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科学研究費助成事業  研究成果報告書

様 式 C-19、F-19、Z-19 (共通)

機関番号:

研究種目:

課題番号:

研究課題名(和文)

研究代表者

研究課題名(英文)

交付決定額(研究期間全体):(直接経費)

14401

挑戦的萌芽研究

2015~2014

化合物スクリーニングによる子宮頸癌の癌幹細胞を標的とした新規放射線増感剤の探索

Identification of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using high throughput screening

30718995研究者番号:

玉利 慶介(Tamari, Keisuke)

大阪大学・医学(系)研究科(研究院)・特任助教(常勤)

研究期間:

26670559

平成 年 月 日現在28 6 3

円 2,800,000

研究成果の概要(和文):放射線増感剤は癌の放射線感受性を高める薬剤である。近年、癌幹細胞という治療抵抗性の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされており、この癌幹細胞を標的とした薬剤スクリーニングを行って、幾つかの候補化合物と放射線を併用したが、必ずしも放射線治療効果を高めるわけではなかった。ここで方針を変え、低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行った結果、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。本研究成果としては、放射線増感剤スクリーニングの方法論を確立したことである。

研究成果の概要(英文):Cancer recurrence and metastases can be due to a subpopulation of cells with stem-like characteristics, cancer stem cells (CSCs) which maintain the capacity to regenerate entire tumors. We suspected that CSC-specific compounds had radiosensitizing effects in parental cells. To accomplish this purpose, we performed high throughput screening (HTS) to identify compounds that specifically act CSCs. Finally, we found five CSC-specific compounds. However, these compounds had no significant radiosensitizing effects for parental HeLa cells. We also performed cell-based high throughput screening to study new radiosensitizers targeting hypoxic tumor cells. We identified 22 compounds as candidate. Clonogenic survival assay showed their significant radiosensitizing effect in hypoxic condition. In conclusion, we identified new radiosensitizers by high throughput screening. This is a possible method for identifying radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells.

研究分野: 放射線生物学

キーワード: 放射線増感剤 化合物スクリニーニング

2版

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様 式

1.研究開始当初の背景 子宮頸癌は放射線治療の役割が大きいが、特に進行期においての治療成績は改善の余地が残されている。最近、基礎研究において癌幹細胞とよばれる放射線治療抵抗性、抗癌剤抵抗性を示す、癌細胞の中でも程度の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされ、放射線治療後の再発に深く関わっていると考えられるようになってきている。従って、放射線治療成績のさらなる改善には、この癌幹細胞を根絶するようなアプローチでの研究も重要である。 放射線増感剤は癌の放射線治療への感受性を高める薬剤で、古くから研究されているが、臨床応用まで至ることはほぼなかった。今後は低毒性かつ放射線増感効果の高い化合物をさらに探索する必要があり、その探索の効率化が急務である。我が国でも文部科学省を中心に「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究整備」により、大阪大学を含め薬スクリーニング拠点が近年ようやく整備され、大学でもスクリーニングがしやすくなった。 海外ではこの新たな創薬手段を用いた放射線増感剤のスクリーニング研究は既にいくつか報告があるTransl Oncol 2013)的とした化合物スクリーニング研究も既に報告があるを標的とする放射線増感剤の研究についてはこれまで報告がない。 2.研究の目的 まず放射線増感剤の化ング法の最適な条件を確立し、申請者らが作成した子宮頸癌の癌幹細胞を用いてスクリーニングする。そのヒット化合物の放射線増感効果を確認し、創薬に最適な化合物を同定する。 3.研究の方法 ①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スクリーニング まず継代している子宮頸癌の培養皿が80%コンフルエントの状態で、トリプシン処理し細胞を回収する。その後、フローサイトメトリーによるセルソーティングを行って、癌幹細胞を回収する。その後、/wellの化合物へGy の照射を行った後に培地交換し、その日後にを測定する。照射群で controlをヒット化合物とする。化合物スクリーニングで同定したヒット化合物を用いて、まずin vitro感作用の確認を行う。その後、

式 C-19、F-19、Z-19(共通)

1.研究開始当初の背景子宮頸癌は放射線治療の役割が大きいが、

特に進行期においての治療成績は改善の余地が残されている。最近、基礎研究において癌幹細胞とよばれる放射線治療抵抗性、抗癌剤抵抗性を示す、癌細胞の中でも程度の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされ、放射線治療後の再発に深く関わっていると考えられるようになってきている。従って、放射線治療成績のさらなる改善には、この癌幹細胞を根絶するようなアプローチでの研究も重要である。放射線増感剤は癌の放射線治療への感受

性を高める薬剤で、古くから研究されているが、臨床応用まで至ることはほぼなかった。今後は低毒性かつ放射線増感効果の高い化合物をさらに探索する必要があり、その探索の効率化が急務である。我が国でも文部科学省を中心に「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究整備」により、大阪大学を含め薬スクリーニング拠点が近年ようやく整備され、大学でもスクリーニングがしやすくなった。 海外ではこの新たな創薬手段を用いた放

射線増感剤のスクリーニング研究は既にいくつか報告があるTransl Oncol 2013)的とした化合物スクリーニング研究も既に報告がある(Cell 2009)を標的とする放射線増感剤の研究についてはこれまで報告がない。

2.研究の目的 まず放射線増感剤の化

ング法の最適な条件を確立し、申請者らが作成した子宮頸癌の癌幹細胞を用いてスクリーニングする。そのヒット化合物の放射線増感効果を確認し、創薬に最適な化合物を同定する。

3.研究の方法 ①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤ス

クリーニング まず継代している子宮頸癌の培養皿がコンフルエントの状態で、トリプシン処

理し細胞を回収する。その後、フローサイトメトリーによるセルソーティングを行って、癌幹細胞を回収する。その後、/well ずつ、96 wellの化合物へ 24 時間暴露した後、照射群に

の照射を行った後に培地交換し、その日後に MTS アッセイにてを測定する。control照射群(化合物+

control 群よりもをヒット化合物とする。化合物スクリーニングで同定したヒット化合物を用いて、ま

in vitroで実際に癌幹細胞への放射線増感作用の確認を行う。その後、

C-19、F-19、Z-19(共通)

1.研究開始当初の背景 子宮頸癌は放射線治療の役割が大きいが、

特に進行期においての治療成績は改善の余地が残されている。最近、基礎研究において癌幹細胞とよばれる放射線治療抵抗性、抗癌剤抵抗性を示す、癌細胞の中でも程度の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされ、放射線治療後の再発に深く関わっていると考えられるようになってきている。従って、放射線治療成績のさらなる改善には、この癌幹細胞を根絶するようなアプローチでの研究も重要である。放射線増感剤は癌の放射線治療への感受

性を高める薬剤で、古くから研究されているが、臨床応用まで至ることはほぼなかった。今後は低毒性かつ放射線増感効果の高い化合物をさらに探索する必要があり、その探索の効率化が急務である。我が国でも文部科学省を中心に「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究整備」により、大阪大学を含め薬スクリーニング拠点が近年ようやく整備され、大学でもスクリーニングがしやすく

海外ではこの新たな創薬手段を用いた放射線増感剤のスクリーニング研究は既にいくつか報告がある (Cancer Res 2007, Transl Oncol 2013)。また、癌幹細胞を標的とした化合物スクリーニング研究も既に

(Cell 2009)。しかし、癌幹細胞を標的とする放射線増感剤の研究についてはこれまで報告がない。

まず放射線増感剤の化合物スクリーニ

ング法の最適な条件を確立し、申請者らが作成した子宮頸癌の癌幹細胞を用いてスクリーニングする。そのヒット化合物の放射線増感効果を in vitro, in vivo確認し、創薬に最適な化合物を同定する。

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤ス

まず継代している子宮頸癌の培養皿がコンフルエントの状態で、トリプシン処

理し細胞を回収する。その後、フローサイトメトリーによるセルソーティングを行って、癌幹細胞を回収する。その後、

96 well plate時間暴露した後、照射群に

の照射を行った後に培地交換し、そのアッセイにて cell viabilitycontrol 群(化合物+

化合物+8 Gy)とを比較し、照射群群よりも viability

をヒット化合物とする。化合物スクリーニングで同定したヒット化合物を用いて、ま

で実際に癌幹細胞への放射線増感作用の確認を行う。その後、

C-19、F-19、Z-19(共通)

子宮頸癌は放射線治療の役割が大きいが、特に進行期においての治療成績は改善の余地が残されている。最近、基礎研究において癌幹細胞とよばれる放射線治療抵抗性、抗癌剤抵抗性を示す、癌細胞の中でも程度の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされ、放射線治療後の再発に深く関わっていると考えられるようになってきている。従って、放射線治療成績のさらなる改善には、この癌幹細胞を根絶するようなアプローチでの研究も重要である。 放射線増感剤は癌の放射線治療への感受

性を高める薬剤で、古くから研究されているが、臨床応用まで至ることはほぼなかった。今後は低毒性かつ放射線増感効果の高い化合物をさらに探索する必要があり、その探索の効率化が急務である。我が国でも文部科学省を中心に「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究・教育基盤の整備」により、大阪大学を含め 7 大学に創薬スクリーニング拠点が近年ようやく整備され、大学でもスクリーニングがしやすく

海外ではこの新たな創薬手段を用いた放射線増感剤のスクリーニング研究は既にい

(Cancer Res 2007, 。また、癌幹細胞を標

的とした化合物スクリーニング研究も既に。しかし、癌幹細胞

を標的とする放射線増感剤の研究について

合物スクリーニング法の最適な条件を確立し、申請者らが作成した子宮頸癌の癌幹細胞を用いてスクリーニングする。そのヒット化合物

in vitro, in vivo確認し、創薬に最適な化合物を同定する。

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤ス

まず継代している子宮頸癌の培養皿がコンフルエントの状態で、トリプシン処

理し細胞を回収する。その後、フローサイトメトリーによるセルソーティングを行って、癌幹細胞を回収する。その後、500

plate へまき、10時間暴露した後、照射群に

の照射を行った後に培地交換し、そのcell viability化合物+0 Gy)

とを比較し、照射群viability が低いもの

をヒット化合物とする。化合物スクリーニングで同定したヒット化合物を用いて、ま

で実際に癌幹細胞への放射線増感作用の確認を行う。その後、ヒット化合

C-19、F-19、Z-19(共通)

子宮頸癌は放射線治療の役割が大きいが、特に進行期においての治療成績は改善の余地が残されている。最近、基礎研究において癌幹細胞とよばれる放射線治療抵抗性、抗癌剤抵抗性を示す、癌細胞の中でも 1%程度の細胞集団の存在を示す報告が数多くなされ、放射線治療後の再発に深く関わっていると考えられるようになってきている。従って、放射線治療成績のさらなる改善には、この癌幹細胞を根絶するようなアプロ

放射線増感剤は癌の放射線治療への感受性を高める薬剤で、古くから研究されているが、臨床応用まで至ることはほぼなかった。今後は低毒性かつ放射線増感効果の高い化合物をさらに探索する必要があり、その探索の効率化が急務である。我が国でも文部科学省を中心に「化合物ライブラリー

・教育基盤の大学に創

薬スクリーニング拠点が近年ようやく整備され、大学でもスクリーニングがしやすく

海外ではこの新たな創薬手段を用いた放射線増感剤のスクリーニング研究は既にい

(Cancer Res 2007, 。また、癌幹細胞を標

的とした化合物スクリーニング研究も既に。しかし、癌幹細胞

を標的とする放射線増感剤の研究について

合物スクリーニング法の最適な条件を確立し、申請者らが作成した子宮頸癌の癌幹細胞を用いてスクリーニングする。そのヒット化合物

in vitro, in vivo で確認し、創薬に最適な化合物を同定する。

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤ス

まず継代している子宮頸癌の培養皿がコンフルエントの状態で、トリプシン処

理し細胞を回収する。その後、フローサイトメトリーによるセルソーティングを行っ

500 個10μM

時間暴露した後、照射群に 8 の照射を行った後に培地交換し、その 4

cell viability0 Gy)と

とを比較し、照射群が低いもの

をヒット化合物とする。化合物スクリーニングで同定したヒット化合物を用いて、ま

で実際に癌幹細胞への放射線増ヒット化合

物の濃度をふってイを行い、最適な化合物濃度を確認する。その後にの放射線増感作用を確認する。

②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニング 低酸素環境は、ートを密閉タッパー内にアネロパックと封じ込め、十分に細胞を低酸素にした後にcontrol+8 Gy)りもとする。ヒット化合物の濃度をふってViability 濃度を確認する。その後にSurvival確認する。

4.研究成果①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スクリーニング

スクリーニングの結果、幾つかの化合物は

癌幹細胞に特に殺細胞効果を持つことがわ

かった。しかし、それらと放射線を併用し

た場合に、癌細胞全体の放射線照射後の生

存率を有意に低下させるわけではなかった

物の濃度をふってイを行い、最適な化合物濃度を確認する。その後に Clonogenic Survivalの放射線増感作用を確認する。

低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

ング 低酸素環境は、

ートを密閉タッパー内にアネロパックと封じ込め、十分に細胞を低酸素にした後にcontrol 群(化合物+8 Gy)とを比較し、照射群で

りも viabilityとする。ヒット化合物の濃度をふってViability アッセイを行い、最適な化合物濃度を確認する。その後にSurvival アッセイでの放射線増感作用を確認する。

4.研究成果 ①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スクリーニング

スクリーニングの結果、幾つかの化合物は

癌幹細胞に特に殺細胞効果を持つことがわ

かった。しかし、それらと放射線を併用し

た場合に、癌細胞全体の放射線照射後の生

存率を有意に低下させるわけではなかった

物の濃度をふって Cell Viabilityイを行い、最適な化合物濃度を確認する。

Clonogenic Survivalの放射線増感作用を確認する。

低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

低酸素環境は、HeLa 細胞を播種したプレートを密閉タッパー内にアネロパックと封じ込め、十分に細胞を低酸素にした後に

化合物+0 Gy)と照射群とを比較し、照射群で

viability が低いものをヒット化合物とする。ヒット化合物の濃度をふって

アッセイを行い、最適な化合物濃度を確認する。その後に

アッセイでの放射線増感作用を

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スク

スクリーニングの結果、幾つかの化合物は

癌幹細胞に特に殺細胞効果を持つことがわ

かった。しかし、それらと放射線を併用し

た場合に、癌細胞全体の放射線照射後の生

存率を有意に低下させるわけではなかった

Cell Viability アッセイを行い、最適な化合物濃度を確認する。

Clonogenic Survival アッセイでの放射線増感作用を確認する。

低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

細胞を播種したプレートを密閉タッパー内にアネロパックと封じ込め、十分に細胞を低酸素にした後に

と照射群(化合物とを比較し、照射群で control

が低いものをヒット化合物とする。ヒット化合物の濃度をふって

アッセイを行い、最適な化合物濃度を確認する。その後に Clonogenic

アッセイでの放射線増感作用を

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スク

スクリーニングの結果、幾つかの化合物は

癌幹細胞に特に殺細胞効果を持つことがわ

かった。しかし、それらと放射線を併用し

た場合に、癌細胞全体の放射線照射後の生

存率を有意に低下させるわけではなかった

アッセイを行い、最適な化合物濃度を確認する。

アッセイで

低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

細胞を播種したプレートを密閉タッパー内にアネロパックと封じ込め、十分に細胞を低酸素にした後に、

化合物control 群よ

が低いものをヒット化合物とする。ヒット化合物の濃度をふって Cell

アッセイを行い、最適な化合物Clonogenic

アッセイでの放射線増感作用を

①癌幹細胞を標的とした放射線増感剤スク

スクリーニングの結果、幾つかの化合物は

癌幹細胞に特に殺細胞効果を持つことがわ

かった。しかし、それらと放射線を併用し

た場合に、癌細胞全体の放射線照射後の生

存率を有意に低下させるわけではなかった

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(図1,2)

図 1.グ 図 2. ②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニング 低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行ったところ、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。これらは、低酸素増感剤として確かに放射線の効果を増強することを確認した

図3. 候補化合物の放射線増感効果の検証 5.主な発表論文(研究代表者、研究分担者には下線) 〔雑誌論文〕(計 〔学会発表〕(計

1,2)。

1.癌幹細胞特異的化合物スクリーニン

2.ヒット化合物の放射線増感効果検証

②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行ったところ、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。これらは、低酸素増感剤として確かに放射線の効果を増強することを確認した

. 低酸素増感剤スクリーニングによる候補化合物の放射線増感効果の検証

.主な発表論文(研究代表者、研究分担者には下線)

〔雑誌論文〕(計

〔学会発表〕(計

癌幹細胞特異的化合物スクリーニン

ヒット化合物の放射線増感効果検証

②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行ったところ、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。これらは、低酸素増感剤として確かに放射線の効果を増強することを確認した

低酸素増感剤スクリーニングによる候補化合物の放射線増感効果の検証

.主な発表論文等 (研究代表者、研究分担者及び連携研究者

〔雑誌論文〕(計 0 件)

〔学会発表〕(計 3 件)

癌幹細胞特異的化合物スクリーニン

ヒット化合物の放射線増感効果検証

②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行ったところ、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。これらは、低酸素増感剤として確かに放射線の効果を増強することを確認した(図 3)。

低酸素増感剤スクリーニングによる候補化合物の放射線増感効果の検証

及び連携研究者

癌幹細胞特異的化合物スクリーニン

ヒット化合物の放射線増感効果検証

②低酸素細胞への放射線増感剤スクリーニ

低酸素状態は癌幹細胞が好む環境かつ、放射線が効きにくい環境として知られているため、低酸素細胞を標的としたスクリーニングも行ったところ、幾つかの低酸素放射線増感剤を同定することができた。これらは、低酸素増感剤として確かに放射線の

低酸素増感剤スクリーニングによる

及び連携研究者

①Tamari KKawamoto K, Koseki J, Beak SJ, Taketo K, Doki Y, Mori M, of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using high throughput screening. 名古屋国際会議場、第総会、②Tamari KIsohashi FIdentification of novel radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in Tenth AACRBreaktBiology to Therapeutics, Feb 2016, Hyatt Regency Maui Maui, Hawaii, USA.③Tamari KIsohashi Fnovel method to identify radiosensitizers targeting hypoxic cancer celscreening. Poster presentation in AACR Annual Meeting 2016, Apr. 2016, Ernest N. Morial Convention Center New Orleans, Louisiana, USA 〔その他〕ホームページ等 6.(1) 玉利慶介大阪大学・医学系研究科・特任助教

研究者番号: (2) 瀬尾雄二大阪大学・医学系研究科・

研究者番号: 礒橋文明大阪大学・医学系研究科・特任准教授勤

研究者番号: 小川和彦大阪大学・医学系研究科・教授

研究者番号: 林和彦大阪大学・医学系研究科・

研究者番号:

Tamari K, Ishii HKawamoto K, Koseki J, Beak SJ, Taketo K, Doki Y, Mori M, of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using high throughput screening. 名古屋国際会議場、第総会、2015 年Tamari K, Seo Y

Isohashi F, Yoshioka Y, and Identification of novel radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in Tenth AACR-JCA Joint Conference on Breakthroughs in Cancer Research: From Biology to Therapeutics, Feb 2016, Hyatt Regency Maui Maui, Hawaii, USA.Tamari K, Seo Y

Isohashi F, Yoshioka Y, and novel method to identify radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in AACR Annual Meeting 2016, Apr. 2016, Ernest N. Morial Convention Center New Orleans, Louisiana, USA

〔その他〕 ホームページ等

6.研究組織 (1)研究代表者

玉利慶介 (大阪大学・医学系研究科・特任助教研究者番号:

)研究分担者瀬尾雄二 大阪大学・医学系研究科・研究者番号:

礒橋文明 大阪大学・医学系研究科・特任准教授勤) 研究者番号:

小川和彦 大阪大学・医学系研究科・教授研究者番号:

林和彦 (大阪大学・医学系研究科・研究者番号:

Ishii H, Konno M, Nishida N, Kawamoto K, Koseki J, Beak SJ, Taketo K, Doki Y, Mori M, Ogawa K. Identification of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using high throughput screening. 名古屋国際会議場、第 74 回日本癌学会学術

年 10 月 Seo Y, Takahashi Y, Suzuki O, , Yoshioka Y, and

Identification of novel radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in Tenth

JCA Joint Conference on hroughs in Cancer Research: From

Biology to Therapeutics, Feb 2016, Hyatt Regency Maui Maui, Hawaii, USA.

Seo Y, Takahashi Y, Suzuki O, , Yoshioka Y, and

novel method to identify radiosensitizers targeting hypoxic

ls by high throughput screening. Poster presentation in AACR Annual Meeting 2016, Apr. 2016, Ernest N. Morial Convention Center New Orleans, Louisiana, USA

ホームページ等

研究代表者

( TAMARI Keisuke大阪大学・医学系研究科・特任助教研究者番号:30718995

研究分担者 ( SEO Yuji

大阪大学・医学系研究科・研究者番号: 00302000

( ISOHASHI Fumiaki大阪大学・医学系研究科・特任准教授

研究者番号: 00448036

( OGAWA Kazuhiko大阪大学・医学系研究科・教授研究者番号: 40253984

( HAYASHI Kazuhiko大阪大学・医学系研究科・研究者番号: 70718981

, Konno M, Nishida N, Kawamoto K, Koseki J, Beak SJ, Taketo K,

. Identification of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using high throughput screening. ポスター発表、

回日本癌学会学術

, Takahashi Y, Suzuki O, , Yoshioka Y, and Ogawa K

Identification of novel radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in Tenth

JCA Joint Conference on hroughs in Cancer Research: From

Biology to Therapeutics, Feb 2016, Hyatt Regency Maui Maui, Hawaii, USA.

, Takahashi Y, Suzuki O, , Yoshioka Y, and Ogawa K

novel method to identify radiosensitizers targeting hypoxic

ls by high throughput screening. Poster presentation in AACR Annual Meeting 2016, Apr. 2016, Ernest N. Morial Convention Center New Orleans,

TAMARI Keisuke 大阪大学・医学系研究科・特任助教(常勤

SEO Yuji ) 大阪大学・医学系研究科・特任助教(常勤

ISOHASHI Fumiaki大阪大学・医学系研究科・特任准教授

OGAWA Kazuhiko 大阪大学・医学系研究科・教授

HAYASHI Kazuhiko 大阪大学・医学系研究科・招へい教員

, Konno M, Nishida N, Kawamoto K, Koseki J, Beak SJ, Taketo K,

. Identification of radiosensitizers targeting cancer stem cells in cervical cancer by using

ポスター発表、回日本癌学会学術

, Takahashi Y, Suzuki O, Ogawa K.

Identification of novel radiosensitizers targeting hypoxic cancer cells by high throughput screening. Poster presentation in Tenth

JCA Joint Conference on hroughs in Cancer Research: From

Biology to Therapeutics, Feb 2016, Hyatt

, Takahashi Y, Suzuki O, Ogawa K. A

novel method to identify radiosensitizers targeting hypoxic

ls by high throughput screening. Poster presentation in AACR Annual Meeting 2016, Apr. 2016, Ernest N. Morial Convention Center New Orleans,

) 常勤)

常勤)

ISOHASHI Fumiaki ) 大阪大学・医学系研究科・特任准教授(常

) 招へい教員

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(3)連携研究者 石井秀始( ISHII Hideshi ) 大阪大学・医学系研究科・特任教授(常勤)

研究者番号:10280736 金允政( Yoon-Jeong Kim ) 大阪大学・産学連携本部・教授

研究者番号:40574330


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