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市立砺波総合病院 看護部(手術室)山村 やまむら めぐみ 砂岡 すなおか 沙織 さおり 1.テーマ選定理由 昨年「ゴミ分別を理解しよう!―ゴミを正しく分別するためにー」のテーマで活動を行った。 燃えるゴミと感染ゴミが混在しないようにゴミ分別の理解向上を目指した所、ごみの混在が少な くなった。しかし、ゴミ分別の理解度は目標の 100%には至らず、もっと「正しく分別ができ るように管理・教育を行い知識の定着を図る必要がある」という課題を残した。 私たちは、多忙な業務の中にゴミ分別を理解し、スムーズに正しくゴミ分別を行わなくてはな らない。また、ゴミを正しく分別することは、医療安全管理、感染管理として重要である。その ために5S活動の‘決められたことを、決められたとおりに実行する’業務の進め方を、昨年に 続き今年もさらに追求していくことにした。 2.活動計画 3.課題の明確化 ①正しく分別されていないゴミの現状 目標 実施 QCストーリー 担当 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 テーマの選定 全員 現状把握と目標設定 山村 攻めと目標の設定 砂岡 方策の立案 全員 成功シナリオの追求と実施 山村 効果の確認 砂岡 標準化と管理の定義 全員 ゴミ分別を正しく行おう! こ、これは!? 片付けるのが大変
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% GTG GlFþ4E ² (‘¡間違えたゴミ処理件数は23 件/週 ③スタッフのゴミ分別の理解度の現状 ゴミ分別の間違いの項目を昨年(TQM活動前)と比較

Jun 10, 2019

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市立砺波総合病院 看護部(手術室)山村やまむら

恵めぐみ

砂岡すなおか

沙織さ お り

1.テーマ選定理由

昨年「ゴミ分別を理解しよう!―ゴミを正しく分別するためにー」のテーマで活動を行った。

燃えるゴミと感染ゴミが混在しないようにゴミ分別の理解向上を目指した所、ごみの混在が少な

くなった。しかし、ゴミ分別の理解度は目標の 100%には至らず、もっと「正しく分別ができ

るように管理・教育を行い知識の定着を図る必要がある」という課題を残した。

私たちは、多忙な業務の中にゴミ分別を理解し、スムーズに正しくゴミ分別を行わなくてはな

らない。また、ゴミを正しく分別することは、医療安全管理、感染管理として重要である。その

ために5S活動の‘決められたことを、決められたとおりに実行する’業務の進め方を、昨年に

続き今年もさらに追求していくことにした。

2.活動計画

3.課題の明確化

①正しく分別されていないゴミの現状

目標 実施

QCストーリー 担当 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月

テーマの選定 全員

現状把握と目標設定 山村

攻めと目標の設定 砂岡

方策の立案 全員

成功シナリオの追求と実施 山村

効果の確認 砂岡

標準化と管理の定義 全員

ゴミ分別を正しく行おう!

こ、これは!?

片付けるのが大変

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②間違えたゴミ処理件数は 23 件/週

③スタッフのゴミ分別の理解度の現状

ゴミ分別の間違いの項目を昨年(TQM活動前)と比較 <アンケート結果より>

・昨年のTQM活動後のゴミ分別の理解度は 91%だったので、知識は定着してきている。し

かし、シリンジ・チューブ類の分別が覚えられないという意見があった。

・4月に新人教育を行ったが、特殊な血液製剤の分別が覚えられていない。

④ゴミ収集の過程

・手術室内に、全種類のゴミ分別ができるゴミ箱がない。

・ゴミを再分別しなおすことで、時間がかる。また、感染リスクがある。

・医師にゴミ分別を促せない。

シリンジ・チューブ類の分別が

定着していない!!

n=20

血液製剤の分別が

定着していない!!

理解度 90%

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4.ギャップと攻め所

5.目標設定

根拠・・TQM活動前のアンケート結果では、ゴミ分別の理解度は 90%だった。しかし、

間違ったゴミ分別は23件であり、理解度と行動が伴っていないことが判明した。

4月に新人の異動が3人あり、まだ慣れていない時期の活動なので、ゴミ分別0件を

目指したいところだが、3件とした。

6.方策の立案

特性項目 ありたい姿 現在の姿 攻め所

特性正しいゴミ分別が

できるゴミ分別ができる できてない

分別が分かりやすい分別が分かり

にくい表示を見直す

所定のゴミ箱に捨てるどこにでもおいてある

ゴミ箱の設置

知識 知識をつけ自信をもつ覚えられない自信がない

勉強会の開催

人・連携 医師にも協力してもらう看護師のみで行っている

協力の依頼

特性を実施させる項目

環境

なぜ いつ だれが なにを どうする

ゴミ分別をわかりやすくするために 6月 砂岡 新しい分別表を 作成する

ゴミの再分別を無くすために 6月中旬 山村 必要なゴミ箱を 設置する

ゴミ問題を解決するために 6月中旬 山村 感染委員会に 相談する

スタッフのゴミ知識を向上させるために

5月 TQMメンバー 勉強会を 開催する

医師に協力をしてもらうために 手術ごとに 手術室スタッフ 分別方法を 説明する

医師に協力を促すために 6月中旬 砂岡医師用の

新しい分別表を作成する

間違ったゴミ分別を、23件から3件/週へ改善する!

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7.方策の実施

方策案 シナリオ案 実現性 可能性 採点 採否

1-1)①感染委員会のゴミ早見表を参考に、手術室の分別表を再度見直す ◎ ◎ 6 採用

1-1)②「袋に入れて」の表示を追加する ◎ ◎ 6 採用

1-1)③アンケートで間違いがあったゴミは大きめに表示する ◎ ◎ 6 採用

1-1)④分別表の内容について感染委員会の承諾を得る ◎ ◎ 6 採用

1-2)①分別表用の写真を撮影する ◎ ◎ 6 採用

1-2)②写真を入れた分別表を作成する ◎ ◎ 6 採用

1-2)③ゴミ箱のフタに表示する ◎ ◎ 6 採用

2-1)①手術室スタッフ、感染委員会と相談し分別用のゴミ箱を準備する ◎ ◎ 6 採用

2-1)②手術室内に設置する ◎ ◎ 6 採用

2-1)③使用方法を手術室スタッフに説明する ◎ ◎ 6 採用

2-2)①スタッフがオレンジ袋を設置する事を習慣化する ◎ ◎ 6 採用

2-2)②オレンジ袋を設置する台を決める ◎ ◎ 6 採用

2-2)③現任・新人スタッフに指導していく ◎ ◎ 6 採用

2-2)④手術のゴミの量に合わせて、オレンジ袋を多く設置する ○ △ 3 不採用

3-1)①勉強会資料の作成(アンケート結果をもとに) ◎ ◎ 6 採用

3-1)②勉強会の実施 ◎ ◎ 6 採用

3-2)①ゴミ分別の疑問を集める ◎ ◎ 6 採用

3-2)②感染委員会への相談日の日時調整 ◎ ◎ 6 採用

3-2)③感染委員会に相談する ◎ ◎ 6 採用

4-1)①「術衣~はオレンジ袋に入れてください」看板作成する ◎ ◎ 6 採用

4-1)②「術衣~はオレンジ袋に入れてください」各部屋に看板設置する ◎ ◎ 6 採用

4-2)①スタッフが医師に声かけする事を習慣化する ◎ ◎ 6 採用

4-2)②現任・新人スタッフに指導していく ◎ ◎ 6 採用

4-3)①麻酔科医師が扱うゴミの写真を撮影する ◎ ◎ 6 採用

4-3)②麻酔科医師用のゴミ分別表を作成する ◎ ◎ 6 採用

4-3)③麻酔卓子に設置する ◎ ◎ 6 採用

                                    <◎3点 ○2点 △1点 >

4-3)麻酔科が使用する物品を中心にゴミ分別表を新規作成する

1-2)ゴミ箱別に、写真を入れた分別表を作成する

1-1)手術室から排出されるゴミを見直し、分別表を新規作成

3-1)正しいゴミ分別知識を向上させる

3-2)感染委員会に相談し、疑問を解決する

2-1)スワローダンボール箱専用のゴミ箱を手術室内に設置する

4-1)医師に分かるよう「オレンジ袋に入れてください」と表示する

2-2)手術終了時、スワローオレンジ袋を手術台の近くに準備する

4-2)医師にスワローオレンジ袋に術衣やデッキを入れてもらうよう

に促す

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方策 1-1)手術室から排出されるゴミを見直し、分別表を新規作成

方策 1-2)ゴミ箱別に、写真をとり入れた分別表を新規作成

方策 2-1)スワローダンボール箱専用の 方策 2-2)手術終了時、スワローオレンジ袋

ゴミ箱を手術室内に新規設置 を手術台の近くに準備する

不燃物ゴミ 可燃物ゴミ

白スワロー箱 オレンジ袋 アンプル箱 燃えるゴミ

ディプリバン・プロポフォール(残量あるもの)

ガイドワイヤー(袋に入れて)

ガーゼディプリバン

プロポフォール(空アンプル)

滅菌袋ダンボール

(コーティングなし)

ガイドワイヤー(袋に入れて)

エンドGIAの刃エンドGIAの刃 デッキ

アンプル 点滴ボトル(ラインなし)

紙箱

輸血回路・輸血パック(袋に入れて)

輸液セットのライン

術衣 バイアル プラスチック類

血液製剤のボトル・アンプル(ベリプラスト・アルブミナー)

(袋に入れて )

挿管・吸痰・SBチューブ

血のついた膿盆

手袋(血液の付着あり)

*注意エスラックスは

金庫に返却

手袋(血液の付着なし)

注射針・メス・針類カイザー・バリカンの刃

吸引バック術中使用したSEチューブ

イリゲーションYED・IVHパック

EDパック内のガラスシリンジ

尿道カテーテルドレーン類

(袋に入れて)空のシリンジ セルポンジ

化学療法のバイアルとミキシング一式(袋に入れて)

赤の針捨てBoxディスポ製品

尿道カテーテル用シリンジ

2016.6. 改訂 院内感染対策委員会照査

産業廃棄物・一般廃棄物特別管理一般廃棄物(感染性一般廃棄物)

資源ゴミ

特別管理産業廃棄物(感染性産業廃棄物)

スワロー箱

迷った時は

これを見てね

ギプス・ソフトシーネは

洗浄室の不燃ゴミに入

れて下さい。

↑青バケツ外回りで出たスワロー用

のゴミを入れて下さい。

器械出しのゴミは洗浄室

のスワロー箱に入れま

しょう。

間違えやすいもの・改訂したものは色を変えて表示!! 感染委員会の承諾を得た!

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方策3-1)正しいゴミ知識を向上させる 方策 3-2)感染委員会に相談し疑問を解決

ために勉強会を実施 する

方策 4-1)医師に分かるように「オレンジ袋 方策 4-2)術後、医師にオレンジ袋に術衣・

に入れて下さい」と表示する デッキを入れてもらうように促す

方策 4-3)麻酔科医専用のゴミ分別表を新規作成

麻酔科Drの皆様へ

<青いビニール袋に入れるゴミ>

★挿管チューブ★バイトブロック★シリンジ★エクステンションチューブ★NGチューブ★吸痰チューブ

<燃えるゴミ>

★鼻カテ★酸素マスク★点滴ボトルetc<アンプル入れ>

★ディプリバン★アンプル★バイアル

空箱は捨てずに

置いておいて下さい

ゴミ分別にご協力

お願い致します。

Q.自動縫合器は、針扱い?ディスポ製品扱

い?

Q.どうして、血液製剤は

袋にいれなくてはいけな

いの?

Q.スワローのゴミは埋め立てられると聞いた

けど、環境汚染にならないの?

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8.効果の確認

【有形効果①】間違ったゴミ分別は 23 件→5 件!

目標は達成できなかったが、血腋汚染の膿盆・チューブの間違いは19件から2件になり、改

善傾向がみられた。血液製剤は、毎日処理するゴミではないためか、ゴミ分別理解度が向上し

ていても、袋に入れる習慣が定着にしなかった。

【有形効果②】ゴミの分別理解度 90%→98%に向上!

【無形効果】

目標達成ならず

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9.標準化と管理について

10.反省とまとめ

11.おまけ

なぜ いつ だれが なにを どうする

標準化 正しくゴミ分別するために新しいゴミの分類が発生したときに

TQMメンバー感染委員

分別方法をゴミ分別表に追加し指導する

教育 ゴミ知識向上のために新人オリエンテーション

時にTQMメンバー担当教育スタッフ

分別方法を 指導する

管理正しくゴミ分別が行われているか

確認するために5月と11月 TQMメンバー ゴミ箱を チェックする

良かった点 悪かった点

テーマの選定昨年より引き続き活動する事で、ゴミ分別再度見直し改善することが出来た

活動計画 期間内に活動を終了することが出来た 予定より活動がだいぶん遅れた

課題の明確化 現状把握より、課題がより明確化された

目標設定 目標は達成できなかった

方策の立案課題について話し合い、たくさんの立案があがった

方策の実施

・感染委員会と連携がとれた・医師の協力が得られるようになった・写真入りのゴミ箱別分別表を作成したことで、新人指導がしやすくなった

ゴミ分別表の作成は、感染委員会の承認をえるために何度も修正をしたため、時間を要した。

効果の確認 活動前よりゴミ知識の向上がみられた 100%のゴミ知識は定着しなかった

標準化と管理の定着 新人への教育指が行き届くようになった

今後の進め方ゴミ分別知識が維持できるように、現任・新人教育をしていく。定期的にゴミチェックを実施し、今後もゴミ分別の協力を促していきたい。

再度追跡調査してみたところ、

間違ったゴミ分別は4件!

・血液製剤の袋の入れ忘れ 1件

・ガイドワイヤーの袋の入れ忘れ 1件

・血液汚染の膿盆の間違い 2 件

正しいゴミ分別への道のりは遠い…

しかし、対策方法を考え今後も頑張って

いくぞ!!