまとめたもの• 権限間に継承関係が存在• ある権限のすべてのアクションを含み、さらにアクションを追加した権限を作成可能

権限 継承する権限

含まれるアクション記事の作成 なし 記事の新規作成、日時の編集、

自分の未公開記事の編集、 etc.

記事の公開 記事の作成 記事の公開、ベースネームの編集、 etc.

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ロール( Role)• 複数の権限をまとめたもの• ロールは管理画面で作成/編集

ロール

ロールに含まれる権限

記事の作成

記事の公開

ウェブページの管理

カテゴリの管理

コメントの投稿

テンプレートの管理

ブログの管理

ライター ○ ○

編集者 ○ ○ ○ ○ ○

デザイナ ○

ブログ管理者 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

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ロールの割り当て• ユーザーごと/ウェブサイト・ブログごとにロールを割り当て

ウェブサイト

新着情報ブログ 営業ブログ 開発ブログ

管理者 ウェブサイト管理者

ブログ管理者

ブログ管理者

ブログ管理者

Web担当者 ライター ライター × ×

営業部のユーザー × × ライター ×

開発部のユーザー × × × ライター

ロール割り当ての例

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ロールの編集画面

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プラグインでの拡張• アクション/権限はプラグインで追加可能• 既存のオブジェクト(記事等)を新しいアクションに対応させるにはコアの書き換えが必要• 独自のオブジェクトをプラグインで追加する際にアクションや権限も追加することが主な用途

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Movable Typeの承認フロー

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一般的な承認フロー記事の作成

記事の確認

問題なし?

作成完了

公開

再編集

承認依頼

差し戻し

記事作成者 承認者

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Movable Typeの標準機能でできること• 記事作成者には「記事の作成」権限のみのロールを割り当て• 承認者には「記事の公開」権限を含むロールを割り当て• 記事作成者が記事を作成した後、何らかの方法で承認者に依頼• 承認者は記事を公開するかどうかを判断• 指し戻す場合は、何らかの方法で記事作成者に連絡

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標準機能ではできないこと• 記事作成者と承認者の間での連絡• 承認待ち記事の記事作成者による再編集の禁止• 多段階承認• 公開済み記事を公開したままで再度承認フローに乗せる

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承認フローを実現するプラグイン• Workflow(小粋空間)• CheckRelease for Movable Type(アイデアマンズ株式会社)• Power CMS(アルファサード株式会社)• MTCMS(株式会社スカイアーク)

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Workflowプラグイン• 一般的な承認フローに必要な機能を装備• 承認依頼や差し戻しのメールの自動送信• 承認待ち記事の記事作成者による再編集を禁止• 公開した記事の再編集

• 999 段階までの多段階承認 New!• 54,000 円• 個別カスタマイズにも対応

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CheckRelease for Movable Type• 1 段階承認が可能• 疑似的に多段階承認も可能 (承認の移譲 )• 80,000 円• Movable Typeとのセットもあり (130,000円 )

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Power CMS• Movable Typeをエンタープライズ CMSにするプラグインパック• 承認フローは機能の 1つ• 多段階承認に対応• ウェブページの承認フローにも対応• パッケージ版: 30 万円~• クラウド版:初期費用 60 万円~、月額費用 3 万円~

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MTCMS• Movable Typeをエンタープライズ CMSにするプラグインパック• 承認フローのテンプレート化• パッケージ版: 249.8 万円~• クラウド版:月額 39,800 円/ 59,800 円

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権限/承認フローを考慮した製作・運用

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Movable Typeの標準機能ではできないこと• オブジェクト単位の細かな権限• 記事ごとに権限を割り当てたい• ○○カテゴリには□□ユーザーのみ記事を投稿できるようにしたい

• 本格的な承認フロー

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権限に応じた運用• 割り当てたい権限に応じてブログ/ウェブサイトを分割• 本来ならカテゴリで管理したいところをブログ/ウェブサイトに分割せざるを得ない場合も…• ブログ/ウェブサイトを分けると再構築が複雑に…• オブジェクト単位の権限をぜひ…(お願い中の人)

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承認フローはプラグインで実装• 標準機能では不十分• プラグインが必要• 案件の規模や予算に応じてプラグインを選択• 中小規模ならWorkflowか Check Release for

Movable Type• 大規模なら Power CMSかMTCMS

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まとめ

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まとめ• アクション/権限/ロールでユーザーに許可する動作を管理• Movable Type自体の承認フロー機能はごくシンプル• 本格的な承認フローにはプラグインが必要

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ご清聴ありがとうございました

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