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http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/index.html 編集・発行 国際交流基金 日本語グループ 2009年1月発行 ISSN 1343-2524 第63号 CONTENTS NIHONGO-KY - OIKU TS - USHIN No. 63/JAN 2009 表紙・特集1 ………………………………… 1 現場の機動力を支援する大学院プログラム ―各国の日本語教育界をリードする人材の養成― 日本語国際センター 研修事業課  今井理恵・専任講師 簗島史恵 表紙・特集2 ………………………………… 4 「みんなの教材サイト」リニューアル! 授業のヒント ………………………………… 6 教室を楽しくする工夫 -指名やグループ作り- 新聞・雑誌から見る現代日本 第31回 …… 8 ケータイ小説 本ばこ(新刊教材・図書紹介) ……………11 文法を楽しく!! 第13回 ……………………14 「取り立て助詞」 KC(関西国際センター)研修生の Nipponリポート 第13回……………………16 服を無駄にしていませんか ※ 本誌で、ルビが文字の下に付いているのは、 紙や物差しなどでルビを隠して、漢字の読み の練習ができるようにするためです。 http://www.jpf.go.jp/j/japanese/ survey/tsushin/index.html 以下の記事はJFのウェブサイトのみ にてご覧になれます。 海外日本語教育レポート 第20回 インド中等教育における外国語教育と 日本語教育の位置づけ パンダ・ナビン デリー大学東アジア研究科 政策研究大学院大学(博士課程) On the Web 『日本語教育通信』 第63号 2009年1月発行 編集・発行 国際交流基金 日本語グループ 〒330-0074 埼玉県さいたま市浦和区 北浦和5-6-36 国際交流基金日本語国際センター制作事業課 TEL. 81-48-834-1184 Fax. 81-48-834-1187 E-Mail. [email protected] 編集協力 株式会社アーバン・コネクションズ 1 げん の機 どう りょく を支 えん する大 だい いん プログラム ―各 かっ こく の日 ほん きょう いく かい をリードする人 じん ざい の養 よう せい ほん こく さい センター 研 けん しゅう ぎょう いま ・専 せん にん こう やな しま ふみ こく さい こう りゅう きん ほん こく さい センター(以 「センター」)では、各 かっ こく や各 かく いき ほん きょう いく かい のリーダーとして活 かつ やく する人 じん ざい を養 よう せい するために、海 かい がい の非 しゃ の日 ほん きょう を対 たい しょう として、大 だい がく いん プログラムを開 かい せつ しています。センターと せい さく けん きゅう だい がく いん だい がく 、国 こく りつ こく けん きゅう しょ の3機 かん が連 れん けい して運 うん えい しているプログラム です。修 しゅう てい は2001年 ねん に始 はじ まり、2007年 ねん までに24カ国 こく 61名 めい の教 きょう がこの コースを修 しゅう りょう しました。博 はく てい は2004年 ねん に始 はじ まり、2008年 ねん 3月 がつ に博 はく だい 1号 ごう たん じょう しました。この大 だい がく いん は、国 こく さい こう りゅう きん が行 おこな っている海 かい がい の日 ほん きょう いく への支 えん の中 なか でも、特 とく にその中 ちゅう すう で機 どう りょく となって活 かつ やく できる教 きょう を育 そだ てるための とく しょく あるプログラムです。 《修 しゅう てい :日 ほん きょう いく どう しゃ よう せい プログラム》 1.概 がい よう このプログラムの目 もく ひょう は、日 ほん や日 ほん を教 おし えることに関 かん して高 たか い専 せん もん のう りょく を持 ち、 ほん ぶん についても幅 はば ひろ い知 しき や洞 どう さつ りょく つ人 じん ざい を育 そだ てることです。このプログラムは、 1年 ねん かん で、他 ほか の大 だい がく いん の2年 ねん かん の内 ない よう を修 しゅう りょう します。長 なが い間 あいだ 、現 げん を離 はな れることができない げん しょく の教 きょう が主 おも な対 たい しょう しゃ だからです。 そのため、この1年 ねん かん は学 がっ と学 がっ の間 あいだ に1週 しゅう かん てい の休 やす みがあるだけで、とても きび しいスケジュールで進 すす みます。 2.リーダー(指 どう しゃ )を養 よう せい するためのプログラム (1)カリキュラム ひょう 1のようなカリキュラムから33単 たん じょう の単 たん を取 ります。 このカリキュラムの中 なか で、特 とく にリーダー養 よう せい という点 てん から特 とく ちょう てき なのは、「教 きょう きょう いく ろん という通 つう ねん もく です。この科 もく では、まず「教 きょう の役 やく わり 」や「教 きょう の資 しつ 」について がく せい と教 きょう いん が一 いっ しょ に考 かんが えたり、自 こく や地 いき の「学 がく しゅう かん きょう マップ」を作 つく ったりします。 そして、それぞれの現 げん で、実 じっ さい に何 なに が「リーダー(指 どう しゃ )」に求 もと められるのか、 ということをふまえて、このプログラムに参 さん する姿 せい を考 かんが えます。また、1年 ねん かん ほか の授 じゅ ぎょう で学 まな んだことを、自 こく や自 ぶん の現 げん にどのように生 かせるか、を考 かんが えます。 さらに、「ダイアリー」を書 いて自 ぶん しん をふりかえること、それを「ジャーナル」 という形 かたち で、1年 ねん に5回 かい てい しゅつ することが義 づけられています。この継 けい ぞく てき な課 だい で、 がく せい しん が、自 ぶん の意 しき や考 かんが え方 かた が1年 ねん の間 あいだ にどう変 わっていくかを自 かく にん します。 しゅう プログラム第 だい 7期 しゅう りょう せい 今号をもって『日本語教育通信』を印刷物 として発行することを休止します。長い間 ご愛読頂き、ありがとうございました。 今後はウェブサイトでの情報提供をさらに 充実させていきます。引き続きウェブ版 『日本語教育通信』をご活用下さい。 http://www.jpf.go.jp/j/japanese/ survey/tsushin/ (次回更新予定 2009年5月)
3

第63号 - Japan Foundation · 10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月 言語 日本語表現法演習 日本語学 i 日本語学 ii *対照言語学 *社会言語学

Jul 15, 2020

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http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/index.html

編集・発行 国際交流基金 日本語グループ2009年1月発行 ISSN 1343-2524

第63号

CONTENTSNIHONGO-KY

-OIKU TS

-USHIN No. 63/JAN 2009

■表紙・特集1 ………………………………… 1現場の機動力を支援する大学院プログラム―各国の日本語教育界をリードする人材の養成―日本語国際センター 研修事業課 今井理恵・専任講師 簗島史恵

■表紙・特集2 ………………………………… 4「みんなの教材サイト」リニューアル!

■授業のヒント ………………………………… 6教室を楽しくする工夫-指名やグループ作り-

■新聞・雑誌から見る現代日本 第31回 …… 8ケータイ小説

■本ばこ(新刊教材・図書紹介) ……………11■文法を楽しく!! 第13回 ……………………14「取り立て助詞」

■KC(関西国際センター)研修生のNipponリポート 第13回……………………16服を無駄にしていませんか

※本誌で、ルビが文字の下に付いているのは、紙や物差しなどでルビを隠して、漢字の読みの練習ができるようにするためです。

http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/index.html

以下の記事はJFのウェブサイトのみにてご覧になれます。

■海外日本語教育レポート 第20回インド中等教育における外国語教育と日本語教育の位置づけパンダ・ナビンデリー大学東アジア研究科 政策研究大学院大学(博士課程)

On the Web

『日本語教育通信』 第63号2009年1月発行

編集・発行 国際交流基金 日本語グループ〒330-0074 埼玉県さいたま市浦和区

北浦和5-6-36国際交流基金日本語国際センター制作事業課TEL. 81-48-834-1184 Fax. 81-48-834-1187E-Mail. [email protected]編集協力株式会社アーバン・コネクションズ

1

現げん場

ばの機

き動どう力り ょ くを支

し援えんする大

だい学が く院いんプログラム

―各か っ国こ くの日

に本ほん語

ご教きょう育いく界か いをリードする人

じ ん材ざいの養

よう成せ い―

日に本ほん語

ご国こ く際さいセンター 研

けん修しゅう事

じ業ぎょう課

か今い ま井

い理

り恵

え・専

せん任にん講こう師

し簗やな島しま史ふ み恵

国こく際さい交こう流りゅう基き金きん日に本ほん語ご国こく際さいセンター(以

い下か「センター」)では、各

かっ国こくや各

かく地ち域いきの

日に本ほん語ご教きょう育いく界かいのリーダーとして活

かつ躍やくする人

じん材ざいを養

よう成せいするために、海

かい外がいの非

ひ母ぼ語ご話わ者しゃ

の日に本ほん語ご教きょう師しを対

たい象しょうとして、大

だい学がく院いんプログラムを開

かい設せつしています。センターと

政せい策さく研けん究きゅう大だい学がく院いん大だい学がく、国

こく立りつ国こく語ご研けん究きゅう所しょの3機

き関かんが連

れん携けいして運

うん営えいしているプログラム

です。修しゅう士し課か程ていは2001年

ねんに始

はじまり、2007年

ねん度どまでに24カ国

こく61名

めいの教

きょう師しがこの

コースを修しゅう了りょうしました。博

はく士し課か程ていは2004年

ねんに始

はじまり、2008年

ねん3月

がつに博

はく士し第だい1号

ごうが

誕たん生じょうしました。この大

だい学がく院いんは、国

こく際さい交こう流りゅう基き金きんが行

おこなっている海

かい外がいの日

に本ほん語ご教きょう育いく

への支し援えんの中

なかでも、特

とくにその中

ちゅう枢すうで機

き動どう力りょくとなって活

かつ躍やくできる教

きょう師しを育

そだてるための

特とく色しょくあるプログラムです。

《修しゅう士し課か程てい:日

に本ほん語ご教きょう育いく指し導どう者しゃ養よう成せいプログラム》

1.概がい要よう

このプログラムの目もく

標ひょう

は、日に本ほん

語ごや日

に本ほん

語ご

を教おし

えることに関かん

して高たか

い専せん

門もん

能のう

力りょく

を持もち、

日に本ほん

文ぶん

化かについても幅

はば広ひろ

い知ち識しき

や洞どう

察さつ

力りょく

を持もつ人

じん材ざい

を育そだ

てることです。このプログラムは、1年

ねん間かん

で、他ほか

の大だい

学がく

院いん

の2年ねん

間かん

の内ない

容よう

を修しゅう

了りょう

します。長なが

い間あいだ

、現げん

場ばを離

はなれることができない

現げん

職しょく

の教きょう

師し

が主おも

な対たい

象しょう

者しゃ

だからです。そのため、この1年

ねん間かん

は学がっ

期きと学

がっ期きの間

あいだに1週

しゅう間かん

程てい

度どの休

やすみがあるだけで、とても

厳きび

しいスケジュールで進すす

みます。2.リーダー(指

し導どう者しゃ)を養

よう成せいするためのプログラム

(1)カリキュラム表ひょう

1のようなカリキュラムから33単たん

位い以い上じょう

の単たん

位いを取

とります。

このカリキュラムの中なか

で、特とく

にリーダー養よう

成せい

という点てん

から特とく

徴ちょう

的てき

なのは、「教きょう

師し教きょう

育いく

論ろん

」という通

つう年ねん

科か目もく

です。この科か目もく

では、まず「教きょう

師しの役

やく割わり

」や「教きょう

師しの資

し質しつ

」について学がく

生せい

と教きょう

員いん

が一いっ

緒しょ

に考かんが

えたり、自じ国こく

や地ち域いき

の「学がく

習しゅう

環かん

境きょう

マップ」を作つく

ったりします。そして、それぞれの現

げん場ばで、実

じっ際さい

に何なに

が「リーダー(指し導どう

者しゃ

)」に求もと

められるのか、ということをふまえて、このプログラムに参

さん加かする姿

し勢せい

を考かんが

えます。また、1年ねん

間かん

、他ほか

の授じゅ

業ぎょう

で学まな

んだことを、自じ国こく

や自じ分ぶん

の現げん

場ばにどのように生

いかせるか、を考

かんがえます。

さらに、「ダイアリー」を書かいて自

じ分ぶん

自じ身しん

をふりかえること、それを「ジャーナル」という形

かたちで、1年

ねんに5回

かい提てい

出しゅつ

することが義ぎ務むづけられています。この継

けい続ぞく

的てき

な課か題だい

で、学がく

生せい

自じ身しん

が、自じ分ぶん

の意い識しき

や考かんが

え方かた

が1年ねん

の間あいだ

にどう変かわっていくかを自

じ己こ確かく

認にん

します。

修しゅう

士しプログラム第

だい7期

き修しゅう

了りょう

生せい

今号をもって『日本語教育通信』を印刷物として発行することを休止します。長い間ご愛読頂き、ありがとうございました。今後はウェブサイトでの情報提供をさらに充実させていきます。引き続きウェブ版『日本語教育通信』をご活用下さい。http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/(次回更新予定 2009年5月)

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2

今いま

まで提てい

出しゅつ

されたジャーナルを見みると、①理

り論ろん

と現げん

場ばの実

じっ践せん

の関かん

連れん

性せい

、②自じ分ぶん

や自じ国こく

の人ひと

たちの教きょう

授じゅ

観かん

や学がく

習しゅう

観かん

、③他

た者しゃ

との共きょう

同どう

活かつ

動どう

の意い義ぎなどについて、次

し第だい

に深ふか

く考かんが

えるようになることがわかります。

(2)特とく

定てい

課か題だい

研けん

究きゅう

このプログラムで各かく

自じが行

おこなう研

けん究きゅう

も、自じ分ぶん

の教きょう

授じゅ

技ぎ術じゅつ

を向こう

上じょうさせるだけでなく、まわりの教

きょう師し達たち

に成せい

果かを還

かん元げん

できるものでなければなりません。そのため、来

らい日にち

前まえ

に、自じ国こく

領域

秋学期(16週間) 冬学期(8週間) 春学期(16週間) 夏学期(8週間)

10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9月

言語日本語表現法演習

日本語学 I

日本語学 II

*対照言語学

*社会言語学 *認知言語学

*言語学概論

言語教育

日本語教育概論   第二言語習得研究

日本語教授法Ⅰ(4単位)

*日本語教授法Ⅱ

言語教育研究法

教師教育論

社会・文化・地域

現代日本の教育と文化 現代日本の社会システム

*異文化コミュニケーション

*言語教育政策研究

*日本事情教育研究

特定課題研究 演習Ⅰ(3単位) 演習Ⅱ 演習Ⅲ/論文

*は選択科目。特定課題研究の夏学期は、演習Ⅲ(レポート)か論文のどちらかを選択。

表ひょう1:日

に本ほん語ご教きょう育いく指し導どう者しゃ養よう成せいプログラムのカリキュラム(2008年

ねん度ど)

(単たん

位い数すう

が書かいてある科

か目もく

以い外がい

は、すべて2単たん

位い。2単

たん位いのために、90分

ぷんの授

じゅ業ぎょう

が15回かい

あります。)

内容 研究テーマ 国

漢字指導フィリピン人日本語学習者と教師の漢字学習に対するビリーフとストラテジー使用 フィリピン

漢字の多面的な学習を目指した学習教材の作成に関する研究 ブラジル

語彙指導 ドイツの成人学習者向け初級日本語コースにおける語彙学習-復習練習を取り入れる試み- ドイツ

文法指導キューバの日本語教育の現状を考慮した受身文の指導の考察 キューバ

ミャンマー人日本語学習者の「は」「が」の学習上の問題点と指導上の留意点について ミャンマー

教室活動マレーシアの中等学校におけるノン・ネイティブ日本語教師のための「場面のある練習」 マレーシア

コミュニケーション重視の教室活動の展開-「総合日本語」の授業の改善を目指して- 中国

会話指導

ドラマを用いた日本語会話授業-コミュニケーション能力の養成を目指して- インドネシア

初級から中級への橋渡しとなる会話授業に関する一考察

-アラバエフ名称キルギス国立大学付属社会科学東洋学大学での試み-

キルギス

読解指導

読解ストラテジーの使用から見た物語文の読解過程

-キエフ国立言語大学における読解指導の改善に向けて-

ウクライナ

要約力養成に向けた内容理解のタスクの導入-中級レベルのベトナム人学習者を対象に-  ベトナム

聴解指導「モニター」ストラテジー指導を初級聴解授業に取り入れる試み-「質問」の活動を通して- 中国

ピア学習による仮説検証型聴解授業の試み-カザフ民族大学を例に- カザフスタン

作文指導 韓国の高校における作文授業の現状と改善案-済州外国語高等学校でのピア推敲活動を通して- 韓国

シラバス開発

ビジネス・コミュニケーションを中心とした中級向けのシラバス開発

-日印ビジネスの現場における日本語使用実態調査をもとに-

インド

マダガスカル人日本語ガイドのための「観光日本語」シラバス作成 マダガスカル

教材・テスト開発

ハンガリーの中等教育用の日本語教科書作成にむけて ハンガリー

ジャカルタとその周辺の日系企業のニーズを踏まえた大学生用日本語会話教材の作成 インドネシア

口頭表現力を測定するテストの開発 ブラジル

その他ケニアにおける日本語教育学習環境の研究 ケニア

コミュニカティブ・アプローチに基づく授業における視聴覚教授メディアが学習者の学習意欲に与える影響 マレーシア

表ひょう2:修

しゅう了りょう生せいの研

けん究きゅうテーマ例

れい

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自じ分ぶん

の現げん

場ばの問

もん題だい

点てん

や課か題だい

をよく調しら

べて研けん

究きゅう

テーマを設せっ

定てい

します。また、春はる

学がっ

期きには、原

げん則そく

として、1カ月げつ自じ国こく

に帰かえ

って実じっ

習しゅう

します。研けん

究きゅう

を頭あたま

の中なか

ではなく、実じっ

際さい

の現げん

場ばの中

なかで

考かんが

えるためです。(表ひょう

2)3.修

しゅう了りょう生せいの活

かつ躍やく

修しゅう

了りょう

生せい

は自じ国こく

に戻もど

って、それぞれ活かつ

躍やく

しています。多おお

くの修しゅう

了りょう

生せい

が、所しょ

属ぞく

機き関かん

でミドルリーダー(現げん

場ばの

リーダー)としてまわりの教きょう

師し達たち

の指し導どう

的てき

役やく

割わり

を担にな

っています。学

がっ科か長ちょう

や教きょう

師し会かい

の役やく

員いん

になった人ひと

達たち

、勉べん

強きょう

会かい

やセミナーを積

せっ極きょく

的てき

に開ひら

いている人ひと

達たち

もいます。また、研

けん究きゅう

を続つづ

けている人ひと

も多おお

く、発はっ

表ぴょう

もしています。そのため、この修

しゅう士し課か程てい

では、修しゅう

了りょう

生せい

のフォローアップの一いっ

環かん

として、日に本ほん

で行おこな

った研けん

究きゅう

を継けい

続ぞく

して、再ふたた

び日に本ほん

国こく

内ない

で開かい

催さい

される学がっ

会かい

で発はっ

表ぴょう

したい人ひと

のために、支し援えん

プログラムを用

よう意いしました。さらに、国

こく内ない

外がい

の博はく

士し課か程てい

に進すす

んで、研けん

究きゅう

を続つづ

けている人ひと

もいます。一いっ

方ぽう

、プログラムの同どう

級きゅう

生せい

同どう

士しでの連

れん絡らく

も続つづ

いていて、世せ界かい

規き模ぼのネットワークができています。修

しゅう了りょう

年ねん

度どを越

こえた

連れん

携けい

も始はじ

まっています。

《博はく士し課か程てい:日

に本ほん言げん語ご文ぶん化かプログラム》

1.概がい要よう

このプログラムの目もく

標ひょう

は、修しゅう

士し課か程てい

と同おな

じように、日に本ほん

語ご教きょう

育いく

、日に本ほん

文ぶん

化かに関

かんして幅

はば広ひろ

い知ち識しき

とそれを生いかす力

ちからを持

もって、自

じ国こく

や地ち域いき

で日に本ほん

語ご教きょう

育いく

の企き画かく

・推すい

進しん

の中ちゅう

心しん

的てき

な役やく

割わり

を果はたす教

きょう師しや日

に本ほん

語ご教きょう

育いく

行ぎょう

政せい

官かん

などを育

そだてることです。さらに、研

けん究きゅう

者しゃ

としても、国こく

際さい

的てき

な場ばで活

かつ躍やく

し、情じょう

報ほう

を受じゅ

発はっ

信しん

できる人じん

材ざい

を養よう

成せい

しています。修しゅう

業ぎょう

年ねん

限げん

は3年ねん

が標ひょう

準じゅん

です。学がく

生せい

の研けん

究きゅう

計けい

画かく

やそれまで大だい

学がく

や修しゅう

士し課か程てい

で履り修しゅう

してきたことにあわせて、1人りずつ、

個こ別べつ

のカリキュラムを編へん

成せい

して指し導どう

を行おこな

っています。2.高

たかい水

すい準じゅんの教

きょう育いく研けん究きゅうを推

すい進しんするプログラム

博はく

士し課か程てい

では、論ろん

文ぶん

提てい

出しゅつ

までに、次つぎ

のような手て順じゅん

があります。在

ざい籍せき

者しゃ

は、自じ分ぶん

の研けん

究きゅう

だけでなく、日に本ほん

語ご教きょう

育いく

や関かん

連れん

分ぶん

野やについて幅

はば広ひろ

い知ち識しき

を持もつことが望

のぞまれます。また、

自じ分ぶん

の研けん

究きゅう

については、様さまざ々ま

な場ばで研

けん究きゅう

発はっ

表ぴょう

を積つみ重

かさね、

その研けん

究きゅう

の正せい

当とう

性せい

や妥だ当とう

性せい

、成せい

果かの学

がく術じゅつ

的てき

貢こう

献けん

度どを立

りっ証しょう

していかなければなりません。(1)入

にゅう学がく

1年ねん

目め:演

えん習しゅう

科か目もく

を8単たん

位い以い上じょう

履り修しゅう

。(2)入

にゅう学がく

2年ねん

目め以い降こう

:①博

はく士し論ろん

文ぶん

提てい

出しゅつ

資し格かく

試し験けん

(QE)。(不ふ合ごう

格かく

の場ば合あい

、1度

どだけ再

さい受じゅ

験けん

できる。)②演

えん習しゅう

科か目もく

2単たん

位い以い上じょう

、特とく

別べつ

研けん

究きゅう

科か目もく

(博はく

士し論ろん

文ぶん

を進すす

めるための科か目もく

)を履り修しゅう

。③Ph.D. Candidate Seminarなどで研

けん究きゅう

成せい

果かを発

はっ表ぴょう

。(3)入

にゅう学がく

3年ねん

目め以い降こう:論

ろん文ぶん

発はっ

表ぴょう

会かい

で審しん

査さを受

うける。(不

ふ合ごう

格かく

の場ば合あい

、1度どだけ再

さい審しん

査さを受

うけることができる。)

現げん

在ざい

、博はく

士し課か程てい

に在ざい

籍せき

している学がく

生せい

は6名めい

で研けん

究きゅう

テーマは、漢

かん字じ学がく

習しゅう

に関かん

する研けん

究きゅう

、日に本ほん

語ごのアクセント指

し導どう

の研けん

究きゅう

、動どう

画がを利

り用よう

した学がく

習しゅう

に関かん

する研けん

究きゅう

、第だい

二に言げん

語ご習しゅう

得とく

におけるリキャストの研けん

究きゅう

、中ちゅう

等とう

教きょう

育いく

における外がい

国こく

語ご

教きょう

育いく

政せい

策さく

の研けん

究きゅう

等など

です。3.修

しゅう了りょう生せい

2008年ねん

、1期き生せい

の冷れい

麗れい

敏びん

さん(中ちゅう

国ごく

)が、「学

がく習しゅう

者しゃ

の主しゅ

体たい

的てき

な授じゅ

業ぎょう

参さん

加かを導

みちびく教

きょう師し

の行こう

動どう

―中ちゅう

国ごく

の高こう

等とう

教きょう

育いく

における日に本ほん

語ご

教きょう

育いく

の現げん

状じょう

と課か題だい

を踏ふまえて―」という研

けん究きゅう

を行おこな

い、博はく

士し第だい

1号ごう

となりました。2009年ねん

には、2人り目めの博

はく士しが

出でる予

よ定てい

です。

《日に本ほん言げん語ご文ぶん化か研けん究きゅう会かい》

2004年ねん

、この2つの大だい

学がく

院いん

プログラムの教きょう

育いく

と研けん

究きゅう

成せい

果か

を発はっ

信しん

し、また、世せ界かい

中じゅう

に広ひろ

がっている関かん

係けい

者しゃ

の方かたが々た

と意い見けん

や情じょう

報ほう

を交こう

換かん

するために、「日に本ほん

言げん

語ご文ぶん

化か研けん

究きゅう

会かい

」を設せつ

立りつしました。この研

けん究きゅう

会かい

は、両りょう

プログラムの学がく

生せい

と修しゅう

了りょう

生せい

、そして教

きょう員いん

を中ちゅう

心しん

としたメンバーで構こう

成せい

されています。この研

けん究きゅう

会かい

の活かつ

動どう

内ない

容よう

は、以い下かの4つです。

①『日に本ほん

言げん

語ご文ぶん

化か研けん

究きゅう

会かい

論ろん

集しゅう

』の発はっ

行こう

年ねん

1回かい

。修しゅう

士し課か程てい

の特とく

定てい

課か題だい

研けん

究きゅう

と一いっ

般ぱん

に公こう

募ぼした

投とう

稿こう

論ろん

文ぶん

の2部ぶ構こう

成せい

になっている。②「日

に本ほん

言げん

語ご文ぶん

化か研けん

究きゅう

会かい

」の開かい

催さい

年ねん

2回かい

。12月がつ

の研けん

究きゅう

会かい

では、学がく

生せい

が自じ国こく

の日に本ほん

語ご教きょう

育いく

について紹しょう

介かい

する。9月

がつの研

けん究きゅう

会かい

では、研けん

究きゅう

成せい

果かの発

はっ表ぴょう

を行おこな

っている。③コロキアムの開

かい催さい

④日に

本ほん

語ご

教きょう

育いく

に関かん

する情じょう

報ほう

の提てい

供きょう

このように、日に本ほん

語ご国こく

際さい

センターで行おこな

われている大だい

学がく

院いん

プログラムは、「各かっ

国こく

、各かく

地ち域いき

の日に本ほん

語ご教きょう

育いく

界かい

を実じっ

際さい

にリードする」力

ちからを持

もった人

じん材ざい

を毎まい

年とし

輩はい

出しゅつ

しています。私わたし

たちは、彼かれ

らの活かつ

躍やく

を心こころ

から願ねが

っています。

大だい

学がく

院いん

プログラムの詳しょう

細さい

については、以い下かのHPを見

みてください。

日に本ほん

語ご国こく

際さい

センターのHP:http://www.jpf.go.jp/j/urawa/trnng_t/trnng_t.html

政せい

策さく

研けん

究きゅう

大だい

学がく

院いん

大だい

学がく

のHP:http://www.grips.ac.jp/jp/pstudents/inter_programs/graduate.htmlhttp://www.grips.ac.jp/jp/pstudents/phd_programs/graduate.html

3

(中ちゅう

央おう

)博はく

士し号ごう

取しゅ

得とく

第だい

1号ごう

冷れい

麗れい

敏びん

氏し

第だい

14回かい

日に本ほん

言げん

語ご文ぶん

化か研けん

究きゅう

会かい

ふた

ひと