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acueducto La revista española en Japón acueducto 日本とスペインをつなぐ無料スペイン情報誌 [アクエドゥクト] 第14号 31-agosto-2013 www.acueducto.jp 特集 日本スペイン交流400周年 AÑO DUAL ESPAÑA-JAPÓN 400 AÑOS DE RELACIONES Asociación Cultural Española スペイン文化協会 特集 日本スペイン交流400周年 AÑO DUAL ESPAÑA-JAPÓN 400 AÑOS DE RELACIONES 特集 日本スペイン交流400周年 AÑO DUAL ESPAÑA-JAPÓN 400 AÑOS DE RELACIONES
48

Acueducto nº14

Apr 08, 2016

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Acueducto, la revista española en Japón.
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Page 1: Acueducto nº14

acueductoLa revista espantildeola en Japoacutenacueducto日本とスペインをつなぐ無料スペイン情報誌 [アクエドゥクト]

第14号31-agosto-2013wwwacueductojp

特集日本スペイン交流400周年ANtildeO DUAL ESPANtildeA-JAPOacuteN400 ANtildeOS DE RELACIONES

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

特集日本スペイン交流400周年ANtildeO DUAL ESPANtildeA-JAPOacuteN400 ANtildeOS DE RELACIONES

特集日本スペイン交流400周年ANtildeO DUAL ESPANtildeA-JAPOacuteN400 ANtildeOS DE RELACIONES

「見て」「聴いて」「食べて」スペインを知る大阪にいながらまるごとスペインを味わえるイベント

11月 3日(日)はスペインフェアへ

スペインフェア2013

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

1030 - 1145 - 1200 スペインフェア2013の紹介

聞くスペイン語1200 - 1250 フラメンコショー

(石川敬子フラメンコ教室スタジオペパ)1250 - 1300 聞くスペイン語1300 - 1350 ピアノコンサート (下山静香)1350 - 1400 聞くスペイン語1400 - 1450 休憩1450 - 1500 聞くスペイン語1500 - 1550 ピアノコンサート (下山静香)1550 - 1600 聞くスペイン語1600 - 1650 フラメンコショー

(フラメンコスタジオルイサ)1650 - 1700 聞くスペイン語1700 - 1730 休憩1730 - 1740 聞くスペイン語1740 - 1830 フラメンコショー

(フラメンコスタジオミゲロン)1830 - 1850 みんなで踊りましょう1850 - 聞くスペイン語 - 2000 終了

wwwspainfairjp開催日時2013年11月3日(日)

10時30分OPEN  11時45分プログラム開始~20時会場ドーンセンター(大阪府立男女共同参画青少年センター)7階ホールアクセス京阪地下鉄谷町線「天満橋」JR東西線「大阪城北詰」駅下車徒歩5分

大阪市中央区大手前1-3-49 有料駐車場あり入場料ショーチャージ(1タパス付) 2000円(全500席自由)ホール前の飲食エリアは入場無料 

チケットの購入方法はホームページにてご確認ください主催スペイン文化協会有限会社ADELANTE後援在日スペイン大使館第3回目となる今回は『日本スペイン交流400周年事業プロジェクト』のひとつとして開催スペイン往復航空券(トルコ航空)が当たる抽選もあります【お問い合わせ】TEL 06-6346-5554E-MAIL infoadelantejp

wwwfacebookcomspainfair

NHK『テレビでスペイン語』でおなじみマジとアレもやってきます

出演者やプログラム内容は当日予告なく変更になる場合がございます予めご了承ください

「見て」「聴いて」「食べて」スペインを知る大阪にいながらまるごとスペインを味わえるイベント

11月 3日(日)はスペインフェアへ

スペインフェア2013

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

1030 - 1145 - 1200 スペインフェア2013の紹介

聞くスペイン語1200 - 1250 フラメンコショー

(石川敬子フラメンコ教室スタジオペパ)1250 - 1300 聞くスペイン語1300 - 1350 ピアノコンサート (下山静香)1350 - 1400 聞くスペイン語1400 - 1450 休憩1450 - 1500 聞くスペイン語1500 - 1550 ピアノコンサート (下山静香)1550 - 1600 聞くスペイン語1600 - 1650 フラメンコショー

(フラメンコスタジオルイサ)1650 - 1700 聞くスペイン語1700 - 1730 休憩1730 - 1740 聞くスペイン語1740 - 1830 フラメンコショー

(フラメンコスタジオミゲロン)1830 - 1850 みんなで踊りましょう1850 - 聞くスペイン語 - 2000 終了

wwwspainfairjp開催日時2013年11月3日(日)

10時30分OPEN  11時45分プログラム開始~20時会場ドーンセンター(大阪府立男女共同参画青少年センター)7階ホールアクセス京阪地下鉄谷町線「天満橋」JR東西線「大阪城北詰」駅下車徒歩5分

大阪市中央区大手前1-3-49 有料駐車場あり入場料ショーチャージ(1タパス付) 2000円(全500席自由)ホール前の飲食エリアは入場無料 

チケットの購入方法はホームページにてご確認ください主催スペイン文化協会有限会社ADELANTE後援在日スペイン大使館第3回目となる今回は『日本スペイン交流400周年事業プロジェクト』のひとつとして開催スペイン往復航空券(トルコ航空)が当たる抽選もあります【お問い合わせ】TEL 06-6346-5554E-MAIL infoadelantejp

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スペイン情報誌acueductoでは定期購読をご希望の方に送料をご負担頂きご自宅までお届けしておりますご希望の方は右の4項目を明記しファックス郵送E-mailのいずれかでお申込みください(お届けはお申込書提出ご入金後となります)

① 氏名 ② 電話番号③ ご住所 ④ 必要部数

【お申込先 】1 郵送の場合 大阪市北区梅田2-5-8

千代田ビル西別館2F 有)ADELANTE 宛

2 ファックスの場合 06-6110-51223 E-mailの場合 infoacueductojp

【送料】 1200円(1年間4号分)

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絶賛好評発売中お問合せお求めはADELANTESHOPへADELANTESHOP(アデランテショップ)URL wwwadelanteshopjpTEL06-6346-5554 FAX 06-6110-5122

難破船の残した友情

DEL NAUFRAGIO A LA AMISTAD 監督脚本 ゴンサロロブレド音楽 エルンストレイスグル 制作 2009年パチェ株式会社ドキュメンタリー 60分 スペイン語(日本語字幕) NTSC税込価格 3990円

スペイン語作文の方法(表現編)小池和良 著 四六変形判 290頁 CD付 定価2730円

162-0805 東京都新宿区矢来町106Tel (03)3267-8531  httpwwwdaisan-shobocojp 第三書房

課題文139練習417題を訳しながら文脈に応じた適切な語彙や表現を選択した上でスペイン語を書く力を養成実践的な解説と豊富な例文によって語彙の選択のミスを避ける語感を習得課題文139の日本文スペイン語解答例を対訳形式でCDに収録本書にでている語彙や表現を網羅した詳しいスペイン語日本語索引付

ESPECIAL 特集 7日本スペイン交流400周年

MENSAJE DEL EMBAJADOR DE ESPANtildeA 皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~ EL ANtildeO 401 支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所 ハポンさん 望郷の想い 支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って ―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う― 日本スペイン音楽面の交流

PELIacuteCULA 映画 22 映画 『メキシカンスーツケース    <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

SPAINRYUGAKUJP スペイン留学jp 26 スペイン留学体験レポート ~スペイン留学の魅力をお伝えします~

ESPANtildeOL スペイン語 28 はじめてのスペイン語講座 第14回 比較の表現について② スペイン語講座(XIV)  不定詞について

GASTRONOMIacuteA グルメ 32 ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話その1 カディスの山あいで

VARIOS その他 37 スペインのお勧めバールレストラン 第6回 REFECTORIO(レフェクトリオ) 西宮市国際交流協会 スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介 RUMBO AL SOL VOL5  カタルーニャの夏はFiestaがいっぱい CIUDADES CANDIDATAS A LOS JUEGOS OLIacuteMPICOS DE 2020 FUacuteTBOL サッカー 40 レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリード ファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

acueducto nordm14

Colaboradores

adelanteshop

スペイン 語 の 本 雑 貨

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

スペイン政府観光局wwwspaininfo

本誌の無断複写(コピー)は著作権法上での例外を除き禁じられています本誌の内容および広告に関しては発行元の責任の限りではありません

スペイン情報誌 acueductoDirector

Shoji Bando 坂東省次

EditorAlejandro Contreras   アレハンドロコントレラス

Maquetacioacuten y disentildeo Ayako Wakita 脇田絢子

Colaboradores Yo Kawanari 川成洋Kuniyoshi Nakai 仲井邦佳Kaname Ikemoto 池本かなめElena Contreras エレナコントレラスMikel Berradre ミケルベラデレ Jesuacutes Martiacuten ヘスースマルティンAacutengel Montilla アンヘルモンティージャMisaki Ueno 上野美咲

ADELANTE Co Ltd2FL Chiyoda Bldg West Annex2-5-8 Umeda Kita-ku Osaka 530-0001 Japoacuten

有限会社アデランテ530-0011大阪市北区梅田2-5-8千代田ビル西別館2FTel 06-6346-5554Fax 06-6110-5122email infoacueductojpwwwacueductojp

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

Con motivo del cuarto centenario del inicio de las relaciones entre Espantildea y Japoacuten estaacuten teniendo lugar numerosos eventos en ambos paiacuteses para su celebracioacuten A traveacutes de de la Embajada de Japoacuten en Espantildea podemos conocer la profusioacuten

de actividades que en este paiacutes se desarrollan Cabe destacar el viaje a Espantildea que hizo el priacutencipe de Japoacuten y que fue ampliamente difundido por los medios de comunicacioacuten El antildeo que viene el priacutencipe de Espantildea devolveraacute la visita y tras ella comenzaraacuten los actos conmemorativos en Tokio Kioto y Sendai

Meses antes se haraacute puacuteblico el anuncio de la ciudad elegida como sede de los Juegos Oliacutempicos 2020 Hace unos diacuteas recibiacute una postal de un amigo japoneacutes que visitaba Espantildea deciacutea Madrid gana Nos preguntamos queacute ciudad Tokio Madrid o Estambul seraacute la afortunada Pero esperamos de corazoacuten que el priacutencipe de Espantildea venga a Japoacuten el proacuteximo antildeo con la noticia de que Madrid sea la sede oliacutempica dentro de siete antildeos

Shoji BandoDirector

 「日本スペイン交流400周年」が開幕しました駐スペイン日本大使館のHPによればじつに多彩な記念イベントがスペイン全土で開催されていますそんな中皇太子殿下がスペインを訪問され各地で大歓迎を受けられている様子が新聞紙上で紹介されました来年はスペインからフェリペ皇太子殿下ご夫妻が来日され東京京都仙台などで歓迎行事が開催されることでしょう 2020年のオリンピック開催地決定の日が近付いています東京マドリードそしてイスタンブールの中でどの都市が勝利の雄たけびを上げるのでしょうか最近スペインを訪れたある日本人から絵葉書が届きましたそこにはマドリードに決まりですと書かれていますフェリペ皇太子殿下が来年マドリード開催地決定のビッグニュースを手に来日されることを心の奥底から祈りたいと思います

坂東 省次

ご挨拶 スペイン情報誌「acueducto」第14号をお届け致します

坂東省次  ばんどうしょうじ Shoji Bando

京都外国語大学スペイン語学科長教授京都セルバンテス懇話会代表専攻はスペイン語学日西交流史近著に『スペイン王権史』(共著中央公論新社)がある

wwwfacebookcomacueductojapon

acueducto_japon

スペイン雑貨通信販売

お問合せご注文は以下までお願いいたします

有限会社ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館 2FTEL06-6346-5554 FAX 06-6110-5122Email infoadelanteshopjp

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ご注文はE-mailFaxお電話にて承っておりますその際決済方法は代金引換か銀行振込をご指定ください送料は全国一律280円かかりますなお1度のご注文で税込み8000円以上ご注文いただいた場合配送先1箇所につき送料を無料とさせていただきますウェブサイトでは更に多くの商品をご用意しております是非一度ご覧くださいアデランテショップホームページwwwadelanteshopjp

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

8

Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

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篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

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 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

共同アパート(個人部屋食事なし) 210euro 27720円 1860euro 245520円

セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

ホームステイ (個人部屋2食付) 160euro 21120円 3840euro 506880円

共同アパート(個人部屋食事なし) 100euro 13200円 2400euro 316800円

よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

31

仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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安心して出発できるよう全力でサポートいたします1週間のプチ留学から長期プログラムまで色々な目的に合わせて豊富なラインアップあなたにぴったりの留学スタイル選び入学手続きまで無料でお手伝いいたします語学留学シニア向けのロングステイプログラムスペイン語+フラメンコスペイン料理スペインワイン講座など楽しいプログラムもあります

スペイン全土メキシコチリペルーなど数多くの語学学校と提携言葉に自信がなく学校とのやり取りが不安な方も大丈夫入学申請書類の作成や必要な書類の送付留学費用の海外送金などは全て代行いたします

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

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Fax 06-6110-5122

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 2: Acueducto nº14

「見て」「聴いて」「食べて」スペインを知る大阪にいながらまるごとスペインを味わえるイベント

11月 3日(日)はスペインフェアへ

スペインフェア2013

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

1030 - 1145 - 1200 スペインフェア2013の紹介

聞くスペイン語1200 - 1250 フラメンコショー

(石川敬子フラメンコ教室スタジオペパ)1250 - 1300 聞くスペイン語1300 - 1350 ピアノコンサート (下山静香)1350 - 1400 聞くスペイン語1400 - 1450 休憩1450 - 1500 聞くスペイン語1500 - 1550 ピアノコンサート (下山静香)1550 - 1600 聞くスペイン語1600 - 1650 フラメンコショー

(フラメンコスタジオルイサ)1650 - 1700 聞くスペイン語1700 - 1730 休憩1730 - 1740 聞くスペイン語1740 - 1830 フラメンコショー

(フラメンコスタジオミゲロン)1830 - 1850 みんなで踊りましょう1850 - 聞くスペイン語 - 2000 終了

wwwspainfairjp開催日時2013年11月3日(日)

10時30分OPEN  11時45分プログラム開始~20時会場ドーンセンター(大阪府立男女共同参画青少年センター)7階ホールアクセス京阪地下鉄谷町線「天満橋」JR東西線「大阪城北詰」駅下車徒歩5分

大阪市中央区大手前1-3-49 有料駐車場あり入場料ショーチャージ(1タパス付) 2000円(全500席自由)ホール前の飲食エリアは入場無料 

チケットの購入方法はホームページにてご確認ください主催スペイン文化協会有限会社ADELANTE後援在日スペイン大使館第3回目となる今回は『日本スペイン交流400周年事業プロジェクト』のひとつとして開催スペイン往復航空券(トルコ航空)が当たる抽選もあります【お問い合わせ】TEL 06-6346-5554E-MAIL infoadelantejp

wwwfacebookcomspainfair

NHK『テレビでスペイン語』でおなじみマジとアレもやってきます

出演者やプログラム内容は当日予告なく変更になる場合がございます予めご了承ください

「見て」「聴いて」「食べて」スペインを知る大阪にいながらまるごとスペインを味わえるイベント

11月 3日(日)はスペインフェアへ

スペインフェア2013

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聞くスペイン語1200 - 1250 フラメンコショー

(石川敬子フラメンコ教室スタジオペパ)1250 - 1300 聞くスペイン語1300 - 1350 ピアノコンサート (下山静香)1350 - 1400 聞くスペイン語1400 - 1450 休憩1450 - 1500 聞くスペイン語1500 - 1550 ピアノコンサート (下山静香)1550 - 1600 聞くスペイン語1600 - 1650 フラメンコショー

(フラメンコスタジオルイサ)1650 - 1700 聞くスペイン語1700 - 1730 休憩1730 - 1740 聞くスペイン語1740 - 1830 フラメンコショー

(フラメンコスタジオミゲロン)1830 - 1850 みんなで踊りましょう1850 - 聞くスペイン語 - 2000 終了

wwwspainfairjp開催日時2013年11月3日(日)

10時30分OPEN  11時45分プログラム開始~20時会場ドーンセンター(大阪府立男女共同参画青少年センター)7階ホールアクセス京阪地下鉄谷町線「天満橋」JR東西線「大阪城北詰」駅下車徒歩5分

大阪市中央区大手前1-3-49 有料駐車場あり入場料ショーチャージ(1タパス付) 2000円(全500席自由)ホール前の飲食エリアは入場無料 

チケットの購入方法はホームページにてご確認ください主催スペイン文化協会有限会社ADELANTE後援在日スペイン大使館第3回目となる今回は『日本スペイン交流400周年事業プロジェクト』のひとつとして開催スペイン往復航空券(トルコ航空)が当たる抽選もあります【お問い合わせ】TEL 06-6346-5554E-MAIL infoadelantejp

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スペイン情報誌acueductoでは定期購読をご希望の方に送料をご負担頂きご自宅までお届けしておりますご希望の方は右の4項目を明記しファックス郵送E-mailのいずれかでお申込みください(お届けはお申込書提出ご入金後となります)

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【お申込先 】1 郵送の場合 大阪市北区梅田2-5-8

千代田ビル西別館2F 有)ADELANTE 宛

2 ファックスの場合 06-6110-51223 E-mailの場合 infoacueductojp

【送料】 1200円(1年間4号分)

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難破船の残した友情

DEL NAUFRAGIO A LA AMISTAD 監督脚本 ゴンサロロブレド音楽 エルンストレイスグル 制作 2009年パチェ株式会社ドキュメンタリー 60分 スペイン語(日本語字幕) NTSC税込価格 3990円

スペイン語作文の方法(表現編)小池和良 著 四六変形判 290頁 CD付 定価2730円

162-0805 東京都新宿区矢来町106Tel (03)3267-8531  httpwwwdaisan-shobocojp 第三書房

課題文139練習417題を訳しながら文脈に応じた適切な語彙や表現を選択した上でスペイン語を書く力を養成実践的な解説と豊富な例文によって語彙の選択のミスを避ける語感を習得課題文139の日本文スペイン語解答例を対訳形式でCDに収録本書にでている語彙や表現を網羅した詳しいスペイン語日本語索引付

ESPECIAL 特集 7日本スペイン交流400周年

MENSAJE DEL EMBAJADOR DE ESPANtildeA 皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~ EL ANtildeO 401 支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所 ハポンさん 望郷の想い 支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って ―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う― 日本スペイン音楽面の交流

PELIacuteCULA 映画 22 映画 『メキシカンスーツケース    <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

SPAINRYUGAKUJP スペイン留学jp 26 スペイン留学体験レポート ~スペイン留学の魅力をお伝えします~

ESPANtildeOL スペイン語 28 はじめてのスペイン語講座 第14回 比較の表現について② スペイン語講座(XIV)  不定詞について

GASTRONOMIacuteA グルメ 32 ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話その1 カディスの山あいで

VARIOS その他 37 スペインのお勧めバールレストラン 第6回 REFECTORIO(レフェクトリオ) 西宮市国際交流協会 スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介 RUMBO AL SOL VOL5  カタルーニャの夏はFiestaがいっぱい CIUDADES CANDIDATAS A LOS JUEGOS OLIacuteMPICOS DE 2020 FUacuteTBOL サッカー 40 レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリード ファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

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スペイン情報誌 acueductoDirector

Shoji Bando 坂東省次

EditorAlejandro Contreras   アレハンドロコントレラス

Maquetacioacuten y disentildeo Ayako Wakita 脇田絢子

Colaboradores Yo Kawanari 川成洋Kuniyoshi Nakai 仲井邦佳Kaname Ikemoto 池本かなめElena Contreras エレナコントレラスMikel Berradre ミケルベラデレ Jesuacutes Martiacuten ヘスースマルティンAacutengel Montilla アンヘルモンティージャMisaki Ueno 上野美咲

ADELANTE Co Ltd2FL Chiyoda Bldg West Annex2-5-8 Umeda Kita-ku Osaka 530-0001 Japoacuten

有限会社アデランテ530-0011大阪市北区梅田2-5-8千代田ビル西別館2FTel 06-6346-5554Fax 06-6110-5122email infoacueductojpwwwacueductojp

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

Con motivo del cuarto centenario del inicio de las relaciones entre Espantildea y Japoacuten estaacuten teniendo lugar numerosos eventos en ambos paiacuteses para su celebracioacuten A traveacutes de de la Embajada de Japoacuten en Espantildea podemos conocer la profusioacuten

de actividades que en este paiacutes se desarrollan Cabe destacar el viaje a Espantildea que hizo el priacutencipe de Japoacuten y que fue ampliamente difundido por los medios de comunicacioacuten El antildeo que viene el priacutencipe de Espantildea devolveraacute la visita y tras ella comenzaraacuten los actos conmemorativos en Tokio Kioto y Sendai

Meses antes se haraacute puacuteblico el anuncio de la ciudad elegida como sede de los Juegos Oliacutempicos 2020 Hace unos diacuteas recibiacute una postal de un amigo japoneacutes que visitaba Espantildea deciacutea Madrid gana Nos preguntamos queacute ciudad Tokio Madrid o Estambul seraacute la afortunada Pero esperamos de corazoacuten que el priacutencipe de Espantildea venga a Japoacuten el proacuteximo antildeo con la noticia de que Madrid sea la sede oliacutempica dentro de siete antildeos

Shoji BandoDirector

 「日本スペイン交流400周年」が開幕しました駐スペイン日本大使館のHPによればじつに多彩な記念イベントがスペイン全土で開催されていますそんな中皇太子殿下がスペインを訪問され各地で大歓迎を受けられている様子が新聞紙上で紹介されました来年はスペインからフェリペ皇太子殿下ご夫妻が来日され東京京都仙台などで歓迎行事が開催されることでしょう 2020年のオリンピック開催地決定の日が近付いています東京マドリードそしてイスタンブールの中でどの都市が勝利の雄たけびを上げるのでしょうか最近スペインを訪れたある日本人から絵葉書が届きましたそこにはマドリードに決まりですと書かれていますフェリペ皇太子殿下が来年マドリード開催地決定のビッグニュースを手に来日されることを心の奥底から祈りたいと思います

坂東 省次

ご挨拶 スペイン情報誌「acueducto」第14号をお届け致します

坂東省次  ばんどうしょうじ Shoji Bando

京都外国語大学スペイン語学科長教授京都セルバンテス懇話会代表専攻はスペイン語学日西交流史近著に『スペイン王権史』(共著中央公論新社)がある

wwwfacebookcomacueductojapon

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スペイン雑貨通信販売

お問合せご注文は以下までお願いいたします

有限会社ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館 2FTEL06-6346-5554 FAX 06-6110-5122Email infoadelanteshopjp

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ご注文はE-mailFaxお電話にて承っておりますその際決済方法は代金引換か銀行振込をご指定ください送料は全国一律280円かかりますなお1度のご注文で税込み8000円以上ご注文いただいた場合配送先1箇所につき送料を無料とさせていただきますウェブサイトでは更に多くの商品をご用意しております是非一度ご覧くださいアデランテショップホームページwwwadelanteshopjp

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

8

Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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サンセバスティアンサンセバスティアン

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

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どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 3: Acueducto nº14

「見て」「聴いて」「食べて」スペインを知る大阪にいながらまるごとスペインを味わえるイベント

11月 3日(日)はスペインフェアへ

スペインフェア2013

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

1030 - 1145 - 1200 スペインフェア2013の紹介

聞くスペイン語1200 - 1250 フラメンコショー

(石川敬子フラメンコ教室スタジオペパ)1250 - 1300 聞くスペイン語1300 - 1350 ピアノコンサート (下山静香)1350 - 1400 聞くスペイン語1400 - 1450 休憩1450 - 1500 聞くスペイン語1500 - 1550 ピアノコンサート (下山静香)1550 - 1600 聞くスペイン語1600 - 1650 フラメンコショー

(フラメンコスタジオルイサ)1650 - 1700 聞くスペイン語1700 - 1730 休憩1730 - 1740 聞くスペイン語1740 - 1830 フラメンコショー

(フラメンコスタジオミゲロン)1830 - 1850 みんなで踊りましょう1850 - 聞くスペイン語 - 2000 終了

wwwspainfairjp開催日時2013年11月3日(日)

10時30分OPEN  11時45分プログラム開始~20時会場ドーンセンター(大阪府立男女共同参画青少年センター)7階ホールアクセス京阪地下鉄谷町線「天満橋」JR東西線「大阪城北詰」駅下車徒歩5分

大阪市中央区大手前1-3-49 有料駐車場あり入場料ショーチャージ(1タパス付) 2000円(全500席自由)ホール前の飲食エリアは入場無料 

チケットの購入方法はホームページにてご確認ください主催スペイン文化協会有限会社ADELANTE後援在日スペイン大使館第3回目となる今回は『日本スペイン交流400周年事業プロジェクト』のひとつとして開催スペイン往復航空券(トルコ航空)が当たる抽選もあります【お問い合わせ】TEL 06-6346-5554E-MAIL infoadelantejp

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NHK『テレビでスペイン語』でおなじみマジとアレもやってきます

出演者やプログラム内容は当日予告なく変更になる場合がございます予めご了承ください

スペイン情報誌acueducto定期購読のご案内

スペイン情報誌acueductoでは定期購読をご希望の方に送料をご負担頂きご自宅までお届けしておりますご希望の方は右の4項目を明記しファックス郵送E-mailのいずれかでお申込みください(お届けはお申込書提出ご入金後となります)

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難破船の残した友情

DEL NAUFRAGIO A LA AMISTAD 監督脚本 ゴンサロロブレド音楽 エルンストレイスグル 制作 2009年パチェ株式会社ドキュメンタリー 60分 スペイン語(日本語字幕) NTSC税込価格 3990円

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ESPECIAL 特集 7日本スペイン交流400周年

MENSAJE DEL EMBAJADOR DE ESPANtildeA 皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~ EL ANtildeO 401 支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所 ハポンさん 望郷の想い 支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って ―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う― 日本スペイン音楽面の交流

PELIacuteCULA 映画 22 映画 『メキシカンスーツケース    <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

SPAINRYUGAKUJP スペイン留学jp 26 スペイン留学体験レポート ~スペイン留学の魅力をお伝えします~

ESPANtildeOL スペイン語 28 はじめてのスペイン語講座 第14回 比較の表現について② スペイン語講座(XIV)  不定詞について

GASTRONOMIacuteA グルメ 32 ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話その1 カディスの山あいで

VARIOS その他 37 スペインのお勧めバールレストラン 第6回 REFECTORIO(レフェクトリオ) 西宮市国際交流協会 スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介 RUMBO AL SOL VOL5  カタルーニャの夏はFiestaがいっぱい CIUDADES CANDIDATAS A LOS JUEGOS OLIacuteMPICOS DE 2020 FUacuteTBOL サッカー 40 レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリード ファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

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スペイン情報誌 acueductoDirector

Shoji Bando 坂東省次

EditorAlejandro Contreras   アレハンドロコントレラス

Maquetacioacuten y disentildeo Ayako Wakita 脇田絢子

Colaboradores Yo Kawanari 川成洋Kuniyoshi Nakai 仲井邦佳Kaname Ikemoto 池本かなめElena Contreras エレナコントレラスMikel Berradre ミケルベラデレ Jesuacutes Martiacuten ヘスースマルティンAacutengel Montilla アンヘルモンティージャMisaki Ueno 上野美咲

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有限会社アデランテ530-0011大阪市北区梅田2-5-8千代田ビル西別館2FTel 06-6346-5554Fax 06-6110-5122email infoacueductojpwwwacueductojp

Asociacioacuten Cultural Espantildeola

スペイン文化協会

Con motivo del cuarto centenario del inicio de las relaciones entre Espantildea y Japoacuten estaacuten teniendo lugar numerosos eventos en ambos paiacuteses para su celebracioacuten A traveacutes de de la Embajada de Japoacuten en Espantildea podemos conocer la profusioacuten

de actividades que en este paiacutes se desarrollan Cabe destacar el viaje a Espantildea que hizo el priacutencipe de Japoacuten y que fue ampliamente difundido por los medios de comunicacioacuten El antildeo que viene el priacutencipe de Espantildea devolveraacute la visita y tras ella comenzaraacuten los actos conmemorativos en Tokio Kioto y Sendai

Meses antes se haraacute puacuteblico el anuncio de la ciudad elegida como sede de los Juegos Oliacutempicos 2020 Hace unos diacuteas recibiacute una postal de un amigo japoneacutes que visitaba Espantildea deciacutea Madrid gana Nos preguntamos queacute ciudad Tokio Madrid o Estambul seraacute la afortunada Pero esperamos de corazoacuten que el priacutencipe de Espantildea venga a Japoacuten el proacuteximo antildeo con la noticia de que Madrid sea la sede oliacutempica dentro de siete antildeos

Shoji BandoDirector

 「日本スペイン交流400周年」が開幕しました駐スペイン日本大使館のHPによればじつに多彩な記念イベントがスペイン全土で開催されていますそんな中皇太子殿下がスペインを訪問され各地で大歓迎を受けられている様子が新聞紙上で紹介されました来年はスペインからフェリペ皇太子殿下ご夫妻が来日され東京京都仙台などで歓迎行事が開催されることでしょう 2020年のオリンピック開催地決定の日が近付いています東京マドリードそしてイスタンブールの中でどの都市が勝利の雄たけびを上げるのでしょうか最近スペインを訪れたある日本人から絵葉書が届きましたそこにはマドリードに決まりですと書かれていますフェリペ皇太子殿下が来年マドリード開催地決定のビッグニュースを手に来日されることを心の奥底から祈りたいと思います

坂東 省次

ご挨拶 スペイン情報誌「acueducto」第14号をお届け致します

坂東省次  ばんどうしょうじ Shoji Bando

京都外国語大学スペイン語学科長教授京都セルバンテス懇話会代表専攻はスペイン語学日西交流史近著に『スペイン王権史』(共著中央公論新社)がある

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

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Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

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篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

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 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

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留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

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camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

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Este-Oeste 6 2

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(

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( ) Juliaacuten

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Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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Ra del Rey 2013 6 2 14

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Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

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Page 4: Acueducto nº14

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難破船の残した友情

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ESPECIAL 特集 7日本スペイン交流400周年

MENSAJE DEL EMBAJADOR DE ESPANtildeA 皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~ EL ANtildeO 401 支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所 ハポンさん 望郷の想い 支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って ―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う― 日本スペイン音楽面の交流

PELIacuteCULA 映画 22 映画 『メキシカンスーツケース    <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

SPAINRYUGAKUJP スペイン留学jp 26 スペイン留学体験レポート ~スペイン留学の魅力をお伝えします~

ESPANtildeOL スペイン語 28 はじめてのスペイン語講座 第14回 比較の表現について② スペイン語講座(XIV)  不定詞について

GASTRONOMIacuteA グルメ 32 ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話その1 カディスの山あいで

VARIOS その他 37 スペインのお勧めバールレストラン 第6回 REFECTORIO(レフェクトリオ) 西宮市国際交流協会 スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介 RUMBO AL SOL VOL5  カタルーニャの夏はFiestaがいっぱい CIUDADES CANDIDATAS A LOS JUEGOS OLIacuteMPICOS DE 2020 FUacuteTBOL サッカー 40 レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリード ファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

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スペイン情報誌 acueductoDirector

Shoji Bando 坂東省次

EditorAlejandro Contreras   アレハンドロコントレラス

Maquetacioacuten y disentildeo Ayako Wakita 脇田絢子

Colaboradores Yo Kawanari 川成洋Kuniyoshi Nakai 仲井邦佳Kaname Ikemoto 池本かなめElena Contreras エレナコントレラスMikel Berradre ミケルベラデレ Jesuacutes Martiacuten ヘスースマルティンAacutengel Montilla アンヘルモンティージャMisaki Ueno 上野美咲

ADELANTE Co Ltd2FL Chiyoda Bldg West Annex2-5-8 Umeda Kita-ku Osaka 530-0001 Japoacuten

有限会社アデランテ530-0011大阪市北区梅田2-5-8千代田ビル西別館2FTel 06-6346-5554Fax 06-6110-5122email infoacueductojpwwwacueductojp

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Con motivo del cuarto centenario del inicio de las relaciones entre Espantildea y Japoacuten estaacuten teniendo lugar numerosos eventos en ambos paiacuteses para su celebracioacuten A traveacutes de de la Embajada de Japoacuten en Espantildea podemos conocer la profusioacuten

de actividades que en este paiacutes se desarrollan Cabe destacar el viaje a Espantildea que hizo el priacutencipe de Japoacuten y que fue ampliamente difundido por los medios de comunicacioacuten El antildeo que viene el priacutencipe de Espantildea devolveraacute la visita y tras ella comenzaraacuten los actos conmemorativos en Tokio Kioto y Sendai

Meses antes se haraacute puacuteblico el anuncio de la ciudad elegida como sede de los Juegos Oliacutempicos 2020 Hace unos diacuteas recibiacute una postal de un amigo japoneacutes que visitaba Espantildea deciacutea Madrid gana Nos preguntamos queacute ciudad Tokio Madrid o Estambul seraacute la afortunada Pero esperamos de corazoacuten que el priacutencipe de Espantildea venga a Japoacuten el proacuteximo antildeo con la noticia de que Madrid sea la sede oliacutempica dentro de siete antildeos

Shoji BandoDirector

 「日本スペイン交流400周年」が開幕しました駐スペイン日本大使館のHPによればじつに多彩な記念イベントがスペイン全土で開催されていますそんな中皇太子殿下がスペインを訪問され各地で大歓迎を受けられている様子が新聞紙上で紹介されました来年はスペインからフェリペ皇太子殿下ご夫妻が来日され東京京都仙台などで歓迎行事が開催されることでしょう 2020年のオリンピック開催地決定の日が近付いています東京マドリードそしてイスタンブールの中でどの都市が勝利の雄たけびを上げるのでしょうか最近スペインを訪れたある日本人から絵葉書が届きましたそこにはマドリードに決まりですと書かれていますフェリペ皇太子殿下が来年マドリード開催地決定のビッグニュースを手に来日されることを心の奥底から祈りたいと思います

坂東 省次

ご挨拶 スペイン情報誌「acueducto」第14号をお届け致します

坂東省次  ばんどうしょうじ Shoji Bando

京都外国語大学スペイン語学科長教授京都セルバンテス懇話会代表専攻はスペイン語学日西交流史近著に『スペイン王権史』(共著中央公論新社)がある

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お問合せご注文は以下までお願いいたします

有限会社ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館 2FTEL06-6346-5554 FAX 06-6110-5122Email infoadelanteshopjp

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

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Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

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篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

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 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

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2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 5: Acueducto nº14

ESPECIAL 特集 7日本スペイン交流400周年

MENSAJE DEL EMBAJADOR DE ESPANtildeA 皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~ EL ANtildeO 401 支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所 ハポンさん 望郷の想い 支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って ―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う― 日本スペイン音楽面の交流

PELIacuteCULA 映画 22 映画 『メキシカンスーツケース    <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

SPAINRYUGAKUJP スペイン留学jp 26 スペイン留学体験レポート ~スペイン留学の魅力をお伝えします~

ESPANtildeOL スペイン語 28 はじめてのスペイン語講座 第14回 比較の表現について② スペイン語講座(XIV)  不定詞について

GASTRONOMIacuteA グルメ 32 ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話その1 カディスの山あいで

VARIOS その他 37 スペインのお勧めバールレストラン 第6回 REFECTORIO(レフェクトリオ) 西宮市国際交流協会 スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介 RUMBO AL SOL VOL5  カタルーニャの夏はFiestaがいっぱい CIUDADES CANDIDATAS A LOS JUEGOS OLIacuteMPICOS DE 2020 FUacuteTBOL サッカー 40 レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリード ファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

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本誌の無断複写(コピー)は著作権法上での例外を除き禁じられています本誌の内容および広告に関しては発行元の責任の限りではありません

スペイン情報誌 acueductoDirector

Shoji Bando 坂東省次

EditorAlejandro Contreras   アレハンドロコントレラス

Maquetacioacuten y disentildeo Ayako Wakita 脇田絢子

Colaboradores Yo Kawanari 川成洋Kuniyoshi Nakai 仲井邦佳Kaname Ikemoto 池本かなめElena Contreras エレナコントレラスMikel Berradre ミケルベラデレ Jesuacutes Martiacuten ヘスースマルティンAacutengel Montilla アンヘルモンティージャMisaki Ueno 上野美咲

ADELANTE Co Ltd2FL Chiyoda Bldg West Annex2-5-8 Umeda Kita-ku Osaka 530-0001 Japoacuten

有限会社アデランテ530-0011大阪市北区梅田2-5-8千代田ビル西別館2FTel 06-6346-5554Fax 06-6110-5122email infoacueductojpwwwacueductojp

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Con motivo del cuarto centenario del inicio de las relaciones entre Espantildea y Japoacuten estaacuten teniendo lugar numerosos eventos en ambos paiacuteses para su celebracioacuten A traveacutes de de la Embajada de Japoacuten en Espantildea podemos conocer la profusioacuten

de actividades que en este paiacutes se desarrollan Cabe destacar el viaje a Espantildea que hizo el priacutencipe de Japoacuten y que fue ampliamente difundido por los medios de comunicacioacuten El antildeo que viene el priacutencipe de Espantildea devolveraacute la visita y tras ella comenzaraacuten los actos conmemorativos en Tokio Kioto y Sendai

Meses antes se haraacute puacuteblico el anuncio de la ciudad elegida como sede de los Juegos Oliacutempicos 2020 Hace unos diacuteas recibiacute una postal de un amigo japoneacutes que visitaba Espantildea deciacutea Madrid gana Nos preguntamos queacute ciudad Tokio Madrid o Estambul seraacute la afortunada Pero esperamos de corazoacuten que el priacutencipe de Espantildea venga a Japoacuten el proacuteximo antildeo con la noticia de que Madrid sea la sede oliacutempica dentro de siete antildeos

Shoji BandoDirector

 「日本スペイン交流400周年」が開幕しました駐スペイン日本大使館のHPによればじつに多彩な記念イベントがスペイン全土で開催されていますそんな中皇太子殿下がスペインを訪問され各地で大歓迎を受けられている様子が新聞紙上で紹介されました来年はスペインからフェリペ皇太子殿下ご夫妻が来日され東京京都仙台などで歓迎行事が開催されることでしょう 2020年のオリンピック開催地決定の日が近付いています東京マドリードそしてイスタンブールの中でどの都市が勝利の雄たけびを上げるのでしょうか最近スペインを訪れたある日本人から絵葉書が届きましたそこにはマドリードに決まりですと書かれていますフェリペ皇太子殿下が来年マドリード開催地決定のビッグニュースを手に来日されることを心の奥底から祈りたいと思います

坂東 省次

ご挨拶 スペイン情報誌「acueducto」第14号をお届け致します

坂東省次  ばんどうしょうじ Shoji Bando

京都外国語大学スペイン語学科長教授京都セルバンテス懇話会代表専攻はスペイン語学日西交流史近著に『スペイン王権史』(共著中央公論新社)がある

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お問合せご注文は以下までお願いいたします

有限会社ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館 2FTEL06-6346-5554 FAX 06-6110-5122Email infoadelanteshopjp

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スペイン語誕生日カード「お誕生日おめでとう」のメッセージをスペイン語で送ってみませんか動物のイラストが描かれたとても可愛らしいカードです

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【サイズ】 148 X 10 cm各 ¥100 -(税込)A iexclFeliz cumpleantildeos (お誕生日おめでとう)B Gracias (ありがとう)C iexclFelicidades (おめでとう)

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ご注文はE-mailFaxお電話にて承っておりますその際決済方法は代金引換か銀行振込をご指定ください送料は全国一律280円かかりますなお1度のご注文で税込み8000円以上ご注文いただいた場合配送先1箇所につき送料を無料とさせていただきますウェブサイトでは更に多くの商品をご用意しております是非一度ご覧くださいアデランテショップホームページwwwadelanteshopjp

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

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Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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サンセバスティアンサンセバスティアン

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

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どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

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特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

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Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

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Page 7: Acueducto nº14

特集日本スペイン交流400周年Antildeo dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones

特集日本スペイン交流400周年Antildeo Dual Espantildea-Japoacuten 400 antildeos de relaciones本年は仙台藩主伊達政宗が遣欧使節の支倉常長らをスペインなどヨーロッパに派遣した1613(慶長18)年から数えて400年目に当たりますこれを記念して2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年」事業が日本とスペインの両国で開催されます本誌でも400周年を記念して支倉常長や日西間の交流にスポットを当てた記事を特集スペイン大使のメッセージや日本大使による皇太子殿下のスペイン訪問の記事などいつも以上に盛りだくさんな内容でお届けします

国宝 支倉常長像  1615年頃 仙台市博物館蔵

特集 Especial

8

Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

9

特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Ra del Rey 2013 6 2 14

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Page 8: Acueducto nº14

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Especial 特集

Me complace dirigir un mensaje de saludo a los lectores de la revista ldquoAcueductordquo con motivo del nuacutemero especial sobre el 400 aniversario de relaciones entre Espantildea y Japoacuten

Durante los uacuteltimos antildeos esta revista ha venido realizado una importante labor de difusioacuten del idioma y la cultura espantildeola en Japoacuten y en especial en la regioacuten de Kansai sede de la revista

En 2013 y 2014 celebramos el antildeo Dual Espantildea y Japoacuten que conmemora el cuarto centenario de la Embajada Keicho enviada a Espantildea en 1613 Partiendo de la larga tradicioacuten histoacuterica que existe entre nuestros paiacuteses nuestra contribucioacuten a Japoacuten se centra en ofrecer una imagen de la Espantildea moderna actual mediante numerosos eventos y actividades en diversos aacutembitos lo que nos permitiraacute hacer auacuten maacutes patente este intereacutes comuacuten y nuestro mutuo deseo de seguir estrechando nuestras relaciones bilaterales con Japoacuten

Por todo ello quiero reiterar mi felicitacioacuten a los responsables de la publicacioacuten de esta revista asiacute como a sus lectores a quienes animo a participar en lo posible en la celebracioacuten de este antildeo a traveacutes de las diversas actividades que se realizaraacuten por todo el territorio japoneacutes encaminadas a lograr un mayor conocimiento y entendimiento entre las culturas espantildeola y japonesa

Miguel Aacutengel Navarro PorteraEmbajador de Espantildea en Japoacuten

(日本語訳)メッセージ

 駐日スペイン大使としてスペインと日本の交流400周年記念特

集号の出版に際して情報誌ACUEDUCTOの読者の皆様にご挨拶出来

ますことを大変嬉しく思います

 ここ数年貴誌は日本において特に本拠地の関西地方でス

ペイン語及びその文化の普及に大変ご尽力頂いております

 2013年と2014年は日本スペイン交流年の年であり1613年に慶

長使節団がスペインに渡ってから400周年にあたる記念の年であ

ります交流年を通して両国の長い交流の歴史を紹介致します

が日本の皆様にはスペインの新しい近代的なイメージをも打ち

出したく今後様々な分野でイベントや活動を予定しておりま

すこれら事業を通してお互いの理解を更に深め日本との両

国関係を強化していけることと確信しております

 つきましては貴誌の出版に関わっている方々そして読者の皆

様に今一度お礼を申し上げますまた本交流年の開催に向けて

スペインと日本の文化の相互理解を深めるためにも日本全土で

繰り広げられる様々な行事に是非とも皆様ご参加下さいませ

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

駐日スペイン大使

Mensaje

Miguel Aacutengel Navarro Portera

ミゲルアンヘルナバロポルテラ

サラマンカ大学ロ-スク-ル卒業2004年から2010年までEU欧州連合事務総長を務めた後2011年にスペイン国外務省より在日本スペイン国特命全権大使に任命される

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

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Page 9: Acueducto nº14

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特集 Especial

 スペインは古くから我々日本人にとって多くの魅力を秘めた国です今年は1613年(慶長18年)支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団がスペインに向けて旅立ってから400年目に当たります支倉一行は仙台藩主伊達政宗の命を受け大御所徳川家康の承認の下東北の港(石巻市月の浦)から出帆し約1年かかって太平洋と大西洋を渡りスペイン国王フェリペ3世との謁見を果たしましたこれは日本がスペインに派遣した最初の日本人公式使節でした このような史実を踏まえ我が国とスペインは政府間の合意により2013年6月から2014年7月まで「日本スペイン交流400周年事業」

(以下交流年)を行うことになりました(公式サイトhttpwwwesja400comjp参照)期間中日本とスペインの各地で様々な文化行事や交流事業が開催されますこの交流年を契機として日本とスペインとの友好と交流が飛躍的に深まることが期待されています

 そのような中交流年の名誉総裁を務められる皇太子殿下は6月10日から15日まで交流年の開幕に合わせてスペインを御訪問されました皇太子殿下にとって6回目のスペイン御訪問です皇太子殿下はマドリッドでスペイン王室と旧交を温められたほかラホイ首相との御接見に加え「サムライ支倉の大いなる旅」と題する記念音楽会をはじめ5つの交流年開幕記念行事に御臨席になりましたさらにサラマンカセビリャコリアデルリオサンティアゴデコンポステーラの4都市を精力的に回られ各地で市民からの暖かい歓迎や心のこもったもてなしを受けられました皇太子殿下は終始笑顔を絶やさず真摯で親しみやすい態度で臨まれ人々に好感を与えられましたスペインではテレビや新聞が連日皇太子殿下の動きを大きく報道したほか終始天気にも恵まれ相互理解の促進と交流年の開幕を飾る素晴らしい御訪問になりました

皇太子殿下のスペイン御訪問~日本スペイン交流400周年の開幕~

サンティアゴ巡礼道を歩かれる殿下

特集 Especial

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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サンセバスティアンサンセバスティアン

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

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どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 10: Acueducto nº14

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Especial 特集

熱狂的な市民の歓迎 皇太子殿下は各地で市民から暖かい歓迎を受けられましたが特にセビリャ県のコリアデルリオ市では市民の熱狂的な歓呼を受けられました同市は支倉一行の一部が残留して子孫を残し現在でも「日本」を意味する「ハポン」姓の人々が600人以上住んでいるところです40に近い炎天下の中かなり前から沿道を埋め尽くして待機していた市民や子供達が日の丸の小旗を振りながら当日の気温を圧倒する熱気とともに大声で

「ナルヒート」と連呼しながら皇太子殿下を迎えました皇太子殿下は沿道の市民と親しく握手されながら交流されグアダルキビル河畔に立つ支倉常長像の側に桜の木を植樹されました また皇太子殿下はハポン支倉協会会長が教師を務める市内の小学校を訪問され授業を参観されましたが震災復興の願いを込めて生徒が日本語で歌った「花が咲く」の合唱に深く感銘されたご様子でした同小学校の校長によれば今次殿下の御訪問は400年を経てコリア住民にとって特別な存在である「日本」が帰ってきたということであり皆が喜びの気持ちで一杯であったそうです

共感を呼んだ震災復興 慶長遣欧使節団は今から400年前(1611年)に東北地方を襲った地震津波の2年後にスペイン領メキシコとの交易開始に活路を求めて復興努力の一環として派遣されました今年は東日本大震災から同じく2年後に当たることから震災復興に焦点を当てた「元気な日本展」(共同通信等の協力による写真展等)が交流年の開幕行事の一つとして開催され両国皇太子殿下の御臨席の下に開幕しましたスペインでは一昨年10月原発事故初動対応に当たった「福島の英雄達」にスペインで最も権威のあるアストゥリアス皇太子賞が授与されましたが写真展を通じ被災地の人々の共助と不屈の精神に改めて共感の輪が広がりました元気な日本展は今後一年間かけてスペイン各地を巡回することになっています

 皇太子殿下のスペイン御訪問の日程は別掲の通りですが印象に残った出来事をいくつかご紹介します

国賓級のもてなし 皇太子殿下はスペイン側から心のこもった国賓級の接遇を受けられました外国の国王や元首が泊まるパルド宮殿が宿舎として提供され儀仗兵や騎馬隊を伴う壮麗な歓迎式典が行われましたまた国王王妃両陛下主催午餐会やフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会が盛大に開催されましたさらにフェリペ皇太子殿下は開幕記念行事の多くに皇太子殿下をご案内する形で参加されましたこれらは我が国皇室が長年に亘って培ってこられたスペイン王室との友情の深さと日本との関係強化に向けたスペイン側の熱意を感じさせるものでした

人々の心を打った皇太子殿下の御言葉 皇太子殿下はフェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会でのスピーチの後半部分をスペイン語で行われました東日本大震災の時我々日本人は

「逆境の時の友が真の友」という諺の意味を深く理解したと述べられスペイン国民から寄せられた激励や支援にする日本国民の感謝の気持を伝えられました明瞭なスペイン語の発音とその内容は晩餐会の出席者に大きな感銘を与えましたスピーチが終わると別室で聞いていたスペインの報道陣からも拍手と歓声が上がりましたが報道を通じ多くのスペイン人にも感動を与えました また皇太子殿下は10年ぶりに開催された日西経済合同委員会の開会式にフェリペ皇太子殿下とともに御臨席になり御言葉の中で「創造的で進取の精神に富む企業家」の活躍に期待を寄せられるとともに「困難に直面した時こそ思い切った策をとれ(A grandes males grandes remedios)」とのスペインの諺に言及されつつ厳しい経済状況の克服に国を挙げて取り組んでいるスペイン政府及び国民に対しエールを送られました

交流年開幕記念音楽会(6月11日 テアトロレアル劇場)貴賓室に迎えられる皇太子殿下

ハポン姓関係者と御懇談される殿下 ラホイ首相との御接見(6月12日 首相官邸)ラホイ首相に迎えられる殿下

日本美術展オープニング(6月11日 プラド美術館) 屏風を御鑑賞になる皇太子殿下

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

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コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 100euro 13200円 2400euro 316800円

よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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Fax 06-6110-5122

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 11: Acueducto nº14

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特集 Especial

歴史と文化を辿る旅 皇太子殿下の今回の御訪問は慶長遣欧使節団派遣から400周年の機会にスペインとの交流の歴史を辿る旅となりました皇太子殿下はマドリッドで「支倉常長とその時代展」(支倉が国王に献上した漆器を含む南蛮漆器展)を支倉常長家13代目当主の支倉常隆氏等とともに御鑑賞になりまたセビリャのインディアス公文書館では「支倉常長関連古文書特別展」(支倉常長や伊達政宗の書状UNESCO記憶遺産登録文書等を含む)を視察され当時の歴史を偲ばれました また欧州最古の大学都市の一つであるサラマンカを御訪問になり「市の鍵」を授与されました天皇皇后両陛下の御訪問をきっかけに設立されたサラマンカ大学日西文化センターを御視察になった後日本人技師により修復された大聖堂のパイプオルガンの荘厳な音色を御鑑賞になりました さらにキリスト教三大聖地の一つとされる古都サンティアゴデコンポステーラを御訪問されフランスやドイツから続くサンティアゴ巡礼道の終着点に近い区間を散策されましたホタテ貝と瓢箪をあしらった巡礼者用の杖を片手に行き交う巡礼者と「ブェンカミーノ(よい旅を)」と声をかけ合いながら歩かれましたサンティアゴ巡礼道はその姉妹道である熊野古道ともにUNESCO世界遺産に指定されていますが皇太子殿下は既に熊野古道を歩かれており二つの道を比較しながら自然と伝統を堪能されました

水の問題に対する学究的な御関心 皇太子殿下は水の問題が世界の人々にとって災害貧困衛生環境等の面から極めて重要であるとの認識から従来から国連水フォーラム等に積極的に参加されています今回の御訪問においても150年以上の歴史を持つマドリッドの上下水道管理公社を御視察になったほかサラマンカ大学でも専門家と意見交換を行われました皇太子殿下の学究的で熱心な姿勢は関係者に強い印象を与えました

ボタフメイロを御覧になる殿下

サラマンカ大学日西文化センター御訪問(6月13日)日西文化センター美智子様ホールを御視察される殿下

(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

サンティアゴ大司教に迎えられる殿下 「希望の丘」に到着された殿下

御記帳される殿下(写真提供Comunicacioacuten Universidad de Salamanca)

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

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篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

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 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

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共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

共同アパート(個人部屋食事なし) 210euro 27720円 1860euro 245520円

セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

31

仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 12: Acueducto nº14

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Especial 特集

皇太子殿下のスペイン御訪問日程

6月10日 - 12日(マドリッド) 歓迎式典(パルド宮殿) 在留邦人との御接見(大使公邸) 日西経済合同委員会開会式(造幣局大ホール) 日本美術展オープニング(プラド美術館) 国王王妃両陛下主催午餐会(サルスエラ宮殿) 元気な日本展オープニング(コンデドゥケ文化センター) 交流年開幕記念音楽会(テアトロレアル劇場) 支倉常長とその時代展(南蛮漆器展)(装飾美術館) 日本研究者との御懇談(同上) ラホイ首相との御接見(首相官邸) サンティアゴベルナベウ球技場御視察 マドリッド州上下水管理センター御視察 フェリペ皇太子同妃両殿下主催晩餐会(王宮)

6月13日(サラマンカ) サラマンカ大学御訪問 サラマンカ市庁舎御訪問及び市の鍵授与 大学学長及び市長共催昼食会(フォンセカ迎賓館) サラマンカ大学日西文化センター 御訪問 サラマンカ大聖堂パイプオルガン御視察

6月14日(セビリャ及びコリアデルリオ) コリアデルリオ市御訪問  支倉常長像御視察桜の植樹式  ビセンテネリア小学校市庁舎御訪問 セビリャ市長主催昼食会(アルカサル宮殿) アンダルシア州知事との御接見(州庁舎) 支倉常長関連古文書展御視察(インデイアス公文書館) ハポン姓関係者との交流レセプション フラメンコ御鑑賞(フラメンコ舞踏博物館)

6月15日(サンティアゴデコンポステーラ) サンティアゴ巡礼道御散策 モンテデゴソ(希望の丘)御視察 ガリシア州知事主催昼食会(オスタルデレイジェスカトリコス) サンティアゴ大聖堂御視察及び記念音楽会 サンティアゴ空港発御帰国

スペインの魅力の再発見 皇太子殿下はスペインの強豪サッカーチームレアルマドリッドの本拠地サンティアゴベルナベウ球技場を御訪問されペレス会長の案内で8万5千人の観客を収容する球技場のピッチの中央に立たれましたまたセビリャでは世界唯一のフラメンコ博物館を御訪問になりフラメンコの起源と発展につき説明を受けられるとともに往年の名ダンサーであるクリスティーナオジョスやマティルデコラル伝説的な闘牛士クーロロメロ等とともに本場のフラメンコを鑑賞され彼らと親しく懇談されましたこのように日本人を魅了して止まないスペインの魅力を再発見されました

 上述のように今回の皇太子殿下のスペイン御訪問は多彩な側面をもつ有意義なものとなりました皇太子殿下は御帰国後に文書で発表された「ご感想」の中で今回の御訪問を次のように振り返っておられます

「今回の訪問でも多様なスペインの新たな魅力を発見しまた多くの新たな出会いと交流がありました」「今回の訪問を通じ4世紀にわたる交流の歴史があるスペインとの友好関係が歴史の積み重ねの中でより一層緊密で強固なものとなっていることを確認でき大変嬉しく思いました」

スペイン駐箚日本国特命全権大使佐藤 悟

佐藤悟 さとう さとる Satoru Satoh

1953年生れ東京外国語大学スペイン語学科卒業後1977年に外務省入省スペインで研修後メキシコアメリカ合衆国インドネシアの日本大使館に勤務中南米局長外務報道官を歴任後2011年9月より在スペイン特命全権大使を勤める現在日本スペイン交流400周年事業を通じる日西関係の促進に全力で取り組んでいる

サンティアゴベルナベウサッカー競技場御視察(6月12日)ペレス会長とピッチに立たれる殿下 (写真提供realmadridcom)

クリスティーナオジョス氏とフラメンコを御鑑賞される殿下(写真提供フラメンコ博物館)

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

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バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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Page 13: Acueducto nº14

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特集 Especial

Montserrat Sanz Yaguumle モンセラットサンス=ヤグエ

1966年セゴビア生まれマドリッドコンプルテンセ大学卒業(英語文献学)ニューヨークロンチェスター大学修士博士

課程修了(言語と認知脳科学博士)1996年から神戸市外国語大学で教鞭をとり現在同大学教授研究分野は言語学言語処理第二言語習得法に及ぶ大学院生のための奨学金を通して文科省が助成する日本語話者のスペイン語学習法に関する調査チームを指揮著書及び国際的専門誌への発表論文多数スペイン語英語日本語で社会的テーマに関わる講演やコラムの執筆も行う

カテドラルとアルカサルEl antildeo 401

Todos estamos muy satisfechos de celebrar el IV Centenario de las relaciones bilaterales entre Espantildea y Japoacuten No hay duda de que los intercambios siempre son beneficiosos Sin embargo a miacute me gustariacutea sentildealar un curioso fenoacutemeno que quizaacute pase desapercibido nuestras relaciones bilaterales se parecen maacutes a un cruce de dos relaciones unidireccionales como esos diaacutelogos que consisten en dos monoacutelogos paralelos Por un lado estaacute claro que el movimiento de personas en las uacuteltimas deacutecadas se ha producido en su mayor parte de Japoacuten hacia Espantildea Por diversas razones son muchos los turistas japoneses que visitan Espantildea pero muy pocos los espantildeoles que logran aterrizar en estas tierras del lejano Oriente Por otro en la internacionalizacioacuten de Japoacuten desde la revolucioacuten de Meiji el conocimiento parece circular en sentido contrario al flujo de personas es decir de Oeste a Este siendo los japoneses los que se interesan por las innovaciones de occidente las asimilan y las transmiten en su paiacutes A pesar de los japoneses que visitan Europa asiduamente poco es lo que se conoce en Europa y en particular en Espantildea acerca de su modo de vida de su filosofiacutea de su arte de su literatura y de sus descubrimientos En cambio en Japoacuten hay grandes hispanistas y conocedores del flamenco por centildeirme al tema de Espantildea

Hace unos antildeos identifiqueacute este fenoacutemeno claramente Mis alumnos sabiacutean hablar sobre la paella o el Quijote pero cuando se encontraban en un intercambio cultural en Espantildea eran incapaces de satisfacer la curiosidad de su familia anfitriona que les planteaba preguntas sobre Japoacuten Comenceacute a sentir la futilidad de formar personas que no pudieran servir de verdaderos puentes entre los paiacuteses iquestDe queacute les estaba sirviendo a mis alumnos dominar el espantildeol si no eran capaces de causar un impacto cultural en el mundo hispano Por otro lado iquestde queacute le serviacutea a mi bella ciudad Segovia recibir miles de turistas japoneses al mes si la situacioacuten seguiacutea siendo como en el siglo XV donde la distancia nos haciacutea parecer exoacuteticos los unos a los otros y no nos conociacuteamos en absoluto Puestos a buscar responsabilidades yo misma asumiacute algunas y desde hace antildeos formo a mis estudiantes para hablar sobre Japoacuten en espantildeol con el objetivo de convertirlos en verdaderos interlocutores En mi clase ya se han acabado las presentaciones y los trabajos sobre los sanfermines o el gazpacho a menos que vayan acompantildeadas de una comparacioacuten con las fiestas o la gastronomiacutea de Japoacuten y la mayoriacutea de los trabajos culturales consisten en presentar a los hablantes de espantildeol los misterios de la vida y de la cultura japonesas Sin embargo creo que los propios japoneses deben hacer tambieacuten algo de auto criacutetica iquestson conscientes de que tienen mucho que aportar a Occidente iquestSe dan cuenta de que la verdadera internacionalizacioacuten no consiste soacutelo en aprender del otro sino tambieacuten en ensentildear lo propio iquestHasta cuaacutendo van a continuar enarbolando esa especie de complejo y esa modestia croacutenica que les impide contar acerca de su paiacutes con confianza en el extranjero

Espero que este IV Centenario suponga el fin de nuestros monoacutelogos mutuos y que a partir del antildeo 401 seamos capaces de comenzar un nuevo y genuino diaacutelogo Al menos yo seguireacute trabajando en ello

Montserrat Sanz Yaguumle

 私たち皆がスペインと日本の交流400周年を共に祝うことができ大変うれしく思っています外国との交流はいかなる時も有益であることは間違いありませんしかしながら交流が一方通行的なものであったという興味深い現象を挙げてみたいと思いますまず昨今の人的移動は大半が日本からスペインに向けられたものです事実たくさんの日本人観光客がスペインを訪れますが日本を訪れるスペイン人は大変少ないのですまた明治維新以来日本の国際化で人々の流れが大きく変わりましたつまり日本人は西洋の進んだ文化に大きな興味を持ちそれを吸収し自国に持ち込みました現在日本人はしばしばヨーロッパを訪れるもののヨーロッパおよびスペインにおける生活様式哲学芸術などについて理解を深める人はそれほど多くはありませんとはいえ日本に偉大なスペイン研究者やフラメンコのプロがいてスペイン文化の普及に貢献していることも事実です 先にあげた両国の一方通行的な交流関係というものを数年前に私は明確に確認することができました私の授業の日本人学生はパエリアやドンキホーテに関しての知識はあるもののホストファミリーから受けた日本についての質問に十分答えることができなかったのですそんな中で私はスペイン日本両国間の架け橋となれない人間を養成してしまっていることにふがいなさを感じ始めましたもしスペイン語世界に衝撃を与えることができないのであれば何のために私は学生たちのスペイン語力の向上に尽力しているのでしょうか もしとてつもない距離によってお互いをエキゾチックな存在として考え絶対に知りあうことのできなかった15世紀のような状態が現在も続いているのであれば私の美しき街セゴビアに多くの日本人観光客が訪れていることに意味はあるのでしょうか その後私は仕事における責務を追求し学生が本当の意味での文化の話し手となるため数年前から授業で学生が日本文化をスペイン語で話すことができるような試みを始めました私の授業ではサンフェルミンやガスパチョといったスペインのお祭りやグルメを日本のものと比較するプレゼンテーションを行いましたそうしたプレゼンテーションの大半はスペイン語話者に日本の文化や生活の奥深さを紹介する材料となりましたしかしながら日本人自身が自らに問いかけなければなりません例えば日本人がどういったものを西洋に提示しなければならないのかあるいは本当の意味での国際化は外国文化を学ぶだけではなく自国文化も教えることだということに気がついているのでしょうか さらにはいつまで外国で自信を持って自国について語ることを妨げてきたコンプレックスや慢性的な謙虚さを持ち続けるのでしょうか 私はこの400周年という節目がこれまでの我々の一方通行的な交流を終わらせ401年目からは新しくそして価値のある双方的な交流が行われることを願っています少なくとも私は今後もこのような仕事に取り組みたいと思っております

モンセラットサンス=ヤグエ訳 吉野達也

〜401年目〜

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

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留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

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Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 14: Acueducto nº14

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Especial 特集

 主君伊達政宗の命によりヌエバエスパーニャ(メキシコ)との交易実現のために本国スペインまで直接交渉に赴いた支倉たち遣欧使節団だったがスペイン国王からはなかなかいい返事がもらえなかった 支倉は国王の面前でキリスト教の洗礼を受けイタリアまで赴きローマ法王にも謁見しスペイン国王への口添えを願うが日本ではキリスト教徒弾圧がさらに強まりその知らせはヨーロッパにも伝わっていた支倉たちの交渉はさらに困難になった それでも支倉はスペインに残り国王からの返書を待ち続けたその場所がセビリャ近郊にあるロレト聖母修道院であるここで彼は1年以上を過ごした 使節団の正使だった修道士ルイスソテロが所属するフランシスコ会管理のロレト修道院は小さな礼拝堂(1384年建設)があった場所に16世紀に建てられたその後何度も増改築が行われたため400年前からあった古い部分は少ない中庭とそれを囲む柱は数少ない古い部分である支倉がここでどう過ごしていたかの手がかりになる記録はないただソテロが持って来たとも言われる日本で殉教した「26聖人」のひとりペドロバウティスタ(スペイン人)の遺骸が入っている容器が祭壇の脇におかれている

支倉がスペイン最後の日々を過ごした場所

ロレト修道院400年前にはもっと小規模な建物だった

Especial 特集

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特集 Especial

篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

17

特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

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篠田有史しのだ ゆうじYuji Shinoda

1954年岐阜県生まれフォトジャーナリスト24歳の時の1年間世界一周の旅でアンダルシアの小さな町Lojaと出会い以後ほぼ毎年通うその他スペイン語圏を中心に庶民の生活を撮り続けている

【写真展】 スペインの小さな町で(冨士フォトサロン)遠い微笑ニカラグア ()など

【本】 「ドンキホーテの世界をゆく」(論創社)「コロンブスの夢」(新潮社)「リゴベルタの村」(講談社)などの写真を担当

 修道院での取材を終え帰ろうとしていると声をかけられたこの町の町長さんのグループだった彼らは慶長遣欧使節400年イベントを計画している最中でつい数日前に「使節団が滞在した農園を発見した」と教えてくれたさっそくその農園へ案内してもらった そこはロレト修道院から南東へ35kmにある古い農園だった現在はパーティ会場などに利用されているここはかつてソテロ一族の所有だったというソテロの家族はセビリャでは名士として知られていたからここに一族の農園があっても不思議ではないバリャドリードのシマンカス総文書館に所蔵されている文書には使節団のサムライたちはマドリードへ行くためにこの辺りの農園で旅支度をしたと書かれている周辺にはオリーブ畑が広がり農園内にはいまもオリーブを絞る器械が残されている 1616年の夏から翌年の7月まで支倉たちはこのオリーブ畑がひろがる大地で過ごしたことはほぼ確実であるこの町エスパルティナスでは400年イベントとして当時の食材を使った料理コンテストを開催しさらに日本との絆を強くするため日本庭園を作る予定である

文写真 篠田 有史

中庭とそれを囲む柱は当時のもの(ロレト修道院) 修道院のシンボルでもあるロレトの聖母像は当時からのもの

農園内の住居は広く30人余りの使節団が泊まっても問題はなかったに違いない

最近特定された使節団がマドリードへの旅支度を整えたという農園

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

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マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

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Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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Page 16: Acueducto nº14

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Especial 特集

ハポンさん 望郷の想い

 セビリャの南コリアデルリオのことについては読者はすでにとくとご承知のことと思われこれ以上説明する必要もないそこでここでは日本側からではなく彼らハポンさん側の一人の人物について述べてみたい 1998年に私は初めてそこを訪れた600人のハポンさんを代表するカルバハルハポン氏に会うためだった彼の説明によると1992年に支倉常長の出身地の仙台から彼の銅像が贈られてきたそしてそれを機に仙台と交流が始まり彼もそこを訪れ支倉家のお墓にもお参りをした彼はその時に見た日本の田園風景の美しさに憧れできればそこに住んでみたいと強く思ったという

支倉常長の像とハポンさんたち東日本大震災のときは左の少年が着ているTシャツを売って寄付を集めた

Especial 特集

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

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共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

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バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

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ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

infolacunzacomwwwlacunzacom

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 17: Acueducto nº14

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特集 Especial

 その後私はセビリャへ行くたびに彼にあった独身でおまけに私設の博物館を自宅に造ったりする変り者だったところが私はその頃から彼がこの地のハポンさんをどれだけ掌握しているかまたハポンさん自身もどれだけ自分たちのことを自覚しているかということにいささか疑いの気持ちをもち始めたのである あるとき彼はハポンさんが多く集っているバルに私を連れていってくれたそこにはざっと10人ほどのハポンさんがいた彼らはまぎれもなく日本人だった体型と顔が周りのスペイン人よりも低く小さいそれはまさに数十年前の日本人の姿だった そもそもハポンさんの成り立ちについてはここではそれを証明する資料は何もないしかし現に私が見た彼らの相貌こそが間違いなくハポンさんなのだところが彼らは日本人ほどには歴史好きでもなく自分たちの先祖の出自についても興味が殆どなく私にとっては期待外れであった

 2005年にカルバハル氏は急死した69歳だった彼は最後まで日本の田園風景に憧れていたそれはせつない望郷の想いだったしかしその夢はついにかなえられなかったのだ記念のこの年にどんな行事があるのかただ私は日本側から押しかけて行くだけではなく双方からの行き来がもっとあればと願っているそれがカルバハル氏の望郷の想いを果たすことにもなると思うのである

文 永峯 清成

 スペイン南部のセビリャ近郊にあるコリアデルリオ市という人口約3万人の街に「ハポン」(スペイン語で日本の意味)という名字の人が650人以上も住んでいるといわれます今から400年前に仙台藩主伊達政宗の命を受けて石巻(宮城県)を出発した「慶長遣欧使節」はメキシコを経由してスペインに到着マドリードで時の国王フェリペ3世とまたローマで時の教皇パウロ5世と謁見その後再度スペインに戻ってセビリャから帰路につきましたしかしながら使節一行の一部の藩士がコリアデルリオに残って土地のスペイン人女性と結婚してそこに住みつき代々ハポンの名字を受継ぎ今に至っていますハポンさんは「サムライの末裔」と信じられています

永峯清成ながみね きよなり Kiyonari Nagamine

1932年名古屋市生まれ日本ペンクラブ日本文藝家協会会員主な作品 スペインもののほかに『楠木一族』『上杉謙信』『ヒットラー我が生涯』など多数あり

ハポンさんたちコリアデルリオにはハポン姓を持つ人が650人以上存在する

町の文化センター内にある故ビルヒニオカルバハルハポンさんを記念してつくられた慶長使節団関連の展示室

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

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サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

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サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 18: Acueducto nº14

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Especial 特集

 日墨日欧間に及ぶ壮大なスケールのもと諸学上の一大アポリアの領域たる支倉常長慶長遣欧使節一行が宮城県牡鹿郡月ノ浦を出帆してから本年10月28日で400周年の大きな節目を迎えるそこで本稿では使節一行の足跡を駆け足で辿って見ることにする

支倉使節団メキシコヨーロッパに向けて船出する 1613年10月28日伊達藩士支倉常長およびフランシスコ修道会のフライルイスソテロ神父並びに総勢150余名の日本人が「サンファンバウティスタ号」でメキシコおよびヨーロッパへ向けて月ノ浦港を出帆し翌年の1月29日アカプルコ港に到着した この慶長遣欧使節はメキシコとの直接通商交易の開始を目的にした幕府と伊達藩合同の「訪墨使節団」とスペイン国王およびローマ教皇に対する伊達政宗の「キリシタン王」叙任の認証請願や宣教師の派遣要請を主目的にした伊達藩単独の「訪欧使節団」の2つのグループによって編成されていた 使節一行はアカプルコ港からイグアラ経由で銀の産地タスコやクエルナバカを通り3月24日海抜2300メートルのメキシコ市に到着した使節一行は副王マルケスデグアダルカサール候に謁見し伊達政宗からの親書と「申合条 (々和平条約)(案)」の文書のほか徳川家康から託された進物を手渡したメキシコ市では日本人随行員のうち64名がサンフランシスコ教会で集団受洗をした 同年5月29日「訪欧使節団」は本隊と別れてスペインに向けてメキシコ市を出発したそして同年6月10日ベラクルスのサンファンデウルア港からスペインの船隊に乗船途中キューバに立ち寄り10月5日南スペインのサンルカールデバラメダ港に到着した

スペインでの訪欧使節 1614年10月21日訪欧使節団はアンダルシアの州都セビリャ市に到着した太陽が眩しい町セビリャ400年前に支倉が見た風景は今もこの町に息づいているその時支倉は44歳人生50年と言われた時代全く異質なヨーロッパ文明に初めて触れた驚きは想像を絶するものがあったに違いない 使節一行はセビリャ市で大歓迎を受けた一行は市庁舎を訪れ市長のサルバチェルラ伯爵に政宗からの親書と進物の刀剣を手渡した支倉らは同市の参議会議員や大司教などと会見した 同年11月25日使節一行はマドリードに向けて出発した途中トレ

ドではレルマ公爵の伯父のベルナルドサンドバル枢機卿を表敬訪問し12月20日に人口約10万人のマドリード市に到着国王フェリッペ3世が指定したフランシスコ会の修道院に宿泊した 1615年1月30日支倉とソテロはスペイン国王の謁見を受けた支倉は政宗の親書と前述した「申合条 (々案文)」の文書を国王へ手渡した支倉は国王謁見という第一の使命を無事に果たしたしかし謁見の後国王陛下からは「申合条 (々和平協定)」に対して何の返事も返ってこなかった支倉はこのような国王の態度は思いもよらなかったであろう 1615年2月17日支倉宿願の洗礼式が国王臨席の下レルマ公爵が代父となってマドリードの王立跣足女子修道院付属教会において厳かに挙行された支倉の霊名は「フェリッペフランシスコ」と名付けられた受洗式後支倉は国王に「サンティアゴ騎士団」の騎士に任命してくれるように懇願したが日本に住んでいては騎士団の義務や規則を遵守することができないなどの理由で却下された結局使節一行はスペイン政府との外交交渉において何の成果もあげられなかった

使節一行ローマ教皇に政宗の「キリシタン王」叙任の認証を請願す 使節一行はその後マドリードからバルセロナを経由し地中海北部を船で渡ってローマへ赴いたローマでは入市式やローマ教皇パウロ5世との謁見式を通して最大級の歓迎を受けたしかしこれはあくまで儀礼的な歓迎でありむしろローマ教皇はこれらの歓迎式典を

支倉常長慶長遣欧使節の足跡を辿って―海外史料を解読し使節派遣の真相を追う―

当時のセビリャの様子

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特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

ホームステイ (個人部屋2食付) 160euro 21120円 3840euro 506880円

共同アパート(個人部屋食事なし) 100euro 13200円 2400euro 316800円

よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

ホームステイ (個人部屋3食付) 210euro 27720円 5040euro 665280円

共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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スペイン全土メキシコチリペルーなど数多くの語学学校と提携言葉に自信がなく学校とのやり取りが不安な方も大丈夫入学申請書類の作成や必要な書類の送付留学費用の海外送金などは全て代行いたします

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

Tel

Fax 06-6110-5122

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06-6346-5554infoadelantejp

スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 19: Acueducto nº14

19

特集 Especial

大泉光一

おおいずみ こういち Koichi Oizumi

1943年長野県生まれ日本大学博士(国際関係)メキシコに留学(UNAM)研究(IPN)Bancomer銀行勤務などで通算15年間滞在メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究員スペイン国立バリャドリード大学客員教授同大学アジア研究センター顧問などを経て日本大学国際関係学部大学院教授を歴任現在青森中央学院大学大学院教授主な著書に『支倉常長』(中公新書)『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版本書にて2006年度第19回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数

通してカトリック教の威光が東洋の日本にも及んでいることを全世界に宣伝する狙いがあったのである 使節一行はローマ教皇に対し宣教師の派遣要請司教の任命スペインとの通商交易の開始に対する支援政宗の日本における「キリシタン王」の叙任の認証「キリスト教徒の騎士団」の創設許可などを請願したが宣教師の派遣とソテロの司教任命以外はすべて拒否され使節の目的を果たせなかった 使節一行は1616年1月7日ローマを出発し同年4月困窮状態でマドリード郊外に辿り着いたスペイン政府は使節一行のローマからの帰国を歓迎しなかったばかりか彼らがマドリードに立ち寄らず直ちにセビリャに向かわせ国外追放しようとした支倉とソテロは何とか国王からの返書をもらおうと手段を講じたがその甲斐もなく1617年6月13日スペイン政府はついに支倉に強制的な国外退去を命じたのである

文写真 青森中央学院大学大学院教授大泉 光一

支倉常長ローマ法王謁見の図 鶴岡孝夫画

1615年11月3日ローマ教皇パウロ5世にひざまづいて謁見する常長とルイスソテロ

Scipione AMATI Historia del regno di Voxv del Giapone dellrsquo antichita nobilta e valore del svo re Idate Masamvne 1615

支倉常長肖像(国立国会図書館蔵)

20

Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

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一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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スペイン全土メキシコチリペルーなど数多くの語学学校と提携言葉に自信がなく学校とのやり取りが不安な方も大丈夫入学申請書類の作成や必要な書類の送付留学費用の海外送金などは全て代行いたします

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

Tel

Fax 06-6110-5122

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06-6346-5554infoadelantejp

スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 20: Acueducto nº14

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Especial 特集

 日本とスペインの関係は1549年ザビエルの鹿児島上陸に始まるとされるこの折キリスト教とともに日本に持ち込まれたものに西洋音楽があるキリスト教の布教に音楽は不可欠なのだそしてザビエル来日から約30年後有馬のセミナリヨでは音楽教育のカリキュラムが組まれ西洋楽器の演奏や歌唱のレッスンも行われていたそこで学んだ少年たちが「天正遣欧少年使節」としてポルトガルスペインイタリアを歴訪し歓待されたことは周知のとおりである 彼らがエヴォラの大司教教会やスペインでの皇太子宣誓式などで当代スペイン人作曲家の手になる宗教音楽を耳にした可能性は高いと考えられている(エヴォラのあるポルトガルは当時スペインに併合)やがて帰国した少年たちは豊臣秀吉に謁見西洋楽器を演奏して大層気に入られたというしかしその後秀吉はバテレン追放令(1587年)禁教令(1596年)とキリスト教徒に対する態度を硬化させていき本格的な弾圧が始まるキリスト教にまつわるものは焼却や破壊の憂き目に遭い種が蒔かれたかにみえた西洋音楽もこの地から跡形もなく消えてしまったのだった

 時は流れて300年余長い鎖国から目覚めた日本にとってスペインはすでに遠い国となっていた諸制度を整えるにあたり先進国であるドイツやイギリスに規範を求めた日本は西洋音楽の教育もドイツに倣うこととなったそれでも来日歌劇団が上演するビゼーの歌劇《カルメン》により情熱的で躍動感あふれるスペイン風音楽が人々の耳に入り1920年代になるとサラサーテやファリャの器楽曲が機会は少ないながらも東京音楽学校の演奏会などで紹介されるようになっていた しかしスペイン音楽を広く知らしめた最初の音楽家と言えばやはりアンドレスセゴビア(1893-1987)ということになろうすでにレコードによって知られていた「ギターの神様」が初来日を果たしたのは1929年のこと東京だけでも5回の演奏会が行われソルタレガトローバマラッツアルベニスグラナドストゥリーナなどスペインを代表する作曲家の作品が多数演奏された深く美しい「セゴビアトーン」で奏されるスペインの音楽は人々に鮮烈な印象を与えたことだろう昭和の歌謡界屈指のヒットメーカー古賀政男もこのときの公演に衝撃を受けた1人だった 実は同じ年「カスタネットの女王」「フラメンコ界のパヴロワ」と賞されたラアルヘンティーナ(1890-1936)も初来日しているこの不世出の踊り手はアルベニスグラナドスファリャといったスペイン近代民族楽派を代表する作曲家たちの楽曲で素晴らしいスペイン舞踊を披露したのだった

日本スペイン音楽面の交流

下山静香 しもやま しずか Shizuka Shimoyama

桐朋学園大学卒文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ渡りマドリードバルセロナで研鑽スペイン各地に招かれリサイタルを行い「スペインの心を持つピアニスト」と賞されるラジオテレビ番組での演奏多数これまでに5枚のCDをリリース現在スペイン中南米音楽を含む多彩なレパートリーと柔軟な感性をもつピアニストとして活発な演奏活動を展開さらに執筆翻訳講演トークとマルチにこなすユニークな存在として注目を浴びている6冊の共著のほか翻訳書に『サンティアゴ巡礼の歴史 伝説と奇蹟』(原書房) 校訂解説を担当した楽譜にグラナドス ピアノ作品集アルベニス ピアノ作品集 (ヤマハミュージックメディア) がある桐朋学園大学非常勤講師 JML音楽研究所にて「スペイン音楽ピアノ演奏講座」開講中

Official Web Site http wwwh7dionnejp~shizupf ブログ httpameblojpshizukamusica

コンサート講座情報下山静香<ラテンアメリカに魅せられて>vol5 10月3日(木) スペースDo朝日カルチャーセンターにてスペイン音楽講座 湘南教室11月30日(土) 横浜教室10~12月第4火曜

 60年代からはビクトリアデロスアンヘレス(1923-2005)テレサベルガンサ(1936-)ドミンゴ(1941-)カレーラス(1946-)などの名歌手たちがくり返し来日サルスエラのアリアやスペイン民謡をプログラムに盛り込んで私たちを沸かせてくれている 日本との関わりということではチェロの巨匠ガスパールカサド

(1897-1966)にも触れておきたいカザルスの高弟としても知られるカサドの伴侶はショパン国際ピアノコンクールに初参加した日本人ピアニスト原智恵子である夫妻は「デュオカサド」として国際的に活躍1962年の日本公演は「愛の二重奏」と賞された2001年に世を去った原の遺志を継いだ八王子の有志たちによって現在「ガスパールカサド国際チェロコンクールin八王子」が開催されておりとかくカザルスの影に隠れがちなカサドの名前とその音楽が市民の手で世界に発信されている その他イエペスラローチャロドリーゴなどスペイン音楽の真髄を直接伝えてくれた音楽家は枚挙にいとまがないがそれはまた別の機会に譲ろう

 ところでかの地において日本の音楽文化はどう受け止められているのだろうか残念ながら伝統的な邦楽が演奏される機会は非常に限られているが日本のポップスやロックはスペインの若者にも知られている下地として幼少時の彼らが日本のアニメに親しんでいたということもあるのかもしれない90年代からコアなファンを獲得しているのはX JAPANを代表格とするビジュアル系ロックバンド10年近く前あるサラゴサ在住スペイン人男性にお気に入りのミュージシャンを尋ねたら「椎名林檎」と返ってきたしここ数年注目されているのは何といってもきゃりーぱみゅぱみゅだもちろんこれらはスペインだけに限った現象ではないが彼らの音楽パフォーマンスに現れる独特の感性がスペインでも若者を惹きつけていることは事実である

 最後になるがスペイン音楽の紹介啓蒙に情熱を捧げてきた日本人研究者演奏家は決して少なくない紙面の都合上名前を挙げることは叶わないが長らく「傍流」の位置に甘んじていたスペイン音楽がここへ来て光を浴び始めているのは彼らの功績あってこそである時満ちてと言うべきか2007年に開館したセルバンテス文化センター東京が興味深い音楽イベントを継続的に提供しており本場の音楽シーンを気軽に楽しめるようにもなっている 日本人と相性が良いと言われるスペイン音楽今後も音楽面での日西交流が活発に行われることを大いに期待したい

下山 静香

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

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セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

スペイン留学jpではご希望に合った学校選びやプランの作成など幅広くお手伝いしております漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはお気軽にご相談下さい

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 21: Acueducto nº14

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Peliacutecula 映画

 物語は1990年代スペインのとある田園地帯での発掘現場から始まる発掘参加者は主に十数人の老若男女若い女性の考古学者も混じっているといってもいわゆる考古学の発掘ではない使用している発掘器具からして厳密な学術的な雰囲気ではない掘り出した人骨を見て静かにだが滂沱と涙を流している人もいるこうした発掘風景はスペイン各地で行われているはずである 1930年代の世界中の不安と希望の坩堝と化したスペイン内戦期(1936~39年)そして内戦後からフランコの死去(1975年)まで続いた軍事独裁体制下における理不尽な殺戮の犠牲となった共和派の死体の発掘なのであるもちろん

「中世の異端尋問の世界に戻した」スペインにおいてこうした犠牲者はどこで殺されたのかそしてどこに埋められたのか正確なところは誰も分かるはずがないただ当てずっぽうに掘り起こしていると言えば言い過ぎだろうか そういえば内戦勃発1週間後に生まれ故郷のグラナダでフランコ側のテロリストたちに自分の墓穴を掘らされて銃殺されたスペインが誇る世界的な詩人劇作家のフェデリコガルシアロルカの埋葬地点もいまだ不明のままなのだこうした事例はロルカだけに限らず枚挙に暇なしであろうちなみにまだ10万人以上の行方不明者がいると言われている ところで正確にいつだったろうかおそらく1990年代頃と思われるがマドリードの大型書店に内戦の犠牲者となった共和派の消息やその家族が体験した証言などを町単位都市単位にまとめた本がズラリと並んでいるのを見たことがあったいままで身を偽るかあるいは沈黙を強いられてきた共和派がようやく自らの立場を公然と主張するようになったと思ったこれはちょう

ど1976年から96年にか けてフランコの死後のスペインの民 主 化とそ の 定 着の 達 成 が 至 上 命 令としたためにかつて干戈を交えた両陣営とも矛を収めるべきとする「沈黙の協

定」の時期なのかもしれないそして2007年10月スペイン下院においていわゆる「歴史記憶法案」が可決され同年12月施行されたこれは正式には

「内戦および独裁の間迫害あるいは暴力に苦しんだ人々のため権利を認知および拡張し措置を定める法案」であり具体的には被害者の道徳的補償フランコ体制の断罪内戦およびフランコ体制の法の放棄フランコ体制の象徴物の撤去「死者の谷」における顕彰式典の禁止国際旅団兵の国籍の確定強制労働による建築物の同定などであった この「歴史記憶法案」が下院で可決された2007年まさに「折しも」と言うべきかスペイン内戦を撮り続けたロバートキャパのネガがそれも第2次大戦の大混乱のために失われていたはずの126本のロールフィルム4500枚ものネガが3つの箱に収められメキシコで発見されたのであるそれも信じられないほど理想的な状態でこの4500枚のネガの中にはキャパの写真だけではなくキャパの恋人で1937年7月にマドリード攻防戦の天王山といわれたブルネテの戦闘で事故死したゲルダタローさらに彼の親友のデヴィッドシーモアldquoシムrdquoの写真も多く含まれている従ってこのフイルムによって従来キャパの写真だと思われていたのがタローのものだったりあるいはシムのものだったりとあらためて確認できたのだった 映画『メキシカンスーツケース』はこのキャパのネガの実に稀有な運命をドキュメンタリー的に再構成している キャパの助手家族が殺された元共和派の末裔フランコの報復政策を畏れて亡命した者キャパが創設したマグナムフォトの仲間たちそれからメキシコの写真キュレーターキャパの弟のコーネルが作った国際写真センター(ICP)のスタッフなどの証言などを交えながら再現されたキャパの写真は実に生き生きとしているそれこそ「政治と人間の壮大なドラマ」といわれるスペイン内戦でありスペイン人には忘れたいと思う民族的悲劇であろうがキャパの強烈な写真が我々にもう一度スペイン内戦とはなんだったのかを否応なしに突き付けるのである 「メキシカンスーツケース」というタイトルであるが実際にはスーツケースは存在しないすでに述べたとおり126本のロールフィルムが収められている3個の箱だけである では何故「メキシカンスーツケース」というのか 1979年スウェーデンでエレガントなルイヴィトンのスーツケースが見つかるこの持ち主はスペイン内戦期の共和国首相フアンネグリンと判明するマドリ-ド駐在スウェーデン大使はこれをスペイン当局に返還したこのスーツケースの中に書類とロバートキャパゲルダタローシムフレッドシュタインの4人が撮影したスペイン内戦の写真が97枚入っていたこの写真を何に使うつもりだったのだろうか 97枚の写真の被写体からして苦境に立たされた共和国支援のプロパガンダに使うつもりだったのだろうそれはともかくこれが「スウェーディッシュスーツケース」と呼ばれたために今回それにあやかってメキシコで発見されたので『メキシカンスーツケース』と呼ばれるようになったのだろう キャパ生誕100年を記念する貴重なドキュメント映画である

文 川成 洋

映画 『メキシカンスーツケース <ロバートキャパ>とスペイン内戦の真実』

川成洋かわなり よう Yo Kawanari

1942年札幌で生まれる北海道大学文学部卒業東京都立大学大学院修士過程修了社会学博士(一橋大学)法政大学教授スペイン現代史学会会長

主要著書『青春のスペイン戦争』(中公新書)『スペイン戦争ージャック白井と国

際旅団』(朝日選書)『スペインー未完の現代史』(彩流社)『スペインー歴史の旅』(人間社)ほか

copy212 BerlinMallerich Films

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

共同アパート(個人部屋食事なし) 210euro 27720円 1860euro 245520円

セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 100euro 13200円 2400euro 316800円

よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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共同アパート(個人部屋食事なし) 150euro 19800円 2850euro 376200円

サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

「どの街にしよう」「費用はどれくらい」「何から準備すればいいの」など漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはメールやお電話でお気軽にご相談下さい

具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

留学費海外送金手数料のご入金航空券海外保険学生ビザなど必要なものが揃えばいよいよご出発

<当サポートサービスの範囲>選択された学校への出願サポートサポート依頼を頂いた学校が手配するホームステイ学生寮共同アパート等の宿泊先申込手続(混雑状況によりご希望に添えない場合がございますので事前にご確認下さい)

留学費用の海外送金空港出迎えサービスなど各種オプションサービスの依頼代行未成年の方は必ず保護者の方に同意を頂いた上お申込み下さいパスポートやビザの申請航空券海外保険の手配等は含まれません各自

でご準備下さい海外送金手数料(約7500 円)はご負担となります

スペイン留学jpではご希望に合った学校選びやプランの作成など幅広くお手伝いしております漠然とイメージされている留学プランや目的期間ご予算などまずはお気軽にご相談下さい

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Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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( ) Juliaacuten

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

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スペイン語+バスク料料理理

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Page 22: Acueducto nº14

地方ごと異なる特色を持った魅力溢れる国スペインあなたはスペインと言ったら何を思い描きますかフラメンコサッカー闘牛白い家サグラダファミリアなどhellipお気に入りの街が見つかればきっとより充実した留学生活になることでしょう留学準備の第一歩は学校を探すことから始まりますここでは代表的な留学先をいくつか紹介していますがこの他にも多くの学校をご用意しておりますまずは電話やメールでご相談下さいスペイン留学jpではカウンセリングを行い一人一人のご希望に合った学校を提案いたします

料金は1euro=132円で計算した2013年8月のものです入学金や宿泊先斡旋料夏期料金等が加算される学校もございますので詳細につきましてはお問合せ下さい

マラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

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マラガ コスタデルソルの中心地として有名なリゾート地ピカソの出身地としても有名で街にはピカソの生家や美術館などもあります国際空港があり便利なアクセスも魅力の一つです

<デブラ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 184euro 24288円 3582euro 472824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 212euro 27984円 4488euro 592416円

共同アパート(個人部屋食事なし) 140euro 18480円 2664euro 351648円

サラマンカ 1218年に創立されたスペイン最古の大学がある学生の街カテドラル大学貝の家マヨール広場など美しい建物が多く旧市街全体が世界遺産に登録されています

<コレヒオ デリベス>2週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 336euro 44352円 2600euro 343200円

ホームステイ (個人部屋2食付) 266euro 35112円 3192euro 421344円

共同アパート(個人部屋食事なし) 210euro 27720円 1860euro 245520円

セビーリャ 太陽と青い空が似合うスペイン南部アンダルシア地方にある歴史的な街スペインの三大祭りのひとつである春祭りでも有名ですバスや電車で少し足を延ばすとまるで絵ハガキのような白い村が点在し陽気でのんびりとした空気を肌で感じることができます

<クリックIH セビーリャ校>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3360euro 443520円

ホームステイ (個人部屋2食付) 160euro 21120円 3840euro 506880円

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よくあるご質問 語学プラスαでどんな事ができますかフラメンコサルサスペイン料理ワインテイスティングゴルフテニスサーフィンスキューバダイビングスペインタイルなど様々な楽しいプログラムをご用意また50歳以上の方向けにゆっくりスペイン語を学び文化を楽しむコースもあります

留学の費用はどのくらいかかりますか主にかかる費用の内訳は入学金教材費授業料滞在費航空券代保険代です学校のプログラムや宿泊タイプ都市によってかかる費用は大きく違ってきます長期留学される方向けに受講料の長期割引がある学校もあります

どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

バレンシアバレンシア

サンセバスティアンサンセバスティアン

マドリード 世界的に有名なプラド美術館や王宮レティーロ公園など見所がいっぱいの活気溢れるスペインの首都休日にはショッピングやバル巡りを楽しんだりアート鑑賞に耽ったり マドリードはスペインのほぼ中心に位置するため他の都市へのアクセスも良好です

<エウレカ>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 200euro 26400円 3445euro 454740円

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サンセバスティアン フランス国境近くに位置しバスク地方独自の文化が息づく街「美食の都」として有名で美味しい魚介類やピンチョスが堪能でき数多くのバルが軒を連ねる通りはいつも賑わっています

<ラクンサインターナショナルハウス>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 158euro 20856円 2832euro 373824円

ホームステイ (個人部屋2食付) 216euro 28512円 5184euro 684288円

共同アパート(個人部屋食事なし) 114euro 15048円 2736euro 361152円

バレンシア 火祭りとパエージャ発祥の地として有名なスペイン第3の都市バレンシア地中海性の温暖な気候でビーチリゾートとしても知られています

<コスタデバレンシア>1週間あたり 24週間あたり

一般集中スペイン語コース (20時間週) 175euro 23100円 3085euro 407220円

ホームステイ (個人部屋2食付) 175euro 23100円 4200euro 554400円

共同アパート(個人部屋食事なし) 110euro 14520円 2640euro 348480円

ご出発までの流れ留学カウンセリングお見積り

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具体的に学校コース滞在スタイルなどのプログラムが決まれば留学手続代行申込書を提出入学手続き開始航空券や保険国際キャッシュカードなどの情報収集学生ビザが必要な方は申請に必要な書類を集め在日スペイン大使館へ提出90日以内の留学なら学生ビザは不要ですが91日以上の留学には学生ビザが必要です短期学生ビザ(91日以上180日以内)取得の場合はご出発の約2ヶ月前長期学生ビザ(181日以上)取得の場合はご出発の約3ヶ月前に時間に余裕を持って提出して下さい

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Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

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Page 23: Acueducto nº14

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どんな滞在スタイルがありますかホームステイ共同アパート学生寮個人フラットホテルなどがありますマラガマラガ

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コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

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グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

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開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

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wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

ホームステイルームシェア送迎サービス等

親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

infolacunzacomwwwlacunzacom

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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Fax 06-6110-5122

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 24: Acueducto nº14

Colegio DelibesAvda Italia 2137007 Salamanca Espantildea

Tfno +34 923 120 460Fax +34 923 120 489wwwcolegiodelibescomdelibescolegiodelibescom

コレヒオ デリベスにお越しください サラマンカがあなたを待っています

歴史芸術学生の街として有名なサラマンカこの街では訛りのないスペイン語が話されているためスペイン語を学ぶのにぴったりの環境です

コレヒオ デリベスの教室で学ぶスペイン語はサラマンカの通りで耳にするスペイン語とまったく同じですここでは訛りのない美しいスペイン語を学ぶことができるのです

またサラマンカは大都市の利便性と小さな街の治安の良さや親しみやすい雰囲気の両方を兼ね備えています

是非サラマンカへお越しくださいきっとご自分の家にいるような心地よさを感じていただけると思います

コレヒオ デリベスでは- 個人カウンセリングや希望に応じた柔軟な対応- 14種類にも及ぶインテンシブコース(1日4~6レッスン)- レベルは全14レベル- 学生は若者からシニア層まで40ヵ国の国々から- クラスの人数は最大10名- 学校が厳選した滞在先(ホームステイ学生寮シェアアパート個人用アパートホテル)- スペイン文化やスポーツなど様々なアクティビティを提供- エアコン完備の26教室と図書室- スペイン料理教室

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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( ) Juliaacuten

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Cominport Daisuki Soyhappy

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Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

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45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 25: Acueducto nº14

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仲井邦佳なかい くによしKuniyoshi Nakai

立命館大学産業社会学部教授

京都イスパニア学研究会会長専門はスペイン語学

著書に『はじめてのエスパニョール』(共著三修社)『中級スペイン語 ―文

法と演習―』(共著同学社)などがある

不定詞について

スペイン語講座(XIV)

 今回は前々号前号と続いた動詞の「非人称形」(formas no personales)の最後の1つ不定詞を取り上げます(非人称形とは過去分詞動名詞不定詞の三兄弟でした)不定詞の機能はひとことで言って「動詞」と「名詞」のハイブリッド(hiacutebrido)ですところで「不定詞」という用語はスペイン語のrdquoinfinitivordquoの訳ですこの訳は定着こそしていますがちょっとわかりにくいですね元 「々定まっていない言葉」ということなのですが何が定まっていないかというと通常の活用した形と違って主語や時制などが決まっていない形ということです初心者向けの教科書には「原形」という用語を採用しているものもありますが便宜上のことです中級以上の学習者には「不定詞」の方が都合よいでしょう そもそも主語を言わない形なので無人称的表現に使われます「一般に」とか「人々は」と考えてください

Fumar es malo para la salud  煙草を吸うことは健康に悪い

 不定詞は主語や時制がない形ですから逆に言うとその動詞自体の意味を強調するのに向いていますそこで次のような驚きを強調した表現として使えます

iquestSalir del hotel a estas horas Ni hablar que es muy peligroso この時間にホテルから出るってとんでもないとても危険だから

 また命令として使うこともよくあります主語がないので具体的に誰に向けられた命令かは状況で判断されます

Tener cuidado con los coches  車に注意のこと

 《A + 不定詞》で命令を表すこともあります   iexclChicos a trabajar  みんなさあ仕事だこの場合は(Vamos) a trabajarの省略と考えてもいいかも知れませんがVamos a より命令的な響きが強く聞こえます

 不定詞の用法で最も多いのが助動詞と組み合わされるものではないでしょうか本欄では初級の段階で習っている《poder + 不定詞》《querer + 不定詞》《ir a + 不定詞》《empezar a + 不定詞》など基礎的なものは扱わないことにします中級レベルの学習者が覚えておくべき表現をいくつか挙げることにしましょう《acabar de + 不定詞》は「~し終わる」という意味であることは言うまでもないのですが否定で《no acabar de + 不定詞》にすると「~し終わらない」rArr「どうにも~しない」になります

No acabo de entender lo que dice usted あなたの言われることがどうもわかりません

 次は《estar a punto de + 不定詞》「ちょうど~しようとしている」ですNuestra empresa estaba a punto de caer en manos de esa multinacional mayor en el sector

我々の会社は業界最大の多国籍企業の手に落ちる寸前だった

 不定詞は前置詞と組み合わせて使われることがよくありますまずは《Al+不定詞》「~する際」です

Al llegar a casa ella se puso a preparar la cena sin tiempo para descansar 家に着くと彼女は一息入れるまもなく夕食の準備を始めた

 先ほど不定詞には主語がないといいましたがあえて付ける場合もあります

Al caer el sol la temperatura suele bajar de repente en esta tierra この土地では太陽が沈むと気温が急激に下がるのが常だ

 単なる前置詞だけでなく前置詞を含んだ句で使用されます《en vez de~》 「~の代わりに」《antes de ~》 「~の前に」 《a pesar de~》

「~にもかかわらず」《ademaacutes de ~》 「~に加えて」などなど枚挙に暇がないですね

 次に《難易可能等 + de + 不定詞》の構文を見てみましょう

Al principio el ingleacutes parece faacutecil pero en realidad es muy diacuteficil de dominar

英語は最初簡単に思えるが実はマスターするのがとても難しいSu historia es imposible de creer 彼の話は信じることができない

 ≪疑問詞+不定詞≫で「~すべき」という表現が作れます例を見てみましょう

No seacute queacute decirte  君に何と言っていいかわからないNo se me ocurre adoacutende ir con ella

彼女とどこへ行けばいいのか浮かばないNo tienes por queacute preocuparte por el examen final si has estudiado lo suficiente

期末試験を恐れることはないよ君は十分勉強したのだから ≪名詞+関係詞+不定詞≫の構文もよく使われます

Deacutejame alguna pluma con que escribir 何か書くためのペンを貸してくれよ

Hoy tengo muchas cosas que hacer 今日私にはすべきことがたくさんある ところでこの最後の構文は≪tener que + 不定詞≫の元となったものです   (a) Tengo muchas cosas que hacer      darr 私にはすべきことがたくさんある   (b) Tengo que hacer muchas cosas 私はたくさんのことをしなければならない(a)と(b)は異なった構文ながら意味的には近いものがあります最初は rdquocosasrdquo を修飾していた rdquoque hacerrdquo が何らかの理由で rdquotengordquo のすぐ後に来たときrdquotengo que hacerrdquo という助動詞句が生まれたのでしょうすると元 々rdquotengordquo の目的語であった rdquomuchas cosasrdquo が rdquohacerrdquo の目的語であると誤解が生じますこれが後に固定化しますこれでなぜ《tener que +不定詞》と《hay que +不定詞》の構文だけ間にqueを挟むのか理解できたと思います

 最初の名詞がなく≪関係詞+不定詞≫だけの場合もあります   Este fin de semana no salgo porque no tengo con quien salir 今週末は出かけないよ一緒に出かける人がいないので

 不定詞は元々名詞の働きですが完全に名詞になってしまったケースもたくさんあります(deber「~すべき」rArr「義務宿題」poder「~できる」rArr「力権力」etc)最後にいくつか例文を見てみましょう

Podraacutes terminar los deberes de hoy en un abrir y cerrar de ojos 君は今日の宿題を瞬く間に終えることができるだろう

   El saber no ocupa lugar  知識は場所を取らない

 最後の文は諺ですどんなにたくさん知識を得ても困ることはありませんますますスペイン語道に邁進ですねiexclHasta la vista

文 仲井 邦佳

32

Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

33

グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

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)

( ) Juliaacuten

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Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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43

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

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Page 26: Acueducto nº14

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Gastronomiacutea グルメ

 まずはスペインのチステ(笑い話)をひとつ

神様がスペインを作ったとき「何が欲しいか」とたずねるとスペイン人

は口々に叫んだ

「美しい女たち」「たくましい男たち」

「美味しいワイン」「美味しい料理」

神様は寛大に微笑んだ「いいだろうすべてを与えよう」

そのとき一人が叫んだ

「それから優れた政治家も」

神様は首を横に振った「もう頼み事はおしまいだ」

だからスペインには良い政治家以外なら何でもある

 スペインには美味しいワインがたっぷりありますスペイン地図にワイン産地

を書き込んでいくと全部の地方がブドウ色に染まるそう言っても過言で

はないほどほとんどの地方でワインが出来るのです

 そんなワインのあれこれをこれからご紹介していきますといっても私の専

門はガストロノミア(食文化)で私にとってのワインとは食文化のなかのひと

つの要素だからワインそのものだけでなくその周辺のあれこれ―mdashワインと

一緒に食卓にのぼる料理やワインが作られる地方についてなども含めてのお

しゃべりになるでしょうお気に入りのワインのグラスを傾けながら気楽に読

んでいただけたら嬉しいです

ブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいでブドウ色の地図からスペインワインよもやま話 その1 カディスの山あいで

Madrid

Caacutediz

Gastronomiacutea グルメ

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

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Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

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Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

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Este-Oeste 6 2

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Cominport Daisuki Soyhappy

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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Ra del Rey 2013 6 2 14

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Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

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Page 27: Acueducto nº14

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グルメ Gastronomiacutea

 さて今回は昨年訪問したアンダルシアのカディス県にあるボデガ(ワイナ

リー)のお話です

 このボデガの赤ワインと出会ったのはマドリードの大手ワイン店でのことで

したカディスといえばシェリー酒の産地なのに赤ワインだけ作っているボデ

ガしかもブドウはシラーとメルローつまり外来種だけデータを見るとスペ

インワインの既成のイメージとは真っ向からぶつかるようなワインです

 しかし飲んでみるとまろやかで華やかそれでいて通常このブドウのワイン

には感じられない「大地」を感じさせるパワーがあるこれがアンダルシアの大地

かもしれない興味をそそられるワインですそれ以来このワインは私のお気に

入りのひとつとなりましただからこそカディス方面への旅行を計画した私は真

っ先にこのお気に入りワインの生まれるボデガを訪問することにしたのです

 アンダルシア地方カディス県は大西洋岸地中海岸山岳部の三つの地域に

分けることが出来ます中心となるカディスは海沿いの街だし観光客の数も海

辺のほうが圧倒的に多いのですがsierra(山寄りの地帯)もひなびた美しい村

があったり豊かな山の幸に恵まれていたりして魅力的です

 今回の目的地も少し内陸部にあるので海につき出したカディスの町を出発

した車は高速道路をいったんヘレスデラフロンテラへと北上しそれから

東へと向かっていくことになります両側には小麦畑や野菜畑が点在し豊かな

土地が続いていますアンダルシアというと焼け付く灼熱の大地というイメージ

がありますが全体を見るとこういう緑豊かな沃野の面積も決して少なくあり

ませんアンダルシアのパンがローマ時代から人気があったという史実が頷け

るようなゆったりした田園風景です

 アルコスデラフロンテラという中世そのままの景観を残す美しい村を通

り過ぎるとまもなくボデガへの標識が見えてきましたなだらかな起伏のブド

ウ畑の真ん中に広がるボデガの広い敷地は伝統的なコルティホ(農場)らしい

構えの門から始まっています最近作られた最新設備のボデガであってもその

土台にはアンダルシアの伝統がありスペインのワイン作りの人たちが

継承して来たものへの誇りがあるそんなことを感じさせてくれる古風

で田舎風の白い漆喰の門構えです

 車が到着したのは周りに広がる田園風景と上手に調和してシンプ

ルな中にもどこかシャープな色合いを持つボデガの建物でしたこうい

うところがスペインの建築家の良いところ古いものから新しいものへ

と何層にも重なる歴史の断面がいつも身近にあるような文化のなか

で育っているからでしょうローマ時代の遺跡の横にディスコを作れと

言われても臆せずに作る畑の真ん中に機能的でありながら田舎家

風のボデガを作れと言われたらそれもちゃんと作るのです

 ワインを仕込む部屋から樽の並ぶひんやりとした部屋へ瓶詰めが今

も行われている部屋へ最近のボデガは大抵技術的には大変現代的

でコンピュータ制御されていて清潔です逆に言うと昔のように「ここ

のボデガならではの特色」というような設備に出会うことはほとんどな

くなりました料理の世界と同じです誰でも技術はあるノウハウは持

っているだからその先で勝負しなければならないのです

 ここのボデガで私が目を留めたのは贅沢な樽をそろえているなと

いうことでしたフレンチオーク樽の新品といえばどれも安くはありま

せんそれなのに有名な会社の優れた質の樽をそろえていて必要な場

所によって使い分けているこれはとても贅沢です

 私は思わず20年くらい前にカタルニア地方の山の中のボデガ当時

売り出し中だったアルバロという青年のところを訪れたときのことを思

い出しました彼は「新しいフレンチオークの樽を買いそろえるため

に中古の樽の売買というアルバイトをしている」と語ってくれたのです

大手のボデガの御曹司である彼が独力で道を切り開いていることを物

語るエピソードとして私のなかに今も鮮烈に残っています

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Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

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Page 28: Acueducto nº14

34

Gastronomiacutea グルメ

 話がそれましたがつまりこのボデガのオーナーのビセンテ氏は裕福なビジ

ネスマンであるということをずらっと並んだ香りのいい樽が語っているのです

このボデガで一番注目すべきものがあるとしたらそれはビセンテ氏だろうと

いう訪問前からの確信が一層強まってきます

 ビセンテ氏はバレンシアの出身早くからワインビジネスに携わっていたよ

うですシェリー酒の会社にも関わりそのあとドイツでワインビジネスを興し

たが「シェリーの産地で赤ワインを作りたいという情熱を持ってこの地に戻っ

て来た」のだそうです

 赤ワインが中心という産地が多いスペインのなかでカディスは特別な地方

ですヘレスデラフロンテラという小さな町を中心とするごく狭い地域で作

られている世界的に有名なワインjerez(シェリー酒)だけで有名な地方なので

すここではシェリー酒以外の赤ワインや白ワインを作ってもその扱いはvino

de la tierraつまり地ワインとでもいうような低いランク付けになってしまうくら

いシェリー酒だけが価値を持っている地域そこでわざわざ高級赤ワインを作

ろうというのがこのボデガの趣旨ということになりますそしてその試みは見

事に成功しつつあると言っていいでしょう

 高台の畑まで車で連れていってもらうと水はけの良さそうな畑に比較的若

いブドウの木が並んでいますこの一帯が以前はブドウ畑ではなかったことご

く一部在来種のブドウを作っている地域はあったけれどそれは全部撤去して

シラーと中心とする植栽を計画したことなどは資料で読んできましたカディ

スはジブラルタルに近いつまりスペインの海岸で一番南へと出っ張ったところ

でありジブラルタルを境に地中海と大西洋に面していますだからここのブド

ウ畑は地中海性気候と大西洋気候両方の影響を受けていることになりますそ

の気候がスペインでは難しいとされてきたシラーというブドウにいわば「カ

ディスのシラー」と呼んでもいいような独自の個性を与えたのかもしれません

 おだやかな起伏を描いて連なるブドウ畑その間に点在する白い漆喰のアン

ダルシアらしい農家ありふれて見えるこの田園風景のなかにこんな特別なワ

インを生み出すプロジェクトが潜んでいるなんて言われなければ気づかない

でしょう遠くにグラサレマの山並みが見える畑の一角で私はしばしアンダル

シアの空気とブドウ畑の静寂を楽しみました

 ボデガ見学の最後はワインの試飲収穫期や新酒が発表される時期には賑

わうはずの広い食堂はしーんとしていましたが輸出担当のダヴィッドに加えて

営業のマグダそしてエノロガつまりワイン技術者のミラグロスが私のカタ(試

飲)につきあうために来てくれたので俄然楽しくなってきました

 ここのワインを東京でもよく飲んでいると話すとミラグロスに

「それは嬉しいわでもちゃんとゆっくり休ませてから飲んでいるでしょうね」

と聞かれました2ヶ月か3ヶ月ゆっくり時間を置いてから開けているのでそう答

えるとミラグロスはほっとしたように頷きました

「このワインは旅に弱いのゆっくり寝かせてから飲んでちょうだいボルドー

の品評会に持って行ったときも弱っていてすぐにはとても出せなかった品評

会まで数日しかなくてとても不安だったわ結果的にはかなり回復して賞をと

れたのだけれど」

なんだか彼女の表現が人間のことを話しているようで私は嬉しくなりました

技術者がこうしてワインに愛情を注いでいるならワインが良いのは当然のこと

でしょう

そんなミラグロスが折角日本から来たのだからと出してきてくれたのが新

製品としてデビューしたばかりの白ワインでした

「とても美味しいので社員も皆買いたがったけれど品薄だから一人1本しか

売ってもらえないのもちろん輸出はまだ先のことになるでしょうね」

赤ワインと同じデザインのエティケタ(ラベル)のシャルドネはフルーティで華

やいだ香りが印象的そして適度な酸味とコクが長く余韻を引くなかなか優れ

た味わいですアンダルシアの暑い夏の料理にもよく合いそうです

「このワインのブドウ畑はシェリーの老舗の畑だったのビセンテが畑を買い

取ってその年の収穫が終わるのを待って植わっていたパロミノを抜きシャル

ドネを植えたのパロミノに適した土地がシャルドネにどう出るか面白いはず

だと言って」

シェリーの産地では神聖不可侵のはずのパロミノ種のブドウを引っこ抜いてシ

ャルドネを植えるとは このボデガまだまだ面白いことが起こりそうです

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

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文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

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1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

re Los

heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

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14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

スペイン語+サーフィン

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親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 29: Acueducto nº14

35

グルメ Gastronomiacutea

 カディスの街に戻って来た私はマグダが「うちのワインを気に入って使って

いる」と教えてくれたレストランを訪れました

 海沿いの遊歩道に面した明るいテーブルで店長に「この赤ワインに合う料

理を選んでちょうだい」と言うと彼はしばらく考えてからこう答えました

「それでは伝統的な料理からひとつ新しい料理からひとつ選びましょう」

 生野菜の上にチーズとフォアグラをたっぷりとあしらったサラダは見ただけ

で嬉しくなるような賑やかな一皿カディスの山岳地帯で作られるヤギのチー

ズソテーしたフォアグラ濃く詰めた甘いシェリービネガーが織りなすハーモ

ニーとこのワインの持つエレガントな華やぎが見事にマッチしますドライア

プリコットがシラーとメルローの巧みなクパージュの奥に潜んでいるノスタル

ジックな甘さを上手に思い出させてくれるところも合格

 そして「クラシックな料理」として出してくれたのはカディスの名物料理のひ

とつ「bienmesabe」でしたビエンメサベとは直訳すると「なんて美味しい

んだろう」という意味カディスでこの名前を言うとサメ肉の揚げ物料理のこ

とだのに何故かマラガではデザートの名前になっています同じアンダルシ

ア地方なのに面白いですね

 カディスのビエンメサベは別名をcazoacuten en adoboともいいますカソンとは

小型のサメのことアドボとは下味に漬け込む調理法のことですつまり癖が

強く脂ののったサメの肉を赤ワインベースのマリネにゆっくり漬けこみそれを

高温のオリーブ油でフライにした料理です

 食べてみて驚きましたどちらかというとカディスのB級グルメだと思ってい

た料理がワインの持っているパワフルな部分「大地」の確かさを感じさせる部

分と互角に勝負していますバランスのいいタンニンとスペインワインが時と

して甘えてしまう安易なフルーティさに流れずに適度な重さを持つワインがサ

メという庶民の魚を見事にレストランの一皿に格上げしてくれたのです

 ワインと料理を楽しみながら私は考えていました今回のボデガ訪問はち

ょっとだけ物足りないというのも私はぜひオーナーのビセンテ氏に会って直

接彼に聞いてみたかったのです

 これって「殴り込み」じゃないですかビセンテさん シェリー酒だけを何百年

も作って来たそれ以外のワインがこの土地で勝利することなど許されないよう

な土地「陽気なアンダルシア」なんて外国人は言うけれど本当は閉鎖的で頑

固な人々が何世代も動かずに暮らしているような土地そこでモダンでエレ

ガントなびっくりするような赤ワインを作ってみせるそんなことを考えた彼の

本音を彼の生の声で聞きたかったのです

 でもこうして彼のワインを飲んでいるとワインのしっかりと揺るがない味が

十分に彼の挑戦が報われたことを物語っていますそしてボデガで試飲させて

もらったあのはっとするほど爽やかな白ワインの風味を思い出したとき私は

ビセンテ氏が彼の最新のコメントを私の耳にささやいてくれた気がしました

「赤ワインだけじゃないよ白ワインもつくってみせる まだまだ皆をあっとい

わせて見せるよ」

 その白ワインが1本バッグに入っていることを思うとmdashmdashmdashそしてこの白ワ

インがまだ日本では未発売なのに持って帰って自慢できることを思うと私は

感想を訂正しましたこんな楽しいボデガ訪問ができて本当に良かったと

文写真 渡辺 万里

渡辺万里わたなべ まり Mari Watanabe

学習院大学法学部政治学科卒1975年よりスペインで食文化史の研究に取り組むと同時にスペイン料理界最前線での取材に従事する1989年東京目白に『スペイン料理文化アカデミー』を開設さらに各地での講演執筆などを通してスペイン文化の紹介に携わっている早稲田大学文化構想学部非常勤講師著書に「エルブジ究極のレシピ集」(日本文芸社)「修道院のうずら料理(現代書館)「スペインの竃から」(現代書館)など

スペイン料理文化アカデミー  httpacademia-spaincom171-0031 東京都豊島区目白4-23-2  TEL 03-3953-8414スペイン料理クラススペインワインを楽しむ会フラメンコギタークラスなど開催

Huerta de Albalaacute住所 CtraCA 6105km4 Arcos de la Frontera 11630TEL +34 856 023 052 E-MAIL bodegahuertadealbalacomWEB httpwwwhuertadealbalacomワイン Barbazul Taberner など

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

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その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

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憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

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  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

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心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

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アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

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Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

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( ) Juliaacuten

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Cominport Daisuki Soyhappy

Satori

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heacuteroes de la gran pacificacioacuten 19

100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

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CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

スペイン語一般コ-ス

スペイン語+インターンシッププログラム

スペイン語+バスク料料理理

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親切切なスタッフと細かなサポート

一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

スペイン中南米への留学相談手続き代行無料サービス

安心して出発できるよう全力でサポートいたします1週間のプチ留学から長期プログラムまで色々な目的に合わせて豊富なラインアップあなたにぴったりの留学スタイル選び入学手続きまで無料でお手伝いいたします語学留学シニア向けのロングステイプログラムスペイン語+フラメンコスペイン料理スペインワイン講座など楽しいプログラムもあります

スペイン全土メキシコチリペルーなど数多くの語学学校と提携言葉に自信がなく学校とのやり取りが不安な方も大丈夫入学申請書類の作成や必要な書類の送付留学費用の海外送金などは全て代行いたします

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LIBROSADELANTE書店

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【お問合せ】 TEL 06-6346-5554 email infospainryugakujp

Tel

Fax 06-6110-5122

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スペイン語教室 ADELANTE530-0001 大阪市北区梅田2-5-8 千代田ビル西別館2F

2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 30: Acueducto nº14

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

37

その他 Varios

 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

スペイン語おしゃべりの会 活動のご紹介

日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

パートに現在は食品輸出入仲介業と執筆業を主に通訳翻訳留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中誠実情熱感動がモットーの熱い人間ですHPwwwcreapasioncom httpspainfc2webcom

第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

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開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

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Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

wwwcamarajaponesaesjpncat=5

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

wwwcamarajaponesaesjpn

camaracamarajaponesaes (+34) 91 851 12 11

Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

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)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

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Page 31: Acueducto nº14

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 今回はスペインと日本の教育制度の違いという身近なテーマを取り扱ったため参加者からも活発な意見や質問がありました会はおおいに盛り上がり1時間半という限られた時間が瞬く間に過ぎました 今回の会を通してスペイン語圏の文化や制度習慣等を知るだけでなく講師と意見の交換をしやすいテーマを選ぶことによってより多くの参加者から興味を持っていただけることがわかりましたこれからは身近なテーマに絞って話していただく機会を増やしていければと考えています 西宮国際交流協会では年4回この「おしゃべりの会」を開催していますが講師としてお迎えするゲストmdashスペイン語を母国語とする方-を探すのに苦労しています日本語が話せるかどうかは問いませんふさわしい方を当交流協会にご紹介を頂けると幸いです

文写真提供 谷 善三

 西宮市国際交流協会での「スペイン語おしゃべりの会」はもう15年以上続いている会ですこれまでは参加者が少ないことが悩みでしたが本誌上でこの活動を紹介するようになってからは申し込み者が定員30名を越すほどになり毎回数名の申込者を残念ながらお断りしなければならない状況です そんな恒例のおしゃべり会ですが前回は先日6月9日に開催しました講師としてお迎えしたMariacuteaさんはスペインのマドリード出身永年日本で暮らし3人のお子さんを育てられたご経験からスペインと日本の教育の違いを話していただきました 初めにスペインの教育事情の概要について日本の教育制度と比較しながら紹介した後ご自身の日本での子育て経験に基づいて日本とスペインの教育事情の違いについてお話いただきました 日本人の私たちは当たり前のように思っていること例えば先生の家庭訪問や学期ごとに行われる保護者の授業参観などはスペインにはなく大変良い制度であるとのご意見に参加者もあらためて日本の制度習慣を見直す機会にもなりました

西宮市国際交流協会

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日 時 2013年10月27日(日)午後200-330場 所 662-0911 西宮市池田町11-1 フレンテ西宮 4階    (公財)西宮市国際交流協会 会議室ゲスト Roberto Negronさん (プエルトリコ出身)参加費500円 定 員30名(先着順)お申し込みはお電話FAXE-mailにて(10月2日より受付開始)お電話 (0798)32-8680 FAX (0798)32-8678E-mail nia930soundocnnejp

スペイン語おしゃべりの会 次回開催予定

スペインとの比較をしながら日本での子育ての体験をお話いただきました

田中富子 たなか とみこ Tomiko Tanaka

日本にてフォワーダー米通信機会社勤務後2001年よりセビージャ在住2006年個人自営業ビザ獲得2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージンオリーブオイルテイスターにおける大学のエキスパートコースを終了しオリーブオイルエキス

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第6回  REFECTORIO (レフェクトリオ)

住所 Urb Antequera Golf sn Antequera 電話 +34 902 54 15 40 HP httpwwwhotellamagdalenacom注意上記情報は2013年7月時点のもので変更する可能性があります

スペインのお勧めバールレストラン

左入り口を入るとこんな回廊が迎えてくれる

上野菜がたくさんのボリューム+ お洒落料理が味わえる

下山中にぽつんと存在するため 周辺の雰囲気は最高

 アンダルシア州マラガ県アンテケーラローマや西ゴード人の時代にはANTICARIA(アンティカリア)と呼ばれローマ時代にはオリーブオイルの生産地として栄えていたただアンテケーラがその重要性を獲得したのはアラブ人支配時代13世紀の中盤セビリャとハエンからのアラブ人撤退後キリスト教徒とアラブ人の国境の近隣として軍作戦本部になった時であった そんな歴史深い町から車で10分から15分ほどの山の中にぽつりと存在するREFECTORIO(レフェクトリオ)このレストランはHOTEL CONVENTO DE LA MAGDALENA(マグダレナ修道院ホテル)内に位置しその立地条件から絶景をたっぷり楽しみながら食事ができるここのシェフは有名レストランldquoエルブジrdquoで修行した実力者で地元の食材を使った美しい創作料理に満足は確実であろうワインの種類も豊富だ量は一般的に多いのでシェアして種々の料理を味わうことをお勧めする 食事の後はピアノバーでリラックスしてもいいしもしくはTETERIacuteA ARABE(アラブティールーム)でまったりするのもよいスパも完備されているので念のためこの秘密の場所に来たら最後数日は滞在して見たくなるほどのお勧めレストランそしてホテルである

文写真 田中 富子

コース詳細はhttpwwwcreapasioncomoliveoilcoursehtml をご覧いただくかtomiko_tanakacreapasioncom までご連絡をください

【コースの目的と内容】

スペインは世界一位のオリーブオイル生産国でスペインにて生産されるEVオリーブオイルは世界的に顕著な賞を総なめにし2012-2013年のワールドベストオリーブオイルのランキングでは上位12位までスペイン産が独占しています

コースではこのようにたくさんの最高級エキストラバージンオリーブオイル(以下EVオリーブオイル)を生産しているスペインにおけるオリーブオイルの歴史や文化栽培品種等オリーブオイルとテイスティングの基本的な知識を学ぶのはもちろんプロフェショナルなテイスティングにフォーカスしながら各テーマを個別に掘り下げていきます最高級EVオリーブオイルになるオリーブ収穫とその製造を実際に目で見搾油したばかりの様々な品種の最高級EVオリーブオイルをテイスティングする絶好のチャンスですまたスペインと日本両国の料理を通しEVオリーブオイルとのマリアージュについても学べます更には地中海ダイエットにおける健康の秘密の立役者として注目されているオリーブオイルのポリフェノールに代表される微量成分にスポットを当てその健康的見地と官能特性との関連も追います教授陣は現スペインのオリーブオイル業界を代表する方達によって構成されており最新の知識と情報を交換し合うことができ日本では経験できない充実したものとなることは間違いありません

スペインハエンにて行われるldquoオリーブオイルとマリアージュのスペシャリストコースrdquo(日本語でのコース)開催

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開催日 2013年11月4日(月)~11月8日(金)場所 スペイン国アンダルシア州ハエン県

主催CREAPASION(クレアパシオン wwwcreapasioncom )アヌンシアシオンカルピオ( httpanunciacarpioblogspotcomes )協力 オレアルム協会(オリーブオイルの文化と遺産)(httpwwwolearumes ) ハエン大学テイスターのアンダルシア協会ldquoONFACIUMrdquo料理学校-ホセルイスナバス

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

その他 Varios

A falta de tres antildeos para la nueva celebracioacuten de los Juegos Oliacutempicos en Riacuteo de Janeiro (Brasil) ya son noticia las villas aspirantes a la organizacioacuten de los Juegos de 2020

Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

No solo los aspectos teacutecnicos seraacuten tenidos en cuenta por el Comiteacute Oliacutempico Internacional sino tambieacuten el respaldo gubernamental y ciudadano la rotacioacuten de continentes y la situacioacuten poliacutetico-financiera de cada paiacutes Asiacute las ciudades de Doha (Catar) y Bakuacute (Azerbaiyaacuten) no pasaron el primer corte a pesar de contar con la experiencia de antildeos pasados en el proceso de seleccioacuten

El 7 de septiembre de este antildeo conoceremos la decisioacuten final tomada por el COI en la sesioacuten que mantendraacuten en Buenos Aires despueacutes de una larga competicioacuten que comenzoacute dos antildeos atraacutes

En el caso de que Tokio sea la elegida tendremos la oportunidad de asistir a varias competiciones de los JJOO sin embargo honestamente mi corazoacuten estaacute con mi ciudad de origen Madrid Es una ocasioacuten uacutenica para Espantildea de promocioacuten de impulso econoacutemico y de mostrar al mundo sus encantos que la caracterizan Desde esta humilde publicacioacuten brindo todo mi apoyo a Madrid 2020

iexclMucha suerte a las tres aspirantesAlejandro Contreras

 リオデジャネイロ(ブラジル)での五輪開催まで3年を切ったが既に2020年の五輪開催候補地がニュースになっている マドリードイスタンブール東京大きく異なる3つの都市がある一

つの目的を目指し競い合っているその目的とは2020年の五輪開催2016年五輪開催都市選考時にもマドリードと東京はその優れたインフラのお陰で候補地として最後まで残っていたことが記

憶に新しい一方でイスタンブールはこれが5度目の立候補だが多くのインフラが未整備だとはいえトルコ経済は現在高成

長を見おりスペインと日本はそれぞれ経済と原発問題で危機に面しているこのことが2都市の人気を減じている3都市それぞれ長所と短所があるため開催地決定をよりわからな

いものにしている 国際オリンピック委員会は設備面のみを考慮するのではなく政府の支援国民からの支持や前回と同じ大陸でないこと各国の政治経済の状況などもその対象となる

  従ってドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は過去の開催地立候補経験

があるにも関わらず第一次選考において落選したのだ 2年前に始まった長い招致合戦を経て本年9月7日ブエノスアイレスにて開かれる総会で国際オリンピ

ック委員会の最終決定が知らされる 東京が開催地に選ばれれば私たち

にとっては五輪の様々な競技を目の当たりにする機会が出来る訳だが正直なところ私の

心は出身地マドリ-ドと共にあるオリンピック開催はスペインをプロモーションしその経済を推進しま

た世界にかの都市を特徴づける魅力を知らしめる唯一の機会である本誌acueductoよりマドリードでの2020年五輪開催を全力で応援している 3都市の幸運を祈っている

アレハンドロコントレラス

40

Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1954

1985

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Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

Caacutemara de Comercio

Hispano-Japonesa

Ra del Rey

Este-Oeste 6 2

14

23

(

)

( ) Juliaacuten

Elvira

Cominport Daisuki Soyhappy

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100

14 16

Ra del Rey 2013 6 2 14

Bodega Los

Trovadores Satori Cominport Daisuki Soyhappy

Diorita

42

43

45

CURSOS DE ESPANtildeOL〜~スペインとバスク文化の融合の街の伝統校〜~

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お気軽にお問合せください「私のスペイン語通じた」 を実感ネイティブ講師だからプチ留学気分で自然なスペイン語をマスター定員6名までの少人数制グループレッスンヨーロッパ共通参照枠CEFのレベルに即したカリキュラム振替ができるので忙しくても安心楽しい交流パーティーや文化イベントでスペイン語仲間がいっぱい目的やペースに合わせて選べるコース (一般旅行商業DELE検定対策プライベート スペイン語の本を読むコースetc)

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2215-0116-60 XAF 4555-6436-60 LETE-mail infoadelantejphttpwwwadelantejp

Page 32: Acueducto nº14

Xavier Cabreraシャビエルカブレラ

スペインカタルーニャ出身映像ディレクター旅と山と美味しいものをこよなく愛しその土地特有の歴史や文化に魅せられる2008~2011年まで大阪在住

バルセロナのランブラス グラシア地区のお祭り地元の人だけでなく観光客の人も散歩しながら見学できます 通りは多くの人でいっぱい

RUMBO AL SOLRUMBO AL SOLRUMBO AL SOLV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ いV o l 5 カ タル ー ニャ の 夏 は F i e s t a が い っ ぱ い

カタルーニャの小さい村では村のシンボルであるトカゲとGigantesが踊ります

ある海辺の村のHoguera夜になったら火をつけます

Castellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守りますCastellersは一番上に登る子供が片手を挙げるまでみんな固唾を飲んで見守ります

 iexclHolaカタルーニャでもようやく本格的な夏がやってきましたそしてその夏と共にFiestasのシーズンもやってきました今日は各地で9月頃まで続くカタルーニャ各地のFiestasについていくつかご紹介します 6月下旬のサンフアンの日(夏至日)はカタルーニャの各地でお祭り(Verbenas)が行われます日が暮れた夜10時頃に広場やビーチ等で使わなくなった家具等を積み上げたものを火で燃やすHoguera大音量で明け方近くまで鳴り響く花火や爆竹Petardosはサンフアンになくてはならない風物詩ですまたこの日の夜に必ず食べられるのがCocaパン風の焼き菓子でフルーツやクリームが上に乗っているものやLlardons(豚のラード)と松の実が入っているものが有名でサンフアンの夜にCavaと共に乾杯します 6月から9月の間にカタルーニャを訪問される方は多くの村でCastellers(人間の塔)Ball de bastons(カタルーニャの民族衣装を着た若者のグループが木でできたバチを鳴らしながら踊ります)街をバンドと共に練り歩いているGigantes(巨大人形)をお祭りで見かける幸運にめぐまれるかもしれません夜にはご近所同士で集まってお祭りを祝うために夕食会も開かれ鰯ブティファラ(豚肉のソーセージ)のバーベキューやフィデオワ等の地元料理をみんなで作って食べます また8月はバルセロナ市内のサンツ地区グラシア地区でFiesta Mayorが開かれます毎年各街路ごとにテーマを決めて飾りつけ(しかもプラスチック容器や缶などのリサイクル容器を使用した)が施された通りを見学することができる他コンサート映画上映会などもあり地元の人だけでなく観光客も一緒になって楽しむことができます その他にも庭園海沿いのビーチお城古い教会で音楽祭やコンサート演劇ダンスショーなどが夏では多く開催されていますこのように各地でイベントを通して文化を楽しんでいただくことができます夏にカタルーニャに来られたらぜひこれらのお祭りに参加して楽しんでみてくださいみなさんお待ちしていますiexclBuena Fiesta

文写真 Xavier Cabrera 訳 山下智子

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

2020年五輪開催候補都市

Alejandro Contrerasアレハンドロコントレラス

1978年マドリード生まれ大学にて経営管理学を専攻有限会社アデランテの創設者でありスペイン情報誌acueductoの編集も行っているNacioacute en Madrid en 1978 Licenciado en Administracioacuten y Direccioacuten de Empresas Editor de la revista acueducto y fundador de ADELANTE Co Ltd

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Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

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レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

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Caacutemara de Comercio Hispano Japonesa

1

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1954

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Ra del Rey

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Page 33: Acueducto nº14

Ciudades candidatas a los Juegos Oliacutempicos de 2020

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Madrid Estambul y Tokio ciudades bien distintas que comparten una misma ilusioacuten celebrar los Juegos Oliacutempicos en el antildeo 2020 Recordaremos que Madrid y Tokio fueron finalistas en la uacuteltima candidatura debido a sus oacuteptimas infraestructuras mientras que Estambul se presenta por quinta vez con la mayoriacutea de las instalaciones por construir No obstante Turquiacutea se encuentra en una situacioacuten econoacutemica emergente mientras que Espantildea y Japoacuten soportan crisis (econoacutemica y nuclear) que restan popularidad a sus candidaturas Cada ciudad cuenta con ventajas e inconvenientes que desequilibran la balanza hacia un lado u otro

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コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

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1

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Ra del Rey

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Fuacutetbol サッカー

 スペインサッカー1部リーグの名門クラブレアルマドリードの公認サッカースクール「レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校」が生徒を募集中5歳から14歳の園児小学生中学生の男女が対象で年代別にクラス分けされて練習が行われる指導はレアルマドリードからの招聘コーチと日本人コーチスクールマネージャーは横浜マリノスジュニアユース監督などを務めた野地芳生氏でレアル方式の一貫した指導が行われる 「レアルマドリードファンデーション(財団)」は「レアルマドリードCF」がサッカーを通じてのスポーツ振興教育社会貢献事業を行うために設立された団体その活動を通じてクラブとしての社会的責任を果たしまた社会の成長に寄与するようなプロジェクトを推進しているレアルマドリードファンデーションはレアルマドリードCFをはじめスペイン政府内の各部局スペイン国内外の企業からのサポートと多くのマドリディスタ(レアルマドリードのファン)たちによる寄付によって成り立っている 「レアルマドリードファンデーションスクール」は技術の向上のみならずサッカーの指導を通じて子供たちの「夢」と「希望」を育て人間として成長する機会を提供するために設立されたサッカースクール

レアルマドリード公認サッカースクールレアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校が生徒募集中

レアルマドリードファンデーションサッカースクール横浜校TEL 045-620-0748 wwwrmschool-yokohamajp

スクールの売上の一部は同財団が世界の恵まれない子どもたちの支援のために行うサッカースクールの運営費として活用されている 練習会場は140年以上の歴史をもつ横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC) スクール生は才能が認められればレアルマドリードのトップ選手育成機関(カンテラ)の入団テストを受けられる可能性もある毎週月水日曜には無料体験スクールを実施中

【スクール詳細】対象

園児小学生中学生(5歳~14歳の男女) クラス設定

①U-6(保育園幼稚園児) ②U-8(小学校12年生)③U-10(小学校34年生) ④U-12(小学校56年生) ⑤U-14(中学校12年生)

練習グランド横浜カントリーアスレチッククラブ(YCAC)神奈川県横浜市中区矢口台11-1

コース 週1コース週2コース

練習日 月曜日水曜日日曜日

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1

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1954

1985

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Apartado 10124 ndash 28080 MADRID - SPAIN

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Este-Oeste 6 2

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23

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一年年を通して短期留留学から長期留留学が可能 ラクンサインターナショナルハウスサンセバスチャン

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